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ゴルフ場利用税の廃止要望 への対応について

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ゴルフ場利用税の廃止要望 への対応について
平成26年10月31日
ゴルフ場利用税の廃止要望
への対応について
総務省自治税務局
都道府県税課
目
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
次
ゴルフ場利用税の概要・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 1
ゴルフ場利用税の沿革・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 2
平成27年度税制改正における文部科学省要望資料・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 3
「ゴルフ場利用税」の廃止を求める要望書(ゴルフ場利用税廃止運動推進本部)・ 4
ゴルフ場利用税に係る非課税措置(平成15年度創設)・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 6
ゴルフ場利用税の非課税者数の推移・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 7
消費税(国・地方)との二重課税との指摘について・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 8
ゴルフ場利用税交付金と市町村財政・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 9
地方関係団体からのゴルフ場利用税の堅持に関する要望・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 10
ゴルフ場所在市町村の状況・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 11
ゴルフ場利用税堅持のための全国市町村連盟・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 12
ゴルフ場所在市町村による行政サービス・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 13
収入で分類した各スポーツ実施率の比較・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 14
ゴルフ場の利用に係る費用について・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 15
【参考資料】
・ ゴルフ場利用税収額等の推移・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 17
・ 娯楽施設利用税の概要・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 18
ゴルフ場利用税の概要
項
目
容
1.課税主体
都道府県
2.課税客体
ゴルフ場の利用行為
3.納税義務者
ゴルフ場の利用者
(18歳未満・70歳以上・障害者、国体のゴルフ競技や学校の教育活動は非課税)
4.税率
標準税率 : 1人1日につき800円(制限税率:1,200円)
※都道府県は、ゴルフ場の整備状況等に応じて、税率に差を設けることができる。
5.市町村への交付
収入額のうち10分の7に相当する額を、ゴルフ場利用税を納入したゴルフ場が所在する市
町村に交付
6.税収
(平成24年度決算額)
7.沿革
1
内
507億円(うち市町村への交付金額354億円)
昭和29年 入場税(国税)第三種の施設利用に対して「娯楽施設利用税」を創設
昭和41年 娯楽施設利用税市町村交付金制度を創設(交付率1/6→46年1/3→48年1/2)
平成元年 消費税創設に伴い課税対象をゴルフ場に限定し「娯楽施設利用税」を「ゴルフ場
利用税」に改組(交付率改定7/10)
平成15年 非課税措置を創設
ゴルフ場利用税の沿革
昭和
2年頃
13年
23年
25年
地方税としての観覧税の課税(映画館、遊園地、ぱちんこ場等)
国税に移管され入場税として課税(日中戦争費用調達のため)
入場税を道府県税として地方に還元(市町村は附加税)
入場税は道府県税のみとされた。(市町村附加税の廃止)
(娯楽施設利用税の創設)
昭 和 29年
入場税(第一種(映画館、劇場、競輪場等)、第二種施設(展覧会場、遊園地等)のみ)を国税に移管
第三種施設(ゴルフ場、パチンコ場、マージャン場等)は娯楽施設利用税として道府県に存置
32年
ゴルフ場については、料金課税(50%)のほか、定額課税方式も採用された。
41年
娯楽施設利用税市町村交付金制度創設
交付率1/6
45年
取扱通知で65歳以上の者や障害者等につき税率を2分の1軽減 (利用料金2割以上軽減が条件)
46年
交付率改定 1 / 6 → 1 / 3
47年
定額課税方式に統一
48年
交付率改定 1 / 3 → 1 / 2
2
(ゴルフ場利用税に改組)
平成 元年
消費税創設に伴い、課税対象施設をゴルフ場に限定し、「ゴルフ場利用税」に改組
税率調整
1,100円 → 800円
交付率改定
1 / 2 → 7 / 1 0(市町村に対する交付金の交付水準を維持するため)
12年
取扱通知等による減免等指導を廃止し、各都道府県の自主的判断に委ねることとした。
15年
18歳未満の者、70歳以上の者及び障害者並びに国民体育大会(予選会を含む)のゴルフ競技
に参加する選手及び教育活動としてゴルフを行う学校の学生等のゴルフ場の利用についての非課
税措置を創設
【ゴルフ場利用税の廃止】
平成27年度税制改正
文部科学省作成資料
要望内容
ゴルフ場利用税を廃止する。
スキーム図
都道府県
800円
1,200円
○ 消費税との二重課税の解消
止
うち、ゴルフ場利用税
1人1日につき 標準税率
制限税率
廃
全国のゴルフプレー料金(H25)
1,939円(佐賀) ~ 12,714円(横浜)
ゴルフ場利用税決算額
507億円(H24)
ゴルフ場利用税
交付金
354億円(H24)
○ スポーツ基本法の理念「生涯
スポーツ社会」の実現へ寄与
市町村
背景 ・ 現状
3
○ 平成元年度の消費税創設時に娯楽施設利用税が廃止されたが、その
対象となっていた施設の中でゴルフ場の利用にのみ課税が存続。
○ 平成15年度から18歳未満、70歳以上、障害者等の非課税措置を創設。
○ 特定のスポーツ施設の利用に課税されるのはゴルフ場利用税のみ。
○ 高齢でも楽しめるゴルフは生涯スポーツ社会の実現に寄与。
○ ゴルフは平成24年度調査では過去1年間で行ったスポーツの中で第6
位の9.3%を占め、国民に幅広く楽しまれている。
○ ゴルフプレー料金は過去18年間で消費者物価指数が45.2ポイント減。
都道府県税に占める割合も0.7%から0.4%に減少。
○ ゴルフ場所在市町村にとっては貴重な財源となっている。
○ スポーツのうち2016年オリン
ピック追加競技であるゴルフの
みに対する課税の解消
目標 ・ 効果
生涯スポーツ社会の実現、それによる生涯に
わたる心身ともに健康で文化的な生活の実現
等
【目標】:ゴルフ競技者の増加による生涯スポー
ツ社会の実現
【減収見込み額】:507億円(平成24年度収入額)
「ゴルフ場利用税」の廃止を求める要望書
平
成
2
6
年
8
月
1
日
総
務
大
臣
あ
て
ゴ ル フ 場 利 用 税 廃 止 運 動 推 進 本 部
一. ゴルフ場利用税の廃止を強く要望する
本税を廃止すべき理由
1. スポーツに課税するのは許されない。
急速に高齢化社会を迎えつつあるわが国にとって「余暇活動の充実」「健康増進」は非常に重要なテーマであり、ゴ
ルフは高齢になっても行える格好の生涯スポーツとして親しまれている。2016年リオ・デ・ジャネイロ五輪から、ゴルフ
は正式競技として復帰する。これは世界最高峰の競技大会そのものが、ゴルフはスポーツであり、単なる遊興でない
ということを証明している。ゴルフは平成11年より、国民体育大会の正式種目として採用され、また平成13年からは中
高年者の総合競技大会「日本スポーツマスターズ」において、全12競技のひとつにゴルフ競技が採用されている。ゴ
ルフが「国民スポーツ・生涯スポーツ」として広く国民に支持されているからである。また、県民ゴルフ大会や町民ゴル
フ大会などが盛んに開催されるようになっている。
さらに、2020年のオリンピック・パラリンピックが東京で開催される。ゴルフ競技は、霞ヶ関カンツリー倶楽部で開催さ
れる。
このように世界でも国内でも、ゴルフに関心が高まりつつある中、ゴルフ場利用税という、スポーツをする者に対す
る課税制度を持つ我が国が、世界中からの批判を受けるであろうことは想像に難くない。
2. ゴルフ場利用税の存在は明らかにスポーツ振興を阻害している。
4
ゴルフ場利用税は平成元年に施行された。平成15年からは一部非課税となり、全体の約5%が非課税者であった。
その後、非課税者の割合は逐次増加し、平成24年度では全体の14.7%が非課税者となっている。この間のゴルフ
場利用者推移をみると、全体の入場者は減少しているにも関わらず、非課税入場者だけは増加を続けている。ゴル
フ場利用税の存在が、ゴルフというスポーツへの参加を阻害している。
3. そもそも消費税導入時にゴルフ場利用税は廃止されるべきであった。消費税に加えて二重課税
することは不公平である。
平成元年の消費税の導入に伴い、それ以前は「娯楽施設利用税」の対象施設として課税されていた舞踏場、ボーリ
ング、パチンコ、射的、まあじゃん、たまつき、ゴルフ練習場等、ゴルフ場以外の全ての課税対象は非課税となった。
ゴルフだけが、「ゴルファーには担税力がある」として「ゴルフ場利用税」と名称等を変更して、存続させられたもので
ある。しかしながら、現在ゴルフは競技人口約1,000万人を擁し、老若男女に愛されるまさに国民スポーツとなってお
り、そこに特段の「担税力」は見いだせない。
プレー料金が大幅に低下する中、ゴルフ場利用税と消費税の「二重課税」は、ゴルファーの支払金額の非常に大き
な割合を占め、ゴルフの普及・振興の大きな阻害要因となっている。
消費税率は、本年4月より8%となった。今後10%に引き上げられる予定であり、ゴルフに対する「税の不公平」はさ
らに拡大する。「ゴルフ場利用税」は、今すぐ廃止されなければならない。
4. ゴルフ場は特別な行政サービスを受けておらず、地元経済に貢献している。
本税を課税する理由として、ゴルフ場の開設時やその後の運営において特別に道路取り付けや水道の提供など特
別な「行政サービス」を受けており、そのコストのための課税という理由(応益税)があげられている。しかしゴルフ場
が、他の競技施設あるいは事業所に比し特段の行政サービスを享受していることは無く、また、本来であれば山林原
野である場所がゴルフ場となったことで、資産価値が高まり、固定資産税収入に寄与している。更にゴルフ場による新
たな雇用の創出や諸物品販売などの事業が発生、地元経済の活性化に大きく貢献している。ゴルフ場とゴルフの需
要は地域にとってプラスの面が大きい。
5
ゴルフ場利用税に係る非課税措置(平成15年度創設)
ゴルフ場利用税については、既に、平成15年度以降、年少者の健全育成、高齢者福祉、障害者
福祉といった観点から、大幅な非課税措置を設けており、ゴルフ人口の裾野の拡大を図るとともに、
生涯スポーツの実現にも十分配慮している。
次に掲げるゴルフ場の利用については、非課税
① 年齢18歳未満の者の利用
② 年齢70歳以上の者の利用
③ 障害者の利用
④ 国民体育大会(予選会を含む。)のゴルフ競技に参加する選手が当該競技として
ゴルフを行う場合(都道府県知事・都道府県教育委員会がその旨を証明する場合に
限る。)の利用
6
⑤ 小・中・高校、大学、特別支援学校又は高等専門学校の学生、生徒若しくは児童
又はこれらの者を引率する教員が教育活動としてゴルフを行う場合(学長又は校長
がその旨を証明する場合に限る。)の利用
ゴルフ場利用税の非課税者数の推移
18歳未満の年少者、70歳以上の高齢者の利用は着実に増加しており、非課税措置は、ゴルフ人口
の裾野の拡大や生涯スポーツの実現に寄与。
次に掲げるゴルフ場の利用については、非課税
(年度)
H15
①
②
③
④
⑤
3731
174
106
H16
16 82
4758
235 15 95
143
H17
延利用者計
(B)(千人)
A/B
4,108
88,376
4.6%
5,246
85,307
6.1%
6,097
86,046
7.1%
7,207
88,235
8.2%
8,112
89,020
9.1%
9,029
90,786
9.9%
10,001
91,642
10.9%
10,488
88,092
11.9%
11,306
84,327
13.4%
12,776
86,745
14.7%
年齢18歳未満の者の利用
年齢70歳以上の者の利用
障害者の利用
国民体育大会(予選会含む)の選手の競技としての利用
小中高、大学等の学生・教員の教育活動としての利用
5409
21 99
393
175
H18
6428
456
200
H19
26
96
7458
302 18 98
236
H20
8335
315
262
H21
17 100
9246
332 15 98
310
H22
9712
325 16 104
330
H23
10529
326 16 97
338
H24
11969
335 17 109
346
7
非課税者計
(A)(千人)
0
2000
18歳未満
4000
70歳以上
6000
障害者
8000
国民体育大会等
10000
教育活動による利用
12000
(千人)
出典:「道府県税の課税状況等に関する調」
消費税(国・地方)との二重課税との指摘について
○ ゴルフ場利用税は、ゴルフ場が広大な面積を占め市町村の行政サービスと密接な関係を有して
いること、また、その利用者の支出行為には十分な担税力が認められること等から課税されている
ものであり、課税範囲の広い間接税である消費税及び地方消費税とは課税の趣旨や目的を異に
するもの。
○ また、課税の仕組みについても、ゴルフ場利用税は、ゴルフ場の利用者1人につき1日一定額で
課することから、利用料金に対し一定率を課する消費税及び地方消費税とは異なり、二重課税に
は当たらない。
8
ゴルフ場利用税交付金と市町村財政
ゴルフ場利用税は、税収の7割がゴルフ場所在市町村に交付されており、昨今の極めて厳しい地方財政の中、
市町村(特に山林原野の多い市町村)の貴重な財源となっており、代替財源も見当たらないため、廃止は困難。
① 額が大きい市町村
〔単位:百万円(金額)〕
ゴルフ場利用税
交付金
② 率の大きい市町村
ゴルフ場利用税
交付金
財政力
指数
1
兵庫県三木市
675
0.68
2
千葉県市原市
666
1.02
3
兵庫県神戸市
456
0.74
4
滋賀県甲賀市
451
0.74
5
愛知県豊田市
425
1.11
6
栃木県栃木市
381
7
兵庫県加東市
8
(A)
地方税
(B)
A/B
財政力
指数
過疎地域
の該当性
1
京都府笠置町
46
166
27.9%
0.25
2
京都府南山城村
76
331
23.0%
0.25
3
奈良県山添村
65
483
13.4%
0.30
4
高知県芸西村
41
355
11.7%
0.23
5
千葉県大多喜町
113
1,128
10.0%
0.43
0.71
6
千葉県睦沢町
70
742
9.4%
0.42
371
0.76
7
長野県売木村
7
69
9.4%
0.11
三重県津市
341
0.74
8
群馬県高山村
41
469
8.6%
0.32
9
奈良県奈良市
267
0.75
9
千葉県長南町
98
1,167
8.4%
0.51
○
1
0
宮崎県宮崎市
247
0.60
10
長野県根羽村
6
86
7.2%
0.10
○
(参考)
平均財政力指数
9
〔単位:百万円(金額)〕
○
○
○
○
全国市町村
全国町村
率の上位10市町村
0.49
0.38
0.29
※ 各数値は、平成24年度決算に基づくものである。
※ 「過疎地域」は、過疎地域自立促進特別措置法に規定する過疎地域に該当するかによる。
※ 平均財政力指数の値は、単純平均によるものである。ただし、当該値の算出に当たり、東京都特別区は含んでいない。
地方関係団体からのゴルフ場利用税の堅持に関する要望
地方関係団体からは、ゴルフ場利用税が地方団体の貴重な財源となっていること等を踏まえ、現行制度
の堅持を訴える要望がなされている。
○ 全国知事会 「平成27年度税財政等に関する提案」(抄)(平成26年10月)
ゴルフ場利用税は、道路や上下水道、廃棄物処理等の地方団体が供給する行政サービスに対して、受益に着目した
税負担を求めるものであり、ゴルフ場所在地における財政需要を賄う重要な財源であることから、厳しい地方団体の財政
状況を踏まえ、堅持すること。
○ 全国市長会 「平成27年度都市税制改正に関する意見」(抄)(平成26年9月)
ゴルフ場利用税については、その税収の7割が交付金としてゴルフ場所在市町村に交付されており、ゴルフ場関連の
財政需要に要する貴重な財源となっていることから、現行制度を堅持すること。
○ 全国町村会 「平成27年度政府予算編成及び施策に関する要望(重点事項)」(抄)(平成26年7月)
ゴルフ場利用税は、アクセス道路の整備・維持管理、廃棄物処理、防災対策、環境対策など所在町村特有の行政需
要に対応するとともに、地域振興を図る上でも貴重な財源となっていることから、現行制度を堅持すること。
○ 全国過疎地域自立促進連盟 「平成27年度過疎対策関係政府予算・施策に関する要望」(抄)(平成26年6月)
10
ゴルフ場利用税については、引き続き存続・堅持する。
ゴルフ場所在市町村の状況
ゴルフ場所在市町村の約4割は過疎市町村であり、財政力も弱い。
○ ゴルフ場所在市町村の市・町村別の状況
過疎市町村
過疎市町村以外
合計
市(区)
211
360
571
町村
168
190
358
合計
379(41%)
550(59%)
929
※ 出典:平成24年度市町村別決算状況調(総務省)、平成26年4月時点における過疎地域市町村等一覧(総務省)
※ 「過疎市町村」は、過疎地域自立促進特別措置法に規定する過疎地域を含む市町村をいう。
11
ゴルフ場利用税堅持のための全国市町村連盟
1 設立
2 設立の目的
: 平成25年11月7日
: ゴルフ場所在市町村の貴重な財源であるゴルフ場利用税を堅持
するため、全国市長会及び全国町村会とも連携しながら、ゴルフ
場所在市町村が一丸となって関係各方面に働きかける等の活動
を行うことを目的とする。
3 加盟市町村数 : 835市町村(平成26年10月24日現在)
4 代表世話人
: 兵庫県三木市長・静岡県小山町長
5 事務局
: 兵庫県三木市
ゴルフ場利用税の堅持を求める要請書(抄)
(前略)
市町村においては、依然として厳しい財政状況が続いているところであり、仮にゴルフ場利用税が廃止されます
と、ゴルフ場関連の行政需要に対応できなくなるばかりか、それ以外の事業の継続にも支障を来すことになります。
(中略)
つきましては、ゴルフ場利用税がゴルフ場所在市町村にとって、貴重な財源であることをご賢察のうえ、是非とも
ゴルフ場利用税を堅持していただきますよう強く要請いたします。
平成25年11月
ゴルフ場利用税堅持のための全国市町村連盟
12
ゴルフ場所在市町村による行政サービス
ゴルフ場所在市町村はゴルフ場関連の様々な行政サービスを提供しており、ゴルフ場利用税は
その貴重な財源
13
(アクセス道路の整備・維持管理)
(ゴルフ場周辺の地滑り対策)
(農薬・水質調査等の環境対策)
(ごみ処理)
※ このほか、調整池整備等の治水対策、消防・救急等の事業も実施
収入で分類した各スポーツ実施率の比較
ゴルフは、他のスポーツに比べて、収入が高くなるほど、実施率も高くなる傾向がみられる。
(実施率:%)
50.0
ゴルフ
40.0
ボウリング
スキー
釣り
30.0
テニス
野球
20.0
10.0
0.0
(収入額)
14
※ 出典 「平成23年社会生活基本調査(総務省)」
※ 「実施率」は、「各収入額における過去1年間に特定のスポーツを行った人数」を「各収入額の推定人数」で除して得た数。
※ 「ゴルフ」には練習場を、「スキー」にはスノーボードを、「野球」にはキャッチボールを含むもの。
ゴルフ場の利用に係る費用について
ゴルフ場の利用に係る費用は、他のスポーツと比較して高額であり、利用者の支出行為には
十分な担税力が認められる。
(1) 各スポーツの年間平均費用(上位から)
スポーツ
15
(2) 参加人口750万人以上を有するスポーツの1回当たり費用
スポーツ
年間平均費用
1回当たり費用
9,950円
参加人口
1
ゴルフ(コース)
134,300円
1
ゴルフ(コース)
2
乗馬
107,600
2
釣り
3,610
770
3
ヨット、モーターボート
88,300
3
ボウリング
1,550
1,220
4
スキン・スキューバダイビング
80,000
4
ゴルフ(練習場)
1,010
860
5
スキー
62,600
5
水泳(プールのみ)
970
1,200
6
スノーボード
45,000
6
サイクリング、サイクルスポーツ
800
840
7
エアロビクス、ジャズダンス
40,500
7
トレーニング
520
1,290
8
釣り
35,700
8
ジョギング、マラソン
220
2,080
9
テニス
30,100
9
体操(器具なし)
120
1,850
10
柔道、剣道、空手などの武道
29,600
※ 「2014 レジャー白書」(公益財団法人日本生産性本部)より。
「年間平均費用」は、衣服などの「用具等」に係る費用と受講料・入場料などの「会費等」に係る費用とを足しあわせて算出したもの。
「1回当たり費用」は、「年間平均費用」を「年間平均活動回数」で除して算出したもの。
860万人
参考資料
16
ゴルフ場利用税収額等の推移
(億円)
(千人)
1,200
120,000
税収額
1,000
99,364
99,648
102,325
97,797
100,529
98,809
97,512
96,031
95,193
93,228
89,999
89,963
利用人員
100,000
88,438
90,786
88,235
85,307
90,164
89,020
88,376
88,092
84,327
91,642
86,745
86,046
800
80,000
1,011
989
1,035
976
977
904
600
987
763
744
923
691
876
814
400
60,000
789
980
638
40,000
620
617
603
598
584
200
546
507
20,000
506
0
0
H元 H2
H3
H4
H5
H6
H7
H8
H9 H10 H11 H12 H13 H14 H15 H16 H17 H18 H19 H20 H21 H22 H23 H24
(年度)
17
•
•
出典:「道府県税の課税状況等に関する調」(利用人員)、「道府県税徴収実績調」(税収額)
税収額は決算額。平成2年度から平年度化
娯楽施設利用税の概要
項
目
容
1.課税主体
都道府県
2.納税義務者
次に掲げる施設の利用者
①舞踏場
②ゴルフ場 ③ぱちんこ場及び射的場 ④まあじゃん場及びたまつき場
⑤ボーリング場 ⑥前各号に掲げる施設に類する施設
⑦前各号に掲げる施設以外の娯楽施設で都道府県の条例で定めるもの
3.課税客体
上記施設の利用
4.課税の考え方
舞踏場、ゴルフ場、ぱちんこ場等の娯楽性、奢侈性又は射こう性を有する施設を利用する者の消
費行為に担税力を見出して課する消費税
5.徴収方法
原則は特別徴収
施設の経営者等が利用料金を徴収しない場合のみなす課税の場合は、申告納付
ぱちんこ場等に対する外形課税の場合は、申告納付又は普通徴収
6.課税標準
及び税率
(1)ゴルフ場(定額課税)
1人1日
1,100円(標準税率)
(2)ゴルフ場以外の施設
ア 利用料金を課税標準とする場合
利用料金の10%
イ 定額課税をする場合(施設の経営者を利用者とみなして課税)
ぱちんこ場
1台 月額
280円
まあじゃん場 1卓 月額
830円 を標準として地域等で区分して定める。
たまつき場
1台 月額1,300円
7.税
1,335億円
内訳:ゴルフ場76%、ぱちんこ場8%、ゴルフ練習場7%
収
(昭和63年度決算額)
18
内
8.交 付
金
昭和41年創設され、ゴルフ場に係る娯楽施設利用税の額の6分の1をゴルフ場所在市町
村に交付(→昭和46年1/3→昭和48年1/2)。
9.沿
革
平成元年 課税対象施設をゴルフ場に限定して「ゴルフ場利用税」に改組。
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