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第 2 回 需要の理論

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第 2 回 需要の理論
第2回
第2回
需要の理論
スタディガイド
需要の理論
◆
◆
◆
◆
◆
用語穴埋め問題
次の文章を読んで,〔 〕内に適切な用語を記入せよ.
1
〔
ある価格の下で,どのくらいの数量を購入する意思があるかという購入スケジュールを
需要
〕という.
2
ある財の価格と需要量の関係を表すグラフを〔
3
その他の条件が変化したときの需要曲線の変化を需要曲線の〔
4
消費の喜びを〔
5
財の購入に対して,消費者が最大限支払っても良いと思う額を〔
自発的支払い
6
追加的に財を消費することにより得られる便益を〔
〕という.
7
便益から実際の支払を引いたものを〔
便益
需要曲線
〕という.
シフト
〕という.
〕という.
限界便益
消費者余剰
選択クイズ
〕という.
1
以下の質問について,適切な選択肢一つに〇を付けよ.
1
買い手の需要量を決定する要因として適切でないものはどれか.
a.
他の財の価格
b. 嗜好
c.
売り手の生産技術
d. 所得
2
需要の法則とは
a.
ある財の価格が上昇すると,その財の需要量が増加することをいう.
b.
ある財の価格が上昇すると,その財の供給量が増加することをいう.
c.
ある財の価格が上昇すると,その財の需要量が減少することをいう.
d.
ある財の価格が上昇すると,その財の供給量が減少することをいう.
1
〕という.
第2回
3
4
需要の理論
スタディガイド
ある財の需要量が価格の上昇につれて減少し,価格の低下につれて増大するとき,
a.
財の需要量と価格は正の相関関係にある.
b.
財の需要量と価格は何ら関係がない.
c.
財の需要量と価格は負の相関関係にある.
d.
上の a から c の選択肢はいずれも正しくない.
ある財の需要曲線を右方シフトさせるのはどのようなときか.
a.
その財の価格が低下したとき.
b. その財が以前より嫌いになったとき.
c.
買い手の人数が増えたとき.
d. 同じような財の価格が低下したとき.
5
コーヒーの需要曲線を左方シフトさせるのはどのようなときか.なお,人々は必ずクリープを足し
てコーヒーを飲むものと仮定する.また,コーヒーと同じように紅茶が好きであると仮定する.
a.
コーヒーが劣等財(下級財)で,所得が減少したとき.
b. クリープ(補完財)の値段が低下したとき.
c.
紅茶(代替財)の価格が低下したとき.
d. コーヒーが正常財(上級財)で,所得が増加したとき.
6
所得が減少したときに,果物の需要が減少したとすれば,次のことがおきたと考えられる.
a.
果物の需要曲線が左にシフトした.
b. 需要曲線上で需要量が減少した.
c.
果物の需要曲線は右にシフトした.
d. 上の a から c の選択肢はいずれも正しくない.
7
需要の法則を適切に表現しているのは次のうちどれか.
a.
所得が増えたならば,りんごの需要量を増やす.
b. りんごの価格が上昇したならば,りんごの需要量を減らす.
c.
りんごの供給が増えたならば,りんごの需要量を増やす.
d. バナナの価格が上昇したならば,りんごの需要量を増やす.
2
第2回
8
需要の理論
スタディガイド
アイスクリームの需要曲線は右下がりであるとする.アイスクリームの値段が下がると
a.
アイスクリームの需要曲線上をアイスクリームの需要量が増える.
b. アイスクリームの需要曲線が右方シフトする.
c.
アイスクリームの需要曲線が左方シフトする.
d. 上の a と b の両方が起きる.
9
ハンバーガーに対する自発的支払いが 300 円であり,ハンバーガーの実際の価格が 150 円だったと
する.このとき消費者余剰はいくらになるだろうか.
a.
450 円
b. 45,000 円
c.
150 円
d. 2 円
10
ハンバーガーに対する自発的支払いが,1 個目は 300 円,2 個目は 250 円,3 個目は 150 円だっ
たとしよう.ハンバーガーの実際の価格が 200 円だったとする.このときあなたはいくつハンバー
ガーを購入し,そのとき消費者余剰はいくらになるだろうか.
11
a.
ハンバーガーを購入せず,消費者余剰は 0 円.
b.
ハンバーガーを 1 個購入し,消費者余剰は 100 円.
c.
ハンバーガーを 2 個購入し,消費者余剰は 150 円.
d.
ハンバーガーを 3 個購入し,消費者余剰は 700 円.
市場の消費者余剰の面積は
a.
購入量までの需要曲線の下で,かつ価格線よりも上の部分.
b.
需要曲線の下の面積すべて.
c.
購入量までの需要曲線の下の面積.
d.
需要曲線よりも上の部分.
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第2回
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需要曲線の高さ(需要曲線で表された価格)は
a.
買い手が実際に支払わなければならない価格を表している.
b. 買い手がその財に対して支払ってもよい最低限の価格を表している.
c.
買い手の人数を表している.
d. 買い手がその財に対して支払ってもよい最大限の価格を表している.
13
ある財の需要曲線が右下がりに与えられているものとする.もしこの財の価格が低下したならば,
a.
消費者余剰は増加する.
b. 消費者余剰は減少する.
c.
消費者余剰は変化しない.
d. 消費者余剰は 0 になる.
14
消費者の最適消費量は,次の条件を満たす.
a.
限界便益より価格が低い.
b. 限界便益と価格が等しい.
c.
限界便益より価格が高い.
d. 限界便益が 0 である.
15
限界便益曲線は,
a.
需要曲線よりも高い位置に存在する.
b. 需要曲線に一致する.
c.
需要曲線より低い位置に存在する.
d. 需要曲線とは異なり,右上がりになる.
16
市場の需要曲線は,
a.
個人の需要曲線を水平方向に足し合わせることにより求まる.
b. 個人の需要曲線を垂直方向に足し合わせることにより求まる.
c.
個人の需要曲線とは無関係である.
d. 個人の需要曲線を垂直方向に差し引くことにより求まる.
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第2回
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選択クイズ
1
2
ある上級財の需要曲線が下の図のように右方シフトするのはどのようなときか.
価格
所得が増加したとき.
a.
b. 所得が減少したとき.
この財の価格が低下したとき.
c.
(変化後の需要曲線)
d. この財と同じような財の価格が低下し
たとき.
(当初の需要曲線)
財の需要量
O
2
タバコの値段が上昇したとしよう.そのときたばこ需要量はどのように変化するだろうか.A 点を
出発点として,下図でその動きを適切に表現しているものを選択せよ.
価格
C
B
D
A
a.
A ⇒
B
b.
A ⇒
C
c.
A ⇒
D
d.
A ⇒
E
E
(当初の需要曲線)
たばこの需要量
O
3
消費者余剰が最大になるのは,
価格
a.
A
B
P*
A 点である.
b. B 点である.
c.
C
C 点である.
d. D 点である.
D
需要
O
量
5
第2回
1
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下の図を参考に以下の質問について適切な選択肢一つに〇を付けよ.ただし,財の価格は B で表さ
れるものとする.
価格
A
B
C
E
F
需要
O
D
G
H
1.(1)最適消費量における便益は次の面積で表せる.
a.
ABC
b. AODC
c.
AOGF
d. AOH
1.(2)最適消費量における実際の支払い(総額)は次の面積で表せる.
a.
ABC
b. AODC
c.
BOGE
d. BODC
1.(3)最適消費量における消費者余剰は次の面積で表せる.
a.
ABC
b. AODC
c.
AOGF
d. AOH
6
量
第2回
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1.(4)消費量 G における消費者余剰は次の面積で表せる.
a.
AOGF
b. ABC
c.
CFE
d. ABC – CFE
2
下の図を参考に以下の質問について適切な選択肢一つに〇を付けよ.
価格(円)
800
600
400
200
需要
0
10
20
30
40
50
60
70
量
2.(1)もし財の価格が 600 円であれば,消費者余剰はいくらになるか.
a.
500 円
b. 1,500 円
c.
3,000 円
d. 4,500 円
2.(2)もし財の価格が 600 円から 500 円に低下すると,消費者余剰はいくら増加するか.
a.
500 円
b. 1,500 円
c.
3,000 円
d. 4,500 円
7
第2回
需要の理論
スタディガイド
2.
(3)財の価格が 500 円のとき,この財を 30 個購入したとしよう.このときの消費者余剰はいくら
か.
a.
500 円
b. 1,500 円
c.
3,000 円
d. 4,500 円
8
第2回
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応用問題
1
ある財の需要表が下記のようにに表されるとしよう.
価格(円)
需要量(個)
0
100
20
80
40
60
60
40
80
20
100
0
価格(円)
200
160
120
80
40
数(個)
0
20
40
消費者余剰
60
80
100
実際の支払い
120
140
+
+
自発的支払い(総額)
1.(1)需要表を参考にして,需要曲線を図に表せ.その需要曲線を D1 とせよ.
1.
(2)価格が 40 円であるのときの,最適消費量における便益の面積,実際の支払い面積,消費者余
剰の面積がどこで表せるか図に書き加えよ.
(斜線で表す,色を塗るなどして表せ.)
1.(3)消費者の所得が上昇し,すべての価格についてこの財の需要が 20 個ずつ増加したとしよう.
変化後の新しい需要曲線(D2 とせよ)を図に書き加えよ.
9
第2回
需要の理論
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計算問題
1
ある財の需要曲線が D = – 0.02 P + Y + 0.1p で与えられているとしよう.ただし
D:ある財の需要量 D
P:ある財の価格
Y:所得
p:関連する財の価格
である.
a. Y=4,p = 20 として,需要曲線(D0 とする)を下のグラフに描け.
D = – 0.02P + 4 + 2
P = 300 – 50D
価格
400
350
300
250
200
設問 d の変化
設問 e の変化
150
設問 f の変化
100
50
D1
0
1
2
3
4
D0
5
6
D2
7
8
量
b. Y=4,p = 20 のとき,この財の価格 P が 150 であれば,そのときのこの財の需要量はいくらになる
か計算せよ.
150 = 300 – 50D ⇒
c.
D=3
Y=4,p = 20 のとき,もしこの財の価格 P が 150 から 200 に上昇したら,需要量はどれだけ変化す
るか計算せよ.
200 = 300 – 50D ⇒ D = 2 価格の上昇により需要量が 1 減少する
d. 設問 c の需要量の変化を上のグラフの需要曲線上に書き込んでみよ.
10
第2回
e.
需要の理論
スタディガイド
Y=2,p = 20 とすれば,需要曲線はどのように変化するか.上のグラフにその変化を描け(新しい
需要曲線を D1 とする).
P = 200 – 50D
f.
Y=4 として,関連する財の価格が 30(p = 30)とすれば,需要曲線はどのように変化するか.上の
.
グラフにその変化を描け(新しい需要曲線を D2 とする)
P = 350 – 50D
2
ある財の市場の需要関数が次のように与えられていたとしよう.
D=
– P + 800
a.価格が 400 であるとすれば,この財の需要量はいくらになるか計算せよ.
P=400 を代入することにより,需要量は 400 になる.
b.価格が 400 であるときの,消費者余剰を計算せよ.
需要関数を次のように変形する P = – D + 800.したがって,需要曲線は下の図のように描ける.したがって,
消費者余剰は 80,000.
価格
800
400
200
0
D
400
800
11
量
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