...

2002年度後期活動報告書

by user

on
Category: Documents
13

views

Report

Comments

Transcript

2002年度後期活動報告書
AIESEC St. Paul’s
Newsletter
Developing individuals, communities and
co-operation through global exchange
委員長挨拶 委員長挨拶 2003, Feb
―Contents
平素は格別のご厚誼にあずかり、厚く御礼申し上げます。 ◆はじめに
私共アイセック立教大学委員会が30年間一貫して、この ような海外研修生交換事業を行うことができたのは、ひ Page.1
とえに皆様のご協力のお陰であると大変感謝をしており
ます。今期は台湾、インド、ベネズエラよりそれぞれ研 修生を迎え、順調に研修を進めております。また、日本 ◆研修生交換事業
からはスリランカ、インド、ベルギーへ学生の派遣を行 い、それぞれ異文化での貴重な体験をしております。国 Page.2
際情勢が緊迫する中で、将来国際社会で活躍していく学
生の育成が急務になっていると思います。その意味でも、
私共アイセックの担うべき役割というのは今後益々大き ◆イベント開催報告
くなってくるものと考えております。当委員会では、次 年度の委員長も決定し、また新しい歩みを進めておりま Page.5
す。今後とも変わらぬご支援の程、よろしくお願いいた
します。 2002年度委員長 稲田 宏美(立教大学社会学部3年) ◆協賛企業一覧
Page.7
立教大学委員会設立30周年を記念して
立教大学委員会設立30周年を記念して
11月25日、アイセック立教大学委員会
設立30周年記念講演会を開催いたしま
した。アイセックでは海外研修生交換
事業を通じ、グローバルな社会で活躍
できる人材の輩出を目指しており、そ
の活動は社会に対して少しずつ影響を
与えていると考えております。今回、
企業活動を通じた社会貢献をテーマと
し、講演会を行いました。社会貢献活
動の成り立ちから阿部教授にお話しい
ただき、その後実際に企業活動を通じ
て社会貢献活動を行われている前川製 『21世紀における
『21世紀における
作所常務岩崎様に具体的にお話しいた 企業と社会貢献のあり方』
企業と社会貢献のあり方』
だきました。私達は普段、非営利での 第一部 第一部 活動を行っておりますが、営利を目的 立教大学大学院
立教大学大学院
としながらも社会に貢献していこうと 異文化コミュニケーション研究科教授
異文化コミュニケーション研究科教授
いう動きは、大変興味深いものでした。 阿部 治 氏講演
阿部 治 氏講演
今後営利、非営利問わず社会の問題に 第二部 第二部 対しても目を向ける組織が多く現れれ 株式会社前川製作所 常務取締役 株式会社前川製作所 常務取締役 岩崎 嘉夫 氏講演
ばと感じます。
岩崎 嘉夫 氏講演
Exchange
AIESEC St. Paul’s Newsletter
Page 2
ベネズエラから今期3人目の研修生
ベネズエラから今期3人目の研修生
昨年10月20日にベネズエラからDavid Villavicencioさんが来日致しました。現在、
みはし株式会社様にて1年間の研修を行って
います。日本での主な仕事は貿易です。か
つてベネズエラで貿易の仕事をしていた経
験を生かして、現在はみはし株式会社の本
社にて取引の際の通訳やマニュアル翻訳、
また台湾からの研修生Meiさんと税関へ行く
など仕事の分野を広げています。2月から
は、小川町にあるみはし株式会社の工場に
てヨーロッパから輸入している木材の検査
や商品の輸入そして発注の仕事を担当する
予定です。会社では社員の方々とコミュニ
ケーションをはかり日本語を日常的な生活
から学ぼうとしている様子が伺えます。研
修開始早々に足を骨折してしまい、3ヶ月近
く研修を休んでしまいましたが、今はもう
回復し、気持ちも新たに研修に臨んでいま
す。ベネズエラにいた当初から勉強してき
た日本語も少しずつ上達してきたDavidさん
の今後の成長がますます楽しみです。
▲Davidさんと委員長
研修生: David Villavicencioさん
研修生: David Villavicencioさん
出身国:ベネズエラ
出身国:ベネズエラ
研修先:みはし株式会社
研修先:みはし株式会社
研修期間:2002年10月より1年間
研修期間:2002年10月より1年間
研修内容:貿易業務のサポート
研修内容:貿易業務のサポート
研修生大活躍中
研修生大活躍中
9月25日より、みはし株式会社様で研修を開
始したインドからの研修生、Abhishekさん
の研修が早いもので5ヶ月が経とうとしてお
ります。彼はみはし株式会社様の玉川工場
にて、プログラミングの研修を行っており、
工場の生産管理システムの製作に携わって
おります。すでに3つのシステムを完成させ、
現在、彼が作ったシステムは工場内で使わ
れております。日本での生活についてです
が、最近日本語の学習に非常に意欲的で、
自ら日本語でメンバーに話しかけたりもし
ております。またみはし株式会社様での飲
み会等にも参加し、日本での人脈を広げて
おります。
台湾からの研修生、Meiさんは台湾での仕
事経験を生かし、現在貿易課の方で仕事を
しています。
主に税関や船会社へ行き、そのデータをコ
ンピューターに打ち込んだりというのが彼
女の仕事です。また、メイさんは日本語、
英語ともに堪能であるため、外国のお客様
との通訳もよく任されています。時には、
会社のセミナーに参加してお手伝いするな
ど毎日忙しく働いています。一緒に研修を
行っている3名とも、何においても非常に
積極的に取り組んでおり、アイセックの行
う異文化学習プログラムにも楽しみながら
参加したり、普段もメンバーとの交流を楽
しんでおります。彼らの研修は、まだ中間
地点ですが、今後もメンバー一同彼らのサ
ポートを頑張ってまいります。
Exchange
AIESEC St. Paul’s Newsletter
Page3
インドでの研修を終えて
インドでの研修を終えて
昨年10月よりインドでの研修を行っていた
小宮山さんが、1月に無事日本に帰国しま
した。研修先では異文化の中での就業にも
関わらず、日本向けの営業を任されるなど
活躍されていたようです。また、周りには
世界各国からの研修生があふれ、彼らとも
充実した毎日を過ごしていたようです。小
宮山さんは、今までアイセックで活動して
きた経験もあり、今回の研修はその活動の
総決算となるものでした。就職後も、この
研修での経験を活かし、活躍されることを
期待しております。
▲オフィスにて
研修生の声
▲世界各国からの仲間と
研修生:小宮山 竜裕さん
研修生:小宮山 竜裕さん
研修期間:2002年10月より3ヶ月
研修期間:2002年10月より3ヶ月
研修受入国:インド Vadodara
研修受入国:インド Vadodara
研修受入先:Larsen&Toubro
研修受入先:Larsen&Toubro
研修内容:日本の顧客開拓
研修内容:日本の顧客開拓
昨年の10月よりインドのVadodaraに3ヶ月ほどインター
ンシップに行ってきまして、今年の1月8日に無事帰国
する事ができました。研修先は総合エンジニアリング
企業のLarsen&Toubroというインドでも有数の大企業で
した。研修先におきましては、ビジネススタイルの違
いをはじめとして多くの事を学ぶ事ができました。将
来的に国際的なビジネスを行ないたいと考え、その第
一歩としてこのたびインドに研修に行ってきましたが、
インド人とビジネスをする事の難しさとともに彼らの
日本市場への期待を感じ取る事ができました。特に彼
らとの時間感覚の違いにおいては、日本企業側からは
信用を失うものになりかねず、彼らに日本における
「信用」の重要さを教える事ができたことは自分にとっ
ても大きな事でした。また、現地では常に20名前後の
研修生がおり、彼との交流もまたすばらしい経験とな
りました。研修開始前と現在ではおかげさまで英語力
も伸ばす事ができました。帰国した現在も彼らとは連
絡を取り合っており、研修による経験だけではなく、
すばらしい友人関係を得る事ができた事もまた大きな
財産となりました。さらに、自分自身アイセックのメ
ンバーであったこともあり、現地における活動内容の
改良などに関わる事もできました。これまで国際会議
等へ参加した経験で各国の活動内容の違いは既に知っ
ておりましたが、実際に現地で長期間彼らの活動を見
る機会はこれがはじめてであり、同じ理念のもとに活
動している学生団体であっても、その国民性などが活
動内容にも大きく影響する事がわかり面白い経験とな
りました。今後ビジネスに関わる上でも国民性の違い
によるワーキングスタイルの違いを知れたことはよい
参考材料になると期待しております。
Exchange
AIESEC St. Paul’s Newsletter
Page 4
木村さんがベルギーに向け出発
木村さんがベルギーに向け出発
2月中旬より木村舞子さんがベルギーで研修
を開始することになりました。立教大学委
員会では久しぶりのヨーロッパでの研修と
いうことで、研修生、研修生担当者共々、
楽しみにしております。また、研修の事前
準備として日本文化を学ぶイベントを行い
ました。内容としましては、手漉き和紙と
いう日本文化に注目し、そこから日本の紙
文化を探るという目的のもとに二部構成で
行われました。第一部は牛乳パックから実
際に手漉き紙をつくるとう体験形のもの、
そして第二部として、紙が日本にどう伝わっ
たのかという歴史的背景や、近年世界から
注目されている手漉き和紙のメリットにつ
いて学びました。木村さん、日本に来てい
る研修生、メンバーといった総勢24名で
行われ、参加者全員が楽しんでくれたよう
でした。ベルギーへ研修に行った際に、日
本文化を紹介するツールの一つとして、今
回の事前準備が役に立てくれればと思って
おります。
▲木村さん(左)と担当のメンバー
研修生:木村 舞子さん
研修生:木村 舞子さん
研修期間:2002年2月より1年間
研修期間:2002年2月より1年間
研修受入国:ベルギー
研修受入国:ベルギー
研修受入先: GERLING NCM
研修受入先: GERLING NCM
研修内容:損害保険商品の取り扱い、
研修内容:損害保険商品の取り扱い、
ドイツ本社、日本支社、オランダ
ドイツ本社、日本支社、オランダ
間のやりとり
間のやりとり
スリランカでの日々
スリランカでの日々
スリランカに魅せられ、また研修先の職員の方々に
も恵まれた鈴木悦子さんは、当初6ヶ月間であった
研修を1年間に延長しました。現在は図書館を作る
プロジェクトを計画中で、年末年始に日本へ一時帰
国した鈴木さんは、その間もプロジェクトに協力し
ていただけるようなところと連絡をとるなど、意欲
的です。そんな鈴木さんから研修の様子を伝えるメッ
セージが届いていますので紹介します。
研修生の声
スリランカでの研修が5月から始まり、あっという間
に8ヶ月が過ぎました。私はN.C.E.F.(National
Children's Educational Foundation)というNGO
のハンバントタ支部で研修を行っています。このN
GOでは、主に幼児教育の普及に取り組んでいます。
しかし、私のいるハンバントタの支部ではそれ以外
に、子供達への奨学金制度に取り組んだり、ダンス、
スポーツ、英語などの科目学習といったクラスを開
いています。
その一環として、私は日本語のクラスを受け持った
り、時々、英語を教えたりしています。この地域は
スリランカで最も貧しい地域といわれており、ハン
バントタの支部では水不足のため、水の供給をした
り、トイレや家の設置などにも取り組んでいます。
最近では、この地域に図書館がないため、図書館を
作るプロジェクトが始まりました。様々なプロジェ
クトに参加させてもらい、現地のNGOの取り組み
について学ぶことができ、忙しいですが、充実して
います。私の居るハンバントタの村では日本で生活
を送る私たちにとって、不便な点もありますが、こ
の村だからこそ、伝統的なスリランカの生活や文化
にふれることができるのではないでしょうか。家族
の在り方、自分について、不便だと思うから、不便
なんだという思い込みなど、いろいろなことを考え
る時間を持つことができて、感謝しています。ここ
では、時間に束縛されているような感覚はなくなり、
体も心も自由な気持ちになれる気がします。
Event
AIESEC St. Paul’s Newsletter
Page 5
海外研修生、小学校を訪問
海外研修生、小学校を訪問
11月1日、台湾、インド、ベネズエラから来
日している研修生と、タイ、中国より立教大
学に留学中の学生2名と共に、埼玉県保谷市
の保谷小学校を訪問しました。近年、小学校
においては総合学習の時間が設けられており、
今回は国際社会についての学習を進めている
6年生の授業に参加させて頂きました。授業
の中では、それぞれが出身国の紹介を行った
り、児童達が今まで調べてきた各国の紹介な
どを行いました。また、日本の給食を体験し
たり小学校の中を見学したりもさせていただ
きました。児童達も、普段は直接触れ合うこ
とのない国からの訪問者にも関わらず、すぐ
に打ち解けて一緒にゲームなどを楽しんでい
ました。研修生にとっても児童にとっても、
文化の違いを感じる良い機会となったようで
す。今後も地域の方々との交流できる機会を
つくっていければと考えております。
▲小学生と楽しむDavidさん(ベネズエラ)
各国のビジネススタイルを学ぶ
各国のビジネススタイルを学ぶ
2月8日、台湾、インド、ベネズエラから来
日している研修生と共に、各国のビジネスス
タイルの違いについて学びました。立教大学
委員会では昨年度より、研修生の研修先での
仕事に少しでも役立つことができれば、との
思いから様々なイベントを企画しています。
今回は、文化によるビジネススタイルの違い
に焦点を当ててみました。研修生からは自国
の習慣と比較して、職場で感じた日本特有の
習慣を聞いたり、日本人メンバーからは日本
においての特徴を発表しました。中には、日
本の習慣の変わっている点をコント形式で発
表するメンバーもいて、楽しみながら学ぶこ
とができました。既に、日本語が上達して研
修先の方とも仲良くしているようですが、日
本の文化を知って益々馴染んでいってくれた
らと思っております。
▲それぞれ発表する研修生
Event
AIESEC St. Paul’s Newsletter
Page6
現場を知ろう ∼学内連続セミナー開催∼
現場を知ろう ∼学内連続セミナー開催∼
12月9日∼12月17日、Career Development Seminar
Series と 題しまして、立教大学内にて3度のセミナーを
開催致しました。このセミナーは、主幹事業であります海
外インターンシップ以外にも、一般学生を幅広く対象とし
た学習の場の提供を提供することで、学生にキャリア・仕
事に対する関心を持ってもらおうという趣旨のもとで行い
ました。あいにく雪に重なるなどのハプニングもありまし
たが、多い時で100名以上の参加者が集まり大盛況のうちに
幕を閉じました。今後も、海外インターンシップの運営だ
けでなく、学生が実社会を学ぶことの出来る機会を提供で
きればと考えております。
第一弾
第一弾
『出版業界のニュービジネス』
『出版業界のニュービジネス』
日時: 12月9日(月) 18:00~
日時: 12月9日(月) 18:00~
講師: 北坂 浩和 氏
講師: 北坂 浩和 氏
ぴあ(株)出版事業本部営業局出版事業部長
ぴあ(株)出版事業本部営業局出版事業部長
内容: 出版業界の動向とニュービジネスに関 内容: 出版業界の動向とニュービジネスに関 するぴあの戦略・取り組み するぴあの戦略・取り組み 第二弾
第二弾
『IT業界を知る』
『IT業界を知る』
日時: 12月12日(木) 16:00∼
日時: 12月12日(木) 16:00∼
講師: 村上 容子 氏
講師: 村上 容子 氏
伊藤忠テクノサイエンス株式会社
伊藤忠テクノサイエンス株式会社
人材開発部
人材開発部
内容: ビジネスボードゲームを通して
内容: ビジネスボードゲームを通して
業界理解とその醍醐味を味わう
業界理解とその醍醐味を味わう
▲セミナー風景
第三弾
第三弾
『商社のビジネス
『商社のビジネス
∼海外ブランドの日本進出をめぐって∼』
∼海外ブランドの日本進出をめぐって∼』
日時: 12月17日(火)18:10~
日時: 12月17日(火)18:10~
講師: 林 倬史 氏 講師: 林 倬史 氏 立教大学経済学部教授
立教大学経済学部教授
佐々 和秀 氏
佐々 和秀 氏
伊藤忠商事(株)
伊藤忠商事(株)
ブランドマーケティング事業部副事業部長
ブランドマーケティング事業部副事業部長
内容:ここ数年盛んな海外ブランドの舞台裏を通
内容:ここ数年盛んな海外ブランドの舞台裏を通
し、ブランド・商社の今後を考える し、ブランド・商社の今後を考える 日本とインドの架け橋になりたい
日本とインドの架け橋になりたい
昨年10月26日に3月までインドにて研修をされていた弘中千
穂さんの研修報告会を行いました。弘中さんは、インドのB
hasha Research & Publication Centreという、少数
民族保護を目的としているNGO団体でフェアトレード(公正
取引貿易)プログラムに携わりました。日本との架け橋に
なりたいという本人の積極的な働きかけに、日本でフェア
トレードの商品を扱っている有限会社ぐらするーつさんが
答えくださり、今回の研修報告会にも協力をしていただき
ました。まずは弘中さんの現地での研修を報告してもらい、
その後フェアトレードというテーマでぐらするーつ代表 鈴木隆二さんと弘中さんによるパネルディスカッションを
行いました。日本ではまだ馴染みのないフェアトレードに
ついて、とてもわかりやすく説明してくださいました。ま
た、弘中さんが研修を経て、どのように感じ、何を考えた
のかということを率直に聞くことができ、研修で得たもの
の大きさを感じ取ることができました。研修の内容を自分
のライフワークとして継続していきたいという彼女の言葉
が印象に残りました。
▲弘中さん(左)と鈴木さん
Partners
Page 7
AIESEC St. Paul’s Newsletter
研修受入企業一覧
(敬称略)
株式会社イーマネジメント
みはし株式会社
賛助企業一覧 (敬称略)
東京海上火災保険株式会社
伊藤忠テクノサイエンス株式会社
日本データビジョン株式会社
森永乳業株式会社
編集・発行
アイセック立教大学委員会
〒102-0071
東京都千代田区富士見2−15−5ベルベデーレ九段206 特定非営利活動法人アイセック・ジャパン内
Email: [email protected]
URL: http://www.rikkyo.ne.jp/sgrp/aiesec
Fly UP