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欧州のハイテク中心地 独バイエルン州への期待

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欧州のハイテク中心地 独バイエルン州への期待
ドイツ バイエルン州
インベスト・イン・ババリア(Invest in Bavaria)設立15周年記念
バイエルン州駐日代表部 在バイエルン日系企業表彰式リポート
欧州のハイテク中心地
独バイエルン州への期待
ドイツには16の連邦州があるが、南東部のバイエルン州は、古くから自動車や機械など製造業の集積地
として栄え、最近では情報通信技術(ICT)を活用した新しい産業も育ち、世界の注目を集めている。日本
とバイエルン州の交流は歴史的に見ても古く、同州に進出している日本企業は多い。同州経済省は1988
年という早期に、東京に駐日代表部を開設した。また、同州企業誘致部の「インベスト・イン・ババリア
(Invest in Bavaria)」は今年、設立15周年を迎えた。両機関が連携しながら行う情報提供やアドバイスな
どを通じて、欧州、さらにはグローバル規模で事業を展開する日系企業をきめ細かくサポートしている。
ドイツ バイエルン州
バイエルン州駐日代表部、
インベスト・イン・ババリア設立15周年を記念した
在バイエルン日系企業表彰式を開催
バイエルン州経済の発展と
将来性に寄与する
日本企業を表彰
在バイエルン日系企業表彰式は、ライトアッ
ドイツ・バイエルン州企業誘致部のインベ
プされた東京タワーを望むザ・プリンス パー
スト・イン・ババリア(在ミュンヘン)は今年
クタワー東京で、和やかな雰囲気のなか行な
15 周年を迎えた。これを記念するとともに、
われた。受賞企業 11 社のうち9社の代表が
同州に拠点を置く日系企業を表彰する式典が
来場したほか、バイエルン州に拠点を持つ企
11月4日、東京港区のザ・プリンスパークタワー
業、同州に進出を検討中の企業など約 30 社
で行われた。表彰式では、同州駐日代表部
が一堂に会した。
のクリスティアン・ゲルティンガー代表および、
受賞企業の1社である金属加工機械大手の
インベスト・イン・ババリアのヴォルフガング・
アマダは、研究開発拠点としてバイエルン州を
ヒュプシュレ代表が挨拶した。
選び、13年、ミュンヘン郊外のランツフートに
テクニカルセンターを開設した。同社海外事
日系企業の可能性を
バイエルン州で開花させたい
バイエルン州駐日代表部
代表 Dr.クリスティアン・ゲルティンガー氏
1968 年バイエルン州フライジング生まれ。93
年ミュンヘン大学 生物学学位、97 年同大学 博
士号取得 理学博士。理化学研究所ライフサイエ
ンス筑波研究センター特別研究員を経て、99 年
業本部副本部長の八木栄一氏は「ドイツ南部
たこと、そしてバイエルン州の経済、地域社
企業誘致部であるインベスト・イン・ババリ
はモノづくりが盛んで、レベルの高いユーザー
会へ多大な貢献をしていただいていることに
アの代表を務めています。
も多い。南ドイツで開発され、日本で製造され
改めてお礼を申し上げます。
1999 年の設立から2013 年末までにインベ
る機械が生まれる日が来るかもしれない」とバ
バイエルン州駐日代表部は 26 年前、ドイツ
スト・イン・ババリアは 1,150 件のバイエルン
イエルン州進出の狙いと期待を語った。
の州として初めての海外事務所を東京に開設
州 へ の 投 資 案 件 を 支 援、そ れ により3 万
表彰式に併せて行われた会食では、ドイツ
しました。
「日本の中のバイエルン」ともいえ
6,000 人の新たな雇用が生まれました。過去
連邦共和国大使館公使参事官のシュテファ
る私たちの事務所で、いつでも皆様のお越し
15 年間で世界約 50カ国からバイエルン州へ
ン・グラープヘア氏(写真:下段右)が乾杯
をお待ちしています。
の直接投資がありましたが、海外からの投資
のあいさつを行い、本場のバイエルン料理や
件数ではアメリカに次いで日本が第2位と
バイエルンビール、フランケンワインも振る
なっています。
舞われた。
現在、約 420 社の日系企業がバイエルン州
参加企業は各分野で日本を代表する企業で
に拠点を設け、この数はますます増え続けて
ありながら、多くは経営幹部が参加、中には
います。バイエルン州には約 7,000 人の日本
社長や会長が自ら出席した企業もあり、バイ
「バイエルン・
デジタル化計画」
を推進
第四次産業革命の
大きな可能性はバイエルンに
バイエルン州経済省。2004 年まで同省企業誘
致部に勤務。その後、中国代表部代表を務め、
10 年 3月から現職。
人が在住しており、ミュンヘンには約 3,600 人
エルン州への期待、関わりの深さがうかがえ
が住んでいます。ミュンヘンの日本人コミュニ
る会合となった。会場では列席した各社が積
ティーはドイツで2番目の規模です。
※在ミュ
極的に情報交換を行う姿も見られ、進出企業
ンヘン日本総領事館統計
同士の新たなシナジーを予感させた。
ドイツでは今、
「第四次産業革命(インダ
ストリー 4.0)
」と呼ばれる新たな動きが起こっ
バイエルン州企業誘致部のインベスト・イ
ています。その背景にあるのがビッグデータ
ン・ババリアは今年、発足から15 年を迎え
や クラ ウド・コ ン ピ ュ ー ティン グ、
M2M
ました。同部およびバイエルン州駐日代表部
(Machine to Machine)コミュニケーション、
は、このタイミングを、これまでバイエルン
州に投資してくださった日本企業の皆様に感
謝を伝えるのに、ちょうどよい機会だと考え
ました。この式典に出席するため、インベス
ト・イン・ババリアを新たに率いることになっ
たヴォルフガング・ヒュプシュレ代表も初め
て来日しました。
表彰させていただく企業の中には、バイエ
ルン州で長く事業を展開していただいている
バイエルン州経済省 企業誘致部
インベスト・イン・ババリア
代表 Dr.ヴォルフガング・ヒュプシュレ氏
1992 年コンスタンツ大学 法学部卒業、94 年コ
ンスタンツ大学国際経済学 博士号取得、97 年
バイエルン州経済省 政務官事務所 代表代理、
2002 年アウグスブルク市経済支援局 局長、アウ
グスブルクAG 理事。05 年バイエルン州経済省
EU 地域間共同イニシアティブ・地域経済支援局
マネージャー。10 年バイエルン州ニューヨーク
代表部代表。13年より現職。
企業もあれば、新しく進出してくださった企業
もあります。バイエルン州をお選びいただい
インターネット・オブ・シングス(IoT)などの
IT技術です。バイエルン州では、これらの
ITネットワーク化を強力に推進するため、
「バイエルン・デジタル化計画」という政策を
進め、環境整備も積極的に行っています。デ
ジタル産業やICT技術に関連した産業分野
に従事している企業様には特に、バイエルン
州は非常に大きな可能性を秘めた地域である
と自信を持ってお勧めします。
ぜひバイエルン州で投資の可能性を見つ
私は昨年 10月からバイエルン州経済省の
2
け、チャンスをつかんでください。
受賞各社に贈呈された副
賞は、バイエルン州の伝統
的なガラス製品を製造して
い る 世 界 的 ブ ランド、ツ
ヴィーゼル・クリスタルガ
ラス社の花びん(下)
表彰式はバイエルン州駐日代表部顧問の持田侑宏氏が司会を務めて執り行われた。下段左は、受賞企業のN
TTドコモ 先進技術研究所長 梅田成視氏(中央)が賞状と副賞を受け取る様子。
表彰された企業(全 11 社・五十音順)
アマダ
州都ミュンヘンに近いニーダーバイエルン地区にテクニカルセンターを開設。州内の
経済発展に寄与している。
NTTドコモ
15 年ほど前よりヨーロッパにおける研究開発拠点 Euro-Lab をミュンヘンに置き、各地
から優秀な研究者を集めて成果を上げている。
全日空
10 年に成田−ミュンヘン便、14 年4月に羽田−ミュンヘン便の運航を開始。ビジネス
はもとより観光誘致にも寄与している。
デンソー
30 年にわたりバイエルン州で技術開発を行い、ヨーロッパで生産される自動車の品質
と性能の向上に大きく貢献している。
東洋紡
今やフィルムや機能樹脂、バイオ分野を主軸とする同社は、州北部ウンターフランケン
地区に拠点を置き、産業用資材などの開発と生産を行っている。
日本板硝子
州東北部のオーバープファルツ地区ヴァイアーハンマーで、世界でも有数の巨大サイ
ズの板ガラスを 24 時間 365日連続生産。模範的な職場として注目を集めている。
富士通
バイエルン州と日本の絆の象徴ともいえる企業。ミュンヘンとアウグスブルグの拠点を
中心に現在も発展を続けている。
ホソカワミクロン
粉体処理システムで世界トップクラスの技術を持つ企業。87 年にアウグスブルグのア
ルピネ社を取得して以降、州から世界に向けて紛体処理機器を輸出している。
村田製作所
同社の製品はスマホから自動車までさまざまな機器に搭載され、第四次産業革命の
担い手として、バイエルン州第2の都市ニュルンベルクから欧州市場に存在感を示す。
安川電機
ロボット開発製造企業として世界的に知られる同社は、ミュンヘン郊外アラースハウゼ
ンに新たな応用開発カスタマーセンターを開設した。
楽天
日々拡大するeコマース市場をリードする同社は 11年からオーバーフランケン地方バ
ンベルクに進出。日本の覇者としてバイエルン州から欧州の ECビジネスに挑む。
3
ドイツ バイエルン州
バイエルン州駐日代表部、
インベスト・イン・ババリア設立15周年を記念した
在バイエルン日系企業表彰式を開催
バイエルン州経済の発展と
将来性に寄与する
日本企業を表彰
在バイエルン日系企業表彰式は、ライトアッ
ドイツ・バイエルン州企業誘致部のインベ
プされた東京タワーを望むザ・プリンス パー
スト・イン・ババリア(在ミュンヘン)は今年
クタワー東京で、和やかな雰囲気のなか行な
15 周年を迎えた。これを記念するとともに、
われた。受賞企業 11 社のうち9社の代表が
同州に拠点を置く日系企業を表彰する式典が
来場したほか、バイエルン州に拠点を持つ企
11月4日、東京港区のザ・プリンスパークタワー
業、同州に進出を検討中の企業など約 30 社
で行われた。表彰式では、同州駐日代表部
が一堂に会した。
のクリスティアン・ゲルティンガー代表および、
受賞企業の1社である金属加工機械大手の
インベスト・イン・ババリアのヴォルフガング・
アマダは、研究開発拠点としてバイエルン州を
ヒュプシュレ代表が挨拶した。
選び、13年、ミュンヘン郊外のランツフートに
テクニカルセンターを開設した。同社海外事
日系企業の可能性を
バイエルン州で開花させたい
バイエルン州駐日代表部
代表 Dr.クリスティアン・ゲルティンガー氏
1968 年バイエルン州フライジング生まれ。93
年ミュンヘン大学 生物学学位、97 年同大学 博
士号取得 理学博士。理化学研究所ライフサイエ
ンス筑波研究センター特別研究員を経て、99 年
業本部副本部長の八木栄一氏は「ドイツ南部
たこと、そしてバイエルン州の経済、地域社
企業誘致部であるインベスト・イン・ババリ
はモノづくりが盛んで、レベルの高いユーザー
会へ多大な貢献をしていただいていることに
アの代表を務めています。
も多い。南ドイツで開発され、日本で製造され
改めてお礼を申し上げます。
1999 年の設立から2013 年末までにインベ
る機械が生まれる日が来るかもしれない」とバ
バイエルン州駐日代表部は 26 年前、ドイツ
スト・イン・ババリアは 1,150 件のバイエルン
イエルン州進出の狙いと期待を語った。
の州として初めての海外事務所を東京に開設
州 へ の 投 資 案 件 を 支 援、そ れ により3 万
表彰式に併せて行われた会食では、ドイツ
しました。
「日本の中のバイエルン」ともいえ
6,000 人の新たな雇用が生まれました。過去
連邦共和国大使館公使参事官のシュテファ
る私たちの事務所で、いつでも皆様のお越し
15 年間で世界約 50カ国からバイエルン州へ
ン・グラープヘア氏(写真:下段右)が乾杯
をお待ちしています。
の直接投資がありましたが、海外からの投資
のあいさつを行い、本場のバイエルン料理や
件数ではアメリカに次いで日本が第2位と
バイエルンビール、フランケンワインも振る
なっています。
舞われた。
現在、約 420 社の日系企業がバイエルン州
参加企業は各分野で日本を代表する企業で
に拠点を設け、この数はますます増え続けて
ありながら、多くは経営幹部が参加、中には
います。バイエルン州には約 7,000 人の日本
社長や会長が自ら出席した企業もあり、バイ
「バイエルン・
デジタル化計画」
を推進
第四次産業革命の
大きな可能性はバイエルンに
バイエルン州経済省。2004 年まで同省企業誘
致部に勤務。その後、中国代表部代表を務め、
10 年 3月から現職。
人が在住しており、ミュンヘンには約 3,600 人
エルン州への期待、関わりの深さがうかがえ
が住んでいます。ミュンヘンの日本人コミュニ
る会合となった。会場では列席した各社が積
ティーはドイツで2番目の規模です。
※在ミュ
極的に情報交換を行う姿も見られ、進出企業
ンヘン日本総領事館統計
同士の新たなシナジーを予感させた。
ドイツでは今、
「第四次産業革命(インダ
ストリー 4.0)
」と呼ばれる新たな動きが起こっ
バイエルン州企業誘致部のインベスト・イ
ています。その背景にあるのがビッグデータ
ン・ババリアは今年、発足から15 年を迎え
や クラ ウド・コ ン ピ ュ ー ティン グ、
M2M
ました。同部およびバイエルン州駐日代表部
(Machine to Machine)コミュニケーション、
は、このタイミングを、これまでバイエルン
州に投資してくださった日本企業の皆様に感
謝を伝えるのに、ちょうどよい機会だと考え
ました。この式典に出席するため、インベス
ト・イン・ババリアを新たに率いることになっ
たヴォルフガング・ヒュプシュレ代表も初め
て来日しました。
表彰させていただく企業の中には、バイエ
ルン州で長く事業を展開していただいている
バイエルン州経済省 企業誘致部
インベスト・イン・ババリア
代表 Dr.ヴォルフガング・ヒュプシュレ氏
1992 年コンスタンツ大学 法学部卒業、94 年コ
ンスタンツ大学国際経済学 博士号取得、97 年
バイエルン州経済省 政務官事務所 代表代理、
2002 年アウグスブルク市経済支援局 局長、アウ
グスブルクAG 理事。05 年バイエルン州経済省
EU 地域間共同イニシアティブ・地域経済支援局
マネージャー。10 年バイエルン州ニューヨーク
代表部代表。13年より現職。
企業もあれば、新しく進出してくださった企業
もあります。バイエルン州をお選びいただい
インターネット・オブ・シングス(IoT)などの
IT技術です。バイエルン州では、これらの
ITネットワーク化を強力に推進するため、
「バイエルン・デジタル化計画」という政策を
進め、環境整備も積極的に行っています。デ
ジタル産業やICT技術に関連した産業分野
に従事している企業様には特に、バイエルン
州は非常に大きな可能性を秘めた地域である
と自信を持ってお勧めします。
ぜひバイエルン州で投資の可能性を見つ
私は昨年 10月からバイエルン州経済省の
2
け、チャンスをつかんでください。
受賞各社に贈呈された副
賞は、バイエルン州の伝統
的なガラス製品を製造して
い る 世 界 的 ブ ランド、ツ
ヴィーゼル・クリスタルガ
ラス社の花びん(下)
表彰式はバイエルン州駐日代表部顧問の持田侑宏氏が司会を務めて執り行われた。下段左は、受賞企業のN
TTドコモ 先進技術研究所長 梅田成視氏(中央)が賞状と副賞を受け取る様子。
表彰された企業(全 11 社・五十音順)
アマダ
州都ミュンヘンに近いニーダーバイエルン地区にテクニカルセンターを開設。州内の
経済発展に寄与している。
NTTドコモ
15 年ほど前よりヨーロッパにおける研究開発拠点 Euro-Lab をミュンヘンに置き、各地
から優秀な研究者を集めて成果を上げている。
全日空
10 年に成田−ミュンヘン便、14 年4月に羽田−ミュンヘン便の運航を開始。ビジネス
はもとより観光誘致にも寄与している。
デンソー
30 年にわたりバイエルン州で技術開発を行い、ヨーロッパで生産される自動車の品質
と性能の向上に大きく貢献している。
東洋紡
今やフィルムや機能樹脂、バイオ分野を主軸とする同社は、州北部ウンターフランケン
地区に拠点を置き、産業用資材などの開発と生産を行っている。
日本板硝子
州東北部のオーバープファルツ地区ヴァイアーハンマーで、世界でも有数の巨大サイ
ズの板ガラスを 24 時間 365日連続生産。模範的な職場として注目を集めている。
富士通
バイエルン州と日本の絆の象徴ともいえる企業。ミュンヘンとアウグスブルグの拠点を
中心に現在も発展を続けている。
ホソカワミクロン
粉体処理システムで世界トップクラスの技術を持つ企業。87 年にアウグスブルグのア
ルピネ社を取得して以降、州から世界に向けて紛体処理機器を輸出している。
村田製作所
同社の製品はスマホから自動車までさまざまな機器に搭載され、第四次産業革命の
担い手として、バイエルン州第2の都市ニュルンベルクから欧州市場に存在感を示す。
安川電機
ロボット開発製造企業として世界的に知られる同社は、ミュンヘン郊外アラースハウゼ
ンに新たな応用開発カスタマーセンターを開設した。
楽天
日々拡大するeコマース市場をリードする同社は 11年からオーバーフランケン地方バ
ンベルクに進出。日本の覇者としてバイエルン州から欧州の ECビジネスに挑む。
3
ドイツ バイエルン州
15
周年
海外の企業とバイエルン州とを結ぶ架け橋
「インベスト・イン・ババリア(Invest in Bavaria、Bavariaは英語でバイエルンの意)
」はドイツ・バイエルン州経済・メディア・エネルギー・
技術省で企業誘致を行う部門。99 年、当時のバイエルン州経済大臣、Dr.オットー・ヴィースホイ氏によって設立され、今年で設立15
周年を迎えた。海外企業の新規進出はもとより、事業拡張、
M&Aなど幅広いニーズに応え、実績を重ねている。日系企業に対しては
バイエルン州駐日代表部と連携、情報提供やアドバイスなどを積極的に行っている。
バイエルン州の基本データ
世界有数の観光資源
バイエルン州は、経済先進地域である一方で、日本でも知名度の高
バイエルン州はドイツの南東に位置するドイツ最大の州。スイス、
オーストリア、チェコと国境を接し、東欧はもちろん、欧州市場全体を
いロマンチック街道をはじめ、中世の街並みや古城、宮殿、バロック教
70,550 平方キロメートルと北海道よりも一回り小さい面積に人口約
歴史的建造物や街並み、自然環境の保護は手厚く治安もよいため、観
会など複数の世界遺産を有するドイツナンバーワンの観光地でもある。
カバーする良好なアクセスを誇る。
光だけでなく居住にも適し、
「休暇を取る場所で働ける」と言われる。サッ
1,250 万人を有する。2012年の同州GDPは4,655億ユーロに達しており、
欧州有数の経済地域となっている。
カーをはじめプロスポーツも盛んで、同州を拠点とするチーム、バイエ
イテク中心地」と呼ばれる。中でもミュンヘンやニュルンベルク地域は
楽祭やミュンヘン・オクトーバーフェスト(世界的なビール祭り)など世
ルン・ミュンヘンは、昨年のクラブW杯で優勝している。バイロイト音
同州には欧州や北米の主要なグローバル企業が立地し、
「欧州のハ
界的に有名なイベントも多い。
卓越した産業集積地として知られており、自動車や電機、機械、医療
などの産業は高い競争力を持つ。
バイエルン州 日本との比較
面 積
人 口
Munich
70,550 k㎡
北海道
83,457k㎡
1,250万人
東京都
1,337万人
©BAYERN TOURISMUS Marketing GmbH ,Brandl, A.J
日本企業も数多く進出
©BAYERN TOURISMUS Marketing GmbH
バイエルン州に進出している日本企業は、360 社以上に達している。
同州にとって日本は最大の外国投資国の一つだ。同州ではおよそ7,000
In Bayern lebende Japaner
在留邦人
7000
人の日本人が暮らし、
日本人コミュニティーのほか、
日本人学校や幼稚園、
Japanische Firmen in Bayern
日系企業数
6850
日本語補習校なども充実している。和食レストラン、日本の食材を扱う
500
食料品店も豊富だ。
450
6000
422
400
5000
2000
している。業種は自動車や機械などの製造業から建設、金融、ライフサ
300
4000
3000
同州の中でも最大の経済拠点であるミュンヘンには、約140 社が集積
350
イエンス、ICT、サービス業まで幅広い。中・東欧への玄関口として支
250
3153
店や営業所を設けている企業のほか、ドイツ本社、欧州本社を同州に
200
置く企業も少なくない。
150
137
100
1000
バイエルン州経済省は1988 年、東京にバイエルン州駐日代表部を開
50
0
設し、企業へのコンサルティング、情報提供、関係各所への仲介を通じて、
0
19
9
19 5
96
19
9
19 7
98
19
9
20 9
00
20
0
20 1
02
20
0
20 3
04
20
0
20 5
06
20
0
20 7
08
20
0
20 9
10
20
11
20
12
20
13
同州への進出・投資を考えている日本企業への情報提供や支援をきめ
細かく行っている。
在ミュンヘン日本総領事館統計資料より作成
問い合わせ先
バイエルン州駐日代表部
〒105-0001 東京都港区虎ノ門 5-11-1 オランダヒルズ森タワー RoP 801
TEL:03-6809-1416 FAX:03-3433-1552 E-mail:[email protected] URL:www.invest-in-bavaria.com(英語サイト)
日本経済新聞 電子版 広告特集(提供:バイエルン州駐日代表部)として 2014 年 11 月 14 日∼ 12 月 13 日に日経電子版で掲載された内容をもとに一部再構成しています。
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