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page3 - 秋吉台国際芸術村

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page3 - 秋吉台国際芸術村
フェローシップ事業報告!
●
アーティスト・イン・レジデンス
月 日∼ 月 日
日
米国フロリダ州の芸
術センター、アトラン
ティック・センター・
フォー・ジ・アーツ︵
︶の﹁アーティ
スト・イン・レジデン
ス﹂プログラムに、芸
術村からの派遣アーテ
ィストとして、国際的
に高い評価を受けてい
る美術作家、川俣正氏
と若手アーティスト四
名が参加した。パブリック・アートに強い関心
を持つ川俣氏と日米のアーティストたちは、様
々なスタイルのアートについてディスカッショ
ンをしながら交流を深め、豊かな自然に囲まれ
た
に滞在するのを機にユニークな作品の
制作に取り組んだ。特に日本人アーティストは
、自ら制作した灯籠を流すパフォーマンスを行
ったり、メッセージが書かれた凧をビーチで揚
げたりと、日本的な作品を公開しアメリカの人
たちにも大好評で、とても盛り上がった雰囲気
のレジデンスになった。
●ロワイヨモン
振付・構成のワークショップ
月 日∼ 月
日本は初めてですか?
ー家族全員はじめてです。
日本に来て驚いたことは何かありますか?
ーオーストラリアは土地が広いため、景色が全く異なる。例えば、
日本の都市と都市の間は大変近く、多くの都市がつながっている
のがオーストラリアと全く違う点です。それに、オーストラリア
は乾いた土地なので、日本ほど緑が多くない。日本は本当に草木
などの緑が美しいと思います。
現在取り組んでいらっしゃる仕事について教えて下さい。
ー同僚が5年前に制作したドキュメンタリー番組”T
he f
or
got
te
n
force"をもとに、第二次世界大戦後にオーストラリアから広島に
入った兵士たちと、日本人との話を脚本にしたいと考えています。
当時オーストラリア兵は3、4年広島に滞在しましたが、その間
に日本人との交流がうまれました。中には日本人女性と結婚して
一緒に帰国した人も多くいますが、そのまま日本に残ってオース
トラリアには帰らなかった人もいます。今回の滞在中に、そうし
た人たちに会って話を聞いたり、その話にまつわるすべての場所
にを訪れて、リサーチをしたいと思っています。今はまだ初期の
段階で、今回のリサーチを元に脚本を書いていきますが、戦争の
危険な状態から次第に親しくなるまでのポジティヴな面を描きた
いと思います。
日本語が少しできるそうですが、どこで勉強されたのですか?
ーアデレードの大学の学外者用のコースで2年間、その後自宅で
2年間勉強しました。
日本語を勉強しようと思われたのはなぜですか?
ー日本のことを題材にした本を執筆するために日本のことを知り
たいと思い、そのために必要だったからです。
以前にも日本に来られたことがあるそうですが、どちらに行かれ
ましたか?
ー1回目は娘の交換留学の際に東京、茨城などに行きました。その
後広島や京都、倉敷などを訪れ、今回が3
回目の日本です。
現在は日本の古い町を舞台にした子供向けのお話を書いていらっ
しゃるそうですが?
ー日本のお城や、古い建物などが登場する想像の世界の12歳か
ら18歳向けのファンタジーです。そのためにここへ来るまでに
京都、姫路や倉敷などでたくさんの歴史的な建築物を見てきまし
た。また、彦根城へも行きましたが大変興味深いお城でした。私
は歴史的なものに大変ひかれ、特に明治時代に興味を持っていま
す。ここへ来てから、山口や萩などに行き、古い建物などを観ま
したが、観たいところがたくさんあり、時間が足りないほどでし
た。また、明治時代に関するお話も書きたいと思っています。
7
22
□1948年生まれ、脚本家、講師、台本編集者
□9月16日から11月3日まで妻と娘とともに滞在
予定。
今回の滞在期間中に、第二次大戦後の占領時の
広島を舞台としたシナリオを書くためのリサー
チを行う。オーストラリアでは脚本等の講師と
しても活動。
□1
9
42
年生まれ。児童文学作家劇作家
□9
月2
0日から10月1
0日まで滞在予定。
これまでにたくさんの本を海外でも出版して
いる。姫路城など古い町を舞台にした話を書
く予定。また、日本の劇団とも活動したいと
考えている。4年間日本語を学んだことがあ
り、日本語の会話と、筆記が少しできる。
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8
キース・トンプソン
ジリアン・ルビンスタイン
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2
フランス、パリ郊外にあるアーティスト招聘
機関、ロワイヨモン財団の振付・構成のワーク
ショップに、日本から二名の振付家︵田村博子 :
兵庫県在住、ハイディー・ダーニング 京
:都在
住︶が参加した。修道院を改装したその施設は
、美しい緑と小川に囲まれた静かな場所にあり
、アーティストたちが思う存分創作に励めるよ
う環境が整えられている。二人はフランス在住
のアメリカ人振付家、スーザン・バージの指導
のもと、他の 人の参加者とともに、テクニッ
クや構成の要素を学びながらソロやデュオ、ま
た数名で踊る作品を創作した。1日中レッスン
でびっしりのスケジュールで、とても忙しい毎
日だったが、外国人として参加したこのフラン
スでのプログラムはとても刺激で、感覚がとぎ
すまされるような充実したワークショップだっ
たということだ。
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■ザ・キューブ
秋吉台プロジェクト
九月二日から四日まで、秋吉台芸術アカデミ
ー﹁ザ・キューブ 秋吉台プロジェクト﹂が行
われた。近畿大学助教授で、建築家の小川晋一
氏とヨーロッパを中心に国際的に活動している
美術作家のアラン・ジョンストン氏を講師に迎
え、二人のコラボレーションによるガラスキュ
ーブの制作・展示、そして受講生の提案による
木製のキューブの作成が行われた。
受講生たちの到着に先駆けて、まず八月二十
八日からガラスのキューブの設置作業が行われ
た。芸術村に運ばれたガラスパネルにジョンス
トン氏がドローイングしていき、それをクレー
ンで吊り上げたりして四角い立方体に組み立て
る作業だ。雨による湿気のため、なかなか思い
通りには進まなかったが、ようやく形はできあ
がった。
九月二日の午後には受講生は到着し、その日
はスライドによるレクチャーや今回の課題とし
て作成した模型を用いての木のキューブのプレ
ゼンテーションを行った。
二日目からは、ガラスのキューブに対応する
ものとして、受講生の岡本佐恵子さんのアイデ
アをもとに小川氏がアレンジを加えて、全受講
生による木製のキューブの作成が始まった。
木材をカットしたり、穴をあけてつないだり
、ペンキで塗ったりの地道な作業は翌日の早朝
まで続き、木製キューブのパネルはできあがっ
た。
翌日の朝から作業は再開され、このパネルを
組み立て、再度白のペンキで塗り直す作業が午
後まで行われた。その後ペンキが乾くのを待っ
て、ジョンストン氏による、ドローイングが始
まった。真っ白な立方体の上に、氏は木炭とブ
ラック・ワックスを水で溶いたものを使って小
さな正方形を描きながら、ガラスのキューブに
結びつく幾何学的な線を描いていった。こうし
て、ようやく夜までに木製のキューブも完成し
、三日間のアカデミーは終了した。
■ザ・キューブ
作品展示のお知らせ
現在芸術村アプローチにて今回作成
したガラスと木製のキューブが展示さ
れています。十月七日までの展示とな
りますので、まだご覧になっていない
方はそれまでにお越し下さい。
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アジアリンク 文学レジデンシー
昨年に引き続き、オーストラリアのアジアリンク文学レジデンシープログラムで派遣された、2名のライターが、現在芸術村
に滞在しています。その2人に今回の滞在について少し聞いてみました。
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