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SDS - フナコシ

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SDS - フナコシ
PIS0614V00 塩化水銀(2+)
2016/5/28作成
安全データシート
1.製品及び会社情報
化学品の名称
コンポーネント名
商品コード
供給者の会社名称
住所
担当部門
電話番号
FAX番号
推奨用途及び使用
上の制限
整理番号
superGolgi Kit
Solution A
BIE社 商品コード:003010
フナコシ株式会社
東京都文京区本郷2-9-7
コンプライアンス室
03-5684-5107
03-5802-5218
研究用試薬
PIS0614V00 (2015/6/19)
2.危険有害性の要約(以下、SDSは単一物質としての評価に基づき作成)
GHS分類
物理化学的危険性 爆発物 分類対象外
可燃性又は引火性ガス(化学的に不安定なガスを
含む) 分類対象外
エアゾール 分類対象外
支燃性又は酸化性ガス 分類対象外
高圧ガス 分類対象外
引火性液体 分類対象外
可燃性固体 区分外
自己反応性化学品 分類対象外
自然発火性液体 分類対象外
自然発火性固体 区分外
自己発熱性化学品 区分外
水反応可燃性化学品 区分外
酸化性液体 分類対象外
酸化性固体 分類できない
有機過酸化物 分類対象外
金属腐食性物質 分類できない
健康有害性
急性毒性(経口) 区分2
急性毒性(経皮) 分類できない
急性毒性(吸入:気体) 分類対象外
急性毒性(吸入:蒸気) 分類できない
急性毒性(吸入:粉じん) 分類できない
急性毒性(吸入:ミスト) 分類できない
皮膚腐食性及び皮膚刺激性 区分2
眼に対する重篤な損傷性又は眼刺激性 区分2A
呼吸器感作性 分類できない
皮膚感作性 区分1
生殖細胞変異原性 区分2
発がん性 分類できない
生殖毒性 区分1B
特定標的臓器毒性(単回ばく露) 区分1(肝臓 呼吸
器 消化管 心血管系 神経系 腎臓)
特定標的臓器毒性(反復ばく露) 区分1(呼吸器 消
化管 心血管系 神経系 腎臓)
吸引性呼吸器有害性 分類できない
環境有害性
水生環境有害性(急性) 区分1
水生環境有害性(長期間) 区分1
オゾン層への有害性 分類できない
1
フナコシ株式会社
PIS0614V00 塩化水銀(2+)
2016/5/28作成
GHSラベル要素
絵表示
TCV
注意喚起語
危険有害性情報
注意書き
安全対策
応急措置
保管
廃棄
他の危険有害性
危険
H300 飲み込むと生命に危険
H315 皮膚刺激
H317 アレルギー性皮膚反応を起こすおそれ
H319 強い眼刺激
H341 遺伝性疾患のおそれの疑い
H360 生殖能又は胎児への悪影響のおそれ
H370 肝臓、呼吸器、消化管、心血管系、神経系、
腎臓の障害
H372 長期にわたる、又は反復ばく露による呼吸
器、消化管、心血管系、神経系、腎臓の障害
H410 長期継続的影響によって水生生物に非常に
強い毒性
すべての安全注意を読み理解するまで取扱わない
こと。(P202)
この製品を使用する時に、飲食又は喫煙をしないこ
と。(P270)
保護手袋、保護眼鏡、保護面を着用すること。(P280)
汚染された作業衣は作業場から出さないこと。
(P272)
取扱い後はよく眼と手を洗うこと。(P264)
環境への放出を避けること。(P273)
ばく露又はその懸念がある場合、医師の手当、診
断を受けること。(P308+P313)
気分が悪い時は、医師の手当て、診断を受けるこ
と。(P314)
皮膚に付着した場合、直ちに医師に連絡すること。
(P310)
皮膚に付着した場合、多量の水と石鹸で洗うこと。
(P302+P352)
皮膚刺激が生じた場合、医師の診断、手当てを受
けること。(P332+P313)
皮膚刺激又は発疹が生じた場合は、医師の診断、
手当てを受けること。(P333+P313)
眼に入った場合、水で数分間注意深く洗うこと。次
に、コンタクトレンズを着用していて容易に外せる場
合は外すこと。その後も洗浄を続けること。
(P305+P351+P338)
眼の刺激が続く場合、医師の診断、手当てを受け
ること。(P337+P313)
飲み込んだ場合、直ちに医師に連絡すること。
(P301+P310)
口をすすぐこと。(P330)
汚染された衣類を脱ぎ、再使用する場合には洗濯
すること。(P362+P364)
漏出物は回収すること。(P391)
施錠して保管すること。(P405)
内容物、容器を都道府県知事の許可を受けた専門
の廃棄物処理業者に業務委託すること。(P501)
2
フナコシ株式会社
PIS0614V00 塩化水銀(2+)
2016/5/28作成
重要な徴候及び想定され
る非常事態の概要
3.組成及び成分情報
化学物質・混合物の区別
化学名又は一般名
別名
化学名又は一般名
塩化水銀(2+)
(塩化第2水銀)
混合物
濃度又は濃度範囲
化学式
1%
HgCl2
分類に寄与する不純物及び安定化添加物
官報公示整理番号
化審法番号安衛法番号
(1)-226
CAS番号
7487-94-7
情報なし。
以下、該当する単一成分のSDSを記載する。
4.応急措置
吸入した場合
皮膚に付着した場合
眼に入った場合
飲み込んだ場合
急性症状及び遅発性症状
の最も重要な徴候症状
応急措置をする者の保護
医師に対する特別な注意
事項
5.火災時の措置
消火剤
使ってはならない消火剤
特有の危険有害性
特有の消火方法
消火を行う者の保護
空気の新鮮な場所に移し、呼吸しやすい姿勢で休
息させること。
ばく露又はその懸念がある場合、医師の手当、診
断を受けること。
気分が悪い時は、医師の手当て、診断を受けること。
直ちに医師に連絡すること。
多量の水と石鹸で洗うこと。
汚染された衣類を脱ぎ、再使用する場合には洗濯
すること。
皮膚刺激又は発疹が生じた場合は、医師の診断、
手当てを受けること。
気分が悪い時は、医師の手当て、診断を受けること。
水で数分間注意深く洗うこと。次に、コンタクトレン
ズを着用していて容易に外せる場合は外すこと。そ
の後も洗浄を続けること。
眼の刺激が持続する場合、医師の診断、手当てを
受けること。
直ちに医師に連絡すること。
口をすすぐこと。
データなし
データなし
データなし
水噴霧、泡消火剤、粉末消火剤、炭酸ガス、乾燥
砂類。
棒状注水。
火災によって刺激性、腐食性及び/又は毒性のガ
スを発生するおそれがある。
不燃性であり、それ自身は燃えないが、加熱すると
分解し、有毒なヒューム(水銀、塩素ヒューム)を生
じる。
危険でなければ火災区域から容器を移動する。
消火後も、大量の水を用いて十分に容器を冷却す
る。
適切な空気呼吸器、防護服(耐熱性)を着用する。
6.漏出時の措置
3
フナコシ株式会社
PIS0614V00 塩化水銀(2+)
2016/5/28作成
人体に対する注意事項、
保護具及び緊急時措置
直ちに、全ての方向に適切な距離を漏洩区域とし
て隔離する。
関係者以外の立入りを禁止する。
漏洩物に触れたり、その中を歩いたりしない。
作業者は適切な保護具(「8.ばく露防止及び保護
措置」の項を参照)を着用し、眼、皮膚への接触や
吸入を避ける。
密閉された場所に立入る前に換気する。
河川等に排出され、環境へ影響を起こさないように
注意する。
希釈水は腐食性及び/又は毒性があり、汚染を引
き起こすおそれがある。
水で湿らせ、空気中のダストを減らし分散を防ぐ。
漏洩物を掃き集めて密閉できる空容器に回収し、
後で廃棄処理する。
プラスチックシートで覆いをし、散乱を防ぐ。
環境に対する注意事項
封じ込め及び浄化の方法
及び機材
二次災害の防止策
7.取扱い及び保管上の注意
取扱い
「8.ばく露防止及び保護措置」に記載の設備対策
を行い、保護具を着用する。
安全取扱注意事項 すべての安全注意を読み理解するまで取扱わない
こと。
飲み込まないこと。
眼、皮膚又は衣類に付けないこと。
粉じん、蒸気、ヒューム、スプレーを吸入しないこ
と。
環境への放出を避けること。
接触回避
「10.安定性及び反応性」を参照。
衛生対策
この製品を使用する時に、飲食又は喫煙をしないこ
と。
汚染された作業衣は作業場から出さないこと。
取扱い後はよく手を洗うこと。
安全な保管条件
容器を密閉して保管すること。
施錠して保管すること。
安全な容器包装材料 国連輸送法規で規定されている容器を使用する。
技術的対策
保管
8.ばく露防止及び保護措置
許容濃度
(産衛学会)
未設定
管理濃度
塩化水銀(2+)
(塩化第2水銀)
0.025mg/m3
(Hgとして)
設備対策
保護具
呼吸用保護具
手の保護具
眼の保護具
皮膚及び身体の保
護具
許容濃度
(ACGIH)
TWA 0.025 mg/m3,
STEL - (as Hg Elemental
and inorganic forms) (Skin)
この物質を貯蔵ないし取扱う作業場には洗眼器と
安全シャワーを設置すること。
ばく露を防止するため、装置の密閉化又は局所排
気装置を設置すること。
適切な呼吸器保護具を着用すること。
適切な保護手袋を着用すること。
適切な保護眼鏡(普通眼鏡型、側板付き普通眼鏡
型、ゴーグル型)を着用すること。
適切な保護衣を着用すること。
9.物理的及び化学的性質
4
フナコシ株式会社
PIS0614V00 塩化水銀(2+)
外観
2016/5/28作成
物理的状態
形状
色
臭い
臭いのしきい(閾)値
pH
融点・凝固点
沸点、初留点及び沸騰範囲
引火点
蒸発速度(酢酸ブチル=
1)
燃焼性(固体、気体)
燃焼又は爆発範囲
蒸気圧
蒸気密度
比重(密度)
溶解度
n-オクタノール/水分配
係数
自然発火温度
分解温度
粘度(粘性率)
動粘性率
不燃性
データなし
0.1Pa(20℃)
データなし
5.44
水:3.6g/100ml(0℃)、61.3g/100ml(100℃)。
エタノール:26.4g/100ml(25℃)。
グリセリン、メタノール、アセトン、エーテルに可溶。
二硫化炭素に難溶。
log Pow = 0.22(実測値)
データなし
データなし
データなし
データなし
10.安定性及び反応性
反応性
化学的安定性
軽金属と反応する。
法規制に従った保管及び取扱においては安定と考
えられる。
加熱すると分解し、有毒なヒューム(水銀、塩素
ヒューム)を生じる。
加熱。
軽金属類。
水銀、塩素ヒューム(加熱分解時)。
危険有害反応可能性
避けるべき条件
混触危険物質
危険有害な分解生成物
その他
11.有害性情報
急性毒性
類推値
実測値
経口
経皮
吸入
皮膚腐食性及び皮膚刺激性
眼に対する重篤な損傷性
又は眼刺激性
固体(結晶または粉末)
白色
データなし
データなし
データなし
277℃
304℃
データなし
データなし
ラットLD50 = 25.9~77.7mg Hg/kg(塩化第二水銀と
して:35.1~105mg/kg)(ATSDR(1999))および37mg/
kg(JECFA 1155(2011))に基づき、区分2とした。
データなし
データなし
本物質は本来、皮膚および粘膜に対する刺激物で
ある(ATSDR(1999))との記載に基づき、区分2とし
た。
本物質は本来、粘膜に対する刺激物である
(ATSDR (1999))との記載に基づき、区分2Aとした。
なお、眼に対し腐食性がある(HSDB(2010))との記
載もある。
5
フナコシ株式会社
PIS0614V00 塩化水銀(2+)
呼吸器感作性又は皮膚
感作性
生殖細胞変異原性
発がん性
生殖毒性
2016/5/28作成
呼吸器感作性:データなし
皮膚感作性:CERIハザードデータ集2001-58(2)
(2002)の動物を用いた感作性試験結果について
「陽性」との記載、DFGOT vol.15(2001)のヒトへの健
康影響について「皮膚感作性が認められた」との記
載がある。
また、既存分類情報によれば、本物質を明示してい
ないものの、日本職業・環境アレルギー学会特設
委員会は、水銀を皮膚感作性がある物質、日本産
業衛生学会は、水銀(注)を皮膚感作性物質「第1
群」に分類している。以上の情報に基づき、区分1と
した。
(注)「当該物質自体ないしその化合物を示すが、感
作性に関与するすべての物質が同定されているわ
けではない。」という但し書きがある。
マウスの経口投与による骨髄を用いた染色体異常
試験(体細胞in vivo変異原性試験)の陽性結果
(DFGMAK Doc.15(2001)、IARC 58(1993))に基づき、
区分2とした。なお、別にマウスに腹腔内投与によ
るin vivo染色体異常試験で陰性の報告(DFGMAK
Doc.15(2001))もある。
また、マウスを用いた複数の優性致死試験で弱陽
性が報告されているが、試験法等に問題があり、い
ずれも生殖細胞変異原性を示す証拠とは考えられ
ない(DFGMAK Doc.15(2001))と述べられているた
め、分類根拠としなかった。一方in vitro試験では、
エームス試験で陰性(DFGMAK Doc.15(2001)、NTP
DB(Access on Sep.2011))が報告されているが、
CHO細胞を用いた染色体異常試験で陽性(IARC
58(1993))、ヒトのリンパ球を用いた染色体異常試験
および小核試験で陽性(DFGMAK Doc.15(2001))と、
複数のin vitro変異原性試験で陽性結果が得られ
ている。
データなし
ラットに経口投与による二世代生殖試験のF0世代
で、受胎率の有意かつ用量依存的な低下と、全投
与群で着床率の低下(JECFA 1155(2011))がみられ
た。雌ラットに交配60日前から経口投与した試験で
は、着床率の僅かな減少とともに着床損失率が増
加した(JECFA 1155(2011))。さらに雄マウスに45日
間経口投与後、一般毒性の発現がみられない用量
(1.25mg/kg)で、対照群の雌との交尾成立が0%ま
で低下した(JECFA 1155(2011))。一方、ヒトでは妊
娠中絶を目的として本物質を経口摂取した妊婦
が、13日後に流産を起こした(ATSDR(1999))と報告
されている。以上より、一般毒性の発現のない用量
でも生殖への悪影響が報告されていることから区
分1Bとした。
6
フナコシ株式会社
PIS0614V00 塩化水銀(2+)
特定標的臓器毒性(単回
ばく露)
特定標的臓器毒性(反復
ばく露)
吸引性呼吸器有害性
有害性その他
12.環境影響情報
水生環境有害性(急性)
2016/5/28作成
無機水銀化合物の経口ばく露による死因は、腎不
全、心血管虚脱、および重度の胃腸障害である
(CICAD 50(2003))と記載されている。ヒトで本物質
を単回経口摂取後の中毒例が18件(死亡例9件を
含む)報告され、最も共通の所見は、軽度の胃炎~
重度の壊死性粘膜潰瘍に見られた胃腸の病変と、
腎不全に至った腎臓の病変である(EHC 118
(1991))。以上の報告に基づき、区分1(腎臓、消化
管)とした。また、自殺企図で塩化第二水銀を摂取し
た男性において、P波の消失、QRS部分の延長、T
波の増高による心電図異常(CICAD 50(2003))が報
告されており、区分1(心血管系)とした。
一方、塩化水銀の摂取により黄疸、肝酵素の上昇
と、剖検で肝腫大を認めた35歳の男性、および粉
末塩化第二水銀の摂取で、肝腫大が観察された
19ヵ月の男児の症例報告(CICAD 50(2003))に基づ
き、区分1(肝臓)とした。
これらの症例報告においては、35歳の男性では重
度の肺水腫がみられ、19ヵ月の男児には細かいラ
音が検出されており、区分1(呼吸器)とした。さらに、
35歳男性は霧視、複視、死亡前の繰り返しの痙
攣、剖検で後頭葉と小脳に膿瘍が認められた
(ATSDR(1999))こと、また、塩化第二水銀含有液剤
で洗浄したオムツを使用した幼児で、易刺激性、い
らだち、不眠などが報告されている(CICAD 50
(2003))ことから、区分1(神経系)とした。以上より、
本項の分類は区分1(腎臓、消化管、肝臓、心血管
系、呼吸器、神経系)となる。
金属水銀または無機水銀化合物の毒性における
主要な標的臓器は、腎臓と中枢神経系であり、高
濃度のばく露では、呼吸器、心血管系、消化管にも
影響が現れる(ATSDR(1999))と記載されている。
神経系に関しては、職業ばく露では精神性興奮を
生じさせ、ばく露の継続により手の細かい振戦を発
症し、水銀ばく露作業者における神経伝達速度の
低下が立証されている(EHC(J)118(1997))との報告
がある。腎臓に関しては、無機二価水銀塩の摂取
による重要な臓器は腎臓であり、職業ばく露では腎
炎の発症の報告もある(EHC(J)118(1997))。
動物試験では、本物質を用いたラットの26週間反
復経口投与(用量:1.25~5mg/kg/day)で慢性腎症
の程度増強、マウス(用量:5~20mg/kg/day)では
尿細管上皮の細胞質空胞化が見られた(NTP TR
408(1993))との報告がある。また、無機水銀化合物
への経口ばく露による死因は、腎不全、心血管虚
脱、重度の胃腸障害とされており(CICAD 50
(2003))、本物質のばく露の場合、潰瘍性の胃腸炎
の発症が見られる(EHC(J)118(1997))との記載があ
る。以上から本項の分類は、区分1(神経系、腎臓、
呼吸器、心血管系、消化管)とした。
データなし
甲殻類(オオミジンコ)の48時間LC50 = 1.8~4.3μg/
L(EHC86,1989)(塩化第二水銀濃度換算値:2.4~
5.8μg/L)から、区分1とした。
7
フナコシ株式会社
PIS0614V00 塩化水銀(2+)
2016/5/28作成
水生環境有害性(長期間)
金属であり水中の挙動が不明であり、甲殻類(オオ
ミジンコ)の21日間NOEC = 0.003mg/L(AQUIRE,
2012)であることから、区分1とした。
情報なし。
情報なし。
情報なし。
情報なし。
データなし
生態毒性
残留性・分解性
生体蓄積性
土壌中の移動性
オゾン層への有害性
環境影響その他
13.廃棄上の注意
残余廃棄物
本品を廃棄する際には、国、都道府県並びにその
地方の法規、条例に従うこと。廃棄処理中に皮膚
に触れたり、ガスや粉塵、蒸気やミストを吸入しな
いよう十分注意すること。
情報なし。
汚染容器及び包装
14.輸送上の注意
国際規制
IMOの規定に従う。
1624
Proper Shipping Name MERCURIC CHLORIDE
Class
6.1
Sub Risk
Packing Group
Ⅱ
Marine Pollutant
Applicable
Transport in bulk
Not Applicable
according to
MARPOL
73/78,Annex Ⅱ,and
the IBC code.
航空規制情報
ICAO/IATAの規定に従う。
UN No.
1624
Proper Shipping Name MERCURIC CHLORIDE
Class
6.1
Sub Risk
Packing Group
Ⅱ
国内規制
陸上規制情報
該当しない。
海上規制情報
船舶安全法の規定に従う。
国連番号
1624
品名
塩化第二水銀
国連分類
6.1
副次危険
容器等級
Ⅱ
海洋汚染物質
該当
MARPOL 73/78 附 非該当
属書II 及びIBC コー
ドによるばら積み輸
送される液体物質
航空規制情報
航空法の規定に従う。
国連番号
1624
品名
塩化第二水銀
国連分類
6.1
副次危険
等級
Ⅱ
特別の安全対策
緊急時応急措置指針番号
154
海上規制情報
UN No.
8
フナコシ株式会社
PIS0614V00 塩化水銀(2+)
15.適用法令
毒物及び劇物取締法
化学物質排出把握管理
促進法(PRTR法)
労働安全衛生法
2016/5/28作成
毒物(指定令第1条)
水銀化合物及びこれを含有する製剤
第1種指定化学物質(法第2条第2項、施行令第1
条別表第1)
水銀及びその化合物 政令番号:237
1質量%(水銀として)以上を含有する製品。
名称等を通知すべき危険物及び有害物(法第57
条の2、施行令第18条の2第1号、第2号・別表第
9)
水銀及びその無機化合物 政令番号:315
0.1重量%以上を含有する製剤その他の物(施
行令第18条の2第2号、安衛則第34条の2別表
第2)
名称等を表示すべき危険物及び有害物(法第57
条第1項、施行令第18条第1号、第2号・別表第
9)
水銀及びその無機化合物 政令番号:315
0.3重量%以上を含有する製剤その他の物(安
衛則第30条・別表第2)。運搬・貯蔵中に固体以外
の状態にならず、かつ、粉状にならない物であっ
て、令別表第一に掲げる危険物、可燃性の物等爆
発又は火災の原因となるおそれのある物並びに皮
膚に対して腐食の危険を生じるものでないものを除
く。
特定化学物質第2類物質、管理第2類物質(特定
化学物質障害予防規則第2条第1項第2,5号)
水銀及びその無機化合物(硫化水銀を除く)を含
有する製剤その他の物。ただし、含有量が重量の
1%以下のものを除く。
作業環境評価基準(法第65条の2第1項)
水銀及びその無機化合物(硫化水銀を除く。)
水質汚濁防止法
船舶安全法
航空法
廃棄物の処理及び清掃に
関する法律
労働基準法
土壌汚染対策法
有害物質(法第2条、施行令第2条、排水基準を定
める省令第1条)
水銀及びアルキル水銀その他の水銀化合物
毒物類・毒物
毒物類・毒物
特別管理産業廃棄物(法第2条第5項、施行令第2
条の4)
水銀及びアルキル水銀その他の水銀化合物を含
有する特定有害産業廃棄物
疾病化学物質(法第75条第2項、施行規則第35
条別表第1の2第4号1)
水銀及びその化合物
特定有害物質(法第2条第1項、施行令第1条)
水銀及びその化合物
9
フナコシ株式会社
PIS0614V00 塩化水銀(2+)
2016/5/28作成
16.その他の情報
参考文献
その他
経済産業省 事業者向けGHS分類ガイダンス
日本ケミカルデータベース ezCRIC
安全衛生情報センター GHS対応モデルMSDS
◆危険・有害性の評価は必ずしも十分でないので、取扱いには十分
注意して下さい。
◆本データシートは情報を提供するもので、記載内容を保証する
ものではありません。
◆表記の試験研究用試薬以外に本データシートを適用しないで下さい。
◆輸送中、保管中、廃棄後も含めて、内容物や容器が、製品知識を
有しない者の手に触れぬよう、厳重に注意して下さい。
10
フナコシ株式会社
DEL1444V00 重クロム酸カリウム <二クロム酸カリウム>
2016/5/28作成
安全データシート
1.製品及び会社情報
化学品の名称
コンポーネント名
商品コード
供給者の会社名称
住所
担当部門
電話番号
FAX番号
推奨用途及び使用
上の制限
整理番号
superGolgi Kit
Solution A
BIE社 商品コード:003010
フナコシ株式会社
東京都文京区本郷2-9-7
コンプライアンス室
03-5684-5107
03-5802-5218
研究用試薬
DEL1444V00 (2015/7/29)
2.危険有害性の要約(以下、SDSは単一物質としての評価に基づき作成)
GHS分類
物理化学的危険性 爆発物 分類対象外
可燃性又は引火性ガス(化学的に不安定なガスを
含む) 分類対象外
エアゾール 分類対象外
支燃性又は酸化性ガス 分類対象外
高圧ガス 分類対象外
引火性液体 分類対象外
可燃性固体 区分外
自己反応性化学品 分類対象外
自然発火性液体 分類対象外
自然発火性固体 区分外
自己発熱性化学品 区分外
水反応可燃性化学品 区分外
酸化性液体 分類対象外
酸化性固体 分類できない
有機過酸化物 分類対象外
金属腐食性物質 分類できない
健康有害性
急性毒性(経口) 区分3
急性毒性(経皮) 区分4
急性毒性(吸入:気体) 分類対象外
急性毒性(吸入:蒸気) 分類できない
急性毒性(吸入:粉じん) 区分2
急性毒性(吸入:ミスト) 区分2
皮膚腐食性及び皮膚刺激性 区分1A
眼に対する重篤な損傷性又は眼刺激性 区分1
呼吸器感作性 区分1
皮膚感作性 区分1
生殖細胞変異原性 区分1B
発がん性 区分1A
生殖毒性 区分1B
特定標的臓器毒性(単回ばく露) 区分1(肝臓 血液
系 呼吸器 心臓 腎臓 中枢神経系)
特定標的臓器毒性(反復ばく露) 区分1(肝臓)
吸引性呼吸器有害性 分類できない
環境有害性
水生環境有害性(急性) 区分1
水生環境有害性(長期間) 区分1
オゾン層への有害性 分類できない
1
フナコシ株式会社
DEL1444V00 重クロム酸カリウム <二クロム酸カリウム>
2016/5/28作成
GHSラベル要素
絵表示
RTCV
注意喚起語
危険有害性情報
注意書き
安全対策
応急措置
危険
H301 飲み込むと有毒
H312 皮膚に接触すると有害
H314 重篤な皮膚の薬傷及び眼の損傷
H317 アレルギー性皮膚反応を起こすおそれ
H330 吸入すると生命に危険
H334 吸入するとアレルギー、ぜん(喘)息又は呼
吸困難を起こすおそれ
H340 遺伝性疾患のおそれ
H350 発がんのおそれ
H360 生殖能又は胎児への悪影響のおそれ
H370 肝臓、血液系、呼吸器、心臓、腎臓、中枢神
経系の障害
H372 長期にわたる、又は反復ばく露による肝臓
の障害
H410 長期継続的影響によって水生生物に非常に
強い毒性
すべての安全注意を読み理解するまで取扱わない
こと。(P202)
ミスト、蒸気、スプレーを吸入しないこと。(P260)
粉じん、ヒュームを吸入しないこと。(P260)
この製品を使用する時に、飲食又は喫煙をしないこ
と。(P270)
屋外又は換気の良い場所でのみ使用すること。
(P271)
汚染された作業衣は作業場から出さないこと。
(P272)
保護手袋、保護衣、保護眼鏡、保護面を着用する
こと。(P280)
呼吸用保護具を着用すること。(P284)
取扱い後はよく手を洗うこと。(P264)
環境への放出を避けること。(P273)
吸入した場合、直ちに医師に連絡すること。(P310)
吸入した場合、空気の新鮮な場所に移し、呼吸しや
すい姿勢で休息させること。(P304+P340)
気分が悪い時は、医師の手当て、診断を受けるこ
と。(P314)
ばく露又はその懸念がある場合、医師の手当、診
断を受けること。(P308+P313)
皮膚に付着した場合、直ちに医師に連絡すること。
(P310)
皮膚又は髪に付着した場合、直ちに、汚染された
衣類をすべて脱ぎ又は取り除くこと。皮膚を流水又
はシャワーで洗うこと。(P303+P361+P353)
皮膚に付着した場合、多量の水と石鹸で洗うこと。
(P302+P352)
皮膚刺激又は発疹が生じた場合は、医師の診断、
手当てを受けること。(P333+P313)
眼に入った場合、直ちに医師に連絡すること。
(P310)
2
フナコシ株式会社
DEL1444V00 重クロム酸カリウム <二クロム酸カリウム>
眼に入った場合、水で数分間注意深く洗うこと。次
に、コンタクトレンズを着用していて容易に外せる場
合は外すこと。その後も洗浄を続けること。
(P305+P351+P338)
飲み込んだ場合、直ちに医師に連絡すること。
(P301+P310)
飲み込んだ場合、口をすすぐこと。無理に吐かせな
いこと。(P301+P330+P331)
汚染された衣類を脱ぎ、再使用する場合には洗濯
すること。(P362+P364)
漏出物は回収すること。(P391)
容器を密閉して換気の良い場所で保管すること。
(P403+P233)
施錠して保管すること。(P405)
内容物、容器を都道府県知事の許可を受けた専門
の廃棄物処理業者に業務委託すること。(P501)
保管
廃棄
他の危険有害性
重要な徴候及び想定され
る非常事態の概要
3.組成及び成分情報
化学物質・混合物の区別
化学名又は一般名
別名
化学名又は一般名
重クロム酸カリウム
(二クロム酸カリウム)
2016/5/28作成
混合物
官報公示整理番号
化審法番号安衛法番号
K2Cr2O7 (1)-278
濃度又は濃度範囲
化学式
1%
分類に寄与する不純物及び安定化添加物
CAS番号
7778-50-9
情報なし。
以下、該当する単一成分のSDSを記載する。
4.応急措置
吸入した場合
皮膚に付着した場合
眼に入った場合
飲み込んだ場合
急性症状及び遅発性症状
の最も重要な徴候症状
直ちに医師に連絡すること。
空気の新鮮な場所に移し、呼吸しやすい姿勢で休
息させること。
ばく露又はその懸念がある場合、医師の手当、診
断を受けること。
気分が悪い時は、医師の手当て、診断を受けること。
直ちに医師に連絡すること。
直ちに汚染された衣類をすべて脱ぎ、皮膚を流水
又はシャワーで洗うこと。
多量の水と石鹸で洗うこと。
汚染された衣類を再使用する場合には洗濯するこ
と。
直ちに医師に連絡すること。
水で数分間注意深く洗うこと。次に、コンタクトレン
ズを着用していて容易に外せる場合は外すこと。そ
の後も洗浄を続けること。
直ちに医師に連絡すること。
口をすすぐこと。無理に吐かせないこと。
吸入:灼熱感、咽頭痛、咳、喘鳴、息苦しさ。
皮膚:発赤、痛み、皮膚熱傷。
眼:発赤、痛み、かすみ眼、重度の熱傷。
経口摂取:吐き気、嘔吐、腹痛、灼熱感、下痢、
ショック・虚脱。
3
フナコシ株式会社
DEL1444V00 重クロム酸カリウム <二クロム酸カリウム>
応急措置をする者の保護
2016/5/28作成
漏洩物に触れた時は、直ちに流水で皮膚あるいは
眼を最低15分間洗浄する。被災者が(有害)物質を
飲み込んだり、吸入したときは、口対口法を用いて
はいけない。逆流防止のバルブがついたポケットマ
スクや、他の適当な医療用呼吸器を用いて人工呼
吸を行う。
喘息の症状は2~3時間経過するまで現れない場
合が多く、安静を保たないと悪化する。したがって、
安静と経過観察が不可欠である。
医師に対する特別な注意
事項
5.火災時の措置
消火剤
水噴霧、泡消火剤、粉末消火剤(水素化炭酸塩を
除く)、乾燥砂類。
炭酸ガス、水素化炭酸塩の粉末消火剤。
火災によって刺激性、腐食性及び/又は毒性のガ
スを発生するおそれがある。
強力な酸化剤であり、可燃性物質や還元性物質と
反応する。
危険でなければ火災区域から容器を移動する。
消火後も、大量の水を用いて十分に容器を冷却す
る。
消火作業の際は、適切な空気呼吸器、化学用保護
衣を着用する。
使ってはならない消火剤
特有の危険有害性
特有の消火方法
消火を行う者の保護
6.漏出時の措置
人体に対する注意事項、
保護具及び緊急時措置
直ちに、全ての方向に適切な距離を漏洩区域とし
て隔離する。
関係者以外の立入りを禁止する。
作業者は適切な保護具(「8.ばく露防止措置及び
保護措置」の項を参照)を着用し、眼、皮膚への接
触や吸入を避ける。
密閉された場所は換気する。
河川等に排出され、環境へ影響を起こさないように
注意する。
水で湿らせ、空気中のダストを減らし分散を防ぐ。
漏洩物を掃き集めて密閉できる空容器に回収し、
後で廃棄処理する。
可燃物(木、紙、油等)は漏洩物から隔離する。
プラスチックシートで覆いをし、散乱を防ぐ。
環境に対する注意事項
封じ込め及び浄化の方法
及び機材
二次災害の防止策
7.取扱い及び保管上の注意
取扱い
技術的対策
安全取扱注意事項
接触回避
衛生対策
「8.ばく露防止及び保護措置」に記載の設備対策
を行い、保護具を着用する。
すべての安全注意を読み理解するまで取扱わない
こと。
屋外または換気の良い場所でのみ使用すること。
飲み込まないこと。
粉じん、ヒューム、スプレーを吸入しないこと。
眼に入れないこと。
皮膚と接触しないこと。
環境への放出を避けること。
「10.安定性及び反応性」を参照。
この製品を使用する時に、飲食又は喫煙をしないこ
と。
汚染された作業衣は作業場から出さないこと。
取扱い後はよく手を洗うこと。
保管
4
フナコシ株式会社
DEL1444V00 重クロム酸カリウム <二クロム酸カリウム>
2016/5/28作成
安全な保管条件
容器を密閉して換気の良い冷乾所にて保管するこ
と。
施錠して保管すること。
安全な容器包装材料 消防法及び国連輸送法規で規定されている容器を
使用する。
8.ばく露防止及び保護措置
化学名又は一般名
重クロム酸カリウム
(二クロム酸カリウム)
0.05mg/m3(Crとして)
設備対策
保護具
呼吸用保護具
手の保護具
眼の保護具
皮膚及び身体の保
護具
9.物理的及び化学的性質
外観
許容濃度
(産衛学会)
未設定
管理濃度
物理的状態
形状
色
臭い
臭いのしきい(閾)値
pH
融点・凝固点
沸点、初留点及び沸騰範囲
引火点
蒸発速度(酢酸ブチル=
1)
燃焼性(固体、気体)
燃焼又は爆発範囲
蒸気圧
蒸気密度
比重(密度)
溶解度
n-オクタノール/水分配
係数
自然発火温度
分解温度
許容濃度
(ACGIH)
TWA 0.05 mg/m3, STEL (as Cr Water-soluble Cr VI
compounds)
防爆の電気・換気・照明機器を使用すること。
本製品を貯蔵ないし取扱う作業場には洗眼器と安
全シャワーを設置すること。
気中濃度を推奨された管理濃度・許容濃度以下に
保つために、工程の密閉化、局所排気、その他の
設備対策を使用する。
高熱取扱いで、工程でガスが発生するときは、空気
汚染物質を管理濃度・許容濃度以下に保つために
換気装置を設置する。
適切な呼吸器保護具を着用すること。
適切な保護手袋を着用すること。
飛沫が飛ぶ可能性のあるときは、全身の化学用保
護衣(耐酸スーツ等)を着用する。
安全眼鏡を着用すること。撥ね飛び又は噴霧に
よって眼及び顔面接触が起こりうる時は、包括的な
化学スプラッシュゴーグル、及び顔面シールドを着
用すること。
適切な保護衣を着用すること。
一切の接触を防止するには、手袋、エプロン、ブー
ツ、又は全体スーツ等の不浸透性の防具を適宜着
用すること。
固体(結晶)
橙~赤色
データなし
データなし
データなし
398℃
500℃以下で分解する。
データなし
データなし
不燃性
データなし
データなし
データなし
2.676g/cm3 (25℃、4℃)
水:12g/100ml (20℃)
データなし
データなし
データなし
5
フナコシ株式会社
DEL1444V00 重クロム酸カリウム <二クロム酸カリウム>
粘度(粘性率)
動粘性率
データなし
データなし
10.安定性及び反応性
反応性
強力な酸化剤であり、可燃性物質や還元性物質と
反応する。
法規制に従った保管及び取扱においては安定と考
えられる。
水溶液は弱酸である。
可燃性物質と接触すると、火災および爆発の危険
性がある。
可燃性物質や還元性物質との接触。
可燃物。還元性物質。
火災によって刺激性、腐食性及び/又は毒性のガ
スを発生するおそれがある。
化学的安定性
危険有害反応可能性
避けるべき条件
混触危険物質
危険有害な分解生成物
その他
11.有害性情報
急性毒性
類推値
実測値
経口
経皮
吸入
皮膚腐食性及び皮膚刺激性
眼に対する重篤な損傷性
又は眼刺激性
呼吸器感作性又は皮膚
感作性
2016/5/28作成
ラットを用いた経口投与試験のLD50 = 177mg/kg
(EHC61(1988))、149mg/kg(EHC61(1988))、74mg
/kg(EU-RAR No.53(2005))、48mg/kg(EU-RAR
No.53(2005))に基づき、計算式を適用して得られた
LD50 = 62mg/kgから、区分3とした。
ウサギを用いた経皮投与試験のLD50 = 1150mg/
kg(EU-RAR No.53(2005))から、区分4とした。
ラットを用いた吸入ばく露試験(粉塵・ミスト)のLC50
= 0.099mg/L(EU-RAR No.53(2005))から、区分2とし
た。
ウサギを用いた皮膚刺激性試験結果「生理食塩水
で溶液または湿らせて適用したところ、グレード3以
下の紅斑と浮腫がみられた。また、反応は減弱す
るが、6日後にも紅斑と浮腫がみられた。一般に、
擦過皮膚でも同じ反応であった。」(EU-RAR No.53
(2005))、モルモットを用いた皮膚刺激性試験結果
「皮膚のただれ」(EU-RAR No.53(2005))、「皮膚潰
瘍」(ATSDR(2000))及び、職業ばく露症例報告「反
復又は長期間ばく露においても、腐食性を示し
た。」、以上の記述から、区分1A-1Cと考えられる
が、安全性の観点から、区分1Aとした。
ニクロム酸カリウム職業ばく露報告「事故で労働者
の眼に結晶状または液状のニクロム酸カリウムが
入り、角膜に小水疱がみられた」(TSDR(2000))及
び、六価クロムによるばく露報告の記述(EU-RAR
No. 53(2005))から、非可逆的、可逆的、またその程
度が不明であるが、皮膚で腐食性があると考えら
れるため、指針に従って区分1とした。
呼吸器感作性:既存分類情報に基づくと、日本職
業・環境アレルギー学会特設委員会はクロムを、呼
吸器感作性がある物質、日本産業衛生学会はクロ
ム(注)を、気道感作性物質「第2群」に分類してい
る。これらの既存分類は本物質を明示していないも
のの、クロム化合物をも含むと考えられる。した
がって、クロム化合物である本物質も呼吸器感作
性を有すると考えられ、区分1とした。
(注) 「当該物質自体ないしその化合物を示すが、
感作性に関与するすべての物質が同定されている
わけではない。」という但し書きがある。
6
フナコシ株式会社
DEL1444V00 重クロム酸カリウム <二クロム酸カリウム>
生殖細胞変異原性
発がん性
生殖毒性
特定標的臓器毒性(単回
ばく露)
特定標的臓器毒性(反復
ばく露)
吸引性呼吸器有害性
有害性その他
12.環境影響情報
水生環境有害性(急性)
2016/5/28作成
皮膚感作性:モルモットを用いた感作性試験で「陽
性」(ATSDR(2000)、EHC 61(1988)、EU-RAR
No.53(2005))、職業ばく露報告及びパッチテストの
結果「接触皮膚炎になった(皮膚感作性あり)」
(CaPSAR(1994)、DFGOT vol.15 (2001)、EHC
61(1988)、ECETOC TR45(1994))から、区分1とし
た。なお、既存分類情報に基づくと、日本職業・環
境アレルギー学会特設委員会はクロムを、皮膚感
作性がある物質、日本産業衛生学会はクロム(注)
を、皮膚感作性物質「第1群」に分類している。これ
らの既存分類は本物質を明示していないものの、ク
ロム化合物をも含むと考えられる。したがって、この
既存分類からクロム化合物である本物質も皮膚感
作性を有すると考えられる。
(注) 「当該物質自体ないしその化合物を示すが、
感作性に関与するすべての物質が同定されている
わけではない。」という但し書きがある。
IARC 49(1990)、EHC 61(1988)、NTP DB(access on
October 2005)の記述から、経世代変異原性試験
(優性致死試験)で陽性であることから、区分1Bとし
た。
NTP(2005)で「K」(Chromium hexavalent(VI)
compoundsとして)、ACGIH(2001)で「AI」(Watersoluble Cr VI Compoundsとして)、IARC(1990)で「1」
(Chromium(VI)として)に分類されていることから、区
分1Aとした。
EU-RAR No.53(2005)、ATSDR(2000)、EHC 61
(1988)、IARC 49(1990)の記述から、親動物に他の
毒性影響のみられない用量で、親動物の生殖、児
動物の発生に影響がみられることから、区分1Bとし
た。
ヒトについて、「乏尿、尿閉、水分過剰」(EHC 61
(1988))、「脳の拡張と浮腫、肝臓の壊死、腎臓の蒼
白、肥大、尿細管の壊死、浮腫、ヘモグロビン濃度
の減少、ヘマトクリット値の減少、総白血球数の増
加、網状赤血球の増加、血漿ヘモグロビンの増加、
肺のうっ血、胸水、心拍出量、心拍数、血圧の低
下、左心室の前乳頭筋の出血、尿細管壊死」
(ATSDR(2000))等の記述があることから、腎臓、中
枢神経系、肝臓、血液系、呼吸器、心臓が標的臓
器と考えられた。以上より、分類は区分1(腎臓、中
枢神経系、肝臓、血液系、呼吸器、心臓)とした。な
お、六価クロム化合物の急性毒性として、「咳、緑
黄色痰、呼吸困難、肺うっ血症状、緑黄色粘液嘔
吐、腹痛、下痢、悪心、嘔吐、肝臓障害、腎臓障
害」(CERIハザードデータ集 97-18(1998))がみられ
たとの報告がある。
ヒトについて、「肝臓の壊死、うっ血」(EHC 61
(1998))等の記述があることから、肝臓が標的臓器
と考えられた。以上より、分類は区分1(肝臓)とし
た。なお、六価クロムの慢性毒性として、「鼻粘膜、
咽喉頭の炎症や潰瘍、鼻中隔穿孔」(CERIハザード
データ集 97-18(1998))がみられたとの報告がある。
データなし
甲殻類(タマミジンコ)の48時間EC50 = 0.0225mg/L
(ECETOC TR91、2003)から、区分1とした。
7
フナコシ株式会社
DEL1444V00 重クロム酸カリウム <二クロム酸カリウム>
水生環境有害性(長期間)
急性毒性が区分1、金属化合物であり水中での挙
動および生物蓄積性が不明であるため、区分1とし
た。
情報なし。
情報なし。
情報なし。
情報なし。
データなし
生態毒性
残留性・分解性
生体蓄積性
土壌中の移動性
オゾン層への有害性
環境影響その他
13.廃棄上の注意
残余廃棄物
本品を廃棄する際には、国、都道府県並びにその
地方の法規、条例に従うこと。廃棄処理中に皮膚
に触れたり、ガスや粉塵、蒸気やミストを吸入しな
いよう十分注意すること。
情報なし。
汚染容器及び包装
14.輸送上の注意
国際規制
2016/5/28作成
IMOの規定に従う。
3288
Proper Shipping Name TOXIC SOLID, INORGANIC, N.O.S.
Class
6.1
Sub Risk
Packing Group
II
Marine Pollutant
Not Applicable
Transport in bulk
Not Applicable
according to
MARPOL
73/78,Annex II,and
the IBC code.
航空規制情報
ICAO/IATAの規定に従う。
UN No.
3288
Proper Shipping Name TOXIC SOLID, INORGANIC, N.O.S.
Class
6.1
Sub Risk
Packing Group
II
陸上規制情報
該当しない。
海上規制情報
船舶安全法の規定に従う。
国連番号
3288
品名
その他の毒物(無機物)(固体)(他の危険性を有し
ないもの)
国連分類
6.1
副次危険
容器等級
II
海洋汚染物質
非該当
MARPOL 73/78 附 非該当
属書II 及びIBC コー
ドによるばら積み輸
送される液体物質
航空規制情報
航空法の規定に従う。
国連番号
3288
品名
その他の毒物(無機物)(固体)(他の危険性を有し
ないもの)
国連分類
6.1
副次危険
等級
II
海上規制情報
UN No.
国内規制
特別の安全対策
8
フナコシ株式会社
DEL1444V00 重クロム酸カリウム <二クロム酸カリウム>
緊急時応急措置指針番号
15.適用法令
毒物及び劇物取締法
化学物質排出把握管理
促進法(PRTR法)
労働安全衛生法
2016/5/28作成
151
劇物(指定令第2条)
重クロム酸塩類及びこれを含有する製剤。
第1種指定化学物質、特定第1種指定化学物質
(法第2条第2項、施行令第1条別表第1、施行令
第4条)
0.1質量%(クロムとして)以上を含有する製品。
名称等を通知すべき危険物及び有害物(法第57
条の2、施行令第18条の2第1号、第2号・別表第
9)
クロム及びその化合物 政令番号:142
0.1重量%以上を含有する製剤その他の物(施
行令第18条の2第2号、安衛則第34条の2・別表
第2)
名称等を表示すべき危険物及び有害物(法第57
条第1項、施行令第18条第1号、第2号・別表第
9)
クロム及びその化合物 政令番号:142
0.1重量%以上を含有する製剤その他の物(安
衛則第30条・別表第2)。運搬・貯蔵中に固体以外
の状態にならず、かつ、粉状にならない物であっ
て、令別表第一に掲げる危険物、可燃性の物等爆
発又は火災の原因となるおそれのある物並びに皮
膚に対して腐食の危険を生じるものでないものを除
く。(重クロム酸の塩)
特定化学物質第2類物質、管理第2類物質(特定
化学物質障害予防規則第2条第1項第2,5号)
重クロム酸及びその塩を含有する製剤その他の
物。ただし、含有量が重量の1%以下のものを除
く。
特定化学物質特別管理物質(特定化学物質障害
予防規則第38条3)
重クロム酸及びその塩を含有する製剤その他の
物。ただし、含有量が重量の1%以下のものを除
く。
消防法
水質汚濁防止法
船舶安全法
作業環境評価基準(法第65条の2第1項)
重クロム酸及びその塩
第1類酸化性固体、重クロム酸塩類(法第2条第7
項危険物別表第1・第1類)
重クロム酸塩類又はこれを含有する固体
有害物質(法第2条、施行令第2条、排水基準を定
める省令第1条)
六価クロム化合物
毒物類・毒物
他の危険性を有しないもの。
9
フナコシ株式会社
DEL1444V00 重クロム酸カリウム <二クロム酸カリウム>
航空法
廃棄物の処理及び清掃に
関する法律
労働基準法
土壌汚染対策法
16.その他の情報
参考文献
その他
2016/5/28作成
毒物類・毒物
他の危険性を有しないもの。他に品名が明示され
ているものを除く。
特別管理産業廃棄物(法第2条第5項、施行令第2
条の4)
六価クロム化合物を含有する特定有害産業廃棄
物
疾病化学物質(法第75条第2項、施行規則第35
条別表第1の2第4号1)
クロム及びその化合物
がん原性化学物質(法第75条第2項、施行規則第
35条別表第1の2第7号)
クロム酸塩又は重クロム酸塩製造
特定有害物質(法第2条第1項、施行令第1条)
六価クロム化合物
経済産業省 事業者向けGHS分類ガイダンス
日本ケミカルデータベース ezCRIC
安全衛生情報センター GHS対応モデルMSDS
国際化学物質安全性カード(ICSC)日本語版
化学物質総合情報提供システム(CHRIP)
◆危険・有害性の評価は必ずしも十分でないので、取扱いには十分
注意して下さい。
◆本データシートは情報を提供するもので、記載内容を保証する
ものではありません。
◆表記の試験研究用試薬以外に本データシートを適用しないで下さい。
◆輸送中、保管中、廃棄後も含めて、内容物や容器が、製品知識を
有しない者の手に触れぬよう、厳重に注意して下さい。
10
フナコシ株式会社
DEL1423V00 クロム酸カリウム
2016/5/28作成
安全データシート
1.製品及び会社情報
化学品の名称
コンポーネント名
商品コード
供給者の会社名称
住所
担当部門
電話番号
FAX番号
推奨用途及び使用
上の制限
整理番号
superGolgi Kit
Solution A
BIE社 商品コード:003010
フナコシ株式会社
東京都文京区本郷2-9-7
コンプライアンス室
03-5684-5107
03-5802-5218
研究用試薬
DEL1423V00 (2015/7/23)
2.危険有害性の要約(以下、SDSは単一物質としての評価に基づき作成)
GHS分類
物理化学的危険性 爆発物 分類対象外
可燃性又は引火性ガス(化学的に不安定なガスを
含む) 分類対象外
エアゾール 分類対象外
支燃性又は酸化性ガス 分類対象外
高圧ガス 分類対象外
引火性液体 分類対象外
可燃性固体 区分外
自己反応性化学品 分類対象外
自然発火性液体 分類対象外
自然発火性固体 区分外
自己発熱性化学品 区分外
水反応可燃性化学品 区分外
酸化性液体 分類対象外
酸化性固体 分類できない
有機過酸化物 分類対象外
金属腐食性物質 分類できない
健康有害性
急性毒性(経口) 分類できない
急性毒性(経皮) 分類できない
急性毒性(吸入:気体) 分類対象外
急性毒性(吸入:蒸気) 分類できない
急性毒性(吸入:粉じん) 分類できない
急性毒性(吸入:ミスト) 分類できない
皮膚腐食性及び皮膚刺激性 区分1A
眼に対する重篤な損傷性又は眼刺激性 区分1
呼吸器感作性 区分1
皮膚感作性 区分1
生殖細胞変異原性 区分2
発がん性 区分1A
生殖毒性 分類できない
特定標的臓器毒性(単回ばく露) 分類できない
特定標的臓器毒性(反復ばく露) 分類できない
吸引性呼吸器有害性 分類できない
環境有害性
水生環境有害性(急性) 区分1
水生環境有害性(長期間) 区分1
オゾン層への有害性 分類できない
1
フナコシ株式会社
DEL1423V00 クロム酸カリウム
2016/5/28作成
GHSラベル要素
絵表示
RCV
注意喚起語
危険有害性情報
注意書き
安全対策
応急措置
保管
廃棄
他の危険有害性
危険
H314 重篤な皮膚の薬傷及び眼の損傷
H317 アレルギー性皮膚反応を起こすおそれ
H334 吸入するとアレルギー、ぜん(喘)息又は呼
吸困難を起こすおそれ
H341 遺伝性疾患のおそれの疑い
H350 発がんのおそれ
H410 長期継続的影響によって水生生物に非常に
強い毒性
すべての安全注意を読み理解するまで取扱わない
こと。(P202)
保護手袋、保護衣、保護眼鏡、保護面を着用する
こと。(P280)
呼吸用保護具を着用すること。(P284)
汚染された作業衣は作業場から出さないこと。
(P272)
取扱い後はよく手を洗うこと。(P264)
環境への放出を避けること。(P273)
吸入した場合、直ちに医師に連絡すること。(P310)
吸入した場合、空気の新鮮な場所に移し、呼吸し
やすい姿勢で休息させること。(P304+P340)
ばく露又はその懸念がある場合、医師の手当、診
断を受けること。(P308+P313)
呼吸に関する症状が出た場合には、医師に連絡す
ること。(P342+P311)
皮膚に付着した場合、直ちに医師に連絡すること。
(P310)
皮膚又は髪に付着した場合、直ちに、汚染された
衣類をすべて脱ぎ又は取り除くこと。皮膚を流水又
はシャワーで洗うこと。(P303+P361+P353)
皮膚に付着した場合、多量の水と石鹸で洗うこと。
(P302+P352)
皮膚刺激又は発疹が生じた場合は、医師の診断、
手当てを受けること。(P333+P313)
汚染された衣類を脱ぎ、再使用する場合には洗濯
すること。(P362+P364)
眼に入った場合、直ちに医師に連絡すること。
(P310)
眼に入った場合、水で数分間注意深く洗うこと。次
に、コンタクトレンズを着用していて容易に外せる
場合は外すこと。その後も洗浄を続けること。
(P305+P351+P338)
飲み込んだ場合、直ちに医師に連絡すること。
(P301+P310)
飲み込んだ場合、口をすすぐこと。無理に吐かせな
いこと。(P301+P330+P331)
漏出物は回収すること。(P391)
施錠して保管すること。(P405)
内容物、容器を都道府県知事の許可を受けた専門
の廃棄物処理業者に業務委託すること。(P501)
2
フナコシ株式会社
DEL1423V00 クロム酸カリウム
2016/5/28作成
重要な徴候及び想定され
る非常事態の概要
3.組成及び成分情報
化学物質・混合物の区別
化学名又は一般名
別名
化学名又は一般名
クロム酸カリウム
混合物
官報公示整理番号
化審法番号安衛法番号
K2CrO4
(1)-661
濃度又は濃度範囲
化学式
1%
分類に寄与する不純物及び安定化添加物
CAS番号
7789-00-6
情報なし。
以下、該当する単一成分のSDSを記載する。
4.応急措置
吸入した場合
皮膚に付着した場合
眼に入った場合
飲み込んだ場合
急性症状及び遅発性症状
の最も重要な徴候症状
応急措置をする者の保護
医師に対する特別な注意
事項
5.火災時の措置
消火剤
使ってはならない消火剤
特有の危険有害性
特有の消火方法
消火を行う者の保護
6.漏出時の措置
人体に対する注意事項、
保護具及び緊急時措置
直ちに医師に連絡すること。
呼吸が困難な場合には、新鮮な空気のある場所に
移動し、呼吸しやすい姿勢で休息させること。
直ちに、汚染された衣類をすべて脱ぐこと、又は取
り去ること。
多量の水と石鹸で洗うこと。
直ちに医師に連絡すること。
水で数分間注意深く洗うこと。次に、コンタクトレン
ズを着用していて容易に外せる場合は外すこと。そ
の後も洗浄を続けること。
直ちに医師に連絡すること。
口をすすぐこと。
無理に吐かせないこと。
吸入:灼熱感、咽頭痛、咳、喘鳴、息苦しさ。
皮膚:発赤、痛み、皮膚熱傷。
眼:発赤、痛み、かすみ眼、重度の熱傷。
経口:吐き気、嘔吐、腹痛、灼熱感、下痢、ショッ
ク、虚脱。
データなし
データなし
水噴霧、泡消火剤、粉末消火剤、炭酸ガス、乾燥
砂類。
棒状注水。
消火水は汚染を引き起こすおそれがある。
危険でなければ火災区域から容器を移動する。
消火後も、大量の水を用いて十分に容器を冷却す
る。
移動不可能な場合、容器及び周囲に散水して冷却
する。
適切な空気呼吸器、防護服(耐熱性)を着用する。
直ちに、全ての方向に適切な距離を漏洩区域とし
て隔離する。
関係者以外は近づけない。
風上に留まる。
作業者は適切な保護具(「8.ばく露防止及び保護
措置」の項を参照)を着用し、眼、皮膚への接触や
吸入を避ける。
立ち入る前に、密閉された場所を換気する。
3
フナコシ株式会社
DEL1423V00 クロム酸カリウム
2016/5/28作成
漏洩物に触れたり、その中を歩いたりしない。
漏洩しても火災が発生していない場合、密閉性の
高い、不浸透性の保護衣を着用する。
適切な防護衣を着けていないときは破損した容器
あるいは漏洩物に触れてはいけない。
環境中に放出してはならない。
希釈水は腐食性及び毒性があり汚染を引き起こす
おそれがある。
本製品は、水汚染物なので土壌汚染、もしくは排水
溝及び排水系及び大量の水に流入することを防止
する。
漏洩物を掃き集めて空容器に回収し、後で廃棄処
理する。
危険でなければ漏れを止める。
排水溝、下水溝、地下室あるいは閉鎖場所への流
入を防ぐ。
環境に対する注意事項
封じ込め及び浄化の方法
及び機材
二次災害の防止策
7.取扱い及び保管上の注意
取扱い
「8.ばく露防止及び保護措置」に記載の設備対策
を行い、保護具を着用する。
安全取扱注意事項 すべての安全注意を読み理解するまで取扱わない
こと。
火気注意。
眼、皮膚に付けないこと。
粉じん、ヒュームを吸入しないこと。
接触、吸入又は飲み込まないこと。
環境への放出を避けること。
接触回避
「10.安定性及び反応性」を参照。
衛生対策
取扱い後はよく手を洗うこと。
汚染された作業衣は作業場から出さないこと。
安全な保管条件
冷所、換気の良い場所で保管すること。
容器を密閉して保管すること。
施錠して保管すること。
安全な容器包装材料 国連輸送法規で規定されている容器を使用する。
技術的対策
保管
8.ばく露防止及び保護措置
化学名又は一般名
許容濃度
(産衛学会)
0.05mg/m3
管理濃度
クロム酸カリウム
0.05mg/m3(Crとして)
設備対策
保護具
呼吸用保護具
手の保護具
眼の保護具
皮膚及び身体の保
護具
許容濃度
(ACGIH)
TWA 0.05 mg/m3,
STEL -(as Cr Watersoluble Cr VI compounds)
防爆の電気・換気・照明機器を使用すること。
本製品を貯蔵ないし取扱う作業場には洗眼器と安
全シャワーを設置すること。
適切な呼吸器保護具を着用すること。
適切な保護手袋を着用すること。
安全眼鏡を着用すること。撥ね飛び又は噴霧に
よって眼及び顔面接触が起こりうる時は、包括的な
化学スプラッシュゴーグル、及び顔面シールドを着
用すること。
保護衣、顔面用の保護具を着用すること。
9.物理的及び化学的性質
4
フナコシ株式会社
DEL1423V00 クロム酸カリウム
外観
2016/5/28作成
物理的状態
形状
色
臭い
臭いのしきい(閾)値
pH
融点・凝固点
沸点、初留点及び沸騰範囲
引火点
蒸発速度(酢酸ブチル=
1)
燃焼性(固体、気体)
燃焼又は爆発範囲
蒸気圧
蒸気密度
比重(密度)
溶解度
n-オクタノール/水分配
係数
自然発火温度
分解温度
粘度(粘性率)
動粘性率
データなし
データなし
approx 0mm Hg
6.9g/L
2.732(18℃)
水:58.0g(100g、0℃)、水:75.6g(100g、100℃)、エタ
ノールに不溶。
データなし
データなし
データなし
データなし
データなし
10.安定性及び反応性
反応性
本物質は強酸化剤であり、可燃性物質や還元性物
質と反応する。
法規制に従った保管及び取扱においては安定と考
えられる。
情報なし。
情報なし。
情報なし。
情報なし。
化学的安定性
危険有害反応可能性
避けるべき条件
混触危険物質
危険有害な分解生成物
その他
11.有害性情報
急性毒性
類推値
実測値
経口
経皮
吸入
皮膚腐食性及び皮膚刺激性
眼に対する重篤な損傷性
又は眼刺激性
呼吸器感作性又は皮膚
感作性
固体
データなし
データなし
データなし
データなし
975℃
データなし
データなし
データなし
データなし
データなし
GHSの定義による固体であるため、ガスでの吸入
は想定されず、分類対象外とした。
ATSDR(2000)のヒトへの健康影響に関する記述「ク
ロム酸カリウムを含む膏薬の使用により、皮膚で壊
死と、落瘡が起こる。」「潰瘍化は高濃度のクロム
酸ナトリウム、二クロム酸カリウム、クロム酸カリウ
ムと接触する労働者の間で起こる。」という記述か
ら、程度は不明だが、非可逆的皮膚刺激性がある
と思われるため、区分1A-1C考えられるが、安全性
の観点から、1Aとした。
皮膚腐食性及び刺激性が区分1のため、技術指針
に基づき区分1とした。
呼吸器感作性:既存分類情報に基づくと、日本職
業・環境アレルギー学会特設委員会はクロムを呼
吸器感作性がある物質、日本産業衛生学会はクロ
ム(注)を気道感作性物質「第2群」に分類している。
これらの既存分類は本物質を明示していないもの
の、クロム化合物をも含むと考えられる。
5
フナコシ株式会社
DEL1423V00 クロム酸カリウム
生殖細胞変異原性
発がん性
生殖毒性
特定標的臓器毒性(単回
ばく露)
特定標的臓器毒性(反復
ばく露)
吸引性呼吸器有害性
有害性その他
12.環境影響情報
水生環境有害性(急性)
水生環境有害性(長期間)
生態毒性
残留性・分解性
生体蓄積性
土壌中の移動性
オゾン層への有害性
環境影響その他
13.廃棄上の注意
残余廃棄物
汚染容器及び包装
2016/5/28作成
したがって、クロム化合物である本物質も呼吸器感
作性を有すると考えられ、区分1とした。
皮膚感作性:ATSDR(2000)にてクロム酸カリウムを
用いたヒトパッチテストの結果から、皮膚感作性「あ
り」という記述があることから、区分1とした。なお、
既存分類情報に基づくと、日本職業・環境アレル
ギー学会特設委員会はクロムを皮膚感作性がある
物質、日本産業衛生学会はクロム(注)を皮膚感作
性物質「第1群」に分類している。これらの既存分類
は本物質を明示していないものの、クロム化合物を
も含むと考えられる。したがって、既存分類からクロ
ム化合物である本物質も皮膚感作性を有すると考
えられる。(注)「当該物質自体ないしその化合物を
示すが、感作性に関与するすべての物質が同定さ
れているわけではない。」という但し書きがある。
IARC 49(1999)、ATSDR(2000)、EHC 61(1988)の記
述から、経世代変異原性試験なし、生殖細胞in
vivo変異原性試験なし、体細胞in vivo変異原性試
験(小核試験)で陽性、生殖細胞in vivo遺伝毒性試
験なし、であることから区分2とした。
NTP(2005)でK(Chromium hexavalent(VI)
compoundsとして)、IARC(1990)でGroup
1(Chromium(VI)として)、日本産業衛生学会で1(クロ
ム化合物(六価)として)と分類されていることから、
区分1Aとした。
データなし
データなし。なお、六価クロム化合物の急性毒性と
して、「咳、緑黄色痰、呼吸困難、肺うっ血症状、緑
黄色粘液嘔吐、腹痛、下痢、悪心、嘔吐、肝臓障
害、腎臓障害」(CERIハザードデータ集 97-18
(1998))がみられたとの報告がある。
データなし。なお、六価クロムの慢性毒性として、
「鼻粘膜、咽喉頭の炎症や潰瘍、鼻中隔穿孔」
(CERIハザードデータ集 97-18(1998))がみられたと
の報告がある。
データなし
甲殻類(オオミジンコ)の48時間EC50 = 19.2μg/L
(HSDB、2004)(クロム酸カリウム濃度換算値:71.7
μg/L)から、区分1とした。
急性毒性が区分1、金属化合物であり水中での挙
動および生物蓄積性が不明なため、区分1とした。
情報なし。
情報なし。
情報なし。
情報なし。
データなし
本品を廃棄する際には、国、都道府県並びにその
地方の法規、条例に従うこと。廃棄処理中に皮膚
に触れたり、粉塵、蒸気やミストを吸入しないよう十
分注意すること。
容器は清浄にしてリサイクルするか、関連法規並
びに地方自治体の基準に従って適切な処分を行
う。
6
フナコシ株式会社
DEL1423V00 クロム酸カリウム
2016/5/28作成
14.輸送上の注意
国際規制
IMOの規定に従う。
3288
Proper Shipping Name TOXIC SOLID, INORGANIC, N.O.S.
Class
6.1
Sub Risk
Packing Group
II
Marine Pollutant
Not Applicable
Transport in bulk
Not Applicable
according to
MARPOL
73/78,Annex II,and
the IBC code.
航空規制情報
ICAO/IATAの規定に従う。
UN No.
3288
Proper Shipping Name TOXIC SOLID, INORGANIC, N.O.S.
Class
6.1
Sub Risk
Packing Group
II
国内規制
陸上規制情報
該当しない。
海上規制情報
船舶安全法の規定に従う。
国連番号
3288
品名
その他の毒物(無機物)(固体)(他の危険性を有し
ないもの)
国連分類
6.1
副次危険
容器等級
II
海洋汚染物質
非該当
MARPOL 73/78 附 非該当
属書II 及びIBC コー
ドによるばら積み輸
送される液体物質
航空規制情報
航空法の規定に従う。
国連番号
3288
品名
その他の毒物(無機物)(固体)(他の危険性を有し
ないもの)
国連分類
6.1
副次危険
等級
II
特別の安全対策
緊急時応急措置指針番号
151
海上規制情報
UN No.
15.適用法令
毒物及び劇物取締法
化学物質排出把握管理
促進法(PRTR法)
労働安全衛生法
劇物(指定令第2条)
クロム酸塩類及びこれを含有する製剤。
第1種指定化学物質、特定第1種指定化学物質
(法第2条第2項、施行令第1条別表第1、施行令
第4条)
六価クロム化合物 政令番号:88
0.1質量%(クロムとして)以上を含有する製品。
名称等を通知すべき危険物及び有害物(法第57
条の2、施行令第18条の2第1号、第2号・別表第
9)
クロム及びその化合物 政令番号:142
7
フナコシ株式会社
DEL1423V00 クロム酸カリウム
2016/5/28作成
0.1重量%以上を含有する製剤その他の物(施
行令第18条の2第2号、安衛則第34条の2・別表
第2)
名称等を表示すべき危険物及び有害物(法第57
条第1項、施行令第18条第1号、第2号・別表第
9)
クロム及びその化合物 政令番号:142
0.1重量%以上を含有する製剤その他の物(安
衛則第30条・別表第2)。運搬・貯蔵中に固体以外
の状態にならず、かつ、粉状にならない物であっ
て、令別表第一に掲げる危険物、可燃性の物等爆
発又は火災の原因となるおそれのある物並びに皮
膚に対して腐食の危険を生じるものでないものを
除く。(クロム酸の塩)
特定化学物質第2類物質、管理第2類物質(特定
化学物質障害予防規則第2条第1項第2,5号)
クロム酸及びその塩を含有する製剤その他の
物。ただし、含有量が重量の1%以下のものを除
く。
特定化学物質特別管理物質(特定化学物質障害
予防規則第38条3)
クロム酸及びその塩を含有する製剤その他の
物。ただし、含有量が重量の1%以下のものを除
く。
水質汚濁防止法
船舶安全法
航空法
廃棄物の処理及び清掃に
関する法律
労働基準法
土壌汚染対策法
16.その他の情報
参考文献
作業環境評価基準(法第65条の2第1項)
クロム酸及びその塩
有害物質(法第2条、施行令第2条、排水基準を定
める省令第1条)
六価クロム化合物
毒物類・毒物
毒物類・毒物
特別管理産業廃棄物(法第2条第5項、施行令第2
条の4)
六価クロム化合物を含有する特定有害産業廃棄
物
疾病化学物質(法第75条第2項、施行規則第35
条別表第1の2第4号1)
クロム及びその化合物
がん原性化学物質(法第75条第2項、施行規則第
35条別表第1の2第7号)
クロム酸塩又は重クロム酸塩製造
特定有害物質(法第2条第1項、施行令第1条)
六価クロム化合物
経済産業省 事業者向けGHS分類ガイダンス
日本ケミカルデータベース ezCRIC
8
フナコシ株式会社
DEL1423V00 クロム酸カリウム
2016/5/28作成
安全衛生情報センター GHS対応モデルMSDS
国際化学物質安全性カード(ICSC)日本語版
その他
◆危険・有害性の評価は必ずしも十分でないので、取扱いには十分
注意して下さい。
◆本データシートは情報を提供するもので、記載内容を保証する
ものではありません。
◆表記の試験研究用試薬以外に本データシートを適用しないで下さい。
◆輸送中、保管中、廃棄後も含めて、内容物や容器が、製品知識を
有しない者の手に触れぬよう、厳重に注意して下さい。
9
フナコシ株式会社
DEL1443V00 水酸化アンモニウム
2016/5/28作成
安全データシート
1.製品及び会社情報
化学品の名称
コンポーネント名
商品コード
供給者の会社名称
住所
担当部門
電話番号
FAX番号
推奨用途及び使用
上の制限
整理番号
superGolgi Kit
Solution C
BIE社 商品コード:003010
フナコシ株式会社
東京都文京区本郷2-9-7
コンプライアンス室
03-5684-5107
03-5802-5218
研究用試薬
DEL1443V00 (2015/7/7)
2.危険有害性の要約(以下、SDSは単一物質としての評価に基づき作成)
GHS分類
物理化学的危険性 爆発物 分類対象外
可燃性又は引火性ガス(化学的に不安定なガスを
含む) 分類対象外
エアゾール 分類対象外
支燃性又は酸化性ガス 分類対象外
高圧ガス 分類対象外
引火性液体 区分外
可燃性固体 分類対象外
自己反応性化学品 分類対象外
自然発火性液体 区分外
自然発火性固体 分類対象外
自己発熱性化学品 区分外
水反応可燃性化学品 分類対象外
酸化性液体 分類対象外
酸化性固体 分類対象外
有機過酸化物 分類対象外
金属腐食性物質 区分1
健康有害性
急性毒性(経口) 区分4
急性毒性(経皮) 分類できない
急性毒性(吸入:気体) 分類対象外
急性毒性(吸入:蒸気) 分類できない
急性毒性(吸入:粉じん) 分類できない
急性毒性(吸入:ミスト) 分類できない
皮膚腐食性及び皮膚刺激性 区分1A-1C
眼に対する重篤な損傷性又は眼刺激性 区分1
呼吸器感作性 分類できない
皮膚感作性 分類できない
生殖細胞変異原性 分類できない
発がん性 分類できない
生殖毒性 分類できない
特定標的臓器毒性(単回ばく露) 区分2(呼吸器系)
特定標的臓器毒性(反復ばく露) 区分2(呼吸器系)
吸引性呼吸器有害性 分類できない
環境有害性
水生環境有害性(急性) 区分1
水生環境有害性(長期間) 区分1
オゾン層への有害性 分類できない
1
フナコシ株式会社
DEL1443V00 水酸化アンモニウム
2016/5/28作成
GHSラベル要素
絵表示
RWCV
注意喚起語
危険有害性情報
注意書き
安全対策
応急措置
保管
廃棄
他の危険有害性
重要な徴候及び想定され
る非常事態の概要
危険
H290 金属腐食のおそれ
H302 飲み込むと有害
H314 重篤な皮膚の薬傷及び眼の損傷
H371 呼吸器系の障害のおそれ
H373 長期にわたる、又は反復ばく露による呼吸
器系の障害のおそれ
H410 長期継続的影響によって水生生物に非常に
強い毒性
他の容器に移し替えないこと。(P234)
この製品を使用する時に、飲食又は喫煙をしないこ
と。(P270)
保護手袋、保護衣、保護眼鏡、保護面を着用する
こと。(P280)
取扱い後はよく眼と手を洗うこと。(P264)
環境への放出を避けること。(P273)
吸入した場合、直ちに医師に連絡すること。(P310)
吸入した場合、空気の新鮮な場所に移し、呼吸しや
すい姿勢で休息させること。(P304+P340)
ばく露又はばく露の懸念がある場合、医師に連絡
すること。(P308+P311)
気分が悪い時は、医師の手当て、診断を受けるこ
と。(P314)
皮膚に付着した場合、直ちに医師に連絡すること。
(P310)
皮膚又は髪に付着した場合、直ちに、汚染された
衣類をすべて脱ぎ又は取り除くこと。皮膚を流水又
はシャワーで洗うこと。(P303+P361+P353)
眼に入った場合、直ちに医師に連絡すること。
(P310)
眼に入った場合、水で数分間注意深く洗うこと。次
に、コンタクトレンズを着用していて容易に外せる場
合は外すこと。その後も洗浄を続けること。
(P305+P351+P338)
飲み込んだ場合、気分が悪いときは、医師に連絡
すること。(P301+P312)
飲み込んだ場合、口をすすぐこと。無理に吐かせな
いこと。(P301+P330+P331)
汚染された衣類を再使用する場合には洗濯するこ
と。(P363)
物質被害を防止するため流出したものを吸収する
こと。(P390)
漏出物は回収すること。(P391)
施錠して保管すること。(P405)
耐腐食性内張りのある耐腐食性容器で保管するこ
と。(P406)
内容物、容器を都道府県知事の許可を受けた専門
の廃棄物処理業者に業務委託すること。(P501)
2
フナコシ株式会社
DEL1443V00 水酸化アンモニウム
2016/5/28作成
3.組成及び成分情報
化学物質・混合物の区別
化学名又は一般名
別名
混合物
化学名又は一般名
濃度又は濃度範囲
化学式
水酸化アンモニウム
(アンモニア)(アンモニア
水)
12%
H5NO
分類に寄与する不純物及び安定化添加物
官報公示整理番号
化審法番号安衛法番号
(1)-314
CAS番号
1336-21-6
情報なし。
以下、該当する単一成分のSDSを記載する。
4.応急措置
吸入した場合
皮膚に付着した場合
眼に入った場合
飲み込んだ場合
急性症状及び遅発性症状
の最も重要な徴候症状
応急措置をする者の保護
医師に対する特別な注意
事項
5.火災時の措置
消火剤
使ってはならない消火剤
特有の危険有害性
特有の消火方法
消火を行う者の保護
直ちに医師に連絡すること。
空気の新鮮な場所に移し、呼吸しやすい姿勢で休
息させること。
気分が悪い時は、医師の手当て、診断を受けること。
直ちに医師に連絡すること。
直ちに汚染された衣類をすべて脱ぎ、皮膚を流水
又はシャワーで洗うこと。
水と石鹸で洗うこと。
汚染された衣類を再使用する場合には洗濯するこ
と。
直ちに医師に連絡すること。
水で数分間注意深く洗うこと。次に、コンタクトレン
ズを着用していて容易に外せる場合は外すこと。そ
の後も洗浄を続けること。
口をすすぐこと。無理に吐かせないこと。
気分が悪い時は、医師に連絡すること。
吸入:灼熱感、咳、息苦しさ、息切れ、咽頭痛。
皮膚:腐食性。発赤、重度の皮膚熱傷、痛み、水
疱。
眼:腐食性。発赤、痛み、かすみ眼、重度の熱傷。
経口摂取:腐食性。胃痙攣、腹痛、咽頭痛、嘔吐。
他の症状については「吸入」参照。
データなし
データなし
水噴霧、泡消火剤、粉末消火剤、炭酸ガス、乾燥
砂類。
棒状注水。
火災によって刺激性、腐食性及び/又は毒性のガ
スを発生するおそれがある。
加熱により容器が爆発するおそれがある。
多くの金属を侵して引火性/爆発性気体(水素)を
生じる。
危険でなければ火災区域から容器を移動する。
消火後も、大量の水を用いて十分に容器を冷却す
る。
周辺火災の場合、移動可能な容器は速やかに安
全な場所に移す。
消火作業の際は、適切な空気呼吸器、化学用保護
衣を着用する。
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DEL1443V00 水酸化アンモニウム
2016/5/28作成
6.漏出時の措置
人体に対する注意事項、
保護具及び緊急時措置
直ちに、全ての方向に適切な距離を漏洩区域とし
て隔離する。
関係者以外の立入りを禁止する。
風上に留まる。
低地から離れる。
密閉された場所に立入る前に換気する。
作業者は適切な保護具(「8.ばく露防止措置及び
保護措置」の項を参照)を着用し、眼、皮膚への接
触や吸入を避ける。
河川等に排出され、環境へ影響を起こさないように
注意する。
危険でなければ漏れを止める。
不活性材料(乾燥砂又は土等)で流出物を吸収し
て、化学品廃棄容器に入れる。
水で希釈した後、希釈した酸で中和する。
排水溝、下水溝、地下室あるいは閉鎖場所への流
入を防ぐ。
環境に対する注意事項
封じ込め及び浄化の方法
及び機材
二次災害の防止策
7.取扱い及び保管上の注意
取扱い
「8.ばく露防止及び保護措置」に記載の設備対策
を行い、保護具を着用する。
安全取扱注意事項 火気注意。
飲み込みを避けること。
ミスト、蒸気、スプレーを吸入しないこと。
排気用の換気を行うこと。
眼に入れないこと。
環境への放出を避けること。
接触回避
「10.安定性及び反応性」を参照。
衛生対策
この製品を使用する時に、飲食又は喫煙をしないこ
と。
取扱い後はよく手を洗うこと。
安全な保管条件
酸化剤から離して保管する。
耐腐食性、耐腐食性内張りのある容器、又は適切
な材料の容器で保管すること。
施錠して保管すること。
安全な容器包装材料 最初の容器内でのみ保管すること。
国連輸送法規で規定されている容器を使用する。
技術的対策
保管
8.ばく露防止及び保護措置
化学名又は一般名
管理濃度
水酸化アンモニウム
(アンモニア)(アンモニア
水)
未設定
設備対策
保護具
呼吸用保護具
手の保護具
許容濃度
(産衛学会)
未設定
許容濃度
(ACGIH)
未設定
この物質を貯蔵ないし取扱う作業場には洗眼器と
安全シャワーを設置すること。
作業場には全体換気装置、局所排気装置を設置
すること。
適切な呼吸器保護具を着用すること。
適切な保護手袋を着用すること。
飛沫が飛ぶ可能性のあるときは、全身の化学用保
護衣(耐酸スーツ等)を着用する。
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眼の保護具
皮膚及び身体の
保護具
9.物理的及び化学的性質
外観
物理的状態
形状
色
臭い
臭いのしきい(閾)値
pH
融点・凝固点
沸点、初留点及び沸騰範囲
引火点
蒸発速度(酢酸ブチル=
1)
燃焼性(固体、気体)
燃焼又は爆発範囲
蒸気圧
蒸気密度
比重(密度)
溶解度
n-オクタノール/水分配
係数
自然発火温度
分解温度
粘度(粘性率)
動粘性率
10.安定性及び反応性
反応性
化学的安定性
安全眼鏡を着用すること。撥ね飛び又は噴霧に
よって眼及び顔面接触が起こりうる時は、包括的な
化学スプラッシュゴーグル、及び顔面シールドを着
用すること。
適切な保護衣、保護面を着用すること。
一切の接触を防止するには、手袋、エプロン、ブー
ツ、又は全体スーツ等の不浸透性の防具を適宜着
用すること。
液体
無色
刺激臭
データなし
データなし
-58℃(25%)
38℃(25%)
不燃性
データなし
データなし
データなし
48kPa(20℃)(25%)、2160mmHg(25℃)(実測値)
0.6~1.2(空気 = 1)
0.9(25%)(水 = 1)
水と混和する。水:1.0×10<6>mg/L(25℃)(推定値)
Log Pow = -2.66(推定値)
データなし
データなし
データなし
データなし
多くの金属塩水溶液から水酸化物を沈澱させる。
法規制に従った保管及び取扱においては安定と考
えられる。
多くの金属を侵して引火性/爆発性気体(水素)を
生じる。
強酸化剤、強酸との接触。
多くの重金属やその塩、酸。
引火性/爆発性気体(水素)。
危険有害反応可能性
避けるべき条件
混触危険物質
危険有害な分解生成物
その他
11.有害性情報
急性毒性
類推値
実測値
経口
経皮
吸入
皮膚腐食性及び皮膚刺激性
RTECS(1997)のラットのLD50 = 350mg/kgから、区
分4とした。
データなし
データなし
SITTIG(4th,2002)、DHP(13th,2002)、ICSC(J)
(1995)、EU-Annex I(Access on Jun. 2005)のヒトへ
の影響において腐食性が示されている。
しかし、細区分の指標となる動物の試験データが見
つからないため、区分1A-1Cとした。
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眼に対する重篤な損傷性
又は眼刺激性
TECS(1997)およびHSDB(2003)のウサギの試験
データ、SITTIG(4th,2002)、DHP(13th,2002)、ICSC
(J)(1995)のヒトへの影響において腐食性が示され
ており、区分1とした。
呼吸器感作性:データなし
皮膚感作性:データなし
データ不足のため分類できない。
データなし
データなし
Priority2文書のICSC(J)(1995)にヒトへの短期ばく
露の影響として「気道腐食性を示し、高濃度の蒸気
を吸入すると喉頭水腫、肺炎等を起こす」との記述
があり、区分2(呼吸器系)とした。この他、Priority2
文書のSITTIG(4th,2002)、DHP(13th,2002)、RTECS
(1997)にも吸入ばく露により肺水腫等を起こすとの
記述がある。
Priority2文書のICSC(J)(1995)にヒトへの反復ばく
露の影響として「蒸気やエーロゾルに反復ばく露す
ると、肺が冒される」との記述があり、区分2(呼吸器
系)とした。Priority2文書のSITTIG(4th,2002)にも「低
濃度の反復ばく露により慢性気管支炎を起こす」と
の記述がある。
データなし
呼吸器感作性又は皮膚
感作性
生殖細胞変異原性
発がん性
生殖毒性
特定標的臓器毒性(単回
ばく露)
特定標的臓器毒性(反復
ばく露)
吸引性呼吸器有害性
有害性その他
12.環境影響情報
水生環境有害性(急性)
甲殻類(オオミジンコ)の48時間LC50 = 0.66mg/L
(HSDB、2004)から、区分1とした。
急性毒性が区分1、水中での挙動および生物蓄積
性が不明であるため、区分1とした。
情報なし。
情報なし。
情報なし。
情報なし。
データなし
水生環境有害性(長期間)
生態毒性
残留性・分解性
生体蓄積性
土壌中の移動性
オゾン層への有害性
環境影響その他
13.廃棄上の注意
残余廃棄物
本品を廃棄する際には、国、都道府県並びにその
地方の法規、条例に従うこと。廃棄処理中に皮膚
に触れたり、ガスや粉塵、蒸気やミストを吸入しな
いよう十分注意すること。
空容器を廃棄する場合は、内容物を完全に除去す
ること。
汚染容器及び包装
14.輸送上の注意
国際規制
IMOの規定に従う。
2672
Proper Shipping Name AMMONIA SOLUTION
Class
8
Sub Risk
Packing Group
Ⅲ
Marine Pollutant
Not Applicable
Transport in bulk
Not Applicable
according to
MARPOL
73/78,Annex Ⅱ,and
the IBC code.
海上規制情報
UN No.
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航空規制情報
UN No.
ICAO/IATAの規定に従う。
2672
Proper Shipping Name AMMONIA SOLUTION
Class
8
Sub Risk
Packing Group
Ⅲ
国内規制
陸上規制情報
該当しない。
海上規制情報
船舶安全法の規定に従う。
国連番号
2672
品名
アンモニア(水溶液)
国連分類
8
副次危険
容器等級
Ⅲ
海洋汚染物質
非該当
MARPOL 73/78 附 非該当
属書II 及びIBC コー
ドによるばら積み輸
送される液体物質
航空規制情報
航空法の規定に従う。
国連番号
2672
品名
アンモニア(水溶液)
国連分類
8
副次危険
等級
Ⅲ
特別の安全対策
緊急時応急措置指針番号
154
15.適用法令
毒物及び劇物取締法
労働安全衛生法
劇物(指定令第2条)
アンモニアを含有する製剤。ただし、10%以下を
含有するものを除く。
名称等を通知すべき危険物及び有害物(法第57
条の2、施行令第18条の2第1号、第2号・別表第
9)
アンモニア 政令番号:39
0.1重量%以上を含有する製剤その他の物(施
行令第18条の2第2号、安衛則第34条の2別表
第2)
名称等を表示すべき危険物及び有害物(法第57
条第1項、施行令第18条第1号、第2号・別表第
9)
アンモニア 政令番号:39
0.2重量%以上を含有する製剤その他の物(安
衛則第30条・別表第2)。運搬・貯蔵中に固体以外
の状態にならず、かつ、粉状にならない物であっ
て、令別表第一に掲げる危険物、可燃性の物等爆
発又は火災の原因となるおそれのある物並びに皮
膚に対して腐食の危険を生じるものでないものを除
く。
特定化学物質第3類物質(特定化学物質障害予防
規則第2条第1項第6号)
アンモニアを含有する製剤その他の物。ただし、
含有量が重量の1%以下のものを除く。
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腐食性液体(労働安全衛生規則第326条)
アンモニア水
水質汚濁防止法
船舶安全法
航空法
労働基準法
16.その他の情報
参考文献
その他
有害物質(法第2条、施行令第2条、排水基準を定
める省令第1条)
アンモニア、アンモニウム化合物、亜硝酸化合物
及び硝酸化合物
腐食性物質
アンモニア(水溶液)
腐食性物質
アンモニア(水溶液)
疾病化学物質(法第75条第2項、施行規則第35
条別表第1の2第4号1)
アンモニア
経済産業省 事業者向けGHS分類ガイダンス
日本ケミカルデータベース ezCRIC
安全衛生情報センター GHS対応モデルMSDS
神奈川県環境科学センター 化学物質安全情報提供システム(kis-net)
◆危険・有害性の評価は必ずしも十分でないので、取扱いには十分
注意して下さい。
◆本データシートは情報を提供するもので、記載内容を保証する
ものではありません。
◆表記の試験研究用試薬以外に本データシートを適用しないで下さい。
◆輸送中、保管中、廃棄後も含めて、内容物や容器が、製品知識を
有しない者の手に触れぬよう、厳重に注意して下さい。
8
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