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2015年度実績・2016年度当初計画

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2015年度実績・2016年度当初計画
ニュースリリース
2 0 1 6 年 6 月 2 7 日
株式会社日本政策金融公庫
総
合
研
究
所
第114回中小製造業設備投資動向調査・要約版
2015年度実績・2016年度当初計画(4月調査)
○ 2015年度の国内設備投資額は、2014年度実績と比べて横ばい(増減率0.0%)となった。
○ 2016年度の国内設備投資額は、当初計画では、2015年度実績に比べて12.9%減少となった。なお、前年同時期に
策定された2015年度当初計画比では、6.0%減少となっている。
<調査の要領>
調 査 対 象
経済産業省工業統計調査(2013年12月)をもとに把握した全国の従業員20人以上300人未満の
中小製造業53,303社
調 査 方 法
標本調査法を採用、標本企業は層化無作為抽出法により30,000社を選定した。標本企業に対して
調査票を送付し、自社記入のうえ返送を受けた調査票をもとに母集団推計を行った。
有効回答企業数 発送数30,000社のうち、有効回答数11,063社
回
答
率
調 査 時 点
36.9%
2016年4月上旬
<お問い合わせ先>
日本政策金融公庫 総合研究所 中小企業研究第一グループ Tel:03-3270-1763(担当:分須(わけす)、神谷)
〒100-0004 東京都千代田区大手町1-9-4 大手町フィナンシャルシティ ノースタワー
1 国内設備投資額の2015年度実績・2016年度当初計画
○ 2015年度実績は、2014年度実績に比べて横ばいとなった。
○ 2016年度当初計画は、2015年度実績に比べて12.9%減少となった。なお、前年同時期に策定された2015年度当初計画比では、6.0%
減少となっている。
(単位:億円、%)
2014年度
年 度 計
上半期
下半期
2015年度
2016年度(当初計画)
(参考)2015年度当初計画
金額
増減率
金額
増減率
金額
増減率
金額
2016当初計画
2015当初計画
26,372
10.2
26,366
0.0
22,961
-12.9
24,433
-6.0
12,137
14,234
10.2
10.3
12,047
14,319
-0.7
0.6
12,236
10,725
1.6
-25.1
13,079
-6.4
11,354
-5.5
(注)1 本調査では、百万円単位で集計を行っている。ただし、設備投資額を億円単位で表示する場合は、千万円の位を四捨五入している(以下同じ)。
2 増減率は、特段の断りがない限り、前年度同期実績に対するものである(以下同じ)。
3 リースによる設備投資は含まない。
4 母集団として使用する工業統計名簿を、2010年12月版から2013年12月版に改定したことに伴い、2014年度実績、2015年度当初計画について再推計を行っている。
(参考)各年度中における設備投資増減率の推移
図表-1 設備投資額および増減率(前年度実績比)の推移
(%)
40
(00/11) (02/1)
▼
△
(12/3) (12/11)
△ ▼
(08/2) (09/3)
▼
△
23.2
30
0.0
(04年度実績)
10.2
20
(%)
15年度実績
2016当初計画
2015当初計画
0
-6.0
増減率
-20
-40
-41.2
-60
(09年度実績)
(億円)
実績
30,000
2011年度
2012年度
16年度当初計画
-12.9
2014年度
10
15年度実績
投資額
2013年度
26,366
当初計画
25,000
20
16年度当初計画
0
0.0
22,961
20,000
15,000
-10
10,000
5,000
0
2000 01
02
03
04
05
06
07
08
09
10
11
12
13
14
15
16 (年度)
(注)△は景気の山、▼は景気の谷、シャドー部分は景気後退期を示す(以下同じ)。
1
-20
-12.9
2016年度
当初計画
(4月時点)
修正計画
(9月時点)
実績
(年度末)
2015年度
2 業種別設備投資動向
○ 2015年度実績では、2014年度実績に比べ、全17業種中9業種で増加した。
○ 2016年度当初計画では、2015年度実績に比べ、3業種で増加となっている。
図表-2 業種別設備投資動向
2015年度実績
2016年度当初計画
60
はん用機械
5.9 生産用
機械
22.4
20
金属製品
12.4
鉄鋼
4.4
60
横の幅
業務用機械
9.9
40
(前年度比、%)
縦の長さ
=
前年度比
(前年度比、%)
=
輸送用機器
29.4
その他
39.0
前年度設備投資額
の構成比
電気
機器
4.6
全体
0.0
化学
-2.4
プラスチック
-10.3
非鉄金属
-26.0
-40
20
印刷・
同関連
9.1
0
-20
40
食料品
窯業・
-18.0
パルプ 土石
・紙
-21.0
木材・
繊維・ 木製品
-19.1
繊維製品 -16.7
-7.8
0
非鉄金属
0.1
プラスチック
6.5
電気機器
1.3
食料品
-0.8
-20
-40
(注)1 グラフ中の数字は、2014年度実績比増減率。
2 横軸は、2014年度実績における業種別構成比。
化学
-13.6
金属
製品
生産用
鉄鋼 -17.4
窯業・
印刷・
パルプ
-24.0 はん用 機械
土石
輸送用
-23.5 業務用
同関連
・紙
機械
木材・ -27.4
機械 機器 -17.1 -6.9
-19.1
-4.0 -30.9
繊維・ 木製品
繊維製品 -21.3
-4.2
(注)1 グラフ中の数字は、2015年度実績比増減率。
2 横軸は、2015年度実績における業種別構成比。
2
その他
-1.9
全体
-12.9
3 内容別設備投資
○ 2015年度実績では、2014年度実績に比べ、「建物・構築物」「機械・装置」の構成比が上昇した。
○ 2016年度当初計画では、2015年度実績に比べて、「機械・装置」の構成比が上昇する一方、「土地」「建築・構造物」「車両・備品等」の構成比は
低下している。
図表-3 設備投資の内容
(参考)内容別構成比の推移
(単位:億円、%)
(%)
実績
当初計画
100
2016年度(当初計画)
2015年度
金額
構成比
増減率
6.0
-10.6
金額
構成比
10.4 11.4 10.7 9.4 8.6 9.0 9.0 9.4 10.0 11.1 11.2 9.8 9.0 10.2 8.8 8.5
2016当初計画
90
車両・
備品等
増減率 2015当初計画
80
土
地
1,570
653
2.8
-58.4
-4.6
70
建物・構築物
7,517
28.5
6.6
6,297
27.4
-16.2
-10.4
機械・装置
14,954
56.7
0.4
14,053
61.2
-6.0
-4.7
船舶・車両・運搬
具・耐用年数1年
以上の工具・器具・
備品等
2,326
8.8
-12.8
1,959
8.5
-15.8
-0.9
52.2
56.2 56.0
61.2
54.0
51.7
60
52.7 52.6 53.4
57.1 57.1
53.9
56.6 56.5 56.7
機械・
装置
51.2
50
40
30
合
計
26,366
100.0
0.0
22,961
100.0
-12.9
-6.0
27.2
20
24.0 23.7
26.6
29.3 29.5
27.4 28.8 27.9
29.2
23.9 25.3
28.2 26.7 28.5 27.4
建物・
構築物
10
10.2
0
8.4
2001 02
3
2.8
9.6 9.9 10.4 10.3 10.8 9.2 8.7 7.8
6.4 7.1 6.2 6.7 6.0
03
04
05
06
07
08
09
10
11
12
13
14
15
16
土地
(年度)
4 目的別設備投資
○ 2015年度実績では、「更新、維持・補修」投資の構成比が最も高いのものの、割合は低下している。一方、「能力拡充」「省力化・
合理化」投資などの構成比が上昇した。
○ 2016年度当初計画では、「更新、維持・補修」「省力化・合理化」投資などの構成比が上昇し、「能力拡充」「省エネルギー」投資
などの構成比が低下している。
図表-4 目的別構成比の推移
(%)
40
(参考)設備投資の目的別増減率の推移
(08/2) (09/3)
△
▼
(02/1)
▼
(12/3) (12/11)
△ ▼
38.6
(単位:%)
年度
実績
34.8
35
当初計画
33.5 (34.3)
31.0
更新、維持・補修
30
30.4
27.4 (27.4)
能力拡充
25
新製品の生産
新規事業への進出
研究開発
19.7
20
17.9 (17.9)
公害防止 省エネ
その他
全体
-54.6
-48.1
-37.9
-26.8
-30.3
-4.2
-42.9
-41.0
2010
30.0
41.6
-2.1
24.8
-16.1
2.6
7.5
21.2
2011
33.2
1.3
31.8
7.5
58.1
58.1
27.5
18.6
2012
6.1
13.1
25.6
16.2
-22.1
89.9
41.5
16.9
2013
5.4
9.8
22.0
6.6
12.2
18.9
-28.7
7.1
2014
26.0
11.1
-2.7
6.7
-3.6
17.8
-4.2
10.2
2015
4.8
11.4
0.0
-7.5
-28.6
-6.3
5.0
0.0
2016
-21.5
-4.0
-9.9
-5.9
56.8
-59.4
-23.3
-12.9
15.1 (12.9)
15
13.7
省力化・合理化
(参考)設備投資の目的別増減率(2015年度当初計画比)
(単位:%)
2016
10
(当初計画)
4.2
5
3.7 (4.2) その他
3.0
0.5
0
2001 02
更新
維持・
補修
2009
(当初計画)
17.3
新製品
省力化・
能力拡充
新規事業
合理化
研究開発
03
04
05
06
07
08
09
10
11
12
13
14
15
1.4 (2.6) 省エネルギー
0.9 (0.6) 公害防止
16
(年度)
(注)括弧内の数字は、2015年度当初計画での値。
4
-6.4
10.0
-6.0
-7.7
41.0
-49.4
-19.1
-6.0
(参考1)海外設備投資動向
○ 2015年度に海外拠点への設備投資を実施した企業割合は、4.3%と前年度実績(4.9%)より低下した。2016年度当初計画では、
4.2%となっている。
○ 企業規模別に海外拠点への設備投資実施割合をみると、2015年度は、従業員数が20~49人の中小企業では2.1%と、前年度実績
(1.9%)より上昇した。一方、従業員数が50~99人、100~199人、200人~299人の企業では前年度実績より低下した。
図表-5 海外拠点の有無と設備投資の実施状況
(%)
図表-6 規模別海外拠点への設備投資実施割合
2013年度
2014年度
2015年度
2016年度(当初計画)
(%)
19.8
20
100
19.4
実績
87.8
当初計画
86.7 87.2 87.9
80
15
12.5
200~
13.5 299人
11.0
60
10
10.1
9.6
9.8
100~
199人
3.9
50~
99人
40
5.5
2015年度
20
5
4.6
4.5
2016年度(当初計画)
4.5 4.9 4.3 4.2
8.5 7.9
7.7 8.4
0
1.9
1.9
2.1
2013
2014
2015
2.3 20~
49人
0
海外拠点があり
設備投資を実施
海外拠点はあるが
実施せず
海外拠点はなく
実施せず
2016
(年度)
(注)1 有効回答を集計したものであり、母集団推計はしていない(以下同じ)。
(注)各従業員規模の有効回答における「海外拠点があり設備投資を実施」の割合。
2 有効回答数は、2013年度は8,977社、2014年度は7,699社、2015年度は7,987社、2016年度は8,383社。
5
○ 国・地域別では、2015年度は中国への投資割合が増加した一方、タイへの投資割合が低下した。
○ 2015年度の中国、タイ、ASEANへの投資目的をみると、中国では「現地・第三国の需要開拓」が最も高い割合となった。タイでは
「取引先の海外展開への対応」が最も高くなっている。2016年度はいずれも「現地・第三国の需要開拓」の割合が上昇している。
図表-7 国・地域別の設備投資実施状況
(%)
2013年度
60
2014年度
2015年度
2016年度(当初計画)
51.6
49.8
48.548.8
50
40
30
20
37.4
33.9
31.5 31.8
25.2 24.5
20.7
19.0
14.8
12.5 12.5
11.6
10
7.0 6.6 7.5 8.4
4.4 4.2 5.0 3.5
1.6
3.9
2.7
3.1 3.4 3.7 4.1 4.2
2.5 1.8
1.8 2.4 2.3 2.6 1.4 2.0
1.4 1.3 1.4 2.2
4.8 7.4 7.4
8.6
0
中国
(香港除く)
タイ
ベトナム
インドネシア
フィリピン
マレーシア
米国
台湾
韓国
インド
その他
(参考)ASEAN
(注)1 「海外拠点があり設備投資を実施」と回答した企業の海外での設備投資の延べ件数を国・地域別に集計、延べ投資件数全体に対する割合を求めたもの。
2 ASEANはタイ、ベトナム、インドネシア、フィリピン、マレーシアの合計(以下同じ)。
図表-8 国・地域別の設備投資目的別構成比
日本国内での競争力強化
【中国(香港除く)】
2013
22.9
2014
17.0
2015
17.0
2016
19.0
39.2
42.9
取引先の海外展開への対応
【タイ】
(%)
33.3
4.6 2013 7.6
37.5
2.7 2014
34.9
39.6
33.0
41.0
8.5
現地・第三国の需要開拓
2015
4.2
15.2
7.0 2016 8.3
(%)
21.0
2.9 2013 13.2
68.6
54.7
45.5
43.3
40.0
1.1 2014
36.4
3.0
2015
3.3
2016
45.0
(当初計画)
(注)最も投資金額が大きい国についての回答。
6
その他
15.5
20.0
15.7
【ASEAN】
(%)
60.5
43.0
40.0
40.1
22.9
3.4
38.9
2.6
37.1
2.9
40.1
4.1
(参考2)設備投資への影響
○ 2015年度において、「ものづくり補助金や投資促進税制などの政策」により、「新たに設備投資を計画・実施」または「2016年度以降に予定
していた投資を実施」した企業割合は、24.6%となった。業種別では、「はん用機械」「生産用機械」「業務用機械」「金属製品」「輸送用機
器」で割合が高くなっている。
○ 「人手不足や人材確保の困難」により、同様に設備投資を実施した企業割合は、10.0%となった。業種別では、「食料品」「繊維・繊維製
品」「木材・木製品」「金属製品」で割合が高くなっている。
図表-9 2015年度の設備投資に与えた影響
①ものづくり補助金や投資促進税制などの政策
製造業
②人手不足や人材確保の困難
2016年度以降に予定 2015年度に予定していた
していた投資を実施 投資を延期または中止
新たに設備投資を
計画・実施
(単位:%)
19.8
4.8 2.6
16.1
非鉄金属
製造業
鉄鋼
1.8
20.2
5.6
5.8
3.4
31.6
3.3
はん用機械
29.7
7.2
生産用機械
29.5
7.4
2.3
2.4
31.7
26.1
電気機器
5.6
18.5
輸送用機器
6.6
3.4 2.4
製造業
1.5
1.2
2.9
鉄鋼
3.6 2.5
24.0
36.9
36.9
1.8
29.8
8.8
金属製品
7.6
はん用機械
6.6
生産用機械
業務用機械
電気機器
5.8
4.1 3.0
非鉄金属
2.2
25.8
業務用機械
輸送用機器
3.5 2.5
4.8
3.8
6.6
4.8
1.0
2.5
5.8
4.1
1.3
化学
パルプ・紙
11.4
4.3
1.8
パルプ・紙
4.2 2.3 3.0
窯業・土石
11.0
窯業・土石
4.9
食料品
印刷・同関連
プラスチック製品
その他
非鉄金属
金属製品
金属製品
はん用機械
4.7 1.8 2.2
1.4
5.3
0.7
はん用機械
生産用機械
5.3
生産用機械
電気機器
3.7
輸送用機器
1.0
16.2
1.3
4.1
19.4
16.5
4.1
4.1
1.6
3.6 2.7
17.8
7.0
24.5
19.1
1.6
パルプ・紙
3.3
繊維・繊維製品
木材・木製品
7.1
4.2
プラスチック製品
その他
10.7
4.6
窯業・土石
1.6
4.6
印刷・同関連
化学
1.9
6.9
食料品
4.2
3.7 3.7
3.8
3.9
3.2
1.6
4.4
2.4 2.6
5.5
6.6
2.9
3.4
3.3 3.0
11.5 繊維・繊維製品
11.3
2.5
木材・木製品
15.1
鉄鋼
2.3 1.9 0.8
4.7 1.8 2.4
業務用機械
2.5
2.9 3.4
12.1
木材・木製品
11.1
2.8 3.5
化学
繊維・繊維製品
製造業
非鉄金属
1.6
3.2
1.4
1.4
3.8
10.0
5.8
金属製品
④原油・原材料価格
の変化
1.7
計 24.6
鉄鋼
③取引先等の国内回帰
の動き
食料品
印刷・同関連
プラスチック製品
その他
2.2
3.7 2.1
1.2
1.2
2.0
1.8
1.5
2.3 1.9
1.81.8 4.1
1.0
1.8 0.8
1.4
1.8 2.1
0.6 0.6 0.4
0.4 0.4 0.4
業務用機械
0.9 0.8 1.7
電気機器
4.2 1.71.8
5.2 1.9 1.2
0.3
1.9 0.6
1.1
2.6
1.1
1.1
1.9 0.6
7.6
1.3
1.7
3.1 1.9
1.7
3.2 1.6 1.1
1.1
1.8 0.4
3.8 2.2 2.9
1.1
4.5
2.5
1.2 0.8 0.6
輸送用機器
化学
パルプ・紙
窯業・土石
繊維・繊維製品
木材・木製品
食料品
1.3
1.9 2.3
1.1
1.9
1.4
3.6
1.4
1.9 2.4 0.5
2.0 2.01.7
3.1 1.9 3.2
1.1 0.4 1.3
印刷・同関連
プラスチック製品
その他
4.3 1.9 3.4
1.4
2.5 1.7
(注)1 調査対象の各々に、2015年度の自社の設備投資に対する①~④の各項目の影響について、「新たに設備投資を計画・実施」「2016年度以降に予定していた投資を実施」「2015年度に予定して
いた投資を延期または中止」(以上、自社の設備投資に「影響あり」)、「影響なし(予定通り実施、または実施せず)」の選択肢により回答を求めたもの。図にはこのうち「影響あり」とした
回答結果を示した(上記以外の企業は「影響なし」と回答)。
2 有効回答を集計したものであり、母集団推計はしていない。有効回答数は、①は7,911社、②は7,699社、③は7,583社、④は7,567社。
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