Comments
Description
Transcript
軌間可変電車(Gauge Change Train)の開発
軌間可変電車 (Gauge Gauge Change Change Train Train) )の開発 鉄道総合技術研究所は、 運輸省の指導のもと、 日本鉄道建設公団から委託を受けて軌間可変電 車の開発を進めている。 この軌間可変電車用台 車は、世界で唯一、 車は、 世界で唯一、実用化しているスペインのタ 実用化しているスペインのタ ルゴ車の場合と異なり、 動力装置を持っているの が特徴で、 ①アウターロータに永久磁石を採用して軽量化 した同期電動機を各車輪に直接取り付け、 車輪 と電動機を一体に左右にスライドさせて軌間変更 を行わせる独立車輪車輪直接駆動方式。 ②主電動機を台車枠に架装し、 動力伝 達装置には平行カルダン方式を用い、 車 軸には軌間を可変できるように車輪を圧入し た外筒との間に車軸に平行なころスプライン を設けた左右車輪一体平行カルダン方式。 の 2 方式の台車を開発している。 軌間変換は変換地上装置を10 軌間変換は変換地上装置を 10 ∼ 15km/h の速度で走行しながら行う。 軌間変換中、 車体荷重は軸箱支持レールで支持し、 輪 軸を下降させて軌間のロック状態を解除して 軌間を変更し、 再度、 輪軸を上昇させて輪 軸端の外筒に設けた突起が軸箱体の位置 決め穴に押されると軌間が固定される。 この軌間可変電車の開発は、 1994 年度 に始まり、 まず、 台車や変換地上装置など 要素技術の開発を行った。 その成果を基 に昨年秋に 3 両編成の試作車を製作し、 両編成の試作車を製作し、鉄 鉄 道総研構内で各種試験を行った後、 今年 1 月末に JR 西日本の山陰線で 100km/h ま での走行試験を実施した。 現在、 アメリカ のコロラド州プエブロの試験線で最高速度 2 2 5 k m / h までの高速耐久試験を行ってい る。 標準軌から狭軌への軌間変換動作