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2012 年度 No.2

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2012 年度 No.2
F aculty D evelopmentC enter
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02
神戸学院大学教育開発センター ニューズレター
2012 No.
FD セミナーを開催しました
学生が主体の授業実践
-学生にクリティカルシンキングを促すには-
2012 年7月 26 日(木)13 時から、有瀬キャンパス
セミナー講師:帝京大学 法学部
若山 昇 先生
そこで、若山先生の登場です。
(KAC)とポートアイランドキャンパス(KPC)を遠隔会
議システムで結んで FD セミナーを開催しました。
講師は、若山 昇先生(帝京大学法学部准教授)で、先
生が公開されている教員紹介のページから引用しますと、
配付されたレジュメは、A4 サイズ4枚とミニレポート
と書かれたバーコードの入った資料1枚です。
講演の前に携帯電話で読み取っておいて欲しいとのこと
経歴として、京都大学のご卒業で、グロービスマネージメ
でした。このバーコードを読み取ると、アドレスが読み込ま
ントスクールにおいて、経営について体系的に学ばれ
れて先生宛てにメールをいつでも送信することができます。
(CBA 修了)、ヴァージニア大学 ダーデンビジネススクー
ルのエグゼクティブコースを修了なさっています。
国家公務員として通商産業省に行政官として勤務され、
産業政策立案・実施及び法律・政省令策定に携わられたと
レジュメを見て分かった気になるようでは、主体的に参
加をしたことになりません。セミナーの参加者である私た
ちも、先生の講演に参加しなくてはならないのです。
のことです。ご専門分野は、クリティカルシンキング、論
理思考、問題発見・解決、企業開示・格付、金融論です。
質問のみが並んでいる資料と同じものが、スクリーンに
写し出されています。基本的にワードで作成された資料で
FD セミナーの参加者数は、KAC では 29 名、KPC で
すが、一見、パワーポイントのスライドのように見えます。
は7名でした。両キャンパスで 23 名の教員にご参加いた
先生からの質問に対して、セミナーの参加者が答えを出し
だき、そのうち4名が非常勤講師の先生でした。そして事
ます。その答えを取り上げ、さらに回答を促したり、まと
務職員にも 13 名参加していただきました。
めたりしながら、解説を加え、画面に文字を表していきます。
先生の資料は、パワーポイントを使わずワードで作成さ
今回の FD セミナーは、教育開発センターのスタッフが、
れています。質問に対する答えの部分は、あらかじめ準備
教育学術新聞に連載された若山先生の「授業改善のための
している地色と同じ色になっている文字の配色を変えるこ
小さな実践 ⑴ ~ ⑸ 」を読ませていただき、ぜひ本学におい
とで、見えるように工夫されています。わざとフォントを
てご講演いただきたいと直接申し入れをして実現しました。
小さくしておいて、話に合わせて他と同じ大きさのフォン
若山先生が教育学術新聞に連載なさっていた連載のサブ
タイトルは、次のとおりです。
(1)パワーポイントよりワードでプレゼン
トにする方法もあるそうです。また、その場で簡単に書き
込むこともできます。
さらに、パワーポイントではできない、ワードの強みは、
(2)学生の主体的な授業参加
上下にスクロールすることができることです。そのため、
(3)「カンニング」の勧め
スクリーンに1行ずつ見せることができます。パワーポイ
(4)クリティカルシンキングの授業を例に
ントのアニメーション効果の代わりに、行間を多く入れて
(5)定期試験が最善の方法か
おいて、解説とともにその行間を削除することで下からス
何となく意味は想像できますが、その内容までは・・・。
ライドインするように見せることができます。
1
FD セミナーを開催しました
また授業中の質問を、活発にする手段として、携帯メール
による質問を活用されています。送信された質問等は先生の
PC に送られてきますから、その場で確認することができま
す。今の学生は他の人とのかかわりの中で、目立つことを好
まないため、メールのようにクラスの中で誰かが特定されな
い形式であれば、案外抵抗なく質問メールを送ってくれるよ
うです。また先生も、質問はどのような内容でも減点しない
し、内容によれば加点すると約束されています。
学生に役割を与える事例として、セミナーの参加者から
講義ノート(教員の手持ち資料)にひと手間かけると、
3名を選び、三段論法の寸劇をしました。今回は、台詞が
学生用の提示内容になる仕組みのため、準備も簡単で、ま
前もって準備されていましたので、参加者はその通りに声
た同一ファイルにしておくと、質問などの際にも、簡単に
に出せば良かったのですが、実際は、学生が考えて演じる
検索できるとのことです。
のです。その場でとっさにできることではありませんから、
前もって考えて置かなければならない必然がここにも用意
手法についてはこれぐらいにして、セミナーの内容の紹
されています。
介に戻ります。
また先生は、「カンニング」を推奨されます。
クリティカルシンキングを促すには、どのように学生を
主体にした授業を設計なさるのでしょうか。
学生が主体の授業にするためには、学生が興味を持ち、学
生のやる気が起きなくてはなりません。学生の参加意識を高
めるには、学生に何らかの役割を与えることだそうです。
クラスの指針を次のように掲げていらっしゃいます。
1.全員参加すること
2.考えることから始めましょう。
3.答えがないときは、どうする?
これに対して、先生からは、
1.参加の本来の意味は?出席??(積極的に参加を!)
2.参加者全員で、解決。(講師はファシリテータです)
3.最前の解答を見つける。
基本的に問い続け、学生に考え続けてもらうことが狙い
なので、先生は「試験問題のフライング」として、前もっ
て質問を出しておき、学生が常にいろんな場面で考えるよ
うに工夫なさっておられます。
評価方法は、クラス貢献度(出席、発表、討議)、課題
提出、レポート・定期試験(?)で行い、全員がA以上取
ることを目標とされています。課題は、レポートまたは定
期試験です。若山先生は、試験日(レポート日)を第 13
回目の授業日に予定なさっています。これは、残りの授業
時間で、復習することにより、学生が自ら考えて正解にた
どりつくためだそうです。
2
ただし、ここでいう「カンニング」は、答えが明確でな
い時に、調べて相談して、答えを導くことを言います。
私たちにも「カンニングペーパー」を配付してください
ました。名刺より少し小さいサイズの両面です。
この「カンニング」は、クラスでは、相互学習やグルー
Tip4:試験出題の「フライング」、事後回収(「フライング」
プ討論につながり、学生の気づきや説明・表現・コミュニ
は前で紹介したとおりですが、試験問題の工夫と
ケーション力等の向上をもたらします。
して、教科書・Web が役に立たない試験問題を出
題することが大きな特徴だと感じました。)
学生には、普段から論理的に考え、学んだことを活用す
Tip5:
「学びのポイント」
を実施
(授業の終了直前に実施し、
る習慣を身につけるために、MECE カードをラミネート
これは多くの先生も実施されていると思いますが、
して配っていらっしゃるそうです。
違いは、教員が説明するのではなく、学生に答え
てもらうことです。)
(MECE
)
Tip6:
「楽しい語録」を実施(学習のポイントを短いメッ
セージにすることですが、学生の作った語録には、
なかなかのできばえのものがありました。これな
ら後々でも思い出すことができるでしょう。)
Tip7:グループによる学生発表(従来型の「知らべ学習」
から一歩進め、学生による「授業デザイン」にま
でもっていくことを目指されているそうです。)
Tip8:
「ミニレポート」を実施(携帯メールを活用した方
法で、これを受けて、次の授業から修正するよう
になさっているそうです。)
これらの Tips は、参考になるようであれば、どれでも
活用してもらって差し支えないとのことですが、セミナー
にご参加いただけなかった先生には、これらの意図がうま
く伝わらないのではと思いますのが、正直、残念です。
ユニークな先生のセミナーは、アッと言う間に時間が過
ぎてしまいました。質問も次々と出て関心の高さが伺えま
した。ご参加いただいた先生方は、それぞれの担当の科目
の中に、どのように取り入れようかと真剣に考えていらっ
しゃるようでした。ご参加いただいた先生の中には、
「さっ
そく後期の授業から実践していく。」との意見もいただき
ました。
日常で、常に考えさせるための工夫ですが「カンニング
最後になりましたが、当日は、せっかく先生が示そうと
ペーパー」と名付けておられるところが、ユニークです。
してくださった見せ方の工夫を、十分に発揮していただく
ことができませんでした。この紙面をお借りして、若山先
このように先生の授業の工夫は、全部で Tip8 まであり、
工夫のポイントは、それぞれわかりやすい言葉で表されて
生をはじめとし、ご参加いただいた先生方に、心よりお詫
びを申しあげます。申し訳ございませんでした。
います。一見すると当たり前のことばかりですが、その事
例を紹介していただくと、学生に対する深いかかわりも含
めて、考え抜かれたことばかりです。
繰り返すものもありますが、若山先生の授業の工夫を、
まとめて簡単にご紹介します。
Tip1:ワード巻物
Tip2:学生主体の演習例
(
「社長も人間」
等@シアター神戸、
時間の関係で1つだけでしたが前述の寸劇です。)
Tip3:
「カンニングペーパー」
3
学生相談室から(その2)
学生相談室から(その2)
前回のニューズレターに続いて、この号にも学生相談
室のスタッフにご寄稿をお願いしました。
今回は、谷口節子カウンセラーから原稿をいただきま
ていいのかわからなくなって、どう思われるかと気になっ
て、何も話せなくなってしまった。人がこわい。」と言っ
たそうです。
した。
大学生のノートの貸し借りということだけをみると、
「日常の“ちょっとしたこと”についての感じ方」
日常的な“ちょっとしたこと”と言われそうなことです。
でも、その日常的な“ちょっとしたこと”が、その学
ニューズレターに学生相談室のスタッフが順番に書か
生には“すごく大変なこと”と感じているようです。
せていただくことになり、どんなことを書けばいいのか
この大変さはいったい何なのだろうと思います。
と思い、相談したところ、今と昔の学生のちがいなどは
自分の経験してきたことからだけでは、推し量れない
どうでしょうかとのアドバイスをいただき、考えてみま
ものを感じてしまいます。
した。
確かに何か違ってきているという感じはあるものの、
ここで話がかなり飛躍するのですが、人間関係のあり
どのように違っているのか、どのように書けばいいのか
方というか、その人の感じている人間関係というものが、
思案していました。
昔と今では、ずいぶんと違ってきているのではないでしょ
うか。
あるとき、別の大学の話ですが、次のような話を聞き
ました。
学生が「試験前に休んだ授業のノートをどうしたらい
いか非常に困っている。」と言ったそうです。
私などは、友だちとかに借りられないかな?友だちの
友だちとかでも?と言ってしまうように思います。
でも、その学生は「借りる友だちがいないから、困っ
「友だちに対しても非常に気を遣う」
それは努力としてではなく、反射(?)といってもい
いような反応で、そうすることが当たり前のように身に
ついているといってもいいのかもしれません。
そういう人間関係での気遣いをみていると、連想として、
“薄氷を踏む”という表現が思い浮かんできます。一歩踏
み誤れば、取り返しのつかない状態に落ち込んでしまうの
ている。授業に出ているけれど、よく知らない学生に声
ではないかという恐れや不安を感じているのでしょうか。
をかけることができないので。」と話したのだそうです。
日常の“ちょっとしたこと”と私たちが感じるやり取りの
中で、神経をすり減らしているのかもしれません。
また、他の学生は「友だちからノートを貸してほしい
といわれ、そのとき持っていなかったので、次の日持っ
一部の人の話から、針小棒大に話を広げすぎたかもし
てきたのだけど、その友達と会っても、何も言ってこな
れませんが、今の大学生が常識としていることと、自分
いので、どう渡していいのかわからないまま、ずっと持っ
自身が自明のこととして考えていることが、“何か違う”
たまま過ごしてしまった。」と話したそうです。
と感じられるときには、慎重に話を聴いていかなくては
この学生の話を聞いていると「中学校の時、クラスで
いじめがあった。自分はいじめられた方ではなく、いじ
めに積極的に関わったわけでもないが、いじめられてい
る人を庇って、自分がいじめられるようになるのがこわ
くて、何も言えなかった。今になって思い返すと、いじ
められた人は本当につらかっただろうと思う。」とも話し
ました。また「友だち同士で仲良く話をしていても、誰
か一人がそこから離れると、その途端に、友だち同士と
思っていた人たちがその人の悪口を言い始めるのを聞い
て、あー、自分もこんなふうに言われているんだなと思っ
た。そうすると、友だちといっしょにいても、何を話し
4
ならないなと自分を戒めています。
dotCampus 活用講座(第3回)
dotCampus 活用講座(第3回)
連載第1回では dotCampus をご利用いただくために
必要な準備、第2回では学生にお知らせを送信したり、資
料を公開する方法を説明しました。
1.レポート課題を設定するには
1-1 dotCampus にログインし、画面左上「神戸学院
大学」ロゴの右にあるリストから、レポート課題
今回の連載第3回では、dotCampus を利用して学生に
を作成したい科目をクリックしてください。
レポートを提出させる方法と、提出されたレポートをダウ
ンロードする方法を説明します。
紙ではなく dotCampus 経由でレポートをデータとし
て提出させると、インターネット環境のある場所であれば、
どこからでもレポートをダウンロードして採点できます
し、誰がいつ提出したかの記録が残るため安心です。
1-2 先ほど科目名を選択したリストの下に並んでいる
タブの中から「ま Navi」をクリックし、
「一般フォ
また、未提出の学生には提出を促すお知らせを、早く提
出した学生にはさらに自主的な学習を勧めるようなお知ら
ルダ」または「第1回目」~「第 15 回目」フォ
ルダの右側にある「追加」ボタンを押します。
せを送信するといったことも可能です。
便利な dotCampus のレポート機能をぜひご活用くだ
さい。
※ 2012 年7月、本学 Web サイトのデザインが一新され、
dotCampus へのアクセス方法が以下の通り変更とな
りました。
本学 Web サイトトップ画面左側のリスト内「学生サポー
ト」→「学習支援」→「dotCampus(在学生・教職員対象)
」
「ま Navi」をクリックし、「追加」ボタンをクリックする
参考:
レポートを授業回数ごとのフォルダに分けて管理するか、
すべての資料やレポートを同じフォルダ(一般フォルダ)
今回の内容は、次の通りです。
にまとめるか、各自の好みに応じてお選びください。
1. レポート課題を設定するには
2. レポートの提出状況を確認するには
3. 提出状況に合わせてお知らせを送信するには
4. 学生が提出したレポートをダウンロードするには
1-3 右 側に下の画像のような画面が表示されるので、
「種別」のリスト右端の▼を押して「レポート」
を選択します。
5
dotCampus 活用講座(第3回)
1-4 すると、黄色の枠の下部が伸びてレポートの提出
期間などを設定できるようになります。
⑦「模範解答」は、モデルとなるレポートを提出期間終了
後に登録し、どのようなレポートが求められていたのか
を学生に示す際に使用します。
⑧「eカルテの評価領域」は、使用しません。
⑨「Eメールへ送信する」にチェックを入れると、課題が
出されたことを通知するメールが履修者全員に発信され
ます。
①
学生に送信されるメールのサンプル
件名:[ ま Navi 通知 ] 神戸学院大学 / ○○(科目名)
本文:ま Navi に新しい指示が登録されました。ご確認
②
ください
タイトル: ○○についてのレポート
登録者 :○○ ○○(教員氏名)
リンク :
h t t p : / / d o t c a m p u s . k o b e g a k u i n . a c . j p /
③
④
⑤
campus/MyCampus.aspx?gi=123456
設定項目が多く、難しそうに見えますが、通常は①~③
⑥
と⑨を設定するだけでお使いいただけます。
⑦
必要がなければ、④~⑦の設定をしなくても問題はあり
⑧
ません。
⑨
必要な設定ができたら、「種別」の上にある「送信」ボ
①「タ イトル」は、学生が「ま Navi」を開いたときに表
示される名前です。学生から見てわかりやすい名前を
入力してください。
タンをクリックします。
※「Eメールへ送信する」にチェックを入れてあると、こ
の時点で履修者にメールが送信されます。
②「詳細情報」には、課題の内容を入力します。
③「通常提出期間」には、学生にレポートを提出させる期
間を入力します。日付をクリックするとカレンダーが表
これで、(1-2)で選択したフォルダ内にレポート課
題が登録されます。
示されるので、そこから日を選択してください。時間は
時、分、秒を「:」(コロン)で区切って入力します。
レポート課題を削除したり、他のフォルダへ移動させた
時 刻は、利用者のパソコンではなく dotCampus のシ
い場合は、レポート名の左側にチェックを入れ、「削除」
ステムが持つ時計を基準にしたものです。
または「移動」ボタンをクリックしてください。
④「期間外の提出を許可する」にチェックを入れると、通
常提出期間外でもレポートを提出できるようになります
が、その学生の提出時刻は赤字で表示されます。
⑤「 自由再提出を可能にする」にチェックを入れると、
チェックを入れている間だけレポートを学生が提出でき
るようになります。(通常は利用しない機能です。)
⑥レポート作成時の参考になりそうなデータがあれば、右
6
側の「参照」ボタンを押して「レポート添付資料」にファ
チェックを入れてから「削除」または「移動」ボタンを
イルを登録できます。
クリック
2.レポートの提出状況を確認するには
レポートの提出状況を dotCampus の画面で確認でき、
未提出の学生には提出を促す「お知らせ」を送信できます。
2-1 提出状況を確認したいレポートのある科目の「ま
Navi」タブから、
レポートの名称をクリックします。
3-2 「対象者の進捗」で以下の通り設定し、件名と本
文を入力します。
2-2 レポートの名称をクリックすると、右側に「指示」
未提出者のみを選ぶ場合:「赤」だけにチェック
タブと「進捗状況」タブが表示されるので、「進
提出済みの学生のみを選ぶ場合:「緑」だけにチェック
捗状況」タブをクリックしてください。
履修者全員を選ぶ場合:「赤」と「緑」にチェック
3-3 「Eメールへ通知する」にチェックを入れて「送信」
ボタンをクリックすると、(3- 2)で選択した学
生にだけメールが送信されます。
4.学生が提出したレポートをダウンロードするには
4-1 学 生が提出したレポートをダウンロードするに
は、まず目的の科目を選択した後、
「レポート管理」
この一覧表画面の信号の色で、レポートの提出状況を把
タブをクリックします。
握できます。
「進捗状況」列の信号は、以下の意味を表しています。
青信号…レポート提出済み(日付列に提出時刻が表示さ
れます)
赤信号…レポート未提出
3.提出状況に合わせてお知らせを送信するには
レポートの未提出者にだけ提出を促すメールを送信した
り、早く提出した学生に新たな課題や自主学習の案内を送
ることができます。
3-1 (2-2)の操作で表示された進捗状況画面の左
上にある「お知らせで通知する」ボタンをクリッ
クすると、次のような画面が表示されます。
科目を選択してから「レポート管理」タブをクリック。
4-2 レポート一覧から目的のレポート名称をクリック
すると、そのレポートのダウンロード画面が開き
ます。
7
dotCampus 活用講座(第3回)
4-3 学 生が提出したレポートをダウンロードするに
4-6 保 存 が 完 了 す る
は、
「通常提出期間」終了後に「一括ダウンロード」
と、
「○○○ .zip」
ボタンを押します。
(○○○はレポー
ト名)というファ
イルが出来上がり
ます(アイコンの
図柄はお使いのパ
ソコンの環境に
よって異なる場合
があります)
。
保 存された ZIP ファイルを右クリックし、「すべ
て展開」をクリックしてください。
4-4 すると、以下のような「一括ダウンロード」画面
が開いて緑色のバーが自動的に伸びていき、しば
4-7 「圧縮(ZIP 形式)フォルダーの展開」画面が開
くので、右下の「展開」ボタンをクリックします。
らく待つと「100% 処理済」となります。
その後、左下に「ダウンロード」ボタンが表示
されるので、それをクリックしてください。
(ダ
ウンロードが完了したら、右下の「キャンセル」
ボタンをクリックしてこの画面を閉じます。)
4-8 ZIP ファイルを保存したのと同じ場所にレポート
名がついたフォルダができます。
4-5 続いて「ファイルのダウンロード」画面が開きま
す。これはお使いのパソコンによって多少表示が
異なる場合がありますが、表示されるボタンの種
類は同じです。
「保存」ボタンをクリックすると保存場所を選
択する画面が開くので、適切な場所を選び、その
画面の「保存」ボタンをクリックしてください。
その中には学籍番号ごとにフォルダがあり、各フォルダ
にはその学生が提出したファイルと、学生の氏名などが書
かれた「UserInformation.txt」ファイルが入っているの
で、ダブルクリックして内容を確認し、評価してください。
(未提出の学生のフォルダは作られません。
)
次号では、オンラインテストについて紹介します。
8
新任教職員と FD 部会委員との懇談会について
新任教職員と FD 部会委員との懇談会について
6月 18 日㈪ 17 時 15 分より、ポートアイランドキャ
ンパスA号館にあるクルーズカフェにおいて「新任教職員
と FD 部会委員との懇談会」を開催しました。
ご参加いただいたのは、教員 20 名、職員 12 名、FD
然な雰囲気の中で、和やかに懇談されていました。
18 時頃からは、6名の方にお願いして、ご意見、ご感
想などをお話していただきました。他大学からお越しに
なったベテランの先生。非常勤講師から専任教員になられ
部会委員9名で、さらに古田教務センター所長も参加して
た先生。規模の異なる大学からお越しになった先生。また、
くださいました。
高等学校教員の経験をお持ちの方など、さまざまな経験の
今までは、いくつかのグループに分かれて話合っていた
方のお話をしていただくことができました。ゼミの運営方
だき、最後に各グループからグループ内でどのような話を
法について、多人数講義や私語について、神戸学院大学の
なさったかをご報告していただく形式で実施していました
良いところ、学生のマナーについてなど、多岐にわたる内
が、今回は初めて立食パーティ形式で行い、どなたとでも
容について、前職との比較も含めてお話いただきました。
自由に気軽に話し合っていただけるようにいたしました。
また4月から勤め始められた事務職員の方々にとっては
日頃なかなか言葉を交わすことのない先生方のお考えや要
最初に司会進行役の吉田弘美教育開発センター副所長か
ら、この会の趣旨を簡単にご説明し、教育開発センター所
長である岡本先生と教務センター所長の古田先生からご挨
拶をいただきました。
望を伺うことができ、今後の仕事に生かしたいとのことで
した。
吉田先生や古田先生が、お話しの中で出た問題点などに
ついて、今までのいろいろな経験を基にアドバイスされ、
ご参加いただいた先生からは、今後のヒントになるとの声
その後、ご参加いただいた皆さまに、自由にお話をして
も出ていました。
いただきました。初めは、学部内の教員同士のお話から始
まっていましたが、そのうち、FD 部会委員の先生方もう
神戸学院大学にお越しになられて、約2ヵ月が過ぎ、そ
まくかじ取りをしてくださいましたし、ご参加いただいた
の間に感じられたことや疑問に思われたこと、本学の教育
皆さまも意識して、他学部の教員、普段接することのあま
環境や教育上の問題などについて、皆さまからさまざまな
りない職員ともお話をしていただき、会場全体で、活発な
ご意見が出されました。
意見交換をしていただきました。
また日頃は、なかなかこのような時間を持つことができ
3つのキャンパスに分かれていますので、日頃はなかな
ないため、リラックスした中で、いろんな方々と交流を持
か接することのない方々もおられます。先生方には4月の
つことができて、有意義な懇談会になったとおっしゃって
新採用教員対象ガイダンス以来、職員にとっても4月当初
いただきました。
のガイダンス以来、お目にかかることなく、過ごしていた
人と再会することができた感じでしょうか。本当にごく自
最後に、教育開発センター所長の岡本先生から閉会の挨
拶をし、盛会のうちに懇談会を終了しました。
9
学部等における FD 活動の報告
学部等における FD 活動の報告
■経済学部<留学生との懇談会>
これらの意見はなるべく元のままの言葉でまとめ、後日
日 時:2012 年5月 29 日㈫ 12:20 ~ 13:10
の教授会で読み上げて、特に授業に関しては、各先生方に
参加者:学生(留学生)13 名、教員6名
注意していただくよう、報告しました。
1年次生3名(全員男性)、2年次生 10 名(男性7名、
女性3名)、全員が中国からの留学生である 13 名の学生
■人文学部< FD 講演会>
が参加し、教員とともに、昼食をとりながら意見交換しま
日 時:2012 年6月 20 日㈬ 15:00 ~ 16:30
した。
演 題:「パニック障害を中心とした不安障害」
1年次生からは、授業に関しての要望が多く出てきまし
た。黒板の字を丁寧に書いてほしい、講義の内容を文書で
講 師:織戸宣子氏(神戸海星病院・女性心療内科部長)
参加者:人文学部教員 40 名
配付してほしいなどの要望、黒板の字が教室の後の方では
見えないので困っていることや双方向形式の授業をしてほ
現在、人文学部には、さまざまな精神的な症状や徴候を
しいなどの意見が出ました。またどのような講義や演習を
示す学生が少なからず在籍しています。そして、日常的な
履修すればいいか、などの質問については、参加している
授業運営や教育指導において、私たち教員には十分な配慮
2年次生がアドバイスをしました。
が求められています。
2年次生からは、有利な資格は何か、取っておいた方が
私たちは、精神的な問題を抱える学生に対して適切に対
いい資格は何か、など将来の就職に関する具体的な質問が
応するための基本的な知識や考え方を身につけ、正しい理
出ました。日本で就職したい留学生が年々増えているよう
解を図る必要があると思われます。
に感じます。
今回の FD 講演会では、神戸海星病院の織戸宣子先生に、
教員は、学生の意見を聞きながら解決策を考えたり、助
心療内科医のお立場からパニック障害を含む不安障害につ
言したりしながら、和やかな雰囲気の中で瞬く間に時間が
いてご講演をいただきました。ご講演の主な内容は、次の
過ぎました。
とおりです。
この学生たちが、将来の日本と中国の友好の架け橋とな
ることを切に願いながら、懇談会を終えました。
①神戸海星病院の心療内科外来を受診する患者について
の概観
②「不安」に関する基本的事項(健康的不安と病的不安
の違いなど)
■経営学部<留学生との懇談会>
③不安障害の病態と種類
日 時:2012 年6月8日㈮ 12:20 ~ 13:05
④パニック障害の病態と種類
参加者:学生(留学生)11 名、教職員5名
⑤社 会不安障害と強迫性障害の症状、原因、治療、症
例など
教育環境を改善するために、留学生から率直な意見や要
望を聞き取るために懇談会を開催しました。
参加してくれた留学生は、1年次生5名、2年次生6名
でした。
⑥不安障害の合併疾患(摂食障害、人格障害など)とそ
の対応
講演の締めくくりには、「支える側は一枚岩で、同じ方
向で」という明確なメッセージをいただきました。
留学生からは、授業に関しては、先生によっては、授業
講演後は、参加者からさまざまな質問やコメントが寄せ
の進め方や話し方が速すぎること、説明や板書がわかりに
られ、関心の高さがうかがわれました。教育指導に直接生
くいことや声が聞き取りにくいなどの要望が出されまし
かせる具体的な方策から、問題への向き合い方や心構えと
た。また、教室が騒がしいとの発言もありました。日本人
いった理念・指針に至るまで、幅広い内容についてご講演
の友達がさらにできやすい環境を望む声もありました。
いただき、とても有意義な時間となりました。
学生生活全般についての意見の中で、バス待ちの列を、
どうしても座りたい人とそうでない人とで別の列に分けた
ほうがいいのではないか、との提案も出ました。
10
■総合リハビリテーション学部< FD 講演会>
日 時:2012 年5月 12 日㈯
演 題:「作業療法臨床実習をどう組み立てるか ~学生が
臨床でいきいきと学ぶ環境をつくるための工夫~」
講 師:西本 寛氏(ケアステーションかんざき・作業療法士)
参加者:教職員 15 名、臨床実習指導者 48 名
各学科(専攻)から学生に参加してもらい、懇談会を開
催しました。教育環境をよくするためにはどうすればいい
か、学生から素直な意見や要望を出してもらいました。
学生からは、要望として、学外実習先の発表を早くして
ほしい、教科書を読むだけの授業は望まない、授業にまじ
めに取り組まない学生に対しては、先生が注意してほしい
作業療法学専攻における4年生の臨床実習は、それまで
などが出されました。
の3年間の学内教育の集大成となる学びの場であり、計
また、教員が工夫して授業してくれていることが良くわ
18 週間にわたって行われます。病院などの実際の臨床現
かる、他の養成校に比べて考えさせる授業が多いのでうれ
場でいかに学生を教育するか、どのような経験をさせるか。
しいなどの意見も出て、学部の教育方針に対して、間違い
また、学生はなににつまずくか。この臨床実習を担当する
がなかったと感じることができました。
臨床実習指導者は本学の重要な教育者として位置づけられ
ます。
さらに、15 号館3階の丸テーブルがガタガタするなど
の施設面についての要望は、すぐに管財グループに改善し
そこで、作業療法学専攻では、教員ならびに臨床実習指
てくれるように依頼しました。
導者の臨床実習における教育方法を検討するために表記の
各学科の授業に対する個別の要望については、各学科の
講演会を開催しました。講師の西本先生には、長年の臨床
会議に諮り、改善していくこととし、和やかな中に懇談会
教育経験を踏まえてご講演いただきました。また、講演で
を終えました。
は、実習指導の際のポイントもお話しいただきました。
学生の実習にあたって、
・学生に対して、まず不要な不安を取り除くこと
■栄養学部< FD 出張>
・実 習の初期に、学生とどのような実習にするか、
大学教育学会第 34 回(2012 年)大会
十分に話し合いし決定すること
日 時:2012 年5月 26 日㈯~ 27 日㈰
・学生の能力をきちんと評価すること
場 所:北海道大学 高等教育推進機構
多くの学生は、実際の能力よりも背伸びをしている
参加者:小野坂敏見
・伸びる要素を見つけて、成長させていくこと
・少しずつ成長している実感を大切にすること
・指 導者の失敗する姿や場面も見せて、失敗しても
挑戦できる雰囲気をつくること
・
「できる」感覚を実感できる経験をつくること
・学生の役割、居場所をつくること
・作業療法のおもしろさを伝えること
実習の指導者として、
・指 導者一人で抱え込まないで、施設のスタッフ全
員で関わること
・ど うしてもうまくいかないときもあるので、指導
者自身の精神衛生も大切にすること
大会の統一テーマは「転換期の大学教育」でした。2日
目には、「学士課程教育の質の改善と教育情報」、「転換期
における科学リテラシー教育の課題」、「大学の秋期入学を
めぐって」の3つのシンポジウムが開催されました。
初日のノーベル化学賞を受賞された鈴木章先生の基調講
演「ノーベル化学賞への道」を拝聴しました。
北海道大学に入学し、化学との出会いから始まり、アメ
リカへ留学して研究をしていたころの話、そしてノーベル
賞を受賞することになるカップリング反応の話へと進んで
いきました。お話に余裕があるからか「超一流の研究者の
話には、笑いがある」という仮説が、実証されていました。
先生は後に続く人たちに「基礎を大事にすること、よく
講演会の後には、今年度の臨床実習Ⅱの指導方法につい
考えること、実験結果を注意深く観察すること、熱心でな
て領域別に検討を行いました。また、国家試験の結果や就
ければならない。」と述べられ、最後に「オリジナリティ
職状況についての報告も行っています。
のある仕事が大事です。重箱の隅をつつくような仕事では
なく、重箱をつくるような大きな仕事に取り組んでいただ
■総合リハビリテーション学部<学生との懇談会>
日 時:2012 年7月4日㈬ 12:20 ~ 13:10
参加者:学生6名、教員3名
きたい。」とお話を結ばれました。
参加したもう1つの成果は、「小・中学校との連携を、
理化学実験を通じて実践している」との発表でした。
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「数年間続けているからか、参加していた児童が1人だ
今後大学において学生教育の場で使える手法を学ぶことが
が入学した。」と成果についてお答えになったことが印象
できました。また、教育においては、学習者が主体であり、
に残っています。
指導者はその助力者であるとの役割も認識でき、その認識
授業の補完的・発展的な内容のため、小・中学校の先生
の方から要請があるとのことで、本学においても高大連携、
が、学習者のモチベーションを上げる学習カリキュラムの
作成にあたって大切であると感じました。
地域連携の1つの手本になるのではないかと感じました。
■共通教育機構<研修会>
中国語授業研修会
■薬学部< FD 出張>
日 時:2012 年4月3日㈫ 10:00 ~ 13:00
第 60 回薬剤師養成のためのワークショップ in 近畿
参加者:中国語担当非常勤講師 30 名、人文学部教員
日 時:2012 年4月 29 日㈰~ 30 日㈪
場 所:近畿大学
中国語初級と中級の授業は、多人数の担当者が統一テキ
参加者:原田慎一
ストで行います。各クラスでの進度を統一するために、年
度初めに担当者が一堂に会して研修会を行いました。
認定実務実習指導薬剤師のためのワークショップ(WS)
に参加しました。
2012 年度の授業計画表を配付し、授業の進め方につ
いて確認していただくとともに、テキストの使い方などに
この WS は、
「小グループによる討論」を基本としており、
ついて説明しました。また今年度からは、試験方法を一部
参加者全員が、あらかじめ設定された目標を達成するため
変更することになりましたので、変更点や試験問題の内容、
に、効果的な討論・作業を行い、一定時間内に成果を出す
評価基準について、共通する基本的な部分について周知い
こととなっています。
たしました。
今回の WS に参加して、グループワークでのコンセン
サス形成の方法や、KJ 法を用いた問題点のまとめ方など、
その他、それぞれの科目における注意事項などについて、
確認していただきました。
◆ 教育開発センターからのお知らせ
< FD ワークショップを開催します>
2012 年度の教育開発センターの基本方針は、昨年度に引き続き「成績評価を考える」です。それを受けて、今年度も
FD ワークショップを下記のとおり開催します。
日 時:2012 年 9 月 18 日㈫ 10:00 ~ 17:00(現地)
※有瀬キャンパスに 9:00 に集合していただき、チャーターバスにて会場に移動します。
場 所:兵庫県立淡路夢舞台国際会議場
基 調 講 演 ワークショップ指針:「高等教育の内部質保証システムの構築」について
講 師:沖 裕貴先生(立命館大学 教育開発推進機構 教授)
ワークショップ 内 容:グループワークでルーブリック表を作成する。
ファシリテーター:沖 裕貴先生、井上 史子先生(帝京大学 高等教育開発センター 准教授)
編集後記
FDC ニューズレター 2012 年度 No.2 を発行いたしました。7月に開催しました FD セミナーや各学部における
FD 活動のご報告を中心に掲載いたしました。先生方にとりまして、何かしらのご参考になれば幸いです。
まだまだ残暑の厳しい日が続いております。皆さま、どうぞご自愛くださいませ。
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発行
2012 No.02 〒651-2180 神戸市西区伊川谷町有瀬 518 TEL078-974-2573 FAX078-974-2569
2012年9月5日
(通号 No.13)
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教育開発センター
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