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3 公共交通の現状

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3 公共交通の現状
3 公共交通の現状
現在、佐伯市の公共交通機関は、陸上交通では鉄道と路線バスが、海上では、本
土と離島を結ぶ航路が中心である。
陸上交通では、JR日豊本線及び民間路線バスのほか、行政施策によるものとして、
コミュニティバス(直川地域)、高齢者及び障害者を対象とした福祉バス、小中学生
等を対象としたスクールバスなどがある。
また、海上交通では、本土と4つの離島を結ぶ定期船が、市または民間事業者によ
って運航されている。
これらのうち、行政による公共交通は、いずれも基本的には市町村合併前からの取
組みが継承されており、その内容は様々である。
(1)民間路線バス
ア 大分バス
①路線配置
現在、市内を11路線42系統のバスが運行している。大半が、旧佐伯市街
地と旧町村部とを結ぶものであり、全体として放射状の路線配置となっている。
②路線別の状況
各系統別の状況は別表1「路線バス(大分バス)系統別の状況」のとおりで
ある。
このうち、26系統が生活路線維持対策費補助金の対象となっており、補助
額は合計2,500万円である(平成17年度)
。
なお、平成14年以降、本市内においては、川井~黒沢線及び岸河内線の2
系統(いずれも佐伯地域)が廃止されている。
③課題
自家用車の普及により、路線バスの利用者が減少しており、バス事業者の経
営状態は厳しさを増している。また、現在使用されている車両は大型が多く、
車両の規模と乗客数との不均衡や、狭い道路を運行する際の危険性等が指摘さ
れている。
別表1 路線バス(大分バス)系統別の状況
地
番号
域
佐
伯
上
浦
弥
生
本匠
宇
目
直川
鶴
見
米
水
津
蒲
江
1
2
3
4
5
6
7
8
9
10
11
12
13
14
15
16
17
18
19
20
21
22
23
24
25
26
27
28
29
30
31
32
33
34
35
36
37
38
39
40
41
42
起点
大手前
佐伯駅
大手前
葛港
葛港
佐伯駅
大手前
大手前
大手前
蒲戸
主な経由地
渡町台
渡町台
中央通り
大手前
大手前、坂の浦
田淵
終点
佐伯駅
佐伯駅
佐伯駅
坂の浦
佐伯駅
大野
蒲戸
蒲戸
大浜入口
蒲戸
落の浦
東雲校前
金池ターミナル (急行)犬飼久原
佐伯駅
金池ターミナル (急行)犬飼久原
佐伯駅
県庁正門前 (中津留より各停) 佐伯駅
佐伯駅
宇藤木
野津南
葛港
古市
久保
葛港
虫月
上津川
小野市
ととろ
木浦鉱山
重岡駅、うめタウン 小野市車庫前
葛港
葛港
重岡駅、小野市
南田原
葛港
重岡駅、小野市
木浦鉱山
佐伯駅
直川駅前
井取
佐伯駅
光陽台、松浦
下梶寄
佐伯駅
光陽台、松浦
梶寄
佐伯駅
光陽台、松浦
野崎
鶴見地区公民館前
佐伯駅
鶴見地区公民館前
下梶寄
佐伯駅
光陽台
小浦
佐伯駅
光陽台
宮の浦
佐伯駅
光陽台、畑の浦
尾浦小学校前
佐伯駅
畑の浦
中川原
光陽台、畑の浦
中川原
佐伯駅
マリンカルチャー
佐伯駅
診療所前
光陽台、畑の浦
佐伯駅
丸市尾
光陽台、尾浦、元猿
中川原
佐伯駅
診療所前
丸市尾
中川原
マリンカルチャー
診療所前
中川原
マリンカルチャー
丸市尾
佐伯駅
大野
蒲江
佐伯駅
大野、蒲江
丸市尾
佐伯駅
大野、蒲江
波当津
マリンカルチャーセンター前
佐伯駅
大野、蒲江
尾浦小学校
福網代
営業キロ 運行回数 年間輸送人員
補助額
輸送密度
(人)
(km) (1日往復)
(千円)
7.3
9.4
2.1
7.8
8.9
16.1
23.1
25.4
32.2
8.8
62.4
62.6
62.3
31.9
13.9
30.7
12.7
41.8
45.2
54.2
24.8
34.1
32.2
18.3
15.7
18.4
17.3
20.2
24.9
29.7
30.1
41.6
43.0
36.1
10.2
11.5
21.7
27.7
38.5
47.0
31.9
3.6
0.5
3.0
12.0
7.5
0.5
1.0
2.5
7.5
2.5
0.5
3.0
8.5
0.5
2.0
4.0
6.0
0.5
4.0
1.0
2.5
3.0
4.0
3.0
4.5
0.5
0.5
5.0
5.5
1.0
0.5
2.0
4.5
0.5
0.5
0.5
0.5
0.5
0.5
2.5
3.0
0.5
0.5
455
5,296
5,521
20,569
455
2,661
19,834
68,660
16,090
8,072
38,149
119,078
15,726
14,455
19,338
39,634
256
34,098
9,048
13,491
15,441
32,178
21,613
17,371
1,302
7,708
16,409
43,654
3,189
29,879
12,231
60,176
227
8,136
227
2,157
2,484
6,936
39,806
32,114
7,656
2,371
※補助額については、8、16以外は、総額を対象路線の営業キロによって按分した推計値である。
0.6
1.3
0.5
1.6
0.2
2.2
5.4
4.2
4.1
20.0
5.5
7.4
11.8
3.7
2.5
3.9
0.0
3.4
9.1
2.5
3.8
5.7
3.7
3.7
2.2
17.8
3.1
6.9
3.2
16.7
34.7
8.2
0.0
22.6
0.0
3.7
1.5
19.8
18.7
7.0
25.0
8.8
276
356
295
337
610
875
1,112
1,219
526
2,183
481
1,583
1,711
2,052
939
1,291
1,219
693
594
655
943
1,628
386
435
822
1,779
イ 大野交通
①路線配置
現在、宇目地域で1路線運行し、重岡駅と豊後大野市三重町とを結んでいる。
②路線の状況
路線の状況は次表のとおりである。本路線のうち、柿木~重岡間の4.9km
については、通勤、通学等の利便性を図るため、市が補助金を交付し、従来の
路線を延長したものである。
■ 大野交通バス路線の状況 ■
地域
宇目
起点
本社
終点
運行回数
(km)
(1日往復)
重岡駅
輸送人員
29.7
H18
17 年度
営業キロ
5.0
輸送密度
(人)
補助額
(千円)
10,064
1.5
2,400
③課題
大分バスと同様の課題を抱えているが、宇目地域は豊後大野市との結びつきが
強く、相互の移動手段として重要な路線である。しかし、大分バスとの接続の問
題、さらに、乗換えに対する住民の拒否反応等の課題があり、調整が必要と思わ
れる部分がある。
(2)コミュニティバス
①路線配置
直川地域で1路線運行している。昭和51年から旧直川村が直営で運行を開始
し、現在に至っている。
②路線の状況
路線の状況は下表のとおりである。
■ 直川コミュニティバスの状況 ■
地
域
18 年度
17 年度
起点
終点
営業キロ
運行回数
(km)
(1日往復)
輸送人員
輸送密度
直川振
川
興局前
吹原
5.0
5.0
2,105
運行主体
(千円)
(人)
直
予算額
0.22
4,087
佐伯市
③課題
直川地域の中心部と観光スポット等を結ぶ路線であるが、自家用車の増加、過
疎化の進行により、利用者は減少傾向にある。民間路線バスやJRとの接続につ
いて改善が必要な便があり、また、空き時間における車両の利活用等について、
検討を要する。
(3)福祉バス
①路線配置
福祉バスは、弥生、本匠、米水津地区で合併前から独自に運行され、そのまま
引き継がれている。弥生地域は道の駅やよいと各集落を結んでおり、本匠地域、
米水津地域は、保健福祉施設と各集落を結ぶ路線である。
②路線の状況
路線の状況は下表のとおりである。いずれのバスも、各振興局管内の65歳以
上の高齢者、身体障害者及び知的障害者を対象にしており、運賃は無料である。
■ 福祉バスの状況 ■
地
番号
域
起点
1 道の駅やよい
弥
生
本
匠
米
水
津
主な経由地
(往路:バイパス、復路:旧
道)
終点
床木久保
路線キロ 運行回数
(1日往復)
(km)
7.5
運行日
3.5
2 道の駅やよい
蕨野
尺間
6.3
2.5
3 道の駅やよい
須平
提内
6.0
4.0
4 道の駅やよい
山田内、山梨子、細田
深田
6.0
3.0
元山部
17.4
風戸
15.5
17年度
輸送人員
(人)
4,020
輸送密度
0.31
2,787
0.36
3,683
0.31
3,373
0.38
1.5 月曜日
285
0.10
1.0 火曜日
583
0.36
662
0.34
5 福祉センター前
腰越
6 福祉センター前
椋の木台、宇津々
7 福祉センター前
羽木川
宇曽河内
3.2
2.0
8 福祉センター前
小半旧消防機庫前
小川岩屋
12.3
1.0
9 福祉センター前
樫峯
16.4
1.0
10 福祉センター前
上津川
8.2
月~金
水曜日
11 福祉センター前
上津川
松葉
20.3
一矢返
三股大良
12.6
13 保健センター
小浦
3.4
1.0
14 保健センター
宮の浦
5.4
1.0
6,000
2,880
0.5 木曜日
12 福祉センター前
18年度
予算額
(千円)
381
0.11
513
0.39
1,908
2.26
0.5
1.0 金曜日
水曜日
1,350
③課題
地域の高齢化に伴い、利用者数は全体として増加傾向にあるが、当該地域内の
対象者数全体に占める割合は数パーセントにとどまっている。また、かなりの部
分で民間バス路線と重複しているところがあり、運行ダイヤの見直し等、相互に
利用促進を図るための調整が必要である。
また、利用者の一部から、無料で利用することへの抵抗感も聞かれており、今
後の運営方法について検討を要すると思われる。
(4)スクールバス
①路線配置
遠距離通学している児童、生徒等の通学の利便性を確保するため、登下校時に
運行している。対象児童・生徒が居住する地域と学校とを結ぶ路線である。
②路線の状況
路線の状況は下表のとおりである。運営方法は、市直営と外部(タクシー会社、
バス会社)委託に分かれ、使用されている車両は、市所有バス、タクシー、バス
会社のバスがある。利用料は無料のところが多いが、宇目地域においては、既存
のバス路線を延長し、有料で運行している。
■ スクールバスの状況 ■
地
域
番
号
対象学校等
対象地域
1
上堅田小学校
大越
2
佐伯南中学校
山口、黒沢
3
大入島小・幼
3
18年度
18年度
対象者
予算額
数
(千円)
(人)
運行回数
(1日)
運賃
(円)
運行方法
朝・夕各1回
無料
タクシー委託
12.0 朝1回、夕2回
無料
大入島
18.0 朝1回、夕2回
無料
本匠小・中・幼
小半、小川
15.1 朝1回、夕4回
無料
4
本匠小・中・幼
上津川、堂ノ間、
井ノ上ほか(西地
区)
24.0 朝1回、夕3回
無料
宇
目
5
宇目緑豊中
16.9
夕方1回
有料
大分バス路線延長
13
2,170
鶴
見
7 鶴見中、松浦小・幼
松浦~下梶寄
21,0
朝・夕各1回
無料
大分バス委託
35
6,000
8 米水津中、よのうづ幼
小浦方面
4,4
朝・夕各1回
無料
大分バス委託
6
9 米水津中、よのうづ幼
宮野浦方面
4.7
夕方1回
無料
大分バス委託
34
佐
伯
本
匠
米
水
津
蒲
江
上津小野、南田原、
木浦等
路線キロ
(km)
8.0
2
836
直営(26人乗り
バス)
13
3,085
直営(15人乗り
バス)
14
2,015
直営(41人、29
人乗り各1台)
14
7,397
32
5,780
10
蒲江翔南中学校
波当津、葛原、丸
市尾
17.9
朝・夕各1回
有料
大分バス委託
22
11
蒲江翔南中学校
森崎、野々河内、
猪串、小蒲江
9.5
朝・夕各1回
有料
大分バス委託
28
12
蒲江翔南中学校
西野浦
5.7
朝・夕各1回
有料
大分バス委託
19
13
蒲江翔南中学校
尾浦、楠本
14.5
朝・夕各1回
有料
大分バス委託
26
14
蒲江翔南中学校
畑野浦
11.4
朝・夕各1回
有料
大分バス委託
37
7,000
③課題
スクールバスは、学校の統廃合等により遠距離通学せざるを得ない児童、生徒
の利便性を確保するものであり、それぞれの学校において個別の事情があるため、
様々な運営方法がとられている。
しかし、運転業務委託料の額、バス会社への委託料の額等にばらつきが見られ、
新市としての一体性に欠ける点は否めないので、それぞれの施策の内容を十分調
査、検討し、調整を図っていく必要があると思われる。
なお、その際は、一般住民との混乗の可能性等、効率的な運営方法を視野に置
いた検討が必要である。
(5)鉄道
①路線配置
JR日豊本線が本市を縦断し、上浦、佐伯、弥生、直川、宇目地域を通過して
いる。市内には9つの駅があるが、特急電車が停車する有人駅は佐伯駅のみで、
その他は無人駅である。
②方面別列車本数
詳細は下表のとおりである。佐伯駅については、上り、下りの本数はほとんど
同じであるが、その他の無人駅では、佐伯駅以北と以南では本数に大きな差があ
る。
③市内各駅の乗降者数の推移
過去3年間の各駅の乗降者数は下表のとおりである。市内の各駅とも、最近3
年間の乗降者数は減少傾向にある。
■ 方面別列車本数 ■
特急
駅 名
佐伯駅
■ 駅別乗降客数
駅別乗降客数の推移 ■ (単位:人)
年 度
普通
上り
下り
上り
下り
始発
2
0
13
2
発着
13
16
2
1
終着
0
2
1
14
浅海井、
狩生、
発着
15
15
海崎駅
上岡、直見
直川、重岡
宗太郎駅
発着
3
3
駅 名
15
16
17
浅海井駅
82,622
80,761
64,206
狩生駅
19,332
14,304
13,578
海崎駅
35,377
28,909
27,035
佐伯駅
717,656
675,257
628120
上岡駅
31,622
20,721
20,697
直見駅
12,435
9,872
6,521
直川駅
33,443
26,176
25,039
重岡駅
26,680
22,558
22,842
321
234
257
959,488
878,792
808,295
宗太郎駅
合 計
(6)タクシー
バス、鉄道等と同様に、市民の移動手段としての役割を持つものにタクシーが挙げ
られる。一般の賃走のほか、スクールバスの項で掲げているように、タクシー会社に
輸送を委託することも可能であることから、その現況を整理しておくこととする。
①営業所及び車両配置の状況
営業所数
佐伯
8
146
5
弥生
1
8
1
9
宇目
1
2
1
3
鶴見
1
2
米水津
1
2
1
3
蒲江
6
17
1
18
18
177
9
計
小型
特大
福祉
地域
兼用
1
合計
152
2
1
187
②運賃等
タクシーは利便性は高いが、運賃が割高になり負担が大きいため、市民の日常
的な移動手段としては、適切ではないと言わざるを得ない。しかし、特にジャン
ボタクシーについては、まとまった人数で利用する場合は、かえって割安になる
場合もあるので、活用の仕方によっては市民の移動を確保するための有効な手段
になり得る。
(7)航路
①航路配置
本市には、本土と離島を結ぶ航路がある。内訳は、大入島行きが4航路、大
島行き及び屋形島経由深島行きがそれぞれ1航路となっている。大入島は、お
おむね、日中1時間に1便、その他は、1日に3~5便の運行となっている。
②航路の状況
各航路の状況は次表のとおりである。
このうち、離島航路補助を受けているのは大島~佐伯航路(市営)及び蒲江
~屋形島~深島航路(民間)の2航路である。
大入島については、複数の民間航路が存在しており、うち1航路はフェリーで
ある。
■ 航路の状況 ■
地域
起点
主な
経由地
終点
距離
運行回数
17 年度輸送
(km)
(1日往復)
人員(人)
17 年度
輸送密度
補助額
(千円)
大島
葛港
丹賀
大島
20.0
3
15,407
0.35
24,787
蒲江
蒲江
屋形島
深島
12.0
5
9,215
0.30
3,828
石間
1.1
15
140,397
片神
5.6
12
98,445
2.01
葛港
20.5
4
7.845
0.26
葛港
荒網代
5.0
11
40,656
1.01
葛港
石間
2.5
11
20,339
1.01
大入島
葛港
11.66
(フェリー)
大入島
(常栄丸)
大入島
(常栄丸)
大入島
(荒吉丸)
大入島
(石間丸)
葛港
葛港
守後
堀切
塩内
日向泊
③課題
本市の航路は、いずれも離島航路であり、島民の減少に伴い、利用者数も減少
傾向にある。今後は、離島の特色を活かした島おこし等の取組みとタイアップし、
島外からの利用客の増加を図る施策が必要である。
また、港に到着後の路線バス、JRとの接続等、調整が必要な箇所も見受けら
れる。
なお、市営の大島~佐伯航路については、現在、民営化に向けた検討が進めら
れているが、主たる利用者である島民の不安の解消、適切な航路事業者の確保等
に十分配慮し、慎重に進めていかなければならない。
(8)
(8)運賃補助
本市では、既存の交通機関を利用する市民に対し、その負担を軽減するため、運賃
補助を行っているものがある。その内容は、高齢者及び障害者対象のタクシー運賃補
助、離島住民対象の運賃補助、さらに、児童・生徒対象の通学費援助となっている。
ア タクシー運賃助成
障害者を対象とした助成は佐伯地域で、高齢者及び障害者を対象とした助成は宇
目地域で行われている。その内容は次表のとおりである。
■ タクシー運賃助成の状況 ■
地域
助成の方法
対
タクシー券交付
象
17 年度
18 年度
利用者数
予算額
者
身体障害者:
(利用1回につき
視覚・下肢・体幹機能障害 1、2 級
3,538
佐伯
387人
普通タクシー500 円、
リフト付き 1,350 円)
心臓・腎臓・呼吸器機能障害 1 級
千円
知的障害者:療育手帳 A1・A2
障害者
タクシー券交付
身体障害者、知的障害者、
宇目
98人
2,198
(利用1回につき
70 歳以上の高齢者
高齢者
千円
半額助成、年 24 回まで)
338人
タクシー運賃助成は佐伯地区及び宇目地区のみの制度であり、また、助成の方
法、対象者が異なるなど、調整が必要な施策のひとつである。
この取組みは、高齢者、障害者といった、いわゆる移動制約者を対象としてお
り、福祉施策のひとつに位置付けられる。したがって、福祉バスとの関係あるい
は役割分担等を視野に置いた上で、今後の方針を決定していくべきであろう。
イ 島民運賃補助
市内の離島航路のうち、蒲江地区と屋形島・深島を結ぶ定期船については、島民
に対する運賃補助制度がある。その内容は下表のとおりである。
■ 島民運賃補助の状況 ■
地域
島名
人口
(人)
17 年度
内
容
延利用者数
(人)
17 年度補助額
(千円)
屋形島
30
島民の利用1回につき、
3,001
253
深 島
30
運賃の4割相当額を補助。
1,849
513
蒲江
ウ 通学費援助
遠距離通学する児童・生徒に対する通学援助の状況は下表のとおりである。なお、
鶴見地域及び米水津地域では、日々の通学に対する援助は行われていない。
■ 通学費
通学費援助の状況 ■
佐
伯
上
浦
1 上堅田小
遠距離自転車通学補助
大越(定額)
2 佐伯南中
1
12
遠距離自転車通学補助(距離別)
91
986
3 東雲小・幼
定期バス運賃補助
大浜・蒲戸・福泊:100分の90
長田・夏井・波太:100分の85
44
1,249
4 東雲中
定期バス運賃補助
大浜・蒲戸・福泊:100分の90
8
1,077
弥
5 明治小
生
定期バス運賃補助
4km以上及び尺間・床木六田以遠
38
940
本
匠
定期バス運賃補助(小半~笠掛)
4
103
宇 7 重岡小・小野市小 定期バス運賃補助(距離別)
目 8 宇目緑豊中
定期バス運賃補助(距離別)
13
492
7
523
直
川
37
966
6 本匠小
9 直川小・幼
定期バス運賃補助(100分の50)
10 蒲江小
定期船運賃補助(全額)
1
40
定期バス運賃補助(葛原、全額)
4
166
遠距離通学補助(野々河内、月700円)
4
31
133
14,726
1
220
蒲 11 名護屋小
江
12 蒲江翔南中
定期バス運賃補助
定期船運賃補助
以上の、本市の公共交通の現状のうち、民間路線バス、コミュニティバス、福祉バス、
スクールバスの路線図については、次ページ以降に掲載している。
・大分バス、大野交通、直川コミュニティバス路線図・・・次ページ路線図参照
・各地域別全路線図・・・次々ページ以降の路線図参照
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