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コンビキャリア

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コンビキャリア
届出番号 13B1X00206000280
**2015年2月改訂(第4版)
(新記載要領に基づく改訂)
*2013年4月改訂(第3版)
医療用品(05)副木
一般医療機器 成形副木 35354000
コンビキャリア
【形状・構造及び原理等】
【使用方法等】
1. 概要
1. 使用方法
本品は、
傷病者の動きを極力抑えて傷病者の移動を補助するための
器具です。
同一形状の2枚の板状キャリアから構成されています。キャリア両
端のジョイント部の金具で互いに結合され、
コンビキャリアを形成
します。キャリアの頭部、
足部および両側には、
救急医療従事者が両
手で握りコンビキャリアを保持するためのハンドグリップが付いて
います。
(1)
スクープボードとして使用する
1)
コンビキャリアを傷病者の横に置く
本品の先端と傷病者の頭部の先端が並ぶようにして、
傷病者の
横に置きます。傷病者の足がコンビキャリアからはみ出る場合
は、
他の器具が必要か検討してください。
2)
コンビキャリアを分離する
①ジョイント部のレバーを引いて2カ所のジョイント部をはず
します。
2. 構成
名 称
コンビキャリア CC-2200-P
ベルト
(フック付き)
ヘッドイモビライザー CC-3400-H
個 数
1
4
※1
ジョイント部
※ ヘッドイモビライザーは選択
備考:上記構成品は単品でも販売されることがあります。
②コンビキャリアをスライドさせ、
2つに分離します。
3. 外観形状、
構造
3)
片方のコンビキャリアを傷病者の下に滑り込ませる
①分離したコンビキャリアを傷病者の頭部の下に滑り込ませま
す。
②頭部が動かないように気を付けながら、
傷病者の後背部へコ
ンビキャリアを滑り込ませます。
そのとき、
もう1人の救急医療従事者が傷病者の肩やでん部を
わずかに持ち上げると、
容易に傷病者の下に滑り込ませるこ
とができます。
傷病者を大きく持ち上げたり、
横向きにしたりする必要はあ
りません。
キャリア
ジョイント部
2枚のキャリアを金具で結合しています。
レバーを引くと2枚に分離できます。
ハンドグリップ
ここを持って傷病者を
移動します。
4)
もう片方のコンビキャリアを傷病者の下に滑り込ませる
3.で滑り込ませたコンビキャリアの位置が適切なことを確認し、
同様にしてもう片方のコンビキャリアも傷病者の下に滑り込ま
せます。
寸法:約 幅42cm×高さ187cm×奥行き5.6cm
質量:約 7.1kg
5)
コンビキャリアを一体にする
2カ所のジョイント部をきちんとはめ込んで、
コンビキャリアを
一体にします。
4. 仕 様
(1)
性能
1)
許容重量
レバー
205kg
2)
分割機能
レバーを引くと2つに分割できること
3)
浮 力
水に浮くこと
6)
傷病者をベルトでコンビキャリアに固定する
2カ所のジョイント部がきちんとはめ込まれていることを確認
し、
傷病者にベルトをかけます。
傷病者とコンビキャリアが一体になるように、
付属のベルト4本
で傷病者を固定します。
(2)
使用環境条件
1)
温度範囲
コンビキャリア本体、
ベルト:-34~+82℃
ヘッドイモビライザー
:-34~+65℃
《
【使用目的又は効果】
1. 使用目的
損傷した身体部位を固定するために用いる器具です。身体に合うよ
うあらかじめ成形されています。
0654-904062C
1/3
使用方法等に関連する使用上の注意
7)
傷病者の頭部を固定する
傷病者の頭部を固定する場合、
オプション品であるヘッドイモビ
ライザーで傷病者の頭部を固定します。
①ベースプレートをコンビキャリアに取り付けます。
(1)
全般的な注意
1)
本品を適切に使用するには、
訓練を受けた救急医療従事者が最
低2人必要です。
ベースプレート
2)
本品の取扱いに精通し、
かつ以下の基本的な肉体的能力を保持
した人が使用してください。
①両手でしっかりつかむことができること
②背中、
腕、
足の力が、
傷病者をのせたコンビキャリアを持ち上
げ、
押し、
引っ張るのに十分であること
③平衡感覚が優れていること
④視力および反射神経が優れていること
⑤筋力の調整能力があること
②ヘッドサポートブロックをベースプレートの両脇にマジック
テープで固定します。
3)
本品で傷病者をスクープする場合には、
特に注意を払ってくださ
い。
4)
ベルトはしっかりと固定するとともに、
傷病者の呼吸に配慮して
ください。
5)
傷病者の損傷部の位置によって、
ベルトの位置は適宜調節してく
ださい。
6)
搬送の前には、
ジョイント部とベルトの状態をもう一度確認して
ください。
ヘッドサポートブロック
(2)
ヘッドイモビライザーに関する注意
③ベースプレートの両脇にあるDリングにヘッドストラップを
通して適切な長さに調節します。
1)
本品は、
患者の頭部を固定するものです。
頸部に損傷の可能性等
がある場合には、
頸椎固定具を併用してください。
2)
ヘッドストラップは傷病者の額部分にしっかりと適切な力で締
め付けてください。
ヘッドストラップ
3)
ベースプレートにヘッドサポートブロックをしっかり取り付けて
ください。
4)
血液・体液が付着した場合はそれらを完全に取り除いてから中性
洗剤などを使用して消毒し、
水洗いした後に完全に乾燥させてか
ら収納してください。
8)
傷病者を搬送する
ハンドグリップを持って傷病者を搬送します。
(3)
保存・収納に関する注意
1)
本品の保存時は、
下記の環境条件
(温度範囲)
を守ってください。
コンビキャリア本体、
ベルト:-34~+82℃
ヘッドイモビライザー
:-34~+65℃
(2)
バックボードとして使用する
使用の前に、
2カ所のジョイント部がしっかりとはまっていることを
確認してください。
2)
2カ所のジョイント部をはめて、
1枚のボードの状態で収納してく
ださい。
1)
コンビキャリアを傷病者の横に置く
本品の先端と傷病者の頭部の先端が並ぶようにして、
傷病者の
横に置きます。傷病者の足がコンビキャリアからはみ出る場合
は、
他の器具が必要か検討してください。
3)
1枚のボードの状態で収納できない場合は、
2つに分離して、
重ね
合わせて収納してください。
4)
付属のベルトは、
コンビキャリアのすぐそばに保管してください。
2)
傷病者をコンビキャリアの上に寝かせる
傷病者を横向きにするか持ち上げて、
コンビキャリアの上に寝か
せます。
その際、
傷病者の頭部が動かないように、
1人が常に傷病
者の頭部を保護してください。
自動車から傷病者を救出する場合は、
本品をシートの端に置き、
傷病者を本品の上にスライドさせてください。
(4)
洗浄に関する注意
1)
洗浄後、
ジョイント部にいかなる潤滑剤も使用しないでくださ
い。
ただし、
本品を悪環境下で使用した場合は、
テフロンベースの
潤滑剤をジョイント部にスプレーしてください。
油やグリースな
どは使用しないでください。
3)
傷病者をベルトでコンビキャリアに固定する
2カ所のジョイント部がきちんとはめ込まれていることをもう一
度確認してから、
傷病者にベルトをかけます。
傷病者とコンビキャリアが一体になるように、
付属のベルト4本
で傷病者を固定します。
(5)
廃棄に関する注意
1)
廃棄する場合には、
各自治体または施設の基準に従ってくださ
い。
感染のおそれがある製品を廃棄する場合には、
感染性廃棄物
として各自治体または施設の基準に従ってください。
正しく廃棄
されない場合には、
感染や環境に影響を及ぼす可能性がありま
す。
【使用上の注意】
1. 重要な基本的注意
4)
傷病者の頭部を固定する
傷病者の頭部を固定する場合、
オプション品であるヘッドイモビ
ライザーで傷病者の頭部を固定します。
(固定方法は
「スクープボードとして使用する」
の手順7.参照)
(1)
下記の厚生労働省の通知・事務連絡に従い、
本添付文書には
「医
療従事者として医療を実施するにあたり既に注意されていると
考えられる事項」
は記載されていません。
事務連絡
「別添」
にて例
示された事項については、
本添付文書と併せてよく読み、
十分に
注意してください。
5)
傷病者を搬送する
ハンドグリップを持って傷病者を搬送します。
1)
平成26年10月2日付け薬食発1002 第8号厚生労働省医薬
食品局長通知
「医療機器の添付文書の記載要領について」別
紙
「医療機器の添付文書の記載要領」
2/3
2)
平成26年10月2日付け薬食安発1002 第1号厚生労働省医
薬食品局安全対策課長通知
「医療機器の添付文書の記載要領
(細則)
について」
3)
平成26年10月2日付け薬食安発1002 第5号厚生労働省医
薬食品局安全対策課長通知
「医療機器の使用上の注意の記載
要領について」
4)
平成26年10月31日付け厚生労働省医薬食品局安全対策課事
務連絡
「医療機器の添付文書の記載要領に関するQ&Aについ
て」
【保守・点検に係る事項】
1. 洗浄
コンビキャリアは、
ジョイント部は取り外さず、
10%に薄めた漂白剤
で洗浄します。
洗浄後は、
ぬるま湯ですすいでください。
ジョイント部は、
石鹸水または市販の消毒剤で洗浄します。
洗浄後は、
タオルなどで拭いて乾燥させてから、
元の収納場所に戻し
ます。
2. 使用者による保守点検事項
(1)
日常的な点検として、
損傷、
ネジのゆるみ、
ジョイント部の不具合
など、
本品の形状や機能について確認してください。
損傷が見つかったり、
修理が必要と思われる場合は、
当社営業員
までご連絡ください。
(2)
金属部分に傷がある場合は、
研磨剤などで磨いてください。
このとき、
金属部分へのワックスの使用はおやめください。
ワッ
クスを掛けると、
医療用粘着テープがきちんと貼り付かなくなり
ます。
※本品のプラスティックの表面は、
特別な保守点検は必要ありま
せん。
【製造販売業者及び製造業者の氏名又は名称等】
製造販売業者:日本光電工業株式会社
電話番号:03-5996-8000
(代表)
外国製造業者:Hartwell Medical LLC(アメリカ合衆国)
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