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【塩害・中性化補修工法比較表①】

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【塩害・中性化補修工法比較表①】
【塩害・中性化補修工法比較表①】
第1案
表面被覆工(湿潤面用エポキシ系被覆材)
※概算工事費は直接工事費を示す
第2案
表面含浸工(シラン系)
第3案
表面含浸工(ケイ酸ナトリウム系)
第 4 案 表面含浸工(亜硝酸リチウム+ケイ酸リチウム)
概念図
工法概要
【目的】
・外部からの劣化因子の浸入を抑制
【目的】
・外部からの劣化因子の浸入を抑制
【概要】
・主として施工面が湿潤面となるコンクリート面に適用される表面
被覆工法であり、コンクリート表面に皮膜を形成することによって
以後の塩化物イオン、水分等の劣化因子の浸入が抑制される。
【概要】
・シラン系表面含浸材が浸透したコンクリート表層部は撥水効果
が付与されるため、以後の水分の浸入が抑制される。
・水分に含まれる塩化物イオンの浸入も抑制される。
【概要】
・ケイ酸ナトリウムが浸透したコンクリート表層部は組織が緻密化
されるため、以後の塩化物イオン、水分等の劣化因子の浸入が
抑制される。
【施工手順】
・コンクリート表面をディスクサンダーケレンによる下地処理を行
った後、コンクリート表面に主材として湿潤面用エポキシ防水被
覆材を塗布する。
・硬化後、上塗り材として硬質アクリルウレタン樹脂塗料を塗布す
る.
【施工手順】
・コンクリート表面をディスクサンダーケレンによる下地処理を行
った後、コンクリート表面にシラン系表面含浸材を塗布し,コンク
リート内部へ含浸させる.
【施工手順】
・コンクリート表面をディスクサンダーケレンによる下地処理を行
った後、コンクリート表面にケイ酸ナトリウム系表面含浸材を塗
布し,コンクリート内部へ含浸させる.
「参考工法:RV ウエットメント」
【長所】
・外部からの塩化物イオン、水分等の劣化因子浸入を抑制するこ
とによって、以後の鉄筋腐食の進行を抑制する.
・表面含浸材よりも水分遮断性は高い.
・美観性も向上する.
「参考工法:マジカルリペラー」
【長所】
・外部からの塩化物イオン、水分等の劣化因子浸入を抑制するこ
とによって、以後の鉄筋腐食の進行を抑制する.
・塗布面に皮膜を形成しないため,内部からの水分逸散は阻害し
ない.
・施工後もコンクリート表面の外観を変えないため,以後のモニタ
リングが可能である.
・施工費が安価であり,施工性もよく,工期も短い.
「参考工法:CS-21」
【長所】
・外部からの塩化物イオン、水分等の劣化因子浸入を抑制するこ
とによって、以後の鉄筋腐食の進行を抑制する.
・塗布面に皮膜を形成しないため,内部からの水分逸散は阻害し
ない.
・施工後もコンクリート表面の外観を変えないため,以後のモニタ
リングが可能である.
・施工性もよく,工期も短い.
「参考工法:プロコンガードシステム」
【長所】
・外部からの塩化物イオン、水分等の劣化因子浸入を抑制するこ
とによって、以後の鉄筋腐食の進行を抑制する.
・将来的には亜硝酸イオンによる不動態皮膜再生も期待できる。
塗布面に皮膜を形成しないため,内部からの水分逸散は阻害し
ない.
・施工後もコンクリート表面の外観を変えないため,以後のモニタ
リングが可能である.
【短所】
・あくまで劣化因子を遮断することを目的としており、鉄筋腐食そ
のものを抑制するものではない。
【短所】
・あくまで劣化因子を遮断することを目的としており、鉄筋腐食そ
のものを抑制するものではない。
【短所】
・他の表面含浸工法に比べ、作業工程が1工程増える。
得失
【短所】
・遮水性の高い材料であるため、コンクリート内部からの水分を
外に出すことができない。
・コンクリート表面を皮膜で覆うため、以後のモニタリングが困難
となる。
経済性
【目的】
・外部からの劣化因子の浸入を抑制
・将来的な鉄筋腐食の抑制
【目的】
・外部からの劣化因子の浸入を抑制
表面被覆工
8,500 円/m2
(下地処理工は別途必要)
・表面含浸工法にくらべると、遮塩性は高い。ただし、コンクリート
内部の水分を閉じ込める可能性があるため、適用には注意が
必要となる。
表面含浸工
3,000 円/m2
(下地処理工は別途必要)
・鉄筋腐食が当面は懸念されないような条件下での予防保全とし
ては適用性が高い。
表面含浸工
3,800 円/m2
(下地処理工は別途必要)
・鉄筋腐食が当面は懸念されないような条件下での予防保全とし
ては適用性が高い。
【概要】
・ケイ酸ナトリウムが浸透したコンクリート表層部は組織が緻密化
されるため、以後の塩化物イオン、水分等の劣化因子の浸入が
抑制される。
・亜硝酸リチウムがコンクリート中に浸透して鉄筋位置に到達す
れば不動態皮膜が再生され、鉄筋腐食が抑制される。
【施工手順】
・コンクリート表面をディスクサンダーケレンによる下地処理を行
った後、コンクリート表面に亜硝酸リチウム系含浸材を塗布す
る。その 24 時間後にケイ酸リチウム系含浸材を塗布し,コンクリ
ート内部へ含浸させる.
表面含浸工
3,500 円/m2
(下地処理工は別途必要)
・劣化因子の遮断のみならず、鉄筋腐食そのものの抑制効果ま
で考慮できる表面含浸工法であり、将来的に鉄筋腐食が懸念さ
れる環境下での予防保全として適する。
総合評価
○
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