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メールデータ移行:IMAP 移行(1)

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メールデータ移行:IMAP 移行(1)
メールデータ移行:IMAP 移行(1)
 IMAP 接続可能なメールシステムから Office365 Exchange Online へメールデータを移行する。
メールアイテム
IMAP(S)
 予めメールボックスを作成し、アクティベートする
 移行するメールボックスをリスト化した CSV を作成
する(最大50,000行まで可。)
 EAC を使用して移行バッチを作成・起動する
 初回同期後、24時間ごとに増分同期される
internet
現行メールシステム
(IMAP サーバー)
■ Office365 の移行ツールによる IMAP 移行
<概要>
移行バッチを起動すると Exchange Online から IMAP(S) で接続し、該当するメールボックスに
初期同期する。以降、移行バッチを完了するまで 24時間ごとに増分同期される。
初期同期完了以後のメール受信、移動、削除等の作業は 24時間ごとに反映されるが、Exchange
Online で行った操作は現行メールシステム側へは反映されない。
<条件>
- 現行メールシステムに対して、Office365 から IMAP(S) で接続できること
- 移行対象となるメールボックスのパスワードを入手できること
<対象データ>
- メールアイテム
- メールアイテムが格納されているフォルダ
-1-
移行のポイント
<MX レコードの切替に関して>
移行対象のメールボックス初期同期が完了した後
(増分同期中)にMX レコードの切替を行うが、
TTL を短くしていても DNS の伝搬には時間が掛か
るため、現行メールシステムに配送される可能性が
ある。
現行メールシステムに配送されたメールは、増分同
期処理により Exchange Online へコピーされるが
増分同期間隔が 24時間単位のため、MX レコード
切替当日は新旧両方のメールシステムを参照するこ
とが望ましい。
Copyright (C) Progdence Co.,Ltd. All rights reserved.
メールデータ移行:IMAP 移行(2)
 IMAP 接続可能なメールシステムから IMAP 移行サーバーを通じてメールデータを移行する。
internet
メールアイテム
IMAP(S)
現行メールシステム
(IMAP サーバー)
移行用サーバー
(imapsync)
移行先メールシステム
(IMAP サーバー)
■ imapsync による IMAP 移行
<概要>
移行用サーバーの移行コマンドを実行することにより現行メールシステムに IMAP(S) で接続し、
該当するメールボックスに初期同期する。
以降、移行コマンドを実行するたびに増分同期される。
移行元→移行先のメールフォルダに関する命名規約が異なる場合は、移行先メールシステムに新規
フォルダとして作成される。
<条件>
- 現行メールシステムに対して、移行用サーバーから IMAP(S) で接続できること
<対象データ>
- メールアイテム
- メールアイテムが格納されているフォルダ
-2-
移行のポイント
<MX レコードの切替に関して>
移行対象のメールボックス初期同期が完了した後
(増分同期中)にMX レコードの切替を行うが、
TTL を短くしていても DNS の伝搬には時間が掛か
るため、現行メールシステムに配送される可能性が
ある。
現行メールシステムに配送されたメールは、増分同
期処理により移行先メールシステムへコピーされる
が、取りこぼす可能性があるためMX レコード切替
当日は新旧両方のメールシステムを参照することが
望ましい。
Copyright (C) Progdence Co.,Ltd. All rights reserved.
メールデータ移行:一括移行 / 段階的移行
 Exchange Server から Office365 Exchange Online へメールデータを移行する。
RPC フロントエンドサーバー
(現行 Ex-CAS)
 MBX 機能を持つサーバーを RPC バックエンドサー
バーとして構成し、CAS 機能を持つサーバーを RPC
フロントエンドサーバーとして構成する
→ Exchange Outlook Anywhere を有効にする
 予めメールボックスを作成する(非アクティベート)
 移行するメールボックスをリスト化した CSV を作成
する(最大2,000行まで可)
 EAC を使用して移行バッチを作成・起動する
 受信メールは、順次 Exchange Online へ転送される
HTTPS
internet
Exchange
RPC バックエンドサーバー サーバーファーム
(現行 Ex-MB)
■ 一括移行 / 段階的移行による Exchange Server からの移行
移行のポイント
<概要>
Exchange Outlook Anywhere を有効にした状態で移行バッチを実行し、CSV に含まれるメール
ボックスを移行する。
一つの CSV に追加できる行数は 2,000行までとなるため、2,000メールボックス未満の環境は
「Exchange の一括移行」、2,000以上の環境は「Exchange の段階的な移行」となる。
移行バッチ処理後のメールボックスに配信されたメールは、現行メールシステムの HUB 機能で
Exchange Online に転送される。
<条件>
- Exchange Outlook Anywhere を構成できること(※構成先が現行サーバーでなくてもよい)
- Office365 から RPC フロントエンドに対して HTTPS で接続でき、RPC フロントエンドから
RPC バックエンドに対して RPC で接続できること
<移行シナリオ選定条件>
一括移行を使用して移行できる条件は、Exchange
Server 2003、2007、2010、2013 の環境で、
メールボックスが2,000未満であること。
段階的な移行を使用して移行できる条件は、
Exchange Server 2003、2007 の環境であること。
<対象データ>
- メールアイテム(およびフォルダ)
- 予定表
- タスク
-3-
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メールデータ移行:ハイブリッド移行
 Exchange Server と Office365 Exchange Online をハイブリッド展開し双方向に移行する。
ハイブリッドサーバー
(Ex-CAS / Ex-HUB)
HTTPS
 オンプレ Exchange 環境にハイブリッドサーバーを
新規構築する
 Exchange Online とハイブリッド展開を構成する
 リモート移動移行を実行する
 受信メールは、順次 Exchange Online へ転送される
internet
Exchange ハイブリッド展開
現行メールシステム
(Ex-MB)
Exchange
サーバーファーム
■ ハイブリッド展開による Exchange Server からの移行
移行のポイント
<概要>
オンプレの Exchange サーバー環境にハイブリッドサーバーを新規構築し、CAS と HUB の役割
をインストールする。Exchange Online とハイブリッド展開を構成することで、メールボックス
単位でリモート移動移行をハイブリッドサーバーから実行する。
リモート移動移行後のメールボックスに配信されたメールは、ハイブリッドサーバーの HUB 機能
で Exchange Online に転送される。また、移行後はオンプレ OWA を参照できなくなる。
<条件>
- DirectorySync および ADFS が構成されていること
- 構築したハイブリッドサーバーはすべてのメールボックス移行完了後も削除できない
- ハイブリッド展開で移行できるのは、Exchange 2003 以降のバージョン
<移行シナリオ選定条件>
ハイブリッド展開を使用して移行できる条件は、
Exchange Server 2003、2007、2010、2013 を
構成していて、Exchange Server 2010 のハイブ
リッドサーバーを構築できること。
Exchange 2000 Server 以前のバージョンでは、
IMAP 移行がサポートされている。
<対象データ>
- メールアイテム(およびフォルダ)
- 予定表
- タスク
- OWA で設定できるほぼすべての個人設定
-4-
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