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資料5 多段階評価基準の切り替えについて(案)(PDF形式:21KB)
資料 5 多段階評価基準の切り替えについて(案) 1.概要 多段階評価基準は、消費者が機器を購入する際に当該製品が市場に供給されている機 器の中でどこに位置付けられているか判断するための制度として、小売事業者表示判断 基準小委員会において審議を行い、対象機器、基準の設定方法等の基本的な考え方を決 定した。本制度は機器単体のエネルギー消費量が特に多いエアコンディショナー、テレ ビ、電気冷蔵庫を対象に平成18年10月から実施している。 2.表示の切り替え トップランナー制度の対象機器は、モデルチェンジによるエネルギー消費効率が改善 されることから、全体の分布が多段階評価の上位区分に偏ることが予想される。 このため、小売事業者表示判断基準小委員会において、定期的に基準の改正を行う こととし、改正する時期として、全体におけるトップランナー基準達成機器の機種割 合が現行基準の設定時の機種割合と比較して、3割以上増えた場合等の状況を踏まえ て決定することとした。 なお、基準の改正に当たっては、過度に改正すると小売事業者による切り替え作業 が膨大になることから、基準施行後1年以上経過した後に改正することとしている。 (例:多段階評価基準改定のタイミング) 基準を策定した当時(達成率 100%以上の機種が全体の1割) 最高値 最低値 110% 80% 達成率 100% 効率改善 基準改訂時(達成率 100%以上の機種が全体の4割) 最高値 最低値 120% 90% 1 達成率 100% 3.省エネ基準達成率の現状 現行の多段階評価基準を設定してから、1年以上経過したことから、平成19年1 2月末時点のトップランナー基準達成機器の割合について、省エネルギーセンターの 「省エネ型製品情報サイト」の製品データに基づき、現行の多段階評価における機種 割合は以下のとおり。 (1)エアコンディショナー ①冷暖用エアコン(冷房能力が 4.0 キロワット以下のものであって直吹き形で壁 掛け形のもの) 多段階評価 ★★★★★ ★★★★ ★★★ ★★ ★ エネルギー基準達成率 100%以上 92%以上100%未満 84%以上92%未満 76%以上84%未満 76%未満 機種数 56 51 75 28 9 ②冷暖用エアコン(直吹き形でウィンド形又はウォール形及び冷房能力が 4.0 キ ロワット超のものであって直吹き形で壁掛け形のもの)及び冷房用エアコン 多段階評価 ★★★★★ ★★★★ ★★★ ★★ ★ エネルギー基準達成率 機種数 130%以上 120%以上130%未満 110%以上120%未満 100%以上110%未満 100%未満 13 8 22 59 1 (2)テレビ ①ブラウン管テレビ 多段階評価 ★★★★★ ★★★★ ★★★ ★★ ★ エネルギー基準達成率 機種数 127%以上 118%以上127%未満 109%以上118%未満 100%以上109%未満 100%未満 7 8 10 19 0 ②液晶テレビ・プラズマテレビ 多段階評価 エネルギー基準達成率 2 機種数 ★★★★★ ★★★★ ★★★ ★★ ★ 136%以上 124%以上136%未満 112%以上124%未満 100%以上112%未満 100%未満 154 14 7 21 43 エネルギー基準達成率 機種数 (3)電気冷蔵庫 多段階評価 ★★★★★ ★★★★ ★★★ ★★ ★ 100%以上 90%以上100%未満 80%以上90%未満 70%以上80%未満 70%未満 57 48 54 19 5 4.省エネ基準達成機器割合の増加状況 多段階評価基準の表示の切り替えの考え方に基づき、現行の多段階評価基準設定時 と平成19年12月末時点の省エネ基準達成機種の割合を比較すると、いずれの機器 も3割以上増加していない状況である。 省エネ基準達成機種の割合は以下のとおり。 (1)エアコンディショナー ①冷暖用エアコン(冷房能力が 4.0 キロワット以下のものであって直吹き形で壁 掛け形のもの) 現行基準 平成 19 年 増加割合 設定時 12 月末現在 省エネ基準達成機種割合 1.6% 25.6% 24.0% ②冷暖用エアコン(直吹き形でウィンド形又はウォール形及び冷房能力が 4.0 キ ロワット超のものであって直吹き形で壁掛け形のもの)及び冷房用エアコン 現行基準 平成 19 年 増加割合 設定時 12 月末現在 省エネ基準達成機種割合 100% 99.0% −1.0% (2)テレビ ①ブラウン管テレビ 省エネ基準達成機種割合 現行基準 設定時 100% 3 平成 19 年 12 月末現在 100% 増加割合 0% ②液晶テレビ・プラズマテレビ 省エネ基準達成機種割合 現行基準 設定時 65.9% 平成 19 年 12 月末現在 82.0% 現行基準 設定時 3.9% 平成 19 年 12 月末現在 31.1% 増加割合 16.1% (3)電気冷蔵庫 省エネ基準達成機種割合 増加割合 27.2% 5.多段階評価基準の改正 省エネ基準達成機種割合は、いずれの機器も現行基準設定時から3割以上増加してい ないものの、液晶テレビ・プラズマテレビは5つ星の機種数が 64.4%と大半が集中して おり、上位の1区分に偏りがある状況である。現行基準設定時の 9.8%から大幅に増加 していることから、多段階評価基準の設定方法の考え方に基づき、現在の省エネ基準達 成率の状況を踏まえ、新たな多段階評価基準を設定することとする。 《液晶テレビ・プラズマテレビの多段階評価基準》 多段階評価 現行・エネルギー基準達成率 ★★★★★ ★★★★ ★★★ ★★ ★ 136%以上 124%以上 136%未満 112%以上 124%未満 100%以上 112%未満 100%未満 多段階評価 ★★★★★ ★★★★ ★★★ ★★ ★ 機種数 154 14 7 21 43 新・エネルギー基準達成率 164%以上 143%以上 164%未満 121%以上 143%未満 100%以上 121%未満 100%未満 機種数 6 78 84 28 43 4