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鉄道車両の脱線と安全性の向上 Study on Derailment and Safety for
鉄道車両の脱線と安全性の向上 Study on Derailment and Safety for Railway 鉄道車両における安全性の向上 鉄道の安全性 地下鉄日比谷線脱線事故の原因調査 2000年3 月8日 (1) 曲線部の線形 事故 • 鉄道の安全性は歩行以上 –安全領域: 1時間あたりの死亡率 10-8 –自動車の死亡率 2.6 x 10- 7 -8 –鉄道の死亡率 2.9 x 10 ・脱線 外軌レ ール ・自然災害 ・ヒューマンファクタ 内軌レ ール ・踏切&ホーム 曲線 円曲 緩和 線 ( 直線 ) ント 変化) カント 一定 し(カ ) な ント (カ (2) 緩和曲線における台車の3点支持 –歩行時の死亡率 10- 7 軸ばね 前軸外軌側の 輪重が減少 事故のメカニズムを解明 進行方向 安全対策 緩和曲線における軌道のねじれ 異常挙動の検知技術の研究 脱線に与えた影響因子の推定と新たな評価指標 によ る輪 重減少のメカニズム 静止輪重比及び内軌側輪重横圧比 と外軌側脱線係数(車上測定) 内軌側横圧輪重比の経時変化 (営業車地上測定) 日、時刻、場所、車両、車軸 ○ 脱線防止ガードの非設置 ① 線路線形(急曲 線R16 0m、出口側緩和曲線 488 倍カ ント逓減) ⑥ 緩和曲線出口における軌道狂い(平面 性狂い) ⑦ レールの研 削形状 ( 99年12月に波状摩耗対策等で削正) ⑩ 車体:軽量車体、先頭車、軽荷重 静止 輪重が 小 ② 静的輪重のアンバラ ンス ③ ボルスタレ ス台車の空気ばねの前後剛性( A 社よ りは硬め) ④ 台車の軸ば ね 上下剛性(軽量車体の T車にしては硬 め) ⑤ 車輪の踏面 形状 (99年10月に、円錐踏面形状・フラ ン ジ角度60度 に変 更) ⑧ レール・ 車輪間 の摩擦係数の増大(塗油 器、運転本数) ⑨ カン ト均衡速 度以下の低速 運転 (ラ ッシュ直後の下り) Q tan P 1 t an 1.N ada lの式による 限界脱線係数 ・ 静止輪重管理 フラ ン ジ角、フラ ンジ部分の摩擦係数 に依 存 2.低速、急曲線に対する新たな指標 ・ 航空・鉄道調査委員会の設立 推定脱線 係数比=輪重横圧推定式 に基 づく脱線 係数( 推定脱線係数)/限界脱線係 数 万葉線脱線事故の原因調査 中越地震による上越新幹線脱線事故調査 2004年8 月8日、9月30 日 2004年10月23 日 地震時列車脱線の被害軽減対策に 参考となる事実情報 ・ 脱線した車輪によるレール締結装置の損傷 ・ レールの著しい横移動、転倒、破断 ・ 接着絶縁継目付近で前後のレール分離 ・ 最後部車両の対向列車との衝突の可能性 ・ 独 立回転車輪 片トング転てつ機と脱線こん跡 ・ 分 岐通過 ・ L型車両ガイド及びレールのIJ構造の開発 ・ 非常ブ レーキ指令の時間短縮 地震による 脱線安全対策等は引続き検討 福知山線列車転覆事故の調査 2005年4 月25日 高速列車の脱線事故の事例 2 000.6.5 TGVユーロ スター 機関車駆動装置破損 速度290k m/h 軽傷 14名 1 998.6.3 ICE レン トゲン号がエ シェデ付近で脱線 客車の車輪 (弾性車輪) が割損 速度1 98km/ h 死亡 1 01名、負傷 1 05名 運行記録計の実装 1 993.12.21 TGV北欧州線 路盤陥没 速度2 94km/h 軽傷 1名