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Q-16 農薬は、どのようにして登録されるのですか

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Q-16 農薬は、どのようにして登録されるのですか
Q-16
農薬は、どのようにして登録されるのですか
農薬は、その多くが生物に対し生理活性を有する化学物質であることや、病害虫の防除
などを目的として環境中に意図的に放出されるものであることなどから、農薬取締法はも
ちろんのこと、食品衛生法(食品、添加物等の規格基準)、環境基本法(環境基準)、水
道法(水質基準)、水質汚濁防止法(排水基準)などに基づき、満たすべき各種の基準が
設定されています。さらに、食品(農産物)、水道水への残留を始め、河川、湖沼などの
公共用水域、農用地を含むすべての土壌、工場等からの排水など生活環境への影響につい
ても厳しく規制されており、これらの基準への適合性が確認されたのち登録されます。
申請は独立行政法人農林水産消費安全技術センターで受付けし、さまざまな検査を行い
ますが、大きく分ければ、①品質と効き目、②農薬を使う者への安全性、③農薬を使って
生産された農産物の消費者への安全性、④カイコ、ミツバチなど有用生物、魚など水産生
物を含む生態系への影響や環境への安全性が項目にあげられます。
これらの検査は、主として独立行政法人農林水産消費安全技術センターにおいて、それ
ぞれ専門的に実施されます。必要な場合には、厚生労働省による毒物や劇物の指定を受け
る手続きもします。
また、食用作物への残留農薬や農薬の使用に伴う水質への影響については、登録保留基
準によって安全性を確認しなければならないので、新しい農薬であればその設定のための
手続きをとります。
検査に必要な新しい行政行為をするときには、関係大臣は農業資材審議会に諮ってその
意見を聞かなければなりません。こうして、農薬の品質が保証され、効き目も確かで、す
べての安全性が確認されたものだけが、農林水産省に登録され農薬として認められます。
登録の有効期間は3年で、継続して販売する場合、その有効期間内に再登録を行う必要
があります。その間に新しい検査項目が追加された場合、そのデータが提出できないと再
登録されない例もあります。
また、登録は銘柄別になされるので、メーカーが別であったり、含まれる量が異なる場
合にはそれぞれ個別に登録の申請をして検査を受けなければなりません。
平成26年3月31日現在、有効登録件数は4,328件、有効成分数は561種類です。
農
薬
製
造
者
登録申請
又
は
農
薬
輸
入
者
農林水産消費安全
技術センター
経
由
検
査
経
製造、加工又は輸入
【農薬に関す る基礎知識】
登録申請
検査の指示
●人・家畜等への安全性
●土壌・水環境への影響
●原体混在物の安全性
●有効成分・製剤の物理的化学的性状
●薬効・薬害の有無
●農作物等への残留性
●水産動植物等有用動植物への影響
登録票交付
農林水産省
消費・安全局
農産安全管理課
申請受理
農業資材
審議会
登録保留基準の設定
送付・回報
送付・回報
検査結果の報告
毒物・劇物の評価指定
残留農薬基準の設定
登
販売
録
内閣府消費者庁
-26-
中央環境
審議会
諮問
(基準)・答申
厚生労働省
登録票交付
由
環境省
内閣府食品
安全委員会
食 品 影 響 評 価
(ADI設定)
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