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平成28年3月15日 組織体制整備、研修改善等 [PDFファイル

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平成28年3月15日 組織体制整備、研修改善等 [PDFファイル
教政人第655号
平成28年3月15日
課
教
教
県
(
室
)
育 事 務 所
育 機 関 の
立
学
校
長
長
長
長
殿
岡山県教育委員会教育長
( 公 印 省 略 )
不祥事の根絶について(通知)
このことについては、これまでも繰り返し通知し、あらゆる機会を通じて注意を喚起し
てきたところでありますが、昨年8月に続き、本年に入り、教職員による不祥事が相次ぎ、
県民の教育に対する信頼が著しく損なわれる事態になっております。
あらためて、全ての所属において教職員一人一人の服務規律の徹底や、教育に携わる者
としての自覚の高揚に努め、組織全体で、より実効性のある対策に迅速に取り組むことが
重要であります。
つきましては、不祥事の根絶を期すため、今後、次に掲げる取組を実施することとしま
すので、貴職におかれては、所属の実情に応じた自発的な取組、教職員による主体的な取
組を検討、実施されるようお願いします。
記
第1
1
組織体制の整備
不祥事防止対策チームの設置
(1) 不祥事防止対策の総合的かつ効果的な取組を企画し、迅速に進めるため、不祥事
防止対策チーム(以下「対策チーム」という。)を平成28年3月に教育庁内に設置
する。
(2) 対策チームは、次の者で組織し、教育次長の指揮監督のもとに業務を遂行する。
①専任職員
平成28年度からコンプライアンスに関する専任職員を配置する。なお、平成
27年度中は、教育政策課人事班長及び教職員課評価・企画班長がこの任に当た
る。
②関係職員
教育政策課、教職員課、保健体育課、福利課、教育事務所、総合教育セン
ター等の職員のうちから教育長が指名する。
③アドバイザー
心理学、犯罪抑止等の外部専門家のうちから教育長が委嘱する。
(3) 対策チームは、次に掲げる取組など不祥事防止対策を実施する。
① 新たな視点(心理学、犯罪抑止等)による研修プログラムの開発
②
③
④
⑤
⑥
⑦
⑧
2
アドバイザーの知見を活用し、不祥事の具体的な背景、行動特性等の検証
を基にした、事例に応じた研修プログラムや研修資料を作成する。
学校訪問による校内環境、生徒指導体制の確認や不祥事防止指導
計画的に学校訪問を実施し、校内体制の確認や、指導助言を行う。
不祥事が起きた場合の支援、原因究明、対策検討
当該学校等にアドバイザーも含めて訪問し、専門的見地からの支援ととも
に、原因究明や対策を検討する。
学校等各所属への注意喚起や情報発信の工夫
常に危機感、緊張感が持てるよう、教職員への適時適切な注意喚起や、他
県の不祥事発生例の情報を収集・発信する。
不祥事防止月間の設定
研修や啓発活動等の重点的実施期間とする不祥事防止月間を設定する。
所属内研修用の資料やチェックリスト、啓発資料等の作成、改編
所属内研修用の資料やチェックリスト、啓発資料等を作成し、必要により
改編する。
Webにコンプライアンス研修ページを開設
所属内研修用の資料等を各所属に提供するためのホームページを開設する。
e-ラーニングの作成
不祥事防止月間に全教職員が実施するe-ラーニングを作成する。
コンプライアンス推進員の任命
(1) 所属教職員が日常的に法令等を遵守した行動をとるよう、所属のコンプライアン
スに関する取組の牽引役として、コンプライアンス推進員を置くこととする。
(2) コンプライアンス推進員は、次に掲げる教職員のうちから、1名を選任すること。
・本庁各課室
副課長、参事又は副参事
・教育事務所、教育機関
次長、副館長
・学校
副校長、教頭
なお、校地がある学校にあっては、校地ごとに任命することが望ましい。
(3) 所属長は、コンプライアンス推進員を任命し、本庁各課室、教育事務所、及び教
育機関にあっては教育政策課人事班に、学校にあっては教職員課評価・企画班に別
紙様式により速やかに報告すること。なお、人事異動等により、コンプライアンス
推進員を変更した場合も、同様に報告すること。
(4) 各所属の創意や工夫による取組が重要であることから、所属長等の方針を踏まえ、
コンプライアンス推進員が中心となり、次に掲げる取組を行うなど、各所属の実情
に応じた主体的な取組を工夫・実施すること。
① 教職員の実態把握、服務規律の徹底
② 校内研修の年間計画の策定・実施
校長等の方針を踏まえ、推進員が中心となり不祥事防止の校内研修の年間
計画を策定・実施する。
〔研修内容例〕
(ア)教職員倫理 (イ)わいせつ・セクハラ・パワハラ防止
(ウ)飲酒に伴うトラブル・飲酒運転
(エ)交通事故・交通違反
(オ)体罰防止
(カ)会計処理
(キ)情報セキュリティ・個人情報保護
(ク)メンタルヘルス 等
③ 校内施設や校内ルールの確認・徹底
校内の密室となりうる環境(磨りガラスの部屋や相談室等)の確認と改善
や、生徒指導の校内ルール(個別指導、携帯電話等)の確認と徹底を行う。
④ 不祥事防止の啓発
会議等での注意喚起や、ポスター、標語の掲示等による意識向上を図る。
第2
1
総合教育センター研修の改善
コンプライアンス推進員研修の実施
コンプライアンス推進員に対して、所属内の不祥事防止研修の手法やリスクマネジ
メント等について、JKET研修(人事院が開発した公務員倫理研修の指導者を養成する
ための研修)など外部専門家による研修を実施する。
2
メンタルトレーニングやストレスマネジメント等の研修の実施
民間講師によるメンタルトレーニング、ストレスマネジメント、アンガ-マネジメ
ント、ワークライフバランス研修を実施するとともに、実習助手を対象とした服務研
修を実施する。
3
既存研修の内容の工夫・充実
経験年数別研修等において、ふさわしい服装や態度などを含む教育者としての自覚
や心構え、服務等を徹底し、不祥事防止のための意識啓発や、教職員としての初心に
立ち返らせるなどの研修を実施する。
なお、研修は、教職員それぞれの経験年数や職責等に応じた、適切な判断力を高め
るグループ演習などの形態を取り入れる。
※
第3
研修の実施について、詳細は別途通知する。
互いに相談し支え合える職場づくり
相次いだ一連の不祥事から、教職員としての自覚の高まり、職場内の支え合いや情
報共有、チームによる指導体制が不十分であったことなどの課題が挙げられる。
ついては、管理職は次のことに留意し、風通しのよい職場づくりを進めること。
(1) 各教職員が仕事にやりがいや充実感を感じられるよう、管理職が日頃からコミュ
ニケーションを取る中で、教職員の頑張りを認め、互いに支え合う職場づくりを進
めること。
(2) 不祥事防止のためのチェックリストを基に教職員と面談を行い、勤務や勤務外の
生活の実態を把握し、適切な指導や支援に努めること。
(3) 若手教員と先輩教員が共に学び合い高め合うOJTチームを編成し、校内研修の
実施に努めること。
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