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事 業 報 告 書 - 日本科学技術振興財団

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事 業 報 告 書 - 日本科学技術振興財団
平成 15年度
事 業 報 告 書
平成 15年 4 月 1 日~平成 16年 3 月 31 日
財団法人
日本科学技術振興財団
目
資
次
Ⅰ
役員会等・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・1
Ⅱ
科学技術振興事業
Ⅲ
科学技術館運営事業・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・3
Ⅳ
企画開発事業
Ⅴ
情報システム事業
Ⅵ
所沢航空発祥記念館運営事業
料
編
Ⅰ
役員会等の資料
Ⅱ
科学技術振興事業の資料
Ⅲ
科学技術館運営事業の資料
Ⅳ
企画開発事業の資料
Ⅴ
情報システム事業の資料
Ⅵ
所沢航空発祥記念館運営事業の資料
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・2
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・4
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・5
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・6
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・8
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・11
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・26
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・41
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・43
・・・・・・・・・・・・・・・49
平 成 15年 度 事 業 報 告
平成15年度(平成15年4月1日~平成16年3月31日)は、年度当初の基本方針に基づき所期の目標を達
成し成果をあげることができました。
これはひとえに、国、産業界、学会ならびに日本自転車振興会、日本財団、日本宝くじ協会など関係
各位のご支援、ご協力の賜物と深く感謝申し上げます。
本年度実施しました事業の概要は次のとおりです。
Ⅰ 役員会等(詳細は別紙事業内容8ページ参照)
1.会議の開催
(1) 理事会の開催
(2) 評議員会の開催
(3) 会長・副会長会議の開催
2.賛助員活動
3.科学技術館建築設備の改修
(1) 展示棟 4 階トイレ改装
(2) 1 階催事場改修工事
4.その他
(1) 広報誌の発行
(2) 館施設の活用
1) 催事場
2) サイエンスホール
3) 会議室
1
Ⅱ 科学技術振興事業
(詳細は別紙事業内容 11 ページ参照)
1.調査研究事業
(1)新しい時代における地域の学習資源を活用した理工系人材育成に関する調査研究
(日本自転車振興会補助事業)
(2)環境科学に関する環境教育推進事業
(環境省請負事業)
(3)エネルギー技術の調査研究
(4)2005 年日本国際博覧会協会における青少年向け行事モデルの作成
2.普及啓発事業
(1) 映像による科学技術の普及活動
① 第 44 回科学技術映像祭の開催(平成 15 年 4 月 17、18 日開催)
② 科学技術映像ライブラリーの活動
(2) 科学の祭典、科学体験ひろばの開催
① 青少年のための科学の祭典 (文部科学省受託事業、企業・団体の協賛)
② 科学体験ひろば (文部科学省受託事業)
(3) サイエンスキャンプ 2003 の開催 (子どもゆめ基金助成事業)
(4) ウインター、スプリング・サイエンスキャンプ:大学、公的研究機関、民間企業との連携によ
る先進的な科学技術を主体とした科学技術体験プログラムの実施に関する課題調査研究
(文部科学省受託事業)
(5) サイエンス・レンジャ-(実験工作、ものづくり名人)の派遣
(東・西日本科学実験推進協議会受託事業)
(6) シンポジウムの開催
① プレベンチャー事業平成 12 年度採択課題研究開発成果報告会の開催
(独立行政法人科学技術振興機構受託事業)
② 第 25 回記念
風力エネルギー利用シンポジウム
(日本風力エネルギー協会と共催)
(7) リコーキッズ・ワークショップ「かがく・夢・あそび」の開催
(㈶新技術開発財団との共催)
(8) HFSPに係る情報提供業務
(9) 学びんピック事務局
(文部科学省請負事業)
(学習意欲向上方策研究委員会受託事業)
(10)その他の科学技術普及啓発事業
①「全国学芸科学コンクール」(㈱旺文社主催)への協力
② 日本風力エネルギー協会への協力
2
③ エネルギー変換懇話会への協力
④ 科学技術団体連合への協力
Ⅲ 科学技術館運営事業
(詳細は別紙資料編
26ページ参照)
1.展示活動
(1) 展示の更新
①「建設館」の更新(4階F室)
(出展協力:㈳日本建設業団体連合会)
②「モーターズワールド」(3階G棟)
(出展協力:マブチモーター㈱)
2.普及啓発事業
(1) サイエンス友の会活動
会員数
小・中学生、大人 2,849人
行
工作教室、実験教室などを年間 263回開催
事
延べ参加人数 4,697 人
(2) コンピュータ・リテラシー活動
① 先生のためのパソコン講習会の開催
② 一般社会人向けパソコン講習会の開催
3.調査・研究開発事業
(1)「生命科学をテーマとした博物館活動事例調査」(日本自転車振興会補助事業)
(2)「地球環境保全巡回展3」の製作 (日本財団助成事業)
4.交流事業
(1) 地域科学館連携支援事業開発支援業務 (独立行政法人科学技術振興機構 受託事業 )
(2)「出前授業を対象とした可搬型立体映像シミュレーションシステム」の開発と運用
(3) 科学館・学校連携事業
5.特別展の開催
(1) 特別展
①「自然科学写真展」(4月29日~6月1日)
② GWスペシャル「万華鏡工作」(5月3日~5月5日)
3
③ ウォーターフェア‘03東京(8月1日~8月7日)
④ 夏休み特別展「サマー・カーニバル‘03」(8月10日~8月17日)
⑤ 第4回「地球環境世界児童画コンテスト優秀作品展(8月10日~8月31日)
⑥「日本IBM TryScience 実験教室」(8月24日、9月14日、9月28日、10月12日)
⑦「夢・化学21」土曜実験教室(9月~3月の毎週土曜日)
⑧ 講演とライブ中継ショー「火星を探る」(9月14日)
⑨「原子力の日」特別イベント(10月20日~10月26日)
⑩「企業人講演会」(11月23日)
⑪「日本のノーベル賞科学者と2003年ノーベル賞受賞者展」(10月4日~11月9日)
⑫ 第15回全国生涯学習フェスティバル「まなびピア沖縄2003」(11月27日~12月1日)
⑬ 「夢・生きものたちとの出会い(写真展)」(12月1日~1月31日)
⑭ 企画展「地球環境展」(1月20日~2月1日)
⑮ コンストラクション・ワンダーランド(2月15日)
⑯ 春休み特別展「木工アート展」-メカ木ズム&からくり箱の世界-(3月20日~4月4日)
(2) 巡回展
① 七つの体験感覚ひろば
② ラ・ビレット展
③ 地球環境展
④ オーロラ・マルチスライド・ショー
⑤ 巡回ワークショップ
6.入館者状況
年間総数
550,922人
7・学芸活動
8.館施設の活用
Ⅳ 企画開発事業
(詳細は別紙資料編
41 ページ参照)
1.教育文化施設関連事業
(1)豊田市(仮称)科学技術体験館整備設計業務
4
(2)大成高等学校「大成
風のミュージアム」設計・監理並びに展示製作業務
(3)岐阜県先端科学技術体験センター第 2 ステージ基本構想作成業務
(4)ハンセン病資料データベース作成のための資料調査業務
(5)平成 15 年度川崎市ワクワクドキドキ玉手箱開発製作実施業務
(6)越谷市科学体験センター体験装置設置工事監理業務
(7)むつ科学技術館新展示製作業務
(8)鳥取市歴史博物館展示保守業務
(9)平成 15 年度「太陽電池科学館ソーラーラボ」運営・展示基本コンサルティング業務
(10) 平成 15 年度「太陽電池科学館ソーラーラボ」展示強化のための展示製作業務
(11) 青森県立三沢航空科学館総合ガイドブック等製作業務
(12)独立行政法人国立科学博物館新館Ⅱ期展示工事監理業務
Ⅴ 情報システム事業
(詳細は別紙資料編
43ページ参照)
1.自然環境・放射線Webによる原子力理解増進事業 (文部科学省受託事業)
(1) 自然放射線の測定実践への支援
(2) 「自然環境・放射線Web」の活用等
2.IT教育用機材整備事業
(㈶日本宝くじ協会助成事業)
―科学フロンティア「探査歴史シリーズVo1. 2
太陽系探査」―
3.マルチメディア・モデル美術館・博物館展開事業
(旧通信・放送機構成果展開等研究開発事業)
―「バーチャル・リアリティによる科学技術共同体験学習システム」―
4.平成15年度オゾン層の現状と対策啓発広報業務
(環境省請負事業)
5.平成15年度科学技術・理科教育のための革新的なデジタル教材の開発
(独立行政法人科学技術振興機構請負業務)
6.受託開発事業
(1) 情報処理システムの研究開発
(2) PDMおよびその関連システムの研究開発
5
(3) マルチメディア・データベースシステムの研究開発
(4) 新エネルギー関連システムの研究開発
(5) その他
7.情報処理サービス事業
(1) ASP事業
Ⅵ 所沢航空発祥記念館運営事業
(詳細は別紙資料編
49 ページ参照)
1.展示活動
(1) 展示資料の収集
団体および個人から航空に関する資料を収集
(2) 展示の更新
・ 屋外展示機「YS-11 機」の再塗装工事
・ 「ガス気球展示装置」の安全対策工事
・ 「ジャンボジェット機フライトシミュレータ」スロットル等の強化工事
・ 映像コンテンツのDVD化移行工事
・ 「ノースアメリカンF86D」見学台設置
・ 大型映像館上映フィルムの更新
2.特別展等の開催
「君もパイロットになれる
-フライトシミュレーション展-」他
3.公開講座の開催
「ヘリコプターの構造」など計 7 回実施
4.入館者状況(年間)
総数
270,207 人
6
平 成 15年 度 事 業 報 告
資
料
目
Ⅰ 役員会等の資料
編
次
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・8
Ⅱ
科学技術振興事業の資料
Ⅲ
科 学 技 術 館 運 営 事 業 の 資 料 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 2 6
Ⅳ
企 画 開 発 事 業 の 資 料 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 4 1
Ⅴ
情報システム事業の資料
Ⅵ
所沢航空発祥記念館運営事業の資料
7
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 1 1
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 4 3
・・・・・・・・・・・
49
Ⅰ 役員会等の資料
財団の諸事業を円滑に推進するため役員会を開催し、平成15年度事業計画に基づき業務を実施しま
した。
1.会議の開催
(1) 理事会の開催
第 186 回
平成 15 年 6 月 19 日
・ 平成 14 年度事業報告ならびに同決算報告
・ 常任理事委嘱承認の件
・ 評議員委嘱承認の件
・ 平成 15 年度補助事業実施に関する件
・ 平成 15 年度補助助成事業実施に関する件
第 187 回
・
平成 15 年度第 1・四半期事業実施報告
第 188 回
・
平成 15 年 9 月 25 日
平成 15 年 12 月 16 日
平成 15 年度第 2・四半期事業実施報告
第 189 回
平成 16 年 3 月 18 日
・ 平成 16 年度事業計画ならびに同収支予算
・ 平成 15 年度第 3・四半期事業実施報告
(2) 評議員会の開催
第 54 回
平成 15 年 6 月 19 日
・ 理事選任の件
・ 平成 14 年度事業報告ならびに同決算報告
・ 平成 15 年度補助事業実施に関する件
・ 平成 15 年度補助・助成事業実施に関する件
第 55 回(臨時)
平成 16 年 3 月 18 日
・ 平成 16 年度事業計画ならびに同収支予算
・ 平成 15 年度第 3・四半期事業実施報告
(3) 会長・副会長会議の開催
・ 第 8回
平成 15 年 6 月 4 日
・ 第 9回
平成 15 年 9 月 17 日
・ 第 10 回
平成 16 年 3 月 9 日
8
2.賛助員活動
財政基盤の安定を図るために賛助員の拡大に努めました。
3.科学技術館建築設備の改修
(1) 展示棟 4 階トイレ改装
経年化によって排水の状態が悪いため、まず 4 階トイレの全面改修工事を実施しました。
また、身障者用トイレは 3 階の男子、女子トイレの一部にしか設置されていないので、実施にあたっ
て、入館者から要望のある身障者を中心とする多目的トイレを設置し、サービスの向上を図りました。
(2) 1階催事場改修工事
空調機の老朽化で断熱吸音材落下や粉麈飛散等の障害が発生し、展示商品の汚損、空調機能の低下
等で主催者にご迷惑を掛けております。これらの問題を早期に解消するため、5 号、9 号催事場のダク
ト等改修工事を実施しました。
4.その他
(1) 広報誌の発行
「JSF Report(財団の窓)」をつぎのとおり発行し、理事、評議員をはじめ関係先に配布しました。
第 88 号
平成 15 年 4 月
第 89 号
平成 15 年 8 月
第 90 号
平成 15 年 11 月
第 91 号
平成 16 年 1 月
(2) 館施設の活用
催事場、サイエンスホール、会議室を新技術の普及・交流の場として運営しております。
本年度の主な出展、利用件数はつぎのとおりです。
1) 催事場
・ サイクルフェスティバル
・ 青少年のための科学の祭典
・ 製本機械システムショー
・ 毎日書道展作品審査会
・ 特許情報フェア
他 65 件
2) サイエンスホール
・ 科学技術映像祭
・ 第 5 回日本水大賞表彰式
9
・ 国際マイクロマシンナノテクシンポジウム
・ 弦楽器フェア
・ 特許研修会
他 240 件
3) 会議室
・ PC工法溶接管理技術者資格更新講習会
・ ナノ粒子研究会
・ 特許情報フェア出展社説明会
・ 溶接冶金研究委員会
・ プラント配管計画と配管設計セミナー
他 859 件
10
Ⅱ 科学技術振興事業の資料
本事業は、科学技術の振興に役立つ諸活動を展開していく事業です。
活動内容としては、科学技術振興活動などに関する調査を行う「調査研究事業」と、映像による科学
技術の普及活動、青少年を主対象とした科学技術体験型イベントや、技術者・研究者を対象としたシ
ンポジウムの開催等による「普及啓発事業」に分かれています。
主な事業は次のとおりです。
1.調査研究事業
(1) 新しい時代における地域の学習資源を活用した理工系人材育成に関する調査研究
(日本自転車振興会補助事業)
産官学の外部有識者からなる本委員会(12 月 8 日、1 月 28 日、3 月 10 日)、全国各地の「科学
の祭典」にかかわる科学技術教育関係者や行政関係者等からなる検討委員会(12 月 17~18 日)を
開催しました。また、「地域の学習資源を活用した活動事例アンケート」、海外調査(イギリス、
アメリカ、フィンランド)を実施しました。
これらの結果をもとに、新たな人材育成事業の方向性とその事業プランを取りまとめました。
・『本委員会』
委員長
水野
博之
高知工科大学総合研究所
委
山田
卓三
名古屋芸術大学
長濱
音一
茨城県猿島郡総和町
市瀬
和義
富山大学教育学部
小原
幸三
鹿児島大学大学院理工学研究科
谷
達雄
㈱リコー
員
所長
教授
町会議員
教授
教授
副理事・技師長
纐纈
満
日本ガイシ㈱
取締役広報部長
深尾
正
㈳電気学会
青山
好延
渡辺
良
市原
健介
経済産業省 産業技術環境局大学連携推進課 大学連携企画調整官
倉持
隆雄
文部科学省 基盤政策課
鍵本
潔
㈶日本科学技術振興財団
常務理事・企画開発部長
寿岳
和子
㈶日本科学技術振興財団
理事・振興部長
会長
㈳日本化学工業協会
広報部長
㈳日本経済団体連合会
11
環境・技術本部 開発グループ長
課長
・『検討委員会』
委
員
一口
芳勝
北方圏理科教育振興協会
井上
貫之
南郷村立島守中学校
川口
絹子
石川県羽咋市教育委員会
教育長
伊佐
公男
福井大学教育地域科学部
教授
戸田
一郎
北陸電力エネルギー科学館
滝川
洋ニ
国際基督教大学高等学校
新井
紀子
国立情報学研究所
助教授
田村
正弘
中野区教育委員会
指導主事
高梨
賢英
慶応義塾幼稚舎
高瀬
一男
茨城女子短期大学
副学長
尾崎
浩巳
岐阜大学教育学部
教授
斉川
清一
福井県立藤島高等学校
熊野
善介
静岡大学教育学部
助教授
西岡
正泰
三重大学教育学部
教授
原
俊雄
神戸大学理学部
山田
善春
大阪市立高等学校
教諭
島根大学教育学部
教授
曾我部
国久
理事
教頭
教諭
教諭
教諭
助教授
野瀬
重人
岡山理科大学理学部
磯崎
哲夫
広島大学教育学部
立石
康
佐藤
成哉
教授
教授
愛媛県小田町田渡小学校
熊本大学教育学部
校長
助教授
(2) 環境科学教育推進事業(環境省請負事業)
検討委員会(12 月 1 日、1 月 12 日、3 月 8 日)とワーキンググループ(9 月 30 日、11 月 4 日、
12 月 1 日、25 日、2 月 18 日)を開催し、事業を進めました。
水に関するカリキュラムをワーキンググループにおいて開発すると同時に、モデル授業を、12 月
10 日(埼玉大学教育学部付属小学校)と1月 12 日(科学技術館)で実施しました。その後、カリ
キュラム案の評価とそれを普及させるための方策などについて委員会、ワーキンググループで検討
し、提言として取りまとめました。
・『委員会』
委員長
小澤 紀美子 東京学芸大学 教授
委員長代理
青木
康展
独立行政法人国立環境研究所
委
小川
かほる
千葉県立中央博物館環境教育研究科長
員
12
健康リスク評価研究室長
餌取
章男
科学ジャーナリスト
新谷
隆
野田
啓司
海老名市立大谷中学校 教諭
水落
元之
独立行政法人国立環境研究所バイオエコエンジニアリング研究室 主任研究員
三田
直樹
独立行政法人産業技術総合研究所生物機能工学研究部門 主任研究官
山田
一裕
岩手県立大学総合政策学部環境政策講座環境生態工学 助教授
国際大学グローバル・コミニュケーション・センター 客員研究員
・『ワーキンググループ』
委
員
引間
和彦
埼玉大学教育学部付属小学校
教諭
石田
好弘
東京都環境局総務部企画調整課環境パートナーシップコーナー
野田
啓司
海老名市立大谷中学校
教諭
青山
周
㈳日本経済団体連合会
環境・技術本部
阿部
頼之
環境グループ長
科学技術館
(3) エネルギー技術の調査研究
エネルギー変換懇話会と共同で、エネルギー技術の開発に関し調査研究会を開催しました。
・5 月 22 日
燃料電池の開発動向と問題点
講師:本間
・7 月 31 日
琢也
㈶燃料電池開発情報センター 常任理事
最新鋭石炭火力の現状と課題について
講師:伊藤
輝美
電源開発㈱ 火力事業部長
石炭ガス化複合発電(IGCC)の概要と最新動向
講師:犬丸
・10 月 28 日
淳
㈶電力中央研究所
横須賀研究所 上席研究員
システム開発の現状と課題
講師:小林
広武
㈶電力中央研究所
狛江研究所 上席研究員
市場動向と将来展望
講師:一木
・12 月 19 日
修
㈱資源総合システム 代表取締役社長
太陽光発電:総論
講師:田中
愁佳夫
(独)新エネルギー・産業技術総合開発機構 新エネルギー技術開発部統括研究員
太陽光発電:太陽光発電における新技術開発の現状
講師:荒谷
復夫
(独)新エネルギー・産業技術総合開発機構 新エネルギー技術開発部主任研究員
・3 月 19 日
風力発電:小型風車の現状と将来展望
講師:根本
泰行
足利工業大学総合研究センター 客員研究員
風力発電:最近の風力技術の動向
13
講師:松宮
煇 (独)産業技術総合研究所エネルギー利用研究部門 主任研究員
また、エネルギー変換懇話会(DEC)会報(2003 年版)を発行しました。
(4) 2005年日本国際博覧会協会における青少年向け行事モデルの作成
平成14年度に作成した行事モデルを基に、博覧会協会とイベントの開催時期や内容等について調
整を行うとともに、2005年の開催に向けて愛知県内の有力企業から協賛金を集めるための作業を行
いました。
2.普及啓発事業
(1) 映像による科学技術の普及活動
① 第 44 回科学技術映像祭の開催
科学技術映像祭は、優れた科学技術に関する映像を推奨し、科学技術の普及と向上を図ることを
目的とするもので、当財団と㈶つくば科学万博記念財団、㈶日本科学映像協会、㈳映像文化製作者
連盟の 4 者共催により実施しました。
応募された 82 作品(映画 49 本、テレビ番組 33 本)のうち下記の優秀作品 15 本を推奨しました。
4 月 18 日に科学技術館サイエンスホ-ルで表彰式を開催すると共に、18・19 日の両日、入選作品
の上映会を行いました。
内閣総理大臣賞(1 作品)
【ポピュラーサイエンス部門】
・テレビ
深海のバンパイヤ 幻のコウモリダコを追う
企画製作
日本放送協会
文部科学大臣賞(14 作品)
【科学教育部門】
・テレビ
水の一生「雲のふしぎ」
企画製作
・フィルム
・ビデオ
日本放送協会
街で子育て 小さな猛きん ツミ
企
画
いたばし野鳥クラブ
製
作
㈱群像舎
春の妖精たちー植物の生存戦略ー
企画製作
堀田
康夫(個人)
【基礎研究部門】
・ビデオ
The life of Osteoclastsー破骨細胞の一生ー
企
画
旭化成㈱
製
作
㈱アイカム
14
・ビデオ
ERATO 近藤誘導分化プロジェクト ビデオ記録
企
画
科学技術振興事業団
製
作
㈱イメージサイエンス
生命が形をつくるとき
【科学技術部門】
・フィルム
・テレビ
未知への航海ーすばる望遠鏡建設の記録ー
企
画
文部科学省 国立天文台
製
作
㈲ユー.エヌ
ETV スペシャル サイエンスワールド
田中耕一さんノーベル賞を決めた新発見
-タンパク質研究最前線-
企画製作
日本放送協会
【医学部門】
・テレビ
・ビデオ
・テレビ
大いなる航海-軍医 髙木兼寛の 280 日-
企
画
ライフサイエンス出版㈱
製
作
㈱南日本放送
Helicobacter pylori とは-細菌学的特徴と胃粘膜傷害機-
企
画
大塚製薬㈱
製
作
㈱ヨネ・プロダクション、電通サドラー・アンド・ヘネシー㈱
もっと知りたい放射線治療
企
画
科学技術振興事業団(サイエンスチャンネル)
製
作
㈱プレンティ
【ポピュラーサイエンス部門】
・テレビ
風にのって、復活への離陸-尖閣諸島のアホウドリ-
企画製作
・フィルム
雪豹 Snow Leopard
企画製作
・テレビ
㈱群像舎
素敵な宇宙船地球号 里山昆虫記-緑を守る虫たちの小宇宙-
企画製作
・テレビ
沖縄テレビ放送㈱
全国朝日放送㈱、㈱ジェノム
再生医学-現状と未来-
企
画
科学技術振興事業団(サイエンスチャンネル)
製
作
㈱桜映画社
また、各都市での「第 44 回科学技術映像祭」入選作品上映会を下記日程で行いました。
4月16日~21日
未来科学技術情報館
4月15日~20日
つくばエキスポセンタ-
15
4月29日~5月5日
山梨県立科学館
4月19日
名古屋市科学館
4月27日・5月5日
広島市こども文化科学館
4月19日・24日
大阪科学技術センター
4月26日~5月5日
仙台市科学館
5月 3日~5月5日
宮崎科学技術館
5月 3日・5日
札幌市青少年科学館
5月 3日・10日、9月6日、13日
旭川市青少年科学館
6月21日、7月21日、9月15日、11月1日、8日、15日 九州エネルギー館
11月1日~3日
富山市科学文化センター
② 科学技術映像ライブラリー活動
今年度の映像ライブラリー貸出状況は次の通りです。
・貸出件数
12 件
・貸出本数
38 本
・映画会回数
22 回
・観覧延人員
1,082 人
(2) 科学の祭典、科学体験ひろばの開催
① 青少年のための科学の祭典
(文部科学省受託事業、科学の祭典実行委員会等との共催事業、企業・団体の協賛)
青少年が自然科学に親しむ機会を提供するために、全国各地の小学校から大学までの科学教育関
係者や研究機関の協力を得て、実験や工作を中心とする科学の祭典を、文部科学省受託事業として
8 大会、受託外の自主事業(財団と各大会実行委員会等とで主催)として 58 大会(73 会場)開催
しました。
<文部科学省受託事業>
参加者
合計
103,809 人
全国大会
7月24日~28日
科学技術館
北海道大会
8月11日~12日
岩内地方文化センター
5,000人
宮城県大会
8月23日~24日
石巻専修大学
2,239人
60,100人
出雲大会
11月 1日~ 2日
出雲科学館
8,350人
浜岡大会
11月15日~16日
浜岡町民会館・周辺広場
3,800人
八幡浜大会
11月22日~23日
八幡浜市民スポーツセンター
5,872人
8,032人
川内大会
1月17日~18日
鹿児島市科学館
三沢大会
2月14日~15日
青森県立三沢航空科学館
<自主事業>
参加者
合計
350,777 人
16
10,416人
(北海道)
羽幌大会
5月18日
レストパークはぼろ(羽幌市)
535人
函館大会
8月17日
函館市芸術ホール(函館市)
美幌大会
8月23日
美幌町立美幌小学校体育館(美幌町)
札幌大会
9月13日~14日
札幌市青少年科学館(札幌市)
3,425人
室蘭大会
9月21日
室蘭市青少年科学館(室蘭市)
1,334人
帯広大会
10月12日
帯広市児童会館(帯広市)
2,135人
釧路大会
10月18日~19日
釧路市青少年科学館(釧路市)
1,800人
北見大会
11月 3日
北網圏北見文化センター(北見市)
3,332人
8月 9日~10日
八戸市児童科学館(八戸市)
6,052人
7月26日~27日
秋田県立子ども博物館(秋田市)
1,800人
8月 1日~ 2日
山形県産業科学館(山形市)
6,500人
東海会場
8月21日
東海村中央公民館(東海村)
1,500人
鉾田会場
9月28日
茨城県立鉾田第一高等学校(鉾田町)
1,890人
総和会場
11月 8日
広域中央運動公園総合体育館(総和町)
日立会場
12月 7日
日立新都市広場マーブルホール(日立市)
3,000人
680人
(青森県)
八戸大会
(秋田県)
秋田大会
(山形県)
山形大会
(茨城県)
茨城大会
11,000人
4,107人
(千葉県)
千葉大会
6月 7日~ 8日
千葉県立現代産業科学館(市川市)
11,170人
(山梨県)
山梨大会
11月22日
山梨県立科学館(甲府市)
2,660人
2,000人
(静岡県)
浜名湖大会
8月 3日
雄踏町文化センター(雄踏町)
静岡大会
8月17日
静岡市立児童会館(静岡市)
8月 9日~10日
信州大学工学部キャンパス(長野市)
白根大会
8月 5日
白根市白根学習館(白根市)
750人
村松大会
8月 8日
村松町公民館(村松町)
550人
14,097人
(長野県)
長野大会
6,693人
(新潟県)
17
加茂大会
8月19日
加茂市民体育館(加茂市)
200人
広神大会
10月19日
広神村野球場広場(広神村)
500人
新潟県大会
12月13日~14日
県央地域地場産業振興センター(三条市)
8,725人
豊栄大会
2月 7日
豊栄市中央公民館(豊栄市)
300人
新発田大会
2月16日
新発田市生涯学習センター(新発田市)
400人
中条大会
2月21日
中条町産業文化会館(中条町)
350人
8月 3日
黒部市吉田科学館(黒部市)
734人
11月 8日
福井県立若狭図書学習センター(小浜市)
900人
10月 4日~ 5日
名古屋市科学館、
(富山県)
黒部大会
(福井県)
小浜大会
(愛知県)
名古屋大会
でんきの科学館(名古屋市)
15,494人
ソーラーアーク(安八町)
10,191人
(岐阜県)
岐阜大会
ソーラーアーク会場
7月5日~
6日
高山会場
8月 2日~ 3日
高山市民文化会館(高山市)
各務原会場
8月25日~26日
各務原市立那加中学校体育館(各務原市)
岐阜会場
10月25日~26日
岐阜市科学館(岐阜市)
岐阜会場
11月 1日~ 3日
岐阜市科学館(岐阜市)
岐阜会場
11月26日
岐阜市立鷺山小学校体育館(岐阜市)
紀北大会
11月 8日~ 9日
尾鷲市立中央公民館(尾鷲市)
伊賀大会
11月22日
名張教育会館(名張市)
850人
1,140人
1,491人
210人
(三重県)
三重大学大会
1月31日~ 2月 1日
1,206人
780人
三重大学共通教育校舎3号館(津市)
2,014人
(滋賀県)
大津大会
10月25日~26日
大津市科学館(大津市)
4,500人
高島大会
11月15日~16日
高島地域地場産業センター(新旭町)
1,050人
11月 8日~ 9日
京都市青少年科学センター(京都市)
4,847人
(京都府)
京都大会
(大阪府)
大阪大会
8月23日~24日
ハービスホール(大阪市)
18
28,000人
(奈良県)
奈良大会
10月18日~19日
南和大会
2月 7日~ 8日
国立奈良工業高等専門学校(大和郡山市)
2,300人
桜井市まほろばセンター(桜井市)
1,400人
(和歌山県)
和歌山大会
11月15日~16日
和歌山マリーナシティわかやま館(和歌山市)6,388人
(兵庫県)
ひょうご大会
豊岡会場
8月 2日~ 3日
兵庫県立但馬文教府(豊岡市)
837人
丹波会場
8月 2日~ 3日
篠山市立味間小学校(篠山市)
800人
姫路会場
8月 9日~10日
姫路工業大学書写キャンパス5号館(姫路市) 4,235人
南但馬会場
8月 9日~10日
JR和田山駅前「ふれあいアート」(和田山町)
淡路会場
8月17日~18日
淡路サティ(洲本市)
播磨会場
8月23日~24日
兵庫県立先端科学技術支援センター(上郡町) 1,776人
神戸会場
9月 6日~ 7日
神戸市立青少年科学館(神戸市)
4,401人
8月 2日~ 3日
出雲科学館(出雲市)
6,000人
564人
1,016人
(島根県)
出雲大会
(岡山県)
倉敷大会
11月 8日~ 9日
倉敷科学センター(倉敷市)
12,798人
8月 1日~ 8日
(6日除く)
広島市こども文化科学館(広島市)
20,415人
7月24日~ 8月27日
(月曜日休館)
防府市青少年科学館(防府市)
14,511人
(広島県)
広島大会
(山口県)
防府大会
岩国大会
11月 1日~ 2日
岩国市体育館(岩国市)
2,609人
那珂川町科学センター(那珂川町)
2,581人
11月 8日~ 9日
松山市総合コミュニティーセンターこども館(松山市)
5,000人
12月 7日
高知県立青少年センター体育館(野市町)
1,507人
(徳島県)
徳島大会
2月 7日~8日
(愛媛県)
松山大会
(高知県)
高知大会
(佐賀県)
佐賀・神埼地区大会
10月 4日~ 5日
佐賀県総合体育館(佐賀市)
4,900人
武雄・杵島地区大会
10月18日~19日
白岩体育館(武雄市)
3,000人
19
(大分県)
大分大会
11月29日~30日
大分県立工科短期大学校(中津市)
2,766人
10月18日~19日
長崎市科学館(長崎市)
5,500人
(長崎県)
長崎大会
(熊本県)
熊本大会
8月23日~24日
グランメッセ熊本(益城町)
49,808人
8月 9日~12日
宮崎科学技術館(宮崎市)
11,653人
9月 6日~ 7日
名瀬市立体育館(名瀬市)
915人
(宮崎県)
宮崎大会
(鹿児島県)
名瀬大会
鹿児島大会
11月15日~16日
鹿児島市立科学館(鹿児島市)
垂水大会
12月6日
きららドームたるみず(垂水市)
② 科学体験ひろば
11,105人
1,100人
(文部科学省受託事業)
パソコン体験や簡単な工作を行う移動展示を以下のとおり12地域で開催し、参加者は9,860人でした。
大洗わくわく科学館
7月21日~22日
1,492人
八戸市児童科学館
8月 9日~10日
1,041人
共和町町民センター
8月23日~24日
392人
美浜町総合体育館
8月23日~24日
924人
浜岡原子力科学館
9月13日~14日
748人
青森県立三沢航空科学館
9月20日~21日
831人
島根県出雲市(出雲科学館)
10月11日~13日
753人
福島県双葉郡(福島県原子力広報センター)
10月26日
323人
茨城県東海村(東海村総合体育館)
11月 1日~ 3日
1,260人
福井県美浜町(美浜町総合体育館)
11月 2日~ 3日
810人
宮城県石巻市(石巻中央公民館)
3月 6日~ 7日
210人
静岡県浜岡町(静岡県原子力広報研修センター)
3月13日~14日
573人
3月27日~28日
503人
(注.浜岡町は4月1日より御前崎市)
鹿児島県鹿児島市(鹿児島市立科学館)
(3) サイエンスキャンプ2003の開催 (子どもゆめ基金助成事業)
次代を担う高校生、高等専門学校生(1~3年)に、科学技術を身近なものと感じてもらうため、公
的研究機関の29会場で科学技術体験合宿「サイエンスキャンプ2003」を夏休みに開催しました。
20
広報活動としてポスター、募集要項等を作成し、全国の高等学校及び高等専門学校 5,350 校へ送付
すると共に、ホームページ等での広報を行いました。参加募集定員の 2 倍強の 700 人を超える応募が
あり、選考の結果、337 人が参加して最先端の科学技術を体験しました。
以下、会場名、受入(参加)人数、会期です。
国土交通省気象庁 気象研究所
10名
独立行政法人通信総合研究所 関西先端研究センター
7月30日~8月1日
8名
8月 6日~8日
独立行政法人国立科学博物館 新宿分館
10名
8月 5日~7日
国立中央青年の家
10名
8月 5日~7日
福島県立博物館
10名
7月29日~31日
独立行政法人物質・材料研究機構
15名
7月29日~31日
独立行政法人放射線医学総合研究所
20名
8月18日~21日
独立行政法人防災科学技術研究所
12名
7月30日~8月1日
独立行政法人航空宇宙技術研究所
20名
8月 5日~7日
独立行政法人航空宇宙技術研究所 角田宇宙推進技術研究所
8名
8月19日~21日
独立行政法人農業技術研究機構
中央農業総合研究センター
8名
8月 6日~8日
独立行政法人農業技術研究機構
作物研究所
8名
8月 4日~6日
独立行政法人農業技術研究機構
果樹研究所
12名
8月 6日~8日
独立行政法人農業技術研究機構
畜産草地研究所
6名
8月 6日~8日
独立行政法人農業技術研究機構
九州沖縄農業研究センター
5名
8月 5日~7日
独立行政法人農業生物資源研究所
6名
8月 6日~8日
独立行政法人農業環境技術研究所
12名
8月19日~21日
独立行政法人農業工学研究所
6名
8月 6日~8日
独立行政法人森林総合研究所
12名
8月 6日~8日
独立行政法人産業技術総合研究所 つくばセンター
15名
7月30日~8月1日
独立行政法人産業技術総合研究所 北海道センター 地質調査総合センター
10名
8月 4日~6日
独立行政法人産業技術総合研究所 中部センター
10名
8月 5日~7日
独立行政法人港湾空港技術研究所
10名
7月28日~30日
6名
8月21日~23日
15名
8月19日~21日
独立行政法人理化学研究所
9名
7月23日~25日
核燃料サイクル開発機構
10名
8月 5日~7日
宇宙開発事業団
30名
8月 4日~6日
独立行政法人国立環境研究所 落石岬ステーション
日本原子力研究所
21
海洋科学技術センター
24名
8月 4日~6日
(4) ウインター、スプリング・サイエンスキャンプ (文部科学省受託事業)
高校生・高等専門学校生を対象とした科学技術体験プログラムを実施する上での課題を、具体的に
抽出し調査検討するために、ウインター・サイエンスキャンプ及びスプリング・サイエンスキャン
プを開催しました。
ウインター・サイエンスキャンプでは公的研究機関、大学の11会場で科学技術体験合宿を冬休み
に開催しました。参加募集定員の2倍強である330名の応募があり、選考の結果、203名が参加して
最先端の科学技術を体験しました。
以下、会場名、受入(参加)人数、会期です。
独立行政法人産業技術総合研究所
ティッシュエンジニアリング研究センター
12名
11月22日~24日
北海道大学大学院
22名
11月22日~24日
東北大学大学院
10名
1月10日~12日
足利工業大学
22名
11月22日~24日
筑波大学
17名
1月 5日~ 7日
東京大学大学院
43名
11月22日~24日
中部大学
14名
11月21日~25日
同志社大学
32名
12月25日~27日
9名
11月22日~24日
愛媛大学
12名
12月25日~27日
熊本大学
10名
12月25日~27日
鳥取大学 地域共同研究センター
スプリング・サイエンスキャンプでは、民間企業、大学の16会場で科学技術体験合宿を春休みに
開催しました。参加募集定員の3倍強である542名の応募があり、選考の結果、184名が参加して最
先端の科学技術を体験しました。
以下、会場名、受入(参加)人数、会期です。
鹿島建設㈱技術研究所
15名
3月23日~25日
協和発酵工業㈱東京研究所
15名
3月24日~26日
清水建設㈱技術研究所
12名
3月24日~26日
東京電力㈱技術開発センター
12名
3月23日~26日
日本電子㈱応用研究センター
9名
3月24日~26日
10名
3月24日~26日
8名
3月24日~26日
10名
3月24日~26日
日本電信電話㈱横須賀研究開発センター
東レ㈱地球環境研究所
㈱日立製作所
機械研究所
22
松下電器産業㈱電池研究所
8名
3月28日~30日
㈱リコー
中央研究所
8名
3月22日~24日
山形大学工学部機能高分子工学科
12名
3月25日~27日
8名
3月26日~28日
大阪工業大学工学部応用化学科
15名
3月25日~27日
関西大学工学部
12名
3月25日~27日
神奈川工科大学工学部
高知大学海洋コア総合研究センター・遺伝子実験施設
鹿屋体育大学 体育学部
20名
3月25日~27日
10名
3月20日~21日
(5) サイエンス・レンジャー(実験・工作、ものづくり名人)の派遣
(東日本科学実験推進協議会、西日本科学実験推進協議会受託事業)
「科学技術創造立国」を担う青少年に対する科学技術理解増進事業として、質の高い多様な科学
技術を体験する機会を提供するため、青少年を対象とした「実験工作教室」、成人を対象とした「指
導者講習会」に指導者を派遣する事業です。サイエンス・レンジャーとして登録した 163 人の実験
名人が、全国を 8 ブロック(北海道・東北・関東甲信越・中部・近畿・中国・四国・九州)でカバ
ーしています。
今年度は、青少年対象実験教室 188 件及び成人対象指導者講習会 16 件の開催者よりサイエンス・
レンジャー紹介の依頼を受け、225 人の紹介を行いました。(青少年参加人数 15,319 人、成人参
加人数 4,891 人)
開催者とサイエンス・レンジャーの交流を目的とした広報誌を 10 月 2 日に第
7 号、3 月 15 日に第8号を発行しました。
また、サイエンス・レンジャーの相互交流、研鑚、技術向上、情報の共有化を目的とした交流研
修会を 11 月 1 日に東日本地区(科学技術館)、11 月 15 日に西日本地区(大津市科学館)で開催し
ました。実験教室の開催促進を図るため、朝日小学生新聞及び毎日小学生新聞にそれぞれ年 1 回新
聞広告を出しました。ホームページを作成し、開催手続き、実験メニュー紹介、開催状況等の情報
提供を行いました。
各地域の科学館等と連携して、一般成人を対象とした「ものづくり指導者養成講習会」を下記の
地域で開催しました。
北海道地区
8月30日
室蘭市青少年科学館
東北地区
9月15日
仙台市科学館
関東甲信越地区
1月25日
山梨県立科学館
東海地区
2月 8日
岐阜市科学館
近畿・北陸地区
8月27日
㈶大阪科学技術センター
中国地区
1月31日
出雲科学館
23
四国地区
2月22日
あすたむらんど徳島
九州地区
8月29日
鹿児島市立科学館
(6) シンポジウムの開催
①
プレベンチャー事業平成 12 年度採択課題研究開発成果報告会の開催
(独立行政法人科学技術振興機構受託事業)
大学・公的研究機関等の研究成果をベンチャービジネスにつなげていくための実用化に向けた研
究開発の成果報告会に係る事務局業務を担当し、11月にリーフレットを作成、関係機関に発送する
とともに、一般参加者の受付を行いました。また、12月15日の日本科学未来館での研究開発成果報
告会の開催に向けて、一般参加者の登録受付を行うとともに、予稿集・当日プログラム・名札の作
成を行ないました。
②
風力エネルギー利用シンポジウムの開催
(日本風力エネルギー協会との共催)
11 月 19・20 日、「第 25 回記念風力エネルギー利用シンポジウム」を開催しました。今年のシン
ポジウムは、依頼講演(12 件)、国内研究者による学術発表(50 件)が行われ、404 名の参加を得
ました。また、記念事業として功労賞の表彰を行いました。
(7) リコーキッズ・ワークショップ「かがく・夢・あそび」の開催
(㈶新技術開発財団との共催)
下記の 3 コースのワークショップを開催しました。
<半日コース>
テーマ:「シャボン玉の不思議とあかりの歴史」
講
師: 杉木
優子
会
期: 平成 15 年 11 月7日
会
場: 虎ノ門パストラル
参加者: 120 人
<冬休み 1 日コース>
テーマ:「デジタル複写機ってどうなっているの?-ハイテクマシン大解剖-」
講
会
会
師: 大山
光晴
(日本物理教育学会理事)
安藤
友彦
(㈱リコー
社会貢献推進室
期: 12 月 20 日
小学生コース
32 人
21 日
中学生コース
28 人
元参与)
場: 鹿児島県市町村自治会館
<春休み1日コース>
テーマ: 「デジタル複写機ってどうなっているの?-ハイテクマシン大解剖-」
講
師: 大山
光晴
(日本物理教育学会理事)
24
安藤
会
会
友彦
(㈱リコー社会貢献推進室
期: 3 月 20 日
小学生コース
28 人
21 日
中学生コース
28 人
元参与)
場: 科学技術館
(8) HFSPに係る情報提供業務(文部科学省請負事業)
HFSP(ヒューマン・フロンティア・サイエンス・プログラム)の関連情報を日本国内の研究
者等に情報提供するため、ホームページを作成し、広報活動を行っております。
研究助成の募集活動として、長期フェローシップ募集及び研究グラント募集を行いました。
また、最新の研究内容を紹介するため、研究グラントおよび長期フェローシップ受賞者4名に原
稿執筆をお願いし、ニューズレターNo.17の発行および研究者ディレクトリ更新を行いました。
学会での広報活動の一環として12月10日~13日神戸で開催された第26回日本分子生物学会年会に
おいて、募集要項の配布等の広報を行いました。
(9) 学びんピック事務局
(学習意欲向上方策研究委員会受託事業)
文部科学省は、小・中・高校生を対象として、各教科や総合的な学習の時間等、学校における教育
活動を通して培った様々な力を競い高め合う各種大会を活用して、児童生徒の学習意欲の向上をめ
ざしています。そのために今年度から新しく「児童生徒の学習意欲向上に資する方策に係る調査研
究」を実施しますが、この事業の事務局業務を受託しました。11月20日と12月19日に2回委員会を
開催し、学習意欲向上に資する大会(「学びんピック」大会)の認定基準および審査内規について
検討しました。1月21日に学習意欲の向上に資する大会の募集を開始し、2月23日には第3回目の委
員会で平成15年度大会及び平成16年度大会の審査を行ない、平成15年度2件、平成16年度19件を認
定しました。広報用ポスター及びリーフレットを作成し、全国の小・中・高等学校や科学館、報道
関係者等に配布するとともに、ホームページでも広報を行いました。
(10) その他の科学技術普及事業
①
「全国学芸科学コンクール」への協力
㈱旺文社が主催する「第 47 回全国学芸科学コンクール」の自然科学研究部門金賞入賞者(中学生
の部 1 人、高校生の部 1 人)に日本科学技術振興財団会長賞を授与しました。(表彰式 3 月 30 日)
②
日本風力エネルギー協会の事務局活動
風力エネルギー利用促進のため「日本風力エネルギー協会」の事務局を担当し共同で事業を進め
ました。
③
エネルギー変換懇話会の事務局活動
エネルギー技術の発展に寄与するため「エネルギー変換懇話会」の事務局を担当し共同で事業を
進めました。
④
科学技術団体連合への協力
25
科学技術団体連合の副会長団体として、加盟団体と共に科学技術週間の各種行事に協力しました。
Ⅲ.科学技術館運営事業の資料
本事業は、科学技術館を中心に、展示室の整備拡充を図り、広範な層に科学技術への興味や関心を
高めてもらうとともに、青少年を対象としたサイエンス友の会の充実や特別展を開催するなど、社会
的ニーズに即応した活動を総合的に展開しています。
1.展示活動
(1) 展示の更新
①「建設館」の更新(4階F室)
(出展協力:㈳日本建設業団体連合会)
1) 展示コンセプト
「つくる」、「まもる」、「防ぐ」を情報キーワードに建設現場の臨場感を展示室内に再現
した空間で、ハンズオン型の実験装置やパソコン、グラフィックパネル、一人一人の興味や関
心に応じて学習できるワークショツプで提供する体験や情報により身の回りの建造物に対して
興味を持ち、新たな発見ができることをねらいとしています。一つ一つの装置を原体験し、体
験して得た知識をワークシートに書き込み、その結果を評価できるパソコンのコンテンツを用
意し、最新の建設技術とそれを支える科学の原理や法則を自主学習出来るようになっています。
2) 展示概要
・きみも建設スタッフ
カメラで取り込んだ自分の画像で作業員登録証をつくる事ができます。
・デジタル建設工房
日本のビックプロジェクトや建設に関する興味あるデータを調べ学習できます。
・ビルをつくる-チャレンジ!タワークレーン
リアリティのあるタワークレーンをゲーム感覚で体験できます。
・パノラマ映像
高層ビルが建設されるプロセスを臨場感あふれる映像で紹介します。
・建物をつくる-いろいろなコンクリート
様々なコンクリートの性質を、持ち上げたりたたいたりして体験できます。
・恐ろしい液状化
液状化のしくみをハンズオン体験できます。
・建物の地下のひみつ
地盤の違いによる建物の建設方法を実験できます。
26
・やってみよう建設パズル
木組みや斜長橋、ドーム構造をパズル感覚でハンズオン体験できます。
・建設リサイクル
リサイクル率の高い建設廃材の実物です。
・トンネルをつくる-シールドマシン
日本が誇るITを駆使した最新のシールドマシンの掘削をシミュレーションできます。
・洪水からまもる-洪水シミュレーション
荒川の治水のシステムを長さ3メートルの概念模型でシミュレーションできます。
・地震からまもる-地震の力から建物をまもる
免震装置のついた地震体験装置により、地震を防ぐ技術を体験学習できます。
・風からまもる-ビル風を防ぐ
ビルの高層化に伴い発生しやすいビル風を防ぐしくみを、風洞装置とビルモデルにより
体験できます。
・ワークショップ
「地震と建物」、「防波実験」、展示装置を使った「洪水シミュレーション」「風洞実験」
など豊富な学習プログラムが用意されています。
②「モーターズワールド」(3階G棟)
(出展協力:マブチモーター㈱)
私たちの身近なところで、たくさんのモーターが利用されています。7月に一般公開した「モ
ーターズワールド」では、モーターがなぜ回転するのかなどの基本原理や、モーターを使った
工作の紹介、またモーターについてのいろいろな情報を検索できます。
次の5つの展示コーナーがあります。
・まわしてみよう
・つくってみよう
・さがしてみよう
・モーター夢タウン
・しらべてみよう
(2) 展示室の整備
入館者が楽しく最良の状態で見学が出来るよう、展示品の改善、修理を行って展示室の整備を図
りました。
(3) 展示の解説および実演
展示を楽しみながら理解できるよう、次の展示室で、ボランティア、インストラクターによる演
示、実験を行いました。
(イリュージョン、アクセス、ワークス、オプト、ユニバース、建設館、新エネルギー&産業技
27
術、ガス、電力、アトモス)
2.普及啓発事業
(1) サイエンス友の会活動
科学技術館を訪れる青少年から大人までを対象に、科学技術に対する関心を高め、理解を深める
機会を提供するため、「サイエンス友の会」を組織し、会員制による各種教室(工作教室、実験教
室、自然観察教室、パソコン教室、レオナルド・ダ・ヴィンチ教室、施設見学会、特別教室)を開
催しました。なかでも、特別教室、施設見学会は、㈳電子情報通信学会や㈶石炭総合利用センター
のご協力により、最先端の科学技術研究の現場を見学したり科学技術の成果を目のあたりにする巨
大な工場を見学するなど、青少年を中心とする幅広い層に対して科学技術の普及啓発に寄与しまし
た。サイエンス友の会活動は第40期を迎え、会員数は2,849名でした。会員の内訳、行事開催回数、
参加者数は次の通りです。
1)会員数
(単位:人)
男
普通会員
40
206
126
332
1,184
1,089
2,273
105
97
202
メンバーシップ会員
1
計
合 計
29
キッズ会員
合
法人
11
こども会員
家族会員
女
1,507
1,341
1
2
1
2,849
2)行事内容、参加者数
行 事
名
工作教室
(単位:人)
回 数
57
内
35
参加人数
木工工作、手作り凧、自由工作(乾電池とモーター等)、
ICラジオ、紙飛行機
実験教室
容
1,177
等
酸とアルカリ、炎の色を分析しよう、いろいろな電池、
電子顕微鏡で観察
853
等
自然観察教室
28
北の丸の自然、オオムラサキの観察、八ヶ岳、化石探し
施設見学会
11
東京電力㈱、JAL,JAS,ANA 整備工場、東京ガス㈱、警視庁本部
日本原電㈱
等
959
364
等
特別教室
29
アンテナの不思議、音の正体、富士通研究所見学会
パソコン教室
51
時間割を作ろう、しおり作り、ホームページ、卓上カレンダー
レオナルド・ダ・ヴ
52
自由に創作・研究
等
550
等
442
352
ィンチ教室
合
計
263
4,697
28
(2) コンピュータ・リテラシー活動
コンピューター利用技術の普及啓発のため、科学技術館4階「パソコン道場」において各種パソ
コン講習会の開催、教育ソフトの体験型展示、パソコン道場ニュースの発行を行いました。
① パソコン講習会の開催
1) 先生のためのパソコン教室(1日コース)
内
容:WindoWs 講座
パソコン操作、ソフトの起動・終了、ファイル管理。
実践ワード講座
ワープロソフト Word の諸操作、サンプル作成でクラスの時間割表などを作成。
実践エクセル講座
表計算ソフト Excel の基本操作、関数およびデータベース操作。
インターネット講座
インターネットの説明、web ページの閲覧、電子メールの送受信。
デジタルカメラ活用講座
デジタルカメラの操作、撮影した画像のパソコンへの転送、画像の加工と印刷。
ホームページ作成講座(ステップ1、ステップ2)
ホームページの基本的仕組み、ホームページ作成。
開催回数:春休み・夏休み・冬休み・土曜日・日曜日・祝日を中心に計51回開催。
対
象:小・中・高等学校の教職員および教育関係者
参 加 者:387名
2) 一般社会人向けパソコン講習会
内
容:タッチタイピング教室(3回コース)
タイピング技術の習得、ローマ字での日本語入力方法。
はじめてのパソコンとインターネット講座(3回コース)
パソコンの基本用語およびマウスなどの基本操作。
ワード講座【文章の作りかた】(3回コース)
Word の基本操作、用紙の設定、文字の修飾、文書の保存、印刷方法。
ワード講座【図と表のレイアウト】(3回コース)
文書内への図形の描き方、イラストや写真の挿入方法、表の作成。
エクセル講座【表計算と住所録】(3回コース)
Excel の基本操作、データの入力、合計や平均などの関数、グラフの作成。
ワード1日講座
文字修飾、保存、印刷などの基本操作から図形描画などの操作。
29
エクセル1日講座
データの入力、合計や平均などの関数、グラフの作成など。
デジタルカメラ活用1日講座
デジタルカメラの操作、撮影した画像のパソコンへの転送、画像の加工と印刷。
ホームページ作成1日講座(ステップ1、ステップ2)
ホームページビルダーを使って各自のホームページを作成。
作って楽しむワークショップ
各種案内状や家計簿などの実用的な課題作品を使用して作成。
年賀状作成講座
Word と Excel を使用して宛名と本文を作成し、オリジナルの年賀状を作成。
特別教室(キーボード両手打ち無料講習会)
タッチタイピングの基礎と電子メールの送受信を体験学習。
外部団体との共催教室
・JR東日本ジパング倶楽部との共催講座「はじめてのパソコン講座」
パソコンの基本操作やインターネットの利用方法、ワープロソフトを使った
チラシの作成など。
・㈳日本セカンドライフ協会との共催講座「デジタルカメラ活用講座」
デジタルカメラの操作、撮影した画像のパソコンへの転送、画像の加工と印
刷など。
・ WACパソコンクラブ((社)長寿社会文化協会)との共催。
熟年者向けのパソコン入門とインターネット教室。
シニア情報生活アドバイザー養成講座の実施。
開催回数:上記各講座を2つの教室を使用して計972回開催。
対
象:主にパソコンを初めて使う一般社会人
参 加 者:延べ5,557名
3) サイエンス友の会パソコン教室の開催
内
容: 4月
マウスパッドを作ろう
5月
時間割(スケジュール表)を作ろう
6月
しおりを作ろう
7月
キーボードを見ないで打とう(タッチタイピング)
8月
やってみようアイロンプリント!!
9月
インターネットでペーパークラフトを作ろう
10月
アニメを作ろう
30
11月
卓上カレンダーを作ろう
12月
年賀状を作ろう
1月
オリジナル名刺作成
2月
Myホームページ
3月
パソコンゲームで右脳を鍛えよう!
開催回数:土曜日・日曜日、夏休み・春休みに計51回開催。
対
象:サイエンス友の会会員
参 加 者:442名
2) 教育ソフト展示コーナーの運営
内
容:家庭や学校で使える教育ソフトを集め、パソコン教室に隣接した体験展示コーナー
において公開しました。
設
備:Windows パソコン7台、Mac パソコン2台。
開催期間:通年
3) パソコン道場ニュースの発行
内
容:A4版4ページの構成で、パソコンに関する情報記事、パソコンQ&A、教育ソフト
紹介、科学技術館で開催される講習会の紹介などを掲載。
発
行:年6回(隔月)、部数7,000部(毎回)
配布場所:東京都内の区・市役所の生涯学習課窓口、生涯学習情報コーナーなど。
3.調査・研究事業
(1)「生命科学をテーマとした博物館活動事例調査」(日本自転車振興会補助事業)
本調査のため下記の方々に委員を委嘱しました。
松田 良一(東京大学大学院総合文化研究科
助教授)
牛島
薫(千葉県立中央博物館
上席研究員)
清水
亨(巣鴨中学・高等学校
教諭)
佐々 義子(NPO くらしとバイオプラザ21)
鍵本
潔(㈶日本科学技術振興財団
常務理事・企画開発部長)
1) ヒアリング調査の実施
国立教育政策研究所教育課程研究センター 鳩貝 太郎総括研究官
筑波大学遺伝子実験センター
京都大学大学院生命科学研究科
鎌田 博教授
柳田 充弘教授
2) 海外調査
生命科学技術に関する展示を行っている米国のエプコットセンター、エクスプロラトリアム、
31
テックミュージアムにおいてヒアリング調査を行いました。(10月4日~12日)
3) アンケート調査の実施
科学技術館館内において、来館者に対し生命科学技術に関するアンケート調査を行いました。
(1回目:11月2日~7日 2回目:2月9日~15日)
3回の委員会および、上記アンケート、ヒアリング調査等の取りまとめを行い調査報告書を
作成しました。
(2) 「地球環境保全巡回展3」製作
(日本財団助成事業)
下記の方々に制作検討委員会の委員を委嘱し、本年度の展示テーマである「大気」についての巡
回展示の構成を検討しました。
池辺 伸一郎(阿蘇火山博物館 館長)
真賀 元春(むつ科学館 副館長)
市川 邦道(サイエンスサテライト 副館長)
1月に展示製作が完了し、科学技術館から巡回展を開始し、春休みは新潟県立自然科学館で実施
しました。
(3)「平成15年度環境対応技術開発等(バイオ事業化に伴う生命倫理問題等に関する研究)」
(㈶バイオインダストリー協会受託事業)
科学技術館において生命倫理に関する調査を実施し、報告書をとりまとめました。
4.交流事業
(1) 地域科学館連携支援事業開発支援業務
(独立行政法人科学技術振興機構受託事業 )
本事業について事務局業務を受託しました。支援先は次の通りです。
①「ペットボトルから繊維を作ろう」(札幌市青少年科学館)
②「宇宙から降りそそぐ目に見えないもの「宇宙線」を見てみよう」(りくべつ宇宙地球科学館)
③「モールス電信機と電磁石」(フェライト子ども科学館)
④「巡回展
塩原の木の葉石の語ること」(栃木県立博物館)
⑤「耳をたよりに自然を観察!音声認識技術活用学習プログラムの作成」(千葉県立中央博物館)
⑥「中学校選択理科・総合学習におけるまるごと環境学講座」
(岐阜県先端科学技術体験センター)
⑦「光と風と僕達がはこぶ、田舎のブロードバンド」(みさと天文台)
⑧「参加・体験型移動展示物で小学校理科学習を支援する移動科学館」(福岡県青少年科学館)
⑨「古生物の形をさぐる」(御所浦白亜紀資料館)
(2)「出前授業を対象とした可搬型立体映像シミュレーションシステム」の開発と運用
独立行政法人科学技術振興機構より支援を受け本事業を実施しました。
32
① システムの概要
本システムは、プロジェクター(2台)、偏光フィルター、ステレオコンバータ等で構成され、
プロジェクタースタック台は輸送ケースも兼ね、簡易に運搬・操作ができます。また、このシス
テムは学校の教室、科学館やプラネタリウム等、場所を選ばす、各種シミュレーションや生物、
鉱物等の3D データを立体像として投影し、児童・生徒がまさしく手にとるように、分子のレベル
で立体構造や生物の内部構造を直感的に理解することができます。
② 授業・講演の実施
10月 9日
県立沖永良部高校
(参加者
10月21日
慶應義塾高校
11月 9日
郡山ふれあい科学館 (参加者 60名)
11月17日
立教新座中学・高等学校(参加者 66名)
12月18日
巣鴨中学・高等学校 (参加者 10名)
(参加者
110名)
12名)
(3) 科学館・学校連携事業
① 千代田区立九段小学校6年の児童を対象に、「総合的な学習の時間」に動・植物の各専門
家とともに北の丸公園自然観察会を行いました。(5月2日春の自然観察、7月4日夏の自然観
察)
② 千代田区教育委員会 生活科・総合的な学習の時間部会の研修会を実施しました。
(参加校6校、参加教諭7名、8月27日
科学技術館、 北の丸公園)
③ 平成15年度「科学館―学校連携強化資料の開発・普及」事業(JST 実施)において千代田区立
九段小学校と連携し、地層堆積実験装置教材のフィールドテストを行いました。
(12月12日、23日)
④ 千代田区立九段小学校と連携し、5学年の総合的な学習の時間に北の丸公園の冬の自然観察を
実施しました。(2月23日)
⑤ 平成15年度文部科学省理科大好きスクール指定校の千代田区立九段小学校中間報告会に出席
しました。
(2月25日
九段小学校)
⑥ 平成15年度「科学館―学校連携強化資料の開発・普及」中央運営委員会(JST 実施)に千代田
区立九段小学校と共に出席し、教材のフィールドテスト結果について発表しました。
(3月6日
日本科学未来館)
⑦ 千代田区の中学校で理科教育を推進するために各学校の理科に関心のある生徒を集めて組織
されている科学教育センターにおいて、出前授業を実施しました。
(3月8日 千代田区立練成中学校)
5.特別展の開催
33
(1) 特別展
①「自然科学写真展」
動植物、昆虫、天文等の自然科学分野の写真パネルを展示しました。
会
期:4月29日~6月1日
会
場:2、4階サイエンスギャラリー
共
催:日本自然科学写真協会、科学技術館
② GWスペシャル「万華鏡工作」
毎年恒例の各種万華鏡工作教室を開催しました。
会
期:5月3日~5月5日
会
場:5階ワークス
共
催:日本万華鏡倶楽部、科学技術館
③ ウォーターフェア‘03東京
会
期:8月1日~8月7日
会
場:2、4階イベントホール
共
催:水の週間実行委員会、科学技術館
④「無料開館」
7月24日~7月28日の「科学の祭典」開催期間中無料開館としました。
入館者数は60,100名。
⑤ 夏休み特別展「サマー・カーニバル‘03」
自由研究や自由工作の参考となるような工作や、「節電、エネルギー危機」をテーマとした科
学演劇などを行いました。
会
期:8月10日~8月17日
会
場:2、4階イベントホール
⑥ 第4回「地球環境世界児童画コンテスト優秀作品展」
世界61カ国・地域からの応募作品12,479点の中から、優秀作品48点を展示しました。
会
期:8月10日~8月31日
会
場:科学技術館2階「サイエンスギャラリー」
共
催:㈳日本品質保証機構(JQA)、国際認証機関ネットワーク(IQNet)、科学
技術館
⑦「日本IBM TryScience 実験教室」
日本IBMとの共催で、インターネット上の実験レシピを活用し、実験教室を開催しました。
開催日:8月24日、9月14日、28日、10月12日
⑧「夢・化学21」土曜実験教室
34
昨年度に引続き、㈳日本化学工業協会との共催事業として9月6日から3月までの毎週土曜日に
開催しました。
9月のテーマ:電池を作ろう(9月6日、13日、20日、27日)
10月のテーマ:接着の科学(10月4日、11日、18日、25日)
11月のテーマ:偏光板を使った光の不思議(11月1日、8日、15日、22日、29日)
12月のテーマ:汚れはこうして落とす(界面活性剤)(12月6日、13日、20日)
1月のテーマ:泥水をきれいにしよう(1月10日、17日、24日、31日)
2月のテーマ:瞬間接着剤(2月7日、21日、28日)
3月のテーマ:電池を作ろう、偏光板を使った光の不思議、泥水をきれいにしよう、瞬間接着
剤(3月6日、13日、20日、27日)
⑨ 講演とライブ中継ショー「火星を探る」を4階ユニバースで開催しました。
開催日:9月14日
ライブ中継:米国シカゴヤーキース天文台、国立天文台ハワイ観測所(スバル望遠鏡)
講
演:「火星と火星の生命の歴史」 東京工業大学教授 丸山 茂徳
「火星探査機“のぞみ”ミッションについて」宇宙科学研究所 助教授 吉川
真
⑩「原子力の日」特別イベント
会
期:10月20日~10月26日
会
場:2階「アトモス」展示室前
内
容:第10回「原子力の日」ポスターコンクールの優秀作品12点を展示しました。
原子力に関連するビデオを上映しました。
⑪「企業人講演会」
会
会
期:11月23日
1回目
13:30~14:00
2回目
15:00~15:30
場:4階「ユニバース」
テーマ:「印刷の科学」
内
容:色が見える原理や色の掛け合わせ、光と色の違いや印刷の手法など、身近にありな
がらなかなかわかりにくい印刷の世界を平易に解説していただきました。
講
師:石井 秀夫 (大日本インキ化学工業㈱
平版インキ技術本部)
アシスタント:渡邊 達郎 (大日本インキ化学工業㈱)
⑫「日本のノーベル賞科学者と2003年ノーベル賞受賞者展」
昨年に引き続き、ノーベル賞受賞者発表(科学部門10月6日~8日)にあわせて本特別展を開催
しました。
35
会
期:10月4日~11月9日(期間中入館者総数
会
場:5階フォレスト内
共
催:科学技術館、独立行政法人理化学研究所
内
容:1) パネル、関連資料等展示
44,386人)
・
2)「キュリー夫人ノーベル賞受賞100周年記念 理化学研究所女性研究者講演会」
3)紙芝居によるキュリー夫人の伝記(11月8日)
⑬ 第15回全国生涯学習フェスティバル「まなびピア沖縄2003」
(独立行政法人理化学研究所受託事業)
標記における理化学研究所出展スペースの実施・運営業務を受託し、下記の通り実施しました。
会 期: 11月27日~12月1日
会 場: 沖縄県宜野湾市立体育館
出展内容 :1) RIKEN情報コーナー
2) 3Dシアター
3) ゲノム科学コーナー
⑭ 「夢・生きものたちとの出会い(写真展)」
会
期: 12月1日~1月31日
会
場: 4階イベントホール
内
容: 昆虫を中心とした写真約80点を展示しました。
⑮ 企画展「地球環境展」
会
期:1月20日~2月1日
会
場:4階イベントホール
内
容:世界各地で進む急激な環境の変化、予測できない異変が被害を生んでいます。地球
温暖化とは何か、私たちに必要な水・大気の汚染状況などを展示や実験を通じて平
易に解説しました。
⑯ コンストラクション・ワンダーランド
会
期:2月15日
会
場:4階「建設館」、イベントホール、地下サイエンスホール
内
容:㈳日本建設業団体連合会等の主催で、当日を無料入館日とし、「建設」をテーマに
した1日イベントを実施しました。建設の科学と技術を楽しく体験できるミュージ
カルやワークショップ(6種類)を実施しました。
⑰ 春休み特別展「木工アート展」-メカ木ズム&からくり箱の世界-
会
期:3月20日~4月4日
会
場:4階イベントホール
36
内
容:木のおもちゃ職人選手権(TV東京)優勝者である、高橋みのる氏の作品および亀
井明夫氏のからくり箱など、合計約30点を展示しました。また、ワークショップも
毎日開催しました。
(2) 巡回展
① 七つの体験感覚ひろば
・会 場:旭川市青少年科学館
会 期:7月23日~8月24日
・会 場:所沢航空発祥記念館
会 期:3月6日~4月4日
② ラ・ビレット展
・会 場:ぐんまこどもの国児童会館
会 期:7月26日~8月31日
・会 場:福島県須賀川市ムシテックワールド
会 期:3月19日~4月11日
③ 地球環境展
・会 場:大阪サイエンス・サテライト
会 期:6月7日~7月6日
・会 場:新潟県立自然科学館
会 期:3月20日~4月4日
④ オーロラ・マルチスライド・ショー
・会 場:福島県須賀川市ムシテックワールド
会 期:7月19日~8月24日
⑤ 巡回ワークショップ
・会 場:石川県内の小学校5校
会 期:平成15年11月19日~21日
内 容:「静電気」、「木炭電池」、「果物電池」の実験および工作
6.広報活動
(1) 入館者誘致活動
社会科見学、校外学習などの団体入館者増を図るために、科学技術館ガイドブックを東京都、神
奈川・埼玉・千葉の各県の公立小・中学校および全国の主要旅行業者に配布しました。入館者サー
ビスと個人入館者増を図るため、前年度に引続き科学技術館のホームページ上に入館割引券を載せ
ました。
37
東京の美術館・博物館等の共通入館券「東京・ミュージアムぐるっとパス」スタンプラリー(平
成15年4月1日~平成16年3月31日)に参加しました。本年度の利用者数は 7,056件です。
(2) 入館者状況
(開館日数
360日)
個人入館者数
350,311 人
63.6 %
団体入館者数
200,611 人
36.4 %
合
計
550,922 人
(3) 広報
1) 科学技術館の事業のPRや新展示室の完成や特別展、ミニイベントの開催等について、テレビ、
新聞、雑誌等に対して記事掲載依頼をするなど積極的に広報活動を展開しました。主な放映、記事
掲載は次のとおりです。
テレビ、ラジオ関連:「テレビ新潟/ジュニア・サイエンス・アカデミー」「テレビ東京/世の中ガブッと!」
「日本テレビ/ズームインスーパー」「日本テレビ/ザ世界仰天ニュース」
「韓国放送公社」「FM多摩」「CS/カミングスーンTV」「エルネッ
ト子ども放送局」「山梨放送ラジオ」「日本テレビ系/ルートエフ」「声
優 Wave(インターネット放送局)」
新聞関連:「毎日新聞」「日本教育新聞」「東京新聞」「建設連合新聞」「千代田区広報」
雑誌関連:「メトロガイド」「夏休みこどもと遊ぼう」「全国町村会館
観光スポット」
「JR東日本 夏休みこどもと遊ぼう」「OFF ROAD EXPRESS」「さぴあ」「ウィークリー」
「週刊アスキー」「ぱど」「調べ学習ガイドブック」「ミーサイマガジン」「マップル
マガジン東京」「散策&観賞
東京編」「日帰り・一泊東京・関東周辺
大満足の家
族旅行」「旅なび東京・横浜」「新・わくわくミュージアム」「PR手帳」「’03~’04
子どもといっしょに東京子育てガイド」「るるぶ 家族で遊ぼう 春休み GW 首都圏版
2004」「マップルマガジン
東京・横浜ベストスポット」「首都圏美術館・博物館スペ
ースガイド」「Science & Technology Journal」「月刊トライボロジー」「Yahoo!き
っず」「ぴあ東京スーパーエンタメガイド2004首都圏版」
2) 科学技術館ニュース(3・4月号)を発行し、都内および近県の教育委員会および生涯学習セン
ターなどに配布し科学技術館の展示紹介、イベント情報を提供しました。
(4) 展示の特別案内
国内外の賓客に対する特別案内は24件でした。主なものは次のとおりです。
4月4日 日本経団連視察
38
4月10日
ソウル国立科学館館長 他3名
6月 3日
日本経団連視察
6月20日
ヨルダン ハヤカルチャーセンター ハナン・ガンモー副所長
7月 1日
鹿児島市立科学館 西村 和良 館長
8月15日
METI 産業技術環境局
9月19日
タイ王国副首相 Chaturon Chaisang 氏 他 10名
技術振興課
他1名
課長補佐 山崎 知己氏 他1名
10月 9日
本田技研工業㈱
10月25日
NATIONAl COUNCIL OF SCIENCE MUSEUMS
11月17日
佐賀県国際交流協会
12月 2日
環境省副大臣
12月 2日
西南アジア理科実験教育視察団 10名
12月 6日
無錫市政府副秘書長視察団 無錫市政府副秘書長 孫 振興氏 他 8名
1月29日
取締役相談役 吉野 浩行 氏 他
Dr.Jayanta Sthanapati
海外技術研究員18名
加藤 修一氏ほか2名
ブータン・モルディブ教育(初中等教員)グループ
10名
7. 学芸活動
(1) 博物館連携活動
㈶日本博物館協会、全国科学博物館協議会、全国科学館連携協議会などの組織を通して、全国の
博物館、特に理工系博物館との連携を深めるとともに、次の各種博物館会議、研修会等の行事に
参加し情報交換を行いました。
① ㈶日本博物館協会
・イコム日本委員会平成15年度総会(5月26日
国立科学博物館)
・平成15年度(第10回)全国博物館長会議(6月19日
虎ノ門ホール)
・東京都博物館協議会および㈶日本博物館協会東京支部平成15年度第1回総会
(7月29日
東京国立博物館平成館)
・東京都博物館協議会平成15年度第1回見学研修会(7月29日
・㈶日本博物館協会第51回全国博物館大会(11月6日~7日
東京国立博物館平成館)
大阪府立青少年会館)
・ 平成15年度東京都博物館協議会第2回理事会および㈶日本博物館協会第2回東京支部委員会
(2月25日
東京国立近代美術館)
・平成15年度東京都博物館協議会第2回総会および㈶日本博物館協会第2回総会(3月19日
の科学館)
・東京都博物館協議会主催平成15年度第2回見学研修会(3月19日
② 全国科学博物館協議会
・平成15年度第1回理事会・総会(6月20日 国立科学博物館)
39
船の科学館)
船
・「科学系博物館のミッションおよび最先端科学技術の展示への活用に関する海外先進施設調
査」への職員派遣(1月8日~17日
ロンドン科学博物館、ドイツ博物館、パリ発見の宮殿)
③ 全国科学館連携協議会
・平成15年度総会、事業発表・報告会(6月30日 日本科学未来館)
・平成15年度海外科学館視察研修(11月5日~11日 ワシントン、ミネアポリス、サンフランシ
スコの主要科学館、ASTC年次総会)
・平成15年度科学館職員研修(2月22日~2月24日 日本科学未来館)
④ 第13回指定都市科学館連絡会議(7月3日 横浜こども科学館)
(2) 博物館学芸員実習
博物館学芸員資格取得を目指す大学生を対象に、8月8日から8月17日までの10日間、8大学8名の
実習生を受け入れました。 実習内容は次の通りです。
・「財団および科学技術館の沿革と概要」、「海外の科学博物館の現状」等の講義
・サイエンス友の会活動の補助
・展示品メンテナンス業務の補助
・夏休み特別イベント運営の補助
・展示室のアンケート調査
8.館施設の活用
(1) 産業センターの運営
2階から4階までの展示場ロビーの一部を新技術PRコーナーとして提供しました。
本年度の出展は次のとおりです。
㈱日立製作所
日立マクセル㈱
TDK㈱
日本精工㈱
日立造船㈱
㈶石炭利用総合センター
昭和シェル石油㈱
(2)ミュージアムショップの運営等
入館者に対するサービスとして、ミュージアムショップ、売店および団体休憩室の運営を行いま
した。
40
Ⅳ 企画開発事業の資料
本事業は、国や地方自治体、市町村が行う博物館、科学館の建設、あるいはイベント等の開催に際
し、基本構想の策定から設計、製作監理さらには運営についてコンサルティングを行う「文化施設関
連事業」および国際博覧会や地方博覧会における展示や催事運営等をコンサルティングする「博覧会
関連事業」の 2 つに分かれます。
1.教育文化施設関連事業
(1) 豊田市(仮称)科学技術体験館整備設計業務
次代を担う子供たちが、モノづくりや科学技術を通じて創造性を育み、子どもから大人までがモ
ノづくりに親しめるモノづくり都市となる為の調査研究を踏まえ、(仮称)科学技術体験館整備設
計業務を愛知県豊田市から受託し実施しました。
(2) 大成高等学校「大成
風のミュージアム」設計・監理並びに展示製作業務
自校生徒並びに近隣小中学校生徒の科学する心を育むことを目的とする「大成
風のミュージアム」
展示室の設計・監理並びに展示製作業務を、大成高等学校から受託し実施しました。
(3) 岐阜県先端科学技術体験センター第 2 ステージ基本構想作成業務
平成 11 年 7 月にオープンした第 1 ステージ(サイエンスワールド)に引き続き、同体験センター第
2 ステージ(科学館)基本構想作成業務を、岐阜県から受託し実施しました。
(4) ハンセン病資料データベース作成のための資料調査業務
昨年度に引き続き、ハンセン病資料データベース作成のための資料調査業務を、社会福祉法人ふれ
あい福祉協会から受託し実施しました。
(5) 平成 15 年度川崎市ワクワクドキドキ玉手箱開発製作実施業務
青少年が、科学の持つ面白さや魅力を体験する実験キットの企画・製作業務を、昨年度に引き続き
川崎市から受託し実施しました。
(6) 越谷市科学体験センター体験装置設置工事監理業務
科学の実験・観察や工作等を通じて科学のもつ魅力を体験することを目的とした、同センターの体
験装置設置工事監理業務を、越谷市から受託し実施しました。
(7) むつ科学技術館新展示製作業務
「自然の音」をテーマとした新展示の設計・製作業務を、日本原子力研究所から受託し実施しました。
(8) 鳥取市歴史博物館展示保守業務
昨年度に引き続き同博物館の保守業務を、鳥取市から受託し実施しました。
(9) 平成 15 年度「太陽電池科学館ソーラーラボ」運営・展示基本コンサルティング業務
「太陽電池科学館ソーラーラボ」の設計・製作業務に引き続き、オープン後も同科学館の運営・
41
基本コンサルティング業務を、三洋電機㈱から受託し実施しました。
(10) 平成 15 年度[太陽電池科学館ソーラーラボ]展示強化のための展示製作業務
同科学館の展示強化を図る太陽電池 Q&A ロボ等の展示製作業務を、三洋電機㈱から受託し実施し
ました。
(11) 青森県立三沢航空科学館総合ガイドブック等製作業務
来館者が同科学館を利用する際の手助けとなる総合ガイドブック等の製作業務を、㈶青い森未来
創造財団から受託し実施しました。
(12) 独立行政法人国立科学博物館新館Ⅱ期展示工事監理業務
「大地を駆ける生命」、「日本の科学・技術の歩み」「造化の妙・生物の多様性」、「誕生と絶
滅の不思議」、「自然探求」という5つのテーマを持った新展示工事の監理業務を国立科学博物館
から受託し、実施しました。
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Ⅴ. 情報システム事業の資料
コンピュータグラフィックス技術、データベース・情報検索技術、各種モデル化技術、数値解析技術
等の最新情報処理技術によって高度情報化社会のニーズに応えるべく、官公庁、団体、企業等から業務
を受託し、各種情報処理システムの研究開発を行うとともに、サーバ等を活用した情報処理サービス業
務を実施しました。
本年度の主な事業は次のとおりです。
1.自然環境・放射線Webによる原子力理解増進事業
(文部科学省受託事業)
本事業では、平成12年度より14年度まで実施した自然放射線測定実践を基盤に実践参加校を拡大し
既に開発済みのGIS(地理情報システム)機能およびオンライン入力機能を搭載した「自然環境・
放射線Web」を活用して、放射線についての知識(存在、量的認識、性質等)を習得できるよう学
校における放射線教育を支援しました。提供した主な学習環境は以下のとおりです。
(1) 自然放射線の測定実践への支援
自然放射線の測定実践を希望する参加校を募り、理科の授業やクラブ活動等で自然放射線を測定
し、実践結果をインターネットとGISを活用したホームページ「自然環境・放射線Web」より
オンライン入力で、その結果を掲載しました。
本年度は、合計218校(大学10校、高等学校126校、中学校57校、小学校25校)の参加協力が得られま
した。
(2)「自然環境・放射線Web」の活用等
参加協力校より実際の授業指導案や実験レシピ、ユニークな企画等を募集したり、放射線用語の
解説用インデックスの提供や、放射線に関する質問への回答など、学習資源の蓄積を行い公開しま
した。また、放射線Web活用委員会を組織し、実践内容の検討、実践結果の評価等を行いました。
委員名簿
委員長
宮澤 弘二
東京家政大学附属女子中学校・高等学校 教諭
委
松浦
NPO法人放射線教育フォーラム
員
辰男
事務局長
立教大学名誉教授
委
員
堀
一郎
東京私学教育研究所
委
員
播磨
良子
㈱CRCソリューションズ
顧問
委
員
渡部
智博
立教新座中学校・高等学校
教諭
委
員
中村
健二
埼玉県川越市立川越第一中学校
委
員
井上
征生
東京都練馬区立中村小学校
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所長
校長
教諭
オブザーバー
舟生
武司
2.IT教育用機材整備事業
㈶放射線計測協会
課長代理
(㈶日本宝くじ協会
―科学フロンティア「探査歴史シリーズVo1.2
助成事業)
太陽系探査」―
わが国の科学技術は、社会や経済発展の原動力として大きな役割を果たしてきました。しかし同時
に環境破壊といった負の遺産を生み、中でも最重要視されている地球温暖化、海洋汚染、砂漠化、酸
性雨、生態系の破壊といった地球気候変動等による災害は、人類の生存そのものを脅かしつつありま
す。また、今日、青少年の科学技術・理科離れが深刻化してきており、今後の地球環境問題等に対応
すべく「科学技術創造立国」を目指す日本にとって大きな問題となっています。こうした諸問題を解
決するために、21世紀スタートの今、科学技術・理科離れに歯止めをかけ、将来の科学技術の担い手
であるフロンティア精神に満ちた人材の育成が、地球環境問題等を解決し、地球と人類が共存する社
会を構築していく上で、きわめて有効な手段の一つとして挙げられます。
そこで、フロンティア精神に満ちた科学技術分野(深海探査、地球資源探査、太陽系探査等)にお
ける開拓者達の姿や開発技術、成果を青少年はもとより大人までを対象としたコンテンツとして制作
し教育関係施設に配布・普及することによって、科学技術に関する理解増進と未来科学技術に興味を
もちフロンティア精神に満ちた人材を育成することを目的としたCD-ROMの制作を行いました。
本年度は、「太陽系探査」をテーマとし、日本の太陽系探査の歴史を地球科学・科学技術分野からそ
れに携わった科学者や技術者にスポットをあて、身近なフロンティアとして紹介するCD-ROMの
作成等を実施し、教育関連施設に配布しました。
3.マルチメディア・モデル美術館・博物館展開事業
(旧通信・放送機構成果展開等研究開発事業)
-「バーチャル・リアリティによる科学技術共同体験学習システム」-
本研究開発は、旧通信・放送機構(TAO)公募の「成果展開等研究開発事業の協力自治体等に関
するマルチメディア・モデル美術館・博物館展開事業」の一環であり、平成14年度に複数箇所の科学
館を高速ネットワークで結び、各科学館の来館者が相互に各分野の専門指導者(インストラクター)
を交えて3次元バーチャルリアリティ空間を共有し共同体験学習ができるシステムを構築しました。
従来没入感を伴う3次元バーチャルリアリティ空間を形成するには専用のワークステーションと多
面の大型スクリーンが必要でしたが、このシステムでは、多くの科学館が導入しやすいようにパソコ
ン複数台と一面の大型傾斜スクリーンで実現しています。大型傾斜スクリーンを用いた3次元バーチ
ャルリアリティ空間を各科学館に、更にインストラクターの導入システムを一箇所の科学館に設け、
これらを高速ネットワークで相互に接続することにより、複数箇所の科学館の来館者がインストラク
ターとの質疑応答を交え共同体験学習ができます。主な用途としては、小中学生を対象とした科学技
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術分野におけるインストラクターを交えての共同体験学習を想定しています。
本年度は、東京の科学技術館と山梨の開放型研究開発センターを「全国ギガビットネットワーク
(JGN)」により相互に接続して、インストラクターが説明している映像と音声を、東京側共同体験
学習サイトと山梨側共同体験学習サイトの各スクリーンの中にアバター映像として登場させ、両サイ
トの来館者の映像も相手先のスクリーンに映し出すことにより双方向コミュニケーションを実現し、
3次元バーチャルリアリティによる共同体験学習の有効性について、夏休みと冬休みに実証実験を行
い委員会により評価しました。
委員名簿
委員長
廣瀬
通孝
東京大学
先端科学技術研究センター
委
員 池井
寧
都立科学技術大学
委
員 山下
淳
東京大学
委
員 工藤
稔
日本ビクター㈱
委
員 福
直仁
㈱ソリッドレイ研究所
部長
委
員 岩田
憲治
㈱ソリッドレイ研究所
課長
委
員 林
達郎
中央コリドー高速通信実験プロジェクト推進協議会調査役
工学部
教授
助教授
先端科学技術研究センター
特任教員
課長
WG委員
田中
一樹
学習院中等科
教諭
土屋
良太
学習院中等科
教諭
信清
憲司
山梨県立科学館
五町
章
海洋科学技術センター
課長代理
4.平成15年度オゾン層の現状と対策啓発広報業務
(環境省請負事業)
地球温暖化問題、酸性雨、海洋汚染、水環境問題、大気環境問題、廃棄物処理の問題など我々を取
り巻く環境問題は、我々自身の生活を脅かし、これまでの大量生産・消費・廃棄型の社会から循環型・
環境調和型社会といった、持続可能な社会への変革が求められています。この変革を実現するために
国民一人一人が環境問題をよく理解し、環境に配慮した行動をとることが必要です。環境問題は子供
の頃から教育・啓蒙することが重要ですが、そのための教材等は整備しきれていない状況にあります。
そこで教材の供給を行う手段は様々ありますが、特にインターネットを利用することは、普及速度や
教育効果、利用法の柔軟性などの面で有効であると考え、インターネット上のコンテンツ制作による
環境問題の普及広報活動を目的として本事業を推進してきました。当財団では平成10年度から環境省
提供により、環境問題全体の有機的な関係に配慮しつつ平易さと具体性を重視するべく、青少年はも
とより大人までを対象としたコンテンツを作成し、平成10年度・「地球温暖化」、平成11年度・「酸
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性雨」、平成12年度・「海洋汚染」、平成13年度「水環境」、平成14年度「大気環境」を扱ってきました。これ
らのコンテンツは科学技術館(年間約60万人利用)に展示すると同時に、インターネット上のホームペ
ージ(年間約25万件:館内を除くアクセス数)で公開しています。また環境教育補助教材、環境情報
誌への掲載、学校および環境教育団体からホームページへのリンク依頼等多数のメディアで紹介され、
インターネット博覧会では環境情報推奨サイトとして掲載されました。
本年度は、過去最大級のオゾン層破壊が進んでいる今日の地球環境問題に着目し、オゾン層破壊が
我々の生活に与える影響、オゾン層破壊のメカニズム、我々のライフスタイルや経済活動との関係、
国・個人・自治体・企業の取り組みなどを体系化して紹介し、子どもから大人までが楽しみながらオゾ
ン層について学習することができるコンテンツを製作しました。本コンテンツの製作にあたっては、
オゾン層破壊のメカニズム、オゾン層破壊が我々の生活に与える影響、オゾン層保護の重要性につい
て正確な知識を提供し、それらを未然に防止することを目的として、基礎知識から、社会問題化した
背景、国や地方自治体による対策を身近な事例を織り込み、総合的な解説を行いました。
監修者
秋元
肇
須藤
隆一
地球フロンティア研究システム大気組成変動予測領域長 ㈳大気環境学会長
埼玉県環境科学国際センター総長
5.平成15年度科学技術・理科教育のための革新的なデジタル教材の開発
(独立行政法人
科学技術振興機構
請負業務)
独立行政法人科学技術振興機構が公募した、平成15年度科学技術・理科教育のための革新的なデジタ
ル教材の開発
研究テーマ:バイオエネルギー分野において「代謝と生態系:エネルギーフローから
考える地球環境と生物の授業」の開発提案が採択されました。
本提案は、近年活発な研究開発がなされてきているバイオマス・バイオエネルギーを基本モチーフと
して独立行政法人
森林総合研究所における最新研究成果・観測結果に加え、当財団が毎年実施してい
るサイエンスキャンプにおける人材育成事業の成果を取り入れた、高等学校理科総合A・理科総合
B・生物Ⅰ・生物Ⅱ及び中学校理科第1分野の該当範囲を学習するデジタル教材を開発するものです。
本教材は、素材タイプ・ストーリータイプ・発問タイプの動画・フラッシュアニメーション・静止画・
操作タイプのCO2ミュレータにより構成されており、動植物の代謝系、太陽光からはじまる生態系
エネルギーフロー、物質循環、森林の維持と回復、フィールドでの調査手法・実験データのまとめ、
最新バイオエネルギープラントの解説までの幅広い内容を包含しています。ミクロレベルの代謝系や
地球規模での物質循環、長期的スパンでの予測を示すシミュレーションや現在開発中のバイオマス技
術等、これまで授業のなかでは直接示すことが困難な部分を詳細に解説しています。教材内容は、学
習単元ごとに整理されており、内容一覧を示すインデックス画面や、エレベータボタンを用いること
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で、デジタル教材になじみのない指導者でも容易に授業の中で活用することが可能な教材を開発しま
した。
委員名簿
監修委員
市石
博
東京都立町田高等学校
教諭
監修委員
園田
教智
東京都立つばさ総合高等学校
教諭
監修委員
郡
正樹
東京都立南多摩高等学校
教諭
監修委員
市石
学
東京都立飛鳥高等学校
教諭
監修委員
小野
禎文
横浜市立栗田谷中学校
教諭
6.受託開発事業
(1) 情報処理システムの研究開発
・日本自転車普及協会
自転車文化センター収蔵資料管理システムの開発
・新エネルギー産業技術総合開発機構の独立行政法人化に係わる資産管理システムの開発
・産業能率大学
旅費経費管理システムの開発
・標準発行機パッケージ(券面編集機能等)の開発
・通信教育支援システムの開発
(2) PDMおよびその関連システムの研究開発
・新規 PDM Ph1 Re1 システムの開発
・Teamcenter ソフトウェアの開発
・PDM*ED2カスタマイズモジュール Windows2000対応
・PDM*ED2の Windows2000(一般ユーザ)対応
(3) マルチメディア・データベースシステムの研究開発
・地理情報システムに関するシステムエンジニアリングサービス
・環境測定分析統一精度管理システムの開発・運用
・郡山市ふれあい科学館宇宙劇場太陽系シミュレータ番組制作業務
・東京国立近代美術館フイルムセンターシステム保守作業
・駒澤大学学生部ホームページ作成・更新
・理科大好きボランティア人材DBの構築
・地域科学館連携支援事業用サーバの構築
・学びんピックWebページ作成・運用管理
(4) 新エネルギー関連システムの研究開発
・太陽光発電システムデータベース構築
・太陽光発電複数台連携時の需要家発電電力量への影響解析
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・Y法データ管理システムの開発に関わるプログラム開発
・分散型電源の導入影響及び系統効果に関する計算プログラムの開発
・GT高度保守支援システムの開発
・電力データ自動収集ソフトの開発
(5) その他
・文部科学省独創的革新技術開発研究の提案公募業務
・環境省ジフェニルアルシン酸等の健康影響に関する調査研究業務
・神奈川大学平塚キャンパスネットワークシステム運用管理
・国文学研究資料館情報システム運用管理及びネットワークシステム管理
・新エネルギー産業技術総合開発機構システム運用管理
・科学技術学園高校PCネットワーク運用支援
・通信制高校向け教務事務OAシステムの稼動維持
・電子証明書検証サーバ(CVS)の稼動維持
・電子情報技術産業協会統計システムの運用管理
・日本生理学会ホームページ運用管理
・運転適正73型システムの開発
・地方自治体の工場用地に関する調査及びデータ化
7.情報処理サービス事業
サーバ等を活用した情報処理サービス事業を実施しました。
(1) ASP事業
・通信教育Web受講申込システムの運用
・通信教育成績報告支援サービスの運用
・通信教育支援システムの運用
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Ⅵ 所沢航空発祥記念館運営事業の資料
本事業は、埼玉県が平成 5 年 4 月にオープンした所沢航空発祥記念館の管理運営業務を引き続き受
託している事業で、当財団の経験と実績を活かし、青少年をはじめ一般を対象とした展示活動から建
物および展示施設まで全般的な管理業務を実施し、わが国の科学技術の普及啓発に貢献しています。
1.展示活動
(1) 展示資料の収集
個人および「所沢航空資料調査収集する会」などから、航空機エンジンや航空に関する書籍、写
真等資料 116 点の寄贈を受けました。
(2) 展示の更新
① 屋外展示機「YS-11 機」の再塗装工事
実際に飛行していた際の仕様通り、忠実に再塗装し資料価値を高めました。
②「ガス気球展示装置」の安全対策工事
安全管理の側面より危惧される事故を未然に防止するための安全対策工事を実施しました。
③「ジャンボジェット機フライトシミュレータ」スロットル等の強化工事
故障頻度の高いエンジンスロットル装置を改造し、耐久性の向上を図りました。
④ 映像コンテンツのDVD化移行工事
映像を再生するLD装置が生産中止となり、電子部品の補給も困難になった為、LD装置を最新
のDVD装置に切り替えるべく映像コンテンツの移行を実施しました。
⑤「ノースアメリカンF86D」用見学台設置
見学者の便を図るため見学台を設置しました。
⑥「大型映像館」上映フィルムの更新
巨大スクリーン、高画質のIMAXシステムによる大型映像館では、次の通り年間を4期に分け
各期1本ずつ合計 4 本の作品を上映しました。
4 月~ 6 月
「ジェーン先生と森の仲間たち」
7 月~10 月
「スペース・ステーション」
11 月~12 月 「サンタ vs.スノーマン」
1 月~ 3 月
「天までとどけ」「宇宙、そして、地球へ~H-Ⅱロケット上昇~」
2.特別展等の開催
(1) 特別展
① 特別展「君もパイロットになれる-フライトシミュレーション展-」
49
会
期
5 月 17 日~7 月 13 日
内
容
当館常設展示物のフライト・シミュレーターはいつでもお子様に人気があります。
しかし、数が限られているため混雑時には十分に楽しんで頂けない状況が発生しま
す。そこで、お子様からお年よりまで幅広く、楽しく遊びながら、思う存分航空機
に親しんでいただく航空機フライトシミュレーション用PCを多数用意しました。
協
力
日本アイ・ビー・エム㈱、マイクロソフト㈱、㈱アクアシステム
② 夏休み特別展「宇宙をめざせ!宇宙開発と地球」
会
期
7 月 19 日~9 月 23 日
内
容
上映中の映像作品「スペース・ステーション」と常設展示コーナー「日本の宇宙開
発の歴史」を包括するイベントとして構成。宇宙を自然科学的側面と宇宙開発的側
面の両面として紹介しました。子供向けには、郷土出身の若田光一氏のコーナーを
設置し宇宙をもっと身近に感じさせたり、小学校の理科「宇宙」の授業を補完でき
るコーナーを設け、太陽系の模型や参加体験型の模型などを展示し、宇宙をわかり
やすく紹介しました。
協
力 独立行政法人宇宙航空研究開発機構、科学技術館
後
援
彩の国サイエンス・ネットワーク会議
③ 特別展「探検!ヘリコプターの世界」
会
期
10 月 4 日~12 月 7 日
内
容
回転翼という、飛行機とは異なる揚力機能をもつヘリコプターの歴史、メカニズム、
操縦、性能等を分りやすくパネル展示するとともに、ヒューズTH-55J(実物)、
エンジン 6 台(実物)、操縦席の計器類(実物)、ローターの回転メカニズム模型、
リモコン模型ヘリコプター、ヘリコプターフライトシミュレーション 4 台(体験コ
ーナー)を展示し、ヘリコプターを身近に感じてもらいました。
協
力
㈱アクアシステム、㈻浅野学園
国際航空専門学校
航空科学博物館、全日本空輸㈱、三菱重工業㈱
④ 特別展「所沢飛行場とフランス~飛翔・夢と誇りをかけて~」
会
期
12 月 19 日~2 月 1 日
内
容
明治44年4月、フランスで操縦訓練を受けた徳川好敏が、フランスのアンリファル
マン機による飛行に成功、日本最初の飛行場である所沢飛行場とフランスとの関係
がはじまりました。以来、パイロットのフランス留学や数々のフランス飛行機のラ
イセンス生産、フランス航空教育団の所沢滞在等、現代ではほとんど忘れられたよ
うな「所沢飛行場とフランスとの関係」を紹介しました。
50
後
援
所沢市、所沢市観光協会、所沢航空資料調査収集する会
協
力
エールフランス航空、小鷹和美
⑤ 特別展「サイエンスふしぎランド」開催
会
期
3 月 6 日~4 月 4 日
内
容
(1)[遊んでためそう!七つの体験
感覚ひろば]
(2) 情報システム開発部企画制作のパソコン科学学習ソフト
(3) サイエンス・レンジャーによる「サイエンスショー」
(3 月 6 日,7 日,13 日,14 日,21 日,27 日,28 日に実施)で展示構成しました。
後
援
所沢市、所沢市教育委員会
協
力
科学技術館
⑥ ゴールデンウィーク大型映像フェスティバル
会
期
4 月 19 日~5 月 5 日
内
容
通常上映作品「ジェーン先生と森の仲間たち」の他に「スリルライド」と「オース
トラリア」の 2 作品を加え次の通り上映しました。
⑦ 夏休み大型映像フェスティバル
会
期
7 月 19 日~8 月 31 日
内
容
通常上映の「スペース・ステーション」の他に前期は「イエローストーン」と「天
までとどけ」を、中期は「スリルライド」と「天までとどけ」を、後期は「アフリ
カの象の王国」と「天までとどけ」をそれぞれ加えて上映しました。
⑧ 秋の大型映像フェスティバル
会
期
10 月 21 日~11 月 12 日
内
容
通常上映の「スペース・ステーション」と「サンタ vs.スノーマン」にフェスティ
バル用として「ニューヨーク物語」の1作品を加えて上映しました。
⑨ 新春大型映像フェスティバル
会
期
12 月 20 日~2 月 1 日
内
容
通常上映の「サンタ vs.スノーマン」(前半)、「天までとどけ」「宇宙、そして、
地球へ~H-Ⅱロケット上昇~」(後半)にフェスティバル用として「ランデブーパ
リ」の1作品を加えて上映しました。
⑩ 春の大型映像フェスティバル
会
期
3 月 6 日~4 月 4 日
内
容
通常上映作品「宇宙、そして、地球へ~H-Ⅱロケット上昇~」と「天までとどけ」
の他にフェスティバル用として「エイリアン・アドベンチャー」と「キリマンジャ
ロ」の 2 作品を加え上映しました。
51
なおフェスティバル期間中は、他の作品も観覧できる再入館制を実施しました。
(2) ミニイベント
① SLBプラモデル作品展
会
期
5 月 3 日~5 月 5 日、11 月 1 日~11 月 3 日
内
容
模型飛行機同好会SLBと共催でプラモデル飛行機約100点の作品展を行いました。
②「クリスマス・コンサート」
会
期
12 月 23 日
出
演
ブルーベリージャムビッグバンドオーケストラ+高橋奈保子
内
容
家族連れから年配の方まで誰もが一度は聞いた事のあるクリスマスソングを中心に
楽しいおしゃべりとともに心温まる音楽を演奏しました。また、正面ロビーに高さ
4mのクリスマスツリーを設置し、家族の記念写真に供しました。
③ 新春箏曲コンサート
会
期
1 月 17 日
出
演
池上亜佐佳、青戸ひろこ、黒川真理
内
容
新春を寿ぎ、日本情緒溢れる琴の演奏を供しました。
④ 新春凧工作教室
会
期
1 月 2 日・3 日
内
容
正月恒例の凧制作の指導を実施し、今年は正月らしい「こま」をイメージした「こ
ま凧」の制作を行いました。
3.公開講座の開催
(1) テーマ「航空交通管制と東京航空交通管制部施設見学会」
会
期
9 月 19 日
内
容
「空の日」を記念して航空交通管制の仕事と役割等を紹介し、東京航空交通管制部
の施設を見学しました。
講
師
森田 俊夫(東京航空交通管制部所属)
(2) テーマ「ヘリコプターの構造」
会
期
10 月 18 日
・第 一 部「ヘリコプターの基礎」
内
容
ヘリコプターの歴史、構造、性能等をわかりやすく紹介しました。
講
師
吉川 武克(当記念館航空機インストラクター)
・第 二 部「S-55 あれこれ」
内
容
シコルスキーS-55 について、開発経緯や使用例等を自己の体験談を交えて紹
52
介しました。
講
師
後藤 正治(元三菱重工業㈱)
(3) テーマ「ヘリコプターの操縦」
会
期
11 月 15 日
・第 一 部「あなたにも出来るヘリコプターの操縦と免許の取り方」
内
容
操縦方法と操縦免許の取得方法について、自己の体験談を交えて解説しました。
講
師
斉藤
・第 二 部
内
豊(当記念館航空機インストラクター)
「ヘリコプターの仕事」
容 ヘリコプターが重要な役割を果たす農薬散布、送電線巡視、人員輸送等について、
貴重な映像を交えて紹介した。また、ドクターヘリの重要性についても詳しく説
明しました、
講
師
伊藤 武男(朝日航洋㈱ 航空事業本部)
(4) テーマ「所沢飛行場とフランス―日本の航空発展に果した役割―」
会
期
12 月 20 日
内
容
所沢飛行場におけるフランスにゆかりの深い飛行機や人物を紹介しながら、日本の航
空発展に果した役割について検証しました。
講
師 田中 昭重(航空史研究家)
(5) テーマ「エアロバティックの魅力」
会
期
1 月 17 日
・第 一 部「エアロバティックの魅力」
内
容
日本におけるエアロバティックの第一人者であるロック岩崎氏のパイロット
になる動機から、エアロバティックでの活躍までを紹介しました。
講
師
ロック岩崎(エアロバティックチーム・チーフパイロット)
・第 二 部「パトレイユ・ド・フランスと映画ランデブーパリ」
内
容
大型映像館で上映中の「ランデブーパリ」作品紹介とフランスの美しい景色を
空から楽しめる空撮の魅力について紹介しました。
講
師
古屋 嘉祥(シネマジャパン㈱代表)
(6) テーマ「JAS 出張航空教室」
会
期
2 月 21 日
内
容
航空機に携わる人たちの仕事や役割、また整備士の仕事についてクイズ、映像、実
物部品展示などを使いわかりやすく紹介しました。
講
師
近藤 光正(㈱日本エアシステム 整備本部企画管理部課長)
(7) テーマ「航空技術者の夢の最前線」
53
会
期
3 月 20 日
・第 一 部「21 世紀の航空技術挑戦」
内
容
マッハ 5 で成層圏を飛ぶジェット機などの話題を中心としてJAXAで進められ
ている研究や開発についてわかりやすく紹介しました。
講
師
坂田 公夫(JAXA 総合技術研究本部参事)
・第 二 部「昔日の夢、今日の夢、飛行船」
内
容
所沢飛行場にかかわりの深い飛行船の歴史からはじまり、成層圏サイエンスと結
び付いた飛行船の利用について詳しく紹介をしました。
講
師
柴田
眞(JAXA 航空利用技術開発センター)
4.格納庫・収蔵庫及びYS-11 機の特別公開
屋外展示「YS-11 機」と別棟にある格納庫・収蔵庫を一般に公開し機体の解説を行いました。
公 開 日
4月 5日
4月 6日
4 月 19 日
5月 3日
6月 7日
9 月 23 日
10 月 13 日
10 月 25 日
10 月 26 日
11 月 3 日
11 月 14 日
屋外展示「YS-11機」
雨天の為中止
一般公開と機体の解説
一般公開と機体の解説
-
一般公開と機体の解説
一般公開と機体の解説
一般公開と機体の解説
一般公開と機体の解説
雨天の為中止
雨天の為中止
一般公開と機体の解説
格納庫・収蔵庫の展示
一般公開と機体の解説
一般公開と機体の解説
-
一般公開と機体の解説
-
-
-
一般公開と機体の解説
一般公開と機体の解説
-
一般公開と機体の解説
備
考
市民文化フェア
市民文化フェア
特別解説日
特別解説日
特別解説日
特別解説日
特別解説日
市民フェスティバル
市民フェスティバル
文化の日
県民の日
5.「県民の日」記念事業
会
期
内
容
11 月 14 日
埼玉県民の日を記念して、記念館の各施設(展示館、大型映像館、格納庫・収蔵庫、Y
S-11 機)を一般に無料公開しました。入場者は合計 7,557 名でした。
6.航空機インストラクター活動
航空機インストラクターとして登録されたボランティアにより次の活動を行いました。
(1) 飛行機教室の開催
毎月の第 2・4 土曜日に開催し、紙飛行機やゴム動力飛行機の制作指導を行いました。また、年
6 回にわたり室内飛行機の製作指導も行いました。
(2) 展示航空機保守メンテナンス
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展示航空機の保守メンテナンスを以下の通り実施しました。
・ヘリコプター・バートルV44 操縦席計器盤の保護材取り付け
・ヘリコプター搭載エンジン「レンジャー」の設置位置を調整
・ヘリコプター搭載エンジン「ライカミングVO435」の一部分解清掃
・「セスナT310Q」垂直尾翼部分の修理、調整
・「セスナT310Q」尾翼可動系の修理改善
(3) 資料整理
借用を受けて、収蔵庫に保管している借用資料の照合と徳川好敏本人の原稿資料より会式飛行機
に関する記述の調査を行いました。
(4) 展示解説
・
格納庫・収蔵庫、YS-11 機の一般公開時に航空機の解説を行いました。
・
特別展「YS-11 展」および「ヘリコプター展」開催期間に内容解説および見学者の質疑に
答えました。
・
常設展示の解説およびジャンボシミュレータ操作指導等を行いました。
7.博物館学芸員実習生の受入れ
大学から博物館学芸員の実習生を受け入れて、収蔵庫の資料整理を中心とした「各種実務実習」を
行いました。
期
間:8 月 28 日~9 月 5 日
実習生徒:6 名(6 大学)
8.広報・誘致活動
(1) 一般広報
① 埼玉県政記者クラブ・所沢市政記者クラブおよび他のマスコミ関係に対し展示更新、映像ソフ
ト変更時に資料を提供し、記事掲載、取材等の依頼を行いました。
② 埼玉県内および都内、近県の主要博物館にポスター掲示とチラシの配布を依頼しました。
③ 航空公園駅内に案内看板を設置しPRを常時行いました。
④ マスコミ各社の取材や各企業の社内報の掲載取材にも対応し、PRを行いました。
⑤ 彩の国だより(埼玉県発行)、翔たつひろば(所沢市発行)に記事掲載を依頼しました。
(2) 特別展広報
① 埼玉県政記者クラブ・所沢市政記者クラブおよび他のマスコミ関係に対し企画書等の資料を提
供し、記事掲載、取材等を依頼しました。
② 彩の国だより、翔たつひろばに開催告示の掲載を依頼しました。
③ 所沢市周辺の児童館、学童クラブ、小中学校に対しPR用ポスターの掲示、チラシの配布を依
頼しました。
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④ 埼玉県内および都内、近県の博物館にポスターの掲示を依頼しました。
⑤ 新聞広告による告知を行いました。
(3) 団体誘致活動
① 埼玉県内および都内・近県の幼稚園、保育園、小・中学校にパンフレットを配布しました。
② 埼玉県内および都内・近県の旅行業者に対しパンフレットを配布しました。
③ 埼玉県内および都内の児童館に対しパンフレットを配布しました。
(4) 入館者状況
開館日数 3 1 0 日
有
料
無
料
展示館入館者数
大型映像館入館者数
小
計
展示館入館者数
大型映像館入館者数
小
計
合
計
77,906
22,601
100,507
133,348
36,352
169,700
人
人
人
人
人
人
270,207 人
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