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Research News 2011.5.31 5月からの消費意欲指数
2011.05.31 博報堂生活総合研究所調べ これから3ヶ月間の「消費意欲指数」 57.4 5 月からの消費意欲指数 点 消費意欲指数とは・・・全国の一般生活者 6,000 名に対し、5 月初旬時点で「消費意欲(モノを買いたい、サービスを利用したいという欲求) が最高に高まった状態を 100 点とすると、あなたのこれから 3 ヶ月間の消費意欲は何点ぐらいでしょうか?」と質問した結果が、 「5 月から の消費意欲指数」です。これまでは毎月調査してきましたが、今後は 3 ヶ月に 1 度の調査になります。次回発表は 8 月を予定しています。 1. エリア分析 経済活性化に向けた消費、全国に広がる。 5 月上 旬 に調 査した「これ から 3 カ月間(5 月中 旬 ∼ 8 月中旬)の消費意欲指数」は全国平均で 57.4 点でし た。地域別でみると最も高かったのは北陸の 59.3 点、 次いで甲信越の 58.8 点でした。最も低かったのは東日 本大震災で大きな被害を受けた東北で 55.4 点となっ ています。 消費意欲の低い理由を地域別にみると、直接的に震災 の影響をあげた人が東北では 3 割程度と最も多く、そ のほかの地域でも関東や東海、甲信越で多くなってい ます。 また、自粛や気分的な要因で消費を抑制したい という人も甲信越や関東を中心に全国的にみられまし た。一方、意欲が高い理由としては、震災による我慢の 反動や復興のための消費が関東や東北で多くあげら れています。東北では震災のダメージも大きいですが、 そこから立ち直ろうという動きも出てきています。被災 地支援や経済の活性化に向けての消費も全国的に広 がっています。震災の影響が大きかった今回の調査で したが、夏に向かう時期の調査ということもあり、近畿、 関東、東海などで夏のイベント消費やボーナス消費に 積極的な人も目立っています。 《生活者の声》 ●3、4 月と震災で思うように買い物できなかったので消費したい欲求 がとてもある (90 点・女性 28 歳・宮城県) ●まだ震災は終わっていないので、無駄なものは極力買わずにいたい と思う (30 点・女性 38 歳・福島県) ●震災の被害を直接受けていない私たちは一刻も早く通常の生活に 戻ることが日本の経済にとってよいことだと思う (100 点・男性 44 歳 ・兵庫県) 日本全国 消費意欲指数マップ [ 全体 57.4 点 ] 北陸 中国 北海道 56.1 点 甲信越 58.8 点 東北 55.4 点 59.3 点 57.5 点 関東 東海 近畿 四国 九州・沖縄 56.6 点 57.9 点 56.3 点 57.9 点 57.5 点 2. 男女分析 女性の消費意欲が旺盛。各年代で男性を上回る。 女性の消費意欲指数は 20 代から50 代の各年代で全国 平均を上回りました。 また、各年代とも男性の指数を大き く上回っています。特に女性の 20 代、30 代では指数がと もに60 点を超え、女性全体の指数を押し上げました。一 方、男性は 20 代だけが全国平均を上回ったものの、40 代、50 代の指数は 52 点台とその低さが目立ちます。 消費意欲の高い理由をみると、女性の 20 代、30 代では 夏に向けての消費やボーナス消費に積極的なことや、 ま た震災による我慢に対する反動消費が目立ちます。男性 の 30 代から50 代、女性の 30 代、40 代では景気回復も 含め震災復興への前向きな消費行動で意欲を高めてい ます。一方、意欲の低い理由としては、男女ともに40 代、 50 代で地震の影響や自粛があげられています。 また、男 性の 30 代から50 代では政治や経済の先行き不安も消 費意欲の低い理由としてあげられています。 男女別 消費意欲指数 [ 全体 57.4 点 ] 54.1 点 《生活者の声》 ●夏になるので洋服や暑さ対策品を買いたいと思っているので消費が 激しくなりそう (100 点・女性 25 歳・茨城県) ●地震も一段落ついたので外出(遠出)や買い物に出たい気持ちが上 向いてきた (88 点・女性 38 歳・東京都) ●ボーナスの時期なのでほしいものを購入したい。 また復興のためにも お金を使ったほうがいいと思うので (90 点・女性 34 歳・愛知県) ●生活において今の経済の将来が見えてこない不安がある (20 点・男 性 57 歳・兵庫県) ●震災もあり考え方が変わり、社会のため日本人として経済を活気づけ る必要を感じ今までとは違う消費意欲が高まった (75 点・男性 41 歳・ 60.6 点 男 性 年 代 女 性 58.0 点 20 代 64.7 点 54.4 点 30 代 62.4 点 52.4 点 40 代 57.8 点 52.2 点 50 代 58.3 点 熊本県) 調査概要 調 査 地 域 全国 47 都道府県 調 査 手 法 インターネット調査 調 査 対 象 20 歳から 59 歳までの男女 6,000 サンプル ( 有効回収数) 人口構成比を反映するよう、エリア別に性年齢 10 歳刻みで割付 合 計 北海道 東 北 関 東 甲信越 北 陸 東 海 近 畿 中 国 四 国 九州・沖縄 6,000 262 434 2,052 244 137 707 976 337 178 673 調 査 時 期 2011 年 5 月 9 日 ( 月 )∼11( 水 ) 毎年 2 月、5 月、8 月、11 月に調査を実施 企画・分析 博報堂生活総合研究所 実施・集計 株式会社 東京サーベイ・リサーチ 問い合わせ先 株式会社博報堂 博報堂生活総合研究所(小原・吉川)TEL.03-6441-6450 株式会社博報堂 広報室(西尾・山野)TEL.03-6441-6161