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事 業 概 要 及 び 事 業 費

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事 業 概 要 及 び 事 業 費
平成28年度事業計画及び事業費
Ⅰ 環境保全に関する交流推進事業
【 16,065千円 】
1 北東アジア地域自治体連合(NEAR)環境分科委員会の推進 515千円
平成27年11月に開催された「北東アジア地域自治体連合(NEAR)環境分科委員会」において富山県が
コーディネート自治体に選出され(任期2年)、その事務局の委託を受けたNPECが環境分科委員会の運
営に当たることになっており、この委員会のコーディネート自治体業務を推進する。
2 海洋環境保全パートナーシップの形成 650千円
「産」、「学」、「官」それぞれの分野の機関、団体の専門家等とのパートナーシップを形成し、環日本海
地域の環境協力の中核拠点を目指す。
⑴ 関係国、関係地方自治体、関係団体の視察、研修
⑵ 関係会議への出席、関係学会等への参加
3 2016北東アジア自治体環境フォーラムinとやまの開催 14,900千円
G7富山環境大臣会合の開催に合わせて、北東アジア自治体環境専門家会合及び県民フォーラムを開
催し、北東アジア地域の自治体間における環境分野での協力の促進を図るとともに、環日本海地域の海
洋環境の保全に関する富山県やNPEC等の取組みを県民にPRすることにより、環境保全に対する機運の醸
成を図る。
⑴ 開催時期
平成28年5月
⑵ 開催場所
富山市
⑶ 主
富山県、(公財)環日本海環境協力センター
催
Ⅱ 環境保全に関する調査研究事業
【 18,943千円 】
(うち県17,943千円、トヨタ環境活動助成1,000千円)
1 漂流・漂着ごみ対策推進事業
13,407千円(国海岸漂着物地域対策推進事業補助金(8/10))
⑴ 市民参加による漂着物の実態把握
環境教育学習の側面も有する市民参加型の調査により、環日本海地域の漂着物の実態把握を進める。
・海辺の漂着物調査の実施(破片化したプラスチックを観察するなど、海洋ごみの総合的な環境教
育・学習プログラムの一環として実施)
・環日本海地域の漂着物調査データベースの整備(継続)
⑵ 海洋ごみに係る環境教育・学習
富山県民をはじめとする北東アジア地域住民に対し、海洋環境保全への関心を喚起し、ポイ捨て防
止など身近な漂着ごみ対策の実践を働きかける環境教育・学習事業を展開する。
・海洋ごみに係る総合的な環境教育・学習プログラムの検討・実施
・漂着物アート展2016の開催、漂着物アートキャラバンの実施、漂着物アート制作体験会の開催
・NEAR漂着物アート制作推進事業の実施(北東アジア地域の自治体が実施する漂着物アート制作に
対する講師派遣等の支援)
・マスメディア(新聞広告)による漂着ごみ対策の啓発
⑶ 北東アジア地域における連携(NEAR環境分科委員会個別プロジェクト関連)
自治体を窓口とし、住民の顔が見える連携・交流事業を展開する。
・プロジェクト「海辺の漂着物調査と漂着物アート制作」の推進(再掲)
2 富山湾リモートセンシング調査事業 1,200千円
⑴ 富山湾リモートセンシング調査事業
近年、生物の育成や水質の浄化などに重要な役割を果たす藻場の衰退が見られており、豊かな沿岸
域を創造するためには、藻場の保全を図ることが緊急の課題となっている。
このため、リモートセンシングにより富山湾沿岸域の藻場(特にアマモ場)の状況を広域的・継続
的に把握し、富山湾の海洋環境保全に活用する。
① 実施時期:平成28年4月~平成29年3月
② 実施内容:リモートセンシングによるアマモ場の状況把握
⑵ 新たな視点による海洋環境教育プログラムの検討・実施
人工衛星によるリモートセンシング技術を活用して、宇宙・地球・海の視点による新たな海洋環境
教育プログラムを検討、関係機関と連携して実施し、海洋環境保全を啓発する。
3 中国遼寧省との大気環境共同調査研究 836千円
近年、中国では産業経済の急速な発展に伴い、黄砂や酸性雨、PM2.5や光化学スモッグなどの大気汚染
問題が顕在化してきており、市民生活に大きな影響が懸念されているほか、日本への越境汚染が問題視
されている。独立行政法人国際協力機構(JICA)の支援を受けて、平成20~23年度においては黄砂を、
24~26年度においては自動車排出ガスを対象として共同調査研究を実施しており、今年度は27年度に引
き続き揮発性有機化合物(VOC)に関する共同調査研究を実施し、事業計画についての検討会の開催等を
行う。
4 環日本海生物多様性共同調査事業 3,500千円(うち県2,500千円、トヨタ環境活動助成1,000千円)
海の生物多様性に関する情報は非常に少なく、特に日本海側は太平洋側に比べて情報の収集が遅れて
いることから、市民・自治体レベルでの調査を広域的に展開し、日本海側に生息する生物の情報の収集・
蓄積を図る。
また、地球温暖化や環境変化による生息分布への影響が懸念される生物を指標生物に選定し、日本海
各地での分布状況を明らかにするため、本年度はスナガニを指標生物に選定し、その分布状況や外来生
物による影響を明らかにする。
今後、魚類・貝類・海藻類からも指標生物を選定し、日本海の環境変化が生物に及ぼす影響を明らか
にしていくとともに、生息マップを作成する。
⑴ 調査協力団体・自治体(予定)
蘭越町貝の館(北海道)、むつ市海と森ふれあい体験館(青森県)、NPEC・魚津水族館(富山県)、
のと海洋ふれあいセンター(石川県)、福井県海浜自然センター(福井県)、兵庫県立大学(兵庫
県)、山口県水産研究センター(山口県)、中国・韓国・ロシアの自治体
⑵ 連絡会議の開催
平成28年秋
⑶ ウェブサイトによる情報発信
Ⅲ 環境保全に関する施策支援事業
【 20,549千円 】
(うち県5,095千円、JICA15,454千円)
1 広報・普及啓発 1,942 千円
ホームページによる情報発信
NPECの活動状況や環境情報の提供を行うため、ホームページの内容の充実を図り、情報発信を行う。
国際環境協力の連携・発信
豊かな海づくりにつながる国際環境協力事業を市民に発信するとともに、環境サポーター団体等が実
施する環境活動との連携を通じて、NPEC事業の発信力向上を図る。また、メルマガや出前講座等を通じ
て市民への普及啓発を行うとともに、体験型の海洋環境教育啓発プログラムの検討を行う。
2 対岸地域との環境技術者の研修
15,454千円
中国遼寧省の環境関連分野の研究職員の技術の向上と調査研究に係る分析精度の向上を図るため、
JICAの「草の根技術協力事業(地域活性化特別枠)」を活用し、遼寧省の環境関連分野の職員研修を実
施するとともに、専門家(富山県環境科学センター職員)を同省に派遣する。本年度は、環境大気中の
揮発性有機化合物(VOC)に関する分析技術等について実施する。
⑴ 環境技術研修員受入
受入人員:4名(4名×1回(15日間))
⑵ 専門家派遣
派遣人員:4名(4名×2回)
⑶ VOC実態調査の実施
⑷ 市民向け啓発活動・総括報告会の開催
3 NEAR環境分科委員会個別プロジェクト
⑴ 北東アジア青少年環境グローバルリーダー育成事業 3,000千円
北東アジア地域の青少年に対して、環境問題に関するディスカッション、市民と連携した環境保全
に関する取組みを直に体験する機会を提供し、国際交流を通じて、北東アジア地域の環境保全に取り
組むグローバルリーダーを育成する。
① 実施時期:平成28年8月
② 実施場所:ロシア(沿海地方)
③ 実施内容:環境保全活動の発表や環境体験活動、ディスカッション等
④ 参 加 者:北東アジア地域諸国の環境保全活動を実施している青少年
⑵ 北東アジア地域環境ポスター展推進事業 103千円
北東アジア地域の次代を担う子どもたちから「環境の保全」をテーマとしたポスターを募集し、優
秀作品を展示することにより、市民の北東アジア地域の環境保全意識を一層深める機会とする。
① 実施時期:平成28年10月
② 実施場所:韓国(江原道)
③ 実施内容:富山県内で募集・選定した「環境月間ポスター」の表彰作品をはじめ、北東アジア地
域の自治体で募集・選定した作品(各自治体10点程度)を一堂に集め、展示会を開催
する。
4 国際環境協力インターン・ボランティアプログラム 50千円
インターン、ボランティアの受入れを通じて、将来の国際環境協力分野における人材の育成を図ると
ともに、大学等の研究機関との連携の強化、北東アジア地域の海洋環境保全に関する取組みへの理解の
促進を図る。
平成26年2月に実施協定を延長した東大アライアンスからのインターンシップの実習受入れを継続す
るほか、平成25年3月に締結した京都大学森里海連環学教育ユニットとの実施協定に基づき、京都大学
からもインターンシップ実習の受入れを実施する。
Ⅳ NOWPAP推進事業
【 70,907千円 】
(うち県18,000千円、環境省19,400千円、環境省推進費25,507千円、UNEP8,000千円)
1 地域活動センター(RAC)事業 49,907千円
(うち県5,000千円、環境省19,400千円、環境省推進費25,507千円)
日本、中国、韓国、ロシアは、北西太平洋地域海行動計画(NOWPAP)に基づき、各国が役割を分担し
つつ、日本海及び黄海の海洋環境保全のための事業に取り組んでいる。この事業活動の拠点として、各
国に地域活動センター(RAC)が指定されており、日本では当財団が特殊モニタリング・沿岸環境評価地
域活動センター(CEARAC)に指定され、各国と協調した日本海等の環境影響調査を実施するとともに、
リモートセンシングを活用した特殊モニタリング手法の開発及び統一的な富栄養化状況の評価を行って
いる。
また、海洋生物多様性保全戦略(平成23年3月閣議決定)において、COP10で合意された愛知目標の達
成に向けて我が国の海洋生物多様性の保全施策を促進していくことと示されたことから、日本海等の生
物多様性の保全に対して脅威となりうる諸問題の基盤情報を収集整理し、本海域の生物多様性の保全に
貢献していくこととしており、環境省の支援のもとに、次の事業を実施する。
⑴ NOWPAP活動推進費 24,400千円
① 日本海等の環境影響調査 14,400千円
人工衛星によるリモートセンシングデータを利用した沿岸環境評価手法の開発に向けて、富山湾
における水質汚濁に係る現場データ及び衛星データを取得し富山湾をケーススタディとして実施す
る。また、NOWPAP富栄養化状況判定手順書のうち、衛星クロロフィルaを用いた広範囲にわたる海域
での予備評価を行う。加えて、富山湾周辺の沿岸域において人工衛星リモートセンシングを活用し
て、藻場の分布域を推定する。
環日本海海洋環境検討委員会の開催
赤潮/HAB、リモートセンシング、富栄養化、生物多様性及び藻場マッピングをはじめ、環日本
海における海洋環境に係る課題や今後の活動の進め方等について助言を得るため、国内の専門家
による環日本海海洋検討委員会(以下「国内委員会」という。)を開催する。
a開催時期 : 年2回開催
b開催場所 : 東京都内
c 出 席 者 : 約20名
② 環日本海海洋環境ウォッチ推進費 10,000千円(うち県5,000千円、環境省5,000千円)
環境省が平成13年度に設置した海洋環境に関する人工衛星データを受信・解析するための「環日
本海海洋環境ウォッチシステム」の維持管理を行うとともに、衛星データを受信、解析、記録し、
その成果を発信する。
③ 藻場観測システム等の研究
平成24年度から科学技術振興機構の戦略的想像研究推進事業として始まった「ハイパー・マルチ
スペクトル空海リモートセンシングによる藻場3次元マッピング法の開発」において、能登半島周
辺(富山湾を含む)の藻場の現場観測を実施し、ハイパースペクトルセンサの現場検証作業を実施
する。
⑵ 環境省環境研究総合推進費 25,507千円
平成26年度から環境省の環境研究総合推進費戦略プロジェクトとして新たに開始された「持続可能
な沿岸海域実現を目指した沿岸海域管理手法の開発」において、陸棚・島嶼を含む国際的閉鎖海域・
日本海の海域管理法の開発を進める。
2 地域活動センター(RAC)の運営 20,000千円(うち県12,000千円、UNEP8,000千円)
⑴ 会議費 6,000千円
① 会議等の開催
ア 第14回CEARACフォーカルポイント会合の開催
CEARACの活動方針について議論するための調整・助言会合
(フォーカルポイント会合。
以下
「FPM」
という。)を開催する。
a 開催時期
: 平成28年4月
b 開 催 地 : 日本(富山)
c 出 席 者 : 約25名
イ 国内委員会の開催(再掲)
国内委員会ではCEARACの活動方針について議論する。
② 会議への出席
ア NOWPAPの活動を推進するために開催されるNOWPAP政府間会合及び他のRACのFPM、ワーキンググ
ループ会合への出席
(ア)第21回NOWPAP政府間会合
a開催時期 : 平成28年冬
b開 催 地 : 韓国
c派 遣 者 : 1名
(イ)データ・情報ネットワーク地域活動センター(DINRAC)のFPMへの出席
a開催時期 : 平成28年5月
b開 催 地 : 中国
c派 遣 者 : 1名
(ウ)海洋環境緊急準備・対応地域活動センター(MERRAC)のFPMへの出席
a開催時期 : 平成28年5月
b開 催 地 : 韓国
c派 遣 者 : 1名
(エ)汚染モニタリング地域活動センター(POMRAC)のFPMへの出席
a開催時期 : 平成28年5月
b開 催 地 : ロシア
c派 遣 者 : 1名
イ 各種国際会議への参加
(ア)NOWPAP国際海岸クリーンアップキャンペーン(ICC)への参加
a開催時期 : 平成28年秋
b開 催 地 : ロシア
c参 加 者 : 2名
(イ)PICES年次会合2016への参加
a開催時期 : 平成28年10月
b開 催 地 : アメリカ(サンディエゴ)
c参 加 者 : 2名
(ウ)アジア国際海色リモートセンシングワークショップ
a開催時期 : 平成28年12月
b開 催 地 : タイ(バンコク)
c参 加 者 : 1名
③ CEARACホームページの維持管理
CEARACの活動を広く紹介するためホームページの更新と保守管理に努める。
⑵ 調査費 6,000千円
① 富栄養化調査
NOWPAP地域の富栄養化状況評価を支援することを目的とし、本活動に関する国内外の情報・資料
を収集・整理する。
② 海洋生物多様性調査
CEARACが実施する海洋生物多様性保全のための活動を支援することを目的とし、本活動に関する
国内外の情報・資料を収集・整理する。
③ HAB調査
赤潮/HABに関する活動を支援することを目的とし、本活動に関する国内外の情報・資料を収集・
整理する。
④ リモートセンシング調査
リモートセンシングに関する活動を支援することを目的とし、本活動に関する国内外の情報・資
料を収集・整理する。
⑤ 海洋ごみ調査
NOWPAPにおいて作成された、海洋ごみに関する地域行動計画に基づいて実施される海洋ごみに関
する活動を支援することを目的とし、本活動に関する国内外の情報・資料を収集・整理する。
⑶ UNEP事業費 8,000千円
CEARACの活動
ア 情報発信業務
NOWPAP地域における赤潮/HABの発生状況やリモートセンシングに関する情報の発信
イ 海洋生物多様性
NOWPAP地域における海洋生物多様性の保全にとって脅威となる富栄養化、外来生物、生息地破壊
の影響に関する評価手順書の開発
ウ 藻場マッピング
NOWPAP地域における海草藻場評価に向けたフィージビリティスタディ
エ RAP MALI(Regional Action Plan on Marine Litter:海洋ごみ地域活動計画)
海洋ごみ地域行動計画に基づく活動の実施
3 RCU連携費 1,000千円
平成16年11月に設置されたRCU富山事務所への支援
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