Comments
Description
Transcript
あるインタビューの記録
あるインタビューの記録 1994 年 12 月 25 日に日本で放映されたあるTV番組より。スワミを取材する ためにプラシャーンティ ニラヤムを訪れていた日本の某 TV チームの人々が、 熱心なアプローチの結果、11 回目のダルシャンでスワミに呼ばれ、インタビュ ーを受けました。これはその時のインタビューの映像を元に、改めて聞き取りと 翻訳を行い、編集した記録です。(ナレーション部分は放送時のままです) ― スワミのダルシャン 11 回目 ― (スワミが歩いて来られ、最前列に座っていたTVチームの日本人が、スワミに 話しかける) 日本人「スワミ、私はたくさんの質問があります。私は日本から来ました。これ は日本のテレビです。たくさんの質問があります。私たちは 9 人です」 スワミ「行きなさい!」 日本人「ありがとうございます!」 ― インタビュールームの中で ― スワミ「どこから来たのか? 日本かね?」 日本人「はい」 スワミ「どういう計画で? 」 日本人「たくさんの質問があります」 スワミ「何だね?」 日本人「ええと、私はあなたのことを聞いて、あなたのことを本で読みました」 スワミ「そう、そう、知っている」 日本人「私はあなたが神かどうかを知りたいのです」 スワミ「私だけが神ではない、あなたもまた神である」 1 スワミ「ここに何がある?」 日本人「手、腕でしょうか?」 スワミ「無だ、ここには何もない。無はすべてだ。見てごらん」 (スワミは掌から指輪を物質化される) スワミ「ほら、これは何だね?」 日本人「指輪です」 スワミ「ごらん、金細工師だってこんなことはできない。ぴったりのサイズだ」 (スワミは日本人にその指輪をはめられる) 日本人「本当だ。ぴったりのサイズです!」 スワミ「ほら、見てごらん、誰がこのようなことをするだろう? 誰にも決して できない。日本人は皆、中に入りなさい」 (ナレーション:インタビュールームにはアメリカ人夫婦とインド人の青年が一 緒に呼ばれていた。サイ ババはまず私たち日本のスタッフだけを奥の部屋に 案内してくれた。これはスタッフの 1 人が 8 ミリビデオで撮った映像である) ― インタビュールームの奥の部屋で ― スワミ「感覚を超えている。あらゆるものはアートマなのだ。それこそが私の教 え、教え、教えだ。あなたがやっても何も出て来ない。なぜなら、いい かね、人間の性質は一番上にある。これ(スワミ)は、人間を超えてい るのだ」 日本人「あなたはどこから来たのですか?」 スワミ「私は来たりしない。私は行くこともない。身体は行ったり来たりする。 身体だけが死んだり生まれたりする。あなたも生まれ、そして死んでい く。しかし、あなたの魂は生まれることも死ぬこともない!」 日本人「では、あなたの身体が死んだ後は、どうなるのですか?」 スワミ「アートマは、いたるところに存在する。あなたのアートマはどこにあ る? あなたのアートマもそこにあり、どこにでもある。私のアートマ は生き続ける」 2 別の日本人「今、スワミの悩みは何でしょうか? 何か心配事はありますか? 」 スワミ「いや、心配事は何もない。(スワミご自身を指さして)私は今、69 歳 だが、何の心配事もない。何の悲しみもない。何も考えない。何ひとつ だ。なぜか? あらゆるものは過ぎ行く雲だからだ。なぜ心配するのだ ね? いつも幸せだ」 別の日本人「何か好きな食べ物はありますか?」 スワミ「ラギー(四国稗)の薄粥をほんの少し。貧しい人々が食べるものだ」 日本人「(それは)フルーツですか?」 スワミ「いや、フルーツは食べない。決して触れない。ぜいたくな食べ物は摂ら ない。最初からずっとフルーツは食べない。ビスケットも食べない、ミ ルクも飲まない、ヨーグルトも飲まない、お菓子も食べない」 日本人「肉も食べない? 」 (スワミは愛情をこめて彼のほっぺたを叩く振りをする) 日本人「ごめんなさい!」 スワミ「それはとても悪いものだ。動物を食べると動物と同じ考えになる。何を 食べようとも、食べたものと同じ考えが生じてくる。私の視力は愛の眼 鏡だけ――すべては愛だ! 今日、敵はいない、怒りもない、嫉妬もな い、批判もない。すべてはただ愛、愛、愛だけ。それが神である。愛は 神、愛の中で生きなさい。愛はここにある、愛はそこにある、愛はそこ にもある。愛の中で生きなさい! 愛の中で生きなさい!」 スワミ「今、愛がない。妻や母や父への愛だけしかない。しかし、他の人々への 愛はどうだろう? それは正しいことではない。すべての人を愛し、す べての人に仕えなさい。それが私の主要な教えだ。それが私のしている ことであり、私の教えていることであり、私のあり方なのだ」 スワミ「あなたはお母さんを愛しているね。なぜだろう? 彼女が自分の母親だ からだ。そう確信しているから、あなたは母親を愛している。確信のあ るところに愛がある。愛のあるところに平安がある。平安のあるところ に真理がある。真理のあるところに至福がある。至福のあるところに神 がいる。まず確信だ。まず確信することだ!」 3 日本人「私たちはあなたを知りたいですし、日本の人々にもっとあなたを知って もらいたいのです。ここに来られない人達もいます。ですからどうか、 あなたをビデオに撮らせてください。そして日本の人々にメッセージを ください」 スワミ「メッセージはただ一つだけ、「私の人生が私のメッセージ」だ」 日本人「私はバジャンを聞いたり瞑想したりしたとき、幸せを感じました。静け さを感じて、心地よかったです。でも、私はあなたについて、もっと知 りたいのです、カメラの前で。だからどうか撮影を許してください (スワミは彼のほっぺたを優しくつねって笑う) (ナレーション:神の化身と呼ばれる男、サティヤ サイ ババ。彼のことをもっ ともっと知りたくなった。神って一体何だろう? なぜサイババという存在が、 今という世の中に求められているのか。その答えを私たちは知りたい。) 4