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第4回茨城県IT戦略会議次第
第4回茨城県IT戦略会議次第 日時:平成 22 年 10 月 21 日(木)14:00~ 場所:茨城県庁 5階 庁議室 1 開会 2 議題 (1)茨城県IT戦略会議委員からのIT施策の提案について (2)茨城県IT戦略会議提言(案)について (3)県各部局の新規IT施策等について (4)その他 3 閉会 【配付資料】 会議次第・委員名簿・出席者名簿・席次表 (資料1) IT戦略会議委員からのIT施策の提案説明資料 (資料2) (資料2-1) (資料3) (資料4) 茨城県IT戦略会議提言(案) 「新たな情報化計画の基本目標について」 各部局の新規IT施策等について 各部局のIT施策のイメージ図 茨城県IT戦略会議委員名簿 (敬称略) 氏 名 おにざわ くにお 所 属 及 び 役 職 備 考 (社)茨城県経営者協会 副会長 議 長 いとう よしのぶ (社)茨城県情報サービス産業協会 会長 副議長 うえはら のりこ (有)つくばインキュベーションラボ 代表取締役 おだか かずみ 筑波大学 大学院図書館情報メディア研究科教授 くにい ゆたか 茨城県行政書士会 会長 ごとう れいこ 茨城大学人文学部社会科学科 准教授 さくやま ゆうき 日本電信電話(株)アクセスサービスシステム研究所 所長 たどころ よしのり 茨城県議会議員 ひしぬま まこと (株)日立情報制御ソリューションズ コーポレート室 副室長 まつい としひろ (独)産業技術総合研究所 研究コーディネーター み き こうへい (株)三菱総合研究所 公共ソリューション本部 主席研究員 鬼澤 邦夫 伊藤 吉宣 上原 典子 小高 和己 國井 豊 後藤 玲子 作山 裕樹 田所 嘉徳 菱沼 誠 松井 俊浩 三木 浩平 第4回茨城県IT戦略会議出席者名簿 IT推進本部幹事会 部局等 職名等 氏 名 会長 企画部長 榊 真一 副会長 企画部情報化統括監 前田 正文 広報監 塩原 信夫 部外(広報広聴課) 係長 山口 正男 (政策審議室) 政策員 渡辺 一彦 次長 総務部 企画部 生活環境部 保健福祉部 商工労働部 幹 農林水産部 事 土木部 会計事務局 企業局 病院局 教育庁 警察本部 小松原 仁 企画員 海野 健 企画監 江尻 善壽 企画員 小野 幸子 情報政策課長 佐久間正敏 次長 佐藤 政雄 企画監 嶋田 一郎 企画員 小貫 智也 理事兼次長 根本 年明 企画員 松田 智行 次長 小林 彰 係長 竹村 明浩 次長 柴田 眞幸 企画員 槙原 智子 次長 泉 幸一 企画監 富永 幸一 企画員 中山 洋 次長兼会計第一課長 萩谷 俊明 会計第一課課長補佐 坂本 重平 次長 諸橋 伸明 企画員 栗原 武士 病院局長 古本 顕光 県立病院ITネットワーク化推進室長 星本 弘之 教育次長 小林由士郎 企画員 中島 弘江 警務部参事官 寺門 祐児 警務部情報管理課長 海野 孝一 警務部情報管理課主査 吉川 誠 監査委員事務局 次長 半田 賢治 人事委員会事務局 次長 加藤 安章 労働委員会事務局 次長 羽部 順行 事務局 所属 企画部 情報政策課 職名等 氏 名 IT企画室長 川﨑 裕一 IT企画室室長補佐 神長 寿 課長補佐 浜崎 正人 課長補佐 大津 俊郎 係長 江口 東寛 主任 三嶋 達典 主事 吉川 陽子 主事 榧場 久幸 備考 第4回茨城県IT戦略会議 席次表 平成22年10月21日(木) 午後14:00~ 伊藤副議長 鬼澤議長 田所委員 上原委員 県庁5階 庁議室 菱沼委員 國井委員 松井委員 後藤委員 三木委員 警務部参事官 商工労働部次長 報道 教育次長 保健福祉部理事兼次長 病院局長 生活環境部長次長 企業局次長 総務部次長 会計事務局次長 広報監 土木部次長 農林水産部次長 ○ ○ ○ ○ 各部企画監 ○ ○ ○ ○ ○ IT担当企画員 (入口) 企画部長 情報化統括監 ○ ○ 事務局 ○ ○ ○ 行政委員会 ○ ○ ○ ○ 事務局 ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ IT担当企画員 ○ 発表者 ○ 速記 ○ 事務局 (入口) 資料1 茨城県IT戦略会議委員からのIT施策の提案説明資料 茨城県IT戦略会議委員からのIT施策の提案題名について (五十音順・敬称略) 委員氏名 うえはら 提 案 題 名 上原 典子 のりこ IT社会のリテラシー くにい ゆたか 身近なことからIT推進−世界の未来へ先駆けて ごとう れいこ 茨城県新IT戦略への期待−「世界一」のIT先進県を目指して! 國井 後藤 さくやま 豊 玲子 作山 裕樹 ゆうき 茨城県IT戦略への提言 ひしぬま まこと 茨城県への期待−茨城県IT戦略への提言 菱沼 誠 備 考 IT社会のリテラシー つくばインキュベーションラボ 上原典子 インターネットのもたらしたもの 地理的格差・距離の喪失 時差の喪失 通信コストの低減 情報の共有化 コミュニケーションの水平化 コミュニケ ションの水平化 デジタル技術のもたらしたもの コピー(転写)が簡単 加工が簡単 検索が簡単 自動化が容易 情報の蓄積スペース・管理の効率化 情報の蓄積スペ ス 管理の効率化 記録が残しやすい マルチメディア化 弊害①送り付け公害 相手が不明の迷惑メール 知っている相手だからこそ迷惑メール 知っている相手だからこそ迷惑メ ル まきちらし・垂れ流し マナーの普及 弊害②際限のないコミュニケーション ネット中毒 蒸し返し 終わりのない会話 マナーの普及 弊害③仮面コミュニケーション なりすまし ガチガチのガード ガチガチのガ ド 個人情報の正しい理解 弊害④情報の信頼性と価値 行き交っている情報の出所 情報はネット上にだけあるのではない 情報確認の手段 容易に得られる情報の価値は低い 情報収集能力を鍛える 弊害⑤文化の喪失 ipadと本 CDとLPレコード CDとLPレコ ド 手紙 新しい文化を育てる 弊害⑥高度化優先、平準化不足 わからない用語だらけ マニュアルを見てもわからない 潜在的デジタルデバイドの増加 家電化の推進 伝える技術の向上 使いこなしに必要な素養(リテラシー) 表現力…情報をわかりやすく伝える、言葉を 使いこなす 想像力…見えない相手や状況を思い描く。疑 い上手 コミュニケーション能力…押し付けない、バラ ンス感覚 創造力…コンテンツやデジタル文化を作る 創造力 コンテンツやデジタル文化を作る 学校での基礎教育 自治体の施策への提案 デジタルデバイド(高齢者・障害者)向け機器 の整備 遠隔地に住み、移動のできない人々 の整備…遠隔地に住み、移動のできない人々 とのコミュニケーションには必須。理想はFtoF だが 時間と費用を節約しながら 安全や利 だが、時間と費用を節約しながら、安全や利 便を提供する。機器の貸与も。 ICT講座…業界にも協力を得ながら、デジタ ICT講座 業界にも協力を得ながら デジタ ル機器とインターネットを使いこなす一般向け のセミナーを 茨城県新IT戦略への期待 「世界一」のIT先進県を目指して! 茨城県企画部情報政策課主催 「第4回IT戦略会議」 於 茨城県庁 21/10/2010 後藤 玲子 茨城大学人文学部社会科学科 [email protected] 茨城県新IT戦略への期待 「世界一」のIT先進県になること。 世界 」のIT先進県になること。 <-SMARTな目標を立てられない。 ` * 達成目標の「SMART原則」 z Specific:具体的で z Measurable:測定可能で z Achievable:達成可能で/Ambitious:意欲的で z Result-oriented:アウトカム志向で/Realistic:現実的で z Time-bounded:達成時期が明確に定められている ⇒「県民ニーズに対して、必要最小限の費用で、最 速 速かつ最大限に応える県政」の実現。そのために 大限に応 政 実 に ICTを効率的かつ効果的に利活用する。 ©Reiko GOTOH 2 過去の茨城県IT戦略について ©Reiko GOTOH 3 茨城県だけの問題ではない (出典)上山&伊関、2003;上山、p.49。一部補足的に図を追加。 ©Reiko GOTOH 4 IT戦略だけの問題でもない (企画部だけの問題でもない) ©Reiko GOTOH 5 しかし 改善」の余地もある① しかし「改善」の余地もある① ©Reiko GOTOH (出所)茨城県企画部情報政策課「平成21年度第1回茨城県IT戦略会議」配布資料(2010.2.2) 6 しかし 改善」の余地もある① しかし「改善」の余地もある①’ ` 施策例:ITを活用した情報交流社会づくり ©Reiko GOTOH (出所)茨城県総合計画審議会「活力あるいばらきづくり専門部会」第4回配布資料(2010.4.28) 7 どう 改善」すればよいか① どう「改善」すればよいか① ©Reiko GOTOH 8 上位の目標 指標設定に当たって 上位の目標・指標設定に当たって ©Reiko GOTOH 9 (参考)目標 指標設定に当たって (参考)目標・指標設定に当たって ©Reiko GOTOH 10 ©Reiko GOTOH 11 しかし改善の余地もある② ©Reiko GOTOH (出所)茨城県企画部情報政策課「平成21年度第1回茨城県IT戦略会議」配布資料(2010.2.2) 12 どう 改善」すればよいか② どう「改善」すればよいか② ©Reiko GOTOH 13 「改革」の余地もある 改革」の余地もある ©Reiko GOTOH 14 ©Reiko GOTOH ©Reiko GOTOH 16 茨城県IT戦略 の提言 茨城県IT戦略への提言 2 0 1 0 年 1 0 月 2 1 日 日 本 電 信 電 話 株 式 会 社 アクセスサービスシステム研究所長 作 山 裕 樹 Copyright(c) 2010 日本電信電話株式会社 コンテンツ 1.IT化の状況と課題 2.医療・介護IT 療 介護 3 電子行政 電子自治体 3.電子行政・電子自治体 4 教育IT 4.教育IT 5 IBBNの活用 5.IBBNの活用 1 Copyright(c) 2010 日本電信電話株式会社 1.IT化の状況と課題 2 Copyright(c) 2010 日本電信電話株式会社 ITで何が変わるのか? ¾ 光ネットワークにより、高速・大容量、安価で信頼性の高い通信環境を手に入れた。 さらに、サービスを提供するサーバもクラウドコンピューティングという技術により、シ ステムを意識せずに便利なサービスを利用できるようになってきた。 ¾ まさしく「第三の波」が「つなみ」のように押し寄せている。 課題もあるが、少子高齢化、経済の低成長、産業の空洞化などによる税収の減少や 環境問題などの社会的課題を解決するツールとして期待でき、活用しなければなら ない。 ない 光ネットワーク (FTTH) 3 輸送に例えると 9高速 → 9ジェット機 9大容量 大容量 → 9タンカー タンカ 9安価・・・日本は世界一安い → 9上海まで片道4,000円 9高い信頼性 高 信頼性 9定刻運行、事故ゼロ 定刻運行 事故ゼ → Copyright(c) 2010 日本電信電話株式会社 全国のブロードバンド契約数の推移 ¾ ブロードバンド契約数:3332万突破 ¾ FTTHサービス契約数:1857万(約56%) 平成22年6月現在 総数 (万) 3,332万 3,500 FTTH CATV DSL DSL 936万 (28%) 3 000 3,000 2,500 CATV 539万 (16%) 2,000 1,500 FTTH 1,857万 (56%) 1,000 500 - 6 9 12 3 H14年度 6 9 12 3 H15年度 6 9 12 3 H16年度 6 9 H17年度 FTTH:Fiber To The Home の略 (NTTの場合「フレッツ光」が該当) DSL:Digital Subscriber Line の略(NTT場合「フレッツADSL」が該当) 4 12 3 6 9 12 3 H18年度 6 9 12 3 H19年度 6 9 12 H20年度 3 6 9 12 H21年度 3 6 H22年度 総務省資料「ブロードバンドサービス等の推移」により作成 Copyright(c) 2010 日本電信電話株式会社 茨城県のブロードバンド契約数の推移 ¾ ブロードバンド契約数:64万突破 ¾ FTTHサービス契約数:32万(約50%) 平成22年6月現在 総数 64万加入 (万) 70 FTTH CATV DSL 60 DSL 25万 (39%) 50 40 CATV 7万(11%) 30 FTTH 32万 (50%) 20 10 - H17.3月 12月 H17年度 年度 6月 12月 H18年度 年度 6月 12月 H19年度 年度 FTTH:Fiber To The Home の略 (NTTの場合「フレッツ光」が該当) DSL:Digital Subscriber Line の略(NTT場合「フレッツADSL」が該当) 5 6月 12月 H20年度 年度 6月 12月 H21年度 年度 6月 H22年度 年度 総務省資料「ブロードバンドサービス等の推移」により作成 Copyright(c) 2010 日本電信電話株式会社 茨城県のブロードバンド、FTTHの普及状況 ¾ 茨城県はブロードバンド普及率、FTTH普及率ともに全国中位。 ¾ 県内の商店等(SOHOから中小企業)の事務所単位での普及率は、県全体の普及 率と大差なし。 率と大差なし 事業におけるネットの利活用の促進を図る取り組みを推進すべき。 ブロードバンド普及率 ブ ド ンド普及率 FTTH普及率 普及率 全国(世帯) 62.8% 34.8% 茨城 世帯 茨城(世帯) 57.5%(22位) 位 28.4%(27位) 位 63.8%(推定) 28.2%(推定) 県内の商店等 (事務所単位) ブロードバンド普及率= ブロードバンドサービス契約数 世帯数 *)世帯数は総務省報道資料による FTTH普及率 6 = FTTHサービス契約数 世帯数 Copyright(c) 2010 日本電信電話株式会社 TX沿線でのFTTHの普及状況 ¾ これから家を建てるというケースでは、8割を超える人がFTTHを選択 ・・・研究学園駅周辺:すでに光エリアになっている区域を開発し分譲 ¾ 開発・分譲してから光エリアに展開した区域では 開発・分譲してから光エリアに展開した区域では、光の普及率は低く、すでにADSL 光の普及率は低く すでにADSL やCATVでインターネットにつないでいる人が光回線に乗り換える割合は低いと推 察される みらい平駅周辺:開発 分譲してから光 リアになった ・・・みらい平駅周辺:開発・分譲してから光エリアになった ¾ 光に「乗り換えるメリットを感じさせるサービス」を提供したり、メタリックケーブル(銅 線)でないと安く提供できないサービスを、いかにマイグレーション(更改)していくか がサ ビス提供側の課題 がサービス提供側の課題 FTTH世帯普及率 研究学園駅周辺の開発エリア 85% -光エリア展開後に開発 光エリア展開後に開発 みらい平駅周辺の開発エリア 20% -開発後に光エリア展開 7 Copyright(c) 2010 日本電信電話株式会社 各国のブロードバンド普及率とITサービス利用率 ¾ 日本のブロードバンド普及率は世界で18位。FTTH普及率はトップ。 ブ プ ¾ 医療・福祉、教育・人材、雇用・労務、行政サービス分野でのITサービス利用率の高い 国は、総じてブロードバンド普及率の高い国。(シンガポールは例外?) シンガ ポール 日本 米国 英国 スウェ ーデン 韓国 デンマ ーク 日本と 1位国 との差 (単位:人口普及率%) ブロードバンド普及率 24.3 24.8 26.7 29.5 32.4 33.5 37.1 12.3 0.4 13.5 1.3 0.0 7.4 16.4 4.2 2.9 医療・福祉分野 30.9 17.0 21.8 16.8 28.0 41.1 33.1 24.1 教育・人材分野 57.5 17.4 32.1 31.2 37.3 48.2 41.5 40.1 雇 雇用・労務分野 労務分野 60.7 35 39.1 41.5 54.6 39.9 61.1 26.1 行政サービス分野 68.3 29.3 30.7 33.9 55.8 53.6 63.4 39.0 文化・芸術分野 43.1 45.7 29.0 37.5 44.9 55.3 53.5 9.6 企業経営分野 43.5 13.8 25.2 26.7 26 26.6 22.3 29.7 環境・エネルギー分野 33.5 30.3 26.5 32.5 34.2 24.5 39.8 9.5 交通・物流分野 56.6 60.7 29.3 36.6 45.0 56.6 47.1 - 安心・安全分野 29.4 19.0 15.3 13.1 17.5 30.7 19.5 11.7 電子商取引分野 65.8 66.8 40.1 50.6 80.3 78.2 82.9 16.1 FTTH普及率 8 最も利用率が高い国(分野別) 最も利用率が高い国(分野別) Copyright(c) 2010 日本電信電話株式会社 2.医療・介護IT 9 Copyright(c) 2010 日本電信電話株式会社 社会保障の給付額の推移および今後の予想 ¾ 社会保障給付費 平成19年度 総額 91兆4千億円 国民1人あたり 72万円 生産年齢人口あたり 110万円 平成27年度 116 兆円(27%アップ) 93万円(29%アップ) 151万円(37%アップ) 社会保障給付費の 部門別推移 10 厚生労働省資料「社会保障の給付と負担の見通し」より作成 Copyright(c) 2010 日本電信電話株式会社 地域医療の課題とIT活用に関するキーワード 地域医療の課題 ①医師不足の解消 ②小児・周産期医療体制の充実 ③救急医療体制の充実 ④へき地・無医地区医療体制の充実 ⑤在宅医療機能の充実 (参考)国の取り組み 9シームレスな地域連携医療の実現 シ な 域連携医療 実現 9どこでもMy病院 総務省、厚生労働省、経済産業省の 3省連携による「健康情報活用基盤 事業」のトライアル 11 ITの活用 電子カルテの導入と流通 ・医師稼働の削減、検査費の削減 ・医療事故撲滅 ・病診連携によるきめ細かな医療 ・救急時の救命機能向上 遠隔健診・診療 ・映像の活用による医療の充実 映像の活用による医療の充実 課 題 (1)電子カルテ、医療情報のデータベース化、 流通 → クラウド(データセンタ)の整備 ⇒県としてデータセンタを設置or誘致 (2)本人性の確認/認証技術 (3)制度見直し・規制緩和 Copyright(c) 2010 日本電信電話株式会社 電子カルテの構築と流通 ¾ これまで、カルテは医療機関単位に作成され管理されてきた。 ¾ ITによって、カルテは電子化され、さらにはサーバで管理することで、病歴や検査デ ータ タ、治療の経緯を医療機関の間で共有できるようになる。 治療の経緯を医療機関の間で共有できるようになる ¾ 患者の治療を的確にできるとともに、医療費を圧縮することが可能となる。 現状 今後 サーバ 医療NW 大学病院 統合されたカルテ 検査データ カルテ・検査 データA 大学病院 患者 医療機関 12 診療所 カルテ・検査 カルテ 検査 データB カルテ・検査 データC 患者 医療機関 診療所 Copyright(c) 2010 日本電信電話株式会社 医療機関連携ネットワークの利用例 <福祉サービスの展開> 遠隔での指導・講義 情報の一元管理 遠隔・複数拠点とのTV会 議 問合せへの遠隔対応 IBBNの有効活用 映像蓄積・配信 WWW 情報周知 住民FAQ管理 茨城県 データセンタ IBBN 健康プラザ 自立したシニアの拡 大 IRU網 遠隔講義へ の参加 オンデマンドな 講義映像鑑賞 フレッツ網 指導情報確認 Q&A参照、問合せ 参 合 普及とスキルアップの促進 住民 (個人利用) 13 自治体 地域における指導者 の育成 最寄施設による 受講が可能 双方向通信によ る従来と同等の 効果 地域活性化と健康レベルの向上 Copyright(c) 2010 日本電信電話株式会社 <参考>諸外国における医療分野でのIT活用状況 14 注)HER: Electronic Health Record PHR: Personal Health Records Copyright(c) 2010 日本電信電話株式会社 介護費圧縮に向けた提案 ¾ 地域コミュニティの活用 ⇒市民性を活かした高齢者福祉対策 (ひとり暮らし高齢者等への声かえ訪問等) ¾ コミュニティの手助けとしてのITを活用 ⇒高齢者への情報端末操作講習 例) ひとり暮らし高齢者等への声かけ訪問 15 例) ipad講習会 Copyright(c) 2010 日本電信電話株式会社 3.電子行政・電子自治体 16 Copyright(c) 2010 日本電信電話株式会社 <参考>総合行政システム~沖縄県浦添市~ ¾ 行政サービス全体の利便性向上と業務効率化に向けたBPRの実施 ¾ 各種システム連携による一元的な情報アクセスの実現 ¾自治体CIOに予算と権限を持もたせ、CIOを中心とした強力な推進体制を構築 行 政 医療・健康 総合行政システム 地方税 納税 データ 住民記録 住民 データ 国保/年金 給付 健診 データ データ 浦添市医師会等 診療情報D B 診療 データ デ タ 服薬 データ デ タ 民間事業者 総合健康情報 DB バイタル 運動 データ デ タ データ デ タ EHR連携基盤* 認証基盤 ポータル 認証基盤 自宅 病院・診療所、 調剤薬局 剤薬 フィットネス クラブ等 市役所 職員PC 自動交付機 携帯 PC モバイル ADSL、CATV等 17 *「H20~H22年度三省連携実証実験」 Copyright(c) 2010 日本電信電話株式会社 17 将来的な電子行政のイメージ ¾ 各種手続きが、誰でもどこからでも簡単にできるワンストップサービス ¾ 国民や企業向けに、行政情報をわかりやすく提供するワンストップポータル 蓄積された自己の情報を安心して活用でき、不正利用も監視可能 情 、 ¾ 蓄積 住民 電話料金 システム 民間ID 公共料金 オンライン レセプト システム バンキング 診断情報 民間サービス PC 国民ID テレビ 住民票 申請 街頭キオスク等 (庁舎内、駅、コンビニ等) 各種手続き 住民票 ポータル 情報の閲覧 携帯 電子申請 ポータル 電話会社 NGN /IP-VPN等 電力・ガス会社 金融機関 医療機関 官民連携 (社会情報連携基盤) 住民票 申請 社会保障 国・中央省庁 納税 行政サービス LGWAN等 都道府県 情報の活用 18 フレッツフォン /光iフレーム 個人情報不正 利用監視 行政保有情報の 利活用の推進 地方自治体 Copyright(c) 2010 日本電信電話株式会社 18 自治体クラウド導入における課題と対処 導入の課題 導入 課題 ○業務アプリケーションの共同化 ・多種多様なこれまでの事務のやり方を どのようにあわせるか ○運用の統一 ○運用の統 課題の解決策 ○パッケージのノンカスタマイズ 利用 ・多種多様なパラメータを有するパッ 多種多様なパ タを有するパ ケージを採用し、原則、業務をパッケー ジに合わせる ○民間デ タセンタの活用 ○民間データセンタの活用 ・多種多様なこれまでの運用をどのよう にあわせるか ・民間データセンタと各市町庁舎間は既 存の専用線を活用 ・高セキュリティ運用が可能な民間事業 高セキ リテ 運用が可能な民間事業 者を選定 ○開始年度を揃えることは困難 ○参加市町が参加に関する協定を 結び 参加市町の更新時期に随 結び、参加市町の更新時期に随 時参加 出所:LASDEC等:http://www.lasdec.nippon-net.ne.jp/cms/resources/content/16337/20100224-093150.pdf 19 Copyright(c) 2010 日本電信電話株式会社 19 4.教育IT 20 Copyright(c) 2010 日本電信電話株式会社 校務支援標準システム ¾ 実際の教育現場から生まれたシステム ¾ 実際に運用することで機能を洗練 ●特徴2 Webシステム ●特徴1 校務の統合ソフト (ブラウザ以外アプリ不要) (マニュアル不要) (学校基本情報の一元化) ●特徴4 迅速な情報共有 (学校間、市教委等) ●特徴3 簡単操作 校務IT化 支援システム ●特徴5 システム柔軟性 (機能追加の容易さ) 要望・機能改善 21 Copyright(c) 2010 日本電信電話株式会社 校務支援標準システム ¾ 先生が必要な機能をオールインワンで提供 ¾ データの一元管理、利用者毎のカスタマイズで利便性向上 ●教務 ・成績管理 ホームページ 緊急連絡メール アンケート (小学校版・中学校版) ・時数管理 時数管理 (小学校版・中学校版) ●保健 ・保健管理 ・各種保健情報管理 事務連絡 公文書 アンケート 等 (インフルエンザ発生状況等) ●オプション ●PTA連携 ・おたより ・PTAメール メール開封情報 アンケート回答 等 ・教育支援 教育支援 ・アンケート ・9年間のみとり 各種報告 ・実施時数報告 ・事務関係報告 ・依頼事項回答 保健関係報告 ・保健関係報告 アンケート回答 ●グループウェア スケジュール、掲示板、メール、動向・来校・日直、施設予約、 ワークフロー、回覧板、ToDo、学校日誌、リンク集 教育委員会 PTA(保護者・住民) ・学習者情報DB ●学務 ・文書管理 ・備品管理 ・会計管理 ・預り金管理 (注7) 情報共有 ●学校基本情報 児童生徒名簿、教職員名簿、教科、クラス構成、 児 徒名簿、教職員名簿、教科、ク 構成、 学期構成、校時(学校時間)、学校行事など インターネット 22 ・行事予定 ・掲示板 ・回覧板 地域イントラ等 Copyright(c) 2010 日本電信電話株式会社 5.IBBNの活用策 23 Copyright(c) 2010 日本電信電話株式会社 電子行政推進イメージ ¾ 自治体クラウド推進により行政リソースの最適化、業務効率化を実現 ¾ 国民本位の利便性の高い行政サービスの提供 電子申告 (地方税等) 住民票 交付申請 9コンビニ マ 9ルチチャネル 9自宅 ワンストップ・ポータル 9行政情報を 9わかりやすく提供 NGN/インターネット データセンタ デ タセンタ 電話料金等 水道・電気 ガス料金等 オンライン バンキング レセプト 診断情報 民間サービス 9官民連携 茨城県 住民記録 9駅 各種手続 国保 税 etc. 自治体クラウド基盤 9IBBN/LGWAN 自治体クラウド 9外出先 9誰でも・どこからでも 9誰でも どこからでも 9簡単にできるワンストップサービス 24 9自治体A 9自治体B 9自治体C Copyright(c) 2010 日本電信電話株式会社 IBBN活用策・・・救急医療 ¾ 衛星通信方式の活用により 衛星通信方式の活用により、現地(患者)⇔ヘリコプター(医師)、ヘリコプター(医師)⇔筑波大 現地(患者)⇔ヘリコプタ (医師) ヘリコプタ (医師)⇔筑波大 学附属病院、中核病院の通信を実現。 ¾ ヘリコプター(医師)や病院から現地へ指示(音声)したり、現地の患者映像やバイタルデータ( 脈拍、血圧、体温など)をヘリコプターや病院へ通信することを可能に。 ¾ IBBNにより、患者情報(現状、カルテ情報等)を病院間で共有化し、救命・早期治療を実現して いく。 <スカパーJSAT社などの衛星利用> 現地:ヘリポート 附属病院 通信設備設置ビル 【送信】患者映像、バイタルデ タ 【送信】患者映像、バイタルデータ 【受信】ヘリや病院からの音声指示 ドクターヘリ(移動中) 【送信】・ヘリからの音声指示 ・患者映像、バイタルデータ 【受信】 病院 ら 音声指示 【受信】・病院からの音声指示 ・現地の患者映像、バイタルデータ 【送信】ヘリや現地への音声指示 【受信】・患者映像、バイタルデータ ・ヘリからの指示音声 I B B N 携帯電話網など IBBNで 各種データを共有 ・患者カルテ情報 ・バイタルデータ 等 中核病院 25 中核病院 防災センタなど 地球局を事前に配備できない場合 などは、携帯電話などを中継する等 Copyright(c) 2010 日本電信電話株式会社 IBBN活用策・・・TV会議システム ¾ 高精彩画像による高臨場感での会議あるいは多人数での資料共有が可能 ¾ 会議のための人の移動を減らすことにより、年間約300トンのCO2削減効果 <高精彩画像会議システム> ⇒IBBNのような高速広帯域の バックボ-ンでこそ実現可能 人の移動削減 移動削減 CO2排出量 月2回2時間の Kg/(回線・年) 東京-大阪間の会議として 2000 47.8%削減 1000 0 対面の会議 26 TV会議 Copyright(c) 2010 日本電信電話株式会社 茨城県への期待 茨城県 の期待 -茨城県IT戦略への提言 2010/10/21 株式会社 日立情報制御ソリューションズ 菱沼 誠 1.背 景 世界 (1) 情報爆発の時代(世界の情報量;1,000エクサバイト) (2)「競争に打ち勝つ」から「競争と協力」の時代 「Closed Innovation」→「Open Innovation」 ※ヘンリー・チェスブロウ(ハーバード・ビジネス・スクール) 茨城県 (1) ブロ ブロードバンド(IBBN)普及率:98 ドバンド(IBBN)普及率:98.6% 6% (2) 利活用促進のための各種施策推進 知的創造の時代 IT利活用の時代 ・新たな価値創造の土壌ができた。 ⇒情報から新たな価値を生み出す 知の連携 ・蓄積した膨大な情報を高速で処理し、 カテゴライズ、解析やシミュレ ションを カテゴライズ、解析やシミュレーションを 行うなどITを使った課題の解決 ・一方で環境負荷の低減、運用コスト低減 の要請 1 2.茨城県IT戦略への提言-1 日本をリードする先進的な施策の推進を。 1 目玉施策の推進 ○県の施策の計画・実行を取り纏める部署の設置(明確化)→企画部情報政策課? ○各部局の施策 + 県としての施策(目玉) ・計画取り纏め・効果による優先順位付け・実施は取り纏め部門 施 ○官-学-産の連携による施策の推進(公募) ○データセンターの活用 ・新施策の推進、・クラウドサービスの活用、・情報の集約 新施策の推進 クラウドサ ビスの活用 情報の集約 県内をはじめ広く広報・PRし 県内をはじめ広く広報 PRし、茨城県のプレゼンスの向上につなげる。 茨城県のプレゼンスの向上につなげる 2 県IT関連費用の削減→削減効果を目玉施策へ充当 基幹サ バ、部局サ 部局サーバの統合 バの統合 ・基幹サーバ ・運用の徹底的なアウトソーシング ・構築/改修、・運用、・ユーザ意見の収集 ・自治体クラウド、SaaSサービスの徹底的な活用;一定の品質のサービスを安く 自治体クラウド、SaaSサ ビスの徹底的な活用; 定の品質のサ ビスを安く 3 情報セキュリティに対する万全の対策 ・紙情報の扱い廃止、・個人PCへの情報保存の廃止 2 2.茨城県IT戦略への提言-2 施策の運用効果の定期確認と 環境(世の中 技術)変化 の対応 環境(世の中・技術)変化への対応 茨城県IT戦略 アクションプラン 1年間 年間 (H23年度) Check! 1年間 年間 利用状況・効果の 客観的な評価 ユーザの意見・ニーズ 関連技術の動向 国・他自治体の動向 Check! 1年間 年間 Check! 1年間 年間 Check! 1年間 年間 完成! 計画の再評価 ・当初仮説の変更有無 ・計画の修正/中断/加速 ・目標効果の変更 ・適用技術の変更 ・実現手段の変更 etc. 社会情勢の変化 前提; ・各施策の実施効果を目標値として設定 ・利用者の意見を聞く仕組みの構築(コールセンターなど) 3 3.提案施策(1) 1 2 「茨城エコシティ」の建設 <概要> ・ITを使用した高効率な資源再利用都市の建設 (域内電力融通、再生可能エネルギーの活用、 利用電力の見える化、EV+公共交通機関の活用、・・・) ・循環型環境の実現へ向けた活動、運動 循環型環境の実現へ向けた活動 運動 (資源のリサイクル、節水、・・・) <目的> ・環境負荷の低減 環境負荷 低減 個人医療情報の地域内連携 <概要> ・地域内の病院で個人の治療履歴を共有できる仕組みの構築 (地域内医療連携) ・データセンター活用 <目的> ・医師不足・偏在が進む中での医療の高度化 医師不足 偏在が進む中での医療の高度化 →高度診察機器+熟練医師のノウハウ ・遠隔地医療の推進と両輪で効果拡大 4 3.提案施策(2) 3 4 地理(屋内外)空間情報を活用した情報提供システムの運用 <概要> ・屋内-屋外位置情報の連動による屋内外シームレスナビ 屋内 屋外位置情報の連動による屋内外シ ムレスナビ ・高機能端末を利用した高度情報提供 ex.)県立美術館、植物園、県庁、・・・ <目的> ・今後予想される新市場の創出へ向けた環境整備 ・(副次的)ディジタルコンテンツの拡充、・情報格差の縮小、・県PR 携帯向け観光情報の提供サービス <概要> ・ホームページでの紹介に加えて、茨城県を訪れる観光客を対象と したタイムリーな観光情報を携帯向けに提供 ・観光施設内での観光ガイド、食べ物や土産物(名物)情報、 観光施設内 の観光ガイド 食べ物や土産物(名物)情報 旅先移動情報、など <目的> ・茨城県のPR、プレゼンス向上 5 3.提案施策(3) 5 6 IT技術を活用した見守り <概要> ・防災監視 河川監視/土砂崩れ無人監視(光ファイバ活用;茨城大学) ・街中監視 大規模監視技術活用(異常者検出 特定者追尾) 大規模監視技術活用(異常者検出、特定者追尾) <目的> ・安全・安心 テレワーク就業環境の整備 <概要> ・安全安心なテレワ ク環境の整備&県庁 部業務での ・安全安心なテレワーク環境の整備&県庁一部業務での テレワーカー活用(アウトソーシングを含む) ・企業へテレワーク体験機会の提供 <目的> ・少子高齢化、労働人口の減少対応(将来テレワーカ20%程度へ) ・オフィスコスト削減 ・環境負荷低減 環境負荷低減 ・地域活性化(Uターン)、・就業機会の拡大 ・民間企業への普及 6 3.提案施策(4) 7 地域拠点(コンパクトシティ)の構築促進 <概要> ・地域の拠点として、各種サービス機能を集約した「広場」の設置 地域の拠点として、各種サ ビス機能を集約した「広場」の設置 ・操作が簡易な専用端末を設置し、各種サービスの提供 ・行政、情報サービス ・医療(遠隔診療)サ ビス ・医療(遠隔診療)サービス ・生鮮食料品をはじめとした宅配サービス(生協機能)の申し込み ・生活に必要な銀行、学校、レストラン等の物理的な諸機能の集約 ・地域内循環公共交通 <目的> ・地域の活性化、行政他のサービス向上 地域の活性化 行政他のサ ビス向上 ・生活の質の向上 <参考> 参考 ・島根県中山間地域研究センター 藤山浩科長 7 3.提案施策(5) 8 IT技術を活用した農業・畜産・水産業の活性化・高度化支援 <概要> ・衛星情報を活用した農地管理、土壌分析、作付・生育情報管理 衛星情報を活用した農地管理 土壌分析 作付 生育情報管理 ・消費者への生産地・生産者情報・流通履歴の提供 ・地産地消推進 <目的> ・生産物の品質保証体制の確立 ・消費者への安心の提供 8 資料2 ―茨城県IT戦略会議提言(案)について― 指針の基本的考え方 1 基本的な考え方 茨城県では、平成18年に「茨城県IT戦略推進指針」を策定し、「県民一人 一人がうれしいと実感できる情報交流社会」の実現を目指して、快適な県民生活 や安全・安心、地域産業の活性化、電子自治体、教育を柱に重点的にIT施策の 推進に取り組んできた。 県と市町村のデジタル地図の共通基盤である「統合型GIS」の運用が開始さ れたほか、高速・大容量通信基盤である「いばらきブロードバンドネットワーク (IBBN)」についても、近くさらに高速・大容量化が図られることになって いる。 また、「電子申請・届出システム」や「公共施設予約システム」、「原子力防 災情報ネットワーク」、「教育情報ネットワーク」、「生涯学習情報提供システ ム」、「図書館情報ネットワーク」等の多様なシステムを構築・運営し、これに より行政サービスの向上を図ってきたところである。 さらに、新たにCIOを設置し、情報システムの整備に当たっては、CIOが 業務とシステム内容を精査することより、システムの構築と調達の最適化を図る ように努めてきた。 しかしながらこの間、地域を巡る社会経済情勢には様々な変化が見られるよう になっており、一昨年に世界同時不況に巻き込まれた我が国経済は、その後徐々 に回復しつつあるものの、急激な円高や雇用不安などの問題を抱えている。 また、人口減少や急速な高齢化が進むことによる活力低下の懸念や、自然災害 や感染症発生などを背景とする安全・安心志向、二酸化炭素等の温室効果ガス排 出による地球規模での環境問題など、様々な課題が地域においても顕在化してお り、このような状況に対して、地域においても的確な対応が求められるようにな っている。 ITの分野では、ネットワークのブロードバンド化、ユビキタス化が進むとと もに、ブログやミニブログといわれる手軽な情報発信が個人や企業、組織によっ て盛んに行われ、SNSのような人と人とのつながりを促進し、サポートする場 の提供を行うコミュニティ型サイトなども人気を博している。 また、近年の情報システムに対するコスト意識の高まりを受け、クラウドコン ピューティングといわれる技術が注目を集めるようになっており、情報システム は所有するのではなく、サービスを利用するものとの潮流が生まれつつある。 1 こうした社会経済情勢の変化とITの技術的進展に対応し、地域の絆や活力の 形成、安全・安心の確保、産業の活性化、環境負荷の低減、行政サービスの高度 化等を目指し、「 」へ向け新たなIT施策を展開していくこと が必要である。 この基本目標のもと、医療や福祉、教育、産業、行政など、あらゆる分野でI Tの利活用が進み、県民一人ひとりがITの利便性を享受するとともに、人と人 とが支え合い、誰もが安全、安心、快適に暮らすことができる、活力ある「生活 大県」としての“いばらき”づくりを進めるものとする。 我が国の情報通信環境は世界最高レベルといわれており、そこでは最新技術が 活用されるとともに、様々なサービスが提供されている。 また、地域における情報化の担い手は、県や市町村だけではなく、県民やNP O、企業、大学・研究機関等があり、生活からビジネス、研究開発まで、幅広い 領域でITを通じて地域経営や地域課題解決に関わっている。 一方で、経済成長の鈍化による税収の伸び悩みや医療・福祉等の社会保障費の 増大、歳出に占める人件費・公債費等の義務的経費の割合の高止まりといった問 題により、県においては財政の硬直化が一層進むことが懸念されている。 よって、IT施策を推進するに当たっては、次の3つの姿勢に留意して取り組 むことが必要である。 ①整備の進んだ情報通信環境とサービスを積極的に使いこなす ②元気な地域社会づくりを進める多様な情報化の担い手と連携する ③ITによる行政サービスの向上を図りつつ、ITのコスト削減にも取り組む 上記基本目標の具体化を図るため、次の5つの項目を重点的に推進するものと する。 (1)ITの利活用による人を育て支え合う、活力ある地域社会の実現 (2)ITの利活用による安全・安心な県民生活の実現 (3)ITの利活用による茨城のイメージアップの推進と地域産業の活性化 (4)地域の環境負荷低減へ向けたITの利活用 (5)ITの利活用における市町村等との連携の推進、行政サービスの向上 2 ITの利活用による 人を育て支え合う、活力 ある地域社会の実現 ITの利活用による 安全・安心な 県民生活の実現 ITの利活用における 市町村等との連携の推進、 行政サービスの向上 ITの利活用による 茨城のイメージアップの 推進と地域産業の活性化 整備の進んだ情報通信 環境とサービスの 積極的な使いこなし 地域の環境負荷低減へ 向けたITの利活用 多様なITの 担い手との連携 ITによる 行政サービスの向上と ITのコスト削減 2 計画の構成 (1)当指針の理念実現を目指し、上記5つの重点推進項目をそれぞれ章として構 成している。 (2)各章の構成は次のとおりとしている。 ①基本的目標 ②各章の理解を助けるための施策や効果を簡易に示すイメージ図 ③基本的目標を達成するために展開すべき施策の基本方針 ④基本的目標を実現するために実施すべき推進方策 ⑤基本的目標の達成度を計る指標 3 指針の位置づけ 本指針は、県のIT施策の基本的な方向を示すものとして、全庁的にその推進 を図っていくものとする。 また、豊かさが実感できる地域社会を形成していくためには、あらゆる分野で ITを積極的に活用し、県民やNPO、市町村、産業界、大学・研究機関等と協 働してこの計画の推進に取り組んでいくものとする。 3 4 計画の期間及び管理 本指針の計画期間は、平成23年度から平成27年度までの5カ年とし、進捗 管理は、「茨城県高度情報通信社会推進本部(IT推進本部)」が行う。 指針の改定などについては、その都度「IT推進本部」において決定する。 また、「茨城県IT戦略会議」において、指針の推進状況や目標値の達成状況 等についてフォローアップを行う。 4 5 施策体系図 施 策 体 系 図 <重点推進項目> <具体的推進方策> 1 ITを利活用した人と人が支え合う地域社会づくり ITの利活用による人 を育て支え合う,活 力ある地域社会の 実現 2 ITの利活用による生きがいや他地域との交流・情報交換の支援 3 地域の中で支え合うための教育の情報化の充実 1 保健・医療・福祉分野などのサービス提供の充実 2 防災・防犯・交通などの情報提供の整備・充実 茨 城 県 情 報 化 計 画 ITの利活用による安 全・安心な県民生活 の実現 3 食の安全安心に関する情報提供の充実 4 県民の情報リテラシーの向上 1 茨城のイメージアップの推進 2 観光や文化,物産等の地域情報,産業情報の発信 ITの利活用による茨 城のイメージアップ の推進と地域産業 の活性化 3 各種産業でのITの利活用の促進 4 IT人材育成の充実・強化 5 情報通信基盤環境の充実 地域の環境負荷低 減へ向けたITの利 活用 1 ITを利活用した環境負荷の低減 ITの利活用におけ る市町村等との連 携の推進,行政 サービスの向上 1 電子自治体の推進と業務・システム最適化による行政サービスの向上 2 IT自体の省電力と環境負荷の低減 2 市町村や他県,民等との広域的な連携の推進 5 第1章 ITの利活用による人を育て支え合う、活力ある地域社会の実現 第1 基本的目標 ITの利活用により人を育て支え合う、活力ある地域社会の実現を目指す 本格的な人口減少・少子高齢社会の進展に伴い、地域におけるコミュニテ ィの維持が困難な場合が出てきている。また、子どものいない世帯や単身世 帯の増加により、人々の地域における交流が希薄になるとともに、高齢化の 進行による地域の活力低下が懸念されるほか、過疎地域においては、地域活 動の担い手が減少してきている。 このような中、地域の様々な情報を内外で幅広く交換し、あるいは地域に 関わる情報発信を積極的に行うなど、ITを利活用することにより、若い人 が結婚や出産、子育てに夢や希望を持つことができ、高齢者が健康で生きが いを持って暮らせるような地域づくりに取り組むことが必要である。 また、地域の活力を維持するためのコミュニティビジネスの育成や、さら には交流人口の増加を図るなど、ITで地域の活力を高めていくことが求め られている。 こうしたITの利活用により、人を育て支え合う、活力ある地域社会の実 現を目指す。 第2 目標を達成するために展開すべき施策の基本方針 1 子どもや高齢者の見守りや支え合いなど、地域コミュニティの機能や役 割の再生・活性化とともに、地域課題解決のための様々な取組をITによ り支援する。 2 様々なITの担い手が連携したコミュニティビジネスのような地域の 活力を維持する取組や交流人口の増加を図るための取組を支援する。 3 第3 児童生徒が、地域社会の中で支え合える活動ができるよう、必要な情報 活用能力等を育成するための取組を支援する。 目標を実現するために実施すべき推進方策 1 ITを利活用した人と人が支え合う地域社会づくり (1)ITの利活用による子育て支援 6 県民がいつでもどこでも、携帯電話から子育て支援情報を迅速に得ら れるよう、手軽に検索・閲覧が利用可能な子育て支援サイトを運営する。 (2)県た市町村、関係機関、団体等の連携による青少年有害情報対策の支援 青少年や保護者が携帯電話の利用実態や利用方法、インターネットの 危険な側面について学ぶことにより、様々な情報を正しく活用できるよ うに教育を推進するとともに、情報化社会を生きる力をつけるように、 関係機関、団体等の連携により、情報の共有化を図り、青少年有害情報 対策を支援する。 (3)県民の快適な暮らしにつながる生活文化情報提供の充実 生活文化情報ネットとして、豊かな県民生活を送るための「見たい・ 聞きたい・知りたい」情報を、インターネットを通じて瞬時に提供でき るシステムを運用するとともに、新しい豊かさを全国にアピールし、本 県のイメージアップを図る。 (4)生活関連の官民サービス手続きの一元化の推進 行政機関と民間企業等が提供するサービスを連携させ、引越しや結婚、 出産などのライフイベントに応じた各種の申請・申込み手続きが一元的 に可能となるような利用者の立場に立ったポータルサイトを構築し、県 民の暮らしの利便性の向上を図る。 2 ITの利活用による生きがいや他地域との交流・情報交換の支援 (1)地域づくりのためのホームページによる地域活動団体の支援 いばらき地域づくりのためのホームページの各コンテンツの充実を 図り、地域づくりを進めるために参考となる情報の提供や、地域づくり の相談を行うことにより、多様な主体による地域づくりを支援する。 (2)ITによる他地域との交流・情報交換の支援 首都圏の幅広い世代を県北地域に誘引し、移住や交流・二地域居住を 促進するため、県北地域の豊かな自然や首都圏との近接性など、この地 域の持つ優位性を効果的に情報発信するとともに、気軽に地域とふれあ いながら安心・快適なスローライフを思い思いに楽しむ悠々自適のライ フスタイル“いばらきさとやま生活”の統一的なPRを行い、認知度の 向上とブランド化を進め、交流人口の拡大と地域の活性化を図る。 (3)生涯学習情報や図書館情報の提供の充実 県民の学習要求に応え学習活動が効果的に進められるよう、各種の学 習情報を広く提供し、学習情報サービスのネットワークの充実を図る。 県民の学習活動を支援するため、身近な学習拠点である公立図書館を、 インターネットを利用してネットワーク化することにより、広く県民に 図書情報を提供する。 (4)柔軟な就業環境提供のためのテレワーク等の支援 在宅勤務を支援する最新サービスにより、高齢者や障がい者などの社 7 会参加の促進や育児と介護とが両立するワークスタイルの実現を図り、 就業機会の創出を促進する。 モバイル端末からのリモートアクセスを活用するなど、時間・場所に 捕らわれない多様な働き方の実現に努める。 3 地域の中で支え合うための教育の情報化の充実 (1)児童生徒の発達段階に応じた情報教育の実施 小学校段階から体系的な情報教育を推進し、児童生徒の情報活用能力 の育成を図る。 (2)学校におけるIT環境の整備・充実 教育情報ネットワークなどの高品質で高速大容量な通信回線を活かす ため、教職員間の情報交換や文書の電子配信等の校務の情報化を中心に、 さらなる利活用を進めるとともに、児童生徒の情報活用能力や教職員の IT活用指導力の向上、学校における教育の情報化の推進のため、学校 のIT環境を整備・充実する。 (3)情報セキュリティ教育の充実 児童生徒がコンピュータウィルスや不正アクセス、ネットワーク犯罪 に巻き込まれないようにするために、情報活用能力の習得だけでなく、 IT社会における情報セキュリティ教育を行う。 8 第2章 ITの利活用による安全・安心な県民生活の実現 第1 基本的目標 ITの利活用による安全・安心な県民生活の実現を目指す 全国的な医師不足に起因する地域医療が抱える問題や、高齢化に伴う様々 なサービスの充実に対する関心の高まりに加え、感染症の脅威や食品の安全 性の問題、災害の発生など、安全・安心に暮らせる環境に対して人々の意識 が高まっている。 こうした問題に対応して、ITの特性を生かし地域間で格差の見られる医 療資源を補い合うとともに、どの地域でも県民が充実した医療や福祉が受け られる取組を推進することが必要である。 また、感染症発生時や災害発生時等には、関係機関とのネットワークを活 用し、的確な情報を迅速に県民へ送り届けるとともに、円滑な監視・支援体 制の運営が求められている。 さらに、産地や原材料の偽装表示、人体に有害な化学物質を含む輸入食品 問題といった食の安全性や製品の信頼性に対する関心の高まりへの対応や、 最近のコンピュータウィルス・不正アクセスなどの脅威から県民の生活を守 る情報セキュリティ対策を推進することが必要である。 こうしたITを利活用した取組により、県民が安全・安心と実感できる県 民生活の実現を目指す。 第2 1 目標を達成するために展開すべき施策の基本方針 県民の生き生きした暮らしを支援するため、県民誰もが良質な保健・医 療・福祉サービスを選択して利用できる環境を整備・充実する。 2 県民の安全・安心な暮らしを支えるため、防災・防犯、河川や土砂災害 等の情報の提供の充実を図るとともに、交通の総合的な管理を行うための 情報システム等の整備・充実を図る。 3 ITによる食の安全性や製品の信頼性に対する取組を推進する。 4 ITの利活用において、県民が地域で安全・安心に活動を展開できるよ うにするため、情報を利活用できる能力向上の取組を推進する。 9 第3 目標を実現するために実施すべき推進方策 1 保健・医療・福祉分野などのサービス提供の支援 (1)地域医療遠隔支援ネットワークの整備・充実 小児・周産期医療拠点病院と県内の小児・周産期医療機関、がん診療 連携拠点病院と県内のがん診療指定病院を結ぶ医療支援映像システムを 整備し、医療支援映像システムを活用した電子画像等の伝送やテレビ会 議等の開催により、広域的な診療支援を行うとともに、テレビ会議等を 通じた研修会や症例検討会の開催により、医師等の人材の育成を図るな ど、県民等への医療サービス提供を支援する。 (2)医療連携ネットワークの整備 限られた医療資源を有効活用し、県民が安心して医療を受けられるよ う、電子カルテシステム等の整備を促進し、 「いばらきブロードバンドネ ットワーク」を活用して地域の病院や診療所との診療情報の共有化や県 立3病院を中核とした保健医療体制を整備する。 (3)医療機能等に関する情報提供の充実 県民、患者に対して、病院・診療所・助産所・薬局に関する住所、電 話番号等の情報について、インターネットを通じてわかりやすく、利用 しやすい形で提供することにより、県民、患者による医療施設等の適切 な選択を支援する。 (4)救急医療情報システムの拡充 医療機関から救急医療情報を収集し、インターネットを活用して県民 や消防機関等に提供する。 2 防災・防犯・交通などの情報提供の整備・充実 (1)防災情報の提供体制の充実 県民が災害時において適正な避難行動をとれるように、リアルタイム の映像配信機能等の提供や、避難関連情報、気象警報等の情報提供の提 供体制の充実を図る。 (2)犯罪発生情報の提供体制の充実 犯罪発生情報ネットワークとして、統合型GIS(地理情報システム) を活用した各種マップにより、市町村別の犯罪発生状況や危険箇所を示 し、県民の防犯意識を高めるとともに、防犯ボランティア活動に資する 情報提供を行う。 防犯メールは、凶悪事件発生時の緊急情報で危険回避、安心感付与、 情報提供の呼びかけを行い、通常時の一般情報で県民の防犯意識高揚を 図る。 (3)河川・土砂災害情報の提供体制の充実 10 河川や土砂災害情報を提供することにより、県民や関係機関が情報を 共有し、市町村の防災活動、避難勧告等や住民の自主避難の判断等の支 援を図る。 (4)山地災害情報の提供体制の充実 森林資源をはじめ、保安林・山地災害危険地区などの情報を統合型G ISで一元管理することにより、的確な地域森林計画、森林の整備、山 地災害の防止等の各種施策の実現に役立たせるとともに、統合型GIS と連携して山地災害関連情報を県民等に提供する。 (5)交通情報の提供体制の充実 統合型GISを利用した交通事故情報の複合的な分析や道路交通情 報を提供するシステムによる交通情報の収集・提供機能の整備拡充を図 ることにより、地域の特性に応じた効果的な交通事故防止対策や道路交 通の円滑化と交通の安全を確保する。 3 食や安全安心に関する情報提供の充実 (1)ITを活用した農産物の安全安心情報の充実 いばらき農産物ネットカタログの充実等による県農産物の産地・生産 履歴情報の提供を行うとともに、生産者・消費者間の交流を促進する。 牛肉のトレーサビリティ・システム(牛の個体識別システム)を活用 し、常陸牛等の本県産肉用牛について生産者の紹介や給与飼料等の飼養 管理情報をインターネット上で公開する。 高品質米生産運動や県産米PR情報、地域オリジナル米等の産地情報 や生育情報、入札等価格情報を「いばらき米 Web Site」上で発信する。 4 県民の情報リテラシーの向上 (1)県及び市町村、関係機関、団体等の連携による青少年有害情報対策の 支援<再掲> 青少年や保護者が携帯電話の利用実態や利用方法、インターネットの 危険な側面について学ぶことにより、様々な情報を正しく活用できるよ うに教育を推進し、情報化社会を生きる力をつけるように、関係機関、 団体等の連携により、情報の共有化を図り、青少年有害情報対策を支援 する。 (2)県民の情報セキュリティ能力の向上 コンピュータウィルスや、フィッシング詐欺、不正アクセスによる情 報の改ざんなどの脅威から県民生活を守るため、県民向け情報セキュリ ティハンドブックの充実により、さらなる県民の情報セキュリティ意識 の向上を図る。 11 第3章 ITの利活用による茨城のイメージアップの推進と地域産業の活性化 第1 基本的目標 ITの利活用による茨城のイメージアップの推進と地域産業の活性化に 取り組む 首都圏に位置する本県は、温暖な気候と豊富な水と緑に恵まれるととも に、歴史的な文化遺産も多数有しているが、本県のこうした全国に誇るべ き姿が広く知られているとはいえない状況にあることから、情報発信のツ ールとして有効であるITを活用し、あらゆる機会をとらえて本県の魅力 を県内外に広くアピールし、茨城のイメージアップを推進する必要がある。 また、本県には、整備の進んだ陸海空の交通ネットワークに加えて、最 先端の科学技術、農業から工業にわたる多様な産業の集積、様々な農畜産 物など、数多くの地域資源が存在している。ITを積極的に活用し、これ らの地域資源を生かすことにより、地域の生産力アップや産学連携等によ る新事業・新産業の創出、地域産業の活性化を促進することが必要である。 ITを活用した経営革新により、中小企業の一層の競争力の強化を図る とともに、ITベンチャーの起業や関連企業の誘致、高度なIT技術者の 育成等を促進し、地域の持続力ある産業活性化に取り組む。 第2 目標を達成するために展開すべき施策の基本方針 1 全国に誇れる本県の魅力をあらゆる機会をとらえて県内外に広くアピ ールし、茨城のイメージアップを推進する。 2 最先端の科学技術や多様な産業の集積、様々な農畜水産物といった豊富 な地域の資源について、積極的な活用を支援する。 3 各種産業の状況に応じたIT活用のための支援策を充実し、新事業・新 産業の創出や産業競争力の強化を支援する。 4 ITベンチャーの起業やIT人材の育成を支援する。 5 情報通信環境の充実を図り、地域産業の活性化や企業誘致を促進する。 第3 目標を実現するために実施すべき推進方策 12 1 茨城のイメージアップの推進 (1)フィルムコミッションの推進 ホームページによるロケ地関連情報などの地域資源を全国に発信し、 県のイメージアップを図るとともに、郷土への誇りを醸成する。 (2)映像情報を活用した魅力的、効果的な情報発信の充実 本県の観光を魅力的、効果的に紹介するために、高い訴求力が期待で きる観光地の映像のリアルタイム配信を行うことで、誘客のさらなる促 進を図る。 (3)つくばエクスプレス沿線のまちづくりの推進 つくばエクスプレス沿線の魅力や新しいまちづくりについてあらゆる 機会をとらえて県内外に広くアピールし、地域のイメージアップを図る とともに沿線で県が提供する個人向け住宅用地、企業向け業務用地の情 報等を発信して沿線まちづくりの推進を図る。 (4)誰もが利用できる県ホームページの充実 利用者の環境や、身体状況、ネットに関する知識や経験に係らず誰も が情報を利用できるよう、アクセシビリティを確保し情報を発信してい く。 2 観光や文化、物産等の地域情報、産業情報の発信 (1)県立美術館・博物館所蔵品のデジタルアーカイブ化の推進 6つの県立美術館・博物館において、所蔵品の目録情報やデジタル画 像の整備等のデジタルアーカイブ化を推進し、所蔵品の情報をインター ネットや施設内の端末等で公開することにより、所蔵品の有効活用及び 利用者の利便性向上を図る。 (2)産業大県ポータルサイトの充実 産業大県づくりを進める本県の工業団地、整備の進む交通ネットワー ク体系、科学技術、県内中小企業のものづくり技術、いばらきの食等の 情報にワンストップでアクセスできる産業大県ポータルサイト(ホーム ページ)を運営し、本県の姿を広く県内外にアピールする。 (3)デジタルサイネージを活用した効果的な地域の振興 デジタル・サイネージ(大型液晶パネル等による電子看板)を集客等 の多い県内主要箇所に設置し、県内の観光地や商店街振興、地域の活性 化を図る。 (4)映像情報を活用した魅力的、効果的な情報発信の充実<再掲> 本県の観光を魅力的、効果的に紹介するために、高い訴求力が期待で きる観光地の映像のリアルタイム配信を行うことで、誘客のさらなる促 進を図る。 (5)ネットショップによる県産品販売の強化 13 ネット販売の本格稼働に合わせ、各媒体を利用して宣伝を行い、当サ イトのさらなる認知度の向上を図る。 (6)大規模小売店舗関連情報提供の充実 大型店の地域貢献活動を促進するための「茨城県大規模小売店舗の地 域貢献活動に関するガイドライン」に基づいて提出された地域貢献活動 計画書等をホームページで公開することにより、大型店の地域貢献活動 を広く周知し、その活動への理解と制度の普及を図る。 (7)商店街の空き店舗の活用 「いばらき商店街ポータルサイト」において、商店街の空き店舗情報、 イベント情報、PR情報等を発信することにより、商店街の魅力を向上 させ、空き店舗への出店を促し、商店街の活性化を図る。 3 各種産業でのITの利活用の促進 (1)中小企業の競争力強化の支援 中小企業の技術課題の解決や、ITを活用した業務システムの改善や 生産管理・品質管理の向上など中小企業の競争力強化を支援する。 中小企業情報センターを設置し、中小企業に対する経営情報の提供や 情報化に係る相談・指導等、総合的な情報化支援を展開することで、中 小企業の経営資源の充実と安定的発展を図る。 茨城県中小企業振興公社ホームページ上に「茨城県企業情報提供シス テム」を開設し、県内企業が情報発信する場を設けることで、取引先や 販路の拡大、企業のイメージアップを図る。 (2)ITベンチャー企業等の支援 資金調達の支援や、創業活動・事業活動の場を提供することなどによ り、新事業展開を目指すベンチャー企業等の活動を支援する。 (3)高速大容量情報通信基盤の産業利用の促進 ブロードバンドネットワークを活用した全県をカバーする情報通信基 盤としてのいばらきブロードバンドネットワーク(IBBN)や統合型 GISの産業利用を促進し、県内企業等のIT化や産業の活性化を図る。 (4)ITの利活用による農林水産業の活性化 組織内の情報交流・共有化のためのグループウェア機能を提供すると ともに、それによって集積された農業関連情報をホームページを通じて 県民等に提供する。 農業情報データベースや気象情報システムを整備して農家等に対して 農業技術情報や、降霜降雹予測の気象メール配信するとともに、研修機 器を整備して農業者に情報研修を実施し、農業のIT化を促進する。 人工衛星によって観測される海面の水温情報及び海色情報(植物プラ ンクトンの分布状況)を漁業者等へリアルタイムで提供し、効率的な漁 場探索を支援するとともに、幅広く「海」に関する情報を県民等に提供 14 する。 4 IT人材育成の充実・強化 (1)産学連携等による高度な情報通信技術人材の育成支援 産業技術短期大学校及び土浦産業技術専門学院において、訓練カリキ ュラムや施設整備等の充実を図り、企業のニーズに沿ったIT関連の職 業訓練を行うことにより、企業が求めるIT技術者を育成する。 (2)ITスキルを身につけた人材育成の支援 中小企業のIT化による経営改善を促進するため、企業活動における IT活用を促進する人材を育成し、地域産業の競争力強化を図る。 5 情報通信基盤環境の充実 (1)ブロードバンドの未整備地域や携帯電話の不感地域の解消 インターネット上において行政や民間により提供されている各種情報 サービスを県民や企業が等しく享受することができるよう、ブロードバ ンド環境の整備促進や、日常生活に広く普及し、災害時の緊急連絡手段 としても有効性の高い携帯電話サービスの利用できない地域の解消を図 る。 (2)データセンターの立地促進 データセンターは、全産業にとって非常に重要な情報基盤となりつつ あり、また、今後大きな成長が期待される分野でもあることから、最新 技術を活用したデータセンターの本県工業団地等への立地促進を図る。 15 第4章 地域の環境負荷低減へ向けたITの利活用 第1 基本的目標 地域の環境負荷の低減へ向けたITの利活用に取り組む ITは、様々な業務や設備の効率化等を通じて地球温暖化問題や循環型 社会形成への取組に貢献できると期待されている。 太陽光や風力発電等の地域の特性を生かした再生可能エネルギーの生産 や、家庭や企業への燃料電池や蓄電池の普及が始まりつつあり、これらと 既存の電力インフラ網、家庭や企業内の各種機器をITで融合し、地域の 電力受給を自動的に調整する技術(スマートグリッド)が注目を集めるよ うになっている。 また、大量生産・大量消費から生まれる廃棄物について、地域内でのリ ユースやリサイクルを進めるとともに、大気や水質などの変化や汚染の状 況を把握し、広く周知を図る上でもITは有効である。 その一方で、IT機器の増加や高機能化等による電力消費量の増加に伴 って、その削減が求められるなど、IT機器の利用においても地球温暖化 への配慮が必要となっている。 地域の環境負荷低減へ向けITの利活用を促進するとともに、ITの利 活用における環境負荷低減にも取り組むものとする。 第2 目標を達成するために展開すべき施策の基本方針 1 県や市町村、県民、NPO、企業等が連携し、新エネルギーへの転換や リサイクル等による資源の有効活用を促進するとともに、大気や水質汚染 の低減を推進し、環境と経済発展がバランスよく両立する地域社会づくり を推進する。 2 ITの利活用において、電力消費量やCO2 排出量増加を抑制する取組 を進める。 第3 目標を実現するために実施すべき推進方策 1 ITを利活用した環境負荷の低減 (1)新エネルギー導入のための各種情報の提供 16 県民、事業者、行政のすべての主体が、それぞれの役割を認識し、新 エネルギー導入促進のため、インターネットや様々な手段を用いて情報 提供、広報活動などにより、普及啓発を図る。 (2)生産や移動、保管、消費等における省エネ・省資源化のためのITシ ステムに関する情報提供 ITによるオフィスの省エネ・省資源化の推進や家庭等における創意 工夫に基づいた省エネの実践、製造事業者・家電小売事業者等における 省エネ家電の性能についての積極的な情報提供など、省エネ・省資源化 のためのITシステムに関する情報を提供する。 (3)スマートグリッドの導入に向けた取組の推進 太陽光や風力等の再生可能エネルギーの効率的な利用の実現と、地 域の一般家庭や企業を送電網で接続するスマートグリッド(次世代送 電網)の導入を支援し、再生可能エネルギーの効率的な利用や環境負 荷軽減を実現する。 (4)地域での各種リサイクル情報の交換等による3R(リデュース「廃棄 物の発生抑制」・リユース「再使用」・リサイクル「再資源化」)のため の取組の支援 「大量生産・大量消費・大量廃棄」のライフスタイルから、廃棄物の 発生を抑制するとともに資源を繰り返し利用する循環型社会の形成と、 リサイクル産業の活性化を図るため、リサイクル製品認定制度の広報 を通じて、ごみ減量化・リサイクルへの取組みを促進する。 (5)大気汚染監視情報の提供、霞ヶ浦の水質浄化や生物多様性の維持につ いての啓発 多様な環境情報の収集やデータベース化などに努めるほか、国、市 町村等との情報のネットワーク化を図り、県民、民間団体、事業者及び 行政の各主体間の相互の情報交流・発信など環境情報の提供を推進する。 (6)環境学習機会の拡大 ホームページや電子メールを活用した在宅でも受講できるエコ・ネ ットカレッジ「導入コース」を新たに開講し、県民の環境学習機会を拡 大し、環境保全活動を担う人材の育成を図る。 2 IT自体の省電力と環境負荷の低減 (1)情報通信機器のリサイクルや再資源化の推進 IT機器のリサイクルのあり方について検討し、循環型社会の実現 に向けて、再資源化を推進する。 (2)情報通信機器購入におけるグリーン調達、電力消費量モニタリング等 による省エネ利用の推進 必要なIT機器の調達・購入に際しては、地球環境保全の一環とし てより環境負荷の少ない製品等を優先的に調達・購入するグリーン調 17 達を進めるほか、家庭内の電力消費量のモニタリングなど、省エネ意 識を高めるためのITの利用に取組む。 18 第5章 ITの利活用における市町村等との連携の推進、行政サービスの向上 第1 基本的目標 ITの利活用における市町村等との連携を推進するとともに、行政サービス の向上を図る 県の財政は、今後も県税収入等の一般財源の伸びが見込めない中、人件費 や公債費等の義務的経費が歳出の約半分を占め、財政の硬直化が進んでいる ほか、今後も医療や福祉等の経費の増加が見込まれることから、IT施策の 推進に当たっても財源の確保に困難が予想される。 こうした状況を踏まえ、ITを最大限に活用し業務の一層の効率化を図る とともに、各種情報システムの導入・利用においては、ITガバナンスの強 化による全体最適化を積極的に推進し、行政サービスの向上につなげていく ことが必要である。 また、地域経営や地域課題解決に向けた取組を進める上では、県民やNP O、企業等の地域の様々な情報化の担い手との連携が重要であり、広域的な 視点から地域の情報化を進める上では、市町村や他県との連携も必要となっ ている。 ITの利活用においては、こうした市町村等との連携を推進するとともに、 一層の行政サービスの向上を図るものとする。 第2 目標を達成するために展開すべき施策の基本方針 1 効率的で高度なサービスを提供する行政の実現へ向け、業務の見直しと 情報システムの全体最適化を進めるとともに、情報システムの整備・充実 を図る。 2 地域経営や地域課題解決、行政サービス向上に向け、市町村等の地域の 情報化の担い手と連携した取組を推進する。 第3 目標を実現するために実施すべき推進方策 1 電子自治体の推進と業務・システム最適化による行政サービスの向上 (1)各種申請や届出、入札における電子化の推進 県民による申請・届出等の手続について、インターネット経由で手続 ができるオンライン化及び電子決済の導入を進めるとともに、電子申告 19 による納税者の申告事務の省力化と税務事務の効率化を図る。 また、住民基本台帳ネットワークシステムの利活用を推進し、住民票 の写しの省略による行政手続の簡素化等により、住民の負担軽減及び行 政事務の効率化を図る。 さらに、物品等競争入札参加資格申請、入札、契約及び入札情報の公 表など、一連の手続を電子化し、インターネットを利用した電子調達シ ステムを整備する。 (2)インターネットを活用した行政サービスの向上 県、市町村等が所有する情報を電子化することにより、情報の共有化 や検索の迅速化を図るための各種情報システムを整備し、各種照会等に 関する事務の効率化・迅速化を図るとともに、情報を集約し、インター ネットで公表することにより、誰でも24時間自由に情報を確認できる ことで行政サービスの向上を図る。 (3)効率的な行政運営のための行政のスリム化の推進 職員の給与(各種手当)、旅費、福利厚生など、全庁的に共通する総務 事務を一元化し、事務処理を簡素・省力化することによって、人件費の 削減や行財政運営の効率化を図り、あわせて県民サービスや業務執行の 充実・向上を図る。 (4)行政情報端末のシンクライアント化の推進 行政情報ネットワークシステムのクラウド化を図る中で、職員の1人 1台のパソコンのシンクライアント導入を推進し、システムの簡素化と ともに職員の利便性とセキュリティの向上を図る。 (5)IT資産管理体制の構築 県の保有するIT資産を適切に管理し、他県との比較を可能にすると ともに、IT資産の的確な利用を推進する。 (6)IT版QCサークル活動の推進 情報技術の高度化、複雑化など社会情勢の変化の中で、効率的な電子 自治体の構築・運営を推進するために、QC(品質管理)手法を用いた 小グループ形式の自己啓発や相互啓発活動によって、一層の行政事務の 簡素化・効率化を図る。 2 市町村や他県、民等との広域的な連携の推進 (1)広域連携による情報システムの集約化や効率化の推進 県民サービスの向上と簡素で効率的な行政を実現するため、情報シス テムを調達・開発するに当たっての統一的なプロセスを示すガイドライ ンの策定や各種情報システムの県・市町村等による共同利用を推進する。 市町村における情報システムの効率的かつ効果的な開発・運用を実現 するため、電子・申請届出システムや公共施設予約システム、統合型G ISに加えて、様々な行政分野における県・市町村の共同アウトソーシ 20 ングを推進する。 県及び市町村の行政コストの圧縮と行政サービスの向上を図るため、 市町村間、あるいは県・市町村間で共通する業務について、クラウドサ ービスの利用を進める。 (2)国等の公募事業の活用による住民サービスの拡充 国等の資金の獲得を推進し、活用して、県及び市町村、NPO、産業 界、大学・研究機関等の様々な地域のITの担い手による、IT施策の 積極的な展開と実現を図る。 (3)電子自治体を支える住基カードの普及 市町村で交付している住民基本台帳カード(住基カード)は、公的身 分証明書としての利用のほか、住民票の写しの広域交付や転入転出届の 特例措置が受けられるとともに、電子申請・届出で必要となる電子証明 書の格納媒体としての利用や、市町村の条例に基づく独自サービスの提 供が可能となるものであることから、住基カードの一層の普及を図る。 21 資料2-1 平成22年10月21日 茨城県企画部情報政策課 新たな情報化計画の基本目標について 第2回のIT戦略会議において,複数の案を提示し,ご審議をいただいたところ, 「つながる ひろがる 豊かな 情報交流社会づくり」 という案について,ご賛同のご意見をいただいた一方,さらに表現に工夫が必要との意 見があったことから,今回,3つの案を提示する。 〈案の1〉つながる ひろがる 豊かで快適な 情報交流社会づくり ※ 県民一人ひとりが,質の高い生活環境のもとで安心,安全,快適に暮ら すことができる県を目指す。 〈案の2〉つながる ひろがる みんなが輝く 情報交流社会づくり ※ 人と人とがつながり,その輪が広がることによって,いきいきとした県 を目指す。 〈案の3〉つながる ひろがる みんなが うれしいと感じる 情報交流社会づくり ※ 多様な担い手が連携し,人・もの・情報の交流が盛んに行われ,みんな がうれしいと実感できる県を目指す。 - 各 部 局 の 新 規 I T 施 策 等 に つ い て 資料3 - 部 今後のITの利活用取組の方向性 局 名 <新規> 1 データセンター等の立地促進(実施主体:県・企業) ○データセンターは,全産業にとって非常に重要な情報基盤となりつつあり,また,今後大きな 成長が期待される分野でもあることから,国も大規模データセンターの国内立地促進に動いて いる。こうした機会をとらえ,国内外の事業者による最新技術を活用したデータセンターの本 県工業団地等への立地促進を図る。 <拡充> 知 事 1 インターネット発信事業(実施主体:県) ○県政の目標や県勢の状況などを県民に分かりやすく示すことは,新しい県民ニーズの的確な把 直 握のためには必要不可欠であるため,インターネットを利用した県政情報の発信を行う。 轄 ・一方的な情報提供だけにとどまらず,インターネットの特性である,双方向性を活用したコ ミュニケーションの充実を図る。 ・IT をプラットホームとした動画の充実を図る。 ・県の公式サイトの更新(広報広聴課・全ての所属) ・誰もが使えるサイト作りを勧めるためのガイドラインの作成 ・ガイドラインに基づくページ作りのための研修・指導 ・インターネット放送局による動画配信 ・ブログやツイッターを使った情報発信 ・ネットを利用した CM 動画コンテストを通じた茨城のイメージアップ ・IT を活用した情報収集 <拡充> 1 総務事務集約化による行財政運営の効率化(実施主体:県) ○人件費の削減や外部に向けた業務執行の充実を図るために,総務事務の集約化により,各課所 の庶務担当を原則廃止する。 ・全庁的な総務事務集約化を可能とする総務事務支援システムの構築 総 務 部 ・総務事務を一元的に処理するための組織として総務事務センター(仮称)の設置 ○行政コストの圧縮を図るため,総務事務のさらなる効率化に向けた取組みについて,継続的に 検討を進めていく。 ・対象機関の拡大 将来的なシステム利用範囲の拡大を検討し,全庁的な効率化の推進 ・機能の追加・改善等 業務プロセスを継続的に検証し,効果的なシステム機能の追加開発や機能改善を行うことに より,さらなる効率化や利便性の向上を図っていく。 -1- 部 今後のITの利活用取組の方向性 局 名 <新規> 1 自治体クラウドの推進による行財政改革の推進と行政サービスの向上(実施主体:県・市町村) ○市町村間,あるいは県・市町村間で共通する業務について,クラウドコンピューティング技術 を活用し,IT関連コストの大幅削減を図るとともに,業務プロセスの標準化やシステム間の シームレスな連携により,ワンストップサービスなど住民サービス向上を実現する。 ・文書管理,総務事務などバックオフィス系システムの県・市町村共同化とクラウド化 ・既に共同運用中の,電子申請や公共施設予約などフロントオフィス系システムのクラウド化 2 行政情報端末のシンクライアント化の推進(実施主体:県) ○行政情報ネットワークシステムのクラウド化を図る中で、職員の1人1台のパソコンのシンク ライアント導入を推進し、システムの簡素化とともに職員の利便性とセキュリティの向上を図 る。 3 電子申請・届出システムにおける電子決済の導入(実施主体:県・市町村) ○公的個人認証や商業登記の電子証明書等の本人認証,添付書類の簡略化を進めるとともに,交 付物の送料を申請手数料と合せてクレジットカード等の電子決済で支払える仕組みを導入する ことにより,行政サービスの向上を図る。 企 画 4 IT資産管理体制の構築(実施主体:県) ○県の保有するIT資産を適切に管理し,他県との比較を可能にするとともに,IT資産の適確 部 な利用を推進する。 5 国の公募事業の活用による市町村の住民サービスの拡充(実施主体:県・市町村・団体) ○国等の資金の獲得を支援し,活用して,県及び市町村,NPO,産業界,大学・研究機関等の 様々な地域のITの担い手による,IT施策の積極的な展開と実現を図る。 6 スマートグリッド導入に向けた取組の推進(実施主体:県・企業) ○地域の一般家庭や企業を送電網で接続するスマートグリッド(次世代送電網)の導入を支援し, 再生可能エネルギーの効率的な利用や環境負荷軽減を実現する。 7 デジタルサイネージを活用した効果的な地域の振興(実施主体:県) ○茨城空港や常磐自動車道・北関東自動車道のサービスエリアやパーキングエリア,道の駅,J R水戸駅やTXつくば駅等の県内主要駅等にデジタル・サイネージ(大型液晶パネル等による 電子看板)を設置し,観光や商店街振興,地域活性化を図る。 -2- 部 今後のITの利活用取組の方向性 局 名 <拡充> 1 県北地域の振興(実施主体:県・団体) ○茨城県北部地域における移住・二地域居住のポータルサイト「いばらきさとやま生活」(県北 に関心のある方や県北体験ツアーのリピーターなどからなるインターネット上の倶楽部や,県 北いいとこ口コミ情報など)による情報発信に加え,テレビや雑誌等の媒体に積極的に情報提 供を行うことにより,各種メディアによる報道を促進し,報道とホームページの情報発信との 相乗効果を生み出していく。 2 北関東自動車道沿線及び首都圏中央連絡自動車道沿線の振興(実施主体:県・団体) ○茨城県内の北関東自動車道沿線及び首都圏中央連絡自動車道(圏央道)沿線の産業情報・工業 団地等や歴史・文化,レジャーからショッピングなど幅広い地域資源情報やイベント情報など のほか,ブログによる口コミ情報も提供するホームページによる情報発信に加え,テレビ,雑 誌等の媒体に積極的に情報提供を行うことにより,各種メディアによる報道を促進し,報道と ホームページの情報発信との相乗効果を生み出していく。 3 県民の安全・安心な暮らしの実現と行政サービスの充実のための県域統合型GIS利活用の推 進(実施主体:県・市町村) 企 ○公共施設や福祉施設,医療機関,安全・安心情報や子育て支援情報といった様々な地域情報を 画 蓄積してきた「いばらきデジタルマップ」について,携帯電話等と連携した情報発信機能や他 部 サイトと連携する機能を追加することにより,県・市町村が共同で防災情報や安全・安心情報 の迅速な発信とともに,地域のITの担い手による地域資源の発掘・情報発信等を支援する。 <継続> 1 いばらきブロードバンドネットワークの利活用の高度化の推進(実施主体:県・市町村・企業) ○各種行政サービスの情報通信基盤や地域の情報格差是正のための情報通信基盤としての利活用 を進めるほか,地域医療の高度化や自治体クラウドの基盤として県・市町村共同で利活用を推 進する。 2 行政情報システム全体最適化の推進(実施主体:県) ○自治体クラウドへの動きなどを踏まえ,現行の「行政情報システム全体最適化計画」を改定し, 業務・システムの見直しを進め,簡素で透明性の高い,効率的な行政を実現する。 3 つくばエクスプレス沿線のまちづくり(実施主体:県・団体) ○つくばエクスプレス沿線の住宅用地・事業用地の分譲情報をはじめ,沿線の開発状況,つくば スタイルと呼ばれる沿線のライフスタイルなどの情報を提供するホームページによる情報発信 の充実。 -3- 部 今後のITの利活用取組の方向性 局 名 <新規> 1 エコ・ネットカレッジ「導入コース」の開講(実施主体:県) ○ホームページや電子メールを活用した在宅でも受講できるエコ・ネットカレッジ「導入コース」 を新たに開講し,県民の環境学習機会を拡大し,環境保全活動を担う人材の育成を図る。 2 産業廃棄物処理業に係る報告・届出の電子化(実施主体:県) ○産業廃棄物処理業者から紙媒体で提出されている各種報告・届出について,利便性向上のため, 「いばらき電子申請・届出システム」等の活用により,報告書等の電子化を図る。 <拡充> 1 光化学スモッグ緊急時発令情報の提供(実施主体:県) ○電子メール(携帯電話向けを含む)配信を行い,更なる迅速な情報伝達を図る。 2 防災情報システムの情報提供機能の充実と利用者の拡充(実施主体:県) ○県民が災害現場等の状況を映像で把握し,避難準備等に役立てることができるよう,映像配信 機能等の充実を図る。 ○県防災情報メールはリアルタイムで利用者がどこにいても発令と同時に気象警報などを配信で 生 き,防災・危機管理ポータルサイトでは,1キロ四方ごとの1時間先の予想降水量や,河川の 活 水位情報等の情報を県民が簡単に得ることができるため,これらのシステムの利用者の拡充を 環 推進する。 境 ・茨城県防災情報メール配信: 部 災害時において県民の生命財産を守るため,適正な避難行動等を誘発する情報として,気 象警報や避難勧告等の情報をメール配信 ・防災・危機管理ポータルサイト: 防災に関連する専用のホームページを開設し,県民が防災に関連する情報(気象庁や県河川 課のホームページ)をスムーズに取得できようにする。 3 民間事業者の情報提供サービスの利活用(実施主体:県) ○民間事業者において,自治体と住民が災害情報を共有できるサービスや,携帯電話の多数の利 用者から気象情報を収集し,ピンポイントの気象情報を再配信するサービスなどが提供されて いる。県の防災情報提供システムでは対応できない機能などについて,民間事業者のサービス との相補的な利活用を図る。 <継続> 1 ホームページ「環境いばらき」の管理運営及び環境学習メールマガジンの発行(実施主体:県) ○ 県民や事業者に,環境問題の現状や環境保全制度,環境イベントや環境保全団体の活動状況等 の情報提供 2 茨城県域統合型 GIS(地理情報システム)を利用した産業廃棄物不適正処理事案管理システム(実 施主体:県) ○産業廃棄物の不適正処理事案情報を茨城県統合型 GIS に登録し,県及び市町村で情報を共有 -4- 部 今後のITの利活用取組の方向性 局 名 3 霞ヶ浦に関する調査研究のデータベース化(実施主体:県) ○霞ヶ浦の水質が悪化している原因を明らかにするため,関係機関(国交省・環境省・県)が調 生 査研究しているデータを集め,データベースとして整備することで,解析などへの活用を図る。 活 環 境 4 霞ヶ浦等の水環境情報のホームページでの情報提供(実施主体:県) ○環境対策課ホームページにおいて,霞ヶ浦等の水質状況や生活排水対策等を公開することで, 部 県民に県内の水環境に係る情報を提供するとともに,県内の水環境への意識向上を図る。 <新規> 1 地域医療連携ネットワークの整備(モデル事業)(実施主体:医療機関) ○筑西・下妻地域に急性期医療を中心とした新中核病院を整備し,WEB型電子カルテシステム を導入する。 ○地域の病院や診療所とのネットワークの構築により,診療情報の共有化や遠隔支援を行い,医 療の効率化を図る。 2 医療遠隔支援ネットワークの整備(実施主体:県・医療機関) ○小児・周産期医療に係る県内の医療機関,また,がん診療連携拠点病院や放射線治療を行って いる県内のがん診療指定病院をネットワークで結ぶ医療支援映像システムを整備する。 ○医療支援映像システムを活用した電子画像等の伝送やテレビ会議等の開催により,広域的な診 療支援を行う。 保 ○テレビ会議等を通じた研修会や症例検討会の開催により,医師等の人材の育成を図る。 健 福 <拡充> 祉 1 医療機能情報の提供(実施主体:県) 部 ○現行の「救急医療情報システム」の入力作業の簡素化を図ることにより,データの更新頻度を 高め,消防機関へのよりリアルタイムな救急医療情報の提供を可能にする。 ○現行の県民向け「救急医療情報システム」を「いばらき医療機関情報ネット」と統合すること により,より使いやすい医療機能情報システムを構築する。 ・救急医療情報システム: データベース化した救急医療情報をインターネットにより迅速かつ的確に消防機関へ情報 提供するとともに,県民への休日・夜間対応の救急医療機関の情報提供を行う。 ・いばらき医療機関情報ネット: データベース化した医療機能情報を,インターネットにより県民に対してわかりやすく提 供する。 -5- 部 今後のITの利活用取組の方向性 局 名 2 子育て支援サイトの拡充(実施主体:県) ○子育て支援情報だけでなく,「結婚」,「妊娠・出産」,「子育て」に関して総合的な情報を 発信するサイトへと拡充を図り,少子化対策を推進する。 ・結婚情報(出会いサポートセンター,マリッジサポーター等の情報)を提供する。 ・妊娠・出産情報(不妊治療相談や出生届け,健康診断等の情報)を提供する。 ・子育て情報(いばらき子育て家庭優待制度,保育所,一時預かり施設,子ども救急相談,ひ とり親家庭の支援等の情報)を提供する。 ○県が主体的に進める少子化対策事業をはじめ,県内の様々な子育て支援情報をデータベース化 したサイトを通じて,子育て家庭等が必要とする情報を提供することで,子育てを支援する。 ・子育て支援事業をデータベース化し,事業内容や市町村別に検索が可能なシステムを通じて 子育て支援情報を提供する。 ・携帯電話からも閲覧・検索が可能な「子育て家庭優待制度」コンテンツを通じて,協賛店の 子育て家庭優待情報を提供する。 ・メールマガジンを通じ,県の施策や様々な子育て支援情報を提供する。 保 健 <継続> 福 1 祉 医療機関のIT化の推進(実施主体:医療機関) ○医療機関におけるオーダリングシステム,電子カルテシステム,レセプト電算処理システムの 部 普及によるIT化の推進 2 IT を活用した高齢者の見守り等への支援(実施主体:市町村) ○市町村が実施する IT を活用した高齢者の見守り等を支援する。 ・地域支援事業として,市町村が実施する GPS 等を利用した徘徊高齢者の家族支援事業(徘徊 高齢者の位置情報を提供するサービス)等を助成する。 3 老人福祉施設空床情報の提供(実施主体:県) ○特別養護老人ホーム等の老人福祉施設の空床情報をデータベース化した検索サイトを通じて 提供することで,高齢者が必要とする介護サービスを受けられるよう支援する。 ・検索サイトの運営により,特別養護老人ホーム等の老人福祉施設の空床情報を提供する。 4 障害者の IT 利活用に対する支援(実施主体:県) ○市町村におけるIT利用に係る機器等の給付等を支援するとともに,IT に係る相談支援を通じ て,障害者の IT 機器の利活用能力の向上を図ることで,情報の収集や発信の可能性を広げ,社 会への参加を促進する。 -6- 部 今後のITの利活用取組の方向性 局 名 <拡充> 1 ホームページ 「観光いばらき」における即時性の高い情報の発信 (実施主体 一般社団法人 茨城県観光物産協会) ○本県の観光を魅力的,効果的に紹介するために,高い訴求力が期待できる観光地の映像のリア ルタイム配信を行うことで,誘客のさらなる促進を図る。 ・比較的認知度が高い袋田の滝(大子町)において試験的に,リアルタイム映像配信を行う。 2 ネットショップ「絶品いばらき」県産品販売事業の強化 ○平成 22 年 11 月からのネット販売の本格稼働に合わせ,各媒体を利用して宣伝を行い,当サイ トのさらなる認知度の向上を図る。 ・直接,生産者・製造過程を取材し,生産者の顔が見える,購買意欲につながる商品紹介を行 う。 商 ・都内の産直市場(マルシェ)や,高速道路SA等,効果的な場所を選定し,デジタルサイネ 工 ージを使用した当サイトのPRを実施する。 労 働 部 <継続> 1 中小企業のIT化の推進(実施主体:県・団体) ○IT化による経営改善を行うため,企業経営の効率化を推進する人材等の育成を行い,製造工 程の改善等によるコスト低減を図り,企業の競争力の強化を図る。 ○高速大容量の通信基盤であるIBBN(いばらきブロードバンドネットワーク)の産業利用を 促進し,中小企業等のIT化や産業の活性化を図る。 2 公共職業訓練の実施(実施主体:県) ○基本的な IT 関連知識・技能の習得を図るため,離転職者に対して職業訓練を実施することで, 再就職につなげる。 ○IT 関連の各種職業訓練コースを各県立産業技術専門学院で設定し,受講を希望する離転職者及 び在職者の IT 関連の職業訓練を実施。 <拡充> 1 農 IT を活用した生産者,消費者に対する情報提供の一層の促進(実施主体:県,生産者,団体) ○県内農林水産物の各種情報を積極的に提供し,生産体制を支援するとともに,本県農林水産物 林 の理解促進とイメージアップを図る。 水 ・農林水産物の安全・安心に関する情報のほか,生産地の状況,直売所,食べられる店・買え 産 部 る店など,消費者が求める情報を積極的に提供する。 ・いばらき農産物ネットカタログ,牛肉のトレーサビリティシステムにより消費者に農産物の 生産から流通に係る各種情報を提供(県,団体) ・農薬や動物医薬品の適正使用,口蹄疫や鳥インフルエンザ,貝毒や毒きのこ等に関する情報 をHPにより随時提供(県) -7- 部 今後のITの利活用取組の方向性 局 名 ・HP,ツイッター,ブログ,メルマガなどを活用した農林水産物や農山漁村のPR(県,団 体等) ・農林水産物の生産に必要な情報の収集,分析,データベース化などを充実させ,効率的に発 信することで農林水産物の生産体制を支援する。 ・研究成果,産地情報,病害虫発生情報などをインターネットで配信 ・降霜,降雹などの気象予測情報をメールで配信 ・たい肥ナビなど,生産者向けの簡易な施肥設計システムを開発し無償で提供 ・漁獲量などをリアルタイムで情報発信することにより,水産物の需要拡大や販売促進を図る 農 2 IT を活用した農地や森林等の適正管理,有効活用(実施主体:県,団体) 林 ○GISによる農地,農業用施設,森林等の情報を整備し,適正な整備や管理,有効活用などを 水 図るとともに,県民への情報提供を行う。 産 ・GISを活用した農地,農業用施設,森林等の適正管理や有効活用の促進 部 ・GISによる森林整備状況や保安林,山地災害危険地区などの県民への情報提供【拡充】 <継続> 1 IT 機器の活用による生産や経営管理の省力化,効率化 ・IT機器を活用した記帳の推進や研修会等の開催(県,団体) ・ほ場や家畜の監視システムなど,IT機器を活用した生産の省力化,効率化(生産者等) ・漁海況情報提供システムによる効率的な漁場探索の支援(県) <新規> 1 新土木設計積算システムの構築(実施主体:県・市町村・団体) ○システムの共同利用を行うことにより,各自治体(団体)の運用経費を削減するとともに,積 算基準・単価データ及び施工時期の標準化を行う。 土 2 建築確認に係る指定道路図等閲覧システムの整備(実施主体:県) ○建築基準法上の道路情報の閲覧システムを整備し,県民や設計者等へインターネット上で情報 木 提供する。 部 <継続> 1 建設CALS/EC(公共事業支援統合情報システム)の拡充(実施主体:県) ○公共事業における入札の透明性,公平性の確保や品質向上,コスト削減,行政サービスの提供 を効率的に推進する。 -8- 部 今後のITの利活用取組の方向性 局 名 2 河川情報提供システムの充実(実施主体:県) ○インターネットや携帯電話を通じて河川の洪水予報やリアルタイムでの河川水位,雨量を提供 することにより,住民の防災意識の向上を図る。 3 土砂災害関連情報提供の推進(実施主体:県) ○インターネットを通じて土砂災害の危険度情報を提供することにより,市町村や住民の防災活 動を支援する。 土 木 部 4 道路工事に伴う通行制限情報の提供(実施主体:県) ○道路工事等に伴う通行制限内容,場所,時間に関する情報をインターネットで提供する。 5 港湾利用に関する電子申請システムEDIの利用(実施主体:国・県) 〇港湾事業者などが行う港湾管理者への申請・届出等の行政手続きを電子情報処理する。 6 BRTにおけるバスロケーションシステムの採用(実施主体:市・バス事業者) 〇パソコンや携帯電話によりバス利用者にリアルタイムで運行状況情報を提供する。 <新規> 1 電子調達システムの整備(実施主体:県) ○新たに電子調達システムの整備,運用を進め,費用対効果を踏まえて積極的にITを活用して いくことにより,行政サービスの向上及び事務の効率化を図る。 <継続> 会 1 財務会計システムの整備,改善,運用(実施主体:県) ○金融機関コンピュータとのデータ送受信対応,電子収納システムとの連携,帳票の電子ファイ 計 ル化によるパソコンでの利用対応,執行状況集計システムの追加,サーバー化 事 務 局 2 給与システムの運用 3 パソコンや携帯電話,金融機関ATMでの納付を受け入れる電子収納システム(財務会計シス テムに追加整備)の運用 4 GISを活用した収入証紙購入場所の地図案内サービスの提供 5 電子申請システムを活用した物品調達等競争入札参加者資格審査手続きサービスの提供 6 インターネットホームページを利用した入札公告,仕様書等提供 -9- 部 今後のITの利活用取組の方向性 局 名 <拡充> 1 管路情報システム構築(実施主体:県) ○導送配水管路等に係る竣工図面や台帳に記載されている情報を電子化することにより,情報の 共有化や検索の迅速化を図り,災害や事故対策を含めた導送配水管路等の維持管理・管路更新 業務を支援する。 企 <継続> 業 1 局 企業局積算設計システム(実施主体:県) ○積算業務の効率化のため,企業局積算設計システムを整備する。 2 設備管理台帳システム(実施主体:県) ○機器の故障や点検の履歴を適正に管理することにより,機器のライフサイクルを見定め,費用 対効果の高い維持管理を図る。 3 水処理データベースシステム(実施主体:県) ○運転実績に基づく諸データの集計及び分析結果により運転管理目標の見直しを図る。 <拡充> 1 県立病院統合医療情報システムの活用(実施主体:県) ○県立3病院間で患者カルテを一元管理することで迅速・正確な情報共有・伝達の実現,データ 即時照合による医療安全の確保を実現する。 ○病院業務の効率化を行い,職種本来の業務に集中させることで,丁寧な診療や患者ケアなど, 患者サービスの向上を実現する。 ○蓄積されたデータを活用し,迅速かつ正確な分析を行い,業務改善を実施する。 ○蓄積した医療情報を症例データベースなどとして活用し,医療従事者のスキルアップを行う。 ○県立中央病院に設置した共用サーバによる県立3病院共通電子カルテシステムを整備すること 病 で,県立病院のどこでも,継続した医療を提供するための基盤整備を行っている。(中央病院 院 については,H22 年 3 月に本稼動,こども病院,友部病院は構築中) 局 2 茨城県域医療情報活用基盤の活用(実施主体:県・医療機関) ○茨城県全体での医療連携も視野に入れ,まずは全笠間市医師会医療機関において,茨城県域医 療情報活用基盤に参加してもらえるよう推進していく。 ○県立3病院間と笠間医師会において,県立3病院で蓄積されている診療記録の共有や,救急時 に必要な患者の診療記録を他医療機関から参照できるシステムを構築し,県民がいつでも,ど こでも適切な医療を受けられるための基盤整備を行っている。 - 10 - 部 今後のITの利活用取組の方向性 局 名 <新規> 1 校務支援システムの導入(実施主体:県・市町村) ○校務支援システムの整備を進め,生徒等の個人情報を安全に管理するとともに,教職員の業務 負担を軽減する。 ・小・中学校…市町村教育長協議会が茨城版の校務支援システムを選定。 今後は市町村の判断で順次導入を進める。 ・高等学校 2 …統一した校務支援システムの整備を図る。 情報機器の活用による児童の体力向上(実施主体:県・市町村) ○ビデオ撮影した児童生徒の各種運動の動きの手本を動画で示し,運動技能の習得の促進及び運 動に対する興味・関心の高揚と体力向上を図る。 3 TV 会議システムの活用(実施主体:県・市町村) ○TV 会議システムにより,他の学校と交流したり,授業交流したりすることで,情報活用能力を 身に付けさせるとともに,自ら考えたり表現したりする能力を育てる。 4 電子黒板の導入(実施主体:市町村) ○教科等で電子黒板を活用し,思考力や判断力,表現力やコミュニケーション能力,プレゼンテ ーション能力の育成を図る。 教 育 庁 <継続> 1 教職員の業務軽減(実施主体:県・市町村) ○校務処理の電子化を推進し,業務の負担軽減を図る。 2 児童生徒の学力向上や豊かな心の育成(実施主体:県) ○教材をインターネットで配信し,児童生徒がパソコン等を活用して自学自習できるようにする ことで,基礎学力の向上を図る。 ○県が作成した道徳テキストの音声データ等を提供し,魅力的な道徳授業の実践を支援する。 3 発達段階に応じた,体系的な情報活用能力の育成(実施主体:県・市町村) ○教科の指導等において ICT を活用し,児童生徒の情報活用能力を育成する。 4 生涯学習・生涯スポーツの推進(実施主体:県) ○生涯学習に関する情報をデータベース化し,講座やボランティアなどの情報を県民に提供する。 ○スポーツ活動指導者の登録を行い,スポーツ団体・学校等の要望に応じて適切な指導者を紹介 する。 5 図書館・公民館,美術館などにおける活用 ○公立図書館をネットワーク化し,図書資料情報の提供や,貸し借りの迅速化を図る。 (実施主体: 県,市町村) ○県立美術館・博物館の所蔵品をデータベース化し,情報をインターネットで紹介することで, 作品の紹介と来館者増を図る。(実施主体:県) - 11 - 部 今後のITの利活用取組の方向性 局 名 <拡充> 1 交通情報ネットワークの構築(光ビーコンの整備)(実施主体:警察本部交通規制課) ○主要幹線道路及び都市部の道路を中心に,情報通信技術を活用して,道路交通情報を提供する システム(VICS等)を順次整備し,交通情報の収集・提供機能の整備拡充を図ることによ り,更なる情報提供の質の向上,道路交通の円滑化と交通の安全を確保する。(H21 年度末整 備数:834 基) 2 総合交通情報管理システムの整備(実施主体:警察本部交通企画課) 警 ○統合型GIS(地理情報システム)を利用し,インターネットを通じて,死亡事故発生地点など 察 の情報提供や,発生地点を表示し,視覚的に訴えることなどにより,交通事故の防止を図り, 本 地域の特性に応じた効果的な交通事故防止対策を策定,交通事故死者数の減少と交通死亡事故 部 多発県からの脱却を目指す。(H21 年度末登録者数は 20,593 人) 3 犯罪発生情報ネットワーク事業(実施主体:警察本部生活安全総務課) ○各種マップ(犯罪,地域安全,不審者マップ)により,市町村別の犯罪発生状況や危険箇所を 示し,県民の防犯意識を高めるとともに,防犯ボランティア活動に資する情報提供を行う。 ○防犯メールにより,凶悪事件発生時には緊急情報での危険回避,安心感付与,情報提供の呼び かけを行うとともに,通常時の一般情報では県民の防犯意識の高揚を図る。(H21 年度末登録 者数 38,215 人) - 12 - 資料4 各部局のIT施策のイメ ジ図 各部局のIT施策のイメージ図 ・【【企 画 部 】 自治体クラウドの推進…………………………………………………………………………..…1 ・【企 画 部 】 県域統合型GIS利活用の推進……………………………………………………………….....…6 ・【保 健 福 祉 部 】 安心して医療を受けられる体制の整備………………………………………………………..….9 ・【病 院 局 】 県民への質の高い,安全・安心な医療サービスの提供………..............................................10 ・【総 務 部 】 県の行財政運営の効率化,県民サービスの向上が図られる行政運営体制の整備…….........11 ・【【知 事 直 県内外に向けた県政情報の発信及びイメ ジア プの推進 12 轄 】 県内外に向けた県政情報の発信及びイメージアップの推進…...............................................12 ・【生 活 環 境 部 】 安全で安心して暮らせる社会づくりの推進,みんなで取り組む地球にやさしい環境づくり…….13 ・【【商 工 労 働 部 】 ITを活用した地域産業の活性化と県内外に対する観光情報の発信……………….................14 ・【農 林 水 産 部 】 安全・安心な農林水産物の安定的な提供と生産者・消費者相互の信頼関係の構築………....15 ・【土 部 】 公共施設(道路・橋梁・港湾・河川等)の整備及び維持管理….……………………………..….16 木 ・【会 計 事 務 局 】 会計事務におけるITの利活用………………………………………........................................17 ・【企 業 局 】 県民や企業への良質な水の安定的供給………………………………………………………...18 ・【【教 育 教育の機会均等や教育水準の維持向上 地域の実情に応じた教育の振興 19 庁 】 教育の機会均等や教育水準の維持向上・地域の実情に応じた教育の振興…………………..19 ・【警 察 本 部 】 安全で安心して暮らせる地域社会の確立(犯罪の予防・捜査,交通事故の防止・指導・取締).20 企画部 自治体クラウドの推進 ~自治体情報システムの現状と課題~ 自治体情報システムの現状と課題 ■現状 ※ 総務省調査 総務省調査による予算額は、市町村の情報システム予算すべてを網羅 る 算額は 市 村 情報 算すべ を網羅 していない可能性がある。 住民登録 国民健康保険 介護保険 システムA システムB システムC 窓口B 窓口A バックオフィス ●県の情報システム予算約84億円(H22) 、県内市町村全体の 情報システム予算約72億円(H21総務省調査) 横の連携不足 ●業務ごとに業務のピーク(例えば3~5月の繁忙期)に合わせ てシステムを構築(財務 税務 給与等) てシステムを構築(財務、税務、給与等) ●システムを所有、あるいはリースにより導入 国民年金、住民税、 軽自動車税、固定 資産税、子ども手 当、高齢者福祉、 保育所料金、上下 水道料金、……等 窓口C ワンストップ化ができていない ■県の課題 手続A 手続C 手続B IT関連経費における開発経費・維持管理経費の推移(H19~H22) 10000000 9000000 ■市町村の課題(県と同様の課題のほか) 8000000 1498716 17% 1077185 12% 1875641 20% 1087777 13% 7000000 単 位 6000000 ( 5000000 千 円 4000000 ) ●縦割りでの情報システム構築による連携・情報共有の不足 ●古い庁舎等にシステムを設置することによる情報セキュリティ の不安 3000000 7663527 7183723 7732324 83% 88% H19 H20 80% 7329173 87% 2000000 県のIT関連予算額における 維持管理経費の割合は8割強 1000000 0 経常経費(維持管理経費) H21 投資的経費(開発経費) H22 フロントオフィス 住民の負担 ●特定業務のピ ク時以外でのコンピュ タリソ スの活用不足 ●特定業務のピーク時以外でのコンピュータリソースの活用不足 (しかし現状では運用コストは下がらない) ●システムの改修・カスタマイズの繰り返しによるシステムの複 雑化(つぎはぎだらけのシステムは特定ベンダーに依存) ●システム改修や新規システム構築予算の財源の制約 ●システム維持管理コストの高止まり ●情報システムのライフサイクルの短期化 ●人事ローテーションと情報システム担当職員のスキル維持 自治体クラウドの推進 企画部 ~課題解決へ向けたこれまでの取組~ 課題解決 向 た れま 組 ■県の取組内容 共同アウトソーシングの推進 ここで色々な手続 ができるわ インター インターネット ネット 国の行政機関 他都道府県 県民 ポータルサイト 県 県合同庁舎・単独出先 舎 (県立高校含む) IBBN ■市町村の取組内容 ●システムのオープン化、汎用コンピュータのサーバ化 ●県と市町村 あるいは市町村間のシステムの共同アウトソーシング ●県と市町村、あるいは市町村間のシステムの共同アウトソ シング ●CIO/CIO補佐官設置によるシステム最適化に向けた調整、予算編成手 続等への関与(市町村によって役割に違い) ●IT分野の専門職員の採用 ●一部システムでのASPサービスの活用 ●IBBNや統合型GIS、電子申請システム等の相互連携や国のLGWANと の連携推進 県 連 携 県内市町村 県民向け行政サービスの向上 県民向け行政サービスの向上 電子申請・届出システム LGW WAN 入札もここから できる! (総合行政ネットワーク) ●システムのオープン化、汎用コンピュータのサーバ化 ●県と市町村、あるいは市町村間のシステムの共同アウトソーシング ●最適化計画策定 CIO設置によるシ テム最適化に向けた調整 予算 ●最適化計画策定、CIO設置によるシステム最適化に向けた調整、予算 編成手続等への関与 ●共通基盤システム構築による県庁内システムの集約化・統合化 ●IT分野の専門職員の採用 ●一部システムでのASPサービスの活用 ●IBBNや統合型GIS 電子申請システム等の相互連携や国のLGWANと ●IBBNや統合型GIS、電子申請システム等の相互連携や国のLGWANと の連携推進 統合型GIS 図書館情報ネットワークシステム 【状況】(H21総務省調査ほか) (1)汎用コンピュータの利用 ◆県 H22で廃止 ◆市町村 7団体で利用 (2)県・市町村の共同アウトソーシング ◆県 市町村共同 9システム ◆市町村共同 2システム ◆県・市町村共同 (3)CIO/CIO補佐官の設置 ◆県 CIO設置済み ◆市町村 CIO 35団体 CIO補佐官 28団体で設置済み (4)最適化計画 ◆県 策定済み ◆市町村 1団体で策定 (5)専門職員の採用 ◆県 採用済み ◆市町村 2団体で採用 (6)ホステ ングサ ビスの利用 (6)ホスティングサービスの利用 ◆県 利用済み ◆市町村 21団体で利用 システムのさらなる集約化・統合化を進め 行政サービスの向上につなげていくことが必要 支払 建設CALS/EC 公共施設予約システム 生涯学習情報提供システム ◆県・市町村共同: ①インターネット接続、②いばらき公共施設予約システム、③原子力防災 情報ネットワーク、④電子申請・届出システム、⑤建設工事等電子入札システム、⑥教育情 報ネットワーク、⑦図書館情報ネットワーク、⑧生涯学習情報提供システム、⑨県域統合型 GIS ◆市町村共同: ⑩国保連合会電子帳票システム、⑪後期高齢者広域連合電算処理システム 自治体クラウドの推進 企画部 ~クラウドコンピューティングの登場、情報システムは所有から利用へ~ ク ウド ピ グ 登場 情報 所有から ■クラウドコンピューティングとは クラウドコンピューティング・イメージ ●ネットワーク、特にインターネットをベースとしたコンピュータの 利用形態 ●ユーザーはコンピュータ処理をネットワーク経由でサービスとし て利用 ■登場の背景 場 景 ●どこからでもネットワークにつながる環境 ●コストパフォーマンスに優れたPCや携帯情報端末の普及 ●LinuxやMySQL、Apache等をはじめとする優れたオープン ソースソフトウェア開発の進展 展 ●1台のサーバー上で複数のOSやアプリケーションを動かす仮 想化技術、離れた場所に設置されたコンピュータを連携させて 動作させるグリッド技術の発展 ●GoogleやAmazonのような、大規模コンピュータ群の運用ノウ ハウを蓄積し そのリソースを貸し出す事業者の出現 ハウを蓄積し、そのリソ スを貸し出す事業者の出現 ■特徴 ●クラウド事業者側で必要なサーバーやソフトウェアを用意。 ユーザーによるサーバーやソフトウェアの保有・管理が不要 ユ ザ によるサ バ やソフトウェアの保有・管理が不要 ●大規模データセンターに集積されたサーバー群を膨大な数の ユーザーで共同利用。ユーザーはその性能を低コストで利用 可能 ●ユーザーは電気代のようにサービス利用の多寡に応じて料金 を支払い ●ユーザーはインターネットへの接続環境やブラウザソフトが動く PC、情報携帯端末があれば利用可能 ●サービス申込後、数十分間で基本サービスの利用が可能 Salesforce Google Microsoft The cloud Yahoo Zoho 国内クラウドサービス市場予測 Amazon Rackspace ユーザーから見てクラウド(雲、ネット ワーク)の中にプロバイダのサービス がある【資料:Wikipedia】 市場は急速に拡大、2010年は前年 比41.9%増、443億円規模。2014年 は、2009年比4.9倍、1,534億円 【資 料:IDC Japan】 ■ユーザーにとってのメリット ●高性能PCが不要 ●ユーザーはシステムの保守から解放され サービスの立ち上 ●ユーザーはシステムの保守から解放され、サービスの立ち上 げや改善に集中可能 ●IT投資が固定費から流動費へ ●業務の閑散期に合わせてミニマムのシステムを構築すればよ く、繁忙期はクラウド側で自動的にシステムの能力を増強 北海道、京都府、佐賀県、大分県、宮崎県、徳島県では 市町村と共同で自治体クラウドの実証実験中 クラウドサービスの国内市場も急速に拡大 自治体クラウドの推進 企画部 ~自治体クラウド導入による、個別最適化から全体最適化、地域最適化へ~ 自治体ク ウド導 る 個 最適 から全体最適 地域最適 ■今後の方向性 ■さらなる課題と取組も必要 ●システムの集約化・統合化のさらなる推進、そのための業務プ ロセスの見直し・改善 ●一層のコスト削減 ●縦割りシステムの横の連携等による行政サービスの高度化、 住民の利便性向上 ●セキュリティの強化 そのためには 県・市町村での自治体クラウドの導入 ●県内にはクラウドサービスを提供するデータセンターが不在 →データセンターの誘致が必要(誘致できれば自治体クラウド デ タセンタ の誘致が必要(誘致できれば自治体クラウド だけでなく、医療連携や各種産業を支え、住民サービスや企 業経営を強化する基盤となり得る) ●帳票の様式や用紙等の統一、共同購入等の取組 →関係機関での業務見直しが不可欠(実現すれば一層の行政 コスト削減効果、帳票等を利用している企業にとっては、様式 の統一化により業務負担等が軽減) ●県と市町村の一気通貫の支援体制等の構築 →感染症や各種災害対策等における県、市町村、関係団体等 による情報共有、コミュニケーションを促進 による情報共有、 ミ ケ ションを促進 高度なサービス これにより 市町村 A市 24 携帯電話 テレビ データセンター 手続X Z 手続X~Z ライフイベント B市 365 -引越(個人) -退職(企業) ・住民登録 KIOSK端末 ・国民健康保険 ・介護保険 等 窓口 パソコン 個別システムの最適化から全体最適化、地域最適化へ 簡素で効率的、高度なサービスを提供する行政へ 連携 生活大県 目指すのは 連携 県 ワンストップ窓口 時間 日オープンの電子窓口 ●パッケージソフトを県・市町村が共同利用することにより、運用 管理コストを大幅に低減(○○%) 運用人員の負担軽減 管理コストを大幅に低減(○○%)、運用人員の負担軽減 ●それに伴う業務プロセス見直しにより、システムの横の連携を 促進、ワンストップサービス化 ●データセンターの利用やPCのシンクライアント化によりセキュ リティを強化 ●省エネ対策の進んだデータセンターへのシステム集約化により、 省 策 進 だデ 集約 電力消費を削減、環境負荷を低減 ●新サービスのための新規システムの迅速な立ち上げ 感染症や災害対策で連携も 民間手続 ・電気、ガス C市 ・健康保険組合 ・ ・ 行政と民間との連 携も 財務 総務事務 電子申請 自治体クラウド 共通基盤 GIS G町 F村 IBBN D町 人事・給与 E市 自治体クラウドの推進 企画部 ~今後クラウドは、自治体だけでなく、あらゆる分野のITサービスの基盤となる~ 今後ク ウド 自治体だ なく あらゆる分 ビ 基盤となる 行政・企業等の経営基盤 医療機関等の連携の基盤 ●クラウドは、ネットワ ●クラウドは ネットワークを通じて巨大なデータ クを通じて巨大なデ タ センターに膨大な情報を集積 ●そこに有するコンピューティングパワーによって、 大量のデータを迅速に分析、処理 企業 公立病院 (新中核病院) 病院・診療 所 行政 医療機関(小児・周産期) 遠隔医療支援 ネットワーク 病院・診療 所 地域医療ネット ワーク 中核病院 核病院 医療機関(小児・周産 期・がん診療) 県立中央病院 クラウド 企業 県立こども病院 ◆業務の効率化はクラウドを通じて実 現される 様々な産業のイノベーション基盤 県立病院統合医 療情報システム 県立友部病院 ◆電子カルテ等の医療情報はクラウドを 通じてあらゆる場所で参照できる スマートグリッドの基盤 ITSの基盤 【その他クラウドの活用分野】 教育、福祉、農業、・・・・etc. ◆車はクラウドを通じてナビゲーションされる ◆電力を発電し、消費する設備や機器はクラウドを通 じて最適化される 県域統合型GIS利活用の推進 行政用システムの利用状況(半期別ログイン数) 行政用GIS(ログイン数) 60,000 54,223 30,000 38,909 34,277 LGWAN インターネット 地域情報の共有・発信 地図関連情報の取得 県・市町村 行政情報の取得 県域統合型GIS 【地理情報(データ)】 地理情報(データ)】 県民・企業 県と市町村が互いに提供・共用 市町村が所管している情報 (避難所,防犯灯,福祉施設等) 県が所管している情報 (都市計画情報,遺跡情報等) 市町村が整備している背景図 (航空写真,都市計画白図等) A=XX B=OO A=XX B=OO A=00 B=YY A=00 B=YY 外部から入手する情報 (国勢調査,統計情報等) 県が整備している背景図 (砂防基盤図) 外部から調達する背景図 (国土地理院地図,NTT地図) 公開用システムの利用状況(半期別地図閲覧数) 400,000 50 000 50,000 40,000 地図関連情報の作成・更新 公開用GIS Î 更なる庁内業務での利用の促進と県民向けの 公開用GISの周知 行政用GIS (現状) ○行政用システム搭載地図 511地図(平成22年10月) ・公共施設 ・医療機関 ・都市計画白図 ・地番図 ・埋蔵文化財 蔵 財 ・・・・・・等 等 ○公開用システム搭載地図 129地図(平成22年10月) ・公共施設 ・医療機関 ・ハザードマップ ・観光名所 ・道路工事情報 ・避難所 ・・・・・・等 (課題) z 紙地図に比べデジタル化された地図が少ない z デジタル化された地図が十分に活用されていない z 公開されている地図が少ない z 公開された地図が民間等に活用されていない 企画部 29,922 300,000 250,000 200,000 150,000 100,000 20,000 360,779 350,000 99,906 103,373 H21年度上半期 H21年度下半期 55,869 50,000 10 000 10,000 0 H20年度下半期 0 H20年度下半期 H21年度上半期 H21年度下半期 H22年度上半期 H22年度上半期 注:H21年度までは1ユーザが別地図を閲覧しても1としてカウントしていたが,H22年度か らは複数の地図を閲覧するとその分カウントされる集計方法に変更 県域統合型GIS利活用の推進 企画部 (これまでの取組) ○システムの普及啓発(庁内及び市町村) ○シ テ 普及啓発(庁内及び市町村) ○システムの普及啓発(庁外) ○シ テ 普及啓発(庁外) z事業課を対象とした個別相談 z一般職員向け研修会の開催 zGISセミナー・利用促進相談会の開催 z航空写真の共同撮影 z統合型GISのデータ整備及び公開の働きかけ zNPO団体及び教育機関への宣伝 z各種セミナーや講演会での紹介 zIT体験フェア等イベントでの周知広報 (効果) ○市町村との共同整備により,効果として,1自治体 当たりのシステム整備・運用費の削減 ○航空写真の共同撮影による撮影費の削減 全市町村撮影費用4億2千万円(H18年度調査) ÎH20年度撮影費用約7千3百万(約8割減) ○庁内及び自治体間の情報共有による事務の効率 化・高度化 ○県民等への行政界を超えた広域的な情報提供 の実現 z防災情報システムとの連携による迅速な災害情報の インターネット公開 zAED設置場所や薬局等を含んだ医療機関地図の公開 z航空写真等と重ね合わせが可能で視覚的に わかりやすいハザードマップの公開 わかりやすいハザ ドマップの公開 zGPS携帯を利用し,現在地の地図情報(地下埋蔵物, 埋蔵文化財,地価情報等)の確認 等 県域統合型GIS利活用の推進 携帯電話との連携(イメージ) (今後の課題解決への取り組みと効果) z Î 地図情報の電子化の促進 行政の多様で膨大な情報を効率的に「見える化」 z Î 携帯電話との連携 カメラ付GPS携帯からの座標取得により,迅速,正確か つ視覚的に現地の位置と状況について情報収集・発信が 可能 例)災害時の現地情報,イベントの開催状況 企画部 いばらきデジ タルま ぷ タルまっぷ (統合型GIS) 災害状況 イベント状況 関係機関への連絡 付携帯電話にて連濁 情報の閲覧 ↓ 県民へのお知らせ 地図に登録 z 「いばらきデジタルまっぷ」の地図やデータと民間Webサ イトを連携させるインターフェイスの追加(APIの追加) イトを連携させるインタ フ イスの追加(APIの追加) Î 民間等のWebサイトと連携することで,「いばらきデジタル まっぷ」の地図情報のユーザビリティがより向上するとと もに,民間等のWebサイトは付加価値の付いた情報を作 成・発信することが可能。 成 発信す 能。 例) ・NPO等の安全マップサービス: 「いばらきデジタルまっぷ」の「110番の家」や「道路工事情 報」等を独自で作成した危険個所情報等と重ねあわせる ことで充実した安全マップを提供。 ・団体等の観光情報マップ: イベント状況などを携帯電話との連携機能を活用し,「い ばらきデジタルまっぷ」に情報を登録し,リアルタイムに発 信 信。 安全マップサービス・イメージ図 通学路の安全マップ作成支援サービス 授業での安全教育 授業で、児童が地図や航空写真を見ながら 危険と思う箇所を登録したり、110番の家を 確認したりします。 通学路の まち情報 学校 児童・生徒 APIの追加(イメージ) 通学路の安全情報共有 通学路の安全を、保護者や地域の人た ちが確認して、子どもの見守りに役立て ます。 通学路の 危険個所情報 危険個所 情報の登録 保護者 地域住民 PTA安全活動 子ども110番の家、交通事故の起きやすい 場所など、保護者の立場で調査した安全情 報や、普段気がついた危険個所の情報を 登録します。 安全情報の PTA・保護者 追加登録 緊急情報の配信 緊急連絡 学校からの緊急連絡が、正確な位置情 報共に保護者のもつ携帯メールで配信 されます。子どもの安否をいち早く確認 することに役立ちます。 危険な遊び場所 学校から、不審者情報、交通事故、災害関 連情報等、安全に関する緊急情報を電子 メールで発信します。 学校 緊急情報 保護者 地域住民 こども110番の家 不審者情報 交通危険箇所 行政へのデータ提供 防災情報等行政データ参照 県、市町村の保有する防災情報など、安全 に関する情報を統合型GIS(いばらきデジタ ルまっぷ)から参照します。 茨城県 市町村 防災情報等 行政からの 関連情報 ハザードマップ・避難所 学校・交番・病院・駅・バス停等 基盤地図(道路、河川、建物等) g-コンテンツサービスセンター 道路の危険個所データ等、まちの安全に 関する情報を市町村の担当課が参照し て、まちづくり計画等に反映します。 通学路の 危険個所情報 県 市町村 安心して医療を受けられる体制の整備 保健福祉部 主な課題 方向性 ○医師数や診療科の偏在化による医療の地域格差の解消 ○適切な医療を提供するための医師,看護師等の人材確 保や資質の向上 ○死亡原因の1位であるがん死亡者数の削減 ○医療機能の分担や連携の推進による切れ目のない医療体制の整備 ○医師,看護師等の養成や確保のための総合的な対策の推進 ○がん検診受診率やがん医療水準の向上等による総合的ながん対策の 推進 遠隔医療支援ネットワークの整備 今後の主な取り組み 北茨城市 大子町 IB BN アクセ スポイ ント 高萩市 医療機関(小児・周産期) 地域医療連携ネットワーク の整備( (モデル事業) デル事業) 医療支援映像 システム 日立市 常陸大宮市 常陸太田市 城里町 電子カルテ システム 那珂市 公立病院 (新中核病院) 東海村 中核病院 ひたちなか市 笠間市 水戸市 桜川市 大洗町 筑西市 茨城町 結城市 医療機関(がん診療) 石岡市 病院・診療 所 古河市 病院・診療 所 ◆診療情報の共有化 ◆診療支援 八千代町 小美玉市 下妻市 鉾田市 ◆電子画像の伝送 ◆テレビ会議による診療支援・研修会・ 症例検討会の開催 五霞町 境町 土浦市 かすみがう ら市 つくば市 坂東市 医療機関(小児・周産 期・がん診療) 行方市 常総市 美浦村 阿見町 鹿嶋市 つくばみらい市 牛久市 守谷市 稲敷市 取手市 潮来市 龍ケ崎市 河内町 利根町 地域医療の向上 神栖市 医療の均てん化・人材育成・医療水準の向上 県民への質の高い,安全・安心な医療サービスの提供 病院局 〔主な業務〕病院事業の設置及び県立病院の管理・運営・整備 方向性 課題 ○医師・看護職員をはじめとする保健医療従事者の 不足による地域医療格差 ○限られた医療資源を有効活用し,県民が安心して医療を受けられるよう, 県立3病院を中核とした保健医療体制の整備 IT利活用の取組 認証機能・ログ 機能 グ 管理サーバ【新 規】 電子カルテ システム 【新規】 診療情報共有 県立中央病院 ・都道府県がん診療連携拠点病院 ・救急センター(2次救急) 救急センタ (2次救急) ゲートウェイサー電子カルテサ 電子カルテサー バ【新規】 バ【新規】 診療情報提供サーバ (Web)【新規】 アレルギー, 常用薬,慢性 疾患情報など 【検討】 DBサーバ【新規】 診療記録 いばらきブロードバンドネットワーク(IBBN) いばらきブロードバンドネットワーク(IBBN) (既存) 診療情報提 供書 参照端末【新規】 笠間市立病院(初期救急) (夜間・休日診療) 検査歴,病歴等照会 参照端末【新規】 笠間市医師会医療機関 県立こども病院 ・総合周産期母子医療センター 総合周産期母子医療センタ (県北・県央ブロック) ・小児救急中核病院 県立友部病院 ・24条精神科救急 ・身体合併症医療 身体合併症 療 ・児童・思春期医療 参照端末【新規】 JGN2+等を介して他の医療 ネットワークとの全国的な連 携の展開(将来) ※IBBNとJGN2+とは接続済み 総務部 県の行財政運営の効率化,県民サービスの向上が図られる行政運営体制の整備 〔主な業務〕県行政の組織及び職務権限・職員の定数・事務の管理改善 方向性 課題 ○財政再生団体への転落回避 ○人件費の抑制 ○全庁的に共通する総務事務処理体制の見直し *職員の給与,旅費,福利厚生など ○総務事務の業務プロセスを抜本的に見直すこと(BPR)による事務処理の効率 化,庶務グループ体制の見直し 事業概要 費用対効果 Ⅰ 総務事務支援システムの構築 ○効 果 : 約23.2億円 人件費削減@800万円×50人×5年=20.0億円 ほか ○費 用 用 : 約15.0億円 約15 0億円 システム経費8.3億円,センタ システム経費8 3億円 センター運営費6 運営費6.7億円 7億円 ○単年度効果: 約 2.2億円 H23年度本稼動後 ○累積効果 : 約 8.2億円 運用開始後5年までのトータル 全庁的な「総務事務集約化」を可能とする支援システムを導入します。 【平成23年4月本稼働予定(一部先行あり)】 発生源入力 各種業務の システム化 ○職員自らが,1人1台パソコンから給与支給や 旅費計算などに関する情報を入力,申請 ○新旅費制度のシステム化 ○紙による手作業の業務をシステム化 Ⅱ 総務事務センター(仮称)の設置 総務事務を一元的に処理するための集約化組織を設置します。 【時期:平成23年4月予定,場所:茨城県開発公社ビル内】 集中化 外部人材の 活用 <庶務体制イメージ> 現 行 集 約 化 後 A課 (各課所に庶務担当者を配置) B所 C課 D所 E課 F所 ・・・ 総務事務支援 システム 削減 (他業務に従事) 総務事務センター 総務事務集約化イメージ ○各種決裁権の集中化 (各種手当等の認定,旅費等の審査・支払) ○中間事務の省略 ○一部業務への外部人材(障害者を含む)の活用 (審査,問合せ対応等) (審査 問合せ対応等) ※試算期間(H21~H27年度) ※各種手当や旅費の支給までのフロー概要 各職員 庶務担当者 所属長 庶務担当者 申請 確認 決裁(認定) 入力 手続き 確認 決裁 関係課(会計事務局等) 手当申請 現 行 旅費支給 集約化対象業務 ※総務事務支援システム・総務事務センター(仮称)処理業務 服 務 服 務 : 勤務管理,休暇申請,時間外勤務命令等 勤務管理 休暇申請 時間外勤務命令等 給 与 : 各種手当(通勤・扶養・住居等)認定,実績手当計算,年末調整等 旅 費 : 旅行命令,旅費計算,旅費支給等 福利厚生 : 各種健診申込み,共済組合資格取得等 臨時職員・嘱託職員 : 賃金等計算,社会保険等事務,年末調整等 各職員 集 約 化 後 所属長 審査 決裁 総務事務センター(仮称) 手当申請 申請入力 確認 電子決裁 審査 電子決裁 旅費支給 入力 決裁(命令のみ) 知事直轄 県内外に向けた県政情報の発信及びイメージアップの推進 〔主な業務〕県政の広聴及び広報,イメージアップの推進 など 方向性 課題 ○県民や企業を巻き込み,茨城発の情報の総量の拡大を図る。 ○情報量の拡大に伴い茨城の知名度とイメージの向上を図る。 ○ITを活用した情報発信力の向上 情報伝達範囲 広報紙 グラフ誌 広報紙「ひばり」 フォトいばらき 新聞 県の情報 新聞広告など テレビ 文字 ・写 真 小 文 字・写真 テレビ 動画・音声 ラジオ ラジオ 携帯端末 ウェブ インターネット放送 メール ブログ ツイッターなど インターネット PC 情報 双方向のコミュニケーション 意見・提案 インターネット 今後のIT利活用取組の方向性 ・ 一方的な情報提供にとどまらず,インターネットの特性である,双方向性 を活用したコミュニケーションの充実 ・ ITをプラットフォームとした動画の充実 情報の再発信 ブログ ツイッター 口コミ など 大 安全で安心して暮らせる社会づくりの推進,みんなで取り組む地球にやさしい環境づくり 課題 方向性 ○大気汚染等による県民への健康被害対策 ○近年の異常気象による災害等の増加 ○更なる県民総ぐるみの地球温暖化対策の実践 ○改善が進まない霞ヶ浦の水質 ○依然として高い未解決の不法投棄事案数 ○産業廃棄物処理業者の事業活動の正確な把握による適正指導 の実施 光化学スモッグ緊急情報 生活環境部 ○大気汚染情報や災害情報等の迅速な収集・伝達と共有化 ○地球温暖化防止対策の更なる普及・啓発や県民運動の推進 ○霞ヶ浦の汚濁機構解明による効果的な水質改善対策の実施 ○不法投棄の発見通報体制や監視指導体制の充実強化による早期発見・早期対応 ○産業廃棄物処理業に係る報告書等の電子化による提出 光化学スモッグ緊急発令情報 地球温暖化防止・霞ヶ浦水質保全等 ホームページでの情報提供 ホームページでの情報提供 環境学習メールマガジンの配信 講義・グループワーク 情報発信 在宅受講 エコ・ネットカレッジの開講 県民へのメール配信 霞ヶ浦に係る調査研究のデータベース化 災害情報等の発信 廃棄物適正処理指導等 防災情報のメール配信 GISを利用した産業廃棄物 防災・危機管理ポータルサイト 防災 危機管理ポ タルサイト 安全 安心な 安全・安心な 地球にやさしい いばらき いばらき 不適正処理事案管理システム 情報発信 災害情報 災害映像 映像配信機能等の充実 産業廃棄物処理業に係る 民間の情報提供サービス活用 報告・届出の電子化 紙文書での 報告等 電子システム報告等 ITを活用した地域産業の活性化と県内外に対する観光情報の発信 課題 商工労働部 方向性 ・ 中小企業のIT化への対応の遅れ (経営者の理解不足とIT化を推進する人材の不足等) ・ 就職に必要な基本的なIT関連の知識・技能の習得 ・ 観光客の誘客の促進と受入体制の整備 ・ ・ ・ ・ 生産性向上のため中小企業でのIT活用の推進 IT化を推進する人材の育成 企業の求人ニーズを踏まえた訓練コースの設定 ITを利活用した発信情報の訴求力・即時性の強化 ITを利活用した発信情報の訴求力 即時性の強化 ものづくりやサービスなど業態に応じたIT導入を支 援するための専門家の派遣 IT経営研修の実施 ○ものづくり産業やサー ビス産業など地域のIT ユーザーとそれを支える IT関連企業の活性化 高度なIT人材,企業内情報リーダーの育成 就職に必要なIT関連技能の職業訓練の実施 ○訴求力,即時性 のある観光情報の発信 による入り込み客の増 HP「観光いばらき」における即時性の高い情報発信 ・高い訴求力の期待できる観光地映像の配信 ・試験的に「袋田の滝」のリアルタイム映像配信 農林水産部 安全・安心な農林水産物の安定的な提供と生産者・消費者相互の信頼関係の構築 安全 安心 農林水産物 安定的 提供 生産者 消費者相互 信頼関係 構築 〔主な業務〕安全・安心な農林水産物の安定的な供給 等 課題 方向性 ○農林水産物の安全 安心や環境保全への対応 ○農林水産物の安全・安心や環境保全への対応 ○農林水産物の価格低迷 ○耕作放棄地や荒廃した森林の増加 ○安全 安心な農林水産物を消費者に提供するため各種施策を展開する。 ○安全・安心な農林水産物を消費者に提供するため各種施策を展開する ○農林水産物や農山漁村に関する情報を積極的に情報提供し,本県農林水産物や農 山漁村の理解促進とイメージアップを図る。 ○農地や林地等の適正管理や有効活用を促進する。 今後のIT利活用取組 生産者 信頼関係の構築 消費者 IT利活用 衛星データ等の活用 GISを活用した農地や森林 等の適正管理,有効活用 安全・安心に関する情報提供 IT機器を活用した生 産管理・経営管理の 高度化,省力化 農林水産物の生産・販売に資する情 報の収集,分析,データベース化と 情報提供 ホームページ,ブログ,ツイッター, メルマガなどを活用した農林水産物や 農山漁村の情報提供 公共施設(道路・橋梁・港湾・河川等)の整備及び維持管理 課題 土木部 方向性 〇効率的な公共施設の整備・維持 〇経年劣化に伴う公共施設の維持管理コスト増大 〇公共施設の耐震化・長寿命化への対応 〇入札の透明性・公平性確保 〇公共施設の維持管理業務の効率化と経費の節減 〇住民への防災情報等の提供 サービス 維持管理 〇BRTにおいてバスロケーションシステムの採用 〇インターネットによる施設予約システム 〇港湾利用に関する電子申請システム( EDI ) 〇HPによる防災情報の提供 ( 新規 G)ISを活用した情報提供 〇施設の長寿命化計画 のデータベース化 〇HPによる道路工事に伴う 交通規制情報の提供 〇電子入札システム 〇図面等の電子納品 入札・発注 建設 設計・積算 〇電子申請 ITの利活用 ( 新規 ) 設計積算システム の共同利用 計画 入札参加資格 業務の流れ 新土木設計積算システムの構築 【共同化のメリット】 ・サーバーの集約化により運用経費の削減 ・Web型システムにより専用端末が不要 ・基準・単価データの一元管理による作業軽減 ・初期費用の抑制 経費の節減等による 計画的な公共施設の整備費の確保 「広域交通網の整備、安全安心なまちづくり」 会計事務におけるITの利活用 会計事務局 〔主な業務〕公金の出納,資金の管理,歳出審査,財務会計事務指導,物品集中調達,財務会計システム等の運用 課題 方向性 ○出納… 歳入における県民の利便性向上 ○資金管理… 適切な運用,管理 ○物 調達 事務の効率化と利便性向上 ○物品調達… 事務 効率化と利便性向上 ○財務会計事務… 適正化,効率化 ○歳入における県民の利便性向上…収納代理金融機関や納付方法の拡大 ○資金の適切な運用,管理…最も有利な資金運用や一時借入金の最少化 ○物 調達 お る事務 効率化と利便性向上 ○物品調達における事務の効率化と利便性向上…インターネットを活用した入札関係手続きの導入 タ ネ を活 た 札関係手続き 導 ○財務会計事務の適正化,効率化…指導や検査の強化,財務会計システム等の利活用 IT利活用の取組 電子収納システムの運用 電 納 用 パソコン,携帯電話,ATMからの納 付受入れのシステム対応(H18.3~) 財務会計システムの運用 自宅PCなどから納付 → 納付の時間や場所を制 約されない,時間が節約できる 予算の編成管理,歳入,歳出,決算, 物品等の事務をシステム化(H5.4~) サーバー化(H22.3~) 給与システムの運用 給与関係届出,給与計算等 事務を 給与関係届出,給与計算等の事務を システム化(H12.1~) サーバー化(H22.3~) 資金データ集計,分析 等にコンピュータを利用 ホームページサービ スの運用 事務の効率化 県民の利 便性向上 収入証紙購入場所地図 案内(H20.11~) 収入証紙取扱所の場所が簡単に 分かる → 時間の節約 社会的 スト 社会的コスト の削減 ホームページサービスの運用 入札参加資格審査手続(H18.3~) 入札参加資格審査手続(H18 3~) 入札公告(H19.7~) 電子調達システムの整備運用 指導結果整理,分析等 にコンピュータを利用 入札書の提出,開札,入札結果公表 入札書の提出 開札 入札結果公表 等をシステム化(H24.1~予定) 入札参加資格審査,入札のために県庁などへ出張する回数が減る → 業者 側の交通費節約,業者側の手続き簡略化,県側の事務の効率化,談合防止 県民や企業への良質な水の安定的供給 企業局 〔主な業務〕企業局所管の管路更新・維持管理(電気・機械設備含む) 方向性 課題 ○経年劣化に伴う水道施設の維持管理コストの増大 ○紙ベースでの台帳整備,技術者の経験を基にした管理⇒高年齢 職員の退職や定期異動に伴い管路に関する情報が散逸しかねない 状況。漏水事故等の発生状況及び補修履歴の情報共有が必要 IT利活用取組の状況 1 企業局積算設計システム(企業局施設課) <目的>事務の効率化及び職員によるバラツキ を無くすことによる 積算業務の一層の を無くすことによる,積算業務の 層の 効率化 <内容> 企業局積算設計システムの整備 2 設備管理台帳システム(企業局施設課) <目的>機器の故障や点検の履歴を適性に 管理することにより,機器のライフサイ クルを見定め,費用対効果の高い維持 管理の実現 <内容>設備管理台帳システムの整備 ○管路更新・維持管理業務(電気・機械設備含む)の効率化 ○水質の集計及び分析結果に基づく運転管理目標の見直しによる,良質な水の 供給 経営の効率化 供給,経営の効率化 今後のIT利活用取組 管路情報システムの構築(企業局施設課) <目的>情報の共有化や検索の迅速化による,災害や事故対策を 含めた導送配水管路等の維持管理業務や管路更新業務の 支援 <内容>導送配水管路等に係る竣工図面や台帳などに記載されて いる情報の電子化の整備 管路情報システム概念図 管路情報 概念図 漏水情報・写真 管路情報 (L=約1,300km) 苦情処理 3 水処理データベースシステム(企業局施設課) <目的>運転実績に基づく諸データの集計及び 分析結果に基づく運転管理目標の見直し <内容>水処理データベースシステムの整備 <内容>水処理デ タベ スシステムの整備 弁栓等情報・写真 (N=約5,000個) 用地等情報 占用情報 図面・台帳情報 (N=約35,200枚) 需用者情報 工事台帳 検索・参照・分析 教育の機会均等や教育水準の維持向上・地域の実情に応じた教育の振興 課 題 ○確かな学力の確実な定着 ○規範意識の向上や基本的生活習慣の習得 ○生涯学習の機会や情報の提供 ○スポーツに親しむことができる環境づくりの推進 ポ 親 が き 境づく 推進 ○多様な芸術文化に触れる機会の充実 IT利活用取組の状況 1 2 3 4 5 教職員の業務軽減 ・校務処理の電子化 等 児童生徒の学力向上や豊かな心の育成 ・教材の配信 等 発達段階に応じた,体系的な情報活用能力の育成 ・教科指導におけるICTの活用 生涯学習・生涯スポーツの推進 ・講座やボランティア,指導者情報等の提供 講座やボ 指導者情報等 提供 図書館,公民館,美術館などにおける活用 ・図書館のネットワーク化,所蔵品のデータベース化 方 向 性 教育庁 ○確かな学力と自立する力の育成 ○豊かな心と健やかな体の育成 ○多様な学習機会の充実と学びの環境の場の整備 ○潤いと活用ある文化芸術活動の推進 ○生涯スポーツの推進 ITの利活用により・・・ ◆教職員の業務軽減 →子どもたちと向き合う時間を増やす ◆教材の充実による児童生徒の学力向上 や豊かな心の育成 ◆児童生徒の体力の向上 ◆学校間交流の促進 今後のIT利活用取組の方向性(新たな取組) 1 校務支援システムの導入による個人情報の安全な管理, 教職員の業務負担軽減 2 児童生徒の体力向上(体育の授業での活用) 3 TV会議システムによる学校間交流の促進 4 学力向上(電子黒板の導入) ◆生涯学習・生涯スポーツの促進 ◆芸術文化に親しむ機会の提供 警察本部 安全で安心して暮らせる地域社会の確立(犯罪の予防・捜査,交通事故の防止・指導・取締) 〔主な業務〕犯罪抑止総合対策・交通事故防止総合対策の推進 方向性 課題 ○殺人、強盗等の凶悪な犯罪の身近での発生による県民の治安に対 する体感指数の増加傾向 ○交通死亡事故多発県 多 県 ○リアルタイム道路情報の共有による円滑な道路交通の確保 ○自主防犯意識の一層の向上 ○自主防犯活動の活性化の促進 ○地域特性に応じた交通事故情報(事故多発地点等)の提供 ○より一層の交通安全意識の高揚、交通安全教育の推進 ○光ビーコンを更に整備拡充し、情報提供による道路交通の円滑化と交通の安全の確保 総合交通情報管理システム 交通情報ネットワークの構築(光ビーコンの整備拡充) 一元的な事故データ管理 地図情報 光ビーコン 光 ビー コンに よる情報 収 集 データ ネットワーク 警察署 事故発生 事故情報入力 カーナビへの情報提供 警 察 本 部 ・ 警 察 署 情報提供 県 民 信号の制御 地図を利用した分析の高度化 犯 罪 発 生 情 犯 罪 発 生 情 報 ネットワークシステム 報 ネ ッ ト ワ ー ク 犯 罪 情 報 地 理 分 析 シ ス テ ム 交通情報の提供 ひばりくん防犯メール ひ りく 防犯 携帯電話・パソコン 県警ホームページに掲載 ・犯罪マップ 文字情報 ・地域安全マップ ・不審者情報マップ 地図情報 ・交通事故発生マップ 安全で安心して暮らせる地域社会の確立