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試練の中のアメリカ低所得者支援 - 国立社会保障・人口問題研究所

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試練の中のアメリカ低所得者支援 - 国立社会保障・人口問題研究所
特集:アメリカの社会保障
試練の中のアメリカ低所得者支援
― 労働市場との関係を巡る近年の定量的研究結果を踏まえて ―
酒 井 正
■要約
就労 前提
福祉
当 試練 迎
転換
言
米国 低所得者支援 、労働市場
。福祉改革
10 年以上 経 今、低所得者支援策
、近年 定量的 評価 整理 通
策
期待
高
一方 、就業 最優先
疑問 投
就労
漏 落
探
仕組
福祉
者 増
本
問題 浮 彫
。記録的 長期失業者 増加 背景
。特 、派遣労働等 通
抑制 問題 懸念
悪化 中 改革後
低所得者支援
安定的 自立
就業支援
傾向
、失業保険
現状 確認
。
点
評価 分
。
救済 拡大
、福祉
・
雇用
■
低所得者支援、派遣労働、失業保険
I. (Ellwood,2000)
。福祉制度改革後、景
気
90 年代半
政権下 行
改革 、米国 低所得者支援
性格
変
福祉
受給権
2001 年 若干後退
短
加
見
就労 条件
。福祉制度改革 背景
多
論考
達
呼 。
) 拡大
・
相俟
就業
概 「成功」
言
向
働
分 機能
働
者
、2009年 失業率
9%
厳
、今後、公的 支援 頼
促進
、米国 低所得者支援 今、福祉改革後初
、
観
低迷
方
増
予想
本当 試練 迎
。
言
意味
。
、
祉改革
10 年以上
。福
経 、
「
下」 「就業率 上昇」
本当
、貧困
大量 出
時 充
懸念
表明
当初
数
問題点 浮彫
空前 好景気
、景気
始
者
、就労 前提
福祉制度改革 、
行
深刻
評価 下
。
、2007 年 12 月
2)
、低所得層
(受給件数) 低下
点
増
。特 、長期失業者 増加
1)
勤労所得税額控除(Earned Income Tax Credit,以
下 EITC
、
、80 年代前半以来
、
発表
時 景気停滞
。
今回 景気後退
評価
、
歩踏 込
、
– 47 –
低
表面的 評価 超
安定的 自立
定量分析 展開
分析 概観 、
観点
一
。本稿
提示
海外社会保障研究 Summer 2010 No. 171
新
論点 踏
援策
一体的
、各種 低所得者支
果
役割
考
見
現在
。労働市場 強 回復 兆
米国
、低所得者支援策
問題
。具体的
移行支援
方 投
3 点 中心
稀
検討
考
構成
、II 節 、
、現状
米国
節 、米国 福祉政策 従来
評価
把握
。III
後、IV 節 個々 論点
定量的 分析 紹介
低所得者支援
要因 一
。
概観
大
。通常、
、労働市場
。
労働市場 低所得者 実態
場合 失業保険 含
、貧困 陥 大
論
・
、紙幅 都合
中長期的 傾向 見
者 増加、③失業保
課題、
住宅支援、
本稿 以下
) 長期的 帰結、②就労
低所得者支援 言
業
明示的
、①就労促進策(特
、福祉給付 受
低所得者
等 現物給付
探 、日本 社会保障制度
示唆 得
険制度
最低賃金
。V 節 、日本
示唆 探 結
。
失
米国
II. 近年
関係
労働市場
貧困
様相
、失業保険 消費 最初 下支
果
役割
必要
思
。就労 前提
相補的 関係
触
観点
。
、医療保険
図1
確認
見
福祉
論
本稿
失業率 推移
平均失業率
平均失業率
率 最 低
。同様 、
、27 週間
。直近 失業
失業者総数 約 2 倍
2006 年
(103.8%増)
、
増加分
5000
12.0
4500
10.0
4000
3500
8.0
3000
2500
6.0
2000
4.0
1500
1000
2.0
500
失業率
長期失業者数
– 48 –
推移
.
08
.
20
.
06
20
04
.
総失業率[右軸(%)]
資料出所:Department of Labor (Bureau of Labor Statistics).
図 1 米国
20
02
.
20
.
00
20
98
.
96
19
.
94
19
.
92
19
90
.
19
88
.
19
19
86
.
19
84
.
19
19
19
82
.
0.0
80
.
0
27週間以上の失業者数[左軸(1,000人)]
9.3%
超
9%
。同図
以上 長期失業者数 掲載
重要
扱
、年間
1983 年以来
、米国 福祉 考
本特集号 別 論文 詳
、医療制度
2009 年
。2009 年
記録
、失業保険制度
関係
、1980 年
約
試練
中
低所得者支援
半分(= 46.6%÷103.8%= 45%) 27 週間以上
11月 失業保険給付期間 延長 含 景気対策法
長期失業者 増加
案
、記録的 失
業 長期化
窺
。平均失業期間 、2009 年時点
。就業人口比率 見
2009 年
63.1%
年
24.4 週
月平均 失業率
高
州
計 20 週間
公的 支援 頼
人
形 給付期間 延長
法案 、給付期間 最大
長 、3
業率
不況後 雇用 回復 弱 、遅
、今
間 上乗
。
。近
(New York
景気
労働者
当初
増
5人
正規雇用
置
。
年7月
止
計算
。
因
況下
満了
人
224 万人
以上 増
受給
、正規雇用減
賃金
低 )
可能性
。
後
数
急激
者
達
者
期間
移
2.5 倍
者 割合) 1年間 13.4%
→ 52.4%)上昇
切
、失業保険
職 見
様子
学歴化
Statistics)
。
状況 政府 手 拱
。
。
者
、所得
割合
見
貧困
変
25%
割合 、
30 年
、直近(2008 年)
大
、貧困者
– 49 –
変化
年間 通
者 割合 、10%前後
(U. S. Census Bureau,Historical
、貧困者 占
。但 、近年、
中 長
既婚者 割合 減
増加、
傾向 見
気変動 密接 相関
大統領 、2009 年
就
35 ∼ 40%前後 推
高
。
、短期的 変化 見
La bo r,U n e m pl oy m e n t I ns u r a n ce,P r og r a m
傾
、大体 10 ∼ 15%前
、人種
急増
(U.S. Department of
見
中長
実質 GDP
Poverty Tables – People,Table 18)6)。
期的
給付期間
人
変化
。
3
四半世紀
保
(39.0%
額
貧困率
、一人当
職 就
満了
、
(Blank et al.,2006)
。貧困者 占
業者
2009 年第 3
、1 年間
引 金
必要
基準
見
推移
。給付満了率(半年前 失業給付
開始
。
200%以下
増加
購入
5)
間、大
、失業保険 給付期
。給付期間 満了
四半期
3)
貧困
食料
用
向的 上昇
長期失業者 増加 伴
推移
値 公式 貧困基準(絶対的貧困基準)
(Mulligan,2010)
。不
雇用 抑制
労働市場 動向 背景
倍
期的 観点
(
。
最低限
6.55
最低賃金 引 上
少 受 皿
間
2009
連邦最低賃金
疑
減税策 含
家計
原
引 上
7.25
月
就
(McKernan et al.,2009)
。米国
1人
増加傾向
最後
企業
。職 失
失
、
者 雇
、更 失業
月以上仕事
、貧困 状況
、
換
、2
、以上
250万人
。Mulligan(2010)
6 週間 上乗
署名
雇用対策法案 署名
。2008 年 9 月
、
2009年7月
近
増加
不
特 失
(労働政策研
延長
Times 電子版,2010 年 2 月 20日)
。正規雇用 削減
一方 、
更
延長
保険給付
14 週間延
8.5% 超
究・研修機構,2009)
。2010 年 3 月
長 職 見
州
、連邦政府 各州 失業給付期
、2006 年
低下
59.3%
失業保険給付
4)
規定
失業率 高止
及
。米国
署名
、貧困率 景
指摘
相関関係 弱
海外社会保障研究 Summer 2010 No. 171
(Hoynes et al.,2006)
。
不況
、今回
。2009 年 数値
、2008 年 公式 貧困率
、前年
至
急激
(同上,Table 2)
。
、2009 年
働
2008 年
5.7%
上昇
、2)連邦政府
貧困率 、2007 年
定
者
、失業
多
、
生産性
賃金
後長期
負
存在
影響
、技能形成機会
(現不況下
喪失
)景気回復後
制裁
給
変更 、大
特徴 持
時間軸
福祉拡充策
、多
。公
、文字通 暫定的
政権
続
。長期失業者
場合
。
労働
影響
、就労支援
、等
年代
20
9)
削減
人的資本 失
数多
及 可能性
付
組
、Council of Economic Advisers(2010,Ch.
研究
参加 拒
後
6 歳以下 場合
義務付
支援
。
8) 指摘
超
的扶助 、就労 前提
貧困 拡大
転換
、3)受給者 一定期間受給
間 貧
低賃金
労働者 増加
5 年間
時間) 就労
(Acs,2009)
。
、働
一生涯
付与
給付期間 合計 個
最低週 30 時間(子
上
6.4%
上
者本人
給付 総額 連邦政府 一括
8)
人
、
失業者
決
、州
仕組 (lump-sum block grant)
働
増加
困率
仕組 (matching grant)
。年間
年間 通
者
一定割合 (無制限 )負担
長期 失業者 急増
者
、
応
、上 見
、今後 貧困率 上昇 懸念
通
得
13.2%
上
12.5%
主要 変更点 、1)連邦政府 受給
仕
見
、1960
揺 戻
行
福祉抑制 流
州
汲
条項
独自 就労促進策 実施
増加
改革
通
、
大
。
(根岸,2006)
。
一見冷徹
件
中
見
就労 要
、州独自 規程 他 制度 存在 背
景
、実際
柔軟
補足的 対応
(藤原・江沢,2007)
。
III. 米国
低所得者支援策
概要
適用除外 「就労」 多様 解釈、税制 通
給付
1996 年 施行
EITC 等
個人責任・就労機会調整法
、連邦政府 受給者 最大 20%
(Personal Responsibility and Work Opportunity
般的 呼称
「福祉改革法」 用
「我々 知
福祉 終
公 的 扶 助
。
) 、
貧困家庭 対
置 換
定
時間以上、
「主
。
7)
– 50 –
外
一般
。
「就労活動」
現金給付
TANF(Temporary Assis-
tance for Needy Families)
州
移行
的 行
、AFDC(Aid to Families with
、
、福祉受給家庭 州独自 財政
適用対象
。福祉改革法
Dependent Children)
。
大統領
実現
下、子
場合 適用除外
(end
welfare as we know it)
」
公約
適用除外 認
一
Reconciliation Act、略称 PROWA。以下
。
、TANF 受給者 週
30
就労活動(core work activity)
」
「就労関連活動(supplementary work activity)
」
従事
義務付
、
「主
試練
就労活動」
通常 雇用 給与 支払
(低所得者向
・
職業教育訓練 含
(受給者 「主
条件
。
「主
「就労関連活動」
異
、
、
。尚、TANF
10)
、2006 年 見直
定義
以上
。
額 大幅 引 上
達
。
所得支援 中核
細
一
見
捉
場合
、就労 前提
就業 促
(所得効果 無
先験的
働供給
抑制
必要
明
限
間違
福祉
)就業 促
者
、福祉
初
者
窺
見
。
、退出後
報告 当
割合 低下
(Loprest,2003)
。
仕事
点
就
、次節
定量的 分析
有意 影響
– 51 –
2
様子
詳
。
EITC
・
3分
、景気 後退期
TANF 退出者 、不安定
留意
、TANF
就業
見出
労
。
状況
半数
1、2 年 経 時点
以外
(Gruber,2005,Ch.21)
。
、
・
推察
離脱
退出
可能性
公的医療保険)
景気 影響 差 引 必要
改革 就業 促
育児補助金 拡大 、子
(低所得者向
。就業率
。
福祉
)低所得者
低下 加速
就業率 上昇 大
、非就業者
、
、複数 定量的分析
90 年代後半 、特 低学歴
事際上
記録
影響 完全 切
難
福祉改革
。但 、構造的
EITC
(既 就業
EITC
捉
補
TANF
。
点
離
低所
担 、州
EITC
支援
構造
機能
上
1994年頃
減少
40%以上
。当時好景気
安 全 網(invisible safety
net)
」
(Currie,2006)
。
14)
、90 年代後半 加速 、2001 年
時
(Office of Management
and Budget)
、
「見
得層
始
1993年 給付
大幅
福祉受給 実態
減少 福祉改革以前
)導入
給付総額
、
変化
。2009年現在、EITC
給付総額 、TANF
、
「働
福祉改革 低所得層
特徴
政権下
。
。
、低所得者 税制
、
改革
(make work pay)
」
0 0
12)
一体的
割 合
省
。1975 年 (当初、時限立法
回 424億
制度
措置 伴
給付(還付) 受
EITC
、90 年代 米国 福祉 、就労
、単 就労 強 奨励
、低所得者 勤労
、全国統一的 基準
通
。
前提
11)
。制度 詳細
受給
、就労促進 整合的 制度整備
就労要件
形 現金 受 取
仕組
0 0 0 0
無
受給者
・
福祉
不可欠
、端的 言
所得 比例
、医療保険
、時々
、各州
育児 担 者
前提条件
、
50%以上 就労参加 厳格 義務付
一方、EITC
。
前提
。母親 就業 促
、就業中 母親 代
認
就労活動」
措置 、就労
移行 支
確保
数
切 離
福祉
)仕事 直接
教育 「就労関連活動」
変
、
就労活動」 週 20 時間以上参
加
州
。
受給
TANF
低所得者支援
食料購入補助) 受給資格
13)
、
中
、就業率 対
一方 、既 就業
海外社会保障研究 Summer 2010 No. 171
者 労働時間
。
促
影響
、EITC
意味
見出
、一方
IV. 「就労
。
化 背景
、
平均所得
二
前提
関連
変
福祉」
陥穽
課題
・
上昇
1. 「就労
(Blank,2006)
。
試算
、最低賃金
・
受給 合
就業
。
厚生
EITC
貧困
観点
因) 含
考
福祉」
利用−中長期的
帰結
福祉改革法
指標
、受給者
(撹乱要
就業
。福祉改革
所得者 厚生
前提
1996 年
超
、所得
16)
低
派遣労働
福祉行政
現金給付
自体
求
。両者
行政側 機能 当然異
求
重点
受給者
移行
影響 精確 検討
。前者
、受給資格 有
。
無 含 個々 貧困家庭 状況 正確 判断 、
、
・
給付額 算定
技能
消費額 福祉改革後 下位層
上位層
者
、労働市場 状況
、消費
変化
見
必要
Meyer and Sullivan(2008)
総
。
上昇
素 見
、細
、交通費
消費
消費 構成要
実態
括
一様
報告
、先
移
、結婚 促 、未婚者 出産
子
関
・
。
移行支援 過程
・
(Family Cap) 呼
派遣会社 利用
給者
追加的 持
個々
給者
州間 制度導入
、
高
。
企業
言
機会 少
。TANF 受
派遣労働
就職
最近 研究 、家族形成 対
通
– 52 –
派遣労働者
考
就職
、福祉受
割合 極
(Autor and Houseman,2006)
。
、不安定・低賃金 教育訓練
、将来 見込
一方 、派遣労働者
雇
派遣
働
(dead-end)
」 仕事
差異 自然実験
場合、受
、
2 ∼ 3% 過
派遣労働 対
19 州
時期
典型
2 割以上
割合
。
福祉改革法施行前
既 実施
、
22)
。
派遣会社 雇用
形
18)
19)
、移行
、
「仲介業者」 利用
給者 派遣会社 利用
給付額 増額
上昇
橋渡
、全産業 占
、TANF 受給
、子
企業
民間委託契約 拡大
明確 意思表明 行
目的 具現
措置
支援
奨励
(公的支援 、理
想的 家族形態
仕事 見付 方 教
多 行
、TANF
含
、一方、後
(Pavetti et al.,2000)
。各州
。
、二人親家庭 望
後 出産
彼
。
触
目的
)
。
通 、失業者 対
買 物 料理、家事 時
間 減
求
階層
就業時間 拡大 伴 、
「余
暇時間」
行 一
17)
支出 増加
変化
、下位層
用
(Joyce et al.,2004;
Kearney,2004;Ryan et al.,2006)20)21)。
15)
福祉受給 減少 就業率 上昇
減
見出
労働供給 抑制
証拠
個々人
影響
、非就業者 就業
理論通
既就業者
・
「行 止
評価
雇用 、
者 仕事 経験 与
、賃金 待遇 良 安定的 雇用
試練
経由地
機能 果
見方
。派遣労働 積極的 活用
福祉
22)
当局 、上 相反
側面(派遣雇用
見方
安定的
面) 期待
思
就労要件 満
実際
就業率
受給者
」
貧困
者
。最低賃金
就
(Work First)
」
研究
TANF 受給者
後
。
就業率
雇用
派遣労働 就
者 比較 行
就
高
者 初
受給
遣労働
場合 比
賃金 雇用 高
有効
示
投
Autor
Houseman
就職
疑問
就職
研究
2008) 。
就業意欲
研究 、元来 仕事能力
高
者
派遣労働
可能性 充分 調整
派遣雇用
就職率
。
、業者
見方 違 、
、
派遣労働
影響
仕事
推定 行
外的要
場合 派遣雇用
確
。
結果、直接雇用
後 就業率・賃金
有意
。一方、派遣労働
場合
、
後 就業率・賃金
傾向
、無職
。
– 53 –
与
後 就業 収入 異
場合、
就職
就職率 違
場合 、
低下
選択
派遣会社
異
上昇
(Autor and Houseman,2006;Autor and Houseman,
26)
、
、直接雇用 就職
。
定量的 評価 大
言
異
操作変数(=賃金
因)
業
、業者
積極的 活用
25)
、
完全
著
。彼
業者 順
、各個人
就職率 高
27)
後
運営
提供 各地域 複
参加者 就労支援
、派
形 最初 仕事 就
市
直接雇用・派遣雇用 対
24)
職 就
、
重要
高
場
。
名 通 )迅速 職探
。
直接雇用
。少
大差
) 割 当
当
多 、福祉
割合 派遣労働以外 就
合 比
割
、
経験
満
(
「就労第一
市 、福祉受給者 対
。
、派遣労働
低 賃金 甘
後 高 賃金 伸
、
者
者 直接
就労条件
就労支援
番 割 当
州 福祉受給者 関
業務統計 用
異
数 非営利団体 業者(contractor) 委託
。
、Heinrich et al.(2005)
州
最低限
、実際
、派 遣 労 働
賃金
研究
州
目的
継続
。
多
、
用
。
(
支援
)
、
定量的
提示
大
資源配分 効率的
従来
結果
、TANF 申請者
(
給付 削減
Houseman
修正 、
、計算上、
超
意味
州
一
・
EITC
。Autor
社会実験 近 状況 巧
問題 、
「就業
福祉改革 帰結 関
後 賃金
」
以下 示
後 安定的 就業
問
業
上
場合 比
。
促
、
正確 値
TANF 受給者 中長
仕事 就
就業
派遣労働 就
期的 雇用・賃金 、個々 企業 直接雇用
場合
得
受給者 、支援
。特 、派遣労働
形
推計
結果 、
「
側
、
低所得者支援
。
、当然、後者
雇用
中
。
「
良 」
、直接雇用
後 就
海外社会保障研究 Summer 2010 No. 171
業率・賃金 高
。彼
、直接雇用 就職
補完的 分析
場合
数 雇用主 下
見出
、
平均的 少
多 。先 触
傾向
事実
後 賃金上昇 大部分 同
一雇用主
Security Income,略称 SSI) 受給資格
低技能
雇用 結
最終目
的
、派遣労働
言
析結果
普遍的 結論 導
留保 必要
。派遣労働 効果的 安定的 雇用
、長期的 帰結
・
行政側 共有
額
問題意識
月以上
評価
意味 、政府 主導 導入
所得
40%以上
極
得収入
理由
福祉
落
。貧困
、稼得収入 福祉受給
有効
制裁 理由
多
200%以下
職業訓練
離脱
・
、就労
者
橋
女性
、義務違反 対
。
、分
28)
実験
最弱者
、事実 必
非自発的
TANF
。
、先行研
見
。
。
、
研究 特定 地域
。
離
TANF
働
30)
究 彼
低
得
者 、過去 3 年 間
、両方 合
水準
経験
。
(Blank and Kovak,2009)
得
、福祉
受給
1
、稼
者
雇 用 維 持・ 向 上
(Employment Retention and Advancement Project、略
称 ERA)
成果 期待
派遣労働 不利
、
。
、不景気
可能性
。
点
表 1 就業
、福祉 受給
低所得
・
割合
(Blank (2007) Table 1 再掲)
企業 派遣労働 用
問題
関
、景気
受給者 派遣労働 就職
変
好 悪
場合 帰結
喫緊 検討課題
含
。
29)
2. 「就労
前提
人
福祉」
漏
落
増加
就労支援
、働
有効
機能
働
。彼女
・
、精神疾患 抱
・
理由
就
働
多
研究
Houseman
先行研究 結果 挑
支援 比
者
(Blank,2007)
。働
。
渡
、働
一見思
直
接雇用 就職
Autor
低下
TANF 受給者
。就労支援
労働者 安定
踏
脱 、上
継続就業
示唆
傾向的
、
悩
就業
継続就業
、彼女
達
(
)
仕事
。
障害者給付(Supplemental
– 54 –
定義 1
定義 2
1990 年
10.0%
14.8%
1995 年
11.6%
16.2%
2000 年
13.7%
18.8%
2001 年
16.4%
21.7%
2002 年
17.3%
22.9%
2003 年
16.5%
21.0%
2004 年
19.6%
25.3%
資料出所:March Supplement of the Current
Population Survey
18 ∼ 54 歳 ,18 歳以下 子
持 ,貧困
200% 以下 家庭
属
全
・
割合.
定義 1:前年 ,福祉 受給
,稼得収
入
者.2004年時点 ,135万人.
定義 2:前年 ,2,000
以下 収入
,
且 1,000
以下 福祉
受給
者.2004 年時点 ,173 万人.
試練
、福祉改革後、確実 増
(表 1)31)。福
祉改革後
低下 要因
、他 福祉
(藤原・江沢,2007) 、実際
漏 落
福祉自体
就業
「絶 切
」女性
(“disconnected” sin-
悪化
考
家族 同居
知
近年、低所得者層
(所得移転)
家族
同居
援 受
就業
離
。機会 不平等 助長
。
者 増
支援
受
確認
and Kovak,2009)
。現下
恐
責任
、
(Blank
福祉
仕事 就
受給
週、求職活動
最初
課題
eligibility”)
。失業前
賃金
得
要件
前提
今
際
失業保険
。職 失
、消費 減少
大
関係
大
可能性
。失業保険 、職 失
消費 、
(貧困
)職
見
受
取
36)
。先
触
基本給付期間 上乗
。
準 複雑
、単純 言
。人
雇) 行
、
経済学
業保険給付
多 支払
企業
企業 将来 税率 高
者
、
支払
役割
– 55 –
(大量解
解雇者 対
失
、
仕組 、
験料率(experience rating) 採用
状態
間、支
26
。各企業 支払 保険料率(税率) 算定基
大
所得 低下
消費変動 好
基本命題
家族
役割
、基本的
賃金 大体半分程度 額
一方、失業保険料(税) 企業
、労働市場 悪化
期待
者 、失業前 週
形 給付期間 延長
、福祉 就労
、一
4四半期(“base period”)
、連邦政府 、
貧困 脱
直近 四半期
5四半期
35)
週間
見
。
(“monetary
当
必要 支援
、毎
報告
間
定額以上
者
第一 要件
手段 用
含
。
、貧困 陥
、
。受給者 、電話
(“nonmonetary eligibility”)
更 貧困 深刻化
失業保険―
同
離職 余儀
。以上 受給要件 満
3.
構造
受給資格 第二 要件 、失業前 充分 就業期
不況 、
者
基本的
可能性
近親者 頼 傾向 増
一方 、近親者
、連邦政府
異
状態
公的支援 本来 目
、各州
34)
求職活動
、家
族機能 負荷
必要
。本人
、家族 支
考
的
仕組
。米国 失
運営
従
故 、福祉
脱
支援
490 億
給付額 上回
業保険制度 、州
増
(Haider and McGarry,2006)
。
役割 期待
。
、TANF
、家族内
新
見
2008 年時点 失業保険 給付総額
多
(Card and Lemieux,2000)
、
福祉
失業保険 近
一方 、失業保険
労働
。今回 不
33)
。就労 前提
、福祉
、若年層
伴
失業保険制度 設
真 先 行
状況
。従来
仕組
、失業保険給付期間 延長 雇用対策
福祉
gle mothers) 、
、
重要 目的 一
況
。
低所得者支援
最小
計
者 増
、
。
・
指摘
32)
市場
持
中
経験料率 企業 大量解雇 抑制
経
。
海外社会保障研究 Summer 2010 No. 171
機能
。但 、
税率 引 上
上限
応
設
福祉
、
伴 給付増 税率 引 上
的 困難
完
全
。
失業
給付 必要
増 、失業保険給付 財源 枯渇
、州政府 連邦政府
者
借 入
、現在、40%以下 過
、1)上記
行
者 割合
受給資格
、
理由
申請 行
。歴史的
1970 年代前半
。
給付
対
、近年
(2006)
実証的
政策目標
上
間(“base period”) 短
額 引 下
州
挙
定量的
、失業保険財政
調
Levine
枯渇
場合
)給付
、税率 引 上
対応
言 。税率 引 上
上
、企業
意味
。労
働市場 深刻 時 、失業保険財源確保
完全 経験料率
技能労働者
変更
、低
更 雇
。
、不安定 低賃金 仕事 就
、
(
充分
。失業保険財政 変化
雇用
必要 賃金 最低
低技能労働者 、
未
、財政構造 面
対応
取
受給要件 緩和
背景
根拠
、州 (受給資格 厳
受給率
有力 手段 、就業履歴算定期
社会保険
、制度設計 単純
点
制限
場合、
・
難
注意 要
2008) 。不況期
受 易
考 方 提案
米国 失業保険制度
(Simms and Kuehn,
失業保険 役割 期待
適用
(Nicholson and Needels,2006)
。
37)
。
受給要件
制度 根本的 課題
、失業保険 受
60%近
低下
。
深刻
、給付 本当 必要 場合
、3)給付期間 満了
38)
特別
。失業保険 受給
2)受給資格
給率
経済的
場合 区別
失業保険 受給
者
充分 予想
“targeted eligibility rule”
。
失業者
伴
、政治
。
意味
「不完全 」経験料率
境 曖昧
39)
不況 煽
V. 仕事 性質 故 )失業保険
受給要件 満
懸念
。
、低技能労働者
既 多
満
要件
者
可能性
定量的
多 、結
者 大幅 増
。就業期間
至
最低要件
2010)
。
実証結果
極端
考察
思
必
食
「働
見
福祉
緩和
– 56 –
確
福祉
。2010 年中
再可決
短
(Kuhn and Riddell,
、受給要件
踏
、近年
、抜本的 変更
、長期的 年間労働供給時間 減少 起
最近
分析
議会
TANF
“nonmonetary eligibility”
満
局、受給要件 満
、
米国
問題 表出
(Levine,
、就業期間 最低要件 短
不安定 就業
、就労 前提
体系 、労働市場 深刻 悪化
者 要件
報告
2006)
。
本稿
、賃金 最低額要件 関
漏 落
。
離
、就業
。米国 福祉
」 徹
、少
者 出
継続的
試練
見
。就労
前提
・
引 起
福祉 補完 、
機能 劇的 高
課題 多 。現下
脱
者 数 増
就業
、貧困状態
者 増加
翻
、日本
仕組
長
。本稿
執筆
究所)
、白瀬由美香(同左) 各氏
頂
。記
、本稿 残
就業 促
、
感謝申 上
誤
貴重 示唆
。言
筆者 帰属
。
持 低所得者支援 主張
特 、強 主張
一
。福
祉施策 潜在的 伴 就業意欲 阻害
最小限
影響
低所得者支援 行
考
方自体 異論 挟 余地
減少
大
。
40)
国
言
、就労 受給 要件
義務付
長期的 帰結
評価
、受給者 不安定
備
雇用 押 込 誘因
通
労働力
福祉施策 当然
施策 、
仕組
、元
問題
、就労 志向
。派遣労働
就職 中長期的 福祉
、
機能
米国
脱却
本来的
充分
福祉改革 特徴
一括補助金
現場
近
対応
一
可能
仕組
、就労
停止
可能性 有
本当 停止
影響
都合
仕組
橋
、給付
特 甚大
建設 中止
、
支出
、導入
。
。
(Currie,2006)41)。
予想
予算上
給
、発育
子
道路
、
強
反面、受給者
段階
福祉
。
州
必要
執筆
Howard Chernick (City University of New York, Hunter
。
、
2010 年 3 月末日現在 入手可能 資料
College)、黒田有志弥(国立社会保障・人口問題研
。勤労所得税額控除 導入 近年
付
本稿
基
長期失業者 増加 、今後、福祉
漏 落
低所得者支援
謝辞
福祉
中、失業保険制度 、
中
慎重 期
注
1) 米国 福祉制度改革 評価
日本語 論
,阿部(2004)
,根岸(2006)
,藤原・江
沢(2007)等 有益
.
2) 本 稿
景 気 後 退 時 期 特 定 ,National
Bureau of Economic Research(NBER) 判断 準拠
.
3)
引 上
,
政権下 決定
2007
年7月
段階的 引 上
一環
(労働
政策研究・研修機構,2008)
.
4) 政府 ,2008 年 6 月 11 月
給付期間 延長
.
5) 米国 公式貧困基準 定義
,U.S. Census
Bureau
(http://www.census.gov/hhes/
www/poverty/povdef.html) 参照
.
,
貧困基準 開発経緯
,Fisher(1992) 詳
.
6) 尚,
,低所得者層
就業実態
,複数 仕事
持
象徴的 挙
,総雇用者 占
割合 限
見
複数 仕事 就 者 5%程度 ,
比率
10 年
大
変
.農業従事者
割合 高 州 ,複数 仕事 就 者
割合 高 傾向 見
,景気
相関
見出
実態
(Campbell,2009)
.
7) 本節
TANF 及 関連
諸制度
記述
,主
阿部(2002)
,Gruber(2005,Ch. 17 &
Ch.21)
,根岸(2006)
,藤原・江沢(2007)
,Kim and
Joo(2009) 参考
.本節
説明 極
大
,
詳
上記文献 他 U.
S. House of Representatives(2004) 参考
.
,各州独自 法 基
実際 運営
,黒田(2009)
州 例
参考
.
8)
,連邦政府 財源 基
給付 上限 設
意味
,連邦政府財源 使用法
– 57 –
海外社会保障研究 Summer 2010 No. 171
関
州政府 裁量 拡大
側面 有
.
9) 就労義務 補完的 ,勤労所得 対
給付削減率
引 下
.
10)
,
「就労率」 関
州間 比較・時系列的
比較 困難
.SIPP(Survey of Income
and Program Participation) 1996 年,2001 年,2004
年
(
年 4 月分) 用
,
統一的 「就労」 定義
福祉 受給
・
就業率 計算
,公
表
就業率 高 ,就労関連活
動
拡
景気後退期
必
就業率
落
(Kim and Joo,2009)
.
11)当初 TANF
受給者 50% 就労参加
義務付
,実際
低
下率分 規定 就労参加率
差 引
.
,20%
低下
,
就労参加率 30%(=50% -20%) 満
.2006 年 見直
,
低下 算入
(Blank,
2007)
.
12)EITC 導入経緯
根岸(2006) 詳
.
13)
・
(Food Stamp) ,2008 年
名称
SNAP(Supplemental Nutrition Assistance
Program)
変
.
14)福祉改革
影響 関
包括
的 評価
,Blank(2002)
,Blank(2006)
,
阿部(2004) 有益
.
15)代表的 研究
,Eissa and Leibman(1996)等
.
16)但 ,給付前 給付後 所得水準 比
方法 ,人
給付制度
場合
行動 考慮 入
,貧
困削減効果 評価
手段
意味
見方
.端的 言
,給付
故 労
働供給 抑制
・
起
可能性
考慮
(Glazer and
Rothenberg,2001)
.
17)所得 ,恒常的 所得
以外 変動所得
構
成
考
(但 ,二
完全 識
別
計測
難
)
.
個
人 厚生水準
重要
恒常所得
.消費 ,恒常所得
応
変動
考
,消費 見
厚生水準 指標
適切
.
,勤労所得 増加
余暇消費 犠牲 伴
可能性
,
(所得
)消費 見 必要
.
18)福祉改革後,育児 理由
就労要件 適用除外
基準 厳
,子
持
0
0
0
0
0
0
0
0
0
0
0
0
0
0
0
0
0
上
考
.
19)各州
・
導入時期
,
Kearney(2004) 整理
.
20)EITC 出生
対
影響 用
,
影響 確認
(Baughman and Dickert-Conlin,2007)
.
21)
紹介
研究 主 独立的 研究者
評価
,行政当局
等 数多
評価研究 委託
行
。
結論 様々
,
「公的 見解
」
断
,論点
上記 研究群
多
共有
付記
.委託研究
各年 TANF Annual Report 参
照
.
22)民間団体
委託 拡大
事象 ,
「小
政
府」 志向
政権以来 流
中 捉
.福祉 民間化 進
過程
課
題
,木下(2007) 詳
.
23)派遣労働
柔軟 就業条件
側面 ,受
給者 就業 資
要因
.特 ,幼 子
持 親
正規雇用 硬直的 労働時
間
就業 妨
可能性
,派
遣労働
就業
考
.
,派遣会社 派遣先 企業 代
労働
者 選別
機能 担
可能性 指摘
(Autor,2001)
.
24)Heinrich et al.(2007)
,派遣雇用
就職 賃
金・雇用 長期的
影響 与
同様 結論 得
.但
,
後派遣雇用以外 職 得 場合 限
指摘
.
25)
、受給者 属性
結果
。
高 生産性 反映
観察
属性(高 学歴等) 持
者
直接雇用
現実 思
、
(
高
属性 持
受給者
)派遣労働
就
明
有効
考
。但
、同
州
州 業務統
計 分析
Dyke et al.(2006)
、職探
支援 受
職業訓練支援 受
後 賃金 高
示
。
26)Autor and Houseman(2006) Autor and Houseman
(2008) 基本的 似 内容 論文
,本稿
最 終 改 訂 2009 年 8 月
Autor and
Houseman(2008)
主 分析内容 紹介
.
尚,Autor and Houseman(2006)
金井
(2008)
解説
.
27)業 者
電話
基
(Autor and
Houseman,2006)
.
– 58 –
試練
28)Andersson et al.(2007) 全国的 統計
,派遣労
働
他 安定的 雇用 移
者
限
,他 条件
後 賃金 上昇
見出
,福
祉受給者 限定
分析
.
29)Heinrich et al.(2007) ,派遣労働
就業 長
期的 持
効果 景気 好 悪
依存
.
30)就業 阻害
要因
者 ,就労
参加
傾向
.
31)他 統計 用
包括的 推計
,
Blank and Kovak(2009) 参照.
定義
,近年,福祉
就労
外
・
増
示
.
32)
間
自体 ,意図
側面
.
33)失業保険 関
・
,給付
期間 長
失業期間 長
例 典
型
.Meyer(1990)等 参照
.
34)各州
失業保険 主要 変更点 ,毎年,
Monthly Labor Review 誌上 掲載
.
35)直近 四半期 含
雇用履歴管理上 歴史
的 経緯 依
,実質的 長 “base
period” 課
,現在
州
(技術的 進歩
)直近 4 四半期 “base
period”
(Levine,2006)
.
36)給付額 算定式 州
異
,上限額 下限額
州
定
.
37)失業保険 受給率 低下
理由
,労働組合組織率 低下,受給資格要件 厳格
化,受給率 低 地域
労働移動 増加
挙
(Simms and Kuehn,2008)
.
38)
節
失業保険制度変更 政策含意
,Levine(2006) 多
依
.
39)
節
制度改革 議論 ,
現行
制度 前提
.
抜本的 失
業保険制度 改
案
,個人勘定方式
「失業保険」
.
案
議論 ,Nicholson(2008)等 詳
.
40)就労促進的 制度
現在 生活保護制
度
,受給者
働
者
既
米国
就業率 高
報告
(玉
田・大竹,2004)
.
41)実際 ,
・
TANF
離脱
母親 乳児 死亡率 高
示唆
研究
(Leonard and Mas, 2008)
.
中
低所得者支援
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