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都市の成長や開発に関わる最近の話題について
都市の成長や開発に関わる最近の話題について 福岡地域戦略推進協議会事務局まとめ 2015 年 9 月~ Ⅰ)福岡都市圏に関する話題 1.世界の都市ランキング 2015 で福岡市は 35 位に 世界の主要 40 都市を対象に、都市の総合力を評価している「世界の都市ランキング」(森 記念財団・都市戦略研究所)において、福岡市は前年から1つ順位を上げ35位となった。 2015 年版の総合ランキング上位に大きな変動はなかったものの、今年も総合ランキング 1 位となったロンドンは、2012 年のオリンピック以降着実にスコアを伸ばしており、2 位 ニューヨークとの差を更に広げている。 東京の総合ランキングは、2008 年の調査開始以降 8 年連続の 4 位。 ただし、5 位のシンガポールがスコアを上げ、東京との差をますます縮める結果となった。 ➢主な順位は 1 位 ロンドン 13 位 チューリッヒ 2 位 ニューヨーク 17 位 上海 3 位 パリ 18 位 北京 4 位 東京 21 位 サンフランシスコ 5 位 シンガポール 24 位 大阪 6 位 ソウル 26 位 バルセロナ 7 位 香港 31 位 イスタンブール 8 位 ベルリン 32 位 台北 9 位 アムステルダム 33 位 バンコク 10 位 ウィーン 34 位 クアラルンプール 11 位 フランクフルト 35 位 福岡市 12 位 シドニー 36 位 モスクワ ※ランキングの作成方法 6 分野(経済、研究・開発、文化・交流、居住、環境、交通・アクセス)それぞれ において、主要な要素を表す「指標グループ」を設定し、さらにそれらを構成する 指標を 70 選定した。 各指標をスコア化した上で、 指標グループのスコアを算出し、 分野別ランキングを作成。分野別総合ランキングは、それらを総合して作成。 2.2014 年福岡市の国際会議開催件数は前年比 83 件増 ※関連資料あり ・2014 年の福岡市における国際会議開催件数は 336 件。 ・前年より 83 件増となった。 ・6 年連続全国 2 位。 ・福岡市が 2018 年までの目標件数としていた 300 件を上回った。 ・83 件の増加のうち、大学での開催が 33 件増加するなど市内の様々な会場で国際会 議が開催された。 ・FDC も設立に関与した Meeting Place Fukuoka が機能し始め、大学や各施設などと の連携が強化され、オール福岡にわる誘致体制が築かれている証し。 3.博多港へのクルーズ船寄港状況ならびにクルーズ船連絡協議会設立について (1)クルーズ船寄稿回数 ・2015 年は 264 回 ・2016 年は 400 回の見込み (2)クルーズ船受け入れ整備のため「中央ふ頭クルーズセンター」開設 ・福岡市が4月に開設 ・ 「待合棟」と出入国審査を行う「CIQ」棟の 2 棟で構成 ・延べ 2800 平方㍍ ・出入国審査ブースは 20 ブース(博多港国際ターミナルは 8 ブース) (3)クルーズ船連絡協議会を9月に新設 ・福岡市、太宰府市、福岡コンベンションビューロー、太宰府天満宮、キャナルシ ティ博多など観光施設、JTB 九州など旅行会社、九州クルーズ振興協議会、福岡 県貸切バス協会約 30 団体で構成 ・11 月 24 に第一回会合開催 ・寄港地観光の訪問先分散など、九州域内での広域化、他港との連携などクルーズ 船寄港増に伴う様々な課題について協議を進める ・早急に解決すべき課題として寄港地観光のルールづくりに取り組む ・そのため、2016 年 3 月には「ルール及び運営方法の報告」としてまとめる予定 4.福岡市の人口が年明けにも神戸市を抜き、全国第 5 位になる見通し 福岡市は、年明けにも市の推計人口が神戸市を抜き 20 政令市の中で現在の 6 位か ら 5 位になる、との見通しを示した。 ・国勢調査の速報が出る来年 2 月に判明する。 ・2015 年 9 月 1 日現在の人口は 福岡市 153 万 1,919 人 神戸市 153 万 5,454 人 ・ただし、神戸市は直近の 3 年間で 7,358 人の減 ・一方、福岡市は直近の 3 年間で 4 万 7,799 人の増 5.春吉橋の架け替え事業 工事着工 国道 202 号「春吉橋」の架け替え工事が 10 月 31 日着工した。 春吉橋の架け替え工事の概要は下記のとおり。 ➢完成時期 2020 年頃 ➢事業延長 前後区間含め約 200 ㍍ ➢概算事業費 45 億円 ➢概要 ・国 老朽化した春吉橋の架け替え ・福岡県 那珂川の河川改修 ・福岡市 迂回路橋を将来的に、賑わいの空間として整備 ・手順 迂回路橋を上流側に設置し交通を切り替え 旧橋を撤去 新橋を建設 新橋建設後も迂回路橋を残し公園として整備 ※関連資料あり 6.旧大名小学校跡地まちづくり構想 ※関連資料あり ~旧大名小学校跡地まちづくり構想素案まとまる・大名小跡地を交流広場に〜 福岡市は、11 月 26 日に開催したまちづくりの方向性を協議する「旧大名小学校跡地まちづ くり構想検討会」において、中央区天神の繁華街近くにある大名小学校跡地利用の構想の素 案を公表した。 概要は下記のとおり。 ➢福岡市としては、跡地は「都心部の機能強化と魅力づくりを図るうえで重要な役割を担 う場所」だと認識 ➢そのうえで、天神・大名地区の「西側の玄関」と位置付ける ➢そのため、住民や訪問者の交流やビジネスの拠点として活用する ➢同時に国家戦略特区のプロジェクトとして市が進める天神地区再開発「天神ビッグバ ン」と関連させ、ビルの建て替え時の仮テナントや事務所を置くなどの機能も もたせたい ➢具体的展開として ・約 1.2 ㌶の跡地の中心に広場を配置 ・跡地全体で天神・大名地区の賑わいを引き込む空間づくりを目指す ・広場は災害時には避難場所とする 素案は、12 月下旬から 1 か月間、構想原案として一般市民から意見を募り、来年 3 月に構 想としてまとめる計画。 7.福岡県 県立美術館建て替え検討にむけ基本構想検討委員会 11 月に設置 福岡県が、福岡県立美術館のあり方を検討する「新・福岡県立美術館基本構想検討委員会」 を 11 月 15 日に設立し初会合開催。 ➢ 経緯 ・これまでも老朽化や狭あい化が仕指摘されており、2008 年に「将来構想検討委員 会」が新たな美術館の建設が必要とする提言をまとめたが、具体化は遅れてした ・そのため今回、あらためて検討委員会を立ち上げ、新しい美術館整備のための専 門的な検討を行うこととした ➢今後の見通し ・今回含め 4 回程度会合を開催し、2015 年度中を目標に基本構想策定にむけた提言 をまとめる。 8.福岡県・福岡市セントラルパーク基本計画検討委員会開催 ・12 月 4 日、福岡県と福岡市がすすめる「セントラルパーク基本構想」の検討委員会 が開催された。 ・セントラルパーク構想は、福岡県が管理する大濠公園の水辺環境と福岡市が管理する 舞鶴公園の史跡を組み合わせて機能強化を図ため、平成 26 年 6 月に策定した。 ・構想の概要は下記のとおり。 ➢大濠公園と舞鶴公園を一体的に活用するため4つの方向性を打ち出した ①両公園をつなぎ、一体感のある緑地空間を形成する ②歴史の重層性を活かして、時をたどれる空間を形成する ③観光集客機能を向上させ、福岡の活性化につながる拠点を形成する ④市民・企業など、みんなで育てる仕組みを形成する ・この構想を具体化していくための計画「セントラルパーク基本計画」の策定にむけ、 福岡県と福岡市が今年 10 月に合同事務局を設置した。 ・そして 12 月 4 日、第1回セントラルパーク基本計画策定委員会を開催。 ・今後1年間程度をかけて計5回程度の委員会開催を経て基本計画をまとめる。 ・合計 5 回の協議を経て、来年 12 月に基本計画としてまとめる予定。 9.福岡都市高速 3 号線延伸は「トンネル方式」に決定 福岡都市高速 3 号線を国内線ターミナルに直結させる延伸計画の概要が決まった。 3 つの案のうち、 「地下トンネル方式」で結ぶことを採用した。 ➢延伸計画の概要は下記のとおり ・福岡都市高速道路 3 号線(空港線)の空港通ランプ⇔福岡空港国内線ターミナル (約 2 ㌔)を自動車専用道路として整備する計画。 ・現在の一般道経由と比べ、空港通ランプからは約 5 分、半道橋ランプからは約 10 分の短縮が見込まれる。 ・延伸に際し、 「高架橋設置」、 「北側迂回」 、 「地下トンネル」の 3 案が検討された。 ・延伸する場所は、夜間着陸のための進入灯が設置されており、安全性や費用面な ど総合的に検討した結果「地下トンネル方式」が最適だと判断した。 ・総事業費は約 500 億円。 ・福岡市と福岡県が 7.5%ずつ負担。 ・35%を地方債で調達。 ・残りは国土交通省の無利子貸付金と民間からの借り入れを充てる方針。 ➢尚、延伸には福岡市の都市計画決定が必要となる。 そのため福岡市は 19 日、有識者などで構成する第三者委員会に概要を示し、本年 度中に計画を決定。 2016 年度以降トンネルの全長や詳細なルートを確定させたうえで市都市計画審議 会に諮問する方針。 10.福岡市「限定的に民泊認める」 大規模イベント時限定 〜まず 12 月の嵐・エグザイルコンサート時~ 福岡市は、大規模イベントや祭りが開催されている日に限り、個人宅を宿泊希望者に有償で 貸し出す「民泊」を認める。 福岡市が今回民泊を認めるのは下記の 2 例。 ➢12 月 17 日~19 日の嵐のコンサート時 ➢12 月 26 日、27 日のエグザイルのコンサート時 ・現状、民泊は旅館業法や消防法、建築基準法の規制を受ける。 ・ただし、厚生労働省は今年 7 月、イベント開催時に限り自治体が「民泊」を認めることが できる、との通知を行っていた。 ・イベントなどで宿泊施設が不足する場合、自治体の要請に基づき、一定条件を満たす一時 的な民泊は規制の適用外とする、という指針。 ・福岡市は今回、この指針に該当するとし、旅館業法などの規制を受けないと判断したもの。 具体的手順は下記のとおり。 ➢福岡市のホームページで民泊への協力を市民に呼びかける ➢今回募集する部屋の提供期間は 5 日間 ➢本人が住んでいる住宅に限定 ➢賃貸の場合は家主の同意が必要 ➢空き部屋は対象外とする ➢応募者は名前や住所を福岡市に提出 ➢福岡市は募集を通じ、民泊の提供場所について把握はするが、宿泊客とのマッチングに は関与しない ➢応募者は自身で宿泊者を募る必要がある ➢おそらくインターネットの「民泊」あっせんサイトを利用することになる見通し 11.福岡市「スタートアップビザ」 12 月 9 日から受け付け家開始 〜国家戦略特区における外国人創業活動促進事業〜 福岡市は 12 月 9 日から、国家戦略特区を活用し外国人の創業を後押しする「スタートアッ プピザ」の受付を開始する。 意欲的な人材を呼び込み、貿易や IT など知識創造型産業の集積促進を図る狙い。 概要は下記のとおり。 ➢スタートアップビザ ➢国家戦略特区を活用した外国人創業活動促進事業 ➢外国人が国内で企業を経営するのに必要と定められている「経営・管理」の在留資格要 件を緩和する ➢概要は下記のとおり ・現在定められている在留資格取得要件は ➡外国人創業希望者は、国内に事業所と 500 万円以上の投資家 2 人以上の常勤雇 用を確保することが求められている ➡上記について確保が完了したうえで入管に在留資格を申請し、やっと取得が可 能となる ・スタートアップビザによる要件緩和で ➡福岡市に創業活動を行う旨申請する ➡そのうえで在留資格を申請する取得 ➡在留資格を取得する ➡その後創業し、活動 6 か月の期間内に、事業所と 500 万円以上の投資家 2 人以 上の雇用を確保すればよい ➡その際、福岡市が事業化に向けスタートアップカフェを窓口として弁護士や税 理士などによる相談支援を行う ➡入管に資格更新を申請する ➡資格が更新される 12.国際線就航状況と混雑空港指定 ➢12 月 2 日現在、福岡空港の国際便就航都市は下記 24 都市 (1)今後の動向 ①フィリピンの格安航空会社「セブ・パシフィック航空」福岡⇔マニラ線が新規就航 ・就航 2015 年 12 月 17 日 ・火・木・日の週 3 往復。 ・福岡発午後 8 時 ➡ マニラ着午後 10 時 40 分。 ・福岡乗り入れは初。 ・セブ・パシフィック航空の日本での路線は 4 路線目。 ②台湾の格安航空会社(LCC)「V エア」 福岡⇔台湾(桃園)線を新規就航 ・就航 2016 年1月 ・福岡発午後 7 時 00 分 ➡ 台北(桃園)着 午後 8 時 45 分着(毎日) ・台北発午後 2 時 35 分 ➡ 福岡着 午後着 6 時(毎日) ③「フィンランド航空」が、福岡⇔ヘルシンキ間を結ぶ新路線を就航 ・就航 2016 年 6 月予定。 ・水曜・金曜・日曜に福岡を出発する週 3 往復。 ・福岡空港発午前 9 時 30 分 ➡ ヘルシンキバンダー空港着・現地午後1時 55 分 ・機材 エアバス A330 ・フィンランド航空日本支社は「福岡は日本有数の商業都市と認識しており、九州や 中国地方からの集客に期待」している、とコメント。 ④KLMオランダ航空が福岡⇔アムステルダム便を来年1月5日から運休 ・KLM オランダ航空が福岡⇔アムステルダム線を来年 1 月から運休する。 ・同路線は福岡空港初の欧州直行便として 2013 年4月に就航。 ・現在は週3往復を運航。 ・原因は、日本円の為替レートが路線収支にマイナスの影響を及ぼしたことと、欧州 から九州を訪れる旅行客が想定より増えなかったため。 ・ただし、為替などの動向次第で今後運航再開も検討するとしている。 ・最終便は1月4日の福岡発。 ・同路線は就航当初、欧州からの誘客などで期待を集めていた。 ・福岡県の小川洋知事は「路線誘致や利用拡大に尽力した立場として残念だ。観光客 誘致に取り組み、路線再開への条件整備を進めたい」とコメントした。 (2)国土交通省が福岡空港を混雑空港に指定 ・国土交通省は、発着回数増を受けて、夏ダイヤが始まる来年 3 月 27 日以降、福岡空 港を航空法に基づく「混雑空港」に指定することを決めた。 ・発着回数を制限するとともに、新規就航にも国の許可が必要となる。 ・航空会社への許可の有効期間は 5 年。 ・混雑空港とは、1 日または一定時間当たりの離着陸回数を制限する必要がある空港の ことを指す ・ただ、制限を超える時間帯でも、現在運航している便は認められる。 Ⅱ)その他の話題 1.民泊をめぐるトピックス ※関連資料あり (1) 新経済連盟「インバウンド消費を含め『民泊』による経済効果は合計 10 兆円」 新経済連盟(代表理事・三木谷浩史氏)が「シェアリングエコノミー活性化に必要な法 規措置に係る具体的提案」をまとめ、内閣官房長官、規制改革担当大臣、IT 担当大 臣、厚生労働大臣、国土交通大臣あてに提出した。 ➢その中で、ホームシェア、いわゆる『民泊』導入による経済効果について、インバ ウンド消費も含め 10 兆円と試算している。 ➢概要は下記のとおり。 ・民泊物件数 約 200 万戸 (6 割を空き家、4 割が自宅、空き家は 120 万戸と推計) ・外国人受入可能数 約 2500 万人 (上記 200 万戸のうち 100 万戸を外国人が利用しその 20%が稼働) (1人 6 泊、1室2名で利用) ・経済効果 合計 10 兆円 (ゲストによる消費 3.8 兆円) (ホストによる投資 1 兆円) (インバウンド消費 7.5 兆円・訪日外国人一人当たり消費額 30 万円で算出) ➢また、ねぶた祭り博多どんたくなど地方で行われる祭りやイベント時に宿泊施設 不足で取り逃がした観光客を取り込むことが可能、と記載している。 ➢合わせて、大都市圏を中心に約 120 万戸の空き家が解消できるとも。 (2) 「民泊」サイトの Airbnb(エアビーアンドビー)「1 年間の経済効果 2219 億円」 米国の民泊サイト最大手の Airbnb(エアビーアンドビー)が、日本における 2014 年 7 月から 2015 年 6 月までの同社の利用実績と経済効果を公表した。 ➢概要は下記のとおり。 ・日本に滞在した外国人ゲスト 52 万 5000 人 ・外国人ゲストの平均年齢 35 歳 ・宿泊日数(平均) 1 回 3.8 日 ・滞在先 東京 47% 大阪 23% 京都 15% ・ホスト(貸主)数 5030 人(東京在住者が 2470 人) ・1 人当たり消費額 16 万 9600 円 ・ホストの収入 88 億円(東京在住者 53 億円) ・雇用創出効果 約 2 万 1800 人 ・経済波及効果 2219 億円(宿泊者の直接消費は 866 億円) ➢ 一方、11 月時点での紹介物件数は 2 万 1000 件と、約 1 か月の間に 5000 件増 えた、としている。 (3)「民泊」宿泊サイトベンチャー「とまれる」が東京都大田区・大阪府を対象に新サイト 「STAY JAPAN」を 7 日立ち上げ 宿泊サイト運営ベンチャーの「とまれる」が 12 月 7 日、東京都大田区と大阪府の住 宅を対象にした「民泊」の予約サイト「STAY JAPAN」を立ち上げた。 ➢概要は下記のとおり。 ・東京都大田区では、国家戦略特区の特例により 2016 年 1 月から「民泊」が認め られる予定。 ・また、大阪府議会は 11 月 27 日、一定のルールのもとで事業を認める全国初の 条例案を可決した。 ・「とまれる」は、今後、全国の他地域でも「民泊」が広がると判断しサイトを立 ち上げた。 ・来年末には、3600 施設の登録を目指す。 ・来年 1 月以降、水回りなどの設備や部屋の広さで特例の基準を満たす部屋の登 録を個人などから受け付け、情報を公開する。 (4) 国交省と厚労省「民泊」解禁に向け有識者会議で議論 国土交通省と厚生労働省が、一般住宅に旅行者らを有償で宿泊させる「民泊」の解禁 に向け、有識者会議で議論を開始 ➢論点は下記のとおり ・解禁にむけたルール整備と安全確保 ・近隣住民とのトラブル防止 ・旅館やホテルなどとの公正な競争環境の確保(適切な課税のとりかたなど) ➢今後の見通し ・有識者会議は年度内に論点を整理し、来年秋までに報告書をまとめる計画。 (5)「民泊」インターネット仲介会社に対する規制案判明 〜政府 IT 総合戦略本部が 10 日に中間整理案公表〜 一般住宅に旅行者らを有償で宿泊させる「民泊」を仲介するインターネット事業者に対し、 政府が検討している規制案が明らかになった。 政府の IT 総合戦略本部が 10 日に行う検討会で発表する。 概要は下記のとおり。 ➢政府への届け出を義務付け ➢宿泊場所の提供者や利用者の個人情報の把握を義務付け ➢仲介業者が外国企業である場合、日本国内に事務所設置するよう促し、日本の法律を適 用する ➢住民とのトラブルや相談については仲介事業者が窓口となる ➢一定の損害賠償を義務付ける 政府は、これまで国家戦略特区などに限定してきた民泊を 2016 年 4 月から全国で解禁す る方針。 そのため、IT 戦略本部は国土交通省、厚生労働省など関連省庁と詳細について現在調整 を進めている。 2.その他 (1)東京のオフィス賃料伸び率世界一に 2015 年 4 月~10 月末までの期間、東京都心の有力オフィスの賃料の伸び率が世界の都市 の中で最も高かった。(日本不動産研究所調べ)。 ➢東京、大阪、上海、ニューヨーク、ロンドンなど世界 14 都市の動向をまとめたもの。 ・東京 2.3% ・ロンドン 1.3% ・ニューヨーク 2.2% ・大阪 0.8% ・バンコク 2.2% ・香港 0.7% ・上海 1.4% ・シンガポール ▼4.5% ・シンガポールが大きく落ち込んだのは、需給環境が悪化したため。 ・シンガポールでは 2016 年にオフィスの大量供給を控えており、今後の動向が注目 される ➢一方、東京丸の内・大手町の最上位オフィスの賃料を 100 とした場合の比較指数は ・大阪 43.6 ・ソウル 56.2 ・上海 79.3 ・香港 190.9 ・シンガポール 69.1 ・ニューヨーク 109.3 ・ロンドン 158.7