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「モデル事業」とは(PDF:23KB)
「モデル事業」とは ○ 「モデル事業」とは、予算編成を改革するための試行事例であり、そのポイントは次の3 点である。 ①予算を使って何を達成するのか、政策目標を定量的に示す ②目標達成のために、事業の性格に応じ弾力的な予算執行(現在の単年度執行や細か い予算科目の括り等の見直し)を行う ③目標が達成されたかどうか事後評価を厳しく行い、効率化のために次の予算編成に 反映させる 今回は、各省庁から10事業が申請された。これらのモデル事業(案)を第一歩とし、上 記3点をよりよい形で予算の構造改革に結びつける必要がある。 ※本資料は、内閣府の責任において、平成16年度概算要求における「モデル事業」の提出状況につき、関係省庁 と協力しつつ、とりまとめたものである。 「 モ デ ル 事 業 」 に係る概算要求の状況 要求の概要 要求省庁 金融庁 事業の概要 有価証券報告書等に関する電子開示シス テム(EDINET)の更なる基盤整備等 目標 期間 政策目標 ①電子開示システム(EDINET)による開示 書類の提出会社(内国会社)数 ②EDINETサイトへのアクセス件数<引き続 2年 き検討> ※利用者側の意見を勘案した上で、利便性 の向上を図る。<具体的な目標については 引き続き検討> 複数年度執行 国庫債務 負担行為 - 総務省 ①2004年度:システム設計及び実証実験が 問題なく完了すること ②2005年度: a)システムが問題なく構築されること b)個々の手続きの一括申請による負担軽 減(総合試験) ○ 総合的なワンストップサービス整備事業(申 3年 ③2006年度: (複数年契約を可 請・届出窓口の一括化・電子化) a)電子政府の総合窓口(e-Gov)へのアクセ 能に) ス件数を現行の10倍(3000万件程度)とす ること b)個々の手続きの一括申請による負担軽減 c)利用者満足度(CS)の向上<引き続き検 討> 外務省 在外選挙人登録の推進(在外選挙人登録 増加のための広報関連事業) 在外選挙人登録者数の推定有権者に対する 比率を、次のとおりとすること 3年 ①平成16年度:15%前後 ②平成17年度:17%前後 ③平成18年度:20%前後 国税電子申告・納税システム(e-Tax)(申 告・納付手続の電子化) ①全国で電子申告等を利用可能にし、全国 拡大後、利用者満足度(CS)の向上を図る。 1年 ②金融機関等のシステムや認証基盤の整備 を前提として、2006年度に130万件程度を目 安とする。 財務省 予算科目の弾力化 繰越明許費 目間流用 ○ ○ (翌年度に繰り越し (執行残を当該年 て執行) 度の庁費へ流用) ○ (翌年度に繰り越し て執行) - - - - - - ○ (運用等経費間の 流用) 大括り化 16年度予算要求額 <15年度予算額> (単位:百万円) - 520 <394> - 610 <76> ○ 191 <54> (1目に統合) - 14,519 <14,494> 要求の概要 要求省庁 事業の概要 目標 期間 政策目標 複数年度執行 国庫債務 負担行為 予算科目の弾力化 繰越明許費 16年度予算要求額 <15年度予算額> 目間流用 大括り化 - - 500 <450> - - 141 <−> (検討中) 2,224 <−> (単位:百万円) ①16年度廃棄物処理実験目標 対象原料::バイオマス・廃棄物 計画処理量:約900トン/年 エネルギー変換効率:1.1倍 ②17年度廃棄物処理実験目標 一般・産業廃棄物・バイオマスの複合処理・ 対象原料:バイオマス・廃棄物 文部科学省 再資源化実証プロジェクト 3年 計画処理量:約1000トン/年 エネルギー変換効率:1.3倍 ○ ○ (複数年契約を可 能に) (翌年度に繰り越し て執行) ③18年度廃棄物処理実験目標 対象原料:バイオマス・廃棄物 計画処理量:約1000∼2000トン/年 エネルギー変換効率:1.7倍 厚生労働省 感染症発生動向調査事業(感染症発生動 向把握のリアルタイム化) バイオプラスチックの活用のためのモデル 事業(でんぷん・生ごみ等のバイオマス由 農林水産省 来プラスチックの利活用の推進) ①2004年度:各種感染症(結核を除く)に対す る発生動向把握システムを構築すること ②2005年度:結核に対する発生動向把握シ ステムを構築すること 3年 ③2006年度: a)システムの安定稼動 b)ほぼリアルタイムでの感染症発生動向 の還元が可能となること(現行は2日程度要 している) バイオマスプラスチックの汎用プラスチックに 対する相対価格を、現在の4倍から3倍にす ること(※22年度に2倍) 現状:ポリスチレン120円/kg、バイオマスプ 3年 ラスチック500円/kg 18年度:バイオマスプラスチック350円/kg (22年度:バイオマスプラスチック200円/kg) なお、副次指標として、毎年度対前年比1.1 倍の生産効率(対投入エネルギー量)の増加 ○ ○ (複数年契約を可 能に) (翌年度に繰り越し て執行) ○ (複数年契約を可 能に) ○ ○ (翌年度に繰り越し (ソフト目とハード て執行) 目での流用) (ソフト経費含む) 要求の概要 要求省庁 経済産業省 事業の概要 目標 期間 政策目標 複数年度執行 国庫債務 負担行為 ①業務・システム最適化計画を達成すること a)電子政府ランキング世界Top10入り b)第三者評価機関指標に照らし評価が向 上 電子政府関連事業(申請・届出の電子化の c)活動基準原価計算(ABC(Activity Based ための業務システムの最適化と申請システ 3年 Cost))ベースで必要工数が5%以上削減 ②情報システム開発効率を向上させること ムの改良) ・システム開発に投入する工数が価値創造 管理(EVM(Earned Value Management))の手 法により計画より5%下回る。 ③利用者満足度(CS)の向上 (複数年契約を可 能に) ①2003年度末までに策定予定の「システム の最適化計画」の内容に則した段階的取り組 み ②電子出願率の向上 特許事務システムの整備(特許事務システ a)特許・実用新案に関する電子出願率96% 3年 の向上等 ムの最適化と電子納付の実現) b)大学等の新たな申請人に対するオンライ ン手続きの普及 ③利用者満足度(CS)の向上<引き続き検 討> ○ 海事保安強化のための基盤システムの構 国土交通省 築(船員手帳等の電子化) ①2004年度:認証方式等の調査研究及び 試作品の作成 2年 ②2005年度:試行的な導入(定量的検証・ 利用者満足度(CS)の第三者機関による評 価等) ○ (複数年契約を可 能に) - 予算科目の弾力化 繰越明許費 目間流用 大括り化 ○ ○ ○ (翌年度に繰り越し (開発・運用間の流 (開発・運用それぞ て執行) 用) れについて目を統 合) ○ ○ ○ - (単位:百万円) 5,569 <5,695> - 54,053 <27,996> - 108 <−> (翌年度に繰り越し (開発・運用間の流 て執行) 用) (翌年度に繰り越し て執行) 16年度予算要求額 <15年度予算額>