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Title 中国の大気汚染問題における日本の技術移転の効果評価と課題

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Title 中国の大気汚染問題における日本の技術移転の効果評価と課題
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中国の大気汚染問題における日本の技術移転の効果評価と課題
黄, 欣茹(Huang, Xinru)
中野, 冠(Nakano, Masaru)
慶應義塾大学大学院システムデザイン・マネジメント研究科
修士論文 (2012. 3)
中国における石炭を主体とする生産と消費の構造は、直接的にもたらされる結果としては、環境
汚染の深刻化という問題がある。中国地区では毎年大気汚染により35万数人が死亡することにな
っている。現時点、中国が石炭利用から脱却することは不可能であり、中国の大気汚染問題を解
決することが重視なければならない。
本研究は中国の大気汚染物質の中で二酸化硫黄を注目した。 本研究の目的は、中国の大気汚染を
改善させるため以下の2つである。(1)日本の排煙脱硫技術を中国に移転の場合、健康被害患者の減
少数を推定し、環境汚染の改善効果の評価することである。(2)中国の政府に実際に実行可能な改
善案を提案し、期待される改善効果と実行の際に遭う問題点の検討することである。排煙脱硫技
術の需要側の中国、技術の提供側の日本、中国大気汚染の現状と日本技術の強みを把握した上、
ステークホルダー分析・SWOT(SWOT analysis)の手法を使って、日本の技術を中国に移転する
際の問題点を洗い出した。中国と日本の排煙脱硫装置のSO2排出係数を計算し、各環境機関によ
る収集したデータを用いて、日本の技術を中国に移転する場合、大気汚染に関わる患者数の削減
人数を求めた。
結果として、WHO提供した数値よる日本の技術を移転する場合一年間中国の大気汚染に関わる人
数は22.085万人であることを予測した。そのため、日本の技術移転は中国の大気汚染に関わる患
者数が大幅に削減させるだろうと考えられる。尚、経済面で技術移転による減少される医療費用
を算出し、日本の技術を中国に移転するメリットを提案する。
しかし、最先端の技術を持っている日本企業は排煙脱硫技術を中国に導入する際に遭った難関と
日本の企業側と中国企業側に現存している問題点を考察する。本研究は日本の排煙脱硫技術を用
いて、中国の大気汚染問題を改善させることに期待される。
Thesis or Dissertation
http://koara.lib.keio.ac.jp/xoonips/modules/xoonips/detail.php?koara_id=KO40002001-00002011
-0032
2011年度
修士論文
中国の大気汚染問題における日本の技術移転の
効果評価と課題
黄欣茄
(学籍番号:81033191)
指導教員中野冠
2012年 3月
慶磨、義塾大学大学院システムデザインマネジメント研究科
システムデザイン・マネジメント専攻
Master' s Dissertation
2011
The Issue of Effect Evaluation on Chinese Air
Pollution Problem and Technology Transfer
from Japan to China
Xinru Huang
(Student ID Number:81033191)
Supervisor Masaru Nakano
March 2012
Graduate School of System Design and Management,
Keio University
Major 1n System Design and Management
モ
ーι
ロ
岡
主主ゴ
81033191
文
要
ι4
と=
日
黄欣茄
論文題目
中国の大気汚染問題における日本の技術移転の効果評価と課題
(内容の要旨)
中国における石炭を主体とする生産と消費の構造は、直接的にもたらされる結果として
は、環境汚染の深刻化という問題がある。中園地区では毎年大気汚染により 35万数人が
死亡することになってし、る。現時点、中国が石炭利用から脱却することは不可能であり、
中国の大気汚染問題を解決することが重視なければならない。本研究は中国の大気汚染物
質の中で二酸化硫黄を注目した。
1
) 日本の排煙
本研究の目的は、中国の大気汚染を改善させるため以下の 2つである。 (
脱硫技術を中国に移転の場合、健康被害患者の減少数を推定し、環境汚染の改善効果の評
2
) 中国の政府に実際に実行可能な改善案を提案し、期待される改善
価することである。 (
効果と実行の際に遭う問題点の検討することである。排煙脱硫技術の需要側の中国、技術
の提供側の日本、中国大気汚染の現状と日本技術の強みを把握した上、ステークホルダー
S
W
O
Tanalysis) の手法を使って、日本の技術を中国に移転する際の問題点
分析・ SWOT (
を洗い出した。中国と日本の排煙脱硫装置の SO,排出係数を計算し、各環境機関による収
集したデータを用いて、日本の技術を中国に移転する場合、大気汚染に関わる患者数の削
減人数を求めた。
結果として、 WHO提供した数値よる日本の技術を移転する場合一年間中国の大気汚染に
2
.085 万人であることを予測した。そのため、日本の技術移転は中国の大
関わる人数は 2
気汚染に関わる患者数が大幅に削減させるだろうと考えられる。尚、経済面で技術移転に
よる減少される医療費用を算出し、日本の技術を中国に移転するメリットを提案する。
しかし、最先端の技術を持っている日本企業は排煙脱硫技術を中国に導入する際に遭っ
た難関と日本の企業側と中国企業側に現存している問題点を考察する。本研究は日本の排
煙脱硫技術を用いて、中国の大気汚染問題を改善させることに期待される。
5語)
キーワード (
大気汚染、健康被害、技術移転、二酸化硫黄、排煙脱硫装置
SUMMARY OF MASTER' S DISSERTATION
Student
Identification
Number
81033191
Name
Xinru
Huang
Title
The Issue of Effect Evaluation on Chinese Air Pollution Problem and Technology
Transfer from Japan to China
Abstract
The environmental problem is becoming increasingly severe recently. Especially in
China, due to the pollutant of coal supply, which shares the largest market around
the world, more than 350,000 people die every year. However, China has almost no
method to change the main energy supply right now. Therefore, we focus on to add
a high value during the process of coal supply.
In this paper, we focus on Sulfur dioxide which 1s one of the ma1n severe a1r
pollutants.
Our purpose is:
(1) To estimate quantity of the numbers of patients after transferring the flue-gas
desulfurization technique from Japan to China. And we presume that the numbers will
go down since the decreasing of S02.
(2)To give some insight suggestion to Chinese government related to new standard
on environmental quality improvement.
Our research problem then is how to transfer
the flue-gas desulfurization technique
from Japan to China. Therefore, firstly we hold stakeholder analysis and SWOT
analysis.
As a result, we find that the number of patients can be decreased by 220,850 each
year if we transfer the flue-gas desulfurization technique to China.
Key Word (5 words)
Air Pollution , Technology Transfer,
exhaust gas desulfurizer
Evaluation Problem, S02,
目次
第一章序言
1
.1 研究の背景
2
2
1
.1
.1中国の環境現状
2
1
.1
.2中国の大気汚染
3
1
.1
.3大気汚染による健康被害
7
1
.1
.4大気汚染対策の動向と大気汚染環境政策の体系
1
1
1
.2 本研究の目的
17
1
.3 研究目標
17
1
.4章立て
18
第二章問題提起
18
2
.1問題分析
18
2
.
2中国の大気汚染問題における日本の技術移転する場合、関わるステークホルダー分析
1
9
2
.
3
.S
W
O
T分析
20
2
.
4 中国大気汚染問題を解決するため、中国の行動
2
1
2
.
4
.
1電力産業の対応
2
1
2
.
4
.
2排煙脱硫装置の国産化を積極的に促進
22
2
.
5 日本側に求められる取り組み
23
2
.
5
.
1環境装置のコスト低減
23
2
.
5
.
2 中国向け技術の開発・普及
24
2
.
5
.
3技術協力
24
2
.
6従来研究
25
2
.
6
.
1環境問題と健康被害
26
2
.
6
.
2健康被害と技術面
白
2
.
6
.
3技術面と経済面
白
2
.
6
.
4経済面と汚染問題
39
2
.7新規性
4
1
2
.
8本章のまとめ
4
1
第三章分析方法
43
.
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.
4
3
3
.1中国の排煙脱硫データを用いる分析(マクロ分析) .
.
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4
7
3
.
2日本の排煙脱硫データを用いる分析(マクロ分析) .
3
.
4 結果に対する考察
5
2
3
.
5 本章のまとめ
5
4
第四章
中国の大気汚染問題を改善のための具体策の提案
55
4
.1 日本は他国より中国に排煙脱硫技術移転の強み
55
4
.
2 結論
5
6
第五章考察
57
5
.1日本企業が中国に進出の難関に関する仮説
57
5
.1
.1仮 設
5
8
5
.1
.1
.1
仮 説 1:コスト
5
8
5
.1
.2 仮説を検証の結果
5
9
5
.
2日本企業の問題
6
1
5
.
3中国企業の問題
62
5
.
3
.
1国産化と粗悪製品の横行(イノベーションのジレンマ) .
.
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6
2
5
.
3
.
2中国企業の社会責任
64
5
.
4 日本は欧米各国に比べ、技術移転の強み
68
5
.
4
.
1国際経済関係の中で日中両国の技術移転の実態
68
5
.
4
.
2日中協力の成功例
69
第六章今後の課題と展望
72
6
.1 今後の課題
72
6
.1
.1 自動車業界の注目
72
6
.1
.2 中国における一人当たりの資源消耗量を意識することを強化する
7
3
6
.
2今後の展望
7
3
6
.
2
.
1 近年中国市場のビジネス市場
7
3
参考文献
76
謝辞
79
付 録 1.
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8
0
付 録 2.
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9
6
第一章序言
1
.1
研究の背景
1
.1
.1中国の環境現状
中国経済は 1978年の改革開放政策の実施以来,著しい成長を遂げてきた。し
かしそれに伴い,工業化の加速をはじめ,都市化の進展や大量消費を原因と
する環境問題が深刻化しつつある。国際的には中国は新興固なので,これまで
地球温暖化を防止するための削減義務を負っていない。しかし二酸化炭素の
排出量は統計データ(国際エネルギー機関, IEA,2
0
0
9
) によれば一番目となっ
ており,実際に石炭大国である。石炭由来の C02 は石油の 2倍近くあり,近年
の電力需要の急増にともない石炭の消費も急激に伸びている。中国が早いスピ
ードで CO,を増やしているのは、その排出量が 2倍になるのにかかった年数でわ
かる。米国オークリッジ国立研究所二酸化炭素情報分析センターに DIAC:Carbon
DioxideInformationAnalysisCenter) の国別排出量統計によると、 2006年を
基準して世界全体の倍増年数は 3
6年、米国は 5
1年、日本は 38年かかったのに
対して、中国はわずか 1
2年でやってのけた。インドは 1
5年、アフリカ大陸(全
1年である。中国が世界ーに躍り出た理由は、消費の拡大やインフラ建
体)は 2
設が急ピッチで進んで化石燃料の消費が増えつづけているのに対して、欧米や
日本はリーマンショック以後、経済が伸び悩んで消費が増えないことで差がつ
いた。
中国の一次エネルギーの総供給量 (
2
0
0
7年)は米国についで 2位だが、日本
の 3.6倍もある。一次エネルギー供給の構成は(カッコ内は日本)、石炭 64.2%
.2%) 、石油 18.3% (45.6%) 、天然ガス 2.5% (14.7%) 、原子力 0.8%
(
21
1億 tを超えて、
(15.0%) で、石炭がもっとも大きい。中国の石炭消費量は 2
世界の消費量のほぼ半分を独占するほどだ。(石、 2
0
0
9
) 単位あたりの CO,の発
2
生量をエネルギー源別にみると、石炭・石油・天然ガスの比は 1
0
:8:6になり、
石炭は石油よりも 25%も多いである。石炭への依存の高いことは、それだけ石
炭の燃焼による排出される汚染物質の排出量が多いことを意味する。中国は急
増する電力需要を満たすために、毎週 l基の割合で石炭火力発電所が建設され
ている。今後の石油価格の長期上昇傾向をみると、石炭資源、にめぐまれる中国
はますます石炭依存を増やすものともみられる。
0
1
1年 2月 2
1 日の記事により,中国では 2009年以降、重
中国の中国人民綱 2
金属環境汚染事件が頻発し、国民、特に児童の身体に深刻な悪影響を及ぼして
いる。 2009年 8月に険西省宝鶏市鳳朔県、湖南省武岡市、雲南省昆明市で児童
の血中鉛濃度が基準値以上に達していたことが相次いで発覚、その他でも各地
で重金属による汚染事件が報告されるなど社会問題化しており、中国の環境問
題は深刻な状況にある。
1
.1
.2中国の大気汚染
2009年、環境保護部が認定した環境保護重点都市 1
1
3都市の大気汚染の質の
レベルは、 l級 0.9%、2級 66.4%、3級 32.7%であった。 l級は自然保護区基
準
、 2級は住宅・商業・農村地区基準、 3級は工業地区基準である。これによる
0
1
0
)
と 3分の lが生活レベルの環境基準を満たしていない。(中国国家統計年鑑、 2
2008年夏のオリンピックでは、大気汚染によって、マラソン競技の実施が危
ないという新聞記事が掲載されたほどである。大気環境の悪さを理由として、
出場を取りやめる選手もいった。多くの都市が北京よりさらに悪い大気環境に
置かれ、工場などの固定発生源(固定発生源は大気汚染の発生源のうち、移動
性のないものを「固定発生源」と呼ぶ。ボイラー、加熱炉、溶鉱炉、廃棄物焼
3
却炉、工場、事業場など比較的大掛りな処理装置などを含めている。移動しな
がら汚染物質を排出する自動車などは移動発生源と呼ばれる。)による石炭燃焼
がもたらす産業型汚染の側面が強い。すなわち、主要エネルギーとして使用さ
れてし、る石炭が中国大気汚染問題の最大の要因であろうと考えられる。
中国は、石炭が豊富で石油が不足している国である。中国では、長年にわた
ってエネルギー構造の改善に尽力しており、石油、天然ガス、水力発電等の良
質なクリーンエネルギーの開発に大いなる力を注いできた。しかしながら、天
然資源自体に限りがあることから、短期間のうちに、中国のエネルギー消費構
造を大々的に変革することは困難である。また、火力発電所の建設への投資は
少なく、使用可能年数も短いことから、将来的にも火力発電が 70%以上を占め
ることが予測され、中国における石炭を主体とする生産と消費の構造は、今後
の長期にわたっても変化しないということが予想できるだろう。
このように火力発電を主体とするエネルギー消費構造から直接的にもたらさ
れる結果としては、環境汚染の深刻化とし寸問題がある。現時点において、中
国が石炭利用から脱却することは不可能であるため、中国の大気汚染問題を解
決することを重視しなければならない。
9
9
8 年時点で発電設備容
中国の現状、特に電力について考察すると、中国は 1
7
0
0万川、発電電力量は 1
1億 5
0
0
0
k
W
h に達する世界第 2位の発電
量は 2億 7
大国である。火力発電機は発電設備容量で 76%、発電電力量で 81%を占めてい
0
1
0年には現在の約 2倍の 5億 kW に達し、この増設分の約
る。発電設備は 2
70%は石炭火力を予定している。(花井、 2
0
0
2
)
環境問題は、エネルギー利用に起因する大気汚染が深刻な状況になっている。
経済活動の拡大と共にエネルギー消費が増大してし、る。図 1のように、特に石
炭消費量の増加に伴い、石炭燃焼により排出される二酸化硫黄の量が増えてお
4
り、多年 L
こ渡って 2
,
0
0
0万トンを超える状態が続いている。二酸化硫黄排出量
で中国は世界ーとなり、酸性雨や二酸化硫黄汚染が日増し L
こ深刻L
こなっている。
0年代L
こは西南部のわずかの地区L
こ見られただけであったが、
中国の酸性雨は、 8
現在では揚子江以南、青蔵高原以東、四]I[盆地の大部分の地区L
こまで拡大し、
降水の p
H値が 5
.
6未満(酸性雨判定の国際基準)の地区の面積は、既L
こ国土面積
の 30%
を占めている。
φ
o
.
.
1
t
・
a
・
‘'
'
‘
r
I
,
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"
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守F7
・. .,
¥
'
1
回
一
圃
一
,
-・・
.,
.
:・
•,
図1
.2
0
0
8年中国の二酸化硫黄の排出量の分布状況
出典;中国環境保護局より
9
7
8年の 6億 2
7
7
0万ト
中国のエネルギー消費量は改革開放政策が始まった 1
9
9
6年L
こは 1
3億 8
9
4
8万トン、 2
0
0
0年 L
こは 7
1億 5
4
2
7万トンとなった。
ンから 1
エネルギー消費の約 70%が石炭であるため、大気汚染は主として煤煙型である。
主要な汚染物質は、二酸化硫黄と二酸化炭素である。中華人民共和国環境保護
5
法 と 中 国 環 境 状 況 公 報 に も と づ き 中 国 経 済 信 息 冊 3 (CHINA E
C
O
N
O
M
IC
0
0
4年の廃気における
INFORMATIONNETOWORK 3
) が作成したデータによると、 2
二酸化硫黄の排出量は 2
254.9 万トンで、そのうち工業二酸化硫黄の排出量は
1
8
91
.4万トンで全体の 83.9%を占めている。生活二酸化硫黄は 3
6
5
3
.5万トン
0
9
5万トンで工業排部門の排出量は 8
8
6
.
5
で 16.1%である。煙と塵の排出量は 1
万トンで 81%を占め、生活部門の排出量は 2
0
8
.
5万トンで 19%である。工業粉
塵排出量は 9
04.8万トンで前年比 11
.4%の減少を示している。工業燃料の燃焼
による二酸化硫黄の排出が基準に達しているのは 78.6%で、生産工程での二酸
化硫黄の基準達成率は 59.4%で、それぞれ前年比 3.2%と 0.1%の増加である。
図2
.2
0
0
3年
出典
2
0
1
0年
中国二酸化硫黄の排出量
中国環境保護局のデータより筆者作成
石炭を主体とする中国の消費構造は、国の資源状況によるものである。中国
は石炭が豊富で石油不足している国である。中国では火力発電を主体とするエ
6
ネルギー消費構造から直接的にもたらされる結果とそしては、環境汚染の深刻
化という問題がある。関連資料統計によれば、大気中の二酸化硫黄の 90%、ば
し、煙の 80%が石炭燃焼によるものであり(表 l参照)、石炭の燃焼によって引き
起こされる酸性雨は、国土面積の 30%以上を覆っている。
表 l 石炭燃焼による大気汚染物質排出量を総量に占める割合
汚染物質
S
0
2
NOx
C
0
2
CO
ばい煙
割合(%)
90
70
8
2
7
1
80
1
.1
.3大気汚染による健康被害
1
.1
.3
.1中国圏内の大気汚染による健康被害
2月の記事によれば次のように記述されてし、る。
《中国新聞週刊)) 2007年 1
“近年来,中国空弓蹟量昆然有所改善,但城市大弓汚染依然戸重。"中国疾
病預防控制中心耳境与健康相美戸品安全所所長金銀::tGi
見
。
据世界銀行佑i
十,中国有 6{
乙人生活在二気化硫超辻世界E生三且狽柿准的王子
0
境中,而生活在忌碁浮駅粒物超辻世界E生会且狽柿准的王干境中人数法到了 1
f
乙
。
金銀::tGi
兇,近年来
i
午多研究表明,大弓汚染与人群的 i
午多疾病,特別是
呼吸系統疾病、心血管疾病、免疫系統疾病、日中癌的患病率和死亡率密切相
0万人死亡。亜洲地区毎年因大弓
美。全球毎年由子城市空弓汚染造成大灼 8
8
.7万多人死亡。我国毎年因城市空弓汚染和室内空弓汚染専致的
汚染造成 4
1万人
超額死亡分別法到 17.8万人和 1
m生部監督局)。中国毎年因城市大
5万人,急、 i
多病例 680万人,大弓汚染造
弓汚染而造成的呼吸系統打診病例 3
。
目
成的杯境与健康損失占中国 GDP的 7
7
和訳すると、近年、中国の空気質量はある程度改善されたが、都市部大
気汚染状況は依然厳しいである。
“中国疾病予防コントロールッセンター
&健康相関商品安全所所長の金銀龍氏が話した。世界銀行の推測により、
中国には 6億の人が世界衛生組織の標準を超えた S02環境中に生活し、世
界衛生組織の標準を超えた浮遊粒子物質の環境中に生活している人数は 1
0億を達した。金銀龍氏は近年、多数な研究により、大気汚染は人群的な
様々な疾病、特に呼吸系の疾病、心臓血管の疾病、免疫系統な疾病、腫療
の患病率と死亡率と緊密な関係を持つことが明らかになった。全世界では
毎年都市の空気汚染により約 80万人が死亡することになってし、る。アジア
地区では毎年大気汚染により 4
8
.7万数人が死亡することになっている。中
国では毎年都市の空気汚染と室内空気汚染が招いた超過死亡数はそれぞれ
1
7
.
8万人と 1
1万人に達していることについて衛生部監督局が発表した。
中国では毎年都市の大気汚染のためもたらした呼吸系の外来診察の病例は
3
5万人、急、診の病例は 680万人に達し、大気汚染による環境に関与する健
D
Pの 7
刊を占めす。
康的な損失は中国 G
8
図 3中国の主要都市の汚染物質濃度
出典
中国国家統計局データより作成
表 2 中国の主要都市の汚染物質濃度
年度
PM10
S
0
2
N
0
2
2
0
0
3
0.118
O
.0
5
6
O
.0
4
2
2
0
0
4
0
.
1
1
2
O
.0
5
5
O
.0
4
1
2
0
0
5
O
.1
0
5
O
.0
5
3
O
.0
4
0
2
0
0
6
0.109
O
.0
5
2
O
.0
4
2
2
0
0
7
O
.1
0
1
O
.0
5
2
O
.0
4
2
2
0
0
8
O
.0
9
7
O
.0
4
8
O
.0
4
1
2
0
0
9
O
.0
9
5
O
.0
4
3
O
.0
4
0
9
図 4 中国の主要都市の汚染物質濃度
図 4と表 2は中国の主要都市の粒径 0
.
0
1mm以下の浮遊粒子状物質 (
P
M
1
0
)、
二酸化硫黄 (
S
0
2)、二酸化窒素 (
N
0
2)の汚染物質の濃度を示す。 PM10、S
0
2は
、
年々汚染物質濃度が減少している。 PM10、
S
0
2、N
0
2の空気汚染濃度を基に算
出される中国の空気汚染指数 A
PI (
A
i
rpollution I
n
d
e
x
) による大気質合格率
はこの数年上昇している。しかし、長江デルタでは地域的なちり煙霧が多く、
APIと感覚とのずれが問題になった。尚、数値的に見ると、中国の PM10、 S
0
2、
N
0
2の空気汚染濃度低減の傾向があり、大気汚染に関わる患者数が減少の傾向が
見られない。そのため、大都市から工業都市に注目する必要があることを考え
られるだろう。
このような状況下、特に工業都市を中心に呼吸器系疾患が増えていることも
問題視されている。その原因である大気汚染物質のほとんどは気道刺激性があ
る。大気汚染の増加とともに、持続性咳、持続性疾の有症率の増加や肺機能へ
の悪影響が多いことが報告されている 6
。中国における 1
9
9
6年の調査で、全国
1
0
の主要 9
0都市のうち自然生態系及び人の健康を保護するため、長期間接触しで
1都市だけで
も人体に有害な影響をまったく与えない 1級規準を満たしたのは 1
2級基準:人の健康と都市・農村の動植物を保護するため、長期間接して
ある (
いてもそれらに障害を与えない、 3級基準人に急性、慢性の中毒を起こさせず、
かっ都市の動植物一般が正常に成長する)。
1
.1
.3
.2大気汚染の越境問題
中国で発生した二酸化硫黄は酸性雨となって朝鮮半島や日本に飛び来し、越
境環境汚染の原因になっている。中国の石炭火力発電所や石炭焚きボイラーに
脱硫装置を設置するインセンティブを如何に与えるかが、中国国内の大気汚染
の軽減や近隣諸国が被る越境環境汚染の軽減を実現するカギ
を握っている。
0
0
6
)
(新田、 2
1
.1
.4大気汚染対策の動向と大気汚染環境政策の体系
1
.1
.4
.1第 1
1次五カ年計画における資源・環境政策
2
0
0
6年 3月の全人代で採択された政府要綱を中心に、第 1
1 次五カ年計画
(
2
0
0
6
2
0
1
0年)の柱として経済成長、資源・環境問題に関する内容を検討する。
1次五カ年計画において、「我が国の土地、淡水、エネルギー、鉱物資源、と
第 1
環境状況は既に経済の発展にとって重大な制約要因となってし、る」という強し、
危機感が表明された。そうした認識を反映して、資源・環境問題に対しては、
制限性の目標値が設定されている。環境問題に対しては、主要汚染物質、すな
わち大気については二酸化硫黄、水については C
O
Dに関して、 2
0
0
5年に比べで
10%削減という目標が設定されていた。
表3
.第 1
1次五カ年計画の経済社会発展の主要目標値
1
1
指標
2
0
0
5
2
0
1
0年 目 標 値
年平
区分
均成
年
長率
(%)
経 GDP (兆元)
1
8
.
2
2
6
.1
7
.
5
所期性
済 一人当たり GDP (元)
1
4
1
9,2
7
0
6
.
6
所期性
4
0
.
3
4
3
.3
所期性
31
.3
3
5
.3
所期性
研究開発費の GDP比(%)
1
.3
2
.
0
所期性
都市化率(%)
4
3
4
7
所期性
成
長
経 付加価値に占めるサービス
済 業比率(%)
構 就業に占めるサービス業比
造 率(%)
人 全国総人口(万人)
1
3
0,7 1
3
6
0
0
0
.
8
制限性
2
0
0
5年より 20%改 善
制限性
5
6
2
0
0
5年より 30%改 善
制限性
0
.
4
5
0
.
5
所期性
5
5
.
8
6
0
.0
所期性
1
.2
2
1
.2
0
制限性
2
0
0
5年より 10%改 善
制限性
2
0
.
0
制限性
口 エネルギー消費原単位
単位工業生産付加価値当た
資
り使用水量
墓瓶用水有効利用係数
源 農 業j
環 工業固体廃棄物総合利用率
境
(%)
耕地保有量(億 h
a
)
主要汚染物質排出量
森林被覆率
1
8
.
2
1
2
公 国民平均教育年数(年)
8
.5
9.0
所期性
1
.7
4
2.23
制限性
3.5
一 農村合作医療カバー率(%) 2
80%以上
制限性
、
ヒ 都市部就業増加数(万人)
4
.2
2005年 比 4500万人増
所期性
ス 農業労働力転移(万人)
1
0,
49 加 2005年比 4500万人
所期性
共 都市基本年金保険カバー人
サ 数(%)
都市登録失業率(%)
増加
国 都市住民一人当たり可処分
5.0
民 所得(元)
活
所期性
1
0,
49
生 農民一人当たり純収入(元) 3
所期性
1
3,390
所期性
3,2
5
5 4,1
5
0
所期性とは期待すること。制限性とは物事にある限界を設けること。
中国の大気汚染問題の解決、特に二酸化硫黄排出量の削減については、実際
には 1
9
8
0年代から取り組みがはじまってし、る。大気汚染対策の基本となるのは、
大気汚染防止法の規定である。同法は 1
9
8
7年に制定され、その後 1
9
9
5年
、 2000
年に改正されてし、る。汚染は発生源については、工場などの固定発生源と自動
1
3
車などの移動発生源の両方を規制の対象とし、環境基準としては濃度基準が規
定され、その基準に応じた排出規制が地域ごとになされるとしづ体系になって
いる。
中国の大気汚染削減を進める政策として、大きく直接規制と経済的手段に分
けら hる
。
直接規制の代表は 1998年提唱され、 2002年から本格的に実施された「両控区 (
2
つのコントロール地域 J
) 政策である。具体的政策の内容は、各地域において若
干違いがあるが、大枠は以下のものである。
(
1
) 対象地域内の小規模な石炭燃焚きボイラー、飲食屈などにおける石炭の
使用を禁止、クリーンエネルギー(天然ガス、 L
P
G(液化石油ガス)など)
への転換を進める。
(
2
) 対象地域内に「ゼロ石炭地域」を設置する。
(
3
) 高硫黄石炭の使用を禁止。具体的には、対象地区ないにおいては、石炭
の品質(硫黄分)規制を導入する。
(
4
) 今後新設される発電プラントには、排煙脱硫装置の設置を義務付ける。
(
5
) 市街区内に新規に建設される排出源たいしては、オンラインの連続汚染
排出測定機械 (ContinuousEmissionMonitors:CEMs) の装置を義務付け
る。(掘井, 2
0
1
0
)
1
.1
. 4.2第 12次五カ年計画における資源・環境政策
第 1
2次 5カ年計画 (
2
0
1
1~2015 年)では、さらなる環境改善を目指して多く
の環境目標が設けられる。(中国年鑑 2011, 2
0
1
1
)
①第
1
1次の二酸化硫黄、 C
O
D、エネルギー消費原単位、再生可能エネルギー導
入の目標に加え、大気汚染物質の窒素酸化物、水汚染物質のアンモニア性窒
1
4
素、温室効果ガス (
G
H
G
) 排出原単位が目標に加えられる。また排出濃度規制
もさらに強化される、
②v
o
c(発揮性有機汚染物)、オゾン、 PM2.5など、大気複合汚染やスモッグの原
因となる汚染物質にまで環境モニタリング対象が拡大される。
③これまで汚染物排出量の削減に力を入れていたが、環境の質の改善を重視す
るよう政策移転する。
④危険廃棄物処理、家電・自動車リサイクル、下水汚泥処理、土壌汚染対策・
土壌修復、農村環境保護、ダイオキシン対策などをさらに強化してし、く。
⑤さらなる環境市場の拡大があり、 5カ年計画期間の環境投資額は 3兆 1
0
0
0億
元以上 (
G
D
P比1.5%)、その内汚染処理施設の運営費用だけで約 l兆 5
0
0億
元。中国環境産業は年 15~20% の成長率を維持し、この 5 年聞の環境産業生
産額は約 4
.9兆元になる見込みである。
1
.1
.4
.3大気汚染防止の経済的手段
2
0
0
3年前に、中国の大気汚染削減の経済的手段としては、排汚費と呼ばれ
る汚染課徴金制度が導入されている。大気汚染については煤塵と二酸化硫黄の
排出量に応じて課徴金を徴収するというものである。しかし、排汚費について
は以下の 4 つの問題点がある。徴収金額が汚染削減コストと比較してあまりに
低く、企業は汚染対策よりも排汚費を支払うことを選択するため、汚染削減の
インセンティブを阻害している。汚染排出量の総量ではなく、基準を超過した
量に対して徴収金の対象になる。企業は徴収対象の汚染物質のうち、排出量が
最大のものだけに課金される。徴収した排汚費の使用は環境対策以外の用途に
流用されている。
こうした問題が国家環境保護総局は 2
0
0
3年に発表した。そのため、 2
0
0
3年 7
1
5
月に排汚費が経済的手段を改革した。具体的な改革は以下の 4つである。
①従来の二酸化硫黄 0.95キログラムあたり O
.2元とし寸水準から 2004年に 0.4
元
、 2005年 0.5元に引き上げること。
②汚染排出の総量に対する課金すること。
③企業は排出する汚染物質のうち 3種類まですべて排汚費を支払うこと。
④徴収した排汚費はすべて財政部門が厳密な管理し、徴収金の使用もきちんと
申請すること。
1
.1
.4
.4大気汚染防止への技術的対応の進展:排煙脱硫装置の導入
中国政府は第 1
1次五カ年計画において、 2010年において、 2005年に比べて
二酸化硫黄の排出量を 10%削減するという目標を立った。中国で 2004年ごろか
ら急速に排煙脱硫装置の導入・建設が進むようになったのは、設備導入にかか
わるコストダウンこそがカギであった。 2000年時点ではキロワット当たりの導
入コストは 800-1300万元であったが、 2005年には同 150-250元にまで低下す
ることとなった。 80%ほどの大幅な価額低下である。政府の規制強化とともに、
それ以上にこの導入コストの低減が排煙脱硫装置の導入を後押しするのに大き
な影響を与えることを考えられる。この予想、を超える排煙脱硫装置の価額低下
を実現したのは排煙脱硫装置の国産化と多くの企業に参入による競争であった。
2003年にはわずか 7-8社にすぎなかった国産メーカーは、 2005年には 46社に
急増しすることになった。しかし、実際には、その後に多数の国産メーカーの
参入した結果、わずか数年で大幅なコストの切り下げが実現したが、それが急
激な排煙脱硫装置の普及の結果は排煙脱硫装置の運転率が低いと粗悪製品横行
など問題が発生した。
表 4は 2000年時点までの中国の排煙脱硫装置の導入コストを試算したもので
1
6
ある。 2
0
0
0年時点では、国内の排煙脱硫装置メーカーは数社であり、そのほと
んどが海外から技術導入したばかりの状況であった。要するにこの試算で用い
た排煙脱硫装置の導入コストはほぼそのまま日本や欧米企業の製品価額水準で
あったと言える。
表4 2
0
0
0年時点でのコストデータによる導入コスト試算
基数(基) 設 備 容 量 導入技術
(
万K
W
)
200MW 以上の
4
5
5
(億元)
1
2,802.5 湿式石灰石
発電ユニット
200MW未満の
初期投資額 運 転 費 用
(億円・年)
856.487
2
6
3
.
6
4
1
395.429
5
2
5
.5
6
3
1
,2
51
.9
1
6
7
8
9
.2
0
3
石膏法
3,0
9
1
8,3
0
7
.
3
3 乾 式 LDS法
発電ユニット
三
ロ
、t
3,5
4
6
メ
仁
〉
3
2
1,2
2
7
.
8
3
出典:堀井
r
中国の持続可能な成長 J2
0
1
0
1
.2 本研究の目的
中国の環境汚染問題は中国の国内問題であるだけではなく、現在ではそれ以
上に国際問題になった。中国の酸性雨の一部はすでに日本を含む東アジア地域
に漂着している。なお、中国はまだ発展途上国であり、一国だけで環境問題に
対応するには限界がある。国際的な協力が、今は不可欠になっている。したが
って、本研究の目的は中国の政府に実際に実行可能な改善案を提案し、期待さ
れる改善効果と実行の際に遭う問題点の検討を行うことである。
1
.3
研究目標
本研究の目標では中国の大気汚染を改善させるための提言を行うことである。
1
7
日本の技術を中国に移転する場合の健康被害患者の減少数を推定し、環境汚染
の改善効果を評価することである。
1
.4章立て
本研究の構成は、第 2 章で中国の大気汚染現状を研究し、中国の環境対策の
不足を抽出する。中国の排煙脱硫の現状と日本の排煙脱硫の現状を比較する。
中国の大気汚染と健康被害の現状を述べる。日本の技術移転は中国の大気汚染
を改善出来る策と効果を述べる。
第 3章ではシナリオ分析の手法で、中国の現状を考慮し、日本の技術移転の
可能性を検討する。日本技術の導入の投資額と大気汚染に関わる経済損失額を
比較する。
第 4 章では結果により、大気汚染に関わる経済損失の代わりに、日本の技術
を導入し、新設備の建て替えする提案を行う。
第 5章では考察として、日本の技術を中国に導入する際の問題点を述べるこ
とや日本と欧米の技術主要移転先を比較することである。
第二章問題提起
2
.
1問題分析
第一章に述べた現状内容に踏まえて、本章では、中国の大気汚染現状を研究
し、中国の環境対策の不足を抽出することであり、中国の排煙脱硫の現状と日
本の排煙脱硫の現状を比較して中国の大気汚染康被害の現状を述べる。尚、日
本の技術移転は中国の大気汚染を改善出来る対策と効果を述べることである。
18
2
.
2中国の大気汚染問題における日本の技術移転する場合、関わるステークホル
ダ一分析
表 5 日本から中国へ技術移転の場合ステークホルダーへの影響
ステークホルダー
中国国民
具体的な影響
影響評価
健康被害に関わる愚者数の減少、
健康面+
生活環境が改善
日本政府
日本と中国聞の環境ピジネスを
経済面+
促進、
環境面+
環境汚染の超境問題を改善
日本企業
売上が伸びる
経済面+
中国政府
国民の医療の負担を低減
政治面+
環境投資の増大
経済面
投資の増大
経済面+
汚染費用減少
経済面一
健康被害が減少
健康面+
中国企業
世界国民
欧 米 他 国 の 競 争 企 競争が激しくなる
経済面
業
表 5 は日本から中国へ排煙脱硫技術を移転する場合、中国国民、日本政府、
中国政府、日本企業、アジア各国国民に対するプラスの影響を与え、欧米他国
の競争企業に対する競争が激しくなり、経済面がマイナスであること示した。
中国企業に対する影響を評価しにくいであり、投資の資金と汚染費用に関する
短い年数のデータによるどちらが有利であることが表 5で説明できない。
19
2
.
3
. SWOT分析
SWOT分析の手法を使 って中国に導入する日本の排煙脱硫技術の SWOT分析を行
った。 (
図5
)
SWOT分析 (
S
W
O
Tanalysis
) とは、目標を達成するために意思決定を必要とし
ている組織や個人の、プロジ ェクトやベンチャービジネスなどに お ける、強み
(Strengt
h
s
)、 弱 み (
W
e
a
k
n
e
s
s
e
s
)、 機 会 (Opportunit
i
e
s
)、 脅 威 (
T
h
r
e
a
t
s
)を
評価するのに用いられる戦略計画ツールの一つ。組織や個人の内外の市場環境
を監視、分析している 。 SWOT分析の目的は、目標を達成することにとって重要
な内外の要因を特定することである 。
九
/
ジテ イブ要因
ネガテ ィプ要因
強み (
St
re
ng
ths
)
弱み (
We
akne
s
s
e
s)
内
-最先端の排煙脱硫技術
. コストが高い
部
.製品の高品質
要
- 固と日本企業のやる 気
因
が高い
外
機会 (
Oppo
rt
u
n
iti
es
)
脅威 (
Th
re
at
s)
苦
日
- 中国の環境問題を改善
-知 的財 産を保護にく
要
させるため に、中国政府は
し
、
因
積極的に環境汚染の分野
-技 術 の 流 出
、
¥
¥
に力を入っている
'
-
~
ノ
図 5 日本の排煙脱硫技術を中国に導入することに対する SWOT分析
20
2
.
4 中国大気汚染問題を解決するため、中国の行動
2
.
4
.
1電力産業の対応
中国の大気汚染は、主に電力産業による石炭火力の二酸化硫黄放出してし、る。
総 量 規 制 に よ り 、 電 力 産 業 は 2000年 ま で に 二 酸 化 硫 黄 を 約 300 万トン、
2001-2005年に約 1
5
0万トン、 2006-2010年に約 200万トンを低減させなければ
ならない。そのため、国家電力会社の環境保全ワーキング、グ、ルーフつは以下のよ
うな 8項目を骨子とする「二酸化硫黄排出規制行動計画」を打ち出した。
(
1
) 2000年まですべての中小型復水式火力を廃棄する。
二酸化硫黄排出基準を超えた既設火力は、ユニット毎に計画を立て、 2000
年までに基準に達するよう措置を講じる。硫黄分が 1%を超える石炭を使用
する発電所の内、新設のものは脱硫装置を導入しなければならない。既設の
ものは 2000年までに二酸化硫黄軽減措置を講じ、 2010年までに脱硫装置ま
たは同等の効果のある二酸化硫黄軽減装置を導入しなければならない。建設
中のものは脱硫装置の導入計画を立て、実施に移さなければならない。環境
基準を満たさなければ運転が許可されない。
(
2
)大中都市の市内と近郊にある既設火力が 1%を超える高硫黄炭を利用してい
る場合には、低硫黄炭に換えるか、脱硫装置を採用しなければならない。小
規模火力発電所を除却し熱効率のよい大容量ユニットに建て替える作業を速
める。新設石炭火力のフィージビリティースタディと環境評価報告書に、二
酸化硫黄報告書には、二酸化硫黄の地域排出量に関する分析を含めなければ
ならない。
(
3
)硫黄分が l
刊を超える石炭を使用する発電所の内、新設のものは脱硫装置を導
入しなければならない。既設のものは 2000年までに二酸化硫黄軽減措置を講
じ
、 2010年までに脱硫装置または同等の効果のある二酸化硫黄軽減装置を導
入しなければならない。建設中のものは脱硫装置の導入計画を立て、実施に
2
1
移さなければならない。環境基準を満たさなければ運転が許可されない。
(
4
)大中都市の市内と近郊にある既設火力が l
刊を超える高硫黄炭を利用してい
る場合には、低硫黄炭に換えるか、脱硫装置を採用しなければならない。
(
5
)小火力を除却し熱効率のよい大容量ユニットに建て替える作業を速める。
(
6
)新設石炭火力のフィージビリティースタディ (
F/
S
)と環境評価報告書には、
二酸化硫黄の地域排出総量と発電所排出総量に関する分析を含めなければな
らない。
(
7
)返還される汚染排出課徴金は全額二酸化硫黄の処理に使用しなければなら
ず、流用しではならない。
(
8
) 排煙脱硫設備の国産化を積極的に促進する。
2
.
4
.
2排煙脱硫装置の国産化を積極的に促進
2
0
0
0年 2月に国家経済貿易委員会によって公布された「火力発電所の排煙脱
硫の鍵となる技術と設備の国産化の要点に関する通知 J (国経貿資源 [
2
0
0
2
J
1
5
6
号)も重要な役割を果たしたものである。この政策の文書に注目すべきのこと
は、この時点で明確にコストダウンのために国産化を行い、普及につなげると
いう戦略が指し示されてし、たことである。この時点での目標は、 2
0
0
3年末時点
で国産化率 90%以上、 2
0
0
5年末時点まで国産化率 95%以上というものであった。
この政策方針は脱硫装置生産メーカーが国内の部材メーカーを育成するインセ
ンティブを与え、コストダウンに大きい影響を与えた。実際に国家経済貿易委
員会の国産化推進の政策に基づいて、モデルプロジェクトが実施された。しか
し
、 2
0
0
5年時点で国産化率 95%以上という目標が達成できなかった。 2
0
0
5年 5
月には国家発展改革委員会は国産化率を 3年で 95%以上に引き上げる目標を改
めて指示した。国産メーカーによる部材メーカーの育成をさらに促進すること
2
2
になった。このような大きな排煙脱硫装置の市場に企業の参入が自然に発生し、
コスト競争が激しくになった。
排煙脱硫装置の生産コストの内訳は、①原材料(主として鋼鉄)費用の 40%、
②製造費(輸送費の占める割合が高し、) 20% 、③技術パテント料 5~10% (国産
化により減少傾向)、④管理費(利潤を含む) 30~35% となっているとされる。
国産化によって①と③を低減しようとすることはコスト全体の半分近くを対象
とすることであり、コストダウンの効率性という意味では的を射ていたといえ
よう。
2
.
5 日本側に求められる取り組み
2
.5
.1環境装置のコスト低減
日本の環境基準は世界で最も厳しい水準となっていることに加え、さらに法
体系で定められた環境基準を超えるレベルの環境対策を求められているため、
日本企業は、このような社会的要求に適合する高度な環境装置・技術を開発・
生産している。
しかしながら、このような高度な技術は、途上国の実情に照らしてオーバー
スペックとなる場合が多く、各国の実情に適合する仕様にスペックダウンして
コスト低減を図るとともに、中国の脆弱な技術基盤に適合したメンテナンスフ
リーを実現する等、簡易型の技術を開発・普及することが必要である。また、
環境装置のコストを押さえるためには、材料、部品等をできる限り現地で調達
することも有効な方策である。このため、地元企業の人材育成等を通じた技術
移転を積極的に進めていくことにより、部品調達、ユニット生産等を現地で行
うことが必要である。さらに、地元企業との共同等により、現地生産を進めて
いくことも求められている。
2
3
2.5.2 中国向け技術の開発・普及
中国では日本で経験したことのないような粗悪燃料を使う場合があるので、
排煙ダスト濃度が非常に高く、日本から持っていった高性能機器が機能しなか
ったり、石膏や肥料等の副生品が使えなかったりすることが多い。そのため、
完成していない技術を持ってきて、中国で試験をしているように受け取られて
いる。ニーズ、に合った技術の提供が必要である。中国において環境装置・技術
を普及させるためには、コスト削減、ニーズ対応等の観点から、低コスト・簡
易型の中国向け技術の開発・普及が不可欠である。
2.5.3技術協力
モデ、ル事業であっても、日本から装置を持ってきて、自分たちだけで据え付
けていくだけで、現地技術者とのコミュニケーションも不足しがちなので、中
国側では技術が学べないといった不満を抱いている。また、現地の事情にあっ
た建設をしないと、引き続きプロジェクトがあった場合コストダウンにつなが
らないと受け取られる。日本の技術は欧米より安価な場合もあるが、部品が中
国で調達できないことにより運転が継続できないこともあり、結果として高く
つく事例が見られる。プロジェクト終了後、アメリカ企業にメンテナンスを依
頼している事例もあった。これは現地企業を作ってアフターサービスを向上さ
せるか、国産化のための協力を進める必要があると思われる。
このような事例が、中国側に悪い印象を与えて、次のプロジェクトは日本以
外からと考えるプロジェクト担当者を増加させることになる。近い将来、環境
技術に対する需要は急増すると思われ、既に中国は環境技術の見本市状態とな
っていることを忘れてはいけない。
日本は、中国に対し、「人造り」と「国産化」にも目を向けた環境技術協力が
必要である。中国自身の環境対策の実効性を向上させるため、環境規制の実効
24
性向上の必要性に係る協議、グリーン・エイド・プラン (
G
A
P:GreenAidP
l
a
n
)
事業等の成果普及方策のあり方に関する検討、日本からの政策パッケージの提
案、個別事業に対する評価等が必要と思われる。
中国側は技術者レベルの交流
だけでなく、政策レベル・経営レベルの協力ができる人材の長期交流を求めて
いる。グリーン・エイド・プラン (
G
A
P:GreenAidP
l
a
n
) は途上国、とくにア
ジア諸国における急速な工業化に伴う環境保全と開発の両立を目的として、日
本の経験に基づく産業公害分野及び省エネルギー分野における技術移転・普及
を行うものである。 (
E
I
C ネット)
2
.
5
.
4ユーザー・テクノロジーの商品化
中国では技術の国産化政策を採っており、外国からの導入技術は脱硫装置な
ど、国内にない技術が前提となっている。また、次の段階では、その技術に対
しでも国産化を目指している。従って製造技術・ノウハウの提供は、一時的に
なる可能性があることに留意する必要がある。中国には世界中から技術の売り
込みが行われているため、技術・ノウハウのパッケージソフト化を図るなどの、
ユーザー・テクノロジーの商品化が必要である。欧米は極めて高額なテクノロ
ジーの売却を中国において行っており、その額は欧米の国内市場と同じ価格で
あることが多いと言われてし、る。
また、政府資金を活用した同種技術が複数の
企業から移転されているが、過去の経験を活かすため、プロジェクト毎に結果
を評価し情報公開することが大切である。この点で日本企業がノウハウのドキ
ュメント化を進め中国へ販売することは企業自身にとっても利益となる可能性
がある。
2
.
6 従来研究
従来研究は 4 つの方面、健康被害、技術面、汚染問題と経済面より、本研究
2
5
と関わる従来研究をまとめた。
2
.
6
.
1環境問題と健康被害
2
.
6
.1
. 1健康影哨
燃煤大弓汚染物対人体健康危害不可忽視,根据健康危害表現可分刃急性健康危
害、慢性健康危害和│司接健康危害三神。
健康に与える影響
石炭による発生した大気汚染は人体への健康危害が非常に重要視されてし、る。
健康被害表現による急性健康被害、慢性健康被害と間接健康被害の三種類に分
かられている。(筆者訳)
2
.
6
.1
.2人群的急性健康危害敷庖
大弓汚染物的波度短期内在局部区域急、問升高,可引起人群的急性健康危害,
専致病情悪化,死亡率増加。此突事件是由子燃煤戸生的大量汚染物在不良弓候
条件或是特定的地理条件下,不能充分 F散,釈蓄在大弓中,加重某些戸重慢性
病患者的病情,専致支弓管炎、
肺炎、心脳血管等疾病的急性友作, ),人而引起死
亡
。
人々に対する急性健康被害
大気汚染の濃度が短期間において局部の地域に急上昇し、人群的急性健康被
害を引き起こし、病状を悪化させ、さらに死亡率を増加させる。よくない気候
条件あるいは特定的な地理条件において、このようなケースは石炭の燃焼によ
る大量的な汚染物質の拡散が不十分のため、大気中に蓄積され、慢性病患者の
病状を悪化させる。気管支炎、肺炎、心血管疾患など病気を持っている患者の
急性発作が起き、さらに死亡に至る。(筆者訳)
2
6
2
.
6
.1
.3人群的慢性健康危害数座
人体的慢性健康危害数回是汚染物在体内長期累釈的活果,包括汚染物在机体
内的物蹟蓄炉、与功能損害蓄釈。昆然暴露人群短期内不会出現明星的症状和体征,
0
0
8年,中国与大弓汚染有美的死亡人数就法到
但慢性危害更刃戸重和持久。イ又 2
5
0万,其中嬰 J
L死亡所占比例高速 1
/
1
0
1
2 燃煤的慢性健康危害以長期累釈、逐
0
新影日向的形式存在子地域活固更「、暴露基数更大的人群周園。大弓汚染物長久
i
作用子人体可以戸生各系統的損街。按照表現形式主J
I分,燃煤大弓汚染引起的人
群慢性健康危害主要有特弄性健康影日向,如:呼吸系統疾病、心血管疾病、日中宿、
出生娘陥、地方病等疾病和非特弄性健康影日向丙紳形式。燃煤戸生的恨多空弓汚
染物都可以直接作用子人体呼吸系統,例如二気化硫、怠、基浮駅粒物、気気化物、
一気化破等。主主些汚染物遊入人体后,首先損害人的呼吸系統,引起暴露人群出
現各紳呼吸系統疾病的症状和体征,京日咳殿、咽痛、呼吸困雄、咽炎、肺炎等。
呼吸道炎症反隻友作,可以造成弓道狭窄,弓道阻力増加,月市功能不同程度的下
降,最終会形成通弓不物的慢性阻塞性肺疾病,京日肺弓日中、慢性支弓管炎等。
9
9
9~
己有研究表明,燃煤大弓汚染可使呼吸系統疾病友病率明星升高。例如 1
2
0
0
1 年遊行的太原市 6
2
9
2名成人的呼吸系統情況洞査 1
4箔果呈示:燃煤汚染区
咳殿、咳疾的友生率是対照区的 2 倍,而肺炎和支弓管炎的友病率九乎是対照区
的 3倍。燃煤大弓汚染除了専致呼吸系統症状和疾病的友病率升高外,述会引起
9
9
1年在黒克江省口合力て浜、鶴同和大灰三ノト城市道
呼吸系統疾病死亡率的升高。 1
行的空弓汚染対居民健康影日向的研究表明,三十城市呼吸系統疾病死亡率与空弓
5。依据馴全波度,汚染戸重程度由高到低分則刃
汚染程度呈正相美的美系 1
口
合
力て渓〉鶴肉〉大灰,而肺癌、肺心病、鼻咽癌和慢性支弓管炎的死亡率由高到低的
大致排序也是
口合力て渓〉鶴肉〉大灰。在当地年平均大弓汚染水平条件下,忌碁浮
0
1
1g
/
m
3,人群呼吸系統疾病死亡率就会増加 2.195%。
駅粒物波度毎増加 5
27
人身に対する慢性健康被害
汚染物質を長期的体内に累積させる結果は人体的慢性健康被害である。汚染
物質の体内物質蓄積と機能損害蓄積に含まれる。慢性健康被害者は短期間のう
ちに顕著な症状と体徴が現れないが、急性健康被害より慢性健康被害の方がよ
り厳重性と持続性がある。 2
0
0
8年の一年間で中国における大気汚染の関係での
0万人に至り、其のうち新生児の死亡者数は 10%を占めた。石炭の
死亡者数は 5
燃焼による慢性健康被害が長期蓄積と順次影響の形式でより広い地域範囲、よ
り大きい暴露基数の人々に存在する。大気汚染物質は人体に長時間蓄積すると、
各機能に損傷を与える。健康被害の表れ方によって、石炭の燃焼により発生し
た大気汚染物質が慢性健康被害を引き起こる影響は特異性健康影響と非特異性
健康影響に分かれている。特異性健康影響は呼吸器系統疾患、心血管疾患、腫
場,出生欠陥、地方病などの疾患が含まれる。石炭の燃焼により発生した大部分
の大気汚染物質はすべて直接に人体呼吸器系統に作用する。例えば二酸化イオ
O
x、一酸化炭素などである。このような汚染物質が
ン、浮遊状態の固体粒子、 N
人体に進入後、まず人体の呼吸器系統を損害し、暴露あれた人々にが各種の呼
吸器系統疾病の症状と体徴が現われる。例えば、咳、のどの痛み、呼吸困難、
咽頭炎、肺炎などである。呼吸器系統炎症が頻繁に発生し、気道の萎縮、気道
抵抗の増加、肺機能の低下、最終的に呼吸不順の慢性炎症が頻繁に発生する。
例えば、肺気腫、慢性気管支炎などである。(筆者訳)
従来研究により、石炭の燃焼による発生した大部な大気汚染物質による呼吸
器系統疾病の発病率を顕著に上昇させる傾向があることを明らかになった。例
えば、 1999~2001 年に太原市で 6292 名の成人被験者の呼吸器系統状況の調査を
行った。結果として、石炭の燃焼による大気汚染エリアの咳とたんの発生率が
比較エリアの 2倍、肺炎は比較エリアのほぼ 3倍である。石炭の燃焼による発
2
8
生した大気汚染物質は呼吸器系統症状や疾病の発病率を増加させる以外、呼吸
9
9
1年に黒龍江省ノ¥ルビン市、
器系統疾病の死亡率を上昇させる原因である。 1
鶴両市と大慶市に対する大気汚染が市民への健康影響に関する研究によって、
この三つの都市は呼吸器系統疾病の死亡率と大気汚染の汚染程度の両者間正相
関の関係があることを示した。空気中の粉塵濃度によって、汚染レベルの高い
順はハルビン市〉鶴両市〉大慶市であり、肺がん、肺心病、鼻咽頭癌と慢性気
管支炎の死亡率も高い順はハルビン市〉鶴両市〉大慶市である。その地域で年
0
1
1g/m3に増加すれ
平均大気汚染の条件において、浮遊状態の固体粒子濃度が 5
るごとに、呼吸器系統疾病の死亡率は 2.195%を上昇する。(筆者訳)
2
.
6
.1
.4燃煤大笥汚染対 J
L童呼吸系統的影日向
J
L童正主主在生長友育吋期,各系統、器官尚未完全成熟,対王子境中有害因素的
L童呼吸系統対大弓汚染物有高度的敏感性。因此,燃煤戸生
抵抗力弱,尤其是 J
L童机体戸生危害,引起 J
L童呼吸系統症状和疾病友病率的
的有害物蹟更容易対 J
升高。
石炭の燃焼により発生した大気汚染の子供の呼吸器系統への影響
子供は成長発育の時期、各系統、器官はまだ成熟してないので、環境中の有害
物質に対する抵抗力が弱い、特に子供の呼吸器系統は大気汚染に対する敏感性
が高い。したがって、石炭の燃焼による発生した有害物質は子供の身体に危害
を与え、呼吸器系統症状と疾病の発病率の上昇を引き起こす原因である。(筆
者訳)
2
.
6
.1
.5燃煤大弓汚染対普通人群心血管系統的影日向
国内 f
艮多美子大弓汚染和人群心血管疾病的研究都表明
大弓汚染越重,人群
9
9
2 年到 2004 的研究数据中可以看出,迂宇省
的心血管疾病的死亡率越高。人人 1
2
9
本渓市、沈悶市空「汚染程度重子漸江省杭州市,心脳血管和冠心病的死亡率也
明星高干杭州市。
石炭の燃焼により発生した大気汚染が一般人に対する心血管疾息への影響
中国における大気汚染と心血管疾患に関する研究によって、大気汚染が深刻
になるほど、心血管病患者の死亡率が高くなる傾向があることが明らかになっ
た
。 1
9
9
2年から 2004年までの研究データによって、遼寧省本漢市と藩陽市の大
気汚染程度は漸江省杭州市より厳重のため、心血管病患者数と管状動脈心臓病
の死亡率が顕著に高いことが分かつていた。
表 6 中国の部分都市の大気汚染情況と管状動脈心臓病の死亡率 (筆者訳)
3854933
3929213
46
4073969
1
32.06
2
5
.6
6
1
51
.0
5
29.14
1
4
9
.
68
2
8
.1
1
77.9
309735
3
1
3
3
1
60.8
667553
1
6
0-240
.5
2
91
出典:GREENPEACE
.6悪性肺癌
2
.
6
.1
燃煤大弓汚染物中含有多紳致癌物,如多王干芳怪実 (PAHs) 、末、陸等物慣。
30
与肺癌相美的致癌物主要是多王干芳煙突,代表物蹟刃末井 (
a
)正。末井 (
a
)正
道入人体后,只有少部分以原型形式排出体外,大部分留在体内,在人体各紳酪
的 催 化 作 用 下 , 戸 生 更 刃 隻 染 、 毒 性 更 大 的 代i
射物,此美代i
射物可以与姐胞的 D
NA
分子友生不可逆的活合,人人而居劫致癌辻程。 2004 ~ 2005 年 我 国 人 群 悪 性 肺 癌
的死亡占死亡怠、数的 2
2
.32
出,居死亡原因第二位。与大弓汚染朕系最緊密的日中当
属肺癌。肺癌位居我国城市中常見悪性日中癌的首位,衣村常見悪性日中癌的第二位,
且 近 年 来 友 病 率 呈 持 綾 上 升 起 勢 。 2005 年 全 国 第 三 次 死 因 回 願 抽 梓 洞 査 呈 示 , 中
国 人 群 肺 癌 的 粗 死 亡 率 刃 30.83/10 万
,
占全部悪性日中癌死亡的 2
2
.7日
目
。
悪性腫療
石炭の燃焼による発生した大気汚染物質の中には、多種の発ガン物質を含まれている。
例えば、
PAHs、ベンゼン、アノレデヒドなどである。肺がんに関連性がある発ガン物質は
PAHs.代表物質は BaPである。 BaPは人体に進入後、少量の 部だけ原型の形で体外に
排出され、大部分の
B
a
pが体内に留まっている。留まった BaPは人体内の酵素の触媒反応
で、更なる複雑、より毒性が大きな代謝物になり、その代謝物は細胞の
発ガンの要因となる。
DNA分子と結合し、
2004~2005 年に中国の悪性腫擦の死亡者数は死亡者総人数の
22.32%で,中国死亡原因の第二位である。大気汚染と最も関連性がある病気は肺がんであ
る。肺がんは中国の都市でよくある悪性腫擦の第一位であり、農村でよくある悪性腫擦の
第二位であり、尚、近年の発病率が上昇の傾向がある。 2005年全国第三回死亡原因に関す
る調査はランダムサンプリングで抽出し、中国人の肺がんの粗死亡率は 3
0
.
8
3
/
1
0万であり、
悪性腫擦による死亡が総人数の 22.70%を占めることが明らかになった。粗死亡率という
のは一定期聞の死亡者数を単純にその期聞の人口で害1った値をいう。且卒の場合は通常 1
年単位で算出され、「人口 10 万人のうち何人死亡したか」で表される。之孟{~が進み島監
主の割合が多くなりつつある日本などでは(高齢者は若い人より死亡率が高いため)粗死
31
亡率が年々増加するというように、人口の年齢構成に強い影響を受ける欠点がある。人口
の増減傾向を調べる韮宣で用いられる。(筆者訳)
2
.
6
.1
.7酸 雨
H佳小子 5
.6吋称刃酸雨,我国酸雨主要是硫酸型酸雨。我国酸雨
当降水的 p
的形成昆受恨多因素的影日向,但是与燃煤排放的二試化硫密不可分。 2009年杯保
2
0 万平方千米,重酸雨友
部友布的《中国王干境状況公:t1St))呈示酸雨友生面釈灼 1
生面炉、灼 6 万平方千米。 2010 年上半年全国王子境蹟量状況呈示,酸雨汚染↑乃然絞
重。血測的 443 ノト城市中, 1
8
9 ノト城市出現酸雨。上海南仁区、街江省台州市和
温州市、福建度
n市等 8 ノト城市(区)酸雨頻率刃 100.0%0 i
折江、江西、湖南、
福建、上海的大部分地区,
J1!¥中部、「西北部、貴州京北部,四川京部、重灰
南部、湖北西部、安徽南部等地区酸雨分布集中。酸雨対人群的健康危害,主要
是通辻生志王干境的破杯│司接引起的。酸雨影日向生物多祥性,増加土壌中有害重金
属的溶解度,使其加速向水体、劫植物或衣作物中特移,最后径食物縫侍遁到人
体内,引起人群健康危害燃煤大弓汚染的│司接健康危害,除了弓候変化、酸雨、
破杯臭気居和生物多祥性之外述有恨多,如燃煤大弓汚染能降低大弓能見度,使
交通事故友生的頻率増加等。主主些│司接危害昆然不能直接致病,但是対人美潜在
的健康威肋和姶国家造成的経済損失却不容忽視。更刃重要的是,像弓候変化、
生物多祥性等│司題都是全球性的生志│司題,更匝当引起全世界的重視。
酸性雨
降水の p
H値は 5
.6より小さい時は酸性雨と呼ばれる。中国の酸性雨は主に硫
酸型である。中国における酸性雨の形成は様々な要因に影響されるが、石炭の
燃焼による発生した S02 と深く関わると考えられる。 2009年に環境省より発表
2
0 平方キロメ
されたく中国環境状況公報〉において、酸性雨の発生面積は約 1
32
一トル、重度酸性雨の発生面積は約 6平方キロメートル。 2
0
1
0年上半期全国環
境質量状況により、酸性雨汚染は依然重度であることを示した。観測した 443
個都市の中で、 1
8
9個都市で酸性雨が発生した。上海の南仁区、街江省台州市と
温州市、福建度門市など 8都市(区)で酸性雨の発生頻度は 1
00%0i
折江、江西、
湖南、福建、上海の大部分地域、広東中部、広西北部、貴州東北部、四川東部、
重慶南部、湖北西部、安徽南部地域など酸性雨が多発している。酸性雨が人に
与える健康危害は生態環境の破壊することを通じ、間接的に引き起こされる。
酸性雨は生物の多様性を影響し、土壌中に有害重金属の溶解度を増加し、加速
に水に、動植物あるいは農作物に移転することを促進し、最終的に植物チェー
ンで人に影響を与え、人の健康被害を引き起こす。
石炭の燃焼による発生した大気汚染の間接的健康被害は気候変化、酸性雨、
オゾン層の破壊と生物多様性以外に、まだ多数存在する。例えば、石炭の燃焼
による発生した大気汚染は大気の視界を悪くし、交通事項の頻度が増加するな
どである。このような間接的な危害は直接に病気を引き起こさないが、人類の
健康に対する潜在的な脅威と国に対する経済損失を重視しなければならない。
特に、気候変化、生物多様性など問題もグローバルな問題であり、各国の注目
を引き起こすことが非常に重要である。(筆者訳)
2
.
6
.
2健康被害と技術面
2
.
6
.
2
.
1日本の公害克服経験による中国への適用
鬼 頭 (1
9
9
9
) らは日本の公害克服体験を海外の環境対策として中国の天津市
O
x対策の研究を行い、四日市の公害
への適用に関する研究中、中国天津市の S
対策は天津市の環境を改善することに対する参考とできることを示した。
四日市大学の研究グ、ルーフ。は、四日市地域をフィールドとする研究の成果を
受けるかたちで、 1997年 4月から、三重県、四日市市、 ICETT と協力し、その
3
3
成果を天津市に適用する研究を行なっていた。中国の天津市は、北京の東南に
0
0
0万人の経済的にも発展した都市である。天津市統計年鑑
位置し、人口が約 1
0
0万トン以上の石炭が、工業
などによれば、現在、天津市内で発電用に年間 5
0
0万トン以上の石炭が使用されている。これらの燃料使用量は、急
用に年間 5
速な経済成長とともに、確実に増加し続けている。このほかに、暖房・炊事用
に家庭で消費される石炭があるが、これは生活様式の変化とともに、減少して
いるようである。四日市大学の研究グ、ルーフ。は、天津社会科学院と共同で、煙
源の位置と燃料使用量、人口の分布、気象などのデータを使用して、天津市に
おける S
O
x濃度分布と健康被害を予測するシミュレーションモデルを開発して
いる。このモデルによって、現存の大規模な発電所や工場に脱硫装置を設置し
て運転する費用と、健康被害の低減効果の関係を推定することが出来る(中国
における疫学的な調査・研究によるパラメータの推計に基づく)。この研究から
得たものが、天津市の環境保全と経済発展の両立に役立ち、さらに先進国が将
来的に発展途上国の環境政策の立案などに活かされることを望むものである。
この研究により、一部の日本の公害対策が中国にも適用できると考えられるだ
ろう。
2
.
6
.
3技術面と経済面
2
.
6
.
3
.
1日本の技術を導入する利点(日本技術の強み,石灰石)
日本の技術を導入すると排煙脱硫石膏を用いるアルカリ土壌改良できる。
排煙脱硫装置を装備した火力発電所からは副産物として脱硫石膏が排出され、
その量は 1800MW 規模で年間 40~50t 、大規模な火力発電所では 200t に達する。
このため大量に発生する脱硫石膏の有効利用が大きな課題となってきた。
また、石炭を燃焼する際に発生する灰・ j
宰(フライアッシュ)も急増し、 2
0
1
0
年の発生量は全国で 4億トンと膨大である。 2
0
1
6年までにフライアッシュの再利
3
4
用 率 80%以上に高めることを政府の第 1
2次五ヵ年計画の目標としている。[1
6
J
中国東北部に位置する漆陽市郊外康平県(日本の市相当)には、農地がアルカ
リ化して不毛になった土地が拡大中である。その土に対して脱硫石膏を僅か
O
.5
出混入するだけで正常に発育することが確認できた。石膏を混入しないと種
から芽が出たまま発育がとまってしまうことが分かつた。(飯野, 1
9
9
7
) 康平
'
県ではトウモロコシが主な穀物であるので,アルカリ劣化した元畑を約 200 m
用いて栽培実験を行なった。土を深さ 20cmの深さまで剥ぎ取り,ーか所に集め
,
出 0
.
5出 1
出それぞれ混合した後,
てよく混合し,四つに分けて石膏を凶, 0.25
元の畑に戻してトウモロコシの種を植えた。 1996年
2
0
0
1年まで土壌改良効果
が持続した。この実験の結果として,石膏による土壌改良効果は、おそらくほ
ぼ長期間に持続するものを期待できるだろう。
脱硫石膏の効果は確かに認められるが、高 pH土壌の改良には大量の脱硫石膏
を必要とする。運搬コストや現状の農家収入から判断すると速やかな普及は難
しし、かもしれないが事業化によっては多いに期待される資材である。日本が戦
後、石灰や含鉄資材を施用して土壌改良を行った「耕土培養事業」ように、農
地造成や基盤整備等の公共事業に土壌改良資材として脱硫石膏を施用する。ま
た、未耕地や広大な荒地の植生回復、緑化対策としても土壌の物理性、化学性
の改善面から脱硫石膏の施用が期待される。ビジネス面ではこれら未耕地を土
壌改良して農地転用化の促進が期待される。日本の石炭火力発電所の脱硫装置
で得られた副産物の石膏で,約 90%。残り約 l
叫が炭酸カルシウムということ
が分かつた。(酒井, 2
0
0
2
)
2
.6
.3
.2中国の排煙脱硫技術移転の状況
現在、中国の火力発電所の排煙脱硫設備は、大部分が外国からの輸入設備で、
35
国内で基礎工事と取り付き工事を行なっている。国外では、石炭
硫工程の設備オファ
石膏湿式脱
は現在、おおむね 80~90 米ドル/kw で、商業競争と商談
の進め方によっては、 70~80 米ドル /kw に抑えることが出来る。これに国内業
者が担当する基礎工事と取り付け工事など費用を合わせて、工事投資額は約 1
2
0
~140 米ドル /kw になる。外国の技術や設備を使えば、平均価額は 1000~1200
元/
k
wにも跳ね上がる。国産化を実現すれば、これを 7
0
0元/
k
w以下に抑えるこ
とが可能になる。石炭
wの発
石膏湿式脱硫工程の国産化に成功すれば、 30万 k
0
0
0万元の投資が節約できる。既に国外から脱硫設備を導入
電機一台につき約 9
した発電所では、部品・スペア類を全て外国から輸入する必要があり、それに
より運年コストがかさみ、部品・スペア類を注文してから実際に届くまでに時
聞がかかり、設備の正常な運転に支障が出る場合もある。したがって、国産化
を加速的に実現する必要があることを考えられるだろう。しかし、国産化事業
委託先を見つけるのが難しいことがある。第一に、国産化事業を受託する企業
は「試験、研究、改良」などの方面で、自らがリスクを引き受けなければなら
ないので、大抵の企業は国産化任務を引き受けたくない。例えば、火力発電所
で実施される排煙脱硫設備の導入プロジェクトの多くは、ハード面に重点がお
かれ、ソフト面が軽視され、技術の消化吸収や創造が軽視されている。多くの
導入プロジェクトは、設備を購入する段階にとどまっていて、設計や製造技術
を導入していない。「技術・貿易結合」方式が導入される技術も、二次的開発や
創造を重視しておらず、以上のような沢山の原因で国産化が難しいであること
が分かつていた。
また、設備だけでなく、脱硫技術に関する問題点もある。脱硫技術は、海外
からのプロジェクト等による実証研究の階段で問題を発見した。中国の国土は
広大であり、各地域の石炭の品質、石灰石資源、環境保全の要求なども異なる
36
ので、 中国では世界で使用されて いる多くの脱硫 技 術 を 導 入 しているが、中国
にとってどのような脱硫方式が適切か、どのような石炭に適用できるのか、脱
硫技術を導 入の際に、 考えな ければならない問題点がまだ残っている 。
2008年)
表 7 中国における排煙脱硫装置メーカ ーのトップ 20社 ランキング (
E
延滋重量備容泣/MW
鋭習を念講旨名称
1
2
3
4
耳事入済
北 京 図1
芭飽瀬署震保ヱ毛星有限公害可
武 漢 凱 迫 電 力 資 保・
為・限公司
5.
140
6
8
.
8
2
9
4
9
.
7
0
0
5
2
.
4
9
6
39
.
3
(
i
(
)
41
.
822
塁
。
2
6
.
4
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2
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3
1
:
0
1
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8
72
23
庇 2
,
925
18
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1
.
9
紙}
8.
4
6
.
8
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0
7
.
1
0
0
17 広 州 市 天 賜 三 和 環 保 工 程 有 線 公 笥
4
.
4
10
6
.
68)
18 山主 乾 電 刀 工 法 証 書 拘 院 有 限 公 司
19 i折iI:ti亙天求長と環~有限公司
20 湖 南 永 得 税 有 配 殿 紛 有 線 公 言1
4
.
0
0
5
3
.
9
8
5
3
.
9
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5
1
.
8
3
5
6
.
6
4
5
4
.
5
6
5
:
:
>
6
7
8
9
10
中 鼠1
零奇環保草寺筏宥限公司
話時大綱新機'
i
!
t
工程有限公笥
中'is
t
愛 逮 逮Z
震 保 工 後 有 線 公 言1
山東三高度燦保工程有綴公言弓
忽建直E浄里震保在笠宮き平r
限公司
i
指定E
実 地 球 傑 工 程平¥線公司
n
1
'
1
密閉方環縫平正際主t
正E
公司
中国務官:i ( 終 盤 } 工 緩 有m公 司
窓 凍 保 工 程 有 線 公 言1
II 江草草基革i
唐 讃 潟 科 技工 務 有 限 公 害I
12 中 産1*
13 北京国包消1Ir毒殺保有限公司
1
暴 君 主 療 保 有 限 公 言1
14 安ナ1
15 北 京 矧 新 明 王 設 保 科 妓 宥 限 公 問
1
6
器時江~ß途君主保科害主事¥限公司
3
9
.
6
6
3
34
.
310
32.870
2
2
.
2
以3
20.744
19
,
070
1
8
.
0
4
0
1
6
.
3
5
0
HU05
1
4
.
2
8
7
1
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.
7
2
0
no
回
1
0
.
7
7
0
4
55
8.
5.
4
60
技術移転元
契約主主
f
1
・
合
∞
ドイツ
ア メ リ カ . ドイ/'
S本
イ タ リ ア . 7ラ ン ス
オーストリア.日本
ドイツ
ドイツ
ア メ リ 均 . ドイ、y
オ ーλ ト リ ア . 中 関
ア メ リ カ . 日司主
中箇
オー ストリア
事事国. 中 国
ドイてア
中E
副
ドイツ
アメリカ.テ'ンマーク
ドイツ.中国
オーストリア
オーストリア.イタリア
イ タ リ ア . ア メ リ カ . ドイツ
出所 ;堀井伸浩編 「
中 国の持続可能 な成長一資源 ・
環境制約の克服は可能か ?J
日本貿易振興機構アジア経済研究所、 2010年 3月
表 7は中国圏内の排煙脱硫装置メーカーのトップ 20社についてまとめたリス
卜である。中 国で普及 している排煙脱硫技術の多くは欧米由来の技術となって
い るという実情がある。日本はドイツと並び、排煙脱硫技術については世界最
先端と評価されて いる
。 しか し、表 7の通 り、技術移転先として 目立つのは、
ドイツをはじめとする ヨーロ ッパ、そしてアメ リカで ある。 日本はこのランキ
3
'
7
ングの中にもあまり名前が出ていない状況である。最初は日本の技術を採用し
ていた排煙脱硫装置を商品化する際にはコストダウンの面で問題が生じ、他の
国の技術が採用されることとなった例が多い。したがって、中国で普及してい
る排煙脱硫技術の多くは元々が欧米由来の技術となっているのが実情である
(堀井、 2010)
2.6.3.3日中技術協力動向と課題
日本は、エネルギー・環境分野における中国への技術協力を、政府開発援助
(
O
D
A
) という形で実施してきている。 [34]ODAには、開発途上国に対して直接
支援を実施する二国間援助と、国際機関を通じた援助(多国間援助:国際機関
に対する出資や拠出)があり、さらに、二国間援助には贈与の「無償資金協力」
と「技術協力」、政府貸付の「有償資金協力(円借款)J がある。
無償資金也力
[所掌機関は外務省、
そのもとで NEDO(新エネ
二国間援助
ト-rl贈与
ト-rlルギー産業技術
σ57%(9061億円)]
μ8
.1覧(
5
7
6
1億円)]
構〉等が実施]
[193%(2314億円)]
政 府 開 発 援 助(OD
A)
[総額1兆1964億円、
2
0
0
1年ベース]
け
11蹴 勧
[所掌機関は国際協力
J
I
cA
)
)
事業団(
[
2
8
.8弧 (
3
4
4
7億円)]
国際後関に対する II
-一般無償援助
一般プロジェクト無償
ノン・ブロジェクト無償
留学・研究支援無償等
-水産無償援助
-緊急、無償援助
-食料援助等
l
-ブロジェクト技術協力
-開発調査
-専門家派遣
-研究員受け入れ
-膏年海外協力隊派遣等
l
t包資.~~包
町 一
[
276覧(3300億円)]
【所掌機関は固際協力
銀行(JBIC)
】
[
27
.
6
%(3300億円)]
・ノンプロジェクト借款
・債務繰延
l
図 6 日本の政府開発援助 (
O
D
A
) 実施体制の仕組み
出典:外務省 ODAホームページ
図 6には、 2
0
0
1年実績ベースの全金額と総額に対する害J
I合を記しであるが、
38
無 償 資 金 協 力 や 技 術 協 力 の 贈 与 の害1 合 が 約 半 分 と な っ て い る。
企業の総投資活動 を把握するた め、日 系企業が、中国への投資をどれ ぐら
い行ってきて いるかを E U系
、 米国系
、 アジア諸国系企業と 比較 した。
対中投資の推移(
実行額〉
(億ドル〉
200
一+一 日系
150
ーーー アメリカ
ー 『炉
100
系
- EU
系
ー噌ー 香港系
・
…)
(
.
.
.台湾系
ー_
50
韓
,国系
0
1998
1999
2000
2001
2002
2
003
(
年度)
図 7 企業の対中投資金額の推移 (
実行ベース)
出典:大平、エネルギー・環境分野における日中技術動向と今後の展望
図 7 にエネルギー・環境技術を含む全技術分野における対中投資金額(実行
、。
ベース)推移を示す。 日系企業の投資は、香港系、 E U系企業に比べて小 さし
中国でのヒ ア リング調査結果によると、 この原因として、日系企業の中国での
現地情報収集能力、営業力、 販売力が、 E U系企業に比べて低下 して いること
が挙げられている。
2
.
6
.
4経積面と汚染問題
表 8に中国政府は第 1
2次 5カ年計画での「グリーン経済」、「低炭素型経済」
への転換を目指 してお り、上記の環境汚染物質の削減を規制やインセンティブ
39
の付与なと千準々な手段を通じて実現する考えである。このうち C
O
Dl
とS
0
2,削九
ア モニア性謹予震の排出盤仁ついては
2
0
1
1手
t
:k前年比 lS
払の即州岐を目指す
こkが 1月 1
4日まで開催された全国環1
梨県全作業会議こわいて周生覧環鴻↑府警
部長(環境相L
こ相当) ,こより明らかじこされた。
水処潔場でdサ井出荷M費
や
周環境保護部長は同会議で 下
農業分野でに汚染原へd対策石炭火カ発電澗 L
こお
,
:
:
:
!
重
点
的i
,:::取り組んでい
ける月矧況。脱硝の強化なと i
老
健 8 中関 (
J
)
第
r
ことを明らかしこしれる。
1
2次 5カ年計爾b
こおける源域分野 (
J
_
)関係
2m自称箆集媛、建設会
,
悌
l
C
院
一例
(出奥)中国政府公表資料をもとじこ大手両信研作成
尚 岡家環t
食保殺さ事簿類
保忽君主必修終列
1
2次 Gカ走事計爾の中
総賞制U
f
f
l
汚染1
側 同 州 開t
責
c
ニ般化硫多安川附泰撲を強調し丸途多様発生源 c
J6るニ酪ヒ硫
4
0
黄の排出制限を重点的に行う 。火力発電所の大気汚染物排出基準の改定とその
執行を強く推進し、火力発電業の二酸化硫黄の排出削減業務へのシフトを継続
させてし、く 。 大気汚染物総合排出基準の二酸化硫黄排出制限値とそれに関連す
る監測方法、電力熱力などの生産供給業、非金属業、黒色金属精錬およびプレ
ス加工業、化学原料及び化学製品製造業、有色金属精錬およびプレス加工業、
石油化工精錬および核燃料業など工業汚染源に関連する業種に対する基準の制
定、改定などを強化する 。 二酸化硫黄の排出削減に関連するクリーンプロダク
ション基準、環境監測方法、基準などに関連する付随基準、電力業の脱硫設備
の安定の運用、非電力業界の脱硫黄施設の建設、構造調整、工業用炉の技術力
向上、小型工業用炉の買い替えなど二酸化硫黄排出制限に向けた活動を促進す
る。
2
.7新規性
本研究の新規性 は従来研究の「健康面 J I
経済面 J I
技術面 J I
環境面 J 4
つの側面 を踏まえ、日本の排煙脱硫技術を中国に移転する場合 、健康被害の角
度から移転効果を評価する ことである 。つまり、 日本の排煙脱硫技術を 用い
、
中国大気汚染の改善を図るとともに、大気汚染に関わる患者数の減少数でその
効果を評価することである 。
2
.
8本章のまとめ
本章では先行研究による 中国の大気汚染の 問題点と 中国が環境対策の不足を
抽出し 、中 国の大気汚染康被害の現状 を述べた。 SWOT 分析とステークホルダー
分析 を用い て、日本の技術中国 に移転する際に、 日本側 の強みと弱み 、各関連
経済面 J I
技
ステークホ ル ダーへの影響を分析した。従来研究の「健康面 J I
環境面 J4つの側面を踏 まえ 、日 本の排煙脱硫技術 を中国 に移転する場
術面 J I
41
合、健康被害の角度から移転効果を評価することは本研究の新規性を明確した。
42
第三章分析方法
3
.1中国の排煙脱硫データを用いる分析(マクロ分析)
中国環境保護局各年度 のデータより、二酸化硫黄の排出量を ま とめた。 図 8
に示す。
1
9
9
8ー 2
0
1
0年度全国 S02の排出量
3
0
0
0
(
λ ム限)酬召
2
5
0
0
nuunHvnHV
nununu
nURJvnu
nL4141
一← 全国 S02排出量
-工業 S02排出量
一 生活 S02排出量
」
ム
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5
0
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c
t
L
"
'
〆
年度
図8 1
998年
201
0年度全国 二酸化硫黄の年間排出量
これにより、 中国国内の二酸化硫黄排出総量と 工業 (
製造)における二酸化硫
998年から 2006年までは増加の傾向にあることが明らかになっ
黄の排出量は 1
た。
43
工 業 5 0 2排 出 量
2700
2600
2500
公
~
2400
同酬 2300
、¥
¥、
皿
│
ヨ
曹三
2200
¥
、
-
l
一 司 令 ー 工 業 5 0 2排 出 量 │
.
.
_
2100
2000
1900
2006 2007 2008 2009 2010
年度
図 9 2006年
2010年中国にお ける工業二酸化硫黄の排出量
図 9によれば 2006年から 2010年まで中国における 工業二酸化硫黄の排出量
が減少の傾向が見られる 。 しかし、年間依然約 2000万トン 二酸化硫黄を排出 し
ている 。 したがって 、中国の 工業排出二酸化硫黄の減少対策はまだ不十分であ
り、より脱硫の効率良い技術の必要があるであろうと考えられる 。
/
1
.
忽B
広議竃
F
∞ (F
l
u
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.
.
.De制Ifuri泊 I1刷}
険煙脱農g竃
αE白紙_ryP
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舶め
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EU
F
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.
・
・
7
・
{F
ν
R
・
・
・
'
・
.
図1
0 石炭が発電所の原材料 として使用す るプロセス
44
図1
0は石炭が発電所の原材料として使用するプロセスである 。プロセスの最
後脱硫設備の脱硫率は単位量の石炭が排出させる二酸化硫黄の量を比較すれば、
発電所の排煙脱硫設備の SOz排出係数を比較で、きる 。
したがって、二酸化硫黄の排出量(万トン)ニ排煙脱硫装置の SO
z
排出係数×
石炭の使用量(万トン)の式で日本と中国の排煙脱硫装置の SOz排出係数を計算
できる 。
表8 2
0
0
1年 一 2008年中国全国年間石炭の消耗量
項目
石炭の消費量(単位:万トン)
合計
2001
1
42
21
7
1工業 用 燃 料石
炭
炭
9
12
34
3057
1
│
1
5281
2
2003
1
72430
1
1
0
72
8
2
2
61
64
1
43627
2007
285377
増 量率
4.2
l
E
60796
1
8781
5
7
8
6
4
2
6.4
1
9
0
7
8
1
15附
1
16798
7
│
卜
99862
l
E
42624
9
1l
側
m
I"
En
'
iI
l
l1
i
20
4
12
I
l36524
お 97
2
1l
2005
工業 用 原 料石
21
741
l
E
1
8920
│
巨
1
18附
2.1
2.2
出典 :中 国環境保護部
Oz
排出係数を計算する 。
まず、 中国 の排煙脱 硫装置の S
表 9 は二酸化硫黄の年間 工業排出量は中国環境保護部のデ、)タを使用し、 作
成 した。 尚、国際電力網
(
P
o
w
e
r
.I
N
-E
N
.c
om
)の統計デー タよ り 2009年に 中国
45
における発電用石炭の使用量は当年全国石炭産量の 5
0
出ぐらいを占めることを
0
0
9年中国石炭生産量は 3
0
.
5億トンであることを
示した。中国国家統計局は 2
0
.
5億トン X50%=152500万トンである。
発表した。すなわち、 3
2
0
0
9年中国における発電用石炭の総量は 1
5
2
5
0
0万トンである。
以下の計算式において A,が中国の工業用燃料石炭の量を表示する。すなわち、
A
c1
5
2
5
0
0
(万トン)である。
二
中国電力企業連合会 (
C
H
I
N
AELECTRICITYC
O
U
N
C
I
L
) のデータによって、 2
0
0
9
年中国全国火力発電業界の二酸化硫黄の年間排出量は 948 万トンである。以下
0
0
9年中国全国火力発電業界の二酸化硫黄の年間排出量
の計算式において Bは 2
を表示する。すなわち、 B
c
二9
48 (万トン)である。
中国の排煙脱硫装置の S
O,排出係数は αcで表示する。
したがって、中国排煙脱硫設備を使用する場合二酸化硫黄の排出量(万トン)
二中国の排煙脱硫装置の S
O,排出係数×中国の年間石炭の使用量(万トン)の式
で中国の排煙脱硫装置の S
O,排出係数を計算でする。
即ち、
B
c αcXAc
-①
二
①より、式②が得られる。
αJ二 B/AJ' ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ②
A
c 1
5
2
5
0
0 (万トン)、 B
c 948 (万トン)を②に代入すれば、 αcを求めることで
二
二
きる。
αC 二 948~
1
5
2
5
0
0 0
.
0
0
6
2
二
4
6
即ち、中国の排煙脱硫装置の SOz排出係数は O
.0062である 。
3.2日本の排煙脱硫データを用いる分析(マクロ分析)
表 9 2005年大気汚染物質の発生源別排出量
窒素酸化物
232
(単位
1000トン)
67
54
非メタン炭化水
1
1
3
3
1583
301
素
出典:総務省統計局 (2011)
表 9は 201
1年総務省統計局のデータにより作成した表であり 、日 本の 硫黄酸
化物 の排出量は 18万 トンである 。硫黄酸化物とは、硫黄の硫化物の総称である 。
硫黄酸化物は二酸化硫黄、三酸化硫黄などを指す。石油、石炭など硫黄分を含
んだ燃料が燃焼して 生じ る汚染物質で 、一般的 に燃焼過程で発生するのは大部
分が二酸化硫黄である。
んを用いて、日本の年間二酸化硫黄の排出量を表示する 。そしたがって 、2005
年一年間に 日本における二酸化硫黄の年間排出量は A
J=1
8万 トンである 。
2005年に関しては日本で年開発電用石炭の総量に関するデータが見つからな
かった。 そのため 、間接的に計算 した。
平成 21年 (2009年度)の総合エネル ギー統計による 日本の発電形式は事業用
発電と自家用発電の 2種類に分けられる 。表 4は事業用発電であり、表 5は自
家用発電を示した。
47
2005年事業用と自 家用石炭の総量は表 4と表 5により 2333PJ十 364PJ=2697PJ
である。
表 1
0 事業用発電の燃料構成の推移 (
2
0
0
9確報)
5
3
59
6
0
(単位:P
J
)
2488
7
6
1
「
I
L__
2661
694
l
「一一
57
L一一
59
2
248
56
6
00
「一ー
」
出典 :日本総合エネルギ)統計
表 1
1 自家用発電の燃料構成の推移 (
2
0
0
9確報)
(単位 :P
J
)
出典 :日本総合エネルギー統計
48
2
0
0
4年の発電用石炭の使用量は 2
1
8
9
P
J十 3
9
4
P
J二2
5
8
3
P
Jである。日本総合エ
ネルギー統計のデータより、 2
0
0
4年電力産業分野の石炭消費量は 7
5
4
9万トンで
ある。単位の違いによって、換算が必要である。
したがって、
2
0
0
4年石炭使用量 (
p
J
) ~2004 年石炭使用量(万トン)二 2005
年石炭使用量
(
p
J
) ~2
0
0
5年石炭使用量(万トン)
Xは 2
0
0
5年日本の石炭使用量である。
2
5
8
3
P
J~7540
万トン二 2697PJ ~
x
したがって、
X二7
8
7
2
.7
8 (万トン)、となる。
2
0
0
5年日本の石炭使用量は 7
8
7
2
.7
8万トンである。 (
A
Jで表示)
二酸化硫黄の排出量(万トン)二排煙脱硫装置の S
O,排出係数×石炭の使用量
(万トン)の式で日本の排煙脱硫装置の効率を計算する。
即ち、
B
J
二 α
JXAJ' ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ③
②より、式②を得られる。
αJ二 B/AJ' ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ④
B
c
二 1
8 (万トン)、 A
J二 7
8
7
2
.7
8(万トン)を②に代入すれば、 αJを求めることが
できる。
αJ 1
8/78
7
2
.7
8 O
.0
0
2
2
9
二
二
即ち、日本の排煙脱硫装置の S
O,排出係数は O
.0
0
2
2
9である。
4
9
3
.
3中国二酸化硫黄を原因となる患者数の推定
鬼頭 (
2
0
1
1天津市の環境保全シミュレーションによる、天津市全体を 1kmX
1kmメッシュに分割し。各メッシュの二酸化硫黄濃度と健康被害を予測するモ
デルを使って、 2007年天津市の原状で二酸化硫黄濃度を計算させるシナリオで
ある。健康被害の定義は環境所環境保健部発表した日本の公害障害程度の定義
を用いて、「労働することが出来ず、日常生活に著しい制限を受けるか、又は労
働してはらず、日常生活に著しい制限を受けることが必要とする程度の心身の
状態で、指定疾病の種類に応じて環境大臣が定める基準に該当するもの」であ
る
。 2007年天津市工業排出二酸化硫黄は 39万トンであり、健康被害人数は 6900
人、シミュレーションの結果は 2007年の排出量を原状に維持すれば、健康被害
人数は将来の 21年間新規患者数は毎年約 6900人であることを示した。二酸化
硫黄の排出量と新規患者数の関連性によって、中国全国二酸化硫黄を原因とし、
毎年新規患者数の人数を推定する。
2007-2010年中国工業二酸化硫黄平均排出 1965.4万トン、
二酸化硫黄排出量と新規患者数の係数は 6900 人 ~39 万トン二 176.92 人/万トン
中国全国新規患者数二 1
7
6
.
9
2人/万トン X1965.4万トン二 347,
718.57人
即ち、二酸化硫黄を原因とする中国全国年間新規患者数 347,
718.57人である。
患者数の削減
3.4日本の技術を導入する場合に、中国の大気汚染に関する息者数の削減数
中国の年間大気汚染に関わる患者数の減少人数 (
N
) の計算方法は以下のとお
りである。
患者数の減少数二(中国脱硫設備を使用する場合排出の S02の総量と日本排煙
脱硫使用する場合排出の S02の総量)x中国で年間大気汚染に関わる患者数÷中
国の年間二酸化硫黄の排出量である。
5
0
大気汚染というと、四日市晴息のように、日市息がよく知られているが、肺癌
といった呼吸器系や心筋梗塞等の循環器系疾患との強し、関連性がある。 WHO の
r
D
e
a
t
h attributable t
o urban air p
o
l
l
u
t
i
o
n
J による大気汚染に関わる患者
数の計算方法は各種の大気汚染濃度の違う地域を比較し(晩生症状)、同じ地域
で時々刻々と変化する大気汚染濃度と死亡率の関係(急性症状)を慎重に研究す
ることにより、大気汚染による犠牲者の数が統計的に推計することである。だ
から「大気汚染に関わる患者」では人大気汚染が原因とし、何らかの病気にな
る者である。
そのため、 WHOのデータによる年間大気汚染に関わる患者数は 35万人である。
W万トンの石炭を燃焼し、中国の脱硫設備を使用する場合排出の S02の総量は X
である。
W万トンの石炭を燃焼し、日本排煙脱硫使用する場合排出の S02の総量は Yであ
る
。
中国で年間二酸化硫黄汚染に関わる患者数は Pである。
中国の排煙脱硫装置の SO,排出係数は αcである。
日本の排煙脱硫装置の SO,排出係数は αJである。
中国の年間二酸化硫黄汚染に関わる患者数の減少人数は Nである。
したがって、
N
二
(
X-y) xP/X・
⑤
仮定発電消耗燃料としての石炭は W 万トン、
X wxαc・
-⑥
Y wxαJ.
・⑦
二
二
⑦と⑥を⑤に代入し、
N
二
(wxαc-wxα J
) XP/ (WXαc)
5
1
すなわち、
N (1α/αc)XP
二
中国の排煙脱硫装置の SO,排出係数は αC二 0.0062であり、日本の排煙脱硫装置
.00229である。 Pは大気汚染に関わる患者数である。
の SO,排出係数は αJ O
二
N (1α/αc)XP
二
αc二 0.0062、 αJ二 O
.00229を式に代入し、
N= (1-0.00229~0. 0
0
6
2
) X347,718万人
したがって、
N二
(1-0.369) X347.718万人
N=219410人
したがって、日本の技術を中国に移転すれば、大気汚染に関わる患者数の削
減人数は年間 2
2万人弱を削減できることを推定できるだろう。
3.4 結果に対する考察
Pは大気汚染に関わる患者数である。 WHOが「中国で年間 3
5万人が大気汚染
を原因として病気になる」ことを発表したデータを用いて、計算した結果が日
本の技術を中国に移転すれば、大気汚染に関わる患者数の削減人数が年間
22.085万人削減できることを推定できるとしづ結果を得た。しかし、分析の対
象とし、二酸化硫黄の排出量だけでなく、他の汚染物質も患者数増える原因に
なっている可能性もある。そのため、用いたデータの妥当性を考察する。
WHOは大気汚染に関わる患者数の計算方法は各種の大気汚染濃度の違う地域
を比較し(晩生症状)、同じ地域で時々刻々と変化する大気汚染濃度と死亡率の
関係(急性症状)を慎重に研究することにより、大気汚染による犠牲者の数が統
5
2
計的に推計することである。単純な一種類の汚染物質による患者数を推定でき
る従来研究が現段階で見つからなかった。そのため、天津市のデータを用いて、
中国全体の患者数を推定する妥当性を検討する。
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」
l
1 中国における大気中二酸化硫黄濃度分布予測 (1992年)
図1
中国の大気中二酸化硫黄の分布予測図であり、色っきの部分は二酸化硫黄の
こなると二酸化硫黄の濃度が高くな
排出量が多いところであり、特に色が濃く L
ることを示した。
0
2の汚染都市は 9
5メッシュを示す、
そのため、地図の各メッシュを計算し、 S
.
9
9である(すべて濃度の平均値で計算した)。天津市を
その濃度の平均値は 0
.
0
1
0
.
0
2であり、特に、鬼頭らの研究で天津
はじめのオレンジ色のところは 0
.
0
m
g
/
m3であることを示したので、天津市はモデ、ルとして、
の二酸化硫黄濃度は 1
中国の二酸化硫黄による患者数を推算することが妥当だと考えられるだろう。
中国環境保護部の記事より中国の 6
0
0以上の都市における 6
2
.
3
%の都市でニ
53
酸化硫黄平均濃度は中国空気標準 2級以上であり、中国「播綱 2
0
0
9年の記事よ
.
0
7
7mg/m3であり、環境標準二級を達成
る、天津市の年平均二酸化硫黄濃度は 0
0
0以上の都市中 3
4
1都市が環境標準二級を達成した。し
した。同時に、中国 6
たがって、天津市はモデルとして、中国の二酸化硫黄による患者数を推算する
ことが妥当だと考えられるだろう。
日本技術移転がどの程度の効果を期待できる理解を得ることが分かつてくれ
ることが最も重要なことだと考えられる。
3
.
5 本章のまとめ
本章では中国と日本の排煙脱硫装置の効率を計算し、日本の技術を中国に移転
した場合の、大気汚染に関わる患者数の削減人数を求めた。 WHOの提供した数値
2
.0
8
5
より、日本の技術を移転する場合一年間中国の大気汚染に関わる人数は 2
万人であることを予測した。そのため、日本の技術移転は中国の大気汚染に関
わる患者数が大幅に削減させるだろうと考えられる。
54
第四章
中国の大気汚染問題を改善のための具体策の提案
第三章の結果から日本の技術移転のような国際的な協力は中国の大気汚染問
題を改善することに対する効果を期待できることを考えられる。本研究は排煙
脱硫技術の移転を中心とし、健康被害患者数の削減可能性に対する推定をした。
なお、健康被害の患者数の削減に伴い、 中国政府と中国国民の医療費用の減少
傾向を推定できる。 そのため、本研究では日本の技術移転は健康面にポジティ
ブな影響を与えると同時に中国国民の医療費の削減に資するものと考え、 中国
国民の医療費その削減額を比較する。
4
.1 日本は他国より中国に排煙脱硫技術移転の強み
従来研究に日本の排煙脱硫技術はドイツ並び、排煙脱硫技術については世界
最先端と評価されている。 しかし、本研究の調査で日本は他国より排煙脱硫技
術はドイツよりさらに効率が良い技術を持っている。
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開
4
母
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k
W
hあたり排出量
図1
2 各国の排煙脱硫技術を用いる火力発電電力量 1
出典:出所: 電気事業連合会
55
日本の火力発電所の環境技術は非常に優秀である。図 1
2は、電気事業連合会
が日本の火力発電所の環境性能の優秀さをアピールするために作った資料であ
0分の 1程度の SOxや NOxしか出さな
る。アメリカより単位発電量当たりでは 1
いようです。しかし日本はアメリカよりも、圧倒的に人口密度が高いので、そ
のことも考慮する必要があるでしょう。やはり火力発電所の環境技術に関して
は、日本はアメリカよりも優れているようです。このように
O
E
C
Dのデータから
も裏付けられました。硫黄酸化物と窒素酸化物の平均で見ると、アメリカでの
大気汚染物質の 4 割 ~5 害IJ 程度が発電所からでていますが、日本は 1 割 ~2 害IJ
程度です。
4
.
2 結論
短期的に経済面をみると確実に排煙脱硫設備を導入する投資が巨大であり、
しかし、根本的に環境を改善させるのは、技術の輸入する方が早い、品質も保
証できる。特に、他国の排煙脱硫装置と比べ日本の火力発電所の環境技術は非
常に優秀である。長期的に考えれば、根本的に大気汚染と経済面を考えれば、
先進の技術を導入する方がよいだろう。
56
第五章考察
日本の技術を中国に移転することによって、大気汚染に関わる健康被害の患
者数が減少できることを本研究で示した。 しかし 奇妙なことに 、第二章に書い
たように日本の技術は中国における排煙脱硫分野で上位の順位を占められなか
った。中国の大気汚染問題の元凶として石炭利用であるが、技術の導入によっ
て利用の制約となっている環境問題が大きく改善の方向に向かいつつある現状
である。しかし、排煙脱硫技術を持つ日本企業は中国に導入することが困難で
あり、欧米由来の技術が中国で採用している実情がある 。欧米の会社は中国で
は中国企業との合弁会社が基本である。
この章においては日本の排煙脱硫技術を中国に導入する際に遭った難関と日
本の企業側と中国企業側に現存し ている 問題点 を考察する。 尚、中 国の排煙脱
硫分野で、上位ランキングを占めているドイツとアメリカを代表としての欧米企
業と日本企業の中国移転するモデルを比較し、欧米 由来の技術が中国で採用 さ
れてし 、
る原因 を解明する 。
5
.1日本企業が中国に進出の難関に関する仮説
日本企業が 中国に技術移転の際に、順調に行 えない原因として以下の 4つの
仮説を予想されている 。 (堀井、 2010)
仮設 1 :中 国の脱硫設備は低価額であり、 日本企業の高コス ト体質のため、
中国市場に進出することが困難であった。
仮設 2:中国に技術移転する際に、日本企業は日本仕様にこだわり、欧米企業
のようにカスタマイズ(設 定や設計を調整 し、ユーザの好みに合わせて 作り 変
える こと) を採用することを しなかった。
:技術移転の際に日本企業は I
P
R知的財産権問題を違法に模倣されるこ
仮説 3
とを恐れ、中国 に技術移転が進めら れなかった。
57
仮設 4:中国の国別ブランド意識の好みより、日本の技術と製品が受け入れら
れない理由であった。
以上 4 つの仮設を検証するため、 2011 年 8 月と 2012 年 l 月に仮設 1~ 仮設
4 に関するインタビューを行った。 2
0
1
1年夏休みに中国漆陽環境保護局の役人
のインタヒ、ューを行った。 2012年 l月に北京大学中国の排煙脱硫に関する研究
をしている博士の方と九州大学堀井准教授にインタビューを行った。
5
.1
.1仮 設
5
.1
.1
.1仮 説 1:コスト
中国の脱硫設備は低価額ので、日本企業の高コスト体制のため、中国市場に
進出することが困難である。 3つのインタビューによれば、仮設が日本の排煙脱
硫装置が中国に技術移転の際に受け入れにくい一番重要な原因という視点を示
した。
そのため、欧米技術を採用している国産化の排煙脱硫設備と日本の排煙脱硫
設備の値段を比較する。
表 1
3 中国で稼働している排煙脱硫設備の情報(筆者まとめ)
製造先
使用企業
重 灰E
各項発電所
日本
価額
脱硫率
菱 重 工 株 90%以上
3-4億元/基
(42- 5
0J
{
意
式会社
円)
九龍電力会社
中国産
90%以上(試運行中問題
発生、脱硫率が基準に達
成できず)
58
1
.4億元/基
意円)
(19.6f
5
.1
.1
.2仮 設 2:カスタマイズ
中国に技術移転する際に、日本企業は日本仕様にこだ、わり、欧米企業のよう
にカスタマイズを採用を行ってこなかった。 3つのインタビュー結果によれば、
北京大学に在籍している博士の方と漆陽市環境局役員の方は中国現在には排煙
脱硫装置の本質的な技術を研究している段階で、日本のようなそのまま日本仕
様を提供しているビジネススタイルは中国企業に受け入れることが難しいと考
えられる。中国政府が脱硫装置を生産している企業に「国産化」を要求し、品
質を保証しながら、コストダウンを実現することを希望である。そのため、技
術だけ提供している欧米企業は日本より高い市場のシェアを占めているものと
考えられる。
5
.1
.1
.3仮 設 3:IPR
技術移転の際に日本企業の IPR知的財産権問題を違法に模倣されることを恐
れ、中国に技術移転を進めなかった。事例説明としては日本富士化水工業株式
会社と中国華陽電業株式会社を挙げる。日本企業は知的財産権問題に関する遠
慮があり、中国に技術移転する際に壁になっているだろう。
5
.1
.1
.4仮 設 4:ブランド
中国の国別ブランド意識の好みより、日本の技術と製品が受け入れられない
理由である。中国の企業と国民が意識の中で日本の製品より欧米の商品を好む
という理由で仮説 4を立てた。
5
.1
.2 仮説を検証の結果
仮説の検証として、 2011 年 8 月と 2012 年 l 月に仮設 1~ 仮設 4 に関するイン
タビューを行った。 2
0
1
1年夏休みに中国漆陽環境保護局の役人のインタビュー
59
を行った。 2
0
1
2年 l月に北京大学中国の排煙脱硫に関する研究している博士の
方と九州大学堀井准教授にインタビューを行った。インタビューの結果は表 1
4
で示めしている。
4 仮説に関するインタビューのまとめ
表 1
。そう思う
-ややそう思う
中国環境保護局の方
企あまりそう思わない
北京大学の博士の
xそう思わない
九州大学堀井准教授
方
仮説 1 (
コ
。日本より輸入され
.日本の排煙脱硫
。日本企業の中には
ストが高
た排煙脱硫設備の 1慎 設 備 の 性 能 が 良 い
激烈な価額競争を嫌
し
、
)
調に運転している。
だけど、コスト高
って、中国市場への
日本の製品の信頼性
いと中国の企業に
参入に及び腰の企業
が高いけど、コスト
負担が重くなる。
が多い。
が国産化された設備
より高いので、中国
に進出しにくい。
仮 説 2(
カ
.日本の企業に対す
。中国企業は一番
。欧米の技術移転方
スタマイズ
る中国の現状と市場
大切のが「国産化」
式のように中国市場
してない)
に合わせることを望
しようとし、うこと
のニーズ、に合わせて
む
。
が重視するので、
製品をカスタマイズ
コストより、カス
し、コストダウンを
タマイズしない日
進み、高い市場シェ
本企業は中国市場
アを押さえる結果を
の高いシェアを取
もたらすものと思わ
60
れなかった理由だ オ
Lる
。
と思う。
仮説 3 (
知
。日本の企業を保護
企 中 国 に 技 術 移 転 。知的所有権保護問
的所有権保
について中国で知的
の際に技術移転の
護問題)
所 有 権 を 登 録 す れ 契約書をしっかり
現状のままでは排煙
ば、良いだと思う。
作れば、問題がな
脱硫装置の失敗に引
万一、中国政府は海
し、と思う。
き続きまた大きな商
題が理解できるが、
外より輸入技術への
機を失うことが懸念
保護対策を考えって
される。
ほしいである。
仮説 4 (
ブ
F中国人消費者は商
ランド意
品を購入の際に、ブ
設備は国別ブランド
識)
ランド意識があるか
意識がない。
F考えられない。
Fこのような大規模
もしれないですが、
企業は技術移転先と
設備の輸入先の国別
による選ぶことがな
、
し。
インタビューの内容より筆者作成
5
.
2日本企業の問題
以上の 4つ仮設より、日本企業が中国に技術移転する際に仮設し仮設 2、仮
設 3は成立し、仮説 4は不成立である。
61
5.3中国企業の問題
5
.3
.1国産化と組悪製品の横行(イノベーションのジレンマ)
世界で排煙脱硫技術について優位性を持っていた日本やドイツなどの企業で
あったが、いずれも導入を開始したのは 1
9
7
0年代にさかのぼり、そのあとは大
幅なコストダウンもないまま今に至っている。それがわずか数年で予想もしえ
ない大幅なコストダウンに中国は成功したわけである。その点は今後の環境問
題に対する技術的対応を考える上で重要な示唆を持つものだと言える。出発点
において、中国は基礎技術を有していなかったこともあり、当初は完全に海外
からの技術導入に頼らざるを得ない状態であった。そして 2
003 年時点でも 60
万キロワット以上の排煙脱硫装置については、国内メーカーには全く生産能力
がなかった。また、それ以下の規模でも重要な部品については輸入が中心で、
国産化率は 60%程度に留まっていた。
中国の排煙脱硫装置の導入が急加速したのは 2004年であり、 2004年の一年間
建設中のユニットが一気に l億 2
0
3万キロワットに急伸し、 2003年の 7
.
5倍に
003年に環境保護総局によって火力発電所の二酸化硫黄排
なった。この背景は 2
出基準が改正され (GB13223-2003) 、総量コントロールの数値目標が明確に設
定させたことで、ようやく排煙脱硫装置の市場が生まれることになった。
尚
、 2000年 2月に国家経済貿易委員会によって公布された「火力発電所の排
煙 脱 硫 の 鍵 と な る 技 術 と 設 備 の 国 産 化 の 要 点 に 関 す る 通 知 J (国経貿資源
[
2
0
0
2
J1
5
6号)も重要な役割を果たしたものである。この政策の文書に注目する
のは、この時点で明確にコストダウンのために国産化を行い、普及につなげる
とし寸戦略が指し示されていたことである。この時点での目標は、 2
003年 末 時
005年末時点まで国産化率 95%以上というものであっ
点で国産化率 90%以上、 2
た。この政策方針は脱硫装置生産メーカーが国内の部材メーカーを育成するイ
ンセンティブを与え、コストダウンに大きい影響を与えた。実際に国家経済貿
6
2
易委員会の国産化推進の政策に基づいて、モデルプロジェクトが実施された。
しかし、 2
0
0
5年時点で国産化率 95%以上という目標が達成できなかった。 2
0
0
5
年 5月には国家発展改革委員会は国産化率を 3年で 95%以上に引き上げる目標
を改めて指示した。国産メーカーによる部材メーカーの育成をさらに促進する
ことになった。このような大きな排煙脱硫装置の市場に企業の参入が自然に発
生し、コスト競争が激しくになった。
排煙脱硫装置の生産コストの内訳は、①原材料(主として鋼鉄)費用の 40%、
②製造費(輸送費の占める割合が高し、) 20% 、③技術パテント料 5~10% (国産
化により減少傾向)、④管理費(利潤を含む) 30~35% となっているとされる。
国産化によって①と③を低減しようとすることはコスト全体の半分近くを対象
とすることであり、コストダウンの効率性という意味では的を射ていたといえ
よう。しかし、コストダウンは実現したものの、それが果たして「正しい」コ
ストダウンであったのかという点については慎重に考えなくてはならない。導
入された排煙脱硫装置の中には、品質に多大な問題がある粗悪製品も含まれて
いるためである。品質劣化の原因として、プロジェクトで要求される工期があ
まり短いことや悪性の価額競争のため、排煙脱硫装置の品質が保証できなくな
った。排煙脱硫装置の品質が悪くになり、使用年聞の短縮や故障の発生など総
合的に考えると、資源の無駄になることになる。また使用する石炭の品質と脱
硫装置の設計とを十分に調整していないケースなども多かった。そのため、故
障発生率が高くなって、排煙の吸収塔内のミキサー、溶剤の循環ポンプ、ファ
ン、噴霧ノズ、ル、熱交換器などに特に故障が発生しているとされる。
この状況で、中国における排煙脱硫装置で生じた価額低下の限度を超えたこ
とを国産メーカーも考えられるだろう。わずか数年で 8 害J
Iも価額が急激に下落
したことで、国産メーカーも苦しい状況であった。 2
0
0
4年の時点、すなわち中
63
国市場が最も拡大していた時期に、排煙脱硫装置の売り上げが大幅に伸びてい
0
0
3年の 22.1%から 18.9%に低下しはじめた。こ
たが、業界全体の利潤率は 2
0
0
5年に、排煙脱硫業界でその当時第 1
3位の龍浄株式会
の状況は止まらずに 2
6位の葬達環保で利潤率が 7.4%に低下
社の利潤率は 12.3%に低下し、業界第 1
0
0
6年にはそれぞれ 8.9%、3.9%まで落ち込むことになった。収益
し、さらに 2
の落ち込みは脱硫装置価額の影響が大きいだ、ったが、鋼鉄などの主要な材料の
物価の高騰の影響もあった。この排煙脱硫装置の価額下落を引き起こしていた
のは粗悪製品を生産しているメーカーによるダンピング受注であると言えるが、
粗悪製品が横行しているのは、工業規格基準などが十分に整備されてし、ないこ
とが原因として考えられる。排煙脱硫装置に関しては生産メーカーの台頭が急
激であったため、政府の産業管理部門が目を届かないところがあるであろう。
そのため、政府の規制と市場のバランスをどう取るのかは難しい問題であった。
排煙脱硫装置の国産化は中国の国情で考えると、コストダウンを実現したの
ため、普及する可能性が高くになる。しかし、粗悪製品の問題を解決しないと、
またたくさんの問題が出てくるであろうと考えられる。排煙脱硫装置は初期投
資が膨大であり、メンテナンス費用も大きいであり、運転費用も年間数千万元
を要する。したがって、環境規制を守っているかどうかについてのモニタリン
グに制約することも非常に重要ではないだとうと考える。
5
.
3
.
2中国企業の社会責任
中国企業の社会責任はまだ重視されてないので、利益を重視するビジネスス
タイルで行っている。中国は先進国と同じ「先致富,后治理 J (まず経済を発
展し、その後環境問題を解決する)の道で覆轍を踏むことになり、環境保護を
しながら、経済発展することが中国のような発展途上国が選びべき道だと考え
6
4
る
。
私は日本企業が社会性をめぐる生産を展開することが非常に良い手段だと思
う。日本における企業は社会性を認識し、経営しながら環境保護を重視してい
9
6
0年代に環境汚染の時代を経験し、住民が環境被害を受ける事例
る。日本は 1
も多かった。そのようなケースの解決は裁判によって、発生源の企業が加害者
と判定され、企業の社会的責任が問われることになった。その後、企業と市民
の関係が悪化を防止のため、企業側は社会性をめぐる生産が始まった。
1
9
9
0年代後半日本における環境ビジネスを登場した。日本の企業が他企業と
のビジネスを立ち上げるようになった。たとえば、自動車業界においてそのよ
うな試みがみられるようになった。それはそのあと電気製品の再利用のための
回収システムやプラスチックボトルやビン、缶などの分別回収によるその再利
用のシステム化が実現することになった。そのようなシステム化の中で再利用
のためのビジネスが各地に計画、誕生することになり、いわば環境ビジネスが
成立することになった。また、ゼロ・ミッションという考えからもこの時期に
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1取得の方向に
導入された。企業内の環境整備への取り込みは各企業の I
0
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0年代に入ると新たな環境ビジネスがし、わゆる「環境にやさ
もあらわれら。 2
しい」商品開発が生み出し、エコマーク付きのエコグッズが次々商品化される
ようになった。このようなエコ商品は、消費者に環境保全に若干なりとも貢献
している意識を持たせたり、そのような購入心理をうまく生かす工夫もある。
それにより企業側もより社会的評価を高めることにより、企業のイメージを向
上させる戦略も見える。
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1を取得した企業も大幅に増加し
今現在、中国の大手の生産会社にも I
た。しかし、地域的な連携など社会をめぐる環境経営、社会貢献を重視する企
業がまだ少数であり、中国において発展中の多くの企業に日本のような企業と
65
地域環境とのかかわりのプロセスを参考になればよいでしょうと考えられる。
5
.
3
.
3中 国 の 環 境 問Oと N
P
Oの現状
中国の NGO/NPOは 1990年後半から急激に団体数を増やしている。これは、中
国政府においても環境問題の解決には環境問。の活動・協力が必要であると認
識したためであろうが、一方で NGO の団体数や活動範囲が慎重に制限された。
地球環境問題を考える時、地球益、人類益を価値の基準とすべきで、途上国の
経済発展による環境負荷を軽減するために最先端環境改善技術の移転が必要で
あり、先進国との協力が非常に重要であることを考えられる。
環境問。の活動目的と分野は森林の保全・緑化、自然保護、大気環境保全、
水循環保全、砂漠化防止、リサイクル・廃棄物、消費・生活、環境教育、地域
環境管理、地球温暖化防止とその他の 1
1分野を含めている。
中国環境リポートの記載によって、中国の NGOの発展過程を以下にまとめた。
1990年代になると、中国指導部は環境保全を怠れば社会的・経済的コストを
発生させることから、環境保護の法制度をつくり、環境非政府組織的G
O
) の存
在を認めた。最初の社団の発足は 1994年に成立した「自然の友」である。さら
に中国政府は環境保護に市民参加の政治経済システムの変更に至ることが危倶
されるため、 NGO の数と活動の範囲を慎重に制限した。尚、 1998年「社会団体
登録管理条例」が公布され、 NGOは登録を義務づけられた。中国政府は環境保護
に関心を持つ組織の育成、発展が重要であることを認識の下で、環境問。の数
が急速に増加し、団体数が 2000を超えた。しかし、この 2000強の NGO団体中、
l万元に満たない団体は 20%ほど存在している一方で 1000万円を超える予算で
運営している大規模な団体も全体の 0.1%ほど占めている。(表 1
5
)
表 1
5 中国の非営利組織の支出規模 (1998年)
66
支出規模
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出所:賢西津「第三次改革
中国非営利部門戦略研究(清華大学出版)
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) と呼ばれる NGOを政府指導で立ち上げ
中国では官制非営利政府団体 (
ている。たとえば、中国環境科学協会、中国環境保護産業協会、中華環保基金
は GONGOである。 GONGOは高官や職員が権力を持って、外国の NGOと共同事業を
設立するための手段となるあるいは外国政府や国際 NGOの援助希望の窓口的期
間となっていた。根本的な作用を発揮できなかった。中国の GONGO団体が国際
NGOの援助希望の窓口から環境保全を主な作用の本当の NGOに進化することを期
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寺している。
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4 関本は欧米各国に比A 、技術移艇の強み
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1国際経済関係の中で日中阿国の技術移転の集鯵
図1
3 国別国際技術交流(技術貿易)の構 成 比 (
平成2
1年度)
9
8
8
出典総合研究開発機構、 1
平成 2
1年度の技術貿易額を相手国別にみると 、輸出、輸入とも日本とアメリ
カ合衆国が最も多〈なってい注す。 との他 では、輸出でほ中園、タイなど・
のア
ジア諸国、輸入では ドイツ、イギ リス、フラ ンス などのヨ ー ロッパ諸国が多く
2
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なってい己
主す. [
目本から技術貿易相手国への貿易額は、アジア における中国が目本との技術
ま
貿易額が 13.8%を占めて断然一位 の地位である。 同時に日本からの技術移 伝i
他の固に比ペて、中国へのプラン ト輸出の形態が大きな割合を占める ことが分
9
8
8
) 以上のデータより日中 聞の経済協力と技術移転際に、経
かった。(
香西、 1
済合理'
性を反映するもので、 日本と中国は他の欧米諸国に比べて近いため郵送
事前ま小さ 〈
、 機械設備は目本から持っ てい 〈のが安〈になる からである。 との
意味では遠隔地にある投資園、技術総出固 とは状況が異なる 。また地理的 l
こ近
6
8
いということと、文化的な親近さを反映し、技術協力契約の実施に関しては、
追加的なアフターサービスも日本の場合、欧米諸国より技術移転が成功しやす
いだと考えられるだろう。しかし、実際に、排煙脱硫技術の技術移転が欧米他
国に比べ、日本の技術が対中環境ビジネスの技術移転の成功事例が少ない。
5
.
4
.
2日中協力の成功例
日中間に存在の環境改善技術の応用を着実に推進し、新しい技術を開発した。
現在すでに多くの成功した経験がある。たとえば、日中協力大同汚染水処理技
術、大同で行われる植林による水土流失の制御、山西省で行われるアルカリ土
壌の土地改良技術、および重慶市や;審陽市など大気重度汚染の都市で応用され
ている大気汚染防止脱硫技術である。
日本と中国の環境協力の関係は 1992年以来継続的に実施されてきた国際協力
機構 (
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y、発展途上地域などの
経済および社会の発展に寄与し、国際協力の促進に資することを目的としてい
る。)による「日中友好環境保全センター」を中核とした技術協力プロジェクト
が1
4年間の事業実績と中国側における環境問題対処能力の向上を持って、 2
0
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5
年にプロジェクトを終了した。現在、日中聞の環境協力の基本バランスは政府
開発援助 (
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) を中心とし、日本側は急速に中国の最も重要施策として位置づ
けられるようになった循環型経済政策に注目し、新たな段階を迎えた日中環境
協 力 の 方 向 を 深 く に な っ て い る
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分野
関係機関
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表1
3 エネノレギー ・環境分野における日中技術協力の例
出典:
*
1:国際協力銀行
*2:圃際連合機構辺土枠組条約に係る共同実施活動
外務省・政府開発援助 (
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) ホームページ;
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国際協力機構(JI
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) 日中友好環境保全センタ ー プロジェクト (
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l
70
エネルギー・環境分野における ODA を用いた日中技術協力の一例を表 1
3に示
す。エネルギー分野では、主に、 NEDOが中心となって石炭利用、天然ガス利用、
水力利用、エネルギー有効利用に関して、中国への協力を進めており、特に、
中国の主要エネルギーである石炭の有効利用に関する協力事業、すなわち、循
剛 (
C
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) 設備共同実
環流動床ボイラー導入支援事業や脱硫型 C
I
C
Aがリードして、
証事業等が実施されてきた。一方、環境分野では、環境省、 ]
大気汚染、酸性雨、水、一般廃棄物、化学物質、環境管理政策等、様々な分野
での環境対策協力を実施しつつある。しかしながら、これらの技術協力は、例
えば、脱硫技術移転でみると、パイロットプラント的な意味合いが強く、本格
的な導入にまでは至っておらず、技術協力の成果を定量的に把握することは難
しいのが現状である。(張、 2004) 技術移転の成果を定量的に把握することが困
難であるが、本研究の結果を示したように、定量的に効果を推定し、実際に高
い成果を得られない可能性も高いだが、将来性を考えれば、一部を実験用の発
電所を選定し、まず日中聞のプロジェクトを試運行すれば、定量的な効果を予
測できることを考えられるだろう。
7
1
第六章今後の課題と展望
6
.1 今後の課題
日本はアジアにおける工業先進国であり、また世界で最も発達した、貿易が
黒字国の一つである。日本は世界経済、貿易の発展、特にアジア太平洋地域の
共同繁栄に対してその経済力に相当の協力提供が必要である。特に、日本は四
大公害を経験し、非常に有用な経験と技術を持つ、一衣帯水の隣国中国が今現
在直面している環境問題の改善することを協力できれば、両国間の環境ビジネ
スを成功させると考える。このようなことから将来において日中両国の環境ビ
ジネスでは一層密接度を増す必要性を認識した。
6
.1
.1 自動車業界の注目
2010
年第 1四半期の二酸化硫黄排出量が 2009年同期比1.2%増となった。これ
は2007
年以来、各四半期二酸化硫黄排出量で初の増加となった。 2009
年第 3四半
期以来、経済が徐々に回復しており、中国の高エネルギー消費・高排出産業が
.9%増となった。しかし中国
高度成長し、 2010年第 1四半期で、中国 GDP は 11
全国二酸化硫黄排出量の 70%以上を占める電力・鋼鉄・非鉄・建材・石化・化
工などの資源型産業生産量の大幅な成長により、二酸化硫黄排出量の増加に関
わるのは自動車排気ガスの複合型汚染があげられる。中国の発電は石炭の割合
が高い。旧型火力発電を廃止し、脱硫集塵装置を設置したが、石炭対策をさら
に強化しなければ、大気汚染を根本的に改善することが難しい。
1月、環境保護部は「中国自動
次に自動車排気ガスを制限するため、 2010年 1
年)J を発表したが、これによると、 2009年に中国は世界
車汚染対策年報 (2010
最大の自動車生産・販売固となり、全国自動車保有量は l億 7000万台弱になって
いた。また、中国の自動車保有量が日増しに深刻化している。
7
2
6
.1
.2 中国における一人当たりの資源消耗量を意識することを強化する
中国の汚染物質だけの対策が根本的に環境問題を改善させれる手段ではない
と考えれる。中国は天然資源の埋蔵量が非常に豊富である。しかし、一人当た
りの資源所有量が極めに少なく、たとえば、鋼鉄、石炭、石油、食糧など工業
と農業製品の生産量が世界で上位の国であるが、一人当たりの量が非常に少な
い状態である。そのため、我々中国人の環境意識と資源の所有量が常に意識を
強くになければならない。できるかぎり物資の利用効率を高め、家電用品の長
くに使えるように品質を高め、ごみの分類、まだ使えるもののリサイクル、天
然資源の消費量を削減することなどを意識することを国民中に普及させ、国民
全体の中でよい習慣を養成させることが非常に重要だろう。
6
.
2今後の展望
6
.
2
.
1 近年中国市場のビジネス市場
日本の先進技術を移転することが日中両国間に対するそれぞれにポジティブ
な環境効果と経済効果を期待できると考えられるだろう。中国の環境ビジネス
市場は細かい分野にもよるが、一般の経済成長率より高い約 20%の速度で成長
1次 5
カ年計画期間の環
しており、有望な市場である。第一章に書いたように第 1
境資金投入額(政府・民聞の汚染処理設備の関連投資)は 5年 で l兆 4000億元、
2次 5カ年計画では 5年 で 3兆 1
0
0
0億元になると見込まれている。このほか、
第1
2008年一年間の省エネ・環境産業の年間売上額は l兆 4100億元、 2010年 l年の環
輿エネルギ一発展計画では 1
0年で 5兆元が投入される予定である。これのため日
本や欧米、アジア諸国の環境、省エネ分野の企業が中国市場に積極的に進出し
ている。細かい分野にもよるが、外資のシェアは 1~3 割程度である。欧米企業
は資材、技術、設備、マネジメント、制度設計、コンサルティングなど幅広い
サービスを提供したが、日本企業は資材、技術、設備の提供に止まっており、
73
日本企業の対中環境ビジネスのノウハウの蓄積や成功事例も少ない。そのため、
日本企業は対中環境ビジネスで、欧米の成功経験を参照し、今現在のビジネス
スタイルを変更し、将来的に日中聞の環境ビジネスの成功を期待されている。
6
.
2
.
2 中国の技術者の育成と適合の技術移転を選出
日中技術協力動向を経済協力、企業の対中投資から調査してみると、エネル
ギー・環境分野ならびにそれ以外の分野も含めて、日中技術交流は発展しつつ
4に示すように、政府ベースおよび民間ベース双方で日中協
ある。しかし、表 1
0
0
4;小川、 2
0
0
3
)。一つは、適合技術移
力における課題も出てきている(張、 2
転、もう一つは、技術者育成である。
1点目は、日本の協力内容と中国の実態がうまく整合していないという課題
で、中国側の資金面、制度面の問題からインフラ整備が追いついていない、一
方、技術や製品を提供する日本企業側は、現地情報の収集能力や営業力、販売
力が低下しており、移転技術のミスマッチが起きている。 2点目は、中国の現
場技術者、研究者に移転技術やノウハウが届いていないとしづ課題で、日本の
企業や大学からの専門家派遣数や派遣回数が少ない、技術やノウハウを教える
研修設備拠点が少ないという問題点がある
この課題への対策として、エネルギー・環境技術センターの設置が必要であ
る。日中両政府合意のもとに、中国での現場拠点にする。日本の企業、大学等
が得意技術・製品を展示、説明するとともに、省エネルギーを含むエネルギー
管理や環境管理の研修も幅広く行う。研修センターがあれば、現場の中堅技術
者にノウハウを提供でき、研修生は現場にそれを広く伝達できる。企業は、実
際の現場を視察して周辺環境や必要条件を把握し、それに適合した工夫も可能
であろう。また、今後、日本から中国へ移転する実用化技術の知的財産権保護
や、中国への技術移転に伴う投資環境整備も重要であり、日本の知的財産権保
74
護できる上で、中国政府と企業へ現場のノウハウ を提供できること を期待し て
U、
る。
I
貫目
課題
対策
-日本の移転技術が中国の現状に適合していない 。壷工芸ルま』・
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セ
ンタ』の i
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置
適合技術
移転
技術者
育成
-中国のインフ
ラ整備など資金面、技術面、制度面
の問題
-日本企業の現地情報収集能力、営業力、販売力
の低下
.中国の現場技術者、研究者に移転技術やノウハウ
が届いていない 。
-日:本からの専門家;*遣数、
;
眠追回数が少ない
研修設備拠点が少な
い
-日本の企業、
大学等が得意妓術・製品を展示、
説明、宣伝
エネルギー管理や環境管理の研修
-中国の現場視察による周辺環境・必要条件把握、
現場の生情報収集
-移転技術の知的財産権保謹や技術移転に伴う
投資環境整備等を中国政府ヘ働きかけ
表1
4 日中鼓術協力における課題と対策
出典:大平:エネルギー ・環境分野における日中技術協力動向と今後の展望
本研究は、中国の環境汚染問題は中国の国内問題であるだけではなく、 今ま
でそれ以上に国際問題になった。中国の酸性雨の一部はすでに日本を含む東ア
ジア地域に漂着している。なお、中国はまだ発展途上国であり、 一国だけで環
境問題に対応するには隈界がある 。国際的な協力が、今は不可欠にな っている。
したが って、本研究は日本の排煙脱硫技術を中国に移転する 際に、中国の大気
汚染患者数の削減数と患者数の減少数による推算した医療費と排煙脱硫装置の
投資費用を経済面で比較し、提案を行った。尚、日本排煙脱硫技術を持ってい
る企業は中国今現在のビジネスチャンスを明示し、日中両国間 W
I
N
WI
Nの環境
ビジネスを促進することを期待している。
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阿 w
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.cn/japan/fulezu2syoukai.html
0巻第 2号
, 2
004
2
6
.張、「中国の電力産業の動向」、エネルギー経済、第 3
2
7 財団法人日本エネルギー経済研究所
7
7
小J
1芳樹、「東アジアのエネルギーと
環境問題」、 2
0
0
3
2
8
. 大平:エネルギー・環境分野における日中技術協力動向と今後の展望、科
学技術動向、 N
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0
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2
9
. 中国電力企業連
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コミ
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31.北京争経鍬横杏 i
匂有限公司, 2
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0年中国屯力脱硫市場洞研披告,
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3
4.外務 省 :OD Aホーム ペ ージ、 h
7
8
謝辞
本研究を遂行するにあたり、慶Ji!(義塾大学大学院システムデザイン・マネジ
メント研究科の教授・学生の皆様に多くのご意見やアドバイスをいただきまし
た。ここに感謝させていただきます。
特に,本研究の主査である中野冠教授には,多大なるご指導を頂きました
研究の道筋が見えず右往左往している際,学識上のご指導のみならず、人生の
道をご指導いただいたおかげさまで、大変充実した 2年聞の学生生活を送るこ
とができました。この場を借りて深く御礼を申し上げます。
本研究の完成に多大なご指導をいただいきました西村秀和教授と神武直彦准
教授に深謝申し上げます。
毎週のゼミにて有益なアドバイスをいただきました、中野研究室博士課程の
皆様大変お世話になりました。そして、 2年聞の留学生活及び研究活動をサポー
トしてくれた三島邦子さんにも感謝の意を伝えます。
本研究の完成をサポートいただきました九州大学の堀井准教授、中国環境保
護局の孫様をはじめとする学外の方々にも感謝し、たしております。
この研究論文の作成にあたりご協力くださった皆様に対し、ここに改めて深
く感謝の意を表して、謝辞とさせていただきます。
2
0
1
2年 2月
黄欣茄
79
付録 l
度『
1
.
3
.1康『及康『中主要汚染物排放情況
(
1
) 煤炭及燃料油使用情況
2010年,全国杯境銃 i
十的煤炭消費忌量 3
5
.6イ乙略,比上年増加 13.3%
。
工~煤炭消費量 33.8 イ乙H屯,比上年増加 14.5見。其中,工~煤耗中燃料煤消
費 量方 2
4
.1{
l
P
屯,原料煤消費量方 9
.7{
l
P
屯
。
乙H
屯,比上年減少 5
.7%
。
生活煤炭消費量1.8イ
工~(不含午船用)燃料油消費量 2087 万 H屯,比上年増加 3. 5
%
。其中,重油
1
1
5
9万略,柴油 885万向。
表 8 全国野境統計煤炭、燃料油消耗量
煤炭消耗量
項
単位 :万 H
屯
燃料油消費量(不含卒船
用)
目
年度
合i
十
工~
燃料煤
原料煤
生活
合i
十
重油
柴油
2001
1
42217
91234
30571 2041
2
2646
2034
387
2002
1
52812
97264
36524
1
9024
2773
2043
495
2003
1
72430
1
10728
42624
1
9078
2624
21
41
343
2004
1
9561
1
1
25972
50026
1
961
3
2734
2295
365
2005
2261
64
1
43627
60796 21
741
3447
2412
383
2006
250452
1
62089
67987 20376
2666
2049
571
2007
285377
1
8781
5
78642
1
8920
3207
2613
557
2008
297663
1
99862
80307
1
9328
2335
1
850
475
2009
31
4687 21
01
40
85081 19466
201
6
1
585
406
2
010
356368 240534
97465
1
8369
2087
1
159
885
1
4.6
-5
.7
3
.5 -26.9
1
18.0
増長率(出)
1
3.3
1
4.5
80
(
2
) 二気化硫排放情況
2010年,全国工.¥Ik度弓排放量 519168イ乙立方米(棉杏),比上年増加 1
9
.1
。
情
1
8
5
.1万 H
屯,比上年減少1.3%
。其中,工.¥Ik二試化硫
全国二議化硫排放量方 2
排 放 量)
J1864.4万 H
屯,基本与上年持平,占全国二気化硫排放量的 8
5
.3
首;生活
二気化硫排放量 3
2
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.7万H
屯,比上年減少 7.9%,占全国二議化硫排放量的 1
4
.
7
。
判
“十一五"期間,全国庭『中二気化硫排放怠量、工.¥Ikw:"=t中二電化硫排放
量和生活廃『中二電化硫排放量均呈現逐年下降超勢。 2010年全国二電化硫排放
忌量絞 2
005年下降了 1
4
.
3
弘,超額完成了“十一五"忌量減排任条。
単位:万 H
屯
表 9 全国近年度『中主要汚染物排放量
二電化硫
合i
十
工
.
¥
I
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畑全
生活
合i
十
工
.
¥
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気電化物
工
.
¥
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生活
粉企
合i
十
工
.
¥
I
k
1
947.8 1
566.
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.2 1
069.8 851
.9 21
7.9 9
9
0
.6
1
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1
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3
6
4
.6 1
0
12
.
7 8
0
4
.2 208.5
21
58.7 1
7
91
.4 3
6
7
.3 1
0
48
.7 8
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6
.2 2
0
2
.5
941
1
021
.4 3
6
3
.5 1
094.9 8
8
6
.5 208.4 904.8
2254.9 1
8
91
2549.3 21
68.4 380.9 1
18
2
.5 948.9 2
3
3
.6 9
11
.2
.2 1
088.8 8
6
4
.5 2
2
4
.3 808.4 1
5
2
3.8
2588.8 2237.6 3
51
2
4
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40
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.2 1
9
91
.3 329.9 901
.6 6
7
0
.7 230.9 584.9 1
6
2
4
.5 1
2
5
0
.5
2
21
4.4 1
865.9 3
4
8
.5 8
4
7
.7 604.4 2
4
3
.3 523.6 1
6
9
2
.7 1
284.8 4
2
1
8
5
.1 1
864.4 3
2
0
.7 8
2
9
.1 6
0
3
.2 225.9 4
4
8
.7 1
852.4 1
46
5
.6
1
.3
0
.
1
-7.9
-2
.
2
-0
.
1
7
.2 1
4
.3
9.4
q
U
1
4
.1
注:我国人人 2006年汗始銃 i
十気量化物排放量,生活排放量中含交通源排放的
気量化物。
81
一
役
間畑
+ 錨1崎
│:立 予三
+ 1
7
四 期
“ •
∞
1
8
1500
1200
900
600
.
4
』'~鳴-,h
三七
- F
~.
~ -
。
300
+ ー
葱掻 議 語
2001
.
•
•
•
•
2002
2003
2004
2005
関2
1
2006
•
-a
2007
2008
•
•
2009
2010
宅│
金庫ニ量民俗総数激震年隊霊~1包
{鈴銀総f
働蜘繍況
2010 年,気蓄電化物j非自主霊力 1852.4 方自屯,比上年増加 9.4%。巽中,工~気
m
気化物 放霊方 1
4
6
5
.
6方略,比上年増加 1
4
.
1
%,占全国気気化物j
非自主霊的 7
9
.
1
%;
生活気気化物 放霊方 3
8
6
.
8方略,比上年減少 5
.
2
%,占企図気蓄電化物j
非自主霊的
2
0
.
9
%浜中交通源気気化物 放霊方 2
9
0
.
6方自屯,占企図気蓄電化物j
非自主霊的 1
5
.
7
%
。
m
m
ー £掛S築設
万0
姥_ _
20
0
ー "ー-!
j
;
_
誕
生l
U
l
1
日
1700
1400
1
1
0
0
800
500
200
-100
2006
2007
2008
2009
2010 年
1
1
1
2
2 会磁気緑化車場検教法年際受信
(.,矯会ゑヱf
t
l
際袋錦絵情事E
2
0
1
0年,畑主j
非自主霊刃 8
2
9
.
1方略,比上年減少 2
.
1
%。巽中,工池畑主j
非
自
主
霊力 6
0
3
.
2方自屯,基本与上年持平,占全国畑主j
非自主量的 7
2
.
8
%;生活畑主j
非自主霊
力2
2
5
.
9方自屯,比上年減少 7
.
2
%,占全国畑主j
非自主量的 2
7
.
2
%。
82
2010 年,工~粉主j非自主霊力 448.7 方自屯,比上年減少 14.3%。
方
時∞
∞∞∞∞∞
420864
邑芸謹 主
主呈
200 ~-一員
。
2
0
0
1
•
•
ー
∞
2 220m
回総
-
-
∞
2004
2 5
•
-.
ー島
2006
2 7
∞
2008
‘
ー
一
ー
ー
ー・
2009
2010年
会臨調書金利口掛益源嚇:t停車露五l
f
:
t
1. 3.2 各織広疲iI{,~護軍書汚熱線線放何I~
(
1
) ニ創出闘機情況
2
0
1
0年,二気化硫排放霊超迂 1
0
0方略的省傍依次対山京、内蒙古、河南、
山西、河北、貴州、四川、「京、 I
工芳和江守. 1
0ノト省、傍的二気化硫排放霊占全
国m放霊的 55.6%。工~ニ気化硫排放霊最大的是山系占企図工~二蓄電化硫排放
霊的 7
.
4
%;生活二気化硫排放霊最大的是貴州、.
1占全国生活二気化硫排放量的
1
5
.
9
%。
万時
1
6
0
ロ 工~二気化硫ロ生活二気化成
1
2
0
80 H1
11
11
11
11
11
11
11
11
11
11
【
ー
。
山内河山河食四「江迂「湖骸霊漸湖新江甘安去黒福上吉宇夫寄北海西
:
1
t
者
責
家 古 南 西 北 州 川 家 事 宇 西 南 西 庚 江j
b翠 西 粛 徽 南 江 建 海 林 夏 i
章海京商覇軍
図書4 各
謝
駐
車E
ニ気化硫排殺傷事基
83
(
g
) • •化物S搬It~
気気化物排放霊超迂 1
0
0方略的省、傍依次対山京、「京、内家古、江赤河
南和河北, 6ノト省、傍気蓄電化物j
非自主霊占全国気蓄電化物j
非自主霊的 4
1
.0
%。工法草日生活
気気化物j
非自主霊最大的分別是山村口「末分別占全国工iI!和生活気気化物j
非
自
主
霊的 8
.
0
%
和1
2
.
0
%。
万時
ロ工、比気気化物口封舌気気化物
1
田
∞
1
田
。
山「内江河河漸山迂四安新宮湖険黒上去福湖宇「江霊甘夫食北寄海西
;
I
t
警
豊
京家古ri.j;南北江西宇川徽恋林北西江海南建商夏西西庚粛 i
童州京海商覇軍
圏2
6 各JAS
• •役撤線検判官事E
{紛熔斜融情お
畑主~4~自主霊超近 50 方略的省傍依次対内蒙古、江守、山西、河南和河北,
5
ノト省、傍畑主~4~自主霊占全国畑主~4~自主霊的 35.6%。工iI!和生活畑主m放霊最大的分別
是内蒙古手口江守,分別占全国工iI!和生活畑主~4~放霊的 7.9%和 10.4%。
万時
ロ 工~姻盆
80
60 H1
目
40 H'
I
】
ロ生活凋盆
]
_
.-
目
」
目
]
。
内迂山河河黒山新四江湖「吉「安食重湖漸宇江骸甘福去上寄夫北海西
表;It
古宇西南北江家君川ri.j;南京林西徽州庚北江夏西西粛建南海海 i
重京商務
84
額Z
Q 各企亀~1I!f~線放'*~
(.)工血紛斜険繍~
工
.
i
l
l
!
粉
盆j
非自主童超迂 3
0方略的省、傍依次タヲ湖南、 山西、河北手口f西
, 4ノ
ト
省
傍
工
.
i
l
l
!
粉
盆j
非自主童占全国工.ill!粉盆j
非自主霊的 3
1
.
2
%。
回工、』紛盆
万時
40
3
0H
+
目
」
目
]
。
湖山河「安河江山新険迂内江湖四福漸「苔甘云食霊宇黒吉j
b上 矢 海 西
:
1
t
雪
量
南西北西徽南西京彊西宇古iij;j
b川 建 江 京 海 粛 商 州 庚 夏 江 林 京 海 i
章商務
回6
f
各Jt~ヱ1搬盆M!放機事E
uuヱ法行池康宍やさ聖書湾総事量線放制暗号E
(
1
)ニ
司
r
.
f
じ
縫S
防総貨況
2
0
1
0年,二気化硫排放霊j
非行前三名的行.ill!依次刃: I
毛カ子尽力的生戸及{共庇
.ill!、黒色金属Y
台燦及圧延加工.ill!、非金属刷綿リ品 1
l
k
,3
3
建
行
.
i
l
l
!
共j
非自主二気化硫
1
2
4
5
.
1方略, 占統t
十工並行.ill!ニ気化硫j
非自主量的 7
3
.
0
%。
与上年平目比, 3笑f
f.ill!中,黒色金属Y
台燦及圧延加工.ill!、非金属制労制品.ill!的
二気化硫汚染賀市式率有所升高,宅カ?尽力的生戸和{共庇.ill!略有下降。近凡年黒色
金属冶燦及圧延加工.ill!的汚染責献率見場情。
8
5
表1
0
屯力、熱力~
黒色金属冶煤
~
非金属 ~r物制
十
忌i
。
200 200 200 200 200 200 200 200 200 201
行~
品~
単位:%
重点行止二電化硫汚染貢献率年隠変化
2
3
4
5
6
5
3
.
5
4
.
61
.
5
7
.
5
8
.
5
9
.
5
9
7
7
8
9
5
8
.
5
7
.
5
5
.
2
8
。
9
5.4 5.9 5
.1 6
.5 7
.2 7
.3 8
.2 8.8
11
.
11
.
8
。
1
0
.
9.5 9.8 9
.0 9
.1 9
.3 9
.2 9
.5
6
4
7
0
.
7
2
.
7
6
.
7
3
.
5
2
3
4
7
5
.
5
2
.
7
5
.
7
5
.
7
5
.
7
4
.
4
7
8
6
1
0
.
4
9.9
。
7
3
.
(
2
) 気量化物排放情況
2010 年,気気化物排放量位子排名前 3 位的行~依次対屯力熱力的生戸和供
阻止、非金属『物制品~、黒色金属冶煤及圧延加工~, 3 実行~占銃 i十行~気量
化物排放量的 8
3
.5
札 其 中 屯力熱力的生戸和供阻止占 6
5
.1
判
。
工~二篭化硫排放
其官行
~
司F
11
其官行
~
工~気量ili陶排放
2
7
.
0
%
黒色金
罵冶~焼
~
5
2.
8%
捕
黒色金
属冶焼
~
5.
8%
1
0.
3%
¥.{I)初制
5
5.
1
%
品~
9.
9%
1
1.
5%
園 28 工~行止二軍化硫排放情況
園 29 工並行~気量化物排放情況
(
3
) 畑企排放情況
2010 年,畑坐排放量位子排名前 3 位的行~依次方屯力熱力的生戸和供mz~ 、
非金属干物制品~、黒色金属冶鯨及圧延加工~,与上年相同, 3 実行~占銃 i十行
8
6
w因盆m放霊的 65.9%,禁中宅カ子尽力的生戸和{共庇~占 36.2%。
工~畑主主排放
其官行
~
工法粉主主排放
其官行
~
唱力行
3
4
.
1即
一寸
5 2 2 %
掌金属
黒色金
属冶:廃
V物 制
1
0
.
2
%
品~
止
1
9
.
5
%
22.9%
a
1
'
1
13
1ヱ 並f
加費世銀撤繍
回3()ヱ~flilldl1i盆線放傭~
(4) ヱ金量!}~緋激情況
2010 年,工~粉主j非自主霊位子j非名前 2{立的行~依次アザ恰属柄欄品~、
黒色金属冶燦及圧延加工~。同ノト行~占統ìHT~工~粉主j非自主霊的 79.7%。英中,
非金属刷綿リ品~占 56.8%,黒色金属冶燦及圧延加工~占 22.9%。
1
.
3
.
*火曜品三割1t
1
む続線放矯習も
2010 年,納入重点調査筑t十諸国的宅カ企 ~2386 家。巽中,独立火宅r
1
6
4
2
家
, 自宣告宅r744家
。
独立火宅「共消耗燃料煤 1
6
.
6也略,占全国工地煤炭消耗霊的 4
9
.
2
%。二気
化硫排放霊力 8
3
5方自屯,比上年減少 4
.
8
%,占全国工~二蓄電化硫j非自主霊的 44.8%。
独立火宅「二蓄電化硫排放霊大子 5
0方略的省、傍依次対山京、山西、内蒙古、河南
和江芳:,占全国独立火宅「二蓄電化硫排放霊的 3
7
.
3
%。
独立火宅「共安装 7
3266套脱硫汲施,比上年増加 1
3
4套。去除二気化硫 1
9
0
0
方日色比上年増加 3
5
.
0
%;二気化硫去除率主主到 6
9
.
5
%,比上年升高 7
.
9ノト百分点。
87
万時
8
0
60
1
40
2
0
。
山山内河江食険四河漸「迂黒去「湖霊江吉湖新安上甘福宇夫苔海北
毅 : 1 e
家西古商務州西川北江茶宇江南西北庚西林商E
査徽海粛建夏湾海南京
濁 a~
4
善治鼠孤立火場一二.化獄事事放機a
8
8
2009年 9
"
'1
2月
、 2010年 8
"
'
1
2月全国美停小火屯机姐表
加快淘汰落后小火屯机姐,是屯力行_¥fk貫初落突科学友展現,実現可持娯没
展的重要途径。 2007年,国条院明石角提出“十一五"美停 5000万千瓦小火屯机姐
的目祢。4年来,在有美部打、地方政府和屯力企_¥fk的共同努力下,全国累 i
十美停
小机姐 7
6
8
2
.5万千瓦,超額 5
3
.6
拡完成美停任条,アョ突現“十一五"全国官能減
排目祢友拝了重要作用 。
目前,
“十一五"美停机姐中,己分批次向全社会公告了 6
6
3
4
.3万千瓦,現
将剰余的 1
0
4
8
.
2万千瓦美停机姐予以公布,接受社会各界監督。
2月全国美停小火南机釦表
附表:一、 2009年 ザ 1
二
2010年 8"1
2月全国美停小火 $
,
机 知表
国家友展改革委
国家能源局
町境保炉部
屯 血
三コ
、
コミ
二 O一一年 四月六日
大気汚染防止法の概要(固定発生源)
1
. 目的
わが国では、大気環境を保全する ため、 昭和 4
3年に「大気汚染防止法」 が制
定された。 この法律は、大気汚染に関 して、国民の健康を保護するとともに、
生活環境を保全することなどを目的としている 。
2. 制度の概要
89
人の健康を保護し生活環境を保全する上で維持会れることが望ましい基準と
して、 「環境基準」が環境基本法いおいて設定会れており、この環境基準を達
こ基づいて規制を実施している。
成することを目標仁、大気汚染防止法L
大気汚染防止法では、固定発生源(工場や事業場)から排出又は飛散する大
こついて、物質の種類ごと、施設の種類・規模ごと L
こ排出基準等が
気汚染物質L
定められており、大気汚染物質の排出者等はこの基準を守らなければならない。
綜い煙の排出規制
こ伴い発生するいおう酸化物、ばいじん(いわゆ
「ばい煙」とほ、物の燃焼等L
)塩素及び塩化水索、 3
)弗
るスス)、有害物質(1)カドミウム及びその化合物、 2
素、弗化水素及び弗化珪素、 4
)鉛及びその化合物、 5
)窒素酸化物)をいう。大
3の項目 L
こ分けて、一定規模以上の施設が「ばい煙発生施
気汚染防止法では、 3
設」として定められている。
ばい煙の排出基準は、大別すると次のとおり。
.一般排出基準:
ばい煙発生施設ごとい国が定める基準
・特別排出基準:
こおいて、新設会れるばい煙発生施設L
こ適用 E
きれ
大気汚染の深刻な地域L
るより厳しい基準(いおう酸化物、ばいじん)
.上乗せ排出基準:
こおいて、
一般排出基準、特別排出基準では大気汚染防止が不十分な地域L
こよって定めるより厳しい基準(ばいじん、有害物質)
都道府県が条例L
・総量規制基準:
こ挙げる施設ごとの基準のみL
こよっては環境基準の確保が困難な地
上記L
こおいて、大規模工場L
こ適用 E
きれる工場ごとの基準(いおう酸化物及
域L
び窒素酸化物)
こは、量規制、濃度規制及び総量規制の方法がある。
これら排出基準L
〈通常の緋出規制}
に
ょ A
~
rJ\_~且|
90
(1)排出制限、改善命令・使用停止命令
大気汚染防止法は、ばい煙排出者に対し、排出基準に適合しないば
い煙の排出を禁止し、故意、過失を問わず違反者に対して刑罰を科せ
られることとなっている。
また、都道府県知事は、排出基準違反のばい煙を継続して排出する
おそれがあり、人の健康又は生活環境に係る被害を生ずると認めると
きは、当該ばい煙の排出者に対し、ばい煙の処理方法等の改善や一時
使用停止を命令することができる。
(
2
)設置・変更の届出、計画変更命令
必要な措置を事前に講じさせるために、ばい煙発生施設を新たに設
置又は構造等の変更をしようとする者は、あらかじめ (60 目前まで)、
管轄都道府県知事に所定の事項を届け出なければならない。都道府県
知事は、その内容を審査し、当該施設が排出基準に適合しないと認め
るときは、その届出を受理した日から 60日以内に限り、計画の変更
又は廃止を命ずることができる。
(
3
)測定義務、立入検査
ばい煙排出者は、施設から排出されるばし、煙量又はばし、煙濃度を測
定し、その結果を記録しておかなければならない。また、都道府県職
員は、ばい煙排出者が排出基準を守っているかチェックするため、工
場・事業場に立ち入ることや必要な事項の報告を求めることができる。
(
4
)事故時の措置
故障、破損その他の事故が起こり、ばし、煙又は特定物質が多量に排
出されたとき、排出者は直ちに応急の措置を講じ、復旧に努めるとと
もに事故の状況を都道府県知事に通報しなければならない。都道府県
知事は、事故により周辺の区域における人の健康に影響があると認め
るときは、排出者に対して、必要な措置をとるようを命ずることがで
きる。
なお、
「特定物質」とは、物の合成、分解その他の化学的処理に伴
い発生する物質のうち、人の健康又は生活環境に係る被害が生ずるお
それがある物質で、次の 28物質が定められている。
91
(
1
)アンモニア、 (
2
)弗化水素、
(
3
)シアン化水素、 (
4
)一
酸化炭素、 (
5
)ホルムアノレデヒド、 (
6
)メタノール、 (
7
)硫
化水素、 (
8
)燐化水素、 (
9
)塩化水素、 (
1
0
)二酸化窒素、
(
1
1)アクロレイン、 (
1
2
)二酸化し、おう、 (
1
3
)塩素、(14
)
二硫化炭素、(15
)ベンゼン、(16
)ピリジン、 (
1
7
)フェノ
ール、 (
1
8
)硫酸(三酸化硫黄を含む。)、(19
)弗化珪素、
(
2
0
)ホスゲン、 (
2
1
)二酸化セレン、 (
2
2
)クロルスルホン
酸
、 (
2
3
)黄燐、 (
2
4
)三塩化燐、 (
2
5
)臭素、 (
2
6
)ニッケル
カルボニル、 (27)五塩化燐、 (
2
8
)メルカプタン
(
5
)緊急時の措置
大気汚染が深刻な状態(政令で定め るレベル)になったときは、都
道府県知事は、一般にその事態を周知させるとともに、ばい煙排出者
に対して、排出量の削減を要請することとなっている 。
陣 発 性 有 機化合物の排出抑 制│
「揮発性有 機化合 物」 とは大気 中に排出 され、又は飛散した時に気
体である有機化合物(浮遊粒子状物質及びオキシダン トの生成 の 原因
とならない物質として政令で定める物質を除く 。)をしづ。大気汚染
防止法では、 9の項 目に分けて、 一定規模以上 の施設が「揮発性 有機
化合 物排出施設」として定められてし、る 。
揮 発性有機化合物の排 出及び飛散の抑制に関する施策は、揮発性有
機化合物の排 出の規制と事業者が自主的に行う揮発性有機化合物の排
出及び飛散の抑制のための取組とを適切に組み合わせて効果的に実施
することとされて 、
し る(平成 1
8年 4月 1日施行)
(
1)基準遵守義務、改善命令 ・使用停止命 令
揮 発性有 機化合 物排出者は、排出基準を遵守する義務がある(既存
施設は平成 22年 3月 31日まで適用猶予) 。
また、これに違反するものに対し 、都 道府 県知事は、揮発性有 機化
合物の処理の方法の改善等や使用 の一 時停止 を命ずることができる 。
(
2
)設 置・ 変更の届 出
、 計画変更命令
必要な措 置 を事前に講 じさせるために、揮発性有機化合 物排出施 設
を新たに設置又は構造等の変更をしようとする者は、あらかじめ (6
92
0目前まで)、管轄都道府県知事に所定の事項を届け出なければなら
ない。都道府県知事は、その内容を審査し、当該施設が排出基準に適
合しないと認めるときは、その届出を受理した日から 60日以内に限
り、計画の変更又は廃止を命ずることができる 。
(
3
)測定義務、立入検査
揮発性有機化合物排出者は、施設から排出される揮発性有機化合物
濃度を測定し、その結果を記録しておかなければならない。 また、都
道府県職員は、揮発性有機化合物排出者が排出基準を守っているかチ
ェックするため、工場・事業場に立ち入ることや必要な事項の報告を
求めることができる 。
(
4
)緊急時の措置
大気汚染が深刻な状態(政令で定めるレベル)に なった ときは、都
道府県知事は、一般にその事態を周知させ るととも に、揮発性有機化
合物排出者に対して 、排出濃度の減少等を要請することとなっている。
粉じんの排出規制│
「
粉じん」 とは 、物の破砕やたい積等により発生 し、又は飛散する
物質 をしづ 。このう ち、大気汚染防止法では 、人の健康に被害を生じ
るおそれのある物質を 「
特定粉じん J (現在、石綿を指定)、それ以
外 の粉じんを 「
一般粉じん」 として定め てし
、
る。
.一般粉じんに係る規制 :
破砕機や堆積場等の 一般粉じん発生施設の種類ごとに定められた構造 ・
使用 ・管理に関する基準
・特定粉 じん(石綿)に係る規制 :
O発生施設 :
工場 ・事業場の敷地境界にお ける大気 中濃度の基準 (1リッ トルにつき
石綿繊維 1
0本)
0排出等作業 :
吹付 け石綿等が使用されている建築物その他 の工作物を解体 ・改造 ・補
修する作業にお ける集 じん等の作業基準
(
1)
基準遵守 、基準適合命令 ・使用停止命令
粉 じん発生施設を設置しようとする者や特定粉 じん排出者などは、
法律に定められた基準を遵守する義務があ り
、 これらを違反する者に
93
対し、都道府県知事は、基準の適合や一時使用停止を命ずることがで
きる 。
(
2
)届出、計画変更命令
一般粉じん発生施設、特定粉じん発生施設を新たに設置又は構造等
の変更をしようとする者もしくは特定粉じん排出等作業を行おうとす
る者は、事前に(特定粉じん発生施設
60目前、特定粉じん排出等作
業 ;14日前)、管轄都道府県知事に所定の事項を届け出なければなら
ない。 また、特定粉じん規制については、都道府県知事は届出内容を
審査し、当該施設等が基準に適合しないと認めるときは、計画の変更
等を命ずることができる 。
(
3
)測定義務、立入検査
特定粉じん発生施設を設置している者は、工場等の敷地境界におけ
る石綿濃度を測定し、その結果を記録しておかな ければなら ない。 ま
た、都道府県職員は 、粉じん発生施設を設置しようとする者や特定粉
じん排 出者などが基準 を守って いるかチェックするため、 工場 ・事業
場に 立 ち入ることや必要な事項の報告を求めることができる 。
│
有害大気汚染物質の対策の推進│
「有害大気汚染物質」 とは 、低濃度であっても長期的な摂取により
健康影響が生ずるおそれのある物質のことをい い、科学的知見の充実
の下に、将来にわたって人の健康に係る被害が未然に防止 されるよう
施策を講じることとされて いる。
│
(
1)対象物質│
該当する 可能性 のある物質として 248種類 、そのうち特に優先的に
対策に取り組むべき物質(優先取組物質)として次の 23種類が リス ト
アップされて いる。
(
1) アク リロニ トリル、
(
2) アセ トアルデ ヒ ド、 (
3)
塩化 ピニルモノマ ー (
別名 :クロロエチレン 、塩化 ビニ
ノ
レ
)
、
(
4
) 塩化 メ チ ル (
別名 :クロロメタン)
、
(
5
)
クロム及び三価 クロム化合物 、 (
6) 六価 クロム 化合物 、
(
7
) クロロホルム 、 (
8
) 酸化エチレン 、 (
9) 1
,2-ジク
ロロヱタン、
(
10
) ジクロロメタン(別名 :塩化メチレ
94
ン)、
類
*
、
(
1
1
) 水銀及びその化合物、
(
1
3
) テトラクロロエチレン、
チレン、
(
1
5
) トルエ ン
、
ヒ素及びその化合物、
(
1
4
) トリクロロエ
(
1
6
) ニッケル化合物、
(
1
8
) 1,3-ブタジヱン、
リリウム及びその化合物、
ゾ[
a
Jピレン、
(
1
2
) ダイオキシン
(
2
0
) ベンゼン、
(
1
7
)
(
1
9
)ベ
(
2
1
) ベン
(
2
2
) ホルムアルデヒド、 (
2
3
)マンガン及
びその化合物
*:ダイオキシン類はダイオキシン類対策特別措置法に基
づき対応している 。
│
(
2
)各主体の責務│
大気汚染防止法では、有害大気汚染物質対策の実施に当たり、各主
体の責務を定めている 。
-国の施策:科学的知見の充実、健康リスク評価の公表等
・地方公共団体の施策 :汚染状況の把握、情報の提供等
・事業者の責務 :排出状況の把握、排出抑制 等
・国民の努力 :排出抑制等
│
(
3
)排 出抑制 基準│
有害大気汚染物質については 、十分な科学的知見が整っているわけ
ではな いが、未 然 防止 の観点から 、早急に排 出抑制を行わなければな
)ベンゼン、 2
) トリク口口エチレン、
らない物質(指定物質)として、 1
3
)テ トラクロロエチレンの 3物質が指 定され、それぞれ排出抑制基準
が定められている 。
95
付録 2
燃煤友屯机組脱硫屯{介及脱硫汲施這行管理亦法
(
i
式行)
第一条刃加快燃煤机姐畑弓脱硫汲施建汲,提高脱硫汲施投這率,減少二
気化硫排放,促遊王子境保炉,根据《中牛人民共和国王干境保炉法》、
共和国大弓汚染防治法》、
《中牛人民共和国{介格法》、
《中牛人民
《国条院美子落実科学
友展現加強王干境保炉的決定》等法律、法規,特制定本亦法。
第二条本亦法活用子符合国家建汲管理有美規定建汲的燃煤友屯机組脱硫
汲施屯{介和這行管理。
第三条新(1))建燃煤机組必須按照王子保規定同歩建汲脱硫汲施,其上岡
屯量抗行国家友展改革委公布的燃煤机組脱硫市計干上岡屯{介。
第四条現有燃煤机姐匝按照国家友展改革委、国家王子保怠、局印友的《現有
1))要求完成脱硫改造。安装脱硫汲施后,
燃煤屯「二気化硫治理“十一五"規主1
分銭的脱硫加{介政策。
其上岡屯量抗行在現行上岡屯{介基拙上毎千瓦吋加{介1.5
.
5括的省(区、市) ,脱硫加
屯「使用的煤炭平均含硫量大子 2%或者低子 0
{介柿准可単独制定,具体格准由省奴{介格主管部
n提出方案,
t
lSt国家友展改革委
宿批。
第五条安装脱硫汲施的燃煤友屯企ill'.,持国家或省級王子保部
汲施稔牧合格文件,
n出具的脱硫
t
反省奴{介格主管部 n
宿核后,自稔牧合格之日起抗行燃煤机
組脱硫柿杵上岡屯伶或脱硫加{介。
第六条 2004年以前投戸的燃煤机組抗行脱硫加伶后屯阿企ill'.増加的胸屯成
本,通辻洞整終端用戸梢筈屯{介解決。
,洞整二気化硫
第七条国家友展改革委按照子卜信治理二気化硫成本的原岡 U
排汚費征牧柿准。具体格准男行公布。
第八条王子保部
n
E
立按国家規定的征牧柿准足額征牧二気化硫排汚費,戸格
按照有美法律法規使用排汚費,井{故到公子干、透明。
第九条新(1))建燃煤机組建汲脱硫汲施吋,鼓励不汲置畑弓芳路通道。
不汲置畑弓芳路通道的,王子保部
n伐先宿批新(1()建燃煤机組的王子境影日向 i
平
{
介
式点,
文件。国家友展改革委組唄新(1()建燃煤机組遊行不汲置畑弓芳路通道的 i
取得径稔后逐歩推「。
n負責屯「脱硫汲施的竣工稔牧,井自 l投到友屯
青之日起 3
0ノト工作日内完成稔牧井出具稔牧文件。投資主管部 n
企ill'.竣工稔牧申 i
第十条国家或省級王干保部
負責友屯項目的全面監督栓査。
第十一条安装脱硫汲施的友屯企ill'.要保証脱硫汲施的正常這行,不得元故
96
停這。需要改造、更新脱硫汲施,因脱硫 i
変色堆修需暫停脱硫汲施這行的友屯企
S
U
青所在省級王子保部1'1批准井:t1S!告省奴屯阿企ill'.;省級王子保部1'1在牧
ill'.,需提前:tI
到申 i
青后 1
0ノト工作日内作出決定,途期視刃同意。遇事故停這匝立即:t1S!告。
第十二条安装的畑弓脱硫汲施必須法到王子保要求的脱硫放率,井踊{呆法到
二気化硫排放柿准和忌量指柿要求。
机組)匝建立脱硫汲施這行台帳
第 十 三 条 燃 煤 屯r (
i
己表脱硫汲施這行
和推炉、畑弓達妓盗測数据、机さ且負荷、燃料硫紛分析和脱硫剤的用量、「用屯
当板1'1居停吋阿、這行事故及処理等情況,井接受省
率、脱硫副戸物処置、芳路 J
級友展改革(径貿)、{介格、王子保部1'1核査。
第十四条省級王子保部1'1和省奴屯阿企ill'.負責突吋盗測燃煤机組脱硫汲施這
行情況,盗控脱硫汲施投這率和脱硫放率。
第十五条燃煤屯「建汲脱硫汲施吋,必須安装畑弓自劫在技監測系統,井
与省級王干保部1'1和省奴及以上屯阿企ill'.朕阿,向省級王干保部1'1和省奴屯阿企ill'.突
吋侍送路測数据。
十量法》和《汚
第十六条燃煤屯「安装畑弓自劫在技監控系統匝当符合((i
十量茎定机
染源自劫盗控管理亦法》有美規定。自劫在技監控装置及イ寺輪系統由 i
式任条。
拘或其授校的単位抗行強制栓定、測i
第十七条畑弓自劫在技監控系統友生故障不能正常采集、
f
拝命数据的,燃
E
立在事故友生后立即:t1S!告所在省(区、市)王子保部1'1及屯阿企ill'.。
煤 屯r
第十八条王子保部1'1不得向燃煤屯「牧取自劫在技監控汲各及系統的稔牧費、
管理費等不合理費用。
第十九条具有下列情形的燃煤机組,以上岡屯伶中十日 i
成脱硫屯{介:
(ー)脱硫汲施投這率在 9
0
目以上的,十日減停這吋阿所友屯量的脱硫屯{介款。
(二)投這率在 80%-90%的
,
1
口減停這吋│司所友屯量的脱硫屯{介款井主主 l
倍罰款。
(三)投這率低子 80%的,担 i
成停這吋│司所友屯量的脱硫屯伶款井主主 5
倍罰
款
。
十算轄区内各燃煤机組脱硫
第二十条省級王子保部1'1会同省奴屯阿企ill'.毎月 i
反省奴{介格主管部打。同吋向社会公告所轄
汲施月投這率,子毎月初 5ノト工作日内 f
地区各燃煤机組上月脱硫汲施投這率、脱硫放率及排汚費征牧情況。
十算年度投這
第二十一条省奴{介格主管部1'1根据各月紛脱硫汲施這行情況 i
率,子次年 l
月 l日起 1
0ノト工作日内根据年度投這率十日減脱硫屯{介,井在 1
5ノト工作
日内向社会公告所轄地区各燃煤机組上年度脱硫屯伶折口減及処罰情況。人人友屯企
1
[
叶
日i
成脱硫屯伶形成的牧入,由省「奴伶格主管部1'1上激当地省奴財政主管部1'1,
97
同吋:t1St国家友展改革委和国家王子保忌局各案。
第 二 十 二 条 国 家 友 展 改 革 委 毎 年 l月底前仁忌各地脱硫屯{介抗行和十日減情
況井向社会公布。
第二十三条友屯企ill'.未按規定安装脱硫汲施、自劫在技監測装置或者脱硫
汲施、自劫在技監測装置没有法到国家規定要求的,由省級王子保部
人民共和国王干境保炉法》第三十六条、
十七条、
n按照《中牛
《中牛人民共和国大弓汚染防治法》第四
《汚染源自劫盗控管理亦法》第十六条依法予以処罰。
第二十四条友屯企ill'.檀自訴除、閃置或者元故停這脱硫汲施及自劫在技監
測系統,以及故意汗居畑弓芳路通道、未按国家王子保規定排放二気化硫的,按照
《中牛人民共和国王干境保炉法》第三十七条、《中牛人民共和国大弓汚染防治法》
第四十六条第三款及第四十八条、
《汚染源自劫盗控管理亦法》第十八条第二款
有美規定予以処罰,井根据《王干境保炉連法連記行方処分暫行規定》第十一条第
三款規定,由省級王干保部
n、監察部 n追究有美責任人的責任。
第二十五条友屯企ill'.拒:t1St或者流:t1St脱硫汲施這行情況、没有建立這行台帳、
故意修改自劫在技監控汲各参数荻得脱硫屯{介款的,按照《中牛人民共和国王干境
保炉法》第三十五条第二款、
一款、
《中牛人民共和国大弓汚染防治法》第四十六条第
《汚染源、自劫盗控管理亦法》第十八条、
({介格連法行方行政処罰規定》
第十二条、第十三条、第十四条有美規定,由省奴及以上玉干保、{介格主管部
n予
以処罰。
第二十六条屯阿企ill'.未按規定対屯「脱硫汲施這行情況実施自劫在技監測、
拒:t1St或流:t1St燃煤机組脱硫汲施這行情況,以及拒箔抗行或者未能及吋抗行脱硫屯
{介的,按照《中牛人民共和国{介格法》、
《中牛人民共和国王子境保炉法》、
《中
牛人民共和国大弓汚染防治法》和(({介格連法行方行政処罰規定》有美規定,由
n予以処罰。
拒:t1St或流:t1St燃煤机組脱硫汲施這行情況、未在規
第二十七条省級王干保部 n
省奴及以上{介格、王干保主管部
定吋阿内完成脱硫汲施稔牧、未在規定吋阿向社会公告燃煤机組投這率以及遥反
平、責令改正,
規定檀自減免排汚費或遥規使用排汚費的,由国家王干保忌局通:t1St批i
井建以省級人民政府按照《中牛人民共和国王子境保炉法》、
《中牛人民共和国大
弓汚染防治法》和《王子境保炉連法連記行方処分暫行規定》有美規定追究有美責
任人責任。
第二十八条省奴伶格主管部
n未按吋宿核符合条件的屯「抗行脱硫屯{介、
未在規定吋│司按屯「脱硫汲施投這率足額十日減脱硫屯{介、未在規定吋阿向社会公
平、責令改正,井建 i
災省級人民政府按
告拍減情況的,由国家友展改革委通:t1St批 i
照依据(({介格法》、
(({介格連法行方行政処罰規定》追究有美責任人責任。
第二十九条国家杯保忌局定期対完成脱硫汲施稔牧的燃煤机組遊行公告,
平佑,向社会公
井会同国家友展改革委毎年対地方和企ill'.排放目柿完成情況遊行 i
98
布i
平佑箔果。
第 三 十 条 各 省 ( 区 、 市 ) {介格主管部打、友展改革(径貿)部打、王子保部
n 要会同屯力血管部 n 和行ill'.~且狽対屯「王子保汲施的這行情況及脱硫屯{介抗行情
況遊行経常性栓査。鼓励群余向各級王干{呆部
方;群公主計良属実的,王子保部
n主計良屯「非正常停這脱硫汲施的行
m合予這当奨励。加強新阿興治ヌナ燃煤屯「脱硫情
況的監督。
第三十一条鼓励燃煤屯「委托具有王子保治理投施這育資蹟的予ill'.化脱硫公
司承担汚染治理或脱硫汲施這官。国家友展改革委会同国家王子保怠、局担狽汗展畑
弓脱硫特 i
午短音 i
式点,提高脱硫汲施的建汲蹟量和這行債量。
第三十二条国家友展改革委会同国家杯保忌局加強対脱硫戸ill'.友展的指専,
平佑,提高脱硫汲施整体技求水平。
井対脱硫項目遊行后 i
十、施工、
第三十三条国家友展改革委和国家王子保忌局制汀和完善脱硫汲 i
m脱硫装置的建汲和這
這行、堆炉等技求規、活,建立脱硫戸ill'.技求規、活体系,規
行
。
第三十四条屯阿企ill'.E
立在同等条件下伐先安排安装脱硫汲施的燃煤机組上
岡友屯。
第三十五条本亦法由国家友展改革委会同国家杯保怠局負責解秤。
第 三 十 六 条 本 亦 法 自 以 2007年7月 l日起施行。
司解秤
附件一:名 i
附件二:相美法律法規条文
99
附件一:
司解秤
名 i
l
、燃煤机組脱硫1
計干上岡屯{介:自 2
0
0
4年起,国家友展改革委対各省(区、
市)屯阿統一洞度沼国的新投戸燃煤机組不再単独宿批屯{九而是事先制定井公
布統一的上岡屯{介,称刃燃煤机組本計干上岡屯{介。其中,安装脱硫汲施的燃煤机
分銭。
組上岡屯{介比未安装脱硫汲施的机組毎千瓦吋高出1.5
2、脱硫加{介政策:是指 2
0
0
4年以前投戸的燃煤机組安装脱硫汲施的,上岡
分銭的伶格政策。
屯{介毎千瓦吋加{介1.5
3、脱硫汲施投這率:是指脱硫汲施年這行吋│司与燃煤友屯机組年這行吋│司
之比。按照“十一五"規刻,
“十一五"末脱硫汲施投這率目柿是法到 90%。目
平{介吋批隻文件明踊投這率需法到 95%。
前王子境影日向 i
4、脱硫放率:指畑弓通辻脱硫汲施后脱除的二気化硫量与未径脱硫前畑弓
立法到 90%
中所含二気化硫量的百分比。根据王干保法規,燃煤机さ且脱硫放率一般E
以上才能保証法到二気化硫排放柿准。但西南高硫煤地区脱硫放率需法到 95%,
西北和京北低硫煤地区法到 80%即可。
5、畑弓芳路通道:是指畑弓不通辻脱硫装置,直接通往畑函向大弓排放的
通道,其作用是脱硫汲施友生故障吋可以不影日向友屯主机正常這行。
89
100
附件二:
相美法律法規条文
l、 《中牛人民共和国王干境保炉法》第三十五条:遥反本法規定,有下列行方
之一的,王干境保炉行政主管部
n或者其他依照法律規定行使王子境監督管理校的部
n 可以根据不同情肯~合予警告或者主主以罰款(ー)拒箔杯境保炉行政主管部
n或者其他依照法律規定行使王干境監督管理校的部 n現場栓査或者在被 t
金査吋弄
規定的有美汚染物
虚作般的。(二)拒:t1St或者流:t1St国条院王子境保炉行政主管部 n
排放申振事項的。(三)不按国家規定激納超柿准排汚費的。(四)引遊不符
変色的。(五)将戸生戸重汚染的生戸汲各特
合我国王子境保炉規定要求的技木和 i
2、 《中牛人民共和国王子境保炉法》第三
移会合没有汚染防治能力的単位使用的。
十六条:建汲項目的防治汚染汲施没有建成或者没有法到国家規定的要求,投入
安建汲項目的王子境影日向:t1St告-i')的杯境保炉行政主管部
生戸或者使用的,由批准 i
責令停止生戸或者使用,可以井処罰款。
n
3、 《中牛人民共和国王子境保炉法》第
n同意,檀自訴除或者閃置防治汚染的役施,
責令重新安装使用,
汚染物排放超辻規定的排放柿准的,由杯境保炉行政主管部 n
三十七条:未径王子境保炉行政主管部
井処罰款。
4、 《中牛人民共和国王干境保炉法》第四十五条:王子境保炉監督管理人民溢用
取校、玩忽眼守、千旬私舞弊的,由其所在単位或者上級主管机美会合予行政処分;
拘成犯罪的,依法追究刑事責任。
5、 《中牛人民共和国大弓汚染防治法》第四十六条:反本法規定,有下列行
方之一的,王干境保炉行政主管部
n或者本法第四条第二款規定的監督管理部 n可
以根据不同情肯,責令停止連法行,限期改正,会合予警告或者主主以五万元以下罰
款
n規定的有美汚染物排放申
或者其他監督管理部 n
現場栓査或
(二)拒箔杯境保炉行政主管部 n
(一)拒:t1St或者流:t1St国条院杯境保炉行政主管部
:t1St事項的;
者在被栓査吋弄虚作般的;
者未径杯境保炉行政主管部
(三)排汚単位不正常使用大弓汚染物処理投施,或
n批准,檀自訴除、閃置大弓汚染物処理投施的; (四)
未采取防燃、防全措施,在人口集中地区存放煤炭、煤肝石、煤濯、煤灰、砂石、
灰土等物料的。
1
0
1
6、《中牛人民共和国大弓汚染防治法》第四十七条:遥反本法第十一条規定,
建汲項目的大弓汚染防治汲施没有建成或者没有法到国家有美建汲項目王子境保炉
安建汲項目的王子境影日向:t1St告-i')
管理的規定的要求,投入生戸或者使用的,由宿批i
的王子境保炉行政主管部
n責令停止生戸或者使用,可以井主主一万元以上十万元以
下罰款。
7、 《中牛人民共和国大弓汚染防治法》第四十八条:遥反本法規定,向大弓
排放汚染物超辻国家和地方規定排放柿准的,匝当限期治理,井由所在地具級以
上地方人民政府王子境保炉行政主管部
n主主一万元以上十万元以下罰款。限期治理
的決定収限和連反限期治理要求的行政処罰由国条院規定。
8、 《中牛人民共和国大弓汚染防治法》第六十四条:王子境保炉行政主管部
或者其他有美部
n
n遥反本法第十四条第三款的規定,将征牧的排汚費榔作他用的,
十机美或者監察机美責令退回用款項或者采取其他措施予以追回,対直接負
由宿 i
責的主管人民和其他直接責任人民依法姶予行政処分。
9、 《中牛人民共和国大弓汚染防治法》第六十五条:王子境保炉監督管理人民
溢用取校、玩忽眼守的,姶予行政処分;拘成犯罪的,依法追究刑事責任。
1
0、 《汚染源自劫盗控管理亦法》第十六条:遥反本亦法規定,現有排汚単
変色及其配套汲施的,由具級以上王子境保炉
位未按規定的期限完成安装自劫盗控 i
部
n責令限期改正,井可処 l万元以下的罰款。
1
1、 《汚染源自劫盗控管理亦法》第十八条:遥反本亦法規定,有下列行方
n按 以 下 規 定 処 理 ( ー ) 故 意 不 正 常 使 用
戸部 n
批准,檀自訴除、閃置、破
水汚染物排放自劫盗控系統,或者未径王子境保t
之一的,由具級以上地方杯境保炉部
杯水汚染物排放自劫盗控系統,排放汚染物超辻規定格准的;
(二)不正常使用
n批准,檀自訴除、閃置、
批准,檀自訴除、
(三)未径王子境保炉部 n
戸部
大弓汚染物排放自劫盗控系統,或者未径王子境保t
破杯大弓汚染物排放自劫盗控系統的;
閃置、破杯杯境喋声排放自劫盗控系金五致使王干境目薬声排放超辻規定格准的。
有前款第(ー)項行方的,依据《水汚染防治法》第四十八条和《水汚染防
治法実施姐則》第四十一条的規定,責令恢隻正常使用或者限期重新安装使用,
0万元以下的罰款;有前款第(二)項行方的,依据《大弓汚染防治法》第
井主主 1
四十六条的規定,責令停止連法行方,限期改正~合予警告或者主主5 万元以下罰款;
有前款第(三)項行方的,依据《王干境目薬声汚染防治法》第五十条的規定,責令
改正,主主 3万元以下罰款。
102
1
2、 《王子境保炉連法連記行方処分暫行規定》第五条:国家行政机美及其工
己辻或者 i
己大辻処分;
作人民有下列行方之一的,対直接責任人民,姶予警告、 i
情肯絞重的~合予降級処分;情背戸重的~合予撤眼処分(ー)在組唄王子境影
向
日i
平{介吋弄虚作限或者有失駅行方,造成王子境影日向 i
平{介戸重失突,或者対未依法
干境影日向 t
l
S
!
告
i
'
)
的
規
却l
草案予以批准的;
捕写王干境影日向篇章、説明或者未依法附送E
平伶文件,
(二)不按照法定条件或者連反法定程序宿核、宿批建汲項目王子境影日向 i
平{介文件吋牧取費用,情背戸重的;
或者在宿批、宿核建汲項目玉干境影日向 i
(三)
平{介而未 i
平{九或者王子境影日向 i
平伶文件未径批准,檀自
対依法匝当遊行王子境影日向 i
己、宮ill'.抗照、生戸(使
批准波項目建汲或者檀自刃其亦理征地、施工、注加登 i
午可証的;
用) i
(四)不按照規定核友排汚i
午可証、危隆度物短音i
午可証、医庁
午可証、核与稿射安全 i
午可証以及其他王子境保炉 i
午可証,
度物集中処置単位短音 i
或者不按照規定亦理王干境保炉宿批文件的;
汚費的;
(五)連法批准減激、免激、愛激排
午可或者宿批行方的。
(六)有其他遥反王干境保炉的規定道行i
1
3、 《王子境保炉連法連記行方処分暫行規定》第十一条:企ill'.有下列行方之
一的,対其直接負責的主管人民和其他直接責任人員中由国家行政机美任命的人
員会合予降級処分;情肯絞重的~合予撤眼或者留用察看処分;情背戸重的~合予
子干除処分(ー)未依法履行杯境影日向 i
平{介文件宿批程序,檀自汗工建汲,或者
平伶宿批手緩而途期不亦的;
径責令停止建波、限期予卜亦王子境影日向 i
(二)与建汲
十、同吋施工、同吋投戸使用
項目配套建汲的王子境保炉汲施未与主体工程同吋汲i
的;
(三)檀自訴除、閃置或者不正常使用杯境汚染治理投施,或者不正常排汚
的 ; (四)遥反杯境保炉法律、法規,造成杯境汚染事故,情肯絞重的; (五)
不按照国家有美規定制定突友事件匝急預案,或者在突友事件友生吋,不及吋采
取有数控制措施専致戸重后果的; (六)被依法責令停ill'.、美閃后{乃継殺生戸的;
(七)阻止、妨碍杯境抗法人民依法抗行公条的;
律、法規遊行建波、生戸或者径宮行方的
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(八)有其他遥反杯境保炉法
1
4、 《王子境保炉連法連記行方処分暫行規定》第十二条:有王子境保炉連法連
記行方,渉嫌犯罪的,移送司法机美依法処理。
分暫行規定》第十三条:王子境保炉行政主管部
達三己案件中
1
5、 《杯境保炉連法連記行方処
n和監察机美在査主主王子境保炉連法
l
人刃属子対方眼責m
圏内的,匝当及吋移送。監察机美 t
人刃匝当姶
予有美責任人員処分的,
E
立当依法作出血察決定或者提出始予処分的監察建以。
1
6、 《王干境保炉連法達三己行方処分暫行規定》第十四条:法律、法規授校的具有
管理公共事条駅能的組唄和国家行政机美依法委托的組唄及其工作人民,以及其
他事¥[!'.単位中由国家行政机美任命的人民有王子境保炉連法連記行方,
E
立当姶予処
分的,参照本規定抗行。
1
7、 ({介格連法行方行政処罰規定》第十二条:拒箔提供{介格監督栓査所需
資料或者提供虚限資料的,責令改正~合予警告;途期不改正的,可以主主 5 万元以
下的罰款,対直接負責的主管人民和其他直接責任人員会合予言己律処分。
格連法行方行政処罰規定》第十三条:政府{介格主管部
1
8、 (
(
{
介
n遊行{介格監督栓査吋,
友現径育者的連法行方向吋具有下列三神情形的,可以依照{介格法第三十四条第
(三)項的規定責令其暫停相美音¥[!'.:
(ー)連法行方情肯隻奈或者情背戸重,
径査明后可能給予絞重処罰的; (二)不暫停相美音¥[!'.,連法行方将継銭的; (三)
不暫停相美音¥[!'.,可能影日向連法事実的状定,采取其他措施又不足以保証査明的。
政府{介格主管部
n遊行{介格監督栓査吋,抗法人員不得少子丙人,井匝当向径育
正件。
者或者有美人員出示 i
1
9、 (({介格連法行方行政処罰規定》第十四条:本規
定第四条至第十一条規定中的連法所得,属子{介格法第四十一条規定的消費者或
者其他径育者多付{介款的,責令径育者限期退述。治以査技多付{介款的消費者或
者其他径育者的,責令公告査技。
径育者拒不按照前款規定退述消費者或者其他
径育者多付的伶款,以及期限届満没有退述消費者或者其他径育者多付的伶款,
由政府伶格主管部
n予以没牧,消費者或者其他径育者要求退述吋,由経育者依
法承担民事責任。
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