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CPDガイドライン - 建設コンサルタンツ協会

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CPDガイドライン - 建設コンサルタンツ協会
CPD ガイドライン
第2版
平成 28 年 4 月
目
次
はじめに ········································································································1
1.
CPD 制度の背景 ························································································2
2.
建設コンサルタンツ協会 CPD 制度 ·································································4
2.1 CPD 会員の登録 ···························································································· 4
2.2 各種費用 ······································································································ 4
2.3 教育分野と教育形態 ······················································································· 4
2.4 CPD 記録のエビデンス(受講証明書、参加証明書等)········································· 7
2.5 CPD 記録の登録 ···························································································· 7
2.6 CPD 記録の確認 ···························································································· 7
2.7 CPD 記録の証明書 ························································································· 7
2.8 認定プログラム ····························································································· 8
3.
CPD 記録の監査 ······················································································ 10
はじめに
技術者は自らの技術力の維持向上を図り、常に最新・最高の技術サービスを提供する使命を有して
います。高度な土木技術サービスを要求される我々建設コンサルタント技術者が、各種資格を有しつ
つ継続的な自己研鑽や実績の蓄積を客観的にクライアントや国民に示すことは、公共事業のアカウン
タビリティーの向上策として重要です。また、技術や経済の国際交流の進展下、技術者資格の相互認
証も必要なことです。
欧米諸国では早い段階から技術者の継続教育(Continuing Professional Development。以下、
「CPD」という。
)の重要性を認識し、制度として技術者個人の資質向上の実績を登録・蓄積する方
式が活用されています。APEC Engineer と技術士との相互認証を議論したときに、海外資格との同
等性を満たすべき要件のひとつに CPD が要求され、その結果、平成 12 年度の技術士法の改正により
技術士の責務として CPD が明記され、APEC Engineer の資格更新時には 5 年間で 250 単位の CPD
が義務づけられています。このことから(公社)日本技術士会では平成 14 年度から CPD 登録を開始
しています。また、同様の趣旨から(公社)土木学会が平成 14 年度に創設した資格制度でも所定 CPD
登録証明による更新が必須となっています。
このような土木技術者を取り巻く各種資格の要件として CPD を掲げていることを勘案し、
(一社)
建設コンサルタンツ協会では平成 17 年 4 月に CPD 制度を創設し、運用を開始しました。また、本協
会認定資格である RCCM に対し、その社会的使命の重大性から 4 年間に 100 単位の CPD を義務化
し、平成 22 年度から実施しています。本協会の CPD 制度は、会員企業の社員だけに限らず広く建設
コンサルタント技術者の CPD を支援することが特徴です。本協会が参画している建設系 CPD 協議会
では、土木技術者の便宜を図ることを目的に、CPD 推進に係わる諸課題の調整や CPD プログラム情
報の公開、共有化を進めていることから、本協会の CPD 制度は会員にとってさらに利便性を増すこ
とにもなると思われます。
最近は、国土交通省や地方自治体が建設技術者の評価項目の中に CPD 記録を取り込むことが拡大
する方向にあり、我々のコンサルタント業務にも及んでいます。建設コンサルタント技術者の自己研
鑽と実績の蓄積の場として、本協会の CPD 制度を活用することが望まれます。
多くの建設コンサルタント技術者が本協会の CPD 制度を活用し、社会に貢献することを期待しま
す。
-1-
1. CPD 制度の背景
(1) 建設コンサルタンツ協会における CPD
CPD(Continuing Professional Development)とは社会資本整備に携わる建設コンサルタント
技術者が講習会・講演会・現場見学会等への参加、論文等の発表、企業内研修等を通じて、継続的
に自己の知識の幅を広げ技術の水準を高めることを言います。
建設コンサルタンツ協会が参画している建設系 CPD 協議会(本ガイドライン 10 ページ:
「表-
4 建設系 CPD 協議会構成団体」参照)では CPD について「継続教育」と統一しています。一方、
(公社)日本技術士会では CPD を当初「継続教育」と称していましたが、平成 16 年 5 月「技術士
ビジョン 21」において「継続研鑽」と変更されました。
このように各機関によって必ずしも用語が統一されていませんが、本協会では“技術者個々人が
自主的に個人の能力を維持・開発する”ための行為を「CPD」として統一して使用することとしま
す。
(2)資格制度と CPD
CPD は、海外技術者との相互認証制度検討の過程で論議され、APEC Engineer の資格更新にお
いて義務付けられました。その結果として、平成 12 年に改正された技術士法では、資格取得後に
おいて最新の技術や知識を継続的に習得し、自己の能力の維持・向上を目指すとともに、高い職業
倫理感の涵養に努めることが責務となりました。一方、APEC Engineer の資格更新時には 5 年間
で 250 単位の CPD が義務づけられることになり、(公社)土木学会が創設した資格制度においても 5
年間で 250 単位の CPD による更新が必須となっています。
本協会資格である RCCM 資格の更新登録においても、4 年毎の更新講習会の受講(平成 15 年度
からは講習会の受講及び RCCM 教材 DVD(CD-ROM)による自己学習)が必須条件になってい
ます。この RCCM の資格更新登録制度は、技術の発展・変化に対応した知識・技術力の維持の観
点からすれば、技術者の継続的教育を先取りした考え方です。国内外の上記のような CPD 制度創
設の流れを受け、本協会では RCCM 技術者における技術力の一層の向上を図るため、RCCM 資格
の更新にあたり、CPD 制度を活用することにしました。平成 22 年度以降は、従来の更新講習会の
受講及び RCCM 教材 DVD(CD-ROM)による自己学習に加え、4 年間で 100 単位以上の CPD 単
位を取得することの3点が更新登録の要件となっています。
このように、従来 CPD は自己管理が基本でしたが、建設分野全体に CPD が認知され資格更新等
の条件となってきており、CPD 登録単位の証明のために本協会等の CPD 運営団体による認証が必
要とされるようになってきています。
(3)発注者による技術者評価
平成 16 年国土交通省九州地方整備局において、技術者の評価項目の中に CPD を加点することを
検討しているとの報道がありました。一部では、工事における技術者評価基準として、CPD 記録の
活用がなされています。その具体として、平成 17 年 4 月以降(一財)日本建設情報総合センター
のコリンズ(工事実績情報サービス)では、建設系 CPD 協議会の中から 5 機関までの CPD 記録(過
去 5 年間の実績値)が登録可能になりました。さらに、平成 21 年 8 月には新しいコリンズ・テク
リス(工事・業務実績情報システム)に建設系 CPD 協議会における 13 機関までの CPD 記録(過
-2-
去 5 年間の実績値)が登録可能になりました。また、平成 25 年度には国土交通省関東地方整備局
において、評価項目に CPD が採択されました。地方自治体においても CPD 記録を技術者の評価項
目の一つとすることが拡大する方向にあり、工事のみならずコンサルタント業務にも拡大する可能
性が高いと考えられます。
このように、発注者からは継続的に技術を維持向上している技術者や CPD を奨励している企業
等を適正に評価する流れになっています。
-3-
2.建設コンサルタンツ協会 CPD 制度
本協会では、協会 CPD 会員として登録された会員が「CPD 記録の登録」
、
「CPD 記録の確認」
、
「CPD 記録証明書の発行申請」を Web 上でできるサービスを提供しています。また、本協会以外
の学協会等が主催する講習会、講演会、現場見学会等のプログラムについても、主催者から認定プ
ログラム申請があれば、所定の審査を行ったうえで認定する事務も実施しています。
2.1 CPD 会員の登録
本協会の CPD 会員は、建設コンサルタント技術者であって、下記の何れかの種別に属する方と
します。非協会会員企業社員の方に対しても登録が可能としているところが特徴です。
・協会会員企業社員(本協会本部会員企業の社員の方)
・RCCM 資格登録者(RCCM 資格試験に合格し本協会 RCCM 事務局に登録されている方)
・非協会会員企業社員(上記の協会会員企業社員、RCCM 資格登録者以外の方)
会員登録を希望される方は、本協会のホームページ(http://www.jcca.or.jp/)から[CPD 情報]、
[CPD システム]にアクセスし、
[新規CPD会員登録申請]から CPD 会員利用規約に同意のうえ申
請してください。
CPD 会員登録が完了すると、登録されたメールアドレス宛てにログインID(CPD 登録番号)
と仮パスワードが配信され、CPD システムの利用が可能となります。仮パスワードで一度ログイン
した後は、個人情報保護のため各自でパスワード変更を行ってください。
また、CPD 登録番号を記載した CPD 会員カードを発行し後日郵送します。
2.2 各種費用
会員種別ごとにかかる各種費用は下表に示すとおりです。
表-1 各種費用
CPD 会員カードの
会員登録料
年会費
CPD 記録証明書
協会会員企業の社員
無料
無料
3,000 円/1 部
500 円/1 部
RCCM 資格登録者
無料
無料
3,000 円/1 部
500 円/1 部
1,000 円
3,000 円
3,000 円/1 部
500 円/1 部
会員種別
協会非会員企業の社員
再発行
2.3 教育分野と教育形態
本協会の CPD 制度は、4つの教育分野と6つの教育形態から構成されています。特定の分野、
形態に偏ることなく、建設コンサルタント技術者として必要な知識や技術を習得することが求めら
れます。
【教育分野】
【教育形態】
A.基礎共通分野
ⅰ.講習会等への参加
B.専門技術分野
ⅱ.論文等の発表
C.周辺技術分野
ⅲ.企業内研修
D.総合管理分野
ⅳ.技術指導
ⅴ.業務経験
ⅵ.その他
-4-
(1)教育分野の内容
4 つの教育分野とその内容は下表に示すとおりです。
表-2 教育分野及び内容
教 育 分 野 及 び 内 容
A.
基礎共通分野
B.
専門技術分野
記号
1 倫理
倫理規定、技術倫理、職業倫理など
A1
2 一般科学
数学、物理、化学、生物学、統計学、数値解析など
A2
3 環境
地球環境問題、生態学など
A3
4 社会経済動向
国内外の社会動向、産業経済動向、公共経済学など
A4
5 法律・契約
関連法令、知的財産権法、契約制度など
A5
6 教養
語学、土木史、技術史など
A6
7 その他
上記以外で建設コンサルタントとして役に立つ基礎
共通分野(社会資本整備論、ビジョン、役割など)
A7
1 河川・水工分野(河川、砂防及び海岸・海洋、港湾、電力土木)
B1
2 交通分野(道路、鉄道、トンネル、空港)
B2
3 都市計画分野(都市計画、地方計画、造園)
B3
4 上下水道分野(上水道、工業用水道、下水道)
B4
5 農業森林水産分野(農業土木、森林土木、水産土木)
B5
6 電気・電子分野
B6
7 土質、基礎、地質、岩盤分野
B7
8 構造物設計分野(鋼構造、コンクリート、開削トンネル、仮設構造物等)
B8
9 施工計画分野(施工計画、施工設備、積算、機械)
B9
10 建設環境分野(景観、環境アセスメント、環境調査、廃棄物)
B10
11 建設情報分野(建設情報通信システム開発)
B11
12 その他
B12
C.
周辺技術分野
情報一般(CALS/EC、プレゼンテーション・コミュニケーション技術、
コンピュータープログラミング等)など
C
D.
総合管理分野
建設生産システム(コンストラクションマネジメント(CM)、プロジェ
クトマネジメント(PM))
、品質保証、工程管理、安全管理、マネジメン
ト関係(リスクマネージメント、アセットマネジメント等)、PFI 事業な
ど
D
※ 表中の記号欄は「CPD 記録登録」に入力する際に使用
(2)教育形態と CPD 単位
教育分野、教育形態及び時間重み係数は、他の関連学協会の制度も参考として大きな相違がない
ように定めています。また、CPD 単位の算定は、「休憩、移動時間等を除く実時間」に形態内容の
グレードに応じた「時間重み係数(CPDF)」を乗じて求めることを基本としますが、CPD1件に単
位を設定しているものや、1 年間(4 月 1 日から翌年 3 月 31 日)で積算される「CPD 登録単位」
に上限値を設定しているものもあります。CPD 単位及び時間重み係数(CPDF)は、対象者、教育
形態及び形態内容を勘案した上で必要に応じて変更する場合があります。
「CPD 単位=時間重み係数(CPDF)×単位時間」
社会資本整備の一翼を担う土木技術者として継続的な教育を受ける機会を与えるとともに、自ら
の知識・技術・視野を広め、社会的な使命を果たす技術者となるべく継続教育をしていくことを考
え、本協会では年間 50 単位の取得を推奨しています。
推奨 CPD 単位=50単位/年間
-5-
表-3 教育形態・形態内容と CPD 単位
教育形態 番号
ⅰ.
講習会等
への参加
1
2
ⅱ.
論文等の
発表
講習会、
講演会、
現場見学会等
への参加
1‐A JCCA(支部含む)主催・共催
1/時間
及び認定プログラム
1-B JCCA 以外の建設系CPD協議会構成
団体(支部・傘下組織含む)主催プ
1/時間
ログラム及びJCCA以外の建設系C
PD協議会構成団体認定プログラム
1‐C 上記 1‐A、1‐B 以外のプログ
0.5/時間
ラム
2‐A 建設系 CPD 協議会構成団体主催
(JCCA 及び各団体支部含む)
論文の口頭発表、
ポスター発表
2‐B 建設系 CPD 協議会構成団体主催
以外
3
3‐A 査読あり
論文発表
3‐B 査読なし
ⅲ.
企業内
研修
ⅳ.
技術指導
なし
口頭発表 0.4 /分
ポスター発表 2/発表
口頭発表 0.2 /分
ポスター発表 1/発表
単独
40/編
連名・共著 20/編
単独
10/編
連名・共著 5/編
なし
なし
技術図書の執筆
1/頁
30/1件
5
企業内研修
1/時間
20/年間
6
研究開発・技術開発
1/時間
20/年間
7
8
講習会等の講師
3/時間
20/年間
2/時間
20/年間
論文等の査読(学協会が依頼)
10/編
50/年間
10
学協会表彰
20/件
なし
11
発注者表彰
20/件
なし
12
社内表彰
10/件
なし
13
特許取得
40/件
なし
議長・委員長 2/時間
なし
14
企業内研修等
の講師
8‐A 講習会・研修会等の講師
8‐B 論文等の添削(企業が依頼)
委員会への出席
幹事・委員
15
ⅵ.
その
他
登録単位数
の上限値
4
9
ⅴ.
業務経験
CPD 単位
形 態 内 容
16
自己学習
技術資格の
取得
15‐A
15‐B
15‐C
15‐D
学協会誌購読
eラーニング
RCCM 教材 DVD 学習
その他
16‐A 資格取得
16‐B 更新登録
17
災害調査への参加
18
国際会議への参加
19
社会貢献活動への参加
1 /時間
0.5/時間
0.5/時間
0.5/1時間(固定値)
0.5/時間
指定資格
指定資格以外 10/資格
指定資格
10/登録
20/年間
1/時間
20/年間
幹事・委員
1/時間
-6-
20/年間
20/資格
議長・委員長 20/会議
※ 表中の番号欄は「CPD 記録登録」を入力する際に使用
※ 上限値の「年間」とは「4 月 1 日から翌年 3 月 31 日」
なし
10/会議
20/年間
10/年間
2.4CPD 記録のエビデンス(受講証明書、参加証明書等)
CPD 記録の受講証明書等のエビデンスは、CPD 記録申請時に自己学習の一部を除く全ての形態
内容において添付が必須です。また、形態内容「1講習会、講演会、現場見学会等への参加」につ
いては、
「主催者発行の受講証明書や参加証明書」の添付を原則とします。
「1-B JCCA 以外の建設系 CPD 協議会構成団体(支部・傘下組織含む)主催プログラム及び JCCA
以外の建設系 CPD 協議会構成団体認定プログラム」と「1-C のプログラム(1-A、1-B 以外)
」
については、主催者から受講証明書等が配布された場合は、配布された受講証明書で申請可能です
が、主催者から発行されない場合を考慮し、持参して証明印をもらうための「受講証明書・参加証
明書」を協会で用意しています。CPD システムトップ画面「受講証明書・参加証明書ダウンロード」
から、
「受講証明書・参加証明書」をダウンロードし、証明書の空欄箇所に必要事項を記入のうえ、
プログラム開催当日主催者に提示し、主催者の証明印をもらってください。主催者の証明印は、参
加当日にしかもらえない場合がありますので、忘れずに持参してください。
なお、本協会認定プログラムである形態内容「1-A JCCA(支部含む)主催・共催及び認定プ
ログラム」のプログラムに参加する場合は、主催者から「受講証明書・参加証明書」が配布されま
すので、各自で持参する必要はありません。
他の形態内容で必要となるエビデンスなどについては、
「CPD 解説書」
(JCCA ホームページ
“CPD
情報”の初期画面に掲載)で確認してください。
2.5 CPD 記録の登録
CPD 記録の登録は、CPD システムにログイン後、[CPD 記録登録申請]より申請してください。
形態内容ごとに入力内容が決まっている項目、
「参加実時間」や「CPD 単位」の計算値及び定数など
は自動入力されます。また、本協会 CPD 認定プログラムについては、主催者より配布された「受
講・参加証明書」に記載されている「プログラム番号」を入力すると、プログラム内容が自動入力
されます。
申請された CPD 記録は、事務局で内容を確認した後、登録あるいは未登録の通知を、CPD シス
テムに登録されているメールアドレス宛てに連絡します。
登録された CPD 記録は、CPD システムで管理され本協会のサーバー内で5年間保管した後、期
間が過ぎたものを年度初めに一括削除します。なお、CPD 記録の入力、管理等の詳細については
「CPD 解説書」を参照してください。
2.6 CPD 記録の確認
登録された記録は、CPD システムにログイン後、
[CPD 記録確認]の[全記録表示]より確認で
きます。
[CPD 記録確認]画面では、このほか年度別の登録済記録の確認、申請中の記録の確認・
修正・削除、未登録となった記録の確認・再申請・削除、登録済記録の修正及び削除依頼、開催日
指定による記録の検索、教育分野別及び形態内容別集計、各種記録の並び替えができます。
2.7 CPD 記録の証明書
CPD 記録証明書は、CPD 記録証明書申請があった場合に発行します。CPD 記録証明書は、CPD
システムにログイン後、[CPD 記録証明書申請]より申請してください。
本協会では登録された CPD 記録の確認を行いますが、この証明書に関する具体的な CPD 記録に
ついては、あくまでも登録者各自が本協会の定める CPD ガイドライン及び CPD 解説書に則った申
告により行っており、虚偽記載等により発生した問題は申請者の責任となります。また、CPD 記録
内容についても、本協会が CPD 記録内容の正当性を証明するものではありません。
CPD 記録証明書の発行手数料は1通 3,000 円です。CPD 事務局にて入金を確認後、CPD 記録証
明書を申請された送付先宛てに郵送します。
-7-
2.8 認定プログラム
本協会(本部・支部含む)が主催あるいは共催する CPD プログラムは、所定の申請を行うこと
で本協会認定プログラム扱いとなりますが、会員の皆様に幅広い数多くの CPD プログラムを提供
するため、本協会以外の学協会等が主催する講習会、講演会、現場見学会等のプログラムについて
も、認定申請があれば所定の審査を行ったうえ、プログラム認定を行っております。認定されたプ
ログラムの「CPD 単位」は、休憩・移動時間を除く講習会等の実時間について「時間重み係数1」
として算出されます。CPD 認定プログラムについての要件や注意事項等は以下のとおりです。
(1)主催者
本協会以外の主催者とは、公益性の観点から、官公庁、大学、公益法人、公共機関、学協会等の
信頼のおける団体です。
(2)プログラムの内容
本協会が認定する CPD プログラムの形態内容は、
「1. 講習会、講演会、現場見学会等への参加」
のみとなります。企業内研修や個人的な活動については認定しておりません。また、下記①から④
のいずれかに該当する内容とします。具体的なプログラムについては、「CPD 解説書」で確認してく
ださい。
① 最新技術動向の理解に役立つ内容[技術動向]
・専門技術分野における最新の知識、技術、考え方等をタイムリーに提供すること。
・社会資本整備に関連する広範な技術分野の基礎と将来の動向を提供すること。
② 建設コンサルタントを取り巻く状況の理解に役立つ内容[社会性]
・建設コンサルタントが実施している業務に対する理解を促すこと。
・社会資本整備のあり方と建設コンサルタントの役割、その役割を可能にする技術に関する事
項への理解を促すこと。
③ 建設コンサルタントが携わる関連分野の理解に役立つ内容[総合性]
・建設コンサルタントに必要とされる関連分野の知識、技術、考え方等をタイムリーに提供す
ること。
・社会資本整備執行のコーディネータとしての役割が求められていることから、感性を磨き、
総合的、国際的、歴史的視点でものを見ることができる建設コンサルタントの育成に資する
こと。
④ 建設コンサルタントとしての倫理観の涵養に役立つ内容[技術者倫理]
・専門的能力を有する建設コンサルタントとして自律的に判断できる倫理能力の涵養に資する
こと。
・倫理全般を対象に、建設コンサルタントとして保有すべき事項に関わる理解を促すこと。
(3)プログラム申請と審査
本協会のホームページ(http://www.jcca.or.jp/)から、[CPD 情報]、[CPD システム]にアクセス
し、
[JCCA(本部・支部)主催・共催プログラムの申請]あるいは[CPD 認定プログラム申請]から
CPD プログラム申請者利用規約に同意のうえ申請してください。申請期限は、プログラム審査期間
や参加者への広報期間を考慮し、開催日の 1 ヶ月前までとしております。
申請されたプログラムについて、所定の審査を行い認定の可否を判断します。審査は CPD 委員
会で行いますが、事務局で判定可能な場合は委員会審査を省略します。
-8-
(4)認定手数料
申請プログラムの主催、共催、協賛、後援の何れかに官公庁、その他発注機関が含まれる場合あ
るいは本協会の本部・支部が主催、共催、協賛、後援のどちらかに含まれるプログラムの場合は、
認定手数料は無料とします。
これ以外のプログラムでは、1件 3,000 円の認定手数料が必要となります。なお、プログラムの
承認は、
「申請者メールアドレス」に入力されたメールアドレス宛てに請求書を送信し、入金を確
認した後となります。
(5)ホームページ等への掲載
承認された CPD 認定プログラムは、
原則として、
建設コンサルタンツ協会ホームページの
[JCCA
CPD 認定プログラム検索]
、建設系 CPD 協議会ホームページ及びメールマガジン登録者に定期的
に配信されるメールマガジン「RCCM&CPD Information」に掲載されます。なお、
[JCCA CPD
認定プログラム検索]には会員向けのプログラムも含まれています。
・建設コンサルタンツ協会ホームページ(CPD 認定プログラム検索)
http://cpd.jcca.or.jp/prgfind.php
・建設系 CPD 協議会ホームページ(プログラム情報検索・閲覧システム)
http://www.cpd-ccesa.org/
・メールマガジン RCCM & CPD information
(建設コンサルタンツ協会ホームページより登録)
http://www.jcca.or.jp/qualification/rccm/magazine/index.html
(6)受講証明書・参加証明書と参加者リスト
本協会 CPD 認定プログラムの実施においては、参加者への「受講証明書・参加証明書」の配布
と CPD 事務局への「参加者リスト」の送付を原則としておりますのでご協力をお願いします。承
認された CPD 認定プログラムには「プログラム番号」が付され、申請者には、申請者メールアド
レスに入力されたメールアドレス宛てに CPD 認定プログラム承認通知メールが配信されますが、
このメールに所定の「受講証明書・参加証明書」と「参加者リスト」を添付しておりますのでダウ
ンロードしてください。
ダウンロードした「受講証明書・参加証明書」は、プログラム実施日以降の日付を「証明書発行
日」として、
「プログラム番号」以下の情報に承認通知の内容を記載し、証明印を押印の上、参加
者へ配布してください。
「参加者リスト」は、プログラム実施後、CPD 認定プログラム承認通知メ
ールへの返信で、添付ファイルとして CPD 事務局に送付してください。
地盤工学会、全国土木施工管理技士会連合会、農業農村工学会に所属されている参加者は、本協
会発行の「受講証明書・参加証明書」ではなく、所定の「建設系 CPD 協議会加盟団体主催CPD
申請書・受講証明書」が証明書となりますので、参加者より提示された場合には押印をお願いしま
す。
(7)建設系 CPD 協議会
建設系 CPD 協議会では、建設系技術者に幅広く横断的に CPD プログラムを提供することを目的
とした「プログラム情報検索・閲覧システム」を公開しています。また、構成団体の CPD 制度に
おけるさらなる利便性向上を目指し、CPD 記録の登録や単位の証明方法に関する検討が予定されて
います。本協会においても建設系 CPD 協議会との連携を図っていきます。
建設系 CPD 協議会加盟団体については、以下を参照してください。
・建設系 CPD 協議会ホームページ:http://www.cpd-ccesa.org/
-9-
3.CPD 記録の監査
CPD は“技術者個々人が自主的に個人の能力を維持・開発し、社会に貢献すること”が本来の目
的であり、自己研鑽として自己責任の下で実施されるべきものです。CPD 記録についても自己責任
の下で管理すべきものと考えますが、適正な CPD 制度の運用のため、CPD 記録の登録内容につい
ては監査を実施しています。
建設コンサルタンツ協会 CPD ガイドライン
平成 17 年 12 月 第1版(CPD 制度実施要領)
平成 18 年 7 月
平成 19 年 9 月
平成 19 年 11 月
平成 22 年 4 月
平成 23 年 7 月
平成 27 年 4 月
同上(CPD 制度の手引き)
第2版(CPD 制度実施要領)
同上(CPD 制度の手引き)
第3版(CPD ガイドブック)
第3版(同上 一部追記 )
第1版(CPD ガイドライン)
平成 27 年 4 月
平成 28 年 4 月
同上 (CPD 解説書)
第2版(CPD ガイドライン)
平成 28 年 4 月
同上 (CPD 解説書)
発行 一般社団法人 建設コンサルタンツ協会 CPD 事務局
〒102-0075 東京都千代田区三番町1番地 KY 三番町ビル 8 階
TEL:03-3239-7993
FAX:03-3239-1869
ホームページ:http://www.jcca.or.jp
E-mail:[email protected]
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