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参考資料 海外大学における起業家輩出・起業支援環境

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参考資料 海外大学における起業家輩出・起業支援環境
参考資料
海外大学における起業家輩出・起業支援環境
◆起業教育と起業支援
◆OB等のメンターとしての活用
◆資金的支援への関与
99
100
目
次
エール大学.................................................................................................................................. 102
サンディエゴ州立大学 ................................................................................................................ 104
バブソン大学 .............................................................................................................................. 105
テキサス大学オースティン校 ..................................................................................................... 106
マサチューセッツ工科大学 ......................................................................................................... 107
コロンビア大学........................................................................................................................... 109
スタンフォード大学 ................................................................................................................... 110
カリフォルニア州立大学ロサンゼルス校.................................................................................... 112
カリフォルニア州立大学サンフランシスコ校............................................................................. 113
カリフォルニア州立大学サンディエゴ校.................................................................................... 115
南カリフォルニア大学 ................................................................................................................ 116
シャーブルック大学 ................................................................................................................... 117
香港科学技術大学 ....................................................................................................................... 118
深セン虚擬大学園 ....................................................................................................................... 119
インド工科大学........................................................................................................................... 120
インド経営大学院(バンガロール校) ....................................................................................... 122
精華大学 ..................................................................................................................................... 123
ソウル大学.................................................................................................................................. 124
延世大学 ..................................................................................................................................... 125
韓国科学技術院........................................................................................................................... 126
ルートヴィヒ・マクシミリアン大学........................................................................................... 127
トウェンテ大学........................................................................................................................... 129
ストラスクライド大学 ................................................................................................................ 130
101
大学名
エール大学
所在地
米国コネチカット州
URL
http://www.yale.edu
○大学概況
・1701 年設立、1718 年に Yale College に改称
・学部学生数 5000 名強、大学院生数 6000 名強、教職員数 3000 名強
・学部、大学院(学術/専門)、特定文化に特化したセンター等
1.起業教育と起業支援活動の連動
(1)起業教育
・School of Management(SOM)
・経営者としての必要能力・知識・考え方等を中心とした起業教育を展開
(起業活動の主体はアルムナイ/学生ネットワーク)
・Summer Fellowship Program
・SOM 学生を対象としたインターンシップ(企業実習)プログラム
・Y50K
・ビジネスプランコンテスト(年 1 回)。賞金総額 5 万ドル。受賞チームは、起業のためのメンタリング・教育
プログラムを受講。合わせて、プロのトップベンチャーキャピタリストとの面談・アイデア発表の機会が与え
られる。
(2)起業支援
・The Yale Office of Cooperate Research(OCR)
・学内横断組織であり、大学の知財・ライセンス契約・民間企業との共同研究を一元的に管理
・新しいアイデアの資金調達を支援し、ベンチャー起業を促進
・エール大学出身のベンチャーキャピタリスト、起業家、弁護士、銀行員、教職員が支援を担当
(3)起業教育と起業支援活動の連動
・Y・E・S
・起業活動に的を絞った学内横断組織
・講演、スキルアップのためのトレーニング、ネットワーク形成に資するイベントを開催
・SOM の学生は本組織への加入を推奨される
・SOM 教員が諮問委員を務める
2.OB等のメンターとしての活用
・Alumni career network(YaleCN)
・同窓生のキャリアアップ、キャリア開発に資する同窓生データベース
・SOM Alumni Databases
・SOM 運営による同窓生データベース。職歴別、分野別、居住地別に検索可能
・求職の手段としての利用ではなく、OB 等から助言を受ける手段に活用することが SOM より推奨される
・SOM Student Interest Groups(SIGs)
・SOM 在学生による組織であり、分野・内容別に複数が存在。起業に関する情報を収集・提供
・The Entrepreneurship SIG は、起業に関するイベントや企業見学ツアーを後援
102
・The Yale School of Management Alumni Speakers Series(1996 年創設)
・SOM 等の同窓生・校友による定期開催されるフォーラム
・同窓生の専門的知識や経験を現役の SOM 学生に還元する目的で実施
3.資金的支援への関与
・Sachem Ventures, LLC
・大学院学生が運営する学生運営ファンド
・起業教育担当の教員(VC 元 CEO・非常勤教授)が運営主体の代表兼アドバイザー
・学生主体の運営であり、独自の判断で単独投資が可能
・総額 150 万ドル。地元ベンチャー企業(スタートアップ)への投資も可能
・SOM 学生の 10%が本ファンド運営に参画
103
大学名
サンディエゴ州立大学
所在地
米国カリフォルニア州サンディエゴ
URL
http://www.sdsu.edu/
○大学概況
・1897 年設立。
・学生数 3 万名強、教員数 2,000 名強
・8 学部、5 大学院
1.起業教育と起業支援活動の連動
(1)起業教育
・The Entrepreneurial Management Center(EMC)(1986 年設置)
・学内横断的な起業教育プログラム実施及びベンチャー創出・育成機関
・経営系学部・経営系大学院におけるカリキュラムの中で起業家教育・起業実務教育を実施。講義、実務
研修、自発的学習活動の推奨により、地域/全国レベルの起業家として活躍できる能力を養成
・特に重点を置いているのは、①高度技術の商業化、②サービス部門における起業家精神涵養、③社会
的起業家養成、④ベンチャーファイナンス・プライベートエクイティ
(2)起業支援
・The Entrepreneurial Management Center(EMC)
・Emerging Growth Workshop
会員企業(サンディエゴ地域のアーリー段階の企業等)に対して、教育ツールの提供、
専門家による支援
・Business Forum:地域企業に開かれたニーズ対応型のイベント・懇談会
・Internships:ビジネススクール学生を対象とした、企業インターンシップ
・Entrepreneurs-in-the-Classroom
・同窓生・地元・国内外の著名な起業家をゲスト講師として招聘し、特別講義を開催
・学生と直接のディスカッション
(3)起業教育と起業支援活動の連動
・EMC が起業教育・起業支援を連動して実施しており、民間における支援活動とも連携
2.OB等のメンターとしての活用
・Business Alumni Network(BAN)
・同窓会支部
・ベンチャー立上げ・成長に関心がある人々を対象にした起業関連イベント・フォーラムを開催
・EMC が同窓生の起業支援を実施している他、同窓生が在学生のメンターとして指導を実施する際のマッ
チングも実施
・Venture Challenge
・同窓生が、ビジネスプランコンテスト(年 1 回開催)の審査員等として参画
3.資金的支援への関与
・EMC が、民間から拠出された外部資金を運用して、資金的支援を実施
104
大学名
バブソン大学
所在地
米国マサチューセッツ州ウェーズリー
URL
http://www3.babson.edu/
○大学概況
・1919 年に経営学に特化したカレッジとして設立(私立大学)
・学生数 3,300 名
・経営学部、経営学大学院
1.起業教育と起業支援活動の連動
(1)起業教育
・The Aurthur M.Blank Center for Entrepreneurship
・経営学大学院における常設の起業教育機関
・学部から大学院まで一貫した起業教育プログラムを提供。教員に起業経験者多数
・学部課程:現役企業幹部からのフィードバックを受けた実践的教育プログラム
・大学院:コアカリキュラムに起業教育を導入。起業時、企業内で応用可能な起業家的思考力の養成を
目的としたもの。入門、専攻、応用の 3 段階に分けられており、起業家の基礎スキル、特定分野の
スキル、より深い知識を習得可能。
・Specialty Programs:2000 年に開講した起業家育成のための特別集中講座。大学院在学中に成功可能
性の高いベンチャーを立ち上げる学生のためにカスタマイズされている。
(2)起業支援
・The Aurthur M.Blank Center for Entrepreneurship
・メンターの活用(後述)、学生組織の活用(後述)等による起業支援を実施
(3)起業教育と起業支援活動の連動
・The Aurthur M.Blank Center for Entrepreneurship
・起業教育・起業支援を一貫して実施
・フランクリン・W・オリン工科大学とは、起業家育成プログラムの研究・単位互換等により連携を図る
2.OB等のメンターとしての活用
・Brain Trust
・バブソン大学の学生起業家に対してメンタリングを実施
・1 人の起業家につき、1∼4名のメンターがつき、人的ネットワーク形成、起業機会の創出等に関して支
援を実施
・メンターとして、VB 創立者・CEO、エンジェル投資家、法律・経営等の専門家など計 200 人が登録
3.資金的支援への関与
・Seed Fund
・同窓生設立によるアーリーステージの企業を対象にしたファンド
・対象:起業家養成コースを修了し完全なビジネスプランを作成している学生
・資金支援に関する審査:設立趣意書、ベンチャー起業運営能力を証明する教職員の推薦状等
105
大学名
テキサス大学オースティン校
所在地
米国テキサス州オースティン
URL
http://www.utexas.edu/
○大学概況
・1883 年設立
・学生数約 5 万名、教員数約 2,700 名
・16のカレッジ
1.起業教育と起業支援活動の連動
(1)起業教育
・MBA プログラム、工学部、自然科学部、その他大学院において多数の起業関連プログラムが開講
・カリキュラムは、学部・大学院を横断する共通科目
・MOOT CORP Competitions
・国際ビジネスコンテスト
・優勝者は、ベンチャー立上げに関して 10 万ドルの投資を受けられる
・The Idea to Product Competitions(I2P)
・アーリーステージ段階の技術の商業化計画を対象としたコンテスト
(2)起業支援
・IC スクエア(Innvation Creativity and Capital)
・UT オースティンの付属機関
・コズメツキー博士の私財、行政・大学関係者からの支援を元に設立
・インキュベーターの設立、ソフトウェア産業団体の設立、エンジェル投資家と企業家のマッチング等によ
り起業支援を実施
・ビジネス専門家によるノウハウネットワークが、起業家の相談に対応
(3)起業教育と起業支援活動の連動
・IC スクエアは、大学院の教育にも関与
2.OB等のメンターとしての活用
・Technology Entrepreneurial Society(TES)
・学部/大学院学生によるハイテク関連の起業支援組織
・ハイテク技術の商業化に関する教育機会の提供、情報交換、ネットワークの場を提供
・The Entrepreneur Society
・スタートアップ、企業経営に関する理解を深めるために結成された学生組織
・大学のカリキュラムと連携して、起業に有益なリソースを提供
・MSSTC Alumni Association:MSSTC 卒業生と在学生の組織。アイデアの事業化機会の提供
・Texas Entrepreneurs
・起業家として必要なスキルとネットワークを構築することを目的とした学生組織
・起業関連のワークショップ、コンペ、講演会、同窓生と会員の交流を実施
3.資金的支援への関与
・The Capital Network:投資カンファレンス開催、投資家と企業家のマッチング等を実施
106
大学名
マサチューセッツ工科大学
所在地
米国マサチューセッツ州ケンブリッジ
URL
http://web.mit.edu/
○大学概況
・1861 年に設立
・学生数 1 万名、教員数 1,000 名
・5 スクール、1 カレッジ
1.起業教育と起業支援活動の連動
(1)起業教育
・MIT Entrepreneurship center(E-center)
・1996 年に、全学的な横断組織としてスローン経営学大学院内に設立
・ハイテク企業設立に関して、①教育・研究、②アライアンス、③コミュニティの面から教育・支援を実施
・学生は指導教授の承認を受けて、E-center のコース・セミナーを受講可能
・カリキュラムは、ケーススタディ、インターンシップ等の座学・実務的訓練が中心。学内ビジネスプランコ
ンテスト(the MIT $50K events)を目指して履修する学生が多数。
・E-Lab Network:MIT 学生が創業間もないベンチャーにインターン生として参画し、起業の実務(市場調
査、市場化計画の開発等)を研修するプログラム。
・The $100K Competition
・学生及び MIT 関係者の起業支援のために実施されるビジネスプランコンテスト
・コンペの実施過程において、起業家とメンター・投資家・将来のパートナー候補とのマッチングを実施
・コンペ入賞者に対しては、賞金が授与され、起業に関する支援も開始される
(2)起業支援
・MIT Entrepreneurship center(E-center)
・ネットワークに関するイベント開催、グローバルの活動の支援等
(3)起業教育と起業支援活動の連動
・E-Center が、起業教育・起業支援を連動して実施
2.OB等のメンターとしての活用
・MIT Entrepreneurship Society(E-Society)(1997 年設立)
・起業に関心を持つ同窓生間の支援ネットワーク
・ボストン、シリコンバレー等の会員が定期的に会合を実施し、アドバイスや支援を実施
・VB に対する知的・物的支援方策として、会員は VB の株式を3∼25%の範囲で MIT に寄附することが
義務付けられている
・MIT Enterprise Forum Inc
・MIT 同窓会(会員数 10 万人以上、世界中に 24 支部)を母体とする、ハイテク関連の起業を支援する
NPO 法人
・世界中に 24 支部あり(日本チャプターは 1999 年に設立)
・起業に関連したセミナー、スタートアップクリニック、起業事例報告会、ビジネスプランワークショップ等を
開催している他、起業家とビジネス専門家(キャピタリスト等)とのネットワーキングに注力
107
・MIT Venture Mentoring Service
・若い起業家に対して、企業・教員・同窓生等のメンターが無償で様々な問題を解決するために助言など
を行う
・学生はクエスチョネアを提出の上、無料で参加可能
・メンターとのマッチングは、登録者の詳細なデータベースに基づいて行われる。
3.資金的支援への関与
・ビジネスプランコンテスト等を通じた資金的支援を実施
108
大学名
コロンビア大学
所在地
米国ニューヨーク州ニューヨーク
URL
http://www.columbia.edu/
○大学概況
・1754 年に設立
・学生数 24,000 名、教員 3300 名
1.起業教育と起業支援活動の連動
(1)起業教育
・The Lang Center
・ビジネススクール内に設置された起業教育及び起業支援に関する組織
・起業家精神、マネージメント・ファイナンス等、実践(ビジネスプラン作成等)の 3 分野のカリキュラム
・The Entrepreneurial Greenhouse Program
ベンチャー企業を立ち上げた学生を支援するインキュベーションプログラム
(2)起業支援
・The Lang Center による各種起業支援あり
(3)起業教育と起業支援活動の連動
・The Lang Center が、起業教育・起業支援を連動して実施
2.OB等のメンターとしての活用
・Mentor Network
・The Lang Center が組織するメンターネットワーク
・起業プランを有する MBA コースの学生を支援するために、経験豊富な専門家がボランティアで参加
・同窓生の他にも各分野の専門家が参加
・The Entrepreneurial Sounding Board
・MBA 課程の学生に対して、教員・起業プログラムに関与する実務経験者と個別面談の機会を与える
・起業アイデアやビジネス機会に関してディスカッションを行うことが可能
・Columbia Entrepreneurs Organization(CEO)
・LangCenter を通じて学生・卒業生・教員等の起業意識の慫慂、外部とのネットワーク化などを支援
・学生は、本組織の講演やワークショップを通じて成功した起業家等と出会うことが可能
3.資金的支援への関与
・Lang Fund
・1996 年に Lang 氏の 100 万ドル寄附により創設された基金
・アーリーステージで成功可能性の高いビジネスプランに対して、25000∼25 万ドルまでのシード資金を
提供
・対象案件は、理事会が案件ごとに個別審査を実施
・追加資金が必要な場合は、理事会が他の調達先の紹介も実施
・本基金から出資を受けた VB は、Portfolio Advisory Group(多分野の経験豊富な専門家で構成)による
助言・指導等の支援を受けられる
109
大学名
スタンフォード大学
所在地
米国カリフォルニア州スタンフォード
URL
Jttp://www.stanford.edu/
○大学概況
・1884 年に設立
・学生数 20,000 名、教員数 1,000 名
・7 学部から構成
1.起業教育と起業支援活動の連動
(1)起業教育
・Stanford Technology Ventures Program(STVP)
・工学部に設置された企業センター
・学生・技術者・研究者に対して、ハイテク産業の起業を支援
・Teaching:毎年、各学部から計 1,500 名程度が受講。起業家精神、マネジメント、企業戦略等の多くの起
業関連科目が開講
(2)起業支援
・Stanford Technology Ventures Program(STVP)
・The STVP Educators Corner Provides
STVP が運営するウェブサイト。世界に向けて起業及び起業教育に関する資料・情報を発信。現在
掲載されている資料は約 1,000 点、登録されているユーザー数は 2,500、1 日あたりのヒット数は約
18,000 件
・STVP conferences(REE)
アメリカ、ヨーロッパ、アジア、ラテンアメリカでこれまで開催され、200 名以上の教員が参加
・The DFJ Entrepreneurial Thought Leader Seminar
在学生・教員・同窓生などのすべてのスタンフォード関係者を対象に実施されるセミナー
・The Stanford Entrepreneurship Network(SEN)
・学内の起業関連プログラム間の意思疎通及び協力推進のためのフォーラム組織
・起業教育・調査・起業実務プログラムを実施し、学内横断組織間の連携強化に寄与
・情報交換のためのミーティング、起業教育・ネットワーキングのためのイベントの他、セミナー・シンポジ
ウム等を適宜開催
(3)起業教育と起業支援活動の連動
・STVP が学内全ての起業家育成プログラム間の調整・連携を行う学内横断的組織
・SEN、BASES(後述)等の起業関連の教育組織・支援組織が重層的に連携し、ウェブサイト運営、ニュース
レター配信、データベース運営等において協力体制が取られている
2.OB等のメンターとしての活用
・The Business Association of Stanford Entrepreneurial Students(BASES)
・全米でも最大級の学生企業組織であり、1996 年に学生が運営する非営利組織として発足
・学内全ての学部の学生、大学院生、同窓生等によるネットワーク
・著名な起業家、キャピタリスト、ハイテク産業界のリーダー的存在の人物がゲスト講師やメンターとして参
画しており、起業志望者はアドバイスを受けることが可能。場合によっては彼らが起業志望者の資金調
達に関与することもある
110
・BASES E-Challenge
・学内最大のビジネスプランコンテスト
・優勝者には 75,000 ドルの賞金及び 20 万ドル相当の技術・ビジネス支援が行われる
・出場者は、メンター、キャピタリスト、研究者が同席するワークショップにおいて、アドバイスを受けたり
彼らの経験を聞くことができる
・審査過程において起業家や研究者から出場者に対してメンタリングが行われる
・このほか、BASES Social E-Challenge(社会起業家を対象)、BASES I-Challenge(UC バークレーと共
同で実施されるビジネスプランコンテスト)等も実施
・ETL
・STVP と共同で開催されるセミナー・講演会(著名な起業家等)
・本会は一般公開されている
・BASES Interact
・スタンフォードにおける起業家ネットワーク作りを目的に結成
・企業経営者やベンチャー起業家等が参加
・Career Services
・才能のある人材を求めている企業に対して、技術開発・ビジネスに興味関心を有する学生を紹介
3.資金的支援への関与
・Birdseed Fund
・スタンフォード大学 OTL(Office of Technology Licensing)によるファンド
・技術移転されていない大学技術の試作開発資金を研究室に供与
・GAP Fund
・スタンフォード大学 OTL(Office of Technology Licensing)によるファンド
・有望な大学技術を対象に、技術移転可能なレベルまで開発を進めるための資金を研究室に供与
111
大学名
カリフォルニア州立大学ロサンゼルス校
所在地
米国カリフォルニア州ロサンゼルス
URL
http://www.ucla.edu/
○大学概況
・4学部、10 大学院
・学部学生 25,000 名、院生 10,800 名、教職員 3,300 名
1.起業教育と起業支援活動の連動
(1)起業教育
・Harold & Poline Price Center for Entrepreneurial Studies
・アンダーソンスクール(MBA コース)の付属機関
・起業に関連する教育と実践、学問的研究を実施
・The Management Development for Entrepreneurs(MDE) Program
講義、ケースディスカッション、ワークショップ等に加えて、起業のためのコンサルティング
・具体的なカリキュラム:15 以上の選択コース。
・選択科目:ベンチャー起業、VB 経営管理、企業に対する資金供給、ビジネスプラン
・フィールドスタディー:3∼5 人の学生チームによる 6 ヶ月間のプロジェクト
・起業の理論と実践を推進する学習・課外体験を提供
・ハンズオン体験を提供:ベンチャー・フェローシップ・スチューデント・デベロッパー
(2)起業支援
・Harold & Poline Price Center for Entrepreneurial Studies
・企業・エンジェル・起業家からの支援のもと、アンダーソンスクールの学生達の起業支援
・UCLA 傘下の医学・理工系大学院、UC 各校、地元金融機関、法律事務所とネットワークを構築
(3)起業教育と起業支援活動の連動
・Harold & Poline Price Center for Entrepreneurial Studies が起業教育・起業支援活動を一貫して実施
・さらに EA(後述)等との連携も強化
2.OB等のメンターとしての活用
・the Entrepreneur Association(EA)
・アンダーソンスクール最大の学生組織。1981 年設立
・学生運営の投資ファンド、メンター・プログラム、起業家会議、コンペを実施
・地元のベンチャー企業、起業家とネットワークの場の提供
・メンター集団として、Behavioral Decision Making Group 等も存在
3.資金的支援への関与
・寄付者の名称の付された 20 以上の起業支援ファンド、企業研究支援奨学金講座、シンポジウム基金等
112
大学名
カリフォルニア州立大学サンフランシスコ校
所在地
米国カリフォルニア州サンフランシスコ
URL
http://www.ucsf.edu/
○大学概況
・ヘルスサイエンスに特化した大学院大学(5 大学院)
・学生 2,680 名、ポスドク 1,140 名、研修医 1,140 名
・教職員・スタッフ 18,200 名
1.起業教育と起業支援活動の連動
(1)起業教育
・The UCSF Center for Bioentrepreneurship(CBE)
・The UCSF office of Research の一部門
・ミッションは、 起業支援に関してトータルソリューションを提供・教育と支援の一体化
・ライフサイエンス産業の企業家やリーダーを育成するための研修プログラム及び素材を提供
・対象:UCSF 教職員、大学院生、研究生、専門職員、民間企業
・学内全ての大学院を横断する共通プログラムを構築
・主なカリキュラム
① Idea to IPO…..Beyond
(250 人以上の参加実績。3ヶ月間のプログラム。講義・演習・ビジネスプラン作成)
② A Life Scientist s Guide to Intellectual Property
(6 週間のプログラム。知財に関する講義、ディスカッション、ケーススタディー)
③ Drug Discovery (3 ヶ月間のプログラム。少人数。講義・WS・ディスカッション)
④ Corporate Finance Survival Skills (短期プログラム。学外からも受講可能。)
・修了者の進路:バイオ系 VB の立上げ、教育職、既存 VB への入社(その後独立)
(2)起業支援
・The UCSF Center for BioEntrepreneurship
・活動内容:
1.起業家講座の実施
2.企業経営者によるセミナーの開催
3.起業家と専門家のディスカッションの場の提供
4.UCSF 出身の起業家に対するメンタリング
5.ライフサイエンス関連、起業関連の専門資料の提供
6.起業に関する各種リソースへの橋渡し
(3)起業教育と起業支援活動の連動
・CBEそのものがUCSF全体を横断する起業教育・支援プログラムとして機能
113
2.OB等のメンターとしての活用
・UCSF ALUMNI
・CBE が起業家・専門家を協力者としてグループ化
・支援を求める側の状況に応じて、CBE が然るべき専門家の紹介・橋渡し
・各種専門家はボランティアで CBE に協力(講演、ビジネスプラン作成支援等)
3.資金的支援への関与
・バイオ分野に特化した資金提供制度
・カリフォルニア州立大学による研究開発補助金制度
・外部ファンド、寄附団体等との連携
114
大学名
カリフォルニア州立大学サンディエゴ校
所在地
米国カリフォルニア州サンディエゴ
URL
http://www.ucsd.edu/
http://www.connect.org
○大学概況
・1960 年設立
・6つのカレッジ(文学部系、生物化学系、自然科学系)
1.起業教育と起業支援活動の連動
(1)起業教育
・William J.von Liebig Center
・2001 年、工学部内に設立
・起業家教育の他、CONNECT(後述)や TLO と連携して、教員・学生の起業支援を実施
・起業家養成コースは 5 コース
・CONNECT Entrepreneur Development
・UCSD エクステンションの起業家養成講座
・ビジネスプラン作成、資金調達、マーケティングなど
(2)起業支援
・CONNECT
・1985 年に、UCSD 社会人教育部門のプログラムの一つとして発足
・起業家と、会計士・弁護士・VC などのビジネスインフラを結びつける起業家支援プログラムを実施。これ
までの支援実績は 800 社以上。独立採算で運営
・SpringBoard Program
・起業家のビジネスプランを指導するプログラム
・スプリングボードパネル(地元 VC、会計士、弁護士、コンサルタント等)とアントレプレナーレジデンス
(登録された専門家群)が3∼8 週間をかけて起業家に対して徹底的に助言・指導を行う
(3)起業教育と起業支援活動の連動
・William J.von Liebig Center、CONNECT 等の組織が、起業教育・起業支援の両方を担っている
2.OB等のメンターとしての活用
・UCSD ALUMNI Association
・1964 年に設立された、UCSD の卒業生・学生から構成される組織
・ライフサイエンス分野の成功者の話を聞く、起業家、研究者、弁護士等の交流イベントを開催
3.資金的支援への関与
・UCSD Technology Advancement Funds
・研究室の発明から事業化までのギャップを埋めるために創設されたギャップファンド
・事業化可能性の高い研究プロジェクトが対象であり、研究開発・試作・知的財産関連に関して上限 5 万ド
ル(追加資金 5 万ドル)が提供される
・対象となったプロジェクトには、技術アドバイザーを中心とした事業化サポート(事業化可能性の分析・評
価、ビジネスモデル構築等)が行われ、研究プロジェクトチームと月に数回ミーティングが実施される
・技術移転後は、CONNECT がビジネスプラン作成、マーケティング、資金調達等の面で支援を実施
115
大学名
南カリフォルニア大学
所在地
米国カリフォルニア州ロサンゼルス
URL
http://www.usc.edu/
○大学概況
・1880 年に設立
・学生数 33,000 名、教員数 3,000 名
1.起業教育と起業支援活動の連動
(1)起業教育
・Lloyd Greif Center for Entreprenerial Studies
・1996 年に工学部内に設置
・学部及び大学院に起業家育成コースが設置されている
・ニューベンチャー概論、ビジネスプラン、CEO、経営分析、ファイナンス等の多数の科目が設置
・学生は、ベンチャー起業に係る全過程について、教室内実習を通じて経験することが可能
・夏期休暇中は、民間企業における新技術の市場化事業へのインターンシップが実施されている
・教員は、研究者と実務者で構成
・他学部学生も本コースを受講可能
(2)起業支援
・The Center for Technology Commercialization(CTC)
・知財、事業可能性評価、ビジネスプラン作成、資金調達、経営人材確保等の課題に対応。
(3)起業教育と起業支援活動の連動
・CTC が全学横断的に活動
2.OB等のメンターとしての活用
・USC Alumni Association
・会員数は 7 万人
・同窓生・在学生のメンタリング活動、講演会、就職に関するマッチング、資金調達支援等を実施。
・同窓生間の交流、経済界とのネットワーク構築に際して、オンラインデータベース、同窓会ネットワーク、
イベント開催等を実施
3.資金的支援への関与
・USC による資金調達支援 等
116
大学名
シャーブルック大学
所在地
カナダ ケベック州
URL
http://www.usherbrooke.ca
○大学概況
・1954 年設立
・学生数 35,000 名、教員数 3,200 名
・9 学部、6 キャンパスで構成
1.起業教育と起業支援活動の連動
(1)起業教育
・IRECUS(企業研究所)
・起業に関する基礎的な講義を提供(リーダーシップ論、ビジネスプラン策定等)
・各学部・大学院で実施されている講義のネットワーク化を図る
・外部ネットワーク構築のため、学外の若手起業家、投資家、会社等を対象にしたサマースクールを開催
・各学部・大学院
・各学部のニーズ・状況に応じた講義が開講されている(「起業のためのビジネスプラン作成(経営学部)」
等)
・大学院(経営学部・工学部)において起業教育が提供されている
・カリキュラムは、各学部・大学院で作成
(2)起業支援
・The University Industry Liason Office(UILO)
・1986 年に産学連携の推進(大学と外部機関の R&D 提携の交渉等)を目的に設立
・大学発の研究成果の保護、外部との交渉等を実施
・主な支援内容は下記の通り。
①外部の研究パートナーの選定、条件交渉、契約締結支援
②資金調達のアドバイス
③学内インフラ・設備の提供
④学内の研究成果の事業化可能性の検討
・連携ファンドを有する Bishop 大学、McGill 大学の学生に対してもサービスを提供
(3)起業教育と起業支援活動の連動
・UILO が中心となって、IRECUS・各学部と連携し、起業に関する法的な問題解決に寄与
2.OB等のメンターとしての活用
・UILO が中心となって、学内 VB に関心を有する弁理士・企業・他大学等とのネットワークを構築
3.資金的支援への関与
・ULIO を通じて、大学が大学発ベンチャーの株式を取得し、学内 VB への資金供給を実施
(現在までに 19 社に供給)
・McGill Sherbrook Bishop s Innovation(MSBI)
・2001 年に設立
・ケベック州より支援を受けて設立された 3 大学(McGill、Sherbrook、Bishop)による連携ファンド
・科学・エンジニアリング・IT・医療の各分野における研究成果の商業的利用に資金供給
117
大学名
香港科学技術大学
所在地
香港カオルーン
URL
http://www.ust.hk/en/index.html
○大学概況
・1991 年設立(香港初の理工系大学)
・学生数 8,800 名
・4 学部構成
1.起業教育と起業支援活動の連動
(1)起業教育
・起業専門教育ではなく、授業の一環として経営学の講義(選択科目)を実施
・インターンシップ等は実施せず
(2)起業支援
・Hong Kong University of Science and Technology R and D Corporation Limited(HKUSTRDL)
・大学の研究成果のインキュベーションを目的として設立された、大学 100%出資の株式会社
・Entrepreneurship Program
・知的財産権の民間との契約仲介、大学施設・資源利用に関して大学との仲介、大学が保有する技術
シーズのマーケティング・ライセンシング等
・大学は HKUSTRDL を通じて本プログラムに該当するスタートアップベンチャーの 3%の株式を取得。
・VBは、アドバイザリー委員会(本大学教授陣)によるアドバイスを受けられる。
・Venture Capital Fund(後述)の運営
(3)起業教育と起業支援活動の連動
−
2.OB等のメンターとしての活用
・建学の歴史が浅く、起業支援に関するネットワークはなし
・親睦組織としての同窓会は存在
3.資金的支援への関与
・Venture Capital Fund
・HKUSTRDL が管理・運営する 1,000 万香港ドル(約 1 億 5,000 万円相当)規模のファンド
・出資条件は、Entrepreneurship Program(前述)対象企業で、すでに民間から一定の投資を受けている
こと
・当ファンドは、大学の知財面からのバックアップがあることを対外的に示すもので、名目的な信用付与
機能を有している
・HKUSTRDL の出資に対する配当がファンドの運営原資となっている
118
大学名
深セン虚似大学園
所在地
中国深センハイテク産業園区南区
URL
http://www.szvup.com/
○大学概況
・1999 年、人材育成と産学官連携を推進する複数大学の連合体として、深センハイテク団地内に設立
・北京大学、精華大学等中国内やフランス等の大学 33 校が参画
1.起業教育と起業支援活動の連動
(1)起業教育
・独自のカリキュラムはなし
・インターネットを通じて各大学が結ばれており、各大学独自の受講コースが設定されている
(2)起業支援
・深セン虚擬大学園実験室プラットフォーム
・各大学の 78 の重点的実験室・技術センターから構成
・深セン虚擬大学園 インキュベーション施設
・融資、人材、育成関連の支援を実施
・大学関連のインキュベータとバイオ関連のインキュベータがある
(3)起業教育と起業支援活動の連動
−
2.OB等のメンターとしての活用
−
3.資金的支援への関与
・深セン虚擬大学園インキュベーション施設を通じた入居企業への資金的支援を実施
119
大学名
インド工科大学
所在地
インド マハラシュトラ州、アッサム州、ウッタル・プラデシュ州、西ベンガル州、タミール・ナド州
URL
http://www.iitd.ac.in/(デリー校)
http://www.iitb.ac.in/(ボンベイ校)
○大学概況
・1951 年に Kharagpur 校、その後7校設立(Kharagpur、kanpur、マドラス、ボンベイ、デリー、Gwahati、
Roorkee)
・国立の大学/大学院でインド産業界と密接な関係あり
・卒業生の大部分はアメリカ、インドに就職(同窓会総会はアメリカとインドで 1 年交代で開催)
1.起業教育と起業支援活動の連動
(1)起業教育
・Entrepreneurship Development Program(EDP)
・起業に関する基礎(ビジネスプラン策定から組織作りまで)を学ぶ連続講座
(30 日∼40 日間でビジネスプランを作成し、年 2 回実施されるセミナーで発表)
・修了者には修了証が交付(ボンベイ校)または選択授業として単位が認められる(デリー校)
・ボンベイ証券取引所の協力(ボンベイ校)やインド中小企業開発銀行からの助成金(デリー校)を得て実
施されている
・Management Development Proguram
・マネジメントスキルを学ぶ 12 回の講座。
・Ideaz
・Eureka!の参加に向け、ビジネスプランの書き方などを学ぶコース
・Eureka!
・年 1 回開催されるビジネスプランのコンテスト
・各年の優勝者により、2004 年までに少なくとも 8 社以上の会社が設立
・2005 年の優勝賞金:40 万ルピー(100 万円強)
・年々規模が拡大
(2)起業支援
・The Entrepreneurship Cell (E-Cell)
・1999 年から始まった活動で、各校毎にE−Cellが設定
・起業のために必要な講義の提供支援や、ビジネスプランコンテストの開催など、学生に起業機会を提供
・1999 年のテクノロジーフェスティバルの一環として、起業を志す学生のために start-ups と呼ばれるコー
スが導入
(3)起業教育と起業支援活動の連動
・産業界より具体的な経営課題、資金、情報を学生に提供
・成功した場合は企業の資金援助による企業化を推進
2.OB等のメンターとしての活用
・IIT Bombay Heritage Fund (IITBHF) and IIT Bombay Alumni Association (IITBAA)
・同窓会の寄付により学生の起業を支援するケースあり
・経済界のネットワークによる情報提供
120
(ボンベイ校)
3.資金的支援への関与
・Foundation for Innovation and Technology Transfer(FITT)(デリー校)
・2000 年に設立されたインキュベーター
・ITTデリー校の卒業生による認可団体だけが、ビジネスのスタートアップのために学内のインキュベータ
ーを 2 年間利用可能
・利用に当たっての運転資金はITTの基金から供与され、成功した場合のみその程度に応じて返済が
求められる
・ITTの教授が取締役として参加するケースあり
121
大学名
インド経営大学院(バンガロール校)
所在地
インド バンガロール州
URL
http://www.iimb.ernet.in/
○大学概況
・1973 年設立のビジネススクール(MBA、PhD)
・インド国内に計6箇所
・計 16,000 人の卒業生が世界の実業界で活躍
1.起業教育と起業支援活動の連動
(1)起業教育
・Nadathur S Raghavan Centre for Entreprerneurial Learning (NSRCEL)
・2000 年に設立された起業家を支援するためのセンター
・起業のための短期セミナーの開催、講義の提供、研究、起業家のためのインキュベーション施設の提供
などを実施
・大学院生を対象とした起業に関連する授業を提供
(2)起業支援
・NSRCEL が、Grobal Internet Ventures(GIV)からの基金を活用して、起業家に大学内施設を提供(1 年間)
(3)起業教育と起業支援活動の連動
・NSRCEL が起業教育と起業支援を一元的に実施
2.OB等のメンターとしての活用
・IIM Bangalore Alumni
・IIM6校全体で、約 500 の同窓会支部がインド内外にあり
・在校生が卒業生に相談をする事ができるメンターシッププログラムが設けられている
(バンガロール校)
3.資金的支援への関与
―
122
大学名
精華大学
所在地
中国北京市
URL
http://www.tsinghua.edu.cn/qhdwzy/index.jsp
○大学概況
・1911 年、米国留学の準備校の精華学堂設立
・1928 年精華学堂を母体として国立精華大学設立、1952 年総合大学に発展、2001 年医学部合併
・41 学部、46 大学院、その他研究センター等
1.起業教育と起業支援活動の連動
(1)起業教育
−
(2)起業支援
・企業集団
・1995 年設立
・精華大学 100%出資の資産管理会社。精華科技園(BI 施設)に 100%出資
・精華大学企業集団傘下企業 40 数社を管理
・科学技術発展部
・大学技術の外部移転を担当する学内の行政組織。1983 年に設置
・50 名(30 名が大学職員、20 名が大学枠外)(博士号所有者 10 数名、契約・特許・財務専門家)
・契約関連、企業の大学訪問、ミーティングのアレンジ
・International Techonology Transfer Center(ITTC)
・2001 年に設立された技術移転のための組織
・大学内の技術移転だけではなく広く中国中の企業に対して、海外進出や国内の事業発展のための外
国企業とのマッチング、SMEへのコンサルティング、技術移転のための研究等のサービスを提供
・特許等の取得、あるいは売却などについてもサポートを実施
・技術やマネジメントの分野におけるトレーニングも提供
(3)起業教育と起業支援活動の連動
−
2.OB等のメンターとしての活用
・同窓会として Tsinghua Alumni Association がある
3.資金的支援への関与
・精華投資有限公司
・2003 年に精華企業集団、精華サイエンスパークデベロップメントセンター、精華集団を合併・統合して
設立
・100%精華大学の出資による有限会社(Ltd)
・科学技術開発、企業融資、研究の商業化、インキュベーション、国際協力のための大学独自のプラット
フォームとしての機能を果たす
・IT、電子、バイオ、新素材、新エネルギー、環境保護などの分野に投資
・80 社に対して投資。内 7 社の公的企業(精華同方有限公司、精華集団、Chengzhi等)および30社以
上の株式会社については筆頭株主
123
大学名
ソウル大学
所在地
韓国ソウル市
URL
http://www.snu.ac.kr/
○大学概況
・1946 年設立
・学生数 3 万名、教員 4200 名、年間予算約 330 億ウォン
・学部16、大学院1、専門大学院5、研究所/研究院 65
1.起業教育と起業支援活動の連動
(1)起業教育
・ソウル大学経営専門大学院(JEMBA)
・経営者的資質と実務能力を備えた企業経営者育成のための実務を中心とした教育プログラムを実施
(2)起業支援
・(財)ソウル大学産学協力財団
・2003 年創設
・知的財産権管理:特許出願支援、契約書作成・交渉支援
・技術移転:技術分類・評価・マーケティング。技術評価委員会(教員 50 名で構成)による評価、技術移
転に関わる専門的人材の養成
・創業支援:大学で開発された技術の事業化に関して創業支援を実施。創業後、学内のインキュベーシ
ョンセンターを提供し、ハード支援だけでなく各種経営・法務等に関する支援を実施
(3)起業教育と起業支援活動の連動
・(財)ソウル大学産学協力財団が、起業支援に関する学内の中核的役割を果たしている
2.OB等のメンターとしての活用
・直接的に VB 支援には関与せず
・同窓会の寄附が大学・産学協力財団に回ることで間接的に資金的支援を実施
3.資金的支援への関与
−
124
大学名
延世大学
所在地
韓国ソウル市
URL
http://www.yonsei.ac.kr
○大学概況
・1957 年、ヨンヒ大学とセブランス医科大学が統合して設立
・学生数 35,000 名、教員数 3,400 名
1.起業教育と起業支援活動の連動
(1)起業教育
・経営系学部、経営大学院、生命工学科他において起業教育を実施
・ベンチャー学(ベンチャー企業に必要な経営・技術知識の習得。座学、ベンチャー現場実習、セミナー
等)MBA プログラム
・ベンチャー経営:事業体設立・運営、新製品・事業開発、ベンチャーキャピタル、アントレプレナー的思考
の開発等
・リーダーシップワークショップ:経営者のリーダーシップ類型を検討し、経営者としてリーダーシップを発揮
するための支援を実施
(2)起業支援
・延世大学産学協力団
・延世大学の産業関連教育・産学連携推進のため、2004 年に設立
・大学関連の知財管理、技術移転、事業化促進、支援担当者への教育・訓練、インキュベーションセンタ
ー入居企業への支援等を実施
・大学教員、学生研究員、各付属機関の専門家、外部専門家による支援
・学生自治サークル:VB 経営・起業に興味を持つ学生グループが形成されている
(3)起業教育と起業支援活動の連動
・2002 年には延世学生ベンチャーセンターが開設され、フレッシュなアイディアを持っている学部及び大学
院の在校生を対象としてプレ創業チームを決定し創業に関する実務教育及び実習を支援
2.OB等のメンターとしての活用
・延世大学同窓会
・同窓ポータルシステム
(同窓会が統合データベース化され、人脈ネットワーク構築・知的財産として活用)
・分野別同窓会(分野別の集まりを取り持ち、同窓生と母校のつながりを強化、ネットワーク構築)
3.資金的支援への関与
・産学協力団が得た収入(共同研究等からの収入、寄付金、施設使用料等)を大学に研究費として還元
し、フォーラム開催、シードマネー支援、施設整備、システム構築等に活用
125
大学名
韓国科学技術院
所在地
韓国ソウル市、太田市
URL
http://www.kaist.ac.kr/
○大学概況
・1971 年設立
・学生数 7,000 名、教員数 420 名
・KAIST が中心となって、大徳特区(サイエンスパーク)を設立し、VB バレーとした多数の VB を輩出
1.起業教育と起業支援活動の連動
(1)起業教育
・KAIST テクノ経営大学院ベンチャーマネジメントコース
技術の戦略的マネジメント、アントレプレナーシップと新規ベンチャーの創出、新技術とハイテク産業、ハ
イテク産業のマネジメント、ベンチャーキャピタル等の科目構成
(2)起業支援
・KAIST 産学協力団
・先端的技術を有するベンチャー企業の育成、創業者の発掘を通じた創業・育成支援
・VB 群に KAIST 教員との共同研究を奨励し、施設・資材・技術情報等を提供
・研究開発資金支援、法律・特許・経営コンサルティングなどを支援
・教員・学生の創業支援
・韓国大学生ベンチャー創業研究会と連携した創業支援活動の実施
(3)起業教育と起業支援活動の連動
・Pre-Star-Venture の開催
・KAIST とハンバッ大学の共催
・大賞 2 チームには、ケンブリッジへの短期留学、シリコンバレー研修、優秀賞 2 チームには、アジア地域
の先進的ベンチャーへの研修機会が与えられる
2.OB等のメンターとしての活用
・KAIST 同窓会
・現役同窓会メンバーが韓国全体のVB政策にかかわり。セミナー、研究投資、寄附等
・80 年代初めから、KAIST卒業生を中心に自然発生的にベンチャー創業の先導的役目を果たす
3.資金的支援への関与
−
126
大学名
ルートヴィヒ・マクシミリアン大学
所在地
ドイツ バイエルン州
URL
http://www.uni-muenchen.de/
○大学概況
・1472 年設立
・学生数 44,000 名
1.起業教育と起業支援活動の連動
(1)起業教育
・Entrepreneurship コース
・経済学教員が担当。通常の講義コースとして提供
・アイデアからビジネスへ、起業・事業計画マネジメント等
・Grunderburo
・Fit for formation:起業家及び起業希望者を対象として、起業家精神、起業の心構えなどを提供する
セミナー
・Hockspring
・学生・教員等を対象にした、起業家養成プログラム
・創業初期のアドバイス、ビジネスプランの作成支援、専門家とのネットワーキング、PR 活動のアドバイ
ス、コンテスト・セミナー開催等
・州政府からの資金提供あり
(2)起業支援
・Fluegge
・大学院生・教員が、企業設立準備期間中、大学で半日間働くことで給料を受けられるシステム
・EXIXT-SEED
・学生、卒業後 3 年以内の OB、学内研究者を対象として、ビジネスプランづくりを支援
(3)起業教育と起業支援活動の連動
・Grunderburo
・企業創業者支援オフィス
・起業に関わる様々なアドバイス、コンサルタント機関との仲介機能を果たしている。起業後も支援を受け
ることが可能
・起業希望者等へのコンサルティング。
・イベント・セミナーの開催
・専門家・投資家等との橋渡し
・企業設立に関する支援・コーチング
2.OB等のメンターとしての活用
・アルムナイネットワーク
・学内起業希望者へのメンタリングを実施
・無報酬で、企業 OB 等が適宜アドバイスを実施
・大学側もこの活動を重要視
127
3.資金的支援への関与
・Exixt Go-Bio
・学内研究者、学外の研究開発型企業等の成果が見込まれる研究プロジェクト(バイオ・医療分野)に対
して、州政府から資金提供。期間は最長 3 年。資金提供だけでなく、アドバイスも適宜実施
・大学本体からの資金提供はなし
128
大学名
トウェンテ大学
所在地
オランダ オーバライセル州
URL
http://www.utwente.nl
○大学概況
・技術系、社会科学系の 15 の学位コース
・テレマティクスからナノ・テクノロジーにわたる分野で先端的な研究を実施
・学生数 6,000 人、R&D ビジネスパークが大学に隣接して展開
1.起業教育と起業支援活動の連動
(1)起業教育
・アントレプレナーシップコース
・17の起業教育コース(修士課程、学部レベル)。
・起業家精神、会計、ファイナンス、マネジメント、組織変革、起業プロセスにおける組織的要因、技術革
新的組織のデザイン、マネジメント、ネットワークの観点から見たビジネスの発達等
・企業との連携による試験的プロジェクト(技術革新的な技術と商品化への集中的取り組み)を実施
(2)起業支援
・Nederlands Instituut voor Kennisintensief Ondernemerschap(NIKOS)
・起業に関する研究・教育、コンサルタンシーサービスを実施
・Top プログラム
・起業家ならびに学生研究者が参加可能
・インタビューとビジネスプランに基づいて選抜された約 20 人の学生(年間)が自己のシーズに関連の
ある産業分野の専門家から 12 ヶ月間指導を受けられるプログラム
・企業設立に関する問題解決にあたり、大学メンターや大学外のビジネスメンターの支援が受けられる
・15,000 ユーロまでのリスクローンが承認されている
(3)起業教育と起業支援活動の連動
・大学学生エンタープライズ(USE)プログラム
・起業活動に熱心な学生を対象に、施設やコーチング、コンサルティング、特別セミナーを通じて支援
・発展プロジェクト
・8 人の学生で構成される多分野のチームが企業設立のためにアクションプランを開発
・年毎に、18 程度のプロジェクトが実施されている
2.OB等のメンターとしての活用
・Techinology Circle Twente
・地域ネットワークを活用して、ビジネスプランやプロジェクトの構築
・事業パートナーの発掘。
・Top プログラム(上述)におけるメンターの支援あり
3.資金的支援への関与
・大学内起業支援組織(NIKOS)を通じて州ファンドを活用した資金支援を実施
129
大学名
ストラスクライド大学
所在地
スコットランド グラスゴー
URL
http://www.strath.ac.uk
○大学概況
・1964 年、スコットランド商科大学と統合して設立
・5 学部(ビジネススクール、法・人文社会学部、教育学部、工学部、科学学部)で構成
1.起業教育と起業支援活動の連動
(1)起業教育
・The Hunter Center for Entrepreneurship
・2000 年に Hunter 氏からの寄附を得て設立
・起業に関する研究・教育、学外機関や団体との窓口
・全ての学部・院の学生を対象とした包括的な起業教育メニュー(学部生対象 15 コース、大学院生対象 7
コース)を提供
・実際のビジネス体験を重視した独自のカリキュラムを実施
・大学院においては、企業テクノロジー分野の修士・博士号または企業テクノロジーの修士号の取得も
可能
(2)起業支援
・Research and Consultancy Service/Business Venture Group(BVG)
・学内の知的所有権オフィスと連携し、学内研究成果の商業的利用の推進、研究成果を活用した起業を
支援
(3)起業教育と起業支援活動の連動
・Strathclyde100、The Hunter Center for Entrepreneurship、Research and Consultancy Service が適宜連携
2.OB等のメンターとしての活用
・Strathclyde100
・年数回開催される同窓会を中心にしたイベント
・卒業生・企業・投資家等が学生のビジネスプランのブラッシュアップを実施
・VB に対する資金融資も実施
3.資金的支援への関与
・Business Venture Group(BVG)
・VB の株式所有により、VB に対する出資を実施
130
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