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平成26年度第1回特定給食施設等研修会 実施報告
平成 26 年度特定給食施設等研修会 報告 日時・場所 平成 平成 26 年 6 月 25 日(水) 13:30~16:00 奈良市保健所 3 階大会議室 対象施設 病 対象者 病院・診療所、介護老人福祉施設、介護老人保健施設、有料老人ホーム、社会福祉施設 事業所、矯正施設の管理者・栄養士・調理師・調理員・給食の配膳に係る看護師・介護 職員 参加施設 69 施設、73 名 参加者数 内容 ・奈良市の栄養施策について 奈良市健康づくり計画<第 2 次>(平成 26 年 3 月策定) 第 2 次奈良市食育推進計画(平成 26 年 4 月策定) ※詳しくは奈良市ホームページからそれぞれダウンロード可 ・平成 25 年 10 月 22 日に改正された大量調理施設衛生管理マニュアルの改正ポイント ☆以下の下線部が変更箇所 ①検食の保存について 原材料は、特に、洗浄・殺菌等を行わず、購入した状態で、調理済み食品は配膳後の 状態で保存すること。 ②加熱調理食品の加熱温度管理 加熱調理食品は、別添2に従い、中心部温度計を用いるなどにより、中心部が75℃ で1分間以上(二枚貝等ノロウイルス汚染のおそれのある食品の場合は85~90℃ で90秒間以上)又はこれと同等以上まで加熱されていることを確認するとともに、 温度と時間の記録を行うこと。 ※詳しくは厚生労働省ホームページから検索してください。 http://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/shokuhin/ syokuchu/01.html 【ノロウイルス対策について】 ・ノロウイルスに関する講義を受けて、調理業務中に起こりうる判断が難しいケースを 話し合いのテーマとし、まずは施設種別で意見交換を行い、さらに話し合いの途中で メンバーを入れ替えて討議を重ねる形式で実施した。 ・この方式のねらいは、衛生管理に関する考え方や判断の仕方などの情報交換を施設種 や職種を超えて広く議論することでリスクコミュニケーションを体験し、衛生管理上 重要なポイントに気づきを得てもらうことである。グループワーク記録から議論がな され気づきを得られた状況が確認でき、ねらいは概ね達成できたと考える。 ・ノロウイルス検査の方法はいくつかあるが、それぞれメリット・デメリットがある。 ノロウイルス検査法の特徴 区分 検査法 感度 遺伝子 RT-リアル ◎ 検査 タイム PCR 検体 主な使用目的 ふん便 便検査(患者、回復期患者、無症状者) 吐物 食品 NV 遺伝子量の定量 RT-PCR ○ ふん便 便検査 遺伝子型別 その他遺伝 ○ ふん便 便検査 △ ふん便 診断補助(医療機関) 子検査 抗原 ELISA 法 検査 (有症状者) イムノクロ △ マト法 ふん便 診断補助(医療機関) (有症状者) 簡易検査は安価で早く結果がわかるが、結果が陰性とでてもノロウイルスを保有して いることがあり、リスクがあることを知っておく必要がある。一番信頼ができる検査法 は RT-リアルタイム PCR であるが、簡易検査に比べて高価である。それぞれの検査の 特徴を知ったうえでノロウイルス発生時の検査方法を、事前に検討しておく必要がある。 ・平成25年度医療監視の結果について ・その他、事前質問に対する回答 結果 評価方法:別紙参加者アンケート <参加率について> 全体では 6 割以上の施設が参加されているが、施設種によって差がある。これは昨年 度と同様の結果であった。 <参加職種について> 栄養士・管理栄養士が67%、調理師(員)が23%、その他の職種が10%であっ た。その他の職種は施設長、看護師、介護士、事務であった。 <アンケート結果> 項目「講義をきいて衛生管理の意識は変化したか」について、「とても高まった」「少 し高まった」と答えた者をあわせると98%であり、 「変わらない」と答えた者が 1 名 であった。アンケート項目「講義をきいて取り入れてみたいことはあるか」について 「はい」と答えた者は69%で、その内容は主にノロウイルス対策を中心として具体 的には検査方法や普段からの対策、発生時の対応について多かった。その他「様々な 施設や職種との意見交換が参考になった」との記載も多く見られ、研修を通して様々 な考え方や視点を知り、それぞれ気づきが得られたと考える。