...

知的基盤情報の開放・活用事業のうち、様々な地質情報を

by user

on
Category: Documents
7

views

Report

Comments

Transcript

知的基盤情報の開放・活用事業のうち、様々な地質情報を
平成25年度電子経済産業省推進費
(知的基盤情報の開放・活用事業のうち、様々な地質
情報を融合し2次利用を推進するための環境整備に関する
調査研究)
報告書
平成26年3月
株式会社
ジオネット・オンライン
0
目
次
ページ
I.要旨
2
1.研究目的・背景
2
2.関係機関等が保有する地質情報の調査
2
3.関係機関等が保有する地質情報を融合するための手段の検討
3
4.モデル地域における地質情報の評価の実施
3
II.本編
4
1.関係機関等が保有する地質情報の調査
4
1-1.調査の流れ
4
1-2.KuniJibanの調査結果
5
1-3.(独)産業技術総合研究所の調査結果
13
1-4.(独)防災技術科学研究所の調査結果
37
1-5.東京都の調査結果
49
1-6. 千葉県の調査結果
55
2.関係機関等が保有する地質情報を融合するための手段の検討
60
2-1.APIに関して
60
2-2.ボーリングデータAPI(M2M)
61
3.モデル地域における地質情報の評価の実施
83
3-1.アンケート調査
83
3-2.アンケート調査結果
99
3-3.実証実験結果
145
4.まとめ
147
1
Ⅰ.
要旨
1.研究目的・背景
計量標準、地質情報等を始めとした知的基盤の整備は、道路や橋といった社会資本(ハ
ードインフラ)と同様、国が果たすべき責務であり、イノベーションの創出・推進や安全・
安心の確保などの観点から、我が国のソフトインフラである。これまで企業の事業から国
民生活に至る数多くの積極的な取組を幅広く支えてきた知的基盤は、行政機関が保有する
基礎情報及びデータであり、「世界最先端IT国家創造宣言」、「電子行政オープンデー
タ戦略」等政府方針に基づき、ITの利活用による公共データの2次利用を推進し、経済
活性化、イノベーション創出を図ることが期待されている。
本事業では、知的基盤のうち地質情報について、国(独立行政法人)、自治体、民間企
業等(以下、「関係機関等」とする。)が所有する情報を融合して利用することを可能に
することにより2次利用を推進することを目的として、それを実施するための環境整備に
関する調査研究を行う。
2.関係機関等が保有する地質情報の調査
調査結果の集約概要表を表1-1に示す。
表1-1 関係機関等が保有する地質情報集約概要表
項 目
国土交通省
土木研究所
港湾空港技術研究所
(KuniJiban)
産業技術総合研究所
保有データの種類
ボーリングデータ
(約111000本)
ボーリングデータ
地質図
活断層図など
保有データの公開の有無
(公開できない場合の
理由など)
アクセスフリー
(規約承認あり)
アクセスフリー
(規約承認あり)
保有データの形式
(電子データか紙データか)
電子データ
(XML形式基本)
公開APIソフトウェアの状況
東京都
(土木技術支援
人材育成
センター)
千葉県(環境研究センター)
ボーリングデータ
(約8000本)
ボーリングデータ
地盤沈下データなど
2万本
アクセスフリー
(規約承認あり)
アクセスフリー
(規約承認あり)
アクセスフリー
(規約承認あり)
電子データ基本
(データによって
形式が様々)
電子データ基本
(ボーリングはXML形式
データによって
形式が様々)
電子データ基本
(ボーリングは
独自形式が主
公開はPDF)
電子データ基本
(ボーリングはPDF)
-
地質図などあり
J-SHIS
-
-
公開データの利用数
計測値あり
-
WEB カウンタで計数可能
WEBアクセス計測値あり
押えている
公開形式などの改善の
予定および対応
公開の利用地図のデータ形式
変更はあるものの検討中
-
-
公開データの二次利用に関す
る要望
利用拡大を希望
多くの有効利用を希望
多くの利活用を希望利活用成
果のフィードバックを希望
積極的に利用希望
利用の場合は断り書き要
理解して利用希望
調整中
自治体の参加を希望
KuniJiban・産総研、自治体
とは連携済
ジオステーションにデータ提
供/産総研、防災科研などと
連携済
データ形式の統一が望ましい
-
防災科学技術研究所
ボーリングデータ
(1700本)
地震ハザード情報
地すべりマップなど
公開に関して連携したい機関 自治体・NEXCO・鉄道事業 KuniJiban・防災科研などと
や団体及び連携済の
者・ライフライン事業者等
連携済
2
1本ずつを簡易柱状図様式で
公開を検討中。
PDF
5機関の調査の結果、(独)産業技術総合研究所、(独)防災科学技術研究所など研究所
の公開データは多種で目的を明確に持ち閲覧することで、イノベーションに有用な情報や
防災面での情報が豊富であり、二次利用側が目的を明確にすることの重要性がわかった。
また、5機関で共通して公開しているボーリング情報の保有形態は電子化されデータのフ
ォーマットも多くがJACIC仕様のXML形式であることがわかった。JACIC仕様のXML形式は完
成された形式ではあるものの、「M2M」(コンピュータ対コンピュータ)でのデータ形式
では、いくつかの問題があることもわかった。
3.関係機関等が保有する地質情報を融合するための手段の検討
(独)産業技術総合研究所の地質データの最も一般的な「ボーリングデータ」および付
随データをコンピュータ対コンピュータ(M2M)用のプロトタイプAPIシステムの開発を総務
省「情報流通連携基盤外部仕様書」を参考に(独)産業技術総合研究所と協議を重ね、
(独)
産業技術総合研究所が納得するシステムを構築できた。さらに、APIでのレスポンスデータ
形式が、将来の国際化を見込んだボーリングデータ形式のプロトタイプの草案になり得る
ものができあがったと考えられる。
4.モデル地域における地質情報の評価の実施
様々な地質情報を融合して利用し、2次利用を促進するためには、専門的な内容である
地質情報に対し専門家の目で迅速に評価を行い、新鮮な情報を一般の人にもわかりやすい
形で提供することが不可欠である。このために「わかりやすい地盤評価手法の検討」を行
った。この検討には10箇所の対象地を選定し、対象地の評価点をアンケートとして収集し
た。アンケートは地質情報を閲覧することで情報を見た人たちが対象地に対してどのよう
な「感覚的評価」を知る目的で行った。その結果、対象地に対する総合評価に影響するフ
ァクターは「感覚的評価」であっても、利便性だけではなく地盤リスクに対しての考慮を
利便性と同じくらいしている傾向をつかんだ。また、回答者の立場(分野)別の関係も把
握出来た。
実証実験として、モデル地域(千葉県浦安市)の数カ所に評価点を付加した情報をリー
ト(土地などの投資)業の人たちに閲覧してもらい、ヒアリングを行い多数の意見を収集
でき、アンケート結果とともに「わかりやすい地盤評価手法の検討」の貴重な資料をある
ことを把握できた。
3
Ⅱ.本編
1.関係機関等が保有する地質情報の調査
本章は関係機関が公開する地質情報に関して内容をWEBで調査および関係機関への直接
のヒアリングを行い調査した。調査する機関に関しては地質情報のうち最も一般的な情報
である「ボーリングデータ」の公開を行っている機関を中心に5機関を選定した。
調査を行った機関は次に示す機関である。
A
KuniJiban(国土交通省・(独)土木研究所・(独)港湾空港技術研究所運営)
B (独)産業技術総合研究所
C (独)防災科学技術研究所
D 東京都
E 千葉県
以上の機関のホームページを閲覧調査して公開データの種類およびその内容、データの
形式、データ取得方法、ホームページの構成を確認した。
さらにヒアリングでは以下の項目について聞き取りを行った。
①保有データの種類
②保有データの公開の有無(公開できない場合の理由など)
③保有データの形式(電子データか紙データかの確認も行います)
④公開 API ソフトウェアの状況
⑤公開データの利用数
⑥公開形式などの改善の予定および対応
⑦公開データの二次利用に関する要望
⑧公開に関して連携したい機関や団体
⑨その他(ご要望などありましたらお聞かせください)
1-1.調査の流れ
本事業では次の流れで調査を行った。
WEB によるホーム
ヒアリングによる
WEB によるホーム
ページの確認によ
聞き取り調査での
ページの詳細調査
る公開データ概要
確認
でヒアリング内容
の把握
との照合確認
図 1-1-1 地質情報公開調査の流れ
以上の後で、聞き取りを行った担当者が委員会委員でもあることから、委員会で再度確
認を行う手続きも行った。
4
1-2.KuniJiban の調査結果
KuniJiban は国土交通省、(独)土木研究所、(独)港湾空港技術研究所が共同で運営し
土木研究所が管理する地質情報提供サイトである。
URL:http://www.kunijiban.pwri.go.jp/jp/
KuniJiban は国土交通省の道路・河川・港湾事業等の地質・土質調査成果であるボーリン
グ柱状図や土質試験結果等の地盤情報を検索し閲覧することができる。目的は、
「これらの
地盤情報を広く一般に提供することにより、国や自治体間における社会資本整備の効率化
のほか、環境保全や災害対策等に役立つこと」を期待しているとされている。
国土交通省北海道開発局、東北地方整備局、関東地方整備局、北陸地方整備局、中部地
方整備局、近畿地方整備局、中国地方整備局、四国地方整備局、九州地方整備局および内
閣府沖縄総合事務局管内のデータが公開されている。
サイトには“本サイトは「地盤情報の集積および利活用に関する検討会」において平成
19 年度末に取りまとめられた提言「地盤情報の高度な利活用に向けて」及び「国土交通省
CALS/EC アクションプログラム 2005」を受け、国土交通分野イノベーション推進大綱(平
成 19 年 5 月)に位置づけられている国土交通地理空間情報プラットフォームの一環として
電子国土 Web システムを利用して無償で公開するものです。
”と記されており「国土交通地
理空間情報プラットホーム」の中の一つと位置づけている。
利用に関しては全て無料公開で、データの利用に関しても「利用規約」に従うことで二
次利用に関しては有料無料を問わず規制されていない。
図 1-2-1
KuniJiban の基本図(KuniJiban サイトより)
5
A.サイト構成
サイトの構成は図 1-2-2 のトップページからデータ閲覧およびダウンロードサイトにリン
クする形である。日本語だけではなく英語のサイトも用意されている(図 1-2-3 参照)
図 1-2-2
KuniJiban トップページ
6
図 1-2-3
KuniJiban トップページ(英語版)
ホームページによると 2012 年 11 月 15 日の段階で、図 1-2-4 に示すように各地方整備局
の公開件数が書かれている。
図 1-2-4 KuniJiban 公開ボーリング数
これらを合計すると、約 88,450 本となる。各整備局で最も多いのは九州地方整備局で次
いで港湾空港関係、関東地方整備局と続くが面積的に考えると北海道開発局の 2,500 本は
7
少ないと考えられる。
データ閲覧には、ツールバーの「地盤情報の検索」もしくは図 1-2-5 に示す地図上で都
道府県をクリックすることで始められる。
図 1-2-5 データ閲覧ジャンプ用地図
どちらからリンクしても、図 1-2-6 に示す、「規約の合意」ページにリンクする。
図
1-2-6 規約の合意ページ
8
規約の承認を行うと、図 1-2-7 に示すようなデータ検索フォームにリンクする。
図 1-2-7 データ検索フォーム
ツールバーが用意され、「利用上の留意点」「使いかた」を確認することができるように
なっている。2013 年 12 月 26 日(※2014/03/03 再確認)現在、「使いかた」のリンクに不
具合があるようでリンクができなくなっている。表示している地図は国土地理院の電子国
土のシステムを利用している。操作は、右上に表示されているコントロールボタン(図
1-2-8 参照)で地図の移動や拡大、ポイントの選択、データのダウンロードなどをマウスに
振り分けられるようなシステムとなっている。
図 1-2-8 コントロールボタン
9
また、地図上でマウスのスクロールボタンなどを使うことで、地図の縮尺変化も可能で
ある。右下の「表示設定タブ」、「各種検索タブ」(図 1-2-9)をクリックすることで登録さ
れているボーリングのポイントが表示される。
図 1-2-9 検索用設定タブ
表示レイヤーのチェックボックスにチェックを入れ、地図の縮尺を小さくしてゆくと図
1-2-10 に示すように、地図にデータロードバーが表示される。
図 1-2-10 データロードバー
10
このときにボーリングデータポイントの表示のため、サーバーとアクセスしているもの
と考えられる。システム的にはサーバーのリレーショナルデータベースから地図表示区域
内の地点データ(緯度経度、地点番号)を読み取り KML(XML)として電子国土システムに
送りポイントを表示していると考えられる。しかし 2014 年 1 月時点(※2014 年 3 月 3 日再
確認)でポイントの表示に不具合を生じていると考えられ、検索などは行えない状況であ
る。過去にデータが検索できていたころの状況では、地図上に赤丸点が表示されマウスを
あてることで、データ番号が表示されさらにクリックすることで PDF ファイルの表示や XML
ファイルのダウンロードが可能であった。現在の不具合に関しては、図 1-2-11 に示すよう
に、何らかの障害が解決されていないためと考えられる。
図 1-2-11 不具合に関しての知らせ
KuniJiban でダウンロードできるボーリングデータの形式は PDF ファイルと XML ファイ
ルである。基本的に電子納品「電子納品運用ガイドライン(案)【地質・土質調査編】」に
定められた、JACIC 仕様に従ったボーリング XML ファイルで KuniJiban 公開まえに電子
納品されたデータのチェックを行い「記事」など公開で問題が起きる可能性がある部分を
省いて、XML ファイルを再作成してそれを PDF 化していると考えられる。
B.ヒアリングの結果
①保有データの種類
回答:地質地盤関連ファイルでの保有データの種類は国の事業としての地質調査業務で
得たデータは各地方整備局や出先機関で保有しているが、紙メディアでの報告書
は保管年数を経過したもので電子データにできるデータは電子データとして保管
しているものの、廃棄になってしまっているものもある。まだ多くの紙メディア
のデータは残っている。特に港湾関連のデータにはかなりの数の紙メディアデー
タが電子化されずに保管されている。電子納品が始まって以来のデータは電子納
品されたファイルの保管を行い(独)土木研究所(以下土研)においてデータの
チェック確認を行ったうえで、ボーリングデータ、土質試験データ、原位置試験
11
データを KuniJiban で公開している。
保有ボーリングデータ数は約 111,000 本である。
②保有データの公開の有無(公開できない場合の理由など)
回答:地質調査などの報告書本文などは著作権等の問題が複雑なため公開の予定はない。
ボーリングデータに関しても民有地でのデータは「個人情報」となる恐れがある
関係上現段階での公開は考えていない。また、ボーリングデータの記事に関して
は業者のスキルによる差異などがある可能性が高いため削除して公開している。
さらに地下水位についても問題のある場合は付記していない。
③保有データの形式(電子データか紙データかの確認も行います)
回答:電子納品前の過去の報告書は紙メディアデータ。電子納品適用後のデータは基本
的に JACIC 仕様の電子データで、ボーリング、土質試験、原位置試験に関しては
XML ファイル。
④公開 API ソフトウェアの状況
回答:KuniJiban サイトでの WEB により公開でダウンロードは行うことが可能であるが、
サーバー対ユーザーのもので、サーバー対サーバーなどの API は保有していない。
⑤公開データの利用数
回答:利用者数などの把握は管理を行っている土研で行っている可能性はあるが回答を
行っている人は確認していない。
⑥公開形式などの改善の予定および対応
回答:JACIC 仕様の XML は確立しているものでフォームの改善などの予定はない。地図と
して国土地理院の電子国土を利用しているため、その中で KML が採用されると言
うことでそれには対応する必要がある。
⑦公開データの二次利用に関する要望
回答:公開の趣旨「地盤情報を広く一般に提供することにより、国や自治体間における
社会資本整備の効率化のほか、環境保全や災害対策等に役立つこと」にのっとり
公開しているため官民問わず、研究・防災利用からビジネス利用までどんどん行
っていただきたい。
⑧公開に関して連携したい機関や団体
回答:自治体、鉄道事業者、NEXCO、ライフライン事業者などと連携をとって行きたい。
ヒアリングでは WEB での情報と保有数はヒアリングのほうが多いもののほかの件に関し
ては、ほぼ同じ回答が得られている。WEB には連携したい機関・団体が情報として得られな
かった。
また、すでに機関連携としては「ジオステーション」で KuniJiban へのリンクがあり情
報連携としては、(独)防災科学技術研究所、(独)産業技術総合研究所と行っている。
12
1-3. (独)産業技術総合研究所の調査結果
(独)産業技術総合研究所(以下産総研)は旧地質調査所が地質情報研究部門の原点で
あるため、地質研究機関としては日本の第一人者かつ先駆者的な機関である。そのため、
公開している地質関連情報は多岐多様にわたる。WEB での公開は地質情報研究部門が運営す
る「地質調査総合センター(GSJ)」の WEB ページで行っている。
図 1-3-1 産総研地質情報研究部門トップページ
図 1-3-2 地質調査総合センター(GSJ)トップページ
13
GSJ のページで公開されている「研究情報」や「災害・緊急調査」、
「地質を学ぶ・地球を
知る」で表示されるすべてのページが「公開地質情報」と呼べるものである。また、図 1-3-3
に示す部門にリンクしても各部門で表示されるページが「公開地質情報」である。
図 1-3-3 GSJ の組織
図 1-3-4 に示す GSJ トップページに表示されている「地質図 Navi」が GSJ の代表的な地
質情報である全国の地質図を閲覧できるものである。さらに、「地質情報データベース」で
も多くのデータベース閲覧が可能である。図 1-3-5 参照
図 1-3-4 地質図 Navi ボタン
図 1-3-5 地質情報データベースボタン
情報が多種多様なため、次に「地質図 Navi」と「地質情報データベース」からいくつか
の情報例を記載する。
14
A.地質図 Navi
地質図 Navi のトップページを図 1-3-6 に示す。
図 1-3-6 地質図 Navi トップページ
コンテンツのリンクバーに操作方法が「簡単使い方ガイド」「操作デモ」で詳しく記載さ
れている。「操作デモ」では動画が表示される(図 1-3-7 参照)が、その中に GSJ の地質情
報公開にあたってのコンセプトが記載されている。
図 1-3-7 操作デモ動画例
「地質図 Navi は地質図をはじめとする国内の様々な地質情報を、誰もが自由に利用可能
な地質情報閲覧システムです。
・・・
地質は、人間社会と深く関わっています。地質
を理解することは、安心・安全で豊かな暮らし地球や環境の保全につながっています。」と
記されている。
15
図 1-3-8 地質図 Navi メインページ
図 1-3-8 に示すように、地質図 Navi では地質図幅、海洋地質図などが閲覧可能である。
閲覧できる情報を列記する。
ア.地質図幅
・50 万分の1活構造図:活断層,地震,基盤構造などを総合的に示したもの(図 1-3-9)
図 1-3-9
50 万分の1活構造図(東京)表示例
16
・50 万分の1地質図幅
・20 万分の1地質図幅:GSJ の中心的な地質図(図 1-3-10 参照)
図 1-3-10 20 万分の1地質図幅(千葉)表示例
・7.5 万分の1地質図幅
・5 万分の1地質図幅:GSJ 地質図として公開している縮尺が最も大きい地質図(図 1-3-11)
図 1-3-11 5 万分の1地質図幅(東京西部)表示例
17
イ.海洋地質図
・海洋・広域図:海域の広域地質図日本周辺、日本海など(図 1-3-12)
・海洋・表層堆積図:海底の表層面の堆積図・底質の粒度などあり(図 1-3-13)
・海洋・海底地質図:沿岸の海底地質図
図 1-3-12 海洋・広域図(日本周辺海底地質図)表示例
図 1-3-13 海洋・表層堆積図 20 万(熊野灘表層堆積図)表示例
18
ウ.各種シリーズ
・火山地質図:火山周辺の詳細地質図(図 1-3-14)
図 1-3-14 火山地質図(伊豆大島)表示例
・水理地質図:地下水に着目した地質図(図 1-3-15)
図 1-3-15 水理地質図(富士山域 1.5 万)表示例
19
・鉱物資源図:GSJ の原点の鉱物資源図(図 1-3-16)
図
1-3-16 鉱物資源図(関東甲信越)表示例
・200 万分の1地質図:日本全図から炭田図、鉱床図など 1/200 万図(図 1-3-17)
図 1-3-17 200 万分の1地質図(炭田図)表示例
20
以上に示したように、地質図の幅広いラインナップがそろっている。
これらのデータは閲覧のほか、データとして印刷などが可能となっている。システムと
してはかなり作り込まれているシステムで地図に「Google」を利用しているため動作は比
較的軽快である。透明度設定で何枚もの図をレイヤーとして重ね合わせられる工夫もあり
知識を持って利用する場合は非常に便利なサイトである。使い方などの親切な説明は用意
されているものの、地質地盤の知識無しに利用するにはハードルの高いデータと考えられ
る。
B.地質情報データベース
地質情報データベースは GSJ の各セクションの研究成果を公開する個別サイトのデータ
にリンクするものでトップページを図 1-3-18 に示す。現在(2014 年 3 月現在)アクセス可
能なデータベース数は 21 件ある。
①
図 1-3-18 地質情報データベーストップページ
①の地質情報インデックスシステムはデータ全てから検索するシステムを備えるページ
である。(図 1-3-19)よって、下段の 20 件のサイトに直接アクセスしなくても検索システ
ムで探してデータ表示も可能である。地質情報インデックスのページにも利用方法をはじ
めデータを使いやすくするツールプログラムなどの入手も可能となっている。
システム説明として「産業技術総合研究所地質調査総合センターでは、インターネット
を通して、あるいは CD-ROM(数値地質図)等を媒体として、多くの地質情報を社会に提
供しています。これらの地質情報の所在を明らかにすることを目的として、この地質情報
インデックス検索システム(G-INDEX)を公開しています。このシステムは、様々な種類
の地質情報を G-XML(JIS X7199)をベースとして集約し、WebGIS を本格的に使用して
21
運用されるシステムです。本サイトで使用している地図の作成に当たっては、国土地理院
長の承認を得て、同院発行の数値地図 25000(地名・公共施設)(承認番号 平 17 総使、第 558
号)、および、50 万分の 1 地方図、20 万分の 1 地勢図、5 万分の 1 地形図(承認番号 平 24
情使、第 392 号)を使用しました。)」と記されており、G-XML をデータ形式として利用し
ている。
図 1-3-19
地質情報インデックスのページ
図 1-3-20 地質情報インデックス WebGIS 検索システム
22
図 1-3-20 に図 1-3-19 地質情報インデックストップページの「WebGIS 検索」でリンク
する地質情報インデックス WebGIS 検索システムのページを示す。本ページではデータベ
ース項目を指定して、GSJ の地質情報を検索するシステムである。地図には MapServer
システムを利用していると考えられる。ここのページでの検索は「G-XML」のデータベー
スを利用していると考えられる。図 1-3-19 地質情報インデックストップページの「テキス
ト検索」でのリンクでは図 1-3-21 に示すようなページが表示される。基本的なものは
WebGIS 検索と同じで地図表示がないだけのものと考えられる。
図 1-3-21 地質情報インデックステキスト検索システム
図 1-3-19 地質情報インデックストップページの「Web ページ検索」でのリンクでは図
1-3-22 に示すようなページが表示される。
図 1-3-22 地質情報インデックス地質図類メタデータ
このページでは直接地質図を表示するメタデータを表示するものである。地質図類を閲
23
覧ダウンロードしたい場合や検索目的が明確な場合このページが最も利用しやすい感想で
ある。ここで閲覧できる地質図類は「地質図 Navi」で閲覧できるものがメタデータとして
検索できるページである。例として 1/5 万地質図札幌までたどったページを図 1-3-23 に示
す。
①
図 1-3-23
1/5 万地質図札幌メタデータ表示例
①の map をクリックすると図 1-3-24 のような丸ごと地質図の画像が表示される。
図 1-3-24 地質図表示例(札幌)
メタデータ名で「G50k_04_021.tif」と記されていることから、tif(geotif)形式の画
像ファイルで保管表示されていると考えられる。また、本ページには「KML ファイル」と
記されたリンクが表示されている。このリンクをクリックすると KML ファイルがダウンロ
24
ードできる。KML ファイルは「Google」マップなどで利用される XML ファイルの一つで
地点データなどを「Google」マップなどで閲覧可能なものである。KML ファイルをダウン
ロードし「表示」すると、「GoogleEarth」というソフトウェアがインストールされている
と、図 1-3-25 のような指定した地質図の「GoogleEarth」画像を閲覧できる。
図 1-3-25 KML ファイルを「GoogleEarth」で閲覧した例
地質図の位置を現在の地図で確認できるように工夫されているようである。
地質情報データベーストップページ(図 1-3-18)で示されている地質情報インデックス
以外に記されている各データベースのいくつかのトップページと概要を以下に示す。
25
・火山衛星画像データベース
図 1-3-26 火山衛星画像データベーストップページ
数日ごとの火山衛星画像を閲覧できるページで、画像は「png」形式のものをダウンロー
ド可能である。
・20 万分の1シームレス地質図データベース
図 1-3-27 20 万分の1シームレス地質図データベーストップページ
GSJ の集積した 20 万分の1地質図の不連続をなくして、統一した凡例を導入した新しい
地質図に関しての「シームレス地質図」情報をはじめ多種の情報を閲覧できるページであ
26
る。
3D のシームレス地質図やエナジーコーン、浸水シミュレーションなどいろいろな研究
開発の成果や途上の試用版など非公式のページを含めると多数の情報で満ちている。
ダウンロードできるデータ形式は画像では「png」ファイルで、その他を KML ファイル
でも得ることができる。
・日本の火山データベース(旧「日本の第四紀火山」と「活火山データベース」を統合)
図 1-3-28 日本火山データベーストップページ
日本の火山の個別情報や過去の噴火のデータを閲覧でき、3D シームレス地質図を重ね
た鳥瞰図も閲覧できる。各閲覧情報はダウンロード可能で画像形式は「jpg」形式である。
・地球化学図データベース
どのような元素が私たちの周辺にどれくらいの濃度で分布しているのか、どのような元
素が私たちに影響を与えているかを、元素の濃度分布図などを閲覧・ダウンロードできる。
ダウンロード可能なデータとその形式はエクセル形式「xls」、テキスト形式「csv」、シ
ェープファイル形式「
shp、shx、dbf、sbn、sbx」、加えて地図は「PDF」形式である。
・地球化学標準物質データベース旧「岩石標準試料データベース」)
岩石の成因などの地球科学の諸問題や地球環境問題、または資源の評価を行うとき、あ
らゆる議論の基礎となるのは正確な分析・計測データである。これらの、データを公開し
ている。岩石などの元素の分析結果表を閲覧できる。ダウンロードはファイルとしてはで
きないが、表であるためページをコピーしてテキスト形式などで保存することでデータを
利用できる。
27
・地下構造可視化システム
図 1-3-29 地下構造可視化システムトップページ
日本の活断層の地下構造として 3 次元的な物性値 (現時点では弾性波速度のみ) の分布
を見るためのシステムである。
図 1-3-30 地下構造可視化システム簡易版による測線表示例
オンデマンド版ではユーザーが測線を指定できるが、簡易システム版でも作成済みの図
などを閲覧およびダウンロードが可能である。数値データのダウンロードでは共同研究先
の大学のページにリンクする。PS ファイルのダウンロードでは、「GZ」という圧縮ファイ
ル形式でダウンロード可能で、それを解凍するとポストスクリプト「ps」形式のファイル
があり、説明と画像で構成されるファイルでソフトウェアを利用すると表示が可能である。
28
・地質標本データベース
GSJ において研究に供され,地質標本館に登録された標本の登録情報を Web で公開し,検
索することができるようにしたもので、標本の写真および説明を閲覧できるページである。
特にダウンロード可能なボタンなどは設置されていないものの、画像を「jpg」形式ファ
イルでダウンロードが可能である。
・二十世紀に記載された日本産化石の模式標本のデータベース(Web 版)
二十世紀に記載された日本産化石の模式標本を検索表示できるページで、基本的な構造
などは地質標本データベースと同じと考えられる。ページの表示は全て「英語」である。
・岩石物性値データベース
7,873 個の日本の岩石について、物性値を文献、資料から統一的に数値化・編集し、岩石
物性値データベース・システム(PROCK)としてまとめたもので、地域などを指定して表示
ポイントのデータを閲覧でき、さらに表示区域の全データを「txt」形式でダウンロードも
可能である。
・統合版地質文献データベース/ Integrated GEOLIS
・貴重資料データベース
従来の日本地質文献データベース及び世界地質図データベースを統合したデータベース
である。ほかに、「貴重資料データベース」として主に明治時代から戦前に出版された報告
類のデータベースも設置されている。文献のタイトルおよび著者、掲載などが閲覧でき横
に表示される Google マップで文献の該当範囲を閲覧可能である。また、本文も記録されて
いるものは、フルテキストでの閲覧が可能である。また、貴重資料データベースでも PDF
や KmView 形式での閲覧が可能である。
・地層名検索データベース
地層名検索データベースは、数種類の検索方法を用いて地層名の検索ができるページで
ある。命名文献や時代などがテキストで閲覧可能である。
・重力データベース
重力データベースでは、産総研(GJS)が調査・編集してきた重力データを検索・閲覧す
ることができる。重力図検索(一般向け)では、事前に登録してある重力図(ブーゲー異
常)を閲覧することができる。専門家向けでは任意の地域を指定して重力図の作成閲覧が
可能である。
・日本列島基盤岩類物性データベース
GSJ によって,統一的に処理・測定された日本列島の基盤岩類(花崗岩類および変成岩類)
の岩石物性データを,採取位置情報(緯・経度)などで閲覧・ダウンロードができる。
データのダウンロードは「csv」形式で可能である。
・海域地質構造データベース・高分解能音波探査断面データベース
海底構造の音波探査結果を海域毎に検索閲覧できるページである。データのダウンロー
ドボタンなどは用意されていないが、「jpg」でのダウンロードが可能である。
29
・活断層データベース
図 1-3-31 活断層データベーストップページ
図 1-3-32 活断層地図表示例(千葉県)
GSJ が編集した日本各地の活断層のデータを閲覧およびダウンロードができるページで
ある。個別ごとに断層の情報が表示される。また、ダウンロードは「csv」形式で可能であ
る。
30
・地震に関する地下水観測データベース(WellWeb)
GSJ 活断層・地震研究センターが中心となって地震予知研究を目的に観測・解析を行っ
ている全国50ヶ所の観測点の地下水位、歪、水温、地震波形などの最新データおよび関
連情報を閲覧できるページである。さらに、GSJ 研究者が普段解析に用いているプログラ
ムを自分のデータに対して試すことが可能である。データの閲覧は可能であるものの、ダ
ウンロードはできない。
・地殻応力場データベース
地殻応力場データベースは、主に地震の研究を目的として測定、観測されたデータを中
心に,日本国内の地殻応力に関する公開情報を収集したものである。地殻応力情報の研究
成果を検索して閲覧ができる。データのダウンロードは現在はできない。
・関東平野の地下地質・地盤データベース
図 1-3-33 関東平野の地下地質・地盤データベーストップページ
関東平野の地下地質・地盤データベースは,関東平野の地下に分布する第四紀の地層を
対象として,層序,堆積物の物性,地質構造,埋没地形に関する研究・調査で得られたデ
ータ,ボーリング柱状図,および各種地質モデルから構成されている。
ボーリングデータとしてデータの公開を行っているサイトは GSJ のページのなかでは l
ここだけである。ボーリングデータについては、実際のボーリング調査を行った結果だけ
ではなく以下のような考え方で作成したデータも含まれている。
(文献編集データ) 既存の研究報告書に基づいてボーリング交換用データ形式で編集され
たボーリング柱状図。
(仮想柱状図モデル) ボーリングデータベースの解析による 3 次元グリッドモデルと標準
的な地層境界情報に基づいてボーリング交換用データ形式で作成された仮想の柱状図。
そのほか調査解析データとして沖積層の層序・堆積層・化石・堆積物物性の詳細なデー
タと解説、反射法地震探査測線の位置情報・探査関連属性情報・地下断面図画像等。
31
図 1-3-34 ボーリングデータの検索ページ
図 1-3-35 数値地図にデータを投影し検索可能にしたページ
32
ボーリングデータの検索は「電子国土」を用いたもの、数値地図に観測点などを投影
し検索可能にしたものがある。そのほかに、調査地点の一覧表から選択も可能である。
「電子国土」検索で表示した柱状図を図 1-3-36 に示す。
図 1-3-36 表示された柱状図例(PDF)
PDF 表示のほかに、JACIC 仕様の XML ファイルのダウンロードも可能である。
また、数値地図にデータを投影し検索可能にしたページから地点を選択して表示したペ
ージを図 1-3-37 に示す。
図 1-3-37 ボーリング調査とコア解析情報表示ページ
33
ボーリングの概要情報が表示され、最下段のツールバーを選択するとそれぞれの詳細デ
ータを閲覧することができる。図 1-3-38 に表示例を示す。
図 1-3-38 ボーリング柱状図表示例(小松川地区)
ここで表示されたボーリング柱状図は表示専用のページで表示され閲覧ができる。しか
しデータのダウンロードはできない。このシステムは図 1-3-37 で示す「ボーリング調査と
コア解析情報表示ページ」の下段タグで表示されるどのページに関しても同様でデータは
閲覧専用となっている。
地質情報データベースで現在(2014 年 3 月)表示可能なデータページは以上となってい
る。
34
以上のように GSJ(産総研地質部門)で公開されているデータは非常に多種多様で膨大な
ものである。公開されているデータやダウンロード可能なデータ形式も多種にわたってい
る。表 1-3-1 に GSJ 公開サイトでのデータ内容、データ形式の一覧表を示す。
「地質 Navi」
と「地質情報データベース」で重複する部分もあるため、
「地質情報データベース」でのサ
イトを基本にまとめた。
表 1-3-1 GSJ 公開サイトでのデータ内容、データ形式の一覧表
35
C.ヒアリング結果
①保有データの種類
回答:地質調査総合センター(GSJ)の各部門での研究結果でまとまったものすべて。
シームレス地質図をはじめ柱状図まで。
②保有データの公開の有無
回答:GSJ の研究で得られたものは基本的にすべて公開する方針。ただし、GSJ と共同
研究や委託研究などで得たデータに関しては、共同研究先や委託先の承認が必要
であるため非公開にしている。
③保有データの形式
回答:それぞれのデータごとにいろいろある。ボーリングデータは基本的に JACIC 仕
様の XML 形式で、シームレス地質図は jpg 形式だが切り分けたものは png 形式と
している。他は csv やシェープ形式の場合もある。
④公開 API ソフトウェアの状況
回答:公式にページには公開していないが、それぞれの研究者で API を作成して研究者
同士で利用し合っている。
⑤公開データの利用数
回答:利用者数はメインサーバではカウントしていない?、それぞれのチームごとの
サイトではカウントしているところもある。
⑥公開形式などの改善の予定および対応
回答:共同研究など行っている自治体から提供されているボーリングデータで紙のデ
ータは逐次 JACIC 仕様の XML にしている。JACIC 仕様の XML は地質研究データの
種類によっては記入できないものもあり、タグが日本語のため国際化という面
では不便な面もあるため改善できれば良いと考えるが、GSJ だけでは進められない
と思う。
⑦公開データの二次利用に関する要望
回答:GSJ ではデータ利用に関する規定を更改し、データの二次利用が円滑にできる
ことも行っている。二次利用の際データの改変などを行った場合は GSJ の改変
でないことを明確にし、そのまま利用の場合は GSJ のデータ利用であることを
明記することと規定に記しているので守って欲しい。
⑧公開に関して連携したい機関や団体
回答:すでに防災科研、KuniJiban、各自治体との連携は行っているが、未連携の機関
とも積極的に連携したいと考えている。
⑨その他
回答:産総研(GSJ)のボーリングデータを提供する API を開発するのであればあり
がたい。全面的に協力したい。
ヒアリングの結果と WEB 調査の結果との相違はなかった。産総研(GSJ)は地質地盤に関
36
していろいろな方面の研究を行っていることから、データ内容、データ形式は多種多様で
ある。ボーリングデータを対象として考えると、
GSJ のデータ公開の数は 900 本程度である。
連携は「ジオステーション」で積極的に、防災科研、KuniJiban 等と行っている。
1-4.(独)防災技術科学研究所の調査結果
(独)防災科学技術研究所(以下防災科研)は暮らしを脅かす災害から人命を守り、災
害に強い社会を実現するための科学技術を発展させることを目的とする、防災関連技術の
研究機関である。防災科研のデータ公開のページで地質地盤関連のサイトを調べると地震
災害関連、火山災害関連、土砂災害関連にわたる。
そのなかから地質地盤データに関して特に関連の強いサイトを以下に記す。
A.J-SHIS 地震ハザードステーション
J-SHIS のトップページを図 1-4-1 に示す。
図 1-4-1 J-SHS トップページ
37
J-SHIS 地震ハザードステーションのページは「地震防災に資することを目的に日本全国
の[地震ハザードの共通情報基盤]として利用されることを目指して作られたページ」と目
的が記されている。地震関連の全国情報が確認できるページである。最上段のツールバー
には「記事一覧」「ダウンロード」「用語集」「よくある質問」にリンクでき、サイトで紹介
する内容や用語の説明などをわかりやすく紹介するページにリンクしたり、公開情報をダ
ウンロードできるページにリンクできる。
・記事一覧
記事一覧のページ(前半)を図 1-4-2 に示す。
図 1-4-2 記事一覧(J-SHIS)のページ(前半)
ページは J-SHIS で閲覧可能な内容について難易度表示をつけ、専門家でなくても抵抗な
く見られるような工夫がなされている。「続きを読む」で詳細な内容を閲覧可能である。印
刷ボタンでは内容の印刷も行うことが可能である。
「用語集」
「よくある質問」も「記事一覧」同様な形式で用語の説明や「Q&A]形式での内
容説明が閲覧・印刷が可能である。
38
・ダウンロード
ダウンロードのページ(データ種)を図 1-4-3 に示す。
図-1-4-3 ダウンロード(J-SHIS)のページ
ダウンロード可能な項目及び内容が、ダウンロードファイル形式とともに示されている。
なお、それぞれのデータ形式のリンクをクリックすると、図 1-4-4 に示す「地震動予測
地図データの利用約款」のページにリンクする。これはどの項目のリンクでも同様である。
39
図 1-4-4 地震動予測地図データの利用約款(一部)表示例
約款の左側にはそれぞれのデータの項目が表示される。このページは J-SHIS トップペー
ジの「J-SHIS スタート」ボタンでリンクするページの「ダウンロード」をクリックしたと
きと同じページである。
「J-SHIS スタート」ボタンでのリンクページを次項の図 1-4-5 に
示す。
・J-SHIS スタート
図 1-4-5 J-SHIS Map のページ
このページでは、図 1-4-3 J-SHIS でダウンロードできるデータの閲覧を行うことが主目
的のページである。情報の各情報タブにより地図表示がそれぞれ変化し、左上セレクトボ
ックスで指定された条件での情報が閲覧可能である。
40
ダウンロードに関しては、図 1-4-6 で「確率論的地震動予測地図」の「地図データ」を
選択したときの表示例を示す。
図 1-4-6 確率論的地震動予測地図/地図データ選択での表示例
ダウンロードできるファイル形式は圧縮 zip 形式で、それをダウンロード後解凍すると
csv 形式のファイルとなる。そのほかの場合も同様な方法でダウンロードが可能である。
形式は csv 形式のほか、シェープ形式、PDF 形式のファイルとなっている。
このほかに、J-SHIS のページでは「開発者向け」としてコンピュータ対コンピュータ(以
降マシン TO マシン:M2M と略)用の API も用意されている。
・API(Web API)
J-SHIS Web API は、J-SHIS Map で表示している情報をメッシュ形状とともに取得するこ
とができる Web API である。J-SHIS Web API を利用すると、独自に作成したウェブページ
で地震ハザード情報、表層地盤データなどを表示したり、モバイル端末上で現在位置のメ
ッシュに影響の大きい地震断層を検索するアプリケーションなどを作成することが可能と
なる。図 1-4-7 に API が利用できるサービスの種類を示す。
図 1-4-7 サービスの種類
また、このサービスを利用するにあたっての前提知識条件として図 1-4-8 に示す条件を
記している。
41
図 1-4-8 API サービス利用前提知識に関して(J-SHIS)
利用に関しては、システムに一定の知識をもつ人を対象にしている。専門家(地質では
なくシステム)にとっては非常に有用なもので、二次利用には重要なサービスである。
サービス内容を図 1-4-9、図 1-4-10 に示す。
図 1-4-9 情報提供サービス内容(J-SHIS API)
図 1-4-10 情報検索サービス内容(J-SHIS API)
42
B.強震観測網(K-NET、KiK-NET)
防災科研所有で公開されているボーリングデータは強震観測網整備で得たボーリング情
報である。K-NET(Kyoshin Net:全国強震観測網)は独立行政法人防災科学技術研究所(防
災科研)が運用する、全国を約 20km 間隔で均質に覆う 1,000 箇所以上の強震観測施設から
なる強震観測網であり、1996 年(平成 8 年)6 月に運用をはじめている。地震被害に直接
結びつく地表の強震動を均質な観測条件で記録するために、各観測施設は、一部の例外を
除き統一した規格で建設され、自由地盤上(地表)に強震計が設置されおり、各観測施設
では得られた強震記録の特性を詳しく理解するために土質調査を行っていてそのボーリン
グデータである。Kik-NET(Kiban-Kyoshin Net:基盤強震観測網)も目的は K-NET と同様
で、政府の地震調査研究推進本部が推進している「地震に関する基盤的調査観測計画」の
一環として、防災科研が、高感度地震観測網(Hi-net)と共に整備した強震観測網である。
K-NET 同様に土質調査を行っている。
図 1-4-11 に強震観測網(K-NET、KiK-NET)のトップページを示す。
図 1-4-11 強震観測網(K-NET、KiK-NET)トップページ
本ページ上部のツールバー「ダウンロード」のリンクでデータのダウンロードサイトに
リンクする。本ページにはダウンロードサービスの他にリアルタイムで全国の観測点の加
速度、リアルタイム震度を表示できる「強震モニター」、観測された今の揺れと、緊急地震
速報を用いた予測情報を重ねて可視化するサービスである「新強震モニター」へのリンク
も用意されており、地震情報のリアルタイム観察が可能である。
43
ダウンロードでは多くの検索条件から地震波形のダウンロードが可能である。
なお、ダウンロードにはユーザー登録の必要があり、ユーザー名の入力とパスワードの
入力が必要となる。ユーザー登録は無料で利用目的などの質問に答える必要があり、登録
有効期間は 1 年間である。「データ検索&ダウンロード」を選択したときの表示例を図
1-4-12 に示す。
図 1-4-12 データ検索&ダウンロードの表示例
観測点を選択もしくは「強震データ一括ダウンロード」を選択すると強震波形データが
ダウンロード可能である。このデータは地盤の「地震応答解析」など専門性の高い解析な
どに利用可能である。
ボーリングデータに関しては、図 1-4-11 の強震観測網(K-NET、KiK-NET)トップページ
のツールバーの「概要」で開く「観測点一覧」を選択しリンクするページ(図 1-4-13)から
44
閲覧可能である。
図 1-4-13 観測点一覧表示例
観測点一覧表示で最上行のラジオボタンで「土質図」を選択して、表中の観測点アンカ
ーをクリックすると図 1-4-14 に示すボーリング柱状図(K-NET 観測点)、図 1-4-15(Kik-NET
観測点)が閲覧できる。
図 1-4-14 ボーリング柱状図表示例(K-NET){倶知安}
45
図 1-4-15 ボーリング柱状図表示例(KiK-NET){北海道清水}
KiK-NET の柱状図の場合のみ、jpg 形式、PDF 形式、png 形式での閲覧が可能である。
しかし、データのダウンロードは K-NET の場合は「名前をつけて画像を保存」で保存す
る。KiK-NET の場合も jpg、png 形式では同様に「名前をつけて画像を保存」で保存、PDF
形式では「PDF を保存」で行うことが可能ではあるが、データのダウンロードを行うボタン
などは本ページには設けられていない。
C.地すべり地形分布図データベース
地すべり地形データベースは空中写真の実体視によって地すべり地形を判読・抽出し、
地図上にその形状と分布を示したマップをデータベース化したものである。地すべり地形
分布図は、撮影縮尺 4 万分の 1 のモノクローム空中写真を倍率 4 倍の簡易実態鏡を用いて
判読し、幅 150m 以上の比較的大規模な地すべり地形のみを抽出したもののため、小さな崩
壊や樹冠の下の微小な地形変化などは現地踏査ではないため把握しきれていないことなど
を注意点として念頭に置いて利用するように記されている。地すべり地形分布図データベ
ース地すべり地形 GIS データダウンロードページの表示例を図 1-4-16 に示す。
46
図 1-4-16 地すべり地形 GIS データダウンロード表示例
データのダウンロードは「GIS データ」のリンクをクリックすることで可能である。デー
タ形式はすべてシェープ形式である。また PDF による表示で閲覧・ダウンロード(PDF 形式)
も可能である。
D.ジオ・ステーション
ジオ・ステーションは、防災科研が代表機関として、産総研、(独)土木研究所(以下土
研)、(社)地盤工学会とともに、各機関に散在した地下構造データをネットワーク経由で
連携することができるシステム開発とポータルサイトの構築されたものである。ジオ・ス
テーションのイメージ図を図 1-4-17 に示す。
図 1-4-17 ジオ・ステーションのイメージ図
47
本サイトは「マッピング」で各機関が提供しているボーリング柱状図などの位置を地図
上に各機関ごとの色分け表示で示す機能を有している。図 1-4-18 参照
図
1-4-18 ジオ・ステーションマッピング表示例
柱状図の閲覧やダウンロードはその情報を所有する機関によって異なる。
E.ヒアリング結果
①保有データの種類
回答:防災に係わる研究結果でまとまったものすべてを所有している。地質地盤に関
連するデータであれば J-SHIS に表示するデータから地すべりマップ、K-NET など
のデータなどがある。ボーリングデータの保有数は約 1,700 本である。
②保有データの公開の有無
回答:研究で得られたデータは基本的にすべて公開する方針。
③保有データの形式
回答:それぞれのデータで形式は異なるが、ボーリングデータは基本的に JACIC 仕
様の XML 形式で持っている。ただし、紙メディアのデータもあり電子化も行っ
ている。
④公開 API ソフトウェアの状況
回答:J-SHIS のページで専門家向けとして、確率論的地震予測データをはじめとした
データを M2M で提供する API を公開している。
⑤公開データの利用数
回答:利用者数はメインサーバではカウントしている。ただし、現在はすぐには解ら
ない。
⑥公開形式などの改善の予定および対応
回答:利用者が利用しやすいデータや研究者が利用しやすいと考えるデータ形式を考
慮して改善は常に考えている。ボーリングデータは現段階では JACIC 仕様が確
したもので基本的には問題がないものと考える。タグ名が日本語であるのは日
本国内で利用するには良いと思う。タグ名の国際化などは興味はあるものの作業
を考えると誰が行うのかが問題ではないか。
48
⑦公開データの二次利用に関する要望
回答:データの二次利用は自由に行っていただいてもかまわない。ただし、データ
ソースの表示は行っていただきたい。
⑧公開に関して連携したい機関や団体
回答:すでに防災科研、KuniJiban、各自治体との連携は行っている。ジオ・ステーシ
ョンを防災科研が中心に維持管理しているが、当システムの構築は当時の予算で
行ったものであるが、維持管理に関しては防災科研の費用で行っていることも
あり今後のあり方を考える必要はあるかもしれない。
⑨その他
回答:⑧に関連して今後のデータ公開について議論の余地はある。
防災科研はデータ提供の形としてはかなり整備されていて、API の提供など先進的な部分
が見られる。回答では WEB サイトと相違がない。ジオ・ステーションの運営が防災科研が
行っておりその維持管理に関して大変な苦労があることを回答からも汲み取ることができ
る。
1-5.東京都の調査結果
東京都の地質地盤情報は「東京都土木技術支援・人材育成センター」(以下東京都)で管
理公開を行っている。東京都の「東京都の地盤(Web 版)
」のトップページを図 1-5-1 に示
す。
A.東京都の地盤
図 1-5-1 東京都の地盤(Web 版)[東京都]
49
東京都の地盤(Web 版)は、「都内で実施された地盤調査で得られた地質柱状図」と記さ
れている。同じページには「柱状図提供のお願い」で地盤調査の報告書を広く集めている
ことから、公開データは公共事業だけではなく民間データでも公開の同意を得たものを採
用して公開していると思われる。本ページを進むと他機関同様にシステム「利用上の注意
事項」が表示され、同項の同意承諾が求められる。
東京都の地盤地域選択ページを図 1-5-2 に示す。
図 1-5-2 東京都の地盤地域選択ページ
検索したい地域を地図上または下段の区市町村名から選択が可能である。地域を選択す
ると図 1-5-3 の様な地域からより細かく町名選択のページが表示される。
図 1-5-3 細目地域選択ページ表示例(江東区)
50
町名選択を行うと図 1-5-4 に示すような地図が表示され、選択町名区域に該当するボー
リングデータの番号が表示される。地図は数区域表示され選択外の地域のデータはポイン
トのみ表示され番号は表示されない。
図 1-5-4 ボーリング地点表示例(江東区新砂地区)
下段のリンク項目をクリックすると「柱状図凡例」「柱状図表示」へリンクして凡例や柱
状図の閲覧が可能である。図 1-5-5 に凡例表示例、図 1-5-6 に柱状図表示例を示す。
図 1-5-5 柱状図凡例
51
図 1-5-6 柱状図例(1 ページ目)
柱状図は図 1-5-4 のボーリング地点で表示している選択区域内の全ての柱状図を集約し
て PDF で表示する。該当ボーリングの数が多い場合は数ページにもわたる場合がある。
ダウンロードは表示された PDF を PDF 形式で保存することで行うことが可能である。
東京都の地盤(Web 版)の特徴は、他機関では公共事業関連でのボーリング柱状図を公開
しているため、どうしても公開ボーリングデータ地点は道路や橋梁など公共インフラ施設
沿いに集中し、広く見ると「線」のデータであるが、東京都の地盤(Web 版)では比較的面
でボーリング地点が分散していることである。これは、サイトでも記しているとおりに民
間にも「柱状図提供のお願い」で公開了承を得たものが含まれているためと考えられる。
民間からの地質地盤情報の提供はデータが面的になって地盤判断の精度が上がることか
ら重要なことである。
B.ヒアリング結果
①保有データの種類
回答:東京都では公共事業で得られた地質地盤調査結果を主としてボーリングデータは
52
約 20,000 本を上回る数は保有しているが、実際に東京都の地盤で公開しているも
のは約 8,000 本である。建築申請などで提出されたボーリングデータは同センタ
ーでは保有していない。
②保有データの公開の有無
回答:データの内容などを確認しデータの位置を検討した結果を踏まえ今後も公開デー
タは増やして行きたい。
③保有データの形式
回答:東京都のボーリングデータ公開は JACIC の仕様が確定公開される前から始まって
いたので、東京都独自形式(csv 形式)で保有している。しかし、昨今電子納品が
始まり電子納品されるデータは JACIC 仕様の XML データが多数ある。全国的に
JACIC 仕様の XML データ形式主流になってきているため、東京都でも JACIC 仕様
XML 形式に更新をはじめている。作業は適宜行っている。
④公開 API ソフトウェアの状況
回答:M2M のような API はない。
⑤公開データの利用数
回答:利用者数はメインサーバではカウントしていると考えるが、集計などは行ってい
ない。
⑥公開形式などの改善の予定および対応
回答:③のデータ形式で触れたように、独自の csv 形式であるが今後順次 JACIC 仕様の
XML に更新する予定である。しかしすぐには変えられない。近い将来公開データ数
を増やしての WEB ページのリニューアルを予定している。
⑦公開データの二次利用に関する要望
回答:データの二次利用は積極的に行っていただいてもかまわない。ただし、データ
ソースの表示は必要なので行っていただきたい。
⑧公開に関して連携したい機関や団体
回答:すでにジオ・ステーションにデータ提供を行っている。
⑨その他
回答:データ形式に関しては統一が望ましいと考える。
東京都はボーリングデータ公開という面では先駆者で WEB 上では老舗である。独自の csv
形式に関しては、基本的に非公開であるため明記はできないが見せていただいた形式のフ
ォーマットは合理的でわかりやすいものであった。データの収集もユニークな部分があり
今後の公開データの増加を期待する。
53
1-6.千葉県の調査結果
千葉県のデータ公開は千葉県の外部サイトである「千葉県地質環境インフォメーション
バンク」
(ボーリングデータ関連は千葉県環境研究センター地質環境研究室が維持管理を行
っている、以降千葉県)千葉県地質環境インフォメーションバンクのトップページを図 1-6-1
に示す。このページにアクセスする前に、利用に関する注意事項などのフォームが表示さ
れ、内容について承諾を行うとこのトップページが表示される。承諾しない場合は千葉県
のポータルサイトにリンクする。
A.千葉県地質環境インフォメーションバンク
図 1-6-1 千葉県地質環境インフォメーションバンクトップページ
本サイトでは、地質柱状図のほかに地下水関連の情報(地盤沈下含む)も公開している。
本調査では地質柱状図(ボーリングデータ)に関しての調査を行った。
地質柱状図のアイコンをクリックすると柱状図の利用目的アンケートがありそれに答え
ると、検索の方法のページで検索方法が記されている。図 1-6-2 参照
図 1-6-2 検索方法について
54
検索方法は 3 つ示されているが得られるデータは同様であるため「エリア検索」に関し
て記す。エリア検索ページを図 1-6-3 に示す。
図 1-6-3 エリア検索のページ
本ページではメッシュを指定することになるが、メッシュと市町村名のイメージがとれ
ないことを想定して、ページの右上部に「市町村一覧」リンクがありそのページを開くこ
とで、市町村名とメッシュの位置の整合がしやすいような配慮がある。
検索先の住所がわかっている場合は図 1-6-2 に記されている検索方法の「住所検索」を
選択して検索を行うほうが合理的である。検索方法は 3 種あるものの、次に表示されるペ
ージはどのアプローチからでも同じとなる。
(図 1-6-3 参照)ただし、エリア検索の場合は
地図が 10km 四方、住所検索の場合町目までの指定ならは 1.5km 四方の地図が表示される。
55
図 1-6-3 地質ボーリング調査位置図(エリア検索)10km
表示されているポイントをクリックするとやや時間をおいて柱状図の PDF が表示される。
このことはページの下方にある説明文でも約 25 秒程度かかると記されている。PDF 表示さ
れた柱状図例を図 1-6-4 に示す。表示される柱状図は千葉県地質環境インフォメーション
バンクで再編集されたものである。
柱状図の閲覧は PDF によって可能で、ダウンロードに関しては PDF を保存すると可能と
なる。公開されている柱状図は千葉県、市町村の公共事業の地質調査結果のボーリング柱
状図を集約したもので公開本数は約 21,000 本とパンフレットに記されている。
56
図 1-6-4 柱状図表示例(PDF 表示)
B.ヒアリング結果
千葉県に関してはヒアリングのアポイントメントを数回依頼したものの、千葉県の地質
環境のデータ公開に明るい千葉県環境研究センター地質環境研究室の担当者が非常に多忙
であり直接面接することはできなかった。ただし、質問内容についてメール送付をしても
らえば時間を見つけての回答は可能かも知れないとの返答であったため、メールにて質問
57
内容を送付した。送付後 2 回の確認を行ったが、現時点で正式な回答は得られていない状
況である。
また、本事業で招集した「地質地盤情報に関する評価検討委員会」の委員に千葉県から
参加があり、その委員に一部の回答を委員会の場でもらったものの詳細については担当で
ないため正しい回答が困難であるとの返答であった。一部の回答について記すものとする。
①保有データの種類
回答:ボーリングデータなど約 20,000 本を所有し公開。
②保有データの公開の有無
回答:千葉県地質環境インフォメーションバンクにて公開。
③保有データの形式
回答:公開は PDF 形式。
④公開 API ソフトウェアの状況
回答:なし
⑤公開データの利用数
回答:押さえている。
⑥公開形式などの改善の予定および対応
回答:なし
⑦公開データの二次利用に関する要望
回答:調整中
⑧公開に関して連携したい機関や団体
回答:なし
⑨その他
回答:なし
業務期間内に回答が得られなかったことは残念であるが、担当者と以前非公式な話し合
いの場で、ボーリングデータのデータ形式は基本的に JACIC 仕様の XML 形式であることは
知らされている。
58
以上、5 機関の調査において地質地盤情報の公開に関してはどの機関も積極的に行ってい
ることは確認できた。産総研や防災科研は地質地盤の専門研究機関であるため所有するデ
ータは多種多様にわたりさらにデータのまとめ方、見せ方がそれぞれ違っているなどを勘
案すると全てのデータの共通の形式を検討することは困難である。二次利用にあたっては
データに対して目的を鮮明にして豊富な情報から必要なものを選び出すことが必要である。
調査を行った 5 機関で共通で扱っており、地質地盤データとして最も一般的な「ボーリ
ングデータ」に関しては調査した全ての機関で所有しているボーリングデータの所有形式
は JACIC 仕様の XML 形式である。JACIC 仕様の XML 形式は国をはじめ各自治体での電子納品
地質調査報告で JACIC 仕様の XML 形式が採用されているためと考えられる。JACIC 仕様の
XML 形式は国土交通省が数年にわたり地質調査の電子化形式として検討して仕様化したも
ので完成度が非常に高いものである。しかし、同仕様は建設事業(土木・建築)の地質調
査でかつ日本国内利用を念頭に作成されたもので、地質研究者などからはタグの不足や国
際化においてのタグが日本語であることの不具合などの意見はいろいろ出てきている。
今回の調査においても、地質研究機関である産総研では同意見を述べる研究者もいた。
ボーリングデータの JACIC 仕様 XML 形式に関しては、上記で述べたように非常に完成度
の高いものであるが、地質研究を含めたデータの記載や国際化を念頭においた記載を考え
た場合検討の余地があると考えられる。さらに、JACIC 仕様の XML 形式は紙メディアで記載
されたデータの電子化も重要な役割であったことから、詳細細密なデータの記載を考えた
ため構造が複雑で通常の利用では殆ど使用されないタグが多くあることも指摘されている。
以上からボーリングデータに関して、JSCIC 仕様の XML 形式は電子データは保管用データ
として有用なものであり、データ交換などにはシンプルではあるが必要情報を網羅できる
形式のファイルが今後必要と考えられるため、検討を要する課題である。
これらの結果を踏まえると、次項に示す API で検討したデータ形式も今後の検討課題の
答えの一つの案になりうるものと考える。
59
2.関係機関等が保有する地質情報を融合するための手段の検討
地質地盤データは多種多様におよびそのデータ形式はさまざまである。1 章にも記したよ
うに全てのデータを汎用的に網羅できるデータ形式を考えることは非常に困難である。今
回の事業では各機関が共通に提供している「ボーリングデータ」を利用するための API の
プロトタイプを作成する。プロトタイプ設置を産総研のサーバーに行い、ボーリング関連
データを有効活用可能な API の作成を行った。プロトタイプ開発にあたっては、産総研地
質情報センターの研究者の方々と意見交換を行いながら進め、研究者の方々に納得しても
らえるシステムを構築できた。
2-1.API に関して
API は「Application Programming Interface」の略称で、あるコンピュータプログラム(ソ
フトウェア)の機能や管理するデータなどを、外部の他のプログラムから呼び出して利用す
るための手順やデータ形式などを定めた規約のことである。多くのソフトウェアが共通し
て利用する機能は OS やミドルウェアで等の形でまとめられている。そのような汎用的な機
能を呼び出して利用するための手続きを定めたものが API で、個々の開発者は API に従っ
て機能を呼び出す短いプログラムを記述するだけで、自分でプログラミングすることなく
その機能を利用したソフトウェアを作成することができる。近年ではネットワークを通じ
て外部から呼び出すことができる API を定めたソフトウェアも増えており、遠隔地にある
コンピュータの提供する機能やデータを取り込んで利用するソフトウェアを開発すること
が可能である。このように定義される API であり広義ではインターネットで各種情報を閲
覧するシステムも API プログラムの一つである。本業務では産総研のボーリングデータを
利用するための「API」で仕様だけではなく、その仕様を利用した「API プログラム」のプ
ロトタイプ版の開発を行い産総研の持つボーリングデータの利活用がより進むことを目標
とする。以降本業務においては API は単なる仕様だけではなくプロトタイプのプログラム
を指すものとする。
本事業で検討開発する API に関しては、2013 年 9 月に総務省がパブリックコメントを開
始した「情報流通連携基盤外部仕様書」で場所情報、地図情報に関しての API 仕様で提案
されており、本事業での API はボーリングデータに関するものであることから「場所情報」
の一つとして適用可能と判断し、同仕様書を参考として API プロトタイプ版の開発を行っ
た。
「情報流通連携基盤外部仕様書」において、
「これまでのように人と人とが音声や文宇,
マルチメディア情報などを交換するコミュニケーションだけではなく,IoT(Internet of
Things)や M2M(Machine-to-Machine)などの活発な取組みに伴い,センサによって観測さ
れたデータや,社会の様々なところで使われている機器類が取得したデータもが情報通信
ネットワークに接続され,社会運営の効率や利便性の向上に資することが期待される莫大
な情報が得られるようになった。また,これまで政府自治体や企業等,各組織・業界内で
閉じて利活用されていたデータを公開し,流通させようとする動きが広がっている。本仕
様の目的は,このような各種の公開データを登録・利用するアプリケーションや,情報を
60
集約するサーバの構築方法を示すことにより,アプリケーションやサーバの構築を容易に
することにある.このようにして,公開データを登録・利用するアプリケーションの構築を
流通・連携させるための,汎用性持つ技術・運用ルールが整った環境を「情報流通連携基
盤外部仕様書」と呼ぶ。
」としている考え方は同じ方向で、目的は本事業での目的は一致し
ていることから本仕様に準じることで、本仕様に記載されていない「地質地盤情報」の仕
様のひとつとして確立できると考える。「情報流通連携基盤外部仕様書」に記されている情
報流通連携基盤の全体像のイメージを図 2-1-1 に示す。
図 2-1-1 情報流通連携基盤全体像(情報流通連携基盤外部仕様書より)
2-2.ボーリングデータ API(M2M)
現在、各機関が公開している地理地質情報で最も一般的なものが、ボーリングデータで
あり、地盤に関してのデータでは地形データと並んで基本となる情報である。本業務で調
査した 5 機関でもすべての機関で共通して公開しているデータはボーリングデータである。
ボーリングデータは公開機関での保有形態は、JACIC 仕様の XML データや独自形式 CSV デ
ータであり公開データの形式はすべての機関で PDF や jpg、png のいわゆる画像データであ
る。閲覧には最も適している形式あることが各機関が採用する理由と考える。KuniJiban で
は JACIC 仕様の XML(以下 JAXML データと略)データそのものがダウンロード可能である。
しかし、今回調査を行った 5 機関をはじめボーリングデータを公開している機関で、M2M を
61
意識した API を採用している機関は存在していない。データの二次利用を速やかに行うた
めには M2M の API システムは是非必要なものである。現在のデータ利用システムのイメー
ジと API(M2M)の位置を
図 2-2-1 に示す。
API
図 2-2-1 データの二次利用のイメージ図
現在の公開データの二次利用はイメージ図に示すように、データ提供機関から二次利用
機関もしくはその前段でデータを PDF 等の画像データで閲覧するか、一度 JAXML データと
してダウンロードや保管データを JAXML データを柱状図化するソフトウェアを用いて専門
家が閲覧し専門家の判定を加えエンドユーザーに提供する流れとなっている。高度な判断
を求められる場合ではこの流れは順当であるが、通常はエンドユーザーにとって簡易的な
判定で十分なケースが多い。しかし、この流れは簡易的な判定の場合でも変わらない。
また、簡易的判定の場合は専門家判断のデータ集積、地形データなどとの判定組み合わ
せで自動化を行うことが可能となってきている。加えて、エンドユーザーはビジネスを行
う上でタイムラグのない即時性のある結果を要求するニーズを増やしつつある。
このような要求に対応することが、公開データのビジネスイノベーションとしての利活
用には重要なことである。この対応策として二次利用機関サーバに簡易判定の自動システ
ムを設置し、データ公開機関のサーバと二次利用機関のサーバとで M2M でのデータのやり
とりを行う API システムが必要である。本事業では産総研が所有するボーリングデータを
産総研のサーバから M2M システムとして得ることが可能な API システムのプロトタイプを
62
開発した。また、産総研では豊富な地質データを所有しており、シームレス地質図はその
中心をなすものであることから、API システムのリクエストによってシームレス地質図の
一部とその説明もレスポンスできるものを考えた。図 2-2-2 に API 概要図を示す。
図 2-2-2 ボーリングデータ API 概要図
今回のプロトタイプ API システムでは、サーバへの負担をなるべく小さくレスポンスま
での処理速度を考慮してテキストデータベース(XML データベースなど)を利用せずにデー
タベースとして最も一般的なリレーショナルデータベースを採用した。リレーショナルデ
ータベースシステムは、フリーソフトでも大規模システムで利用できるものがあり、オペ
レーションシステムが WEB サーバで一般的な LINUX(UNIX)サーバ、WINDOWS サーバどちら
でも利用できる。今回のプロトタイプではリレーショナルデータベースとして多く利用さ
れフリーソフトである MySQL を採用した。さらに、開発に利用するプログラム言語は WEB
サーバの言語として多く利用され、どちらのオペレーションシステムでも利用できる PHP
を採用した。また、HTTP サーバソフトは MySQL、PHP と親和性の高い Apache HTTP Server
の使用を前提としている。世界中で最も利用されている WEB サーバソフトで、LINUX(UNIX)
系サーバでは標準的なものである。WINDOWS サーバでもよく使用されている。
概略のながれは
①データの二次利用を行うサーバからリクエストを受付
②データベースでリクエストの位置(緯度経度または UCODE)に最も近接するデータ
を選定し、そのファイルの位置を取得
③リクエストされたデータの項目を抽出、深度の範囲を確定し読み出したファイル
から必要項目のデータを読み取る。
63
④リクエストされたフォーマット形式にデータを配置
⑤レスポンスとしてフォーマット形式ファイルを送出する
のように処理するものである。
プロトコルは総務省「情報流通連携基盤外部仕様書」に記されている標準プロトコルで
ある「HTTP/1.1[42]」に準拠する。API の HTTP メソッド名と機能との対応は,基本的に一
般的な RESTfu1 API に従い表 2-1-1 の通りとする。
表 2-2-1 HTTP メソッドと機能の関係
GET
取得・検索
POST
PUT
DELETE
新規登録
更新
削除
このうち、今回の API システムでは「GET」のみを用いる。
HTTP ステータスコードは表 2-2-2 に示す。
表 2-2-2 HTTP ステータスコード
64
ボーリングデータ API システムの具体的な説明を次から記す。
ア. ボーリングデータ API システムの機能
ボーリングデータ API システムの機能は「リクエストの緯度経度もしくは UCODE からポ
イント中心 250m内のボーリングデータをうち最近傍の地点の情報を返す。最近傍地点の緯
度経度から検索中心点(リクエスト中心点)からの方向(北を 0°とし時計回りに 360°)、
距離を算出し、該当ポイントのデータをアンサーで返す。アンサーにはリクエスト情報の
他に算出した、方向と距離を情報として返す。リクエスト時にデータ項目の指定がない場
合は XML ファイルと CSV ファイルの情報のうち「深度-データ」の組み合わせで羅列でアン
サーする。」である。同機能について図 2-2-3 に模式図を示す。
図 2-2-3 ボーリングデータ API システムの機能模式図
検索範囲を 250m としたのは、防災科研で公開している「確率論的地震地震動」
「表層地
盤データ」のメッシュが 250m など「4 分の1地域メッシュ」を地質地盤データで良く使う
ためである。公開ボーリングデータは面ではなく線で集中することが多いことや、250m メ
ッシュだと全国で約 600 万メッシュ程度となり全国で公開されているボーリングデータ総
数よりはるかに多いが、距離が離れすぎた場合同一もしくは近似した地質地盤とはいえな
くなってしまうためである。本 API システムは M2M システムを意識したシステムであるこ
とから、二次利用で自動処理を行うにあたって遠距離のデータを使い自動判定に用いるこ
とは精度が非常に低下することになるためである。表層地盤が検索地点のデータとボーリ
ングの該当地点と同一である場合はほぼ同一の地盤構成と判定可能である。
65
イ.リクエスト仕様
リクエストは「HTTP/1.1[42]」に準拠し、一般的な RESTfu1 API に準拠とした。表 2-2-3
に SPARQL-based Command の表を示す。
表
2-2-3 SPARQL-based Command(SPLRQL1.1 プロトコル)
本ボーリングデータ API システムには表 2-2-3 の「GET」コマンドのみを利用する。
「GET」に関してのリクエストヘッダ(クエリー発行、レスポンス要求 Accept ヘッダ値、
ステータスコード)を表 2-2-4 に示す。
表 2-2-4 リクエストヘッダ(SPLRQL1.1 プロトコル)
66
本ボーリングデータ API システムでのリクエストコマンド表を表 2-2-5 に示す。
表 2-2-5 リクエストコマンド表
緯度、経度、もしくは UCODE の位置情報に関してのパラメータは必ず必要とする。深度
は記載しない場合は全深度と認識する。取得データのリクエストは取得=1 とする。z コマ
ンドの場合、ディフォルトでデータ中に情報がある場合は取得する。返答形式は XML もし
くは json を指定し、指定がない場合はディフォルトで XML となる。表最下段の human_view
はデバッグの時のみに使用するものでブラウザにレスポンスのデータを見やすいように整
形し表示する機能の指示で、実運用の時はこの機能は常時 OFF となる。
リクエストは以下のように行う。
http://geogno.com/api/dev/places?lat=35.6431&lon=140.117&depth=[10.0,15.5]
&radius=125.0&data_type=z&format=json&human_view=1&debag=1
ただし、http://geogno.com/の部分はサーバの URL で現在の値は開発実験サーバである。
67
ウ.レスポンス仕様
レスポンスは XML、json どちらも同じタグ名でのレスポンスである。レスポンスタグ表
を表 2-2-6 に示す。
表 2-2-6 レスポンスタグ表
68
レスポンスの構造は、タグが深くならないようにデータを関連グループ分けするなどを
行わないようにした。データの内容もできる限り余計な情報を加えることを避けた。
例を挙げると、読み取り先となる JAXML ファイルでは地盤(層)の強さの値である「N 値
(標準貫入試験)」の部分は図 2-2-4 に示すような表記になっている。
図 2-2-4 標準貫入試験の JAXML 形式内表記例
このように 10cm 毎の詳しい打撃回数が表記されているが、学術的な利用や高度な詳細設
計時には利用されることもあるものの、一般的な設計をはじめ液状化の可能性などを判定
する場合には利用されることがなく最後の合計打撃回数(通常 N 値と呼ぶものはこの値)
のみである。このため、M2M を基本と考えるボーリングデータ API システムではよりシンプ
ルとし、図 2-2-5 に示すようなレスポンスにすることとした。
図 2-2-5 標準貫入試験データのレスポンス例
他のデータ項目についても同様に必要最小限なレスポンスを目指して作成した。
また、レスポンス形式で XML 形式だけではなく json 形式も採用した理由は、
「情報流通
連携基盤外部仕様書」で json 形式を採用しているからだけではなく、次に示すような理由
を考慮して採用した。
json 形式とは、JavaScript Object Notation の略で、 XML 形式と同じテキストベースの
データフォーマットである。その名前の由来の通り json は JavaScript のオブジェクト表
記構文のサブセットとなっており、XML と比べると簡潔に構造化されたデータを記述するこ
とができるため、記述が容易で人間が理解しやすいデータフォーマットである。
json の一番の特徴は、そのシンプルな Syntax です。サポートしている機能は、たった
二つです。「連想配列(Map)」と「リスト(Array)」、だけです。しかし、多くの場面にお
いて、これで充分で特に「M2M」では有利です。XML と json の解析では、驚くほど処理能
力に差があるといわれている。XML の解析速度は非常に低速で、これは大量のデータを処
69
理するときにネックとなる。同じデータを解析するのに json の方が数倍、時には数十倍
も高速ともいわれている。一度に数百ものリクエストを処理するような Web アプリサーバ
等では速度は重要である。時代は今、超巨大なデータ群から一瞬にして目的のデータを提
供することを要求している、特にスマホなど携帯機器の普及で大きなデータファイルは敬
遠されてきている。json のパーサ(データ処理を行うプログラム)は比較的簡単に完全なも
のを書くことができる。XML は高機能過ぎて、パーサの実装によって機能に差があること
が多くあり、例えば「この XML はこのパーサなら解析できるけど、違うパーサでは解析で
きない」というようなことが頻繁に発生するなどを考慮して、今回の M2M を目的とするボ
ーリングデータ API システムでは従来から利用されている XML 形式だけではなく json 形式
でのレスポンスを採用した。
リクエストとレスポンスの実例(実験での例 XML と json)を以下に示す。
・リクエスト XML
http://geogno.com/api/dev/places?lat=35.6431&lon=140.117&depth=[10.0,15.5]
&radius=125.0&data_type=v,d,t&format=xml
・レスポンス XML
<?xml version="1.0" encoding="UTF-8"?>
<response>
<location>
<lat>35.64318888</lat>
<long>140.11749055</long>
<ucode>GS-CB-1</ucode>
</location>
<data>
<ps_logging>
<suspension>
<depth>10</depth>
<vp>1720</vp>
<vs>380</vs>
</suspension>
<suspension>
<depth>11</depth>
<vp>1690</vp>
<vs>390</vs>
</suspension>
</ps_logging>
70
<density>
<depth>10</depth>
<value>1.79</value>
</density>
<density>
<depth>10.05</depth>
<value>1.79</value>
</density>
<density>
<depth>10.1</depth>
<value>1.76</value>
</density>
<density>
<depth>10.15</depth>
<value>1.73</value>
</density>
<density>
<depth>10.2</depth>
<value>1.76</value>
</density>
<density>
<depth>10.25</depth>
<value>1.77</value>
</density>
<density>
<depth>10.3</depth>
<value>1.8</value>
</density>
<density>
<depth>10.35</depth>
<value>1.8</value>
</density>
<density>
<depth>10.4</depth>
<value>1.79</value>
</density>
71
<density>
<depth>10.45</depth>
<value>1.82</value>
</density>
<density>
<depth>10.5</depth>
<value>1.81</value>
</density>
<density>
<depth>10.55</depth>
<value>1.83</value>
</density>
<density>
<depth>10.6</depth>
<value>1.81</value>
</density>
<density>
<depth>10.65</depth>
<value>1.8</value>
</density>
<density>
<depth>10.7</depth>
<value>1.83</value>
</density>
<density>
<depth>10.75</depth>
<value>1.83</value>
</density>
<density>
<depth>10.8</depth>
<value>1.86</value>
</density>
<density>
<depth>10.85</depth>
<value>1.84</value>
</density>
72
<density>
<depth>10.9</depth>
<value>1.82</value>
</density>
<density>
<depth>10.95</depth>
<value>1.83</value>
</density>
<density>
<depth>11</depth>
<value>1.83</value>
</density>
<temperature />
</data>
</response>
・リクエスト json
http://geogno.com/api/dev/places?lat=35.6431&lon=140.117&depth=[10.0,15.5]
&radius=125.0&data_type=v,d,t&format=json
・レスポンス json
{
"data": {
"density": [
{
"depth": 10,
"value": 1.79
},
{
"depth": 10.05,
"value": 1.79
},
{
"depth": 10.1,
"value": 1.76
},
73
{
"depth": 10.15,
"value": 1.73
},
{
"depth": 10.2,
"value": 1.76
},
{
"depth": 10.25,
"value": 1.77
},
{
"depth": 10.3,
"value": 1.8
},
{
"depth": 10.35,
"value": 1.8
},
{
"depth": 10.4,
"value": 1.79
},
{
"depth": 10.45,
"value": 1.82
},
{
"depth": 10.5,
"value": 1.81
},
{
"depth": 10.55,
"value": 1.83
},
74
{
"depth": 10.6,
"value": 1.81
},
{
"depth": 10.65,
"value": 1.8
},
{
"depth": 10.7,
"value": 1.83
},
{
"depth": 10.75,
"value": 1.83
},
{
"depth": 10.8,
"value": 1.86
},
{
"depth": 10.85,
"value": 1.84
},
{
"depth": 10.9,
"value": 1.82
},
{
"depth": 10.95,
"value": 1.83
},
{
"depth": 11,
"value": 1.83
}
75
],
"ps_logging": {
"suspension": [
{
"depth": 10,
"vp": 1720,
"vs": 380
},
{
"depth": 11,
"vp": 1690,
"vs": 390
}
]
},
"temperature": []
},
"location": {
"lat": 35.64318888,
"long": 140.11749055,
"ucode": "GS-CB-1"
}
}
XML、json どちらの場合のレスポンスもシンプルとしたことで、どちらの形式の場合も
100 行程度でおさまっている。
エ.データベーステーブル仕様
ボーリングデータ API システムでは、データベースにリレーショナルデータベースを採
用している。採用したデータベースツールはフリーソフトの MySQL である。MySQL は標準的
な SQL 文法でアクセスできる汎用性の高いツールである。前述の通り LINUX(UNIX)系、
WINDOWS どちらのサーバでも利用できる。さらに使用している言語である PHP とも親和性が
高いものである。Apache HTTP Server とは特に親和性が高い。データベースのテーブル仕
様を表 2-2-6 に示す。
76
表 2-2-6 データベーステーブル(boring_tbl)
77
データベースに設置するテーブルは表 2-2-6 に示す「boring_tbl」ひとつだけである。
データ数によるが、20 万件程度であればテーブルはひとつでも問題無いものと考える。
MySQL の仕様では数 1000 万件でも支障はないものの、その場合検索速度が低下するためテ
ーブルを分ける、検索方法の工夫などを行う必要がある。今回のプロトタイプの場合は全
く支障なく、産総研で非公式であるが自治体などから研究で保管しているデータを提供元
からの承諾を受け公開する場合でも支障はないと思われる。
オ.プログラム仕様
プログラムの全体フロー図を図 2-2-6 に示す。
図 2-2-6 プログラム全体フロー図(ボーリングデータ API システム)
詳細フローを図 2-2-7 に示す。
78
図 2-2-7 プログラム詳細フロー図(ボーリングデータ API システム)
図 2-2-6、図 2-2-7 の様な流れで処理を行うシステムで、プログラムファイルは全部で
6 つのコードファイルで構成されている。
①
conf.php
② chekInputData.php
③ getboring.php
④
getBoringDataDetail.php
⑤
getBoringDataSummary.php
⑥
lib.php
それぞれのコードファイルの役割を記す。
79
①
conf.php
プログラムコード群の動作環境などを設定するプログラムコードである。ホストネ
ームやデータベースネーム、データベースユーザーネーム、データベースパスワード
やデータファイルを設置するファイルディレクトリ名の設定を行う。
②
chekInputData.php
リクエストされた内容をチェックするプログラムコードである。詳細フローを図 2-2-8
に示す。
図 2-2-8 chekInputData.php 詳細フロー図
このプログラムによりリクエスト GET により入力されたデータのフォーマットやデ
ータをチェックして、正しくない場合にはメインプログラムにはタスクを渡さずエ
ラーのコメントを選択して、レスポンスとして返すプログラムである。
80
③
getboring.php
ボーリングデータ API システムの中心プログラムである。フローは図 2-2-7 のメイ
ン処理のを行うプログラムで、
* 緯度経度もしくは UCODE からボーリング情報を取得して返答する API
*
* == パラメータ ==
* lat:緯度
* lon:経度
* ucode:UCODE
* depth:深度範囲を配列形式で。必須。例:depth=[10.0,15.5]
* radius:中央からの距離。必須
* data_type:取得データをカンマ区切りで複数指定可。必須。例:data_type=s,n,wl
*
s:土質名
*
n:N 値
*
wl:地下水位
*
p:透水係数
*
v:速度
*
d:密度
*
t:温度
*
z:全て
* format:返答データ形式。必須。
*
xml:
*
json:
* human_view
*
1:人が見るために整形して表示する(API 利用者のデバック用)
*
* ・緯度経度と ucode 両方指定されていた場合 UCODE を優先する
* ・欲しいデータで「全て」が指定されていたら全て
* ・パラメータに矛盾があったり未定義の指定があった場合 HTTP400 エラーを返す
* ・返答データ形式を指定していない場合 XML を返す
* ・緯度経度を指定した場合±125m で一番近い地点のデータを返す
* ・該当するデータがない場合 HTTP404 エラーを返す
に示すような処理でデータの抽出を行いレスポンスとして出力ファイルまで作成す
るプログラムである。
81
④
getBoringDataDetail.php
getboring.php プログラムで呼び出す関数群のプログラムである。図 2-2-7 の左側に
記す流れを受け持つ関数群で getboring.php の実行により必要な関数を呼び出して
その答えを getboring.php に返す役割を担っている。データが見つからないなどエ
ラーのコメントもこの関数で返す流れとなっている。
⑤
getBoringDataSummary.php
getboring.php プログラムで呼び出す関数のプログラムである。図 2-2-7 のメイン
の左に記す流れを受け持つ関数群で getboring.php の実行により関数を呼び出して
その答えを getboring.php に返す役割を担っている。ボーリングデータ(JAXML,csv
ファイルなど)ファイルの内容をメモリー中に読み込みを行う専用関数である。この
プログラムでデータベースのテーブルにアクセスしてデータ検索も行う。
⑥
lib.php
リクエストされた緯度経度から対象となるボーリングデータ位置までの距離、方向
を計算して getboring.php に返すライブラリ関数プログラムである。
以上のほかにプログラム実行ディレクトリに Basic 認証を行うための.htaccess ファイル
も置くことでセキュリティを保つ。
これらのプログラムは、getboring.php 起動と同時に①、②、④、⑤、⑥をインクルード
により getboring.php に組み込んだ状態で動作するシステムとなっている。プログラム群、
関数群としてそれぞれの機能を分けるシステムは現在のプログラムコーディングの基本と
なっている。オブジェクト指向プログラミング(OOP:Object Oriented Programming)とい
うと呼ばれる手法である。
今回作成した「ボーリングデータ API システム」はプロトタイプとして産総研での利用
を考えて作成したものである。本システムは産総研に特化したものではなく、各データ公
開機関で多くの機関で JAXML(JACIC 仕様 XML ファイル)ファイルをボーリングデータとし
て保有しており、JAXML ファイルとそのボーリングの緯度経度(JAXML にほぼ記載されてい
る。)ももちろん電子化したファイル(CSV など)で保有していると考えられることから、
データベース設置、コードの一部修正(比較的容易)などを行うことで本システムを汎用
として使用することは可能である。また、本システムでレスポンスとして返される XML フ
ァイルや json ファイルは構造がシンプルでかつタグも英語を採用していることから、通常
利用のボーリングデータの新しいファイルフォーマットの原型的なものとなり得ると考え
る。JACIC 仕様 XML データは学術的、詳細検討用のデータとし、新しいファイルフォーマッ
トのファイルは一般利用の役割と立ち位置を決めての利用が適切と考えられる。さらに本
システムは JASIC 様式の XML ファイルから本システムレスポンスファイルに変換する機能
もあり、コンバータとしても利用の可能性がある。なお、本ボーリングデータ API プロト
タイプは産総研のサーバ整備の時期を見計らい設置を行うものとする。
82
3.モデル地域における地質情報の評価の実施
地質・地盤情報は一般にはなじみがなく、専門家にはすぐに理解できるものの専門外の
人々にはなかなか理解しにくく、評価に関しても数値を示されても漠然とした理解しかで
きない。現在、地質地盤情報が多くの機関から提供されているがその二次利用がなかなか
進まない要因に「データ形式のばらつき」のほかに評価がすっきりと理解しにくいことが
ある。たとえば図 3-0-1 に以下に示すような代表的な地盤データである柱状図も専門家の
説明を受けなければ理解しにくいものである。
図 3-0-1 柱状図の例
このように柱状図を具体的に示されるだけの場合、注釈をつけないと専門家でなければ
この地盤が災害を受けやすいか否かがすぐに判断できない。
このような問題の本質部分を把握し「わかりやすい地盤評価手法」を検討することで、
貴重な公開データのひとつである地質地盤データの利活用をすすめ産業のイノベーション
を推進することが期待できる。
3-1.アンケート調査
専門家(地質・地盤以下専門家とは地質・地盤の専門家を指す)や専門でない方は公開
データを見て、第一印象的にどのような評価をするのか、専門家・専門でない方一般の方
は何ヶ所かの条件の違う場所に対してどれくらい評価の違い現れるのかをアンケート調査
で比較を行った。
アンケート調査の目的が一定の指標のない第一印象の「感覚的」な評価をまず把握した
いことから、できるだけ最初から差異のおきやすい要素
・風土の大きな違い:北海道と沖縄の明確な気候などの差異、憧憬なども含まれる
・文化の大きな違い:関東圏と関西圏などの明確な文化の好き嫌いによる差異
・震災などでの違い:震災(津波、放射線)の懸念を含んだ差異
・人口の違い:大都市圏と過疎地での明確な差異
などを考えると、気候が近似して人口が多く通勤圏が広く比較的土地条件のばらつきの
ある首都圏でアンケート対象地を選定することが望ましいと考えた。また、データの解析
時に考えをまとめ易くするため、スタッフが全く近傍にも行ったことのない場所も避ける
とした。その結果首都圏で 10 箇所の対象地を選定した。表 3-1-1 に対象地を示す。
83
表 3-1-1 アンケート対象地
対象地に浦安市から 3 カ所を選んだ理由は、実証実験モデル地域であり浦安市からボー
リングデータの提供(23 本)を得て当社データベースに取り込んだため、情報が密に得ら
れたことによる。首都圏でかつ東京中心と仮定した中央区、千代田区、港区などから交通
機関で片道 2 時間を越えない場所で、また土地の利用ができる余地がある場所を選定した
ためや関東ローム地域であることなどが重なり、やや地形的にばらつきを持たせることが
できなかった。アンケートは「液状化評価」「ジオリスク評価」「利便性評価」「総合評価」
をある程度の資料を見た(資料を閲覧することは強制しなかった)感覚での評価を目的と
した。資料を殆ど閲覧しない場合は、「住所(地区)」をイメージした直感的なものでもの
となる場合があるものの、今回の調査ではじめに最も把握しておきたいことは、
「場所」を
指定されたとき、まず最初に感じるインスピレーションが人の判断を支配する要素として
大きな部分となるのでそれを把握しておきたいと考えたためである。アンケートの前提条
件は次に示すような仮定条件で評価してもらうこととして行った。
84
1.東京都内(中心)にご勤務(または、本社あり)と仮定
2.不動産(事業用・投資用・住居用地)取得にあたっての経済性は確保済と仮定
3.居住用地を重視する場合は、平均的家族構成と仮定
アンケートは当初計画ではアンケート用紙として当社関係・関連業社の人間を中心に送
付し、その人たちからさらに周辺の人たちに用紙を配布してもらい回答を得る予定であっ
た。しかし、配布予定の人たち数人に電話打診を行ったところ、周辺への再配布を考える
と 50~60 日が必要との答えが多く、配布から回収まで最低でも 2 ヶ月以上の期間が必要で
ある可能性があり、再検討の結果 WEB によるアンケートのほうがより短期間で回答を得る
ことやより多くの回答が期待でき、かつ多くの資料を閲覧してもらえると判断した。急遽、
当社のテストサーバで、アンケートのシステムを開発することとした。アンケートサイト
は 10 箇所の回答を得るため、1 回のアクセスではなく回答者が時間を見つけながら何度で
も回答できるような工夫を取り入れた。図 3-1-1 にアンケートシステムの簡単なフローを
示す。
図 3-1-1 アンケートシステム簡易フロー図
85
アンケートサイトの各フォームの説明を以降に記す。
アンケートサイトの回答者認証フォーム(実質トップページ)を図 3-1-2 に示す。
図 3-1-2 アンケートサイト認証フォーム
アンケートサイトは ID(メールアドレス)、パスワード(回答者任意・・空白は不可)で
回答者に ID とパスワードを任意に記入してもらう。アンケートは自由な回答を得ることが
目的であるため、メールアドレスはフリーアドレスでも可とし、パスワードも回答者が決
めることとした。本ページは個人認証・識別のため必ず最初にアクセスすることになる。
回答者の立場確認フォームを図 3-1-3 に示す。
図 3-1-3 回答者立場確認フォーム
本ページで回答者の立場を確認する。このフォームは初回アクセス時に 1 回のみ通過す
るページで 2 回目以降のアクセスでは表示されない。
確認項目は次に示すとおりである。
86
1.地理地質の調査・研究、コンサルティング等に携わる方
2.建設、不動産業等に携わる方
3.金融、リート等に携わる方
4.その他の業種に携わる方、一般の方
回答者の立場を確認することで、立場による回答の傾向を把握する目的がある。
1は地質・地盤の専門家として分類し、2はやや専門家に近い立場の回答者と分類、3 は
投資などで土地などの評価を行う回答者と分類、4は 1~3に属さない通常では地質・地盤
土地の評価などにほとんど関連のない回答者として分類した。
図 3-1-4 にアンケート回答一覧フォームを示す。
図 3-1-4 アンケート回答一覧フォーム
このフォームで回答者が自分で行った回答の状況を確認できる。さらに、それぞれの回
答対象地回答フォームへ回答フォーム欄のボタンをクリックすることでリンクするができ
る。このページでアンケートの前提条件を明記して回答確認のたびに見えるようにした。
なお、回答済みの対象地回答フォームへは何度でもアクセスが可能でのちに修正も可能
である。何度でも回答修正が可能な理由は、回答者が既回答地の評価を見て自分自身の感
覚としてバランスを考えた場合の修正が可能であることでより楽な感覚で回答が可能であ
ることを考慮したためである。
87
対象地別のアンケート回答フォーム(アンケートメイン)の前半部を図 3-1-5 に示す。
図 3-1-5 アンケート回答フォーム前半表示例(No9 江東区南砂)
本フォームでは回答にあたっての資料となる各対象地の住所(各対象地は個別の土地を
特定してしまわないように枝番などまで住所としては表示していない)、地形概要、周辺最
寄り駅、緯度経度、標高を表示し、さらに情報表示としてアンカータグをクリックするこ
とで、周辺図、20 万分の 1 地質図、液状化履歴点、等高線・ベクトル図、近傍既存公開ボ
ーリング地点、柱状図、ジオリスクダイヤグラムをサブフォームとして表示可能とした。
各資料サブフォームについては各対象地情報表示説明の項で示すものとする。
ほかには回答にあたっての注意事項
*評点は全てご記入後「記録」ボタンを押してください。空欄があると記録されません。
*一般の方で資料をご覧になっても評価点がわかりにくいかもしれません。「感覚的」
な(思い付き的なもので結構です)評点でご記入ください。
*評点はそれぞれ個別に評価ください。総合評価もそれぞれの評価の平均ではなく「全体」
として何点とお考えください。
*ジオリスクとは地質地盤全体(水害・津波・地震・液状化・地すべり・斜面崩壊・地盤
沈下・火山災害)での危険度を言います。
を記し、特に「感覚的」な評価を行う要望を明記している。さらに、総合評価について
あえてそれぞれの平均ではなく記入を要望し、回答者が最終評価点としてどの項目に自然
に重点を置いたかを確認した。
88
対象地別のアンケート回答フォーム(アンケートメイン)の後半部を図 3-1-6 に示す。
図 3-1-6 アンケート回答フォーム後半表示例(No9 江東区南砂)
フォーム後半部は評価点を記入するフォームである。
評価点下段には総合評価で重視したポイントを選定するボタンを設置した。
さらに、その下段には参考評価である「ジオリスクダイヤグラム」を参考にしたか否か
の選定ボタンも設置した。最下段には自由記入欄を設け回答者の自由意見も収集した。
89
各対象地の情報表示に関して以下に記す。
各対象地の情報表示はそれぞれの対象地で内容が異なるが、ここでは千葉県浦安市海楽 1
丁目を例に情報表示に関して説明する。
ア.位置図
位置図を図 3-1-7 に示す。
図 3-1-7 位置図表示例(千葉県浦安市海楽 1 丁目)
位置図の表示は GoogleMaps を利用した。対象地を中心に表示しアイコンを表示した。
地図上で目的地をクリックするとその目的地までの直線距離と方角を表示するようにし
て、駅からの直線距離、海岸までの距離などの把握が簡単に行える。図 3-1-8 参照
図 3-1-8 距離測定表示例
90
イ.20 万分に 1 地質図
図 3-1-8 に 20 万分の1地質図を示す。
図 3-1-9 20 万分の 1 地質図表示例(千葉県浦安市海楽 1 丁目)
地形概要に「第四紀完新世(1 万年前~現在)海浜・低地の干拓地」※1/20 万地質図で概略
参照としているように、20 万分の1地質図を地形概要の説明の意味で閲覧できるようにし
た。今回のアンケートの対象地は 10 箇所すべてが第四紀の地質であることから凡例の表示
は行わなかった。この 20 万分の1地質図は産総研のサイトで公開しているものと同じもの
である。地質図を広範囲で表示した理由は、地質図内のマゼンダ色枠が対象地を中心とし
た 1km 枠であり、この部分だけの表示では全体を把握することが難しいためである。
地質図はある程度地質に対しての知識を持つ専門家でないとなかなか判読は難しいもの
である。
91
ウ.周辺液状化の地図(履歴地図)
液状化の地図(履歴地図)を図 3-1-9 に示す。
図 3-1-9 周辺液状化履歴地図表示例(千葉県浦安市海楽 1 丁目)
周辺液状化履歴地図は「若松加寿江: 日本の地盤液状化履歴図」に記されている液状化
履歴中心点を当社が 2.5 万分に 1 地形図にプロットし、対象地を中心に半径 2km 圏の円を
描いた地図である。参考資料は「東日本大震災」前(千葉県東方沖地震)までのデータで
あるため、「東日本大震災」で浦安地域で多数の液状化が発生したがそのポイントは表示
されていない。本地図で確認できることは対象地周辺で今まで液状化の発生があったかを
把握できる。専門家であれば、対象地の地盤構成の推測もある程度可能である。
アンケートの「液状化評価」を行う際に参考になる資料である。現公開資料では浦安市
などは「東日本大震災」での液状化を起こした「地域」を公開しており、各自治体では液
状化想定図などハザードマップも公開している。本アンケートでは「液状化履歴図」を参
考資料として表示することとした。
92
エ.等高線・ベクトルマップ
等高線・ベクトルマップを図 3-1-10 に示す。
図 3-1-10 等高線・ベクトルマップ表示例(千葉県浦安市海楽 1 丁目)
本資料サイトは、疑似3D 地形図、詳細等高線図、ベクトルマップ図の 3 枚が一組となっ
ており、疑似3D 地形図では対象地点の周辺の起伏がイメージで閲覧できるものである。平
面の地形図よりも地域の状態がより把握しやすいものである。詳細等高線図はより細かい
コンタで対象地周辺の状態が把握でき、疑似3D 地形図と見比べることでより鮮明に地形の
起伏状況を把握できる。ベクトルマップ図は対象地周辺の表面水(雨水や洪水などの浸水
災害時の水)の流れの方向と水が集中しやすい場所(集水地形)が容易に把握できるもの
である。これら3枚の図をそれぞれの特徴を見比べながら閲覧することで対象地周辺の全
体の地形を知ることが可能である。
93
オ.周辺ボーリング位置図
周辺ボーリング位置図を図 3-1-11 に示す。
図 3-1-11 周辺ボーリング位置図表示例(千葉県浦安市海楽 1 丁目)
周辺ボーリング位置図は、対象地の近傍にある国、自治体、研究機関などが公開するボ
ーリングデータの場所を示すもので、対象地から公開データボーリング地点までの距離と
ともに示すものである。本例では浦安市海楽であるので、浦安市が公開しているボーリン
グデータの位置を示した。他の対象地では対象地からの距離が公開ボーリング位置数か所
あり、それぞれまでの対象地までの距離が近似しかつどの地点の地盤構成が対象地と近似
しているか特定することが困難な場合、3箇所程度の表示を行いそれぞれから対象地まで
の距離も示した。
94
カ.ボーリング柱状図
対象地近傍ボーリング柱状図を図 3-1-12 に示す。
図 3-1-12 ボーリング柱状図表示例(千葉県浦安市海楽 1 丁目)
ボーリング柱状図は対象地の近傍にある国、自治体、研究機関などが公開するボーリン
グデータを表示した。本例では千葉県浦安市が公開している柱状図を表示している。本柱
状図例は深度 25m までしか表示していないが、アンケートサイトで表示した場合は公開さ
れている状態と同じく深度 75m までの柱状図が閲覧できる。また、他の対象地の場合は公
開機関の違いで公開スタイルが変わるため、それぞれの公開先のスタイルで表示したもの
を閲覧することが可能である。例として対象地が東京都内の場合を図 3-1-13 に位置図の例
とともに示す。
95
図 3-1-13 柱状図位置・柱状図表示例(東京都江東区南砂)
96
キ.ジオリスクダイヤグラム
ジオリスクダイヤグラムを図 3-1-14 に示す。
図 3-1-14 ジオリスクダイヤグラム表示例(千葉県浦安市海楽 1 丁目)
ジオリスクダイヤグラムは、当社のコンテンツである「サステナブルレポート」に使用
している当社オリジナルのダイヤグラムである。
ジオリスクダイヤグラムの評価基準は次に示すとおりである。
①強い揺れでの被害(木造家屋の場合) :大=全壊被害率60%以上
中=全壊被害率20~60%
小=全壊被害率20%以下、この判定結果は、①強い揺れでの被害の全壊被害率計算結果に基
づく。
②液状化の起きやすさ:大=詳しい地形区分で、軟弱地盤に分類される地形
などの沖積層を主とする地盤
中=扇状地
小=台地など比較的安定した地盤、近傍に履歴点がある場
合、大となることがある。
③地すべり・斜面崩壊の起きやすさ:大=最大傾斜が30°以上の斜面の近接地
中=最大
傾斜20~30°斜面の近接地 小=最大傾斜20°以下の比較的平坦地 、近傍に土砂災害危険
箇所がある場合、大となることがありる。
④浸水・土石流の起きやすさ:大=急流の開口部および近接地
域
中=集水地形が明確な地
小=高台緩斜面や平坦地近傍に土砂災害危険箇所(土石流)がある場合、大となるこ
97
とがある。
⑤津波の被害:大=海岸部で標高1m以下の地域 中=海岸部で標高1~5mの地域 小=海
岸部で標高が高い地域や内陸部、内閣府中央防災会議公開の津波浸水データなどを参考に
判定するため一概に標高だけでの判定ではない場合がある。
⑥地盤沈下の可能性:大=微地形区分で軟弱地盤と判定される地域
地域
中=その他の沖積層
小=台地など安定した地盤
⑦法面・擁壁・盛土崩壊の可能性:大=谷・斜面盛土などの造成地
地の可能性がある地域
中=盛土による造成
小=砂礫や台地など安定した地域
⑧活火山リスク(火山活動度[A]の火山からの半径距離):大=5km未満、中=5~20km、小=
20km以上、原発リスク(最近傍原発からの半径距離):大=20km未満、中=20~50km、小=
50km以上
この評価基準におけるリスクの「大中小」は、株式会社ジオネット・オンラインが災害
危険度評価をするために便宜的に設定したものである。
ジオリスクダイヤグラムは主に専門家を除く回答者が評価するときに「民間での地質地
盤評価結果」として参考にしてもらうように閲覧できるようにしたものである。
ジオリスクダイヤグラムの表示はスタッフでの検討で当初アンケート結果を拘束する恐
れがあるという意見があったものの、「民間での地質地盤評価結果」資料としての位置づ
けで採用した。
以上の資料を参考にアンケートを行った。
アンケートは当社関係・関連業社の人間を中心にメールや電話で協力を依頼し、その周
辺の方にも伝え多く参加してもらえるように依頼した。アンケート期間は 2014 年 1 月 24
日から 2014 年 2 月 24 日までの 1 ヶ月間と知らせた。
98
3-2.アンケート調査結果
アンケート期間中は当社スタッフが逐次収集状況を確認できるように管理者確認サイト
を作成した。アンケート期間が短期で回答者の数も限られていることから回答数をできる
だけ多くするために逐次回答数量を確認し、回答依頼者に回答の依頼を行った。
管理者確認サイトの表示例を図 3-2-1、図 3-2-2 に示す。
図 3-1-2 アンケートサイト回答状況確認表示例
図 3-2-2 アンケートサイト回答状況確認表示例(総合評価確認)
図 3-2-2 に示すように、回答者は管理者にも番号のみの表示で立場(分類)しか確認で
きない。しかし、回答の依頼を関係者関連としたことで回答は真摯に行われたためデータ
の信頼性は高いものと考える。
99
アンケートの回答数を表 3-2-1 に示す。
表 3-2-1 アンケート回答数
対象地番号
専門家
建設・不動産
金融・リート
一般
全分野
1
37
32
23
36
128
2
32
28
22
32
114
3
32
26
22
32
112
4
36
28
22
32
118
5
33
28
22
32
115
6
32
26
22
33
113
7
33
30
23
31
117
8
33
28
22
30
113
9
33
30
23
29
115
10
33
31
23
29
116
26
21
21
27
95
47
37
29
39
152
55.32
56.76
72.41
69.23
62.5
全対象地
回答
分野別回答
総数
全対象地
回答率
アンケートは 2014 年 2 月 24 日までの全回答者数は 152 件、全対象地に評価を行った数
は 95 件で全回答件数のうちすべての対象地に評価した割合は 62.5%であった。
対象地別では 1 の浦安市海楽 1 丁目の回答数が 128 件と最も多く、その他の対象地は 112
~118 とほぼ同じ程度の回答数であった。1 の対象地の回答数が多い理由は対象地に対して
の興味ではなく、第1番目であることで1番目だけ回答を行って他の対象地の回答を行わ
なかった数が 10 件程度あったためと考えられる。他の対象地(2~10)の回答数がほぼ同
数である(図 3-2-3 参照)。対象地別の回答数の各立場(以降分野と呼ぶ)別の割合を図 3-2-4
に示す。図 3-2-3、図 3-2-4 の対象地ごとの各分野の回答傾向で見ても、対象地別に各分野
での回答はほとんど同じ程度の割合であり分野別で特に興味を持った対象地はなかったと
考えられる。
100
図 3-2-3 対象地ごとの各分野の回答数傾向図
図 3-2-4 対象地ごとの各分野の割合傾向図
101
今回の結果の分析は検討要素を容易にするため、全対象地(10 箇所)全て評価を行った
回答が全体の 62%あり約 100 件程度であったことから全対象地評価の回答に対して行った。
表 3-2-3 から表 3-2-6 に回答要素ごとの回答結果を示す。
表 3-2-3(1) 総合評価回答結果(1-100)
102
表 3-2-3(2) 総合評価回答結果(100-160)
103
表 3-2-4(1) 液状化評価回答結果(1-100)
104
表 3-2-4(2) 液状化評価回答結果(100-160)
105
表 3-2-5(1) ジオリスク評価回答結果(1-100)
106
表 3-2-5(2) ジオリスク評価回答結果(100-160)
107
表 3-2-6(1) 利便性評価回答結果(1-100)
108
表 3-2-6(2) ジオリスク評価回答結果(100-160)
109
以上の結果をもとに各評価ごとに回答者の分野別に平均とその偏差を求めた。表 3-2-7
~表 3-2-10 に示す。
表 3-2-7 総合評価の平均と偏差
110
表 3-2-8 液状化評価の平均と偏差
111
表 3-2-9 ジオリスク評価の平均と偏差
112
表 3-2-10 利便性評価の平均と偏差
113
それぞれの評価および分野別の傾向を可視化するため、図 3-2-5~図 3-2-8 に各評価ごと
の対象地別平均グラフを示す。
図 3-2-9 総合評価分野別平均評価点
図 3-2-10 液状化評価分野別平均評価点
114
図 3-2-11 ジオリスク評価分野別平均評価点
図 3-2-12 利便性評価分野別平均評価点
115
液状化評価では対象地1、2,3の浦安市の 3 箇所、6の茨城県取手市、8の江戸川区
で 50 点程度の評価となり、他の地域より低い評価である。この評価は先の東日本震災で浦
安市の液状化被害が有名になったためと思われる。取手市も浦安市ほど知られていないが
茨城の水郷低地で東日本震災で液状化の被害が起きたことが知られているためと考えられ
る。江戸川区は参考資料で液状化履歴点が周囲に多かったためと考えられる。また、分野
別では、金融・リート分野の評価が浦安市では他の分野の評価に比べると一段と低い傾向
がある。金融・リート分野の評価は8、9(江東区)でも他の分野に比べると低い評価、
をしている。さらに、取手市の評価では専門家が浦安市の 3 箇所よりやや低い評価である
傾向がうかがえる。専門家は取手市周辺の東日本震災の被害をより知っていたためと考え
られる。加えて、液状化評価で建設・不動産分野評価と一般の評価が近似している。
ジオリスク評価ではやはり液状化評価同様、対象地1、2,3の浦安市の 3 箇所、6の
茨城県取手市、8の江戸川区で低い評価である。浦安市 3 箇所では液状化評価より各分野
で 10 ポイント程度高い評価になっているものの、取手市、江戸川区では液状化評価とほぼ
同じである。特に専門家の江戸川区の評価が液状化評価より低い評価となっている。この
傾向は専門家が土木系のコンサルタントの人間が多かった可能性があり、土木分野では江
戸川区のような軟弱地盤でかつ粘性土系の場合沈下の懸念が大きいためそちらの意識が強
いためと考えられる。また、ジオリスク評価でも建設・不動産分野と一般の評点が近い傾
向が見られる。さらに、液状化、ジオリスク両方で建設・不動産分野の評価が比較的専門
家よりも高い傾向が見られる。この傾向は、建設・不動産分野では液状化に関しては対策
工法での処理や軟弱地盤では杭基礎などでコストはかかるものの対策工を意識したためと
考えられる。興味があるのは、金融・リート分野の浦安市 3 箇所での液状化評価とジオリ
スク評価での大きな差である。今回の評価では分離したが、液状化もジオリスクのひとつ
であるため、液状化評価を特定した場合は東日本震災のイメージで地盤リスク全般のジオ
リスクより 10 点程度低くなることは考えられるものの、他のジオリスクでは他の軟弱地盤
の対象地と標高も大差ないことからほとんど共通したリスクを持っていると考えられるの
で、ジオリスク評価で浦安 3 箇所が金融・リート分野の評価が液状化評価と大きな差をつ
けたことは、感覚評価であることから利便性の部分も少なからず入ってしまった可能性が
ある。
利便性評価では都心から遠距離地域である4の八王子市、5の川越市、6の取手市、7 の
牛久市、10 の町田市の評価が低い評価となっている。利便性評価での評価点が液状化評価
で明確な液状化懸念地域よりさらに低い 40 点程度で厳しい評価を与えている。この傾向は
感覚的には利便性に関してはより厳しくなる可能性が高い。また、金融・リートで町田市
の評価が他分野より高いことは利便性の他に、投資価値などの影響が現れている可能性も
ある。
総合評価は6の取手市を除くと全対象地で 50 点代後半から 60 点代中くらいまでの比較
的狭い幅に集まっている。取手市の低評価は利便性評価の影響を最も受けていると考える。
116
図 3-2-13~図 3-2-16 に各評価ごとの対象地別の標準偏差のグラフを示す。
図 3-2-13 対象地別標準偏差(総合評価)
図 3-2-14 対象地別標準偏差(液状化評価)
117
図 3-2-15 対象地別標準偏差(ジオリスク評価)
図 3-2-16 対象地別標準偏差(利便性評価)
118
標準偏差は各対象地、各分野内での評点のばらつきを把握することができる。各評価項
目での標準偏差を検討する。
総合評価では、建設・不動産分野の浦安市、江戸川区での評価のばらつきはやや広い傾
向と金融・リート分野で牛久市での評価にばらつきやや広い傾向がみられるものの、各対
象地で各分野同程度のばらつきを示す傾向がある。
液状化評価では、全分野で浦安市をはじめとした液状化の懸念が対象地でのばらつきが
やや大きい傾向がある。この傾向は、液状化評価そのものに対しての個人による見解のば
らつきが反映していると考えられる。専門家と一般が各対象地で近似した傾向のばらつき
傾向を示すことが興味深い。また、液状化の懸念が無い、八王子市、川越市、牛久市、町
田市の評価で専門家、一般どちらもばらつきがやや大きく、液状化懸念がある対象地のほ
うがばらつきが少ない傾向も見られる。一般分野で液状化懸念が少ない対象地で評価に迷
いばらつきがやや広くなることは考えられるが、専門家が液状化懸念が少ない場所で評価
にやや広いばらつきを示すことにはさらに継続的な調査が必要である。また、金融・リー
ト分野のばらつきが、他分野と相反した傾向も見られこれについても継続的な調査が必要
である。
ジオリスク評価では、液状化評価に比べると全分野でばらつきはやや狭くなっている。
全分野で液状化評価とばらつき幅がやや狭くなるが各対象地でのばらつきの傾向は眺め
た範囲では近似している。専門家で牛久市のばらつきがやや広い傾向も液状化での液状化
懸念が無い対象地であるため興味はあるものの明確な原因がつかめないため継続的な様さ
が必要である。
利便性評価では全対象地、全分野でばらつきの幅が他評価に比べやや狭い傾向が見られ
る。利便性に関しては各分野で回答者は近似した感覚を持つためと考えられる。
以上各分野、各対象地での平均評価点と標準偏差に着目し分析を行った。
それぞれでは、多くの特徴的な傾向がみられるものの全体を総合的に見た場合概略的に
は液状化評価とジオリスク評価が近似した傾向を示し、利便性評価はそれだけをみると独
立した傾向が見られる。総合評価はどちらかといえば、利便性評価の影響を受けている傾
向があると想像できる。また、利便性評価は大きくはないものの回答者の感覚の中で液状
化評価、ジオリスク評価にも影響を与えていると見られる可能性がある。
これらの仮設的傾向をさらに詳細に分析を加えた。分析は主因子法を用いた。
因子分析:
因子分析の目的は、複数の変数の背後にある、かくれた要因を明らかにすることである。
または、似ている変数をまとめ分類することとも言える( 変数間の構造の解明)
。
本分析では第1因子は地盤リスク的評価、第 2 因子は利便性的評価とおいて解析を行っ
た。数学的理論説明は割愛する。分析の結果を表 3-2-11 にそれぞれの因子負荷量示す。
図 3-2-17 に因子負荷量のグラフを示す。さらに表 3-2-12、図 3-2-18 にバリマックス回
転後の因子負荷量およびそのグラフを示す。
119
表 3-2-11 評価と因子負荷量
1因⼦負荷量
2因⼦負荷量
総合評価
-0.077245194
0.814582907
液状化評価
0.955995532
0.168259129
ジオリスク
評価
0.952338464
0.304824451
利便性評価
-0.831445575
0.431088959
第 2 因子
図 3-2-17 因子負荷量
120
第 1 因子
表 3-2-12 評価と因子負荷量 2
1因⼦負荷量
2因⼦負荷量
総合評価
-0.582777051
0.464430548
液状化評価
0.624180181
0.840489948
ジオリスク
評価
0.533596208
0.925470968
利便性評価
-0.914022905
-0.359825621
第 2 因子
図 3-2-18 因子負荷量 2
第 1 因子
バリマックス回転は図 3-2-17 では各因子がどのような関連をしているかがわかりにくい
ため、因子の解釈を行うために行った処理である。これらの図のスケールはどれだけ関連
があるかのスケールである。利便性方向を反転している。
121
図 3-2-18 で各評価がそれぞれにどれくらい関連を与えているかが読み取れる。ジオリス
ク評価と液状化評価は地盤リスクとしてはほぼ同程度の因子負荷で利便性の負荷は小さい
と考えられる。利便性評価は地盤リスクの負荷は小さくものの利便性負荷がジオリスク、
液状化評価の地盤リスク負荷よりは小さい。総合評価は利便性負荷の要素がやや大きいも
のの地盤リスク因子負荷も受けている。よって、総合評価は利便性だけに大きく影響を受
けているわけではなく、地盤リスクの影響も利便性と同等程度を与えていることがわかっ
た。
つぎに、それぞれの評価において評価を行った分野ごとで評価点に対して有意な違いが
あるかを分析した。この分析によりそれぞれの評価、それぞれの分野で平均値や標準偏差
で見られたそれぞれの分野の近似性の判断が可能である。よって、それぞれの分野の判断
が類似性を持つかを分析できる。分析は F 検定と T 検定で行った。分析方法の数学的理論
説明は割愛する。各分野では分野内の順序を入れ替えるなどは問題無いので等分散の検定
から検定を行った。
なお、F・T 検定の条件は比較分野を A 群、B 群とする。
F 検定で分散の検定を行い、その後に T 検定で差の検定を行った。
F 検定で等分散を仮定する場合(Student の t 検定)
F 検定で等分散を仮定する場合(Welch の t 検定)
で行った。
・帰無仮説 H0 は A 群 B 群の評価平均点差があるとは言えない。
・有意水準α=0.05 とした。
・p 値≦有意水準α → 帰無仮説 H0 を棄却する。
・p 値>有意水準α → 帰無仮説 H0 を棄却しない。
分析の組み合わせは、各評価 60 通り 4 評価で 240 通りで比較評価を行った。
表 3-2-13~表 3-2-16 に分析結果を示す。
122
表 3-2-13(1) FT 検定結果(総合評価)
分析対象 分析⼿法
F-検定
T-検定
専⾨群と建
設・不動産
F-検定
T-検定
専⾨群と⾦
融リート
F-検定
T-検定
専⾨群と⼀
般
項⽬
平均
分散
観測数
⾃由度
観測された分散⽐
P(F<=f) ⽚側
F 境界値 ⽚側
等分散・不等分散
平均
分散
観測数
プールされた分散
仮説平均との差異
⾃由度
t
P(T<=t) ⽚側
t 境界値 ⽚側
P(T<=t) 両側
t 境界値 両側
平均
分散
観測数
⾃由度
観測された分散⽐
P(F<=f) ⽚側
F 境界値 ⽚側
等分散・不等分散
平均
分散
観測数
プールされた分散
仮説平均との差異
⾃由度
t
P(T<=t) ⽚側
t 境界値 ⽚側
P(T<=t) 両側
t 境界値 両側
平均
分散
観測数
⾃由度
観測された分散⽐
P(F<=f) ⽚側
F 境界値 ⽚側
等分散・不等分散
平均
分散
観測数
プールされた分散
仮説平均との差異
⾃由度
t
P(T<=t) ⽚側
t 境界値 ⽚側
P(T<=t) 両側
t 境界値 両側
1
変数1
60.96
168.04
26.00
25.00
0.64
0.14
0.50
等分散
60.96
168.04
26.00
210.36
0.00
45.00
-0.13
0.45
1.68
0.90
2.01
60.96
168.04
26.00
25.00
0.87
0.37
0.50
等分散
60.96
168.04
26.00
179.03
0.00
45.00
-1.67
0.05
1.68
0.10
2.01
60.96
168.04
26.00
25.00
0.93
0.43
0.51
等分散
60.96
168.04
26.00
174.37
0.00
51.00
-0.51
0.31
1.68
0.61
2.01
1
変数2
61.52
263.26
21.00
20.00
61.52
263.26
21.00
67.52
192.76
21.00
20.00
67.52
192.76
21.00
62.81
180.46
27.00
26.00
62.81
180.46
27.00
2
変数1
60.85
166.62
26.00
25.00
0.59
0.10
0.50
等分散
60.85
166.62
26.00
218.81
0.00
45.00
-0.02
0.49
1.68
0.98
2.01
60.85
166.62
26.00
25.00
1.07
0.44
2.07
等分散
60.85
166.62
26.00
161.70
0.00
45.00
-0.95
0.17
1.68
0.35
2.01
60.85
166.62
26.00
25.00
1.01
0.49
1.94
等分散
60.85
166.62
26.00
165.83
0.00
51.00
-0.56
0.29
1.68
0.58
2.01
123
2
変数2
60.95
284.05
21.00
20.00
60.95
284.05
21.00
64.38
155.55
21.00
20.00
64.38
155.55
21.00
62.81
165.08
27.00
26.00
62.81
165.08
27.00
3
変数1
59.23
187.38
26.00
25.00
0.55
0.08
0.50
等分散
59.23
187.38
26.00
256.07
0.00
45.00
-0.13
0.45
1.68
0.89
2.01
59.23
187.38
26.00
25.00
1.10
0.42
2.07
等分散
59.23
187.38
26.00
180.12
0.00
45.00
-1.73
0.05
1.68
0.09
2.01
59.23
187.38
26.00
25.00
0.93
0.43
0.51
等分散
59.23
187.38
26.00
194.20
0.00
51.00
-0.76
0.22
1.68
0.45
2.01
3
変数2
59.86
341.93
21.00
20.00
59.86
341.93
21.00
66.05
171.05
21.00
20.00
66.05
171.05
21.00
62.15
200.75
27.00
26.00
62.15
200.75
27.00
4
変数1
59.23
93.38
26.00
25.00
1.20
0.34
2.07
等分散
59.23
93.38
26.00
86.47
0.00
45.00
-1.14
0.13
1.68
0.26
2.01
59.23
93.38
26.00
25.00
1.08
0.43
2.07
等分散
59.23
93.38
26.00
90.22
0.00
45.00
0.87
0.19
1.68
0.39
2.01
59.23
93.38
26.00
25.00
0.99
0.49
0.51
等分散
59.23
93.38
26.00
93.85
0.00
51.00
1.24
0.11
1.68
0.22
2.01
4
変数2
62.33
77.83
21.00
20.00
62.33
77.83
21.00
56.81
86.26
21.00
20.00
56.81
86.26
21.00
55.93
94.30
27.00
26.00
55.93
94.30
27.00
5
変数1
60.46
92.34
26.00
25.00
1.65
0.13
2.07
等分散
60.46
92.34
26.00
76.11
0.00
45.00
-1.90
0.03
1.68
0.06
2.01
60.46
92.34
26.00
25.00
0.94
0.44
0.50
等分散
60.46
92.34
26.00
94.85
0.00
45.00
0.51
0.31
1.68
0.61
2.01
60.46
92.34
26.00
25.00
1.23
0.30
1.94
等分散
60.46
92.34
26.00
83.54
0.00
51.00
0.55
0.29
1.68
0.58
2.01
5
変数2
65.33
55.83
21.00
20.00
65.33
55.83
21.00
59.00
98.00
21.00
20.00
59.00
98.00
21.00
59.07
75.07
27.00
26.00
59.07
75.07
27.00
表 3-2-13(2) FT 検定結果(総合評価)
分析対象 分析⼿法
F-検定
T-検定
専⾨群と建
設・不動産
F-検定
T-検定
専⾨群と⾦
融リート
F-検定
T-検定
専⾨群と⼀
般
項⽬
平均
分散
観測数
⾃由度
観測された分散⽐
P(F<=f) ⽚側
F 境界値 ⽚側
等分散・不等分散
平均
分散
観測数
プールされた分散
仮説平均との差異
⾃由度
t
P(T<=t) ⽚側
t 境界値 ⽚側
P(T<=t) 両側
t 境界値 両側
平均
分散
観測数
⾃由度
観測された分散⽐
P(F<=f) ⽚側
F 境界値 ⽚側
等分散・不等分散
平均
分散
観測数
プールされた分散
仮説平均との差異
⾃由度
t
P(T<=t) ⽚側
t 境界値 ⽚側
P(T<=t) 両側
t 境界値 両側
平均
分散
観測数
⾃由度
観測された分散⽐
P(F<=f) ⽚側
F 境界値 ⽚側
等分散・不等分散
平均
分散
観測数
プールされた分散
仮説平均との差異
⾃由度
t
P(T<=t) ⽚側
t 境界値 ⽚側
P(T<=t) 両側
t 境界値 両側
6
変数1
44.81
110.08
26.00
25.00
1.19
0.35
2.07
等分散
44.81
110.08
26.00
102.38
0.00
45.00
-0.24
0.41
1.68
0.81
2.01
44.81
110.08
26.00
25.00
0.65
0.15
0.50
等分散
44.81
110.08
26.00
136.87
0.00
45.00
0.98
0.17
1.68
0.33
2.01
44.81
110.08
26.00
25.00
0.72
0.21
0.51
等分散
44.81
110.08
26.00
132.10
0.00
51.00
0.90
0.19
1.68
0.37
2.01
6
変数2
45.52
92.76
21.00
20.00
45.52
92.76
21.00
41.43
170.36
21.00
20.00
41.43
170.36
21.00
41.96
153.27
27.00
26.00
41.96
153.27
27.00
7
変数1
58.19
146.00
26.00
25.00
1.42
0.21
2.07
等分散
58.19
146.00
26.00
126.75
0.00
45.00
-1.43
0.08
1.68
0.16
2.01
58.19
146.00
26.00
25.00
0.41
0.02
0.50
不等分散
58.19
146.00
26.00
0.00
33.00
1.37
0.09
1.69
0.18
2.03
58.19
146.00
26.00
25.00
1.10
0.40
1.94
等分散
58.19
146.00
26.00
139.22
0.00
51.00
0.47
0.32
1.68
0.64
2.01
124
7
変数2
62.90
102.69
21.00
20.00
62.90
102.69
21.00
51.67
358.33
21.00
20.00
51.67
358.33
21.00
56.67
132.69
27.00
26.00
56.67
132.69
27.00
8
変数1
59.69
173.26
26.00
25.00
0.69
0.19
0.50
等分散
59.69
173.26
26.00
207.34
0.00
45.00
-0.51
0.31
1.68
0.61
2.01
59.69
173.26
26.00
25.00
0.79
0.29
0.50
等分散
59.69
173.26
26.00
193.26
0.00
45.00
0.78
0.22
1.68
0.44
2.01
59.69
173.26
26.00
25.00
1.54
0.14
1.94
等分散
59.69
173.26
26.00
142.27
0.00
51.00
-0.04
0.49
1.68
0.97
2.01
8
変数2
61.86
249.93
21.00
20.00
61.86
249.93
21.00
56.52
218.26
21.00
20.00
56.52
218.26
21.00
59.81
112.46
27.00
26.00
59.81
112.46
27.00
9
変数1
65.77
123.06
26.00
25.00
0.86
0.35
0.50
等分散
65.77
123.06
26.00
132.17
0.00
45.00
-0.08
0.47
1.68
0.93
2.01
65.77
123.06
26.00
25.00
1.02
0.48
2.07
等分散
65.77
123.06
26.00
121.82
0.00
45.00
0.08
0.47
1.68
0.94
2.01
65.77
123.06
26.00
25.00
0.85
0.34
0.51
等分散
65.77
123.06
26.00
134.39
0.00
51.00
0.79
0.22
1.68
0.43
2.01
9
変数2
66.05
143.55
21.00
20.00
66.05
143.55
21.00
65.52
120.26
21.00
20.00
65.52
120.26
21.00
63.26
145.28
27.00
26.00
63.26
145.28
27.00
10
変数1
60.77
95.70
26.00
25.00
1.28
0.29
2.07
等分散
60.77
95.70
26.00
86.38
0.00
45.00
-1.66
0.05
1.68
0.10
2.01
60.77
95.70
26.00
25.00
0.75
0.25
0.50
等分散
60.77
95.70
26.00
109.73
0.00
45.00
-1.31
0.10
1.68
0.20
2.01
60.77
95.70
26.00
25.00
1.26
0.28
1.94
等分散
60.77
95.70
26.00
85.73
0.00
51.00
0.81
0.21
1.68
0.42
2.01
10
変数2
65.29
74.71
21.00
20.00
65.29
74.71
21.00
64.81
127.26
21.00
20.00
64.81
127.26
21.00
58.70
76.14
27.00
26.00
58.70
76.14
27.00
表 3-2-13(3) FT 検定結果(総合評価)
分析対象 分析⼿法
F-検定
建設・不動
産と⾦融リー
ト
T-検定
F-検定
T-検定
建設・不動
産と⼀般
F-検定
T-検定
⾦融・リート
と⼀般
項⽬
平均
分散
観測数
⾃由度
観測された分散⽐
P(F<=f) ⽚側
F 境界値 ⽚側
等分散・不等分散
平均
分散
観測数
プールされた分散
仮説平均との差異
⾃由度
t
P(T<=t) ⽚側
t 境界値 ⽚側
P(T<=t) 両側
t 境界値 両側
平均
分散
観測数
⾃由度
観測された分散⽐
P(F<=f) ⽚側
F 境界値 ⽚側
等分散・不等分散
平均
分散
観測数
プールされた分散
仮説平均との差異
⾃由度
t
P(T<=t) ⽚側
t 境界値 ⽚側
P(T<=t) 両側
t 境界値 両側
平均
分散
観測数
⾃由度
観測された分散⽐
P(F<=f) ⽚側
F 境界値 ⽚側
等分散・不等分散
平均
分散
観測数
プールされた分散
仮説平均との差異
⾃由度
t
P(T<=t) ⽚側
t 境界値 ⽚側
P(T<=t) 両側
t 境界値 両側
1
変数1
61.52
263.26
21.00
20.00
1.37
0.25
2.12
等分散
61.52
263.26
21.00
228.01
0.00
40.00
-1.29
0.10
1.68
0.21
2.02
61.52
263.26
21.00
20.00
1.46
0.18
1.99
等分散
61.52
263.26
21.00
216.46
0.00
46.00
-0.30
0.38
1.68
0.76
2.01
67.52
192.76
21.00
20.00
1.07
0.43
1.99
等分散
67.52
192.76
21.00
185.81
0.00
46.00
1.19
0.12
1.68
0.24
2.01
1
変数2
67.52
192.76
21.00
20.00
67.52
192.76
21.00
62.81
180.46
27.00
26.00
62.81
180.46
27.00
62.81
180.46
27.00
26.00
62.81
180.46
27.00
2
変数1
60.95
284.05
21.00
20.00
1.83
0.09
2.12
等分散
60.95
284.05
21.00
219.80
0.00
40.00
-0.75
0.23
1.68
0.46
2.02
60.95
284.05
21.00
20.00
1.72
0.10
1.99
等分散
60.95
284.05
21.00
216.80
0.00
46.00
-0.43
0.33
1.68
0.67
2.01
64.38
155.55
21.00
20.00
0.94
0.45
0.48
等分散
64.38
155.55
21.00
160.94
0.00
46.00
0.42
0.34
1.68
0.67
2.01
125
2
変数2
64.38
155.55
21.00
20.00
64.38
155.55
21.00
62.81
165.08
27.00
26.00
62.81
165.08
27.00
62.81
165.08
27.00
26.00
62.81
165.08
27.00
3
変数1
59.86
341.93
21.00
20.00
2.00
0.06
2.12
等分散
59.86
341.93
21.00
256.49
0.00
40.00
-1.25
0.11
1.68
0.22
2.02
59.86
341.93
21.00
20.00
1.70
0.10
1.99
等分散
59.86
341.93
21.00
262.13
0.00
46.00
-0.49
0.31
1.68
0.63
2.01
66.05
171.05
21.00
20.00
0.85
0.36
0.48
等分散
66.05
171.05
21.00
187.83
0.00
46.00
0.98
0.17
1.68
0.33
2.01
3
変数2
66.05
171.05
21.00
20.00
66.05
171.05
21.00
62.15
200.75
27.00
26.00
62.15
200.75
27.00
62.15
200.75
27.00
26.00
62.15
200.75
27.00
4
変数1
62.33
77.83
21.00
20.00
0.90
0.41
0.47
等分散
62.33
77.83
21.00
82.05
0.00
40.00
1.98
0.03
1.68
0.06
2.02
62.33
77.83
21.00
20.00
0.83
0.33
0.48
等分散
62.33
77.83
21.00
87.14
0.00
46.00
2.36
0.01
1.68
0.02
2.01
56.81
86.26
21.00
20.00
0.91
0.42
0.48
等分散
56.81
86.26
21.00
90.81
0.00
46.00
0.32
0.38
1.68
0.75
2.01
4
変数2
56.81
86.26
21.00
20.00
56.81
86.26
21.00
55.93
94.30
27.00
26.00
55.93
94.30
27.00
55.93
94.30
27.00
26.00
55.93
94.30
27.00
5
変数1
65.33
55.83
21.00
20.00
0.57
0.11
0.47
等分散
65.33
55.83
21.00
76.92
0.00
40.00
2.34
0.01
1.68
0.02
2.02
65.33
55.83
21.00
20.00
0.74
0.25
0.48
等分散
65.33
55.83
21.00
66.71
0.00
46.00
2.63
0.01
1.68
0.01
2.01
59.00
98.00
21.00
20.00
1.31
0.26
1.99
等分散
59.00
98.00
21.00
85.04
0.00
46.00
-0.03
0.49
1.68
0.98
2.01
5
変数2
59.00
98.00
21.00
20.00
59.00
98.00
21.00
59.07
75.07
27.00
26.00
59.07
75.07
27.00
59.07
75.07
27.00
26.00
59.07
75.07
27.00
表 3-2-13(4) FT 検定結果(総合評価)
分析対象 分析⼿法
F-検定
建設・不動
産と⾦融リー
ト
T-検定
F-検定
T-検定
建設・不動
産と⼀般
F-検定
T-検定
⾦融・リート
と⼀般
項⽬
平均
分散
観測数
⾃由度
観測された分散⽐
P(F<=f) ⽚側
F 境界値 ⽚側
等分散・不等分散
平均
分散
観測数
プールされた分散
仮説平均との差異
⾃由度
t
P(T<=t) ⽚側
t 境界値 ⽚側
P(T<=t) 両側
t 境界値 両側
平均
分散
観測数
⾃由度
観測された分散⽐
P(F<=f) ⽚側
F 境界値 ⽚側
等分散・不等分散
平均
分散
観測数
プールされた分散
仮説平均との差異
⾃由度
t
P(T<=t) ⽚側
t 境界値 ⽚側
P(T<=t) 両側
t 境界値 両側
平均
分散
観測数
⾃由度
観測された分散⽐
P(F<=f) ⽚側
F 境界値 ⽚側
等分散・不等分散
平均
分散
観測数
プールされた分散
仮説平均との差異
⾃由度
t
P(T<=t) ⽚側
t 境界値 ⽚側
P(T<=t) 両側
t 境界値 両側
6
変数1
45.52
92.76
21.00
20.00
0.54
0.09
0.47
等分散
45.52
92.76
21.00
131.56
0.00
40.00
1.16
0.13
1.68
0.25
2.02
45.52
92.76
21.00
20.00
0.61
0.13
0.48
等分散
45.52
92.76
21.00
126.96
0.00
46.00
1.09
0.14
1.68
0.28
2.01
41.43
170.36
21.00
20.00
1.11
0.39
1.99
等分散
41.43
170.36
21.00
160.70
0.00
46.00
-0.14
0.44
1.68
0.89
2.01
6
変数2
41.43
170.36
21.00
20.00
41.43
170.36
21.00
41.96
153.27
27.00
26.00
41.96
153.27
27.00
41.96
153.27
27.00
26.00
41.96
153.27
27.00
7
変数1
62.90
102.69
21.00
20.00
0.29
0.00
0.47
不等分散
62.90
102.69
21.00
0.00
31.00
2.40
0.01
1.70
0.02
2.04
62.90
102.69
21.00
20.00
0.77
0.28
0.48
等分散
62.90
102.69
21.00
119.65
0.00
46.00
1.96
0.03
1.68
0.06
2.01
51.67
358.33
21.00
20.00
2.70
0.01
1.99
不等分散
51.67
358.33
21.00
0.00
31.00
-1.07
0.15
1.70
0.29
2.04
126
7
変数2
51.67
358.33
21.00
20.00
51.67
358.33
21.00
56.67
132.69
27.00
26.00
56.67
132.69
27.00
56.67
132.69
27.00
26.00
56.67
132.69
27.00
8
変数1
61.86
249.93
21.00
20.00
1.15
0.38
2.12
等分散
61.86
249.93
21.00
234.10
0.00
40.00
1.13
0.13
1.68
0.27
2.02
61.86
249.93
21.00
20.00
2.22
0.03
1.99
不等分散
61.86
249.93
21.00
0.00
33.00
0.51
0.31
1.69
0.61
2.03
56.52
218.26
21.00
20.00
1.94
0.06
1.99
等分散
56.52
218.26
21.00
158.46
0.00
46.00
-0.90
0.19
1.68
0.37
2.01
8
変数2
56.52
218.26
21.00
20.00
56.52
218.26
21.00
59.81
112.46
27.00
26.00
59.81
112.46
27.00
59.81
112.46
27.00
26.00
59.81
112.46
27.00
9
変数1
66.05
143.55
21.00
20.00
1.19
0.35
2.12
等分散
66.05
143.55
21.00
131.90
0.00
40.00
0.15
0.44
1.68
0.88
2.02
66.05
143.55
21.00
20.00
0.99
0.50
0.48
等分散
66.05
143.55
21.00
144.52
0.00
46.00
0.80
0.21
1.68
0.43
2.01
65.52
120.26
21.00
20.00
0.83
0.34
0.48
等分散
65.52
120.26
21.00
134.40
0.00
46.00
0.67
0.25
1.68
0.51
2.01
9
変数2
65.52
120.26
21.00
20.00
65.52
120.26
21.00
63.26
145.28
27.00
26.00
63.26
145.28
27.00
63.26
145.28
27.00
26.00
63.26
145.28
27.00
10
変数1
65.29
74.71
21.00
20.00
0.59
0.12
0.47
等分散
65.29
74.71
21.00
100.99
0.00
40.00
0.15
0.44
1.68
0.88
2.02
65.29
74.71
21.00
20.00
0.98
0.49
0.48
等分散
65.29
74.71
21.00
75.52
0.00
46.00
2.60
0.01
1.68
0.01
2.01
64.81
127.26
21.00
20.00
1.67
0.11
1.99
等分散
64.81
127.26
21.00
98.37
0.00
46.00
2.12
0.02
1.68
0.04
2.01
10
変数2
64.81
127.26
21.00
20.00
64.81
127.26
21.00
58.70
76.14
27.00
26.00
58.70
76.14
27.00
58.70
76.14
27.00
26.00
58.70
76.14
27.00
表 3-2-14(1) FT 検定結果(液状化評価)
分析対象 分析⼿法
F-検定
T-検定
専⾨群と建
設・不動産
F-検定
T-検定
専⾨群と⾦
融リート
F-検定
T-検定
専⾨群と⼀
般
項⽬
平均
分散
観測数
⾃由度
観測された分散⽐
P(F<=f) ⽚側
F 境界値 ⽚側
等分散・不等分散
平均
分散
観測数
プールされた分散
仮説平均との差異
⾃由度
t
P(T<=t) ⽚側
t 境界値 ⽚側
P(T<=t) 両側
t 境界値 両側
平均
分散
観測数
⾃由度
観測された分散⽐
P(F<=f) ⽚側
F 境界値 ⽚側
等分散・不等分散
平均
分散
観測数
プールされた分散
仮説平均との差異
⾃由度
t
P(T<=t) ⽚側
t 境界値 ⽚側
P(T<=t) 両側
t 境界値 両側
平均
分散
観測数
⾃由度
観測された分散⽐
P(F<=f) ⽚側
F 境界値 ⽚側
等分散・不等分散
平均
分散
観測数
プールされた分散
仮説平均との差異
⾃由度
t
P(T<=t) ⽚側
t 境界値 ⽚側
P(T<=t) 両側
t 境界値 両側
1
変数1
51.04
447.24
26.00
25.00
0.98
0.47
0.50
等分散
51.04
447.24
26.00
451.69
0.00
45.00
-0.39
0.35
1.68
0.70
2.01
51.04
447.24
26.00
25.00
0.82
0.32
0.50
等分散
51.04
447.24
26.00
489.60
0.00
45.00
1.00
0.16
1.68
0.32
2.01
51.04
447.24
26.00
25.00
1.11
0.40
1.94
等分散
51.04
447.24
26.00
425.44
0.00
51.00
-0.31
0.38
1.68
0.76
2.01
1
変数2
53.48
457.26
21.00
20.00
53.48
457.26
21.00
44.57
542.56
21.00
20.00
44.57
542.56
21.00
52.78
404.49
27.00
26.00
52.78
404.49
27.00
2
変数1
52.23
468.98
26.00
25.00
1.03
0.47
2.07
等分散
52.23
468.98
26.00
462.03
0.00
45.00
-0.17
0.43
1.68
0.86
2.01
52.23
468.98
26.00
25.00
1.01
0.50
2.07
等分散
52.23
468.98
26.00
467.36
0.00
45.00
2.35
0.01
1.68
0.02
2.01
52.23
468.98
26.00
25.00
1.16
0.35
1.94
等分散
52.23
468.98
26.00
436.10
0.00
51.00
-0.10
0.46
1.68
0.92
2.01
127
2
変数2
53.33
453.33
21.00
20.00
53.33
453.33
21.00
37.33
465.33
21.00
20.00
37.33
465.33
21.00
52.78
404.49
27.00
26.00
52.78
404.49
27.00
3
変数1
50.85
436.62
26.00
25.00
0.93
0.42
0.50
等分散
50.85
436.62
26.00
451.76
0.00
45.00
-0.31
0.38
1.68
0.76
2.01
50.85
436.62
26.00
25.00
0.78
0.27
0.50
等分散
50.85
436.62
26.00
491.94
0.00
45.00
2.45
0.01
1.68
0.02
2.01
50.85
436.62
26.00
25.00
1.07
0.44
1.94
等分散
50.85
436.62
26.00
422.90
0.00
51.00
-0.29
0.39
1.68
0.77
2.01
3
変数2
52.76
470.69
21.00
20.00
52.76
470.69
21.00
34.90
561.09
21.00
20.00
34.90
561.09
21.00
52.48
409.72
27.00
26.00
52.48
409.72
27.00
4
変数1
87.96
428.84
26.00
25.00
10.16
0.00
2.07
不等分散
87.96
428.84
26.00
0.00
31.00
-1.23
0.11
1.70
0.23
2.04
87.96
428.84
26.00
25.00
7.58
0.00
2.07
不等分散
87.96
428.84
26.00
0.00
33.00
-1.06
0.15
1.69
0.30
2.03
87.96
428.84
26.00
25.00
0.89
0.39
0.51
等分散
87.96
428.84
26.00
456.00
0.00
51.00
0.38
0.35
1.68
0.71
2.01
4
変数2
93.24
42.19
21.00
20.00
93.24
42.19
21.00
92.62
56.55
21.00
20.00
92.62
56.55
21.00
85.74
482.12
27.00
26.00
85.74
482.12
27.00
5
変数1
88.73
399.48
26.00
25.00
3.18
0.01
2.07
不等分散
88.73
399.48
26.00
0.00
41.00
-0.43
0.33
1.68
0.67
2.02
88.73
399.48
26.00
25.00
0.83
0.32
0.50
等分散
88.73
399.48
26.00
436.50
0.00
45.00
1.56
0.06
1.68
0.13
2.01
88.73
399.48
26.00
25.00
0.89
0.38
0.51
等分散
88.73
399.48
26.00
425.27
0.00
51.00
0.49
0.31
1.68
0.62
2.01
5
変数2
90.71
125.71
21.00
20.00
90.71
125.71
21.00
79.19
482.76
21.00
20.00
79.19
482.76
21.00
85.93
450.07
27.00
26.00
85.93
450.07
27.00
表 3-2-14(2) FT 検定結果(液状化評価)
分析対象 分析⼿法
F-検定
T-検定
専⾨群と建
設・不動産
F-検定
T-検定
専⾨群と⾦
融リート
F-検定
T-検定
専⾨群と⼀
般
項⽬
平均
分散
観測数
⾃由度
観測された分散⽐
P(F<=f) ⽚側
F 境界値 ⽚側
等分散・不等分散
平均
分散
観測数
プールされた分散
仮説平均との差異
⾃由度
t
P(T<=t) ⽚側
t 境界値 ⽚側
P(T<=t) 両側
t 境界値 両側
平均
分散
観測数
⾃由度
観測された分散⽐
P(F<=f) ⽚側
F 境界値 ⽚側
等分散・不等分散
平均
分散
観測数
プールされた分散
仮説平均との差異
⾃由度
t
P(T<=t) ⽚側
t 境界値 ⽚側
P(T<=t) 両側
t 境界値 両側
平均
分散
観測数
⾃由度
観測された分散⽐
P(F<=f) ⽚側
F 境界値 ⽚側
等分散・不等分散
平均
分散
観測数
プールされた分散
仮説平均との差異
⾃由度
t
P(T<=t) ⽚側
t 境界値 ⽚側
P(T<=t) 両側
t 境界値 両側
6
変数1
47.04
250.84
26.00
25.00
0.79
0.29
0.50
等分散
47.04
250.84
26.00
280.40
0.00
45.00
-0.28
0.39
1.68
0.78
2.01
47.04
250.84
26.00
25.00
0.71
0.20
0.50
等分散
47.04
250.84
26.00
297.06
0.00
45.00
-0.85
0.20
1.68
0.40
2.01
47.04
250.84
26.00
25.00
0.87
0.36
0.51
等分散
47.04
250.84
26.00
270.49
0.00
51.00
0.02
0.49
1.68
0.98
2.01
6
変数2
48.43
317.36
21.00
20.00
48.43
317.36
21.00
51.33
354.83
21.00
20.00
51.33
354.83
21.00
46.93
289.38
27.00
26.00
46.93
289.38
27.00
7
変数1
85.69
430.06
26.00
25.00
0.96
0.46
0.50
等分散
85.69
430.06
26.00
437.48
0.00
45.00
-0.41
0.34
1.68
0.69
2.01
85.69
430.06
26.00
25.00
7.45
0.00
2.07
不等分散
85.69
430.06
26.00
0.00
33.00
-0.59
0.28
1.69
0.56
2.03
85.69
430.06
26.00
25.00
0.97
0.47
0.51
等分散
85.69
430.06
26.00
435.91
0.00
51.00
-0.11
0.46
1.68
0.92
2.01
128
7
変数2
88.19
446.76
21.00
20.00
88.19
446.76
21.00
88.29
57.71
21.00
20.00
88.29
57.71
21.00
86.30
441.52
27.00
26.00
86.30
441.52
27.00
8
変数1
48.15
341.82
26.00
25.00
0.73
0.22
0.50
等分散
48.15
341.82
26.00
399.09
0.00
45.00
-0.98
0.17
1.68
0.33
2.01
48.15
341.82
26.00
25.00
1.13
0.39
2.07
等分散
48.15
341.82
26.00
323.98
0.00
45.00
1.31
0.10
1.68
0.20
2.01
48.15
341.82
26.00
25.00
1.40
0.20
1.94
等分散
48.15
341.82
26.00
292.47
0.00
51.00
-1.16
0.13
1.68
0.25
2.01
8
変数2
53.90
470.69
21.00
20.00
53.90
470.69
21.00
41.24
301.69
21.00
20.00
41.24
301.69
21.00
53.59
245.02
27.00
26.00
53.59
245.02
27.00
9
変数1
58.15
81.02
26.00
25.00
0.37
0.01
0.50
不等分散
58.15
81.02
26.00
0.00
31.00
-1.37
0.09
1.70
0.18
2.04
58.15
81.02
26.00
25.00
0.23
0.00
0.50
不等分散
58.15
81.02
26.00
0.00
27.00
3.33
0.00
1.70
0.00
2.05
58.15
81.02
26.00
25.00
0.59
0.09
0.51
等分散
58.15
81.02
26.00
110.28
0.00
51.00
-1.17
0.12
1.68
0.25
2.01
9
変数2
63.19
218.76
21.00
20.00
63.19
218.76
21.00
43.29
353.71
21.00
20.00
43.29
353.71
21.00
61.52
138.41
27.00
26.00
61.52
138.41
27.00
10
変数1
86.92
444.15
26.00
25.00
1.00
0.50
2.07
等分散
86.92
444.15
26.00
443.79
0.00
45.00
-0.28
0.39
1.68
0.78
2.01
86.92
444.15
26.00
25.00
11.33
0.00
2.07
不等分散
86.92
444.15
26.00
0.00
30.00
-1.37
0.09
1.70
0.18
2.04
86.92
444.15
26.00
25.00
0.99
0.50
0.51
等分散
86.92
444.15
26.00
445.43
0.00
51.00
-0.02
0.49
1.68
0.98
2.01
10
変数2
88.67
443.33
21.00
20.00
88.67
443.33
21.00
92.90
39.19
21.00
20.00
92.90
39.19
21.00
87.04
446.65
27.00
26.00
87.04
446.65
27.00
表 3-2-14(3) FT 検定結果(液状化評価)
分析対象 分析⼿法
F-検定
建設・不動
産と⾦融リー
ト
T-検定
F-検定
T-検定
建設・不動
産と⼀般
F-検定
T-検定
⾦融・リート
と⼀般
項⽬
平均
分散
観測数
⾃由度
観測された分散⽐
P(F<=f) ⽚側
F 境界値 ⽚側
等分散・不等分散
平均
分散
観測数
プールされた分散
仮説平均との差異
⾃由度
t
P(T<=t) ⽚側
t 境界値 ⽚側
P(T<=t) 両側
t 境界値 両側
平均
分散
観測数
⾃由度
観測された分散⽐
P(F<=f) ⽚側
F 境界値 ⽚側
等分散・不等分散
平均
分散
観測数
プールされた分散
仮説平均との差異
⾃由度
t
P(T<=t) ⽚側
t 境界値 ⽚側
P(T<=t) 両側
t 境界値 両側
平均
分散
観測数
⾃由度
観測された分散⽐
P(F<=f) ⽚側
F 境界値 ⽚側
等分散・不等分散
平均
分散
観測数
プールされた分散
仮説平均との差異
⾃由度
t
P(T<=t) ⽚側
t 境界値 ⽚側
P(T<=t) 両側
t 境界値 両側
1
変数1
53.48
457.26
21.00
20.00
0.84
0.35
0.47
等分散
53.48
457.26
21.00
499.91
0.00
40.00
1.29
0.10
1.68
0.20
2.02
53.48
457.26
21.00
20.00
1.13
0.38
1.99
等分散
53.48
457.26
21.00
427.43
0.00
46.00
0.12
0.45
1.68
0.91
2.01
44.57
542.56
21.00
20.00
1.34
0.24
1.99
等分散
44.57
542.56
21.00
464.52
0.00
46.00
-1.31
0.10
1.68
0.20
2.01
1
変数2
44.57
542.56
21.00
20.00
44.57
542.56
21.00
52.78
404.49
27.00
26.00
52.78
404.49
27.00
52.78
404.49
27.00
26.00
52.78
404.49
27.00
2
変数1
53.33
453.33
21.00
20.00
0.97
0.48
0.47
等分散
53.33
453.33
21.00
459.33
0.00
40.00
2.42
0.01
1.68
0.02
2.02
53.33
453.33
21.00
20.00
1.12
0.39
1.99
等分散
53.33
453.33
21.00
425.72
0.00
46.00
0.09
0.46
1.68
0.93
2.01
37.33
465.33
21.00
20.00
1.15
0.36
1.99
等分散
37.33
465.33
21.00
430.94
0.00
46.00
-2.56
0.01
1.68
0.01
2.01
129
2
変数2
37.33
465.33
21.00
20.00
37.33
465.33
21.00
52.78
404.49
27.00
26.00
52.78
404.49
27.00
52.78
404.49
27.00
26.00
52.78
404.49
27.00
3
変数1
52.76
470.69
21.00
20.00
0.84
0.35
0.47
等分散
52.76
470.69
21.00
515.89
0.00
40.00
2.55
0.01
1.68
0.01
2.02
52.76
470.69
21.00
20.00
1.15
0.36
1.99
等分散
52.76
470.69
21.00
436.23
0.00
46.00
0.05
0.48
1.68
0.96
2.01
34.90
561.09
21.00
20.00
1.37
0.22
1.99
等分散
34.90
561.09
21.00
475.53
0.00
46.00
-2.77
0.00
1.68
0.01
2.01
3
変数2
34.90
561.09
21.00
20.00
34.90
561.09
21.00
52.48
409.72
27.00
26.00
52.48
409.72
27.00
52.48
409.72
27.00
26.00
52.48
409.72
27.00
4
変数1
93.24
42.19
21.00
20.00
0.75
0.26
0.47
等分散
93.24
42.19
21.00
49.37
0.00
40.00
0.29
0.39
1.68
0.78
2.02
93.24
42.19
21.00
20.00
0.09
0.00
0.48
不等分散
93.24
42.19
21.00
0.00
32.00
1.68
0.05
1.69
0.10
2.04
92.62
56.55
21.00
20.00
0.12
0.00
0.48
不等分散
92.62
56.55
21.00
0.00
33.00
1.52
0.07
1.69
0.14
2.03
4
変数2
92.62
56.55
21.00
20.00
92.62
56.55
21.00
85.74
482.12
27.00
26.00
85.74
482.12
27.00
85.74
482.12
27.00
26.00
85.74
482.12
27.00
5
変数1
90.71
125.71
21.00
20.00
0.26
0.00
0.47
不等分散
90.71
125.71
21.00
0.00
30.00
2.14
0.02
1.70
0.04
2.04
90.71
125.71
21.00
20.00
0.28
0.00
0.48
不等分散
90.71
125.71
21.00
0.00
41.00
1.01
0.16
1.68
0.32
2.02
79.19
482.76
21.00
20.00
1.07
0.43
1.99
等分散
79.19
482.76
21.00
464.28
0.00
46.00
-1.07
0.14
1.68
0.29
2.01
5
変数2
79.19
482.76
21.00
20.00
79.19
482.76
21.00
85.93
450.07
27.00
26.00
85.93
450.07
27.00
85.93
450.07
27.00
26.00
85.93
450.07
27.00
表 3-2-14(4) FT 検定結果(液状化評価)
分析対象 分析⼿法
F-検定
建設・不動
産と⾦融リー
ト
T-検定
F-検定
T-検定
建設・不動
産と⼀般
F-検定
T-検定
⾦融・リート
と⼀般
項⽬
平均
分散
観測数
⾃由度
観測された分散⽐
P(F<=f) ⽚側
F 境界値 ⽚側
等分散・不等分散
平均
分散
観測数
プールされた分散
仮説平均との差異
⾃由度
t
P(T<=t) ⽚側
t 境界値 ⽚側
P(T<=t) 両側
t 境界値 両側
平均
分散
観測数
⾃由度
観測された分散⽐
P(F<=f) ⽚側
F 境界値 ⽚側
等分散・不等分散
平均
分散
観測数
プールされた分散
仮説平均との差異
⾃由度
t
P(T<=t) ⽚側
t 境界値 ⽚側
P(T<=t) 両側
t 境界値 両側
平均
分散
観測数
⾃由度
観測された分散⽐
P(F<=f) ⽚側
F 境界値 ⽚側
等分散・不等分散
平均
分散
観測数
プールされた分散
仮説平均との差異
⾃由度
t
P(T<=t) ⽚側
t 境界値 ⽚側
P(T<=t) 両側
t 境界値 両側
6
変数1
48.43
317.36
21.00
20.00
0.89
0.40
0.47
等分散
48.43
317.36
21.00
336.10
0.00
40.00
-0.51
0.31
1.68
0.61
2.02
48.43
317.36
21.00
20.00
1.10
0.41
1.99
等分散
48.43
317.36
21.00
301.54
0.00
46.00
0.30
0.38
1.68
0.77
2.01
51.33
354.83
21.00
20.00
1.23
0.31
1.99
等分散
51.33
354.83
21.00
317.84
0.00
46.00
0.85
0.20
1.68
0.40
2.01
6
変数2
51.33
354.83
21.00
20.00
51.33
354.83
21.00
46.93
289.38
27.00
26.00
46.93
289.38
27.00
46.93
289.38
27.00
26.00
46.93
289.38
27.00
7
変数1
88.19
446.76
21.00
20.00
7.74
0.00
2.12
不等分散
88.19
446.76
21.00
0.00
25.00
-0.02
0.49
1.71
0.98
2.06
88.19
446.76
21.00
20.00
1.01
0.48
1.99
等分散
88.19
446.76
21.00
443.80
0.00
46.00
0.31
0.38
1.68
0.76
2.01
88.29
57.71
21.00
20.00
0.13
0.00
0.48
不等分散
88.29
57.71
21.00
0.00
34.00
0.46
0.33
1.69
0.65
2.03
130
7
変数2
88.29
57.71
21.00
20.00
88.29
57.71
21.00
86.30
441.52
27.00
26.00
86.30
441.52
27.00
86.30
441.52
27.00
26.00
86.30
441.52
27.00
8
変数1
53.90
470.69
21.00
20.00
1.56
0.16
2.12
等分散
53.90
470.69
21.00
386.19
0.00
40.00
2.09
0.02
1.68
0.04
2.02
53.90
470.69
21.00
20.00
1.92
0.06
1.99
等分散
53.90
470.69
21.00
343.14
0.00
46.00
0.06
0.48
1.68
0.95
2.01
41.24
301.69
21.00
20.00
1.23
0.31
1.99
等分散
41.24
301.69
21.00
269.66
0.00
46.00
-2.59
0.01
1.68
0.01
2.01
8
変数2
41.24
301.69
21.00
20.00
41.24
301.69
21.00
53.59
245.02
27.00
26.00
53.59
245.02
27.00
53.59
245.02
27.00
26.00
53.59
245.02
27.00
9
変数1
63.19
218.76
21.00
20.00
0.62
0.15
0.47
等分散
63.19
218.76
21.00
286.24
0.00
40.00
3.81
0.00
1.68
0.00
2.02
63.19
218.76
21.00
20.00
1.58
0.14
1.99
等分散
63.19
218.76
21.00
173.35
0.00
46.00
0.44
0.33
1.68
0.66
2.01
43.29
353.71
21.00
20.00
2.56
0.01
1.99
不等分散
43.29
353.71
21.00
0.00
32.00
-3.89
0.00
1.69
0.00
2.04
9
変数2
43.29
353.71
21.00
20.00
43.29
353.71
21.00
61.52
138.41
27.00
26.00
61.52
138.41
27.00
61.52
138.41
27.00
26.00
61.52
138.41
27.00
10
変数1
88.67
443.33
21.00
20.00
11.31
0.00
2.12
不等分散
88.67
443.33
21.00
0.00
24.00
-0.88
0.19
1.71
0.39
2.06
88.67
443.33
21.00
20.00
0.99
0.50
0.48
等分散
88.67
443.33
21.00
445.21
0.00
46.00
0.27
0.40
1.68
0.79
2.01
92.90
39.19
21.00
20.00
0.09
0.00
0.48
不等分散
92.90
39.19
21.00
0.00
32.00
1.37
0.09
1.69
0.18
2.04
10
変数2
92.90
39.19
21.00
20.00
92.90
39.19
21.00
87.04
446.65
27.00
26.00
87.04
446.65
27.00
87.04
446.65
27.00
26.00
87.04
446.65
27.00
表 3-2-15(1) FT 検定結果(ジオリスク評価)
分析対象 分析⼿法
F-検定
T-検定
専⾨群と建
設・不動産
F-検定
T-検定
専⾨群と⾦
融リート
F-検定
T-検定
専⾨群と⼀
般
項⽬
平均
分散
観測数
⾃由度
観測された分散⽐
P(F<=f) ⽚側
F 境界値 ⽚側
等分散・不等分散
平均
分散
観測数
プールされた分散
仮説平均との差異
⾃由度
t
P(T<=t) ⽚側
t 境界値 ⽚側
P(T<=t) 両側
t 境界値 両側
平均
分散
観測数
⾃由度
観測された分散⽐
P(F<=f) ⽚側
F 境界値 ⽚側
等分散・不等分散
平均
分散
観測数
プールされた分散
仮説平均との差異
⾃由度
t
P(T<=t) ⽚側
t 境界値 ⽚側
P(T<=t) 両側
t 境界値 両側
平均
分散
観測数
⾃由度
観測された分散⽐
P(F<=f) ⽚側
F 境界値 ⽚側
等分散・不等分散
平均
分散
観測数
プールされた分散
仮説平均との差異
⾃由度
t
P(T<=t) ⽚側
t 境界値 ⽚側
P(T<=t) 両側
t 境界値 両側
1
変数1
55.27
236.28
26.00
25.00
0.69
0.19
0.50
等分散
55.27
236.28
26.00
282.50
0.00
45.00
-0.92
0.18
1.68
0.36
2.01
55.27
236.28
26.00
25.00
1.11
0.41
2.07
等分散
55.27
236.28
26.00
225.80
0.00
45.00
-1.28
0.10
1.68
0.21
2.01
55.27
236.28
26.00
25.00
0.77
0.26
0.51
等分散
55.27
236.28
26.00
272.27
0.00
51.00
-0.77
0.22
1.68
0.44
2.01
1
変数2
59.81
340.26
21.00
20.00
59.81
340.26
21.00
60.90
212.69
21.00
20.00
60.90
212.69
21.00
58.78
306.87
27.00
26.00
58.78
306.87
27.00
2
変数1
55.58
246.65
26.00
25.00
0.67
0.17
0.50
等分散
55.58
246.65
26.00
301.00
0.00
45.00
-0.70
0.24
1.68
0.49
2.01
55.58
246.65
26.00
25.00
1.05
0.46
2.07
等分散
55.58
246.65
26.00
241.84
0.00
45.00
-0.60
0.27
1.68
0.55
2.01
55.58
246.65
26.00
25.00
0.90
0.40
0.51
等分散
55.58
246.65
26.00
260.11
0.00
51.00
-0.81
0.21
1.68
0.42
2.01
131
2
変数2
59.14
368.93
21.00
20.00
59.14
368.93
21.00
58.33
235.83
21.00
20.00
58.33
235.83
21.00
59.15
273.05
27.00
26.00
59.15
273.05
27.00
3
変数1
54.31
264.86
26.00
25.00
0.63
0.14
0.50
等分散
54.31
264.86
26.00
333.34
0.00
45.00
-0.85
0.20
1.68
0.40
2.01
54.31
264.86
26.00
25.00
0.84
0.34
0.50
等分散
54.31
264.86
26.00
287.39
0.00
45.00
-0.13
0.45
1.68
0.90
2.01
54.31
264.86
26.00
25.00
1.08
0.42
1.94
等分散
54.31
264.86
26.00
255.10
0.00
51.00
-1.18
0.12
1.68
0.24
2.01
3
変数2
58.86
418.93
21.00
20.00
58.86
418.93
21.00
54.95
315.55
21.00
20.00
54.95
315.55
21.00
59.48
245.72
27.00
26.00
59.48
245.72
27.00
4
変数1
81.38
199.45
26.00
25.00
4.19
0.00
2.07
不等分散
81.38
199.45
26.00
0.00
38.00
-0.95
0.17
1.69
0.35
2.02
81.38
199.45
26.00
25.00
1.09
0.42
2.07
等分散
81.38
199.45
26.00
191.81
0.00
45.00
0.54
0.30
1.68
0.59
2.01
81.38
199.45
26.00
25.00
0.60
0.10
0.51
等分散
81.38
199.45
26.00
268.53
0.00
51.00
0.41
0.34
1.68
0.69
2.01
4
変数2
84.38
47.55
21.00
20.00
84.38
47.55
21.00
79.19
182.26
21.00
20.00
79.19
182.26
21.00
79.56
334.95
27.00
26.00
79.56
334.95
27.00
5
変数1
82.62
197.45
26.00
25.00
1.29
0.28
2.07
等分散
82.62
197.45
26.00
177.63
0.00
45.00
0.27
0.40
1.68
0.79
2.01
82.62
197.45
26.00
25.00
1.28
0.29
2.07
等分散
82.62
197.45
26.00
178.48
0.00
45.00
0.97
0.17
1.68
0.34
2.01
82.62
197.45
26.00
25.00
0.83
0.32
0.51
等分散
82.62
197.45
26.00
218.02
0.00
51.00
0.53
0.30
1.68
0.60
2.01
5
変数2
81.57
152.86
21.00
20.00
81.57
152.86
21.00
78.81
154.76
21.00
20.00
78.81
154.76
21.00
80.48
237.80
27.00
26.00
80.48
237.80
27.00
表 3-2-15(2) FT 検定結果(ジオリスク評価)
分析対象 分析⼿法
F-検定
T-検定
専⾨群と建
設・不動産
F-検定
T-検定
専⾨群と⾦
融リート
F-検定
T-検定
専⾨群と⼀
般
項⽬
平均
分散
観測数
⾃由度
観測された分散⽐
P(F<=f) ⽚側
F 境界値 ⽚側
等分散・不等分散
平均
分散
観測数
プールされた分散
仮説平均との差異
⾃由度
t
P(T<=t) ⽚側
t 境界値 ⽚側
P(T<=t) 両側
t 境界値 両側
平均
分散
観測数
⾃由度
観測された分散⽐
P(F<=f) ⽚側
F 境界値 ⽚側
等分散・不等分散
平均
分散
観測数
プールされた分散
仮説平均との差異
⾃由度
t
P(T<=t) ⽚側
t 境界値 ⽚側
P(T<=t) 両側
t 境界値 両側
平均
分散
観測数
⾃由度
観測された分散⽐
P(F<=f) ⽚側
F 境界値 ⽚側
等分散・不等分散
平均
分散
観測数
プールされた分散
仮説平均との差異
⾃由度
t
P(T<=t) ⽚側
t 境界値 ⽚側
P(T<=t) 両側
t 境界値 両側
6
変数1
46.31
115.66
26.00
25.00
0.74
0.24
0.50
等分散
46.31
115.66
26.00
133.78
0.00
45.00
-1.13
0.13
1.68
0.26
2.01
46.31
115.66
26.00
25.00
0.39
0.01
0.50
不等分散
46.31
115.66
26.00
0.00
32.00
-1.26
0.11
1.69
0.22
2.04
46.31
115.66
26.00
25.00
0.49
0.04
0.51
不等分散
46.31
115.66
26.00
0.00
47.00
-0.30
0.38
1.68
0.76
2.01
6
変数2
50.14
156.43
21.00
20.00
50.14
156.43
21.00
51.71
293.21
21.00
20.00
51.71
293.21
21.00
47.41
235.33
27.00
26.00
47.41
235.33
27.00
7
変数1
77.77
402.58
26.00
25.00
3.29
0.00
2.07
不等分散
77.77
402.58
26.00
0.00
40.00
-1.18
0.12
1.68
0.24
2.02
77.77
402.58
26.00
25.00
5.74
0.00
2.07
不等分散
77.77
402.58
26.00
0.00
35.00
-1.15
0.13
1.69
0.26
2.03
77.77
402.58
26.00
25.00
2.66
0.01
1.94
不等分散
77.77
402.58
26.00
0.00
41.00
-0.99
0.16
1.68
0.33
2.02
132
7
変数2
83.24
122.19
21.00
20.00
83.24
122.19
21.00
82.76
70.19
21.00
20.00
82.76
70.19
21.00
82.33
151.62
27.00
26.00
82.33
151.62
27.00
8
変数1
42.35
174.80
26.00
25.00
0.52
0.06
0.50
等分散
42.35
174.80
26.00
245.74
0.00
45.00
-1.70
0.05
1.68
0.10
2.01
42.35
174.80
26.00
25.00
0.70
0.20
0.50
等分散
42.35
174.80
26.00
207.74
0.00
45.00
-0.12
0.45
1.68
0.90
2.01
42.35
174.80
26.00
25.00
0.74
0.23
0.51
等分散
42.35
174.80
26.00
206.00
0.00
51.00
-1.73
0.04
1.68
0.09
2.01
8
変数2
50.14
334.43
21.00
20.00
50.14
334.43
21.00
42.86
248.93
21.00
20.00
42.86
248.93
21.00
49.19
236.00
27.00
26.00
49.19
236.00
27.00
9
変数1
56.62
81.85
26.00
25.00
0.50
0.05
0.50
等分散
56.62
81.85
26.00
117.94
0.00
45.00
-1.18
0.12
1.68
0.24
2.01
56.62
81.85
26.00
25.00
0.36
0.01
0.50
不等分散
56.62
81.85
26.00
0.00
31.00
1.61
0.06
1.70
0.12
2.04
56.62
81.85
26.00
25.00
0.79
0.27
0.51
等分散
56.62
81.85
26.00
93.23
0.00
51.00
-1.11
0.14
1.68
0.27
2.01
9
変数2
60.38
163.05
21.00
20.00
60.38
163.05
21.00
50.57
230.36
21.00
20.00
50.57
230.36
21.00
59.56
104.18
27.00
26.00
59.56
104.18
27.00
10
変数1
84.73
246.28
26.00
25.00
0.92
0.42
0.50
等分散
84.73
246.28
26.00
255.51
0.00
45.00
0.07
0.47
1.68
0.94
2.01
84.73
246.28
26.00
25.00
5.84
0.00
2.07
不等分散
84.73
246.28
26.00
0.00
35.00
-0.74
0.23
1.69
0.46
2.03
84.73
246.28
26.00
25.00
1.15
0.36
1.94
等分散
84.73
246.28
26.00
229.48
0.00
51.00
0.02
0.49
1.68
0.98
2.01
10
変数2
84.38
267.05
21.00
20.00
84.38
267.05
21.00
87.24
42.19
21.00
20.00
87.24
42.19
21.00
84.63
213.32
27.00
26.00
84.63
213.32
27.00
表 3-2-15(3) FT 検定結果(ジオリスク評価)
分析対象 分析⼿法
F-検定
建設・不動
産と⾦融リー
ト
T-検定
F-検定
T-検定
建設・不動
産と⼀般
F-検定
T-検定
⾦融・リート
と⼀般
項⽬
平均
分散
観測数
⾃由度
観測された分散⽐
P(F<=f) ⽚側
F 境界値 ⽚側
等分散・不等分散
平均
分散
観測数
プールされた分散
仮説平均との差異
⾃由度
t
P(T<=t) ⽚側
t 境界値 ⽚側
P(T<=t) 両側
t 境界値 両側
平均
分散
観測数
⾃由度
観測された分散⽐
P(F<=f) ⽚側
F 境界値 ⽚側
等分散・不等分散
平均
分散
観測数
プールされた分散
仮説平均との差異
⾃由度
t
P(T<=t) ⽚側
t 境界値 ⽚側
P(T<=t) 両側
t 境界値 両側
平均
分散
観測数
⾃由度
観測された分散⽐
P(F<=f) ⽚側
F 境界値 ⽚側
等分散・不等分散
平均
分散
観測数
プールされた分散
仮説平均との差異
⾃由度
t
P(T<=t) ⽚側
t 境界値 ⽚側
P(T<=t) 両側
t 境界値 両側
1
変数1
59.81
340.26
21.00
20.00
1.60
0.15
2.12
等分散
59.81
340.26
21.00
276.48
0.00
40.00
-0.21
0.42
1.68
0.83
2.02
59.81
340.26
21.00
20.00
1.11
0.40
1.99
等分散
59.81
340.26
21.00
321.39
0.00
46.00
0.20
0.42
1.68
0.84
2.01
60.90
212.69
21.00
20.00
0.69
0.20
0.48
等分散
60.90
212.69
21.00
265.92
0.00
46.00
0.45
0.33
1.68
0.66
2.01
1
変数2
60.90
212.69
21.00
20.00
60.90
212.69
21.00
58.78
306.87
27.00
26.00
58.78
306.87
27.00
58.78
306.87
27.00
26.00
58.78
306.87
27.00
2
変数1
59.14
368.93
21.00
20.00
1.56
0.16
2.12
等分散
59.14
368.93
21.00
302.38
0.00
40.00
0.15
0.44
1.68
0.88
2.02
59.14
368.93
21.00
20.00
1.35
0.23
1.99
等分散
59.14
368.93
21.00
314.74
0.00
46.00
0.00
0.50
1.68
1.00
2.01
58.33
235.83
21.00
20.00
0.86
0.37
0.48
等分散
58.33
235.83
21.00
256.87
0.00
46.00
-0.17
0.43
1.68
0.86
2.01
133
2
変数2
58.33
235.83
21.00
20.00
58.33
235.83
21.00
59.15
273.05
27.00
26.00
59.15
273.05
27.00
59.15
273.05
27.00
26.00
59.15
273.05
27.00
3
変数1
58.86
418.93
21.00
20.00
1.33
0.27
2.12
等分散
58.86
418.93
21.00
367.24
0.00
40.00
0.66
0.26
1.68
0.51
2.02
58.86
418.93
21.00
20.00
1.70
0.10
1.99
等分散
58.86
418.93
21.00
321.03
0.00
46.00
-0.12
0.45
1.68
0.91
2.01
54.95
315.55
21.00
20.00
1.28
0.27
1.99
等分散
54.95
315.55
21.00
276.08
0.00
46.00
-0.94
0.18
1.68
0.35
2.01
3
変数2
54.95
315.55
21.00
20.00
54.95
315.55
21.00
59.48
245.72
27.00
26.00
59.48
245.72
27.00
59.48
245.72
27.00
26.00
59.48
245.72
27.00
4
変数1
84.38
47.55
21.00
20.00
0.26
0.00
0.47
不等分散
84.38
47.55
21.00
0.00
30.00
1.57
0.06
1.70
0.13
2.04
84.38
47.55
21.00
20.00
0.14
0.00
0.48
不等分散
84.38
47.55
21.00
0.00
35.00
1.26
0.11
1.69
0.22
2.03
79.19
182.26
21.00
20.00
0.54
0.08
0.48
等分散
79.19
182.26
21.00
268.56
0.00
46.00
-0.08
0.47
1.68
0.94
2.01
4
変数2
79.19
182.26
21.00
20.00
79.19
182.26
21.00
79.56
334.95
27.00
26.00
79.56
334.95
27.00
79.56
334.95
27.00
26.00
79.56
334.95
27.00
5
変数1
81.57
152.86
21.00
20.00
0.99
0.49
0.47
等分散
81.57
152.86
21.00
153.81
0.00
40.00
0.72
0.24
1.68
0.47
2.02
81.57
152.86
21.00
20.00
0.64
0.16
0.48
等分散
81.57
152.86
21.00
200.87
0.00
46.00
0.26
0.40
1.68
0.79
2.01
78.81
154.76
21.00
20.00
0.65
0.16
0.48
等分散
78.81
154.76
21.00
201.70
0.00
46.00
-0.40
0.34
1.68
0.69
2.01
5
変数2
78.81
154.76
21.00
20.00
78.81
154.76
21.00
80.48
237.80
27.00
26.00
80.48
237.80
27.00
80.48
237.80
27.00
26.00
80.48
237.80
27.00
表 3-2-15(4) FT 検定結果(ジオリスク評価)
分析対象 分析⼿法
F-検定
建設・不動
産と⾦融リー
ト
T-検定
F-検定
T-検定
建設・不動
産と⼀般
F-検定
T-検定
⾦融・リート
と⼀般
項⽬
平均
分散
観測数
⾃由度
観測された分散⽐
P(F<=f) ⽚側
F 境界値 ⽚側
等分散・不等分散
平均
分散
観測数
プールされた分散
仮説平均との差異
⾃由度
t
P(T<=t) ⽚側
t 境界値 ⽚側
P(T<=t) 両側
t 境界値 両側
平均
分散
観測数
⾃由度
観測された分散⽐
P(F<=f) ⽚側
F 境界値 ⽚側
等分散・不等分散
平均
分散
観測数
プールされた分散
仮説平均との差異
⾃由度
t
P(T<=t) ⽚側
t 境界値 ⽚側
P(T<=t) 両側
t 境界値 両側
平均
分散
観測数
⾃由度
観測された分散⽐
P(F<=f) ⽚側
F 境界値 ⽚側
等分散・不等分散
平均
分散
観測数
プールされた分散
仮説平均との差異
⾃由度
t
P(T<=t) ⽚側
t 境界値 ⽚側
P(T<=t) 両側
t 境界値 両側
6
変数1
50.14
156.43
21.00
20.00
0.53
0.08
0.47
等分散
50.14
156.43
21.00
224.82
0.00
40.00
-0.34
0.37
1.68
0.74
2.02
50.14
156.43
21.00
20.00
0.66
0.18
0.48
等分散
50.14
156.43
21.00
201.02
0.00
46.00
0.66
0.26
1.68
0.51
2.01
51.71
293.21
21.00
20.00
1.25
0.30
1.99
等分散
51.71
293.21
21.00
260.50
0.00
46.00
0.92
0.18
1.68
0.36
2.01
6
変数2
51.71
293.21
21.00
20.00
51.71
293.21
21.00
47.41
235.33
27.00
26.00
47.41
235.33
27.00
47.41
235.33
27.00
26.00
47.41
235.33
27.00
7
変数1
83.24
122.19
21.00
20.00
1.74
0.11
2.12
等分散
83.24
122.19
21.00
96.19
0.00
40.00
0.16
0.44
1.68
0.88
2.02
83.24
122.19
21.00
20.00
0.81
0.31
0.48
等分散
83.24
122.19
21.00
138.82
0.00
46.00
0.26
0.40
1.68
0.79
2.01
82.76
70.19
21.00
20.00
0.46
0.04
0.48
不等分散
82.76
70.19
21.00
0.00
45.00
0.14
0.44
1.68
0.89
2.01
134
7
変数2
82.76
70.19
21.00
20.00
82.76
70.19
21.00
82.33
151.62
27.00
26.00
82.33
151.62
27.00
82.33
151.62
27.00
26.00
82.33
151.62
27.00
8
変数1
50.14
334.43
21.00
20.00
1.34
0.26
2.12
等分散
50.14
334.43
21.00
291.68
0.00
40.00
1.38
0.09
1.68
0.17
2.02
50.14
334.43
21.00
20.00
1.42
0.20
1.99
等分散
50.14
334.43
21.00
278.80
0.00
46.00
0.20
0.42
1.68
0.84
2.01
42.86
248.93
21.00
20.00
1.05
0.44
1.99
等分散
42.86
248.93
21.00
241.62
0.00
46.00
-1.40
0.08
1.68
0.17
2.01
8
変数2
42.86
248.93
21.00
20.00
42.86
248.93
21.00
49.19
236.00
27.00
26.00
49.19
236.00
27.00
49.19
236.00
27.00
26.00
49.19
236.00
27.00
9
変数1
60.38
163.05
21.00
20.00
0.71
0.22
0.47
等分散
60.38
163.05
21.00
196.70
0.00
40.00
2.27
0.01
1.68
0.03
2.02
60.38
163.05
21.00
20.00
1.57
0.14
1.99
等分散
60.38
163.05
21.00
129.77
0.00
46.00
0.25
0.40
1.68
0.80
2.01
50.57
230.36
21.00
20.00
2.21
0.03
1.99
不等分散
50.57
230.36
21.00
0.00
33.00
-2.33
0.01
1.69
0.03
2.03
9
変数2
50.57
230.36
21.00
20.00
50.57
230.36
21.00
59.56
104.18
27.00
26.00
59.56
104.18
27.00
59.56
104.18
27.00
26.00
59.56
104.18
27.00
10
変数1
84.38
267.05
21.00
20.00
6.33
0.00
2.12
不等分散
84.38
267.05
21.00
0.00
26.00
-0.74
0.23
1.71
0.46
2.06
84.38
267.05
21.00
20.00
1.25
0.29
1.99
等分散
84.38
267.05
21.00
236.68
0.00
46.00
-0.06
0.48
1.68
0.96
2.01
87.24
42.19
21.00
20.00
0.20
0.00
0.48
不等分散
87.24
42.19
21.00
0.00
38.00
0.83
0.21
1.69
0.41
2.02
10
変数2
87.24
42.19
21.00
20.00
87.24
42.19
21.00
84.63
213.32
27.00
26.00
84.63
213.32
27.00
84.63
213.32
27.00
26.00
84.63
213.32
27.00
表 3-2-16(1) FT 検定結果(利便性評価)
分析対象 分析⼿法
F-検定
T-検定
専⾨群と建
設・不動産
F-検定
T-検定
専⾨群と⾦
融リート
F-検定
T-検定
専⾨群と⼀
般
項⽬
平均
分散
観測数
⾃由度
観測された分散⽐
P(F<=f) ⽚側
F 境界値 ⽚側
等分散・不等分散
平均
分散
観測数
プールされた分散
仮説平均との差異
⾃由度
t
P(T<=t) ⽚側
t 境界値 ⽚側
P(T<=t) 両側
t 境界値 両側
平均
分散
観測数
⾃由度
観測された分散⽐
P(F<=f) ⽚側
F 境界値 ⽚側
等分散・不等分散
平均
分散
観測数
プールされた分散
仮説平均との差異
⾃由度
t
P(T<=t) ⽚側
t 境界値 ⽚側
P(T<=t) 両側
t 境界値 両側
平均
分散
観測数
⾃由度
観測された分散⽐
P(F<=f) ⽚側
F 境界値 ⽚側
等分散・不等分散
平均
分散
観測数
プールされた分散
仮説平均との差異
⾃由度
t
P(T<=t) ⽚側
t 境界値 ⽚側
P(T<=t) 両側
t 境界値 両側
1
変数1
72.62
146.65
26.00
25.00
1.18
0.35
2.07
等分散
72.62
146.65
26.00
136.55
0.00
45.00
0.14
0.45
1.68
0.89
2.01
72.62
146.65
26.00
25.00
1.74
0.11
2.07
等分散
72.62
146.65
26.00
118.95
0.00
45.00
-0.64
0.26
1.68
0.52
2.01
72.62
146.65
26.00
25.00
0.84
0.34
0.51
等分散
72.62
146.65
26.00
160.48
0.00
51.00
0.01
0.50
1.68
0.99
2.01
1
変数2
72.14
123.93
21.00
20.00
72.14
123.93
21.00
74.67
84.33
21.00
20.00
74.67
84.33
21.00
72.59
173.79
27.00
26.00
72.59
173.79
27.00
2
変数1
72.46
143.54
26.00
25.00
0.84
0.33
0.50
等分散
72.46
143.54
26.00
155.83
0.00
45.00
0.15
0.44
1.68
0.88
2.01
72.46
143.54
26.00
25.00
2.04
0.05
2.07
等分散
72.46
143.54
26.00
110.94
0.00
45.00
0.23
0.41
1.68
0.82
2.01
72.46
143.54
26.00
25.00
0.98
0.48
0.51
等分散
72.46
143.54
26.00
145.02
0.00
51.00
0.18
0.43
1.68
0.85
2.01
135
2
変数2
71.90
171.19
21.00
20.00
71.90
171.19
21.00
71.76
70.19
21.00
20.00
71.76
70.19
21.00
71.85
146.44
27.00
26.00
71.85
146.44
27.00
3
変数1
71.85
148.22
26.00
25.00
0.58
0.10
0.50
等分散
71.85
148.22
26.00
196.20
0.00
45.00
0.51
0.31
1.68
0.61
2.01
71.85
148.22
26.00
25.00
1.73
0.11
2.07
等分散
71.85
148.22
26.00
120.44
0.00
45.00
-0.76
0.23
1.68
0.45
2.01
71.85
148.22
26.00
25.00
0.65
0.15
0.51
等分散
71.85
148.22
26.00
188.27
0.00
51.00
0.39
0.35
1.68
0.70
2.01
3
変数2
69.76
256.19
21.00
20.00
69.76
256.19
21.00
74.29
85.71
21.00
20.00
74.29
85.71
21.00
70.37
226.78
27.00
26.00
70.37
226.78
27.00
4
変数1
41.27
205.48
26.00
25.00
2.99
0.01
2.07
不等分散
41.27
205.48
26.00
0.00
41.00
-0.29
0.39
1.68
0.77
2.02
41.27
205.48
26.00
25.00
1.71
0.11
2.07
等分散
41.27
205.48
26.00
167.65
0.00
45.00
-1.09
0.14
1.68
0.28
2.01
41.27
205.48
26.00
25.00
2.04
0.04
1.94
不等分散
41.27
205.48
26.00
0.00
45.00
0.21
0.42
1.68
0.84
2.01
4
変数2
42.24
68.69
21.00
20.00
42.24
68.69
21.00
45.43
120.36
21.00
20.00
45.43
120.36
21.00
40.56
100.64
27.00
26.00
40.56
100.64
27.00
5
変数1
44.73
189.08
26.00
25.00
2.99
0.01
2.07
不等分散
44.73
189.08
26.00
0.00
41.00
-0.74
0.23
1.68
0.47
2.02
44.73
189.08
26.00
25.00
1.77
0.10
2.07
等分散
44.73
189.08
26.00
152.50
0.00
45.00
-0.95
0.17
1.68
0.34
2.01
44.73
189.08
26.00
25.00
2.99
0.00
1.94
不等分散
44.73
189.08
26.00
0.00
40.00
0.03
0.49
1.68
0.97
2.02
5
変数2
47.10
63.19
21.00
20.00
47.10
63.19
21.00
48.19
106.76
21.00
20.00
48.19
106.76
21.00
44.63
63.32
27.00
26.00
44.63
63.32
27.00
表 3-2-16(2) FT 検定結果(利便性評価)
分析対象 分析⼿法
F-検定
T-検定
専⾨群と建
設・不動産
F-検定
T-検定
専⾨群と⾦
融リート
F-検定
T-検定
専⾨群と⼀
般
項⽬
平均
分散
観測数
⾃由度
観測された分散⽐
P(F<=f) ⽚側
F 境界値 ⽚側
等分散・不等分散
平均
分散
観測数
プールされた分散
仮説平均との差異
⾃由度
t
P(T<=t) ⽚側
t 境界値 ⽚側
P(T<=t) 両側
t 境界値 両側
平均
分散
観測数
⾃由度
観測された分散⽐
P(F<=f) ⽚側
F 境界値 ⽚側
等分散・不等分散
平均
分散
観測数
プールされた分散
仮説平均との差異
⾃由度
t
P(T<=t) ⽚側
t 境界値 ⽚側
P(T<=t) 両側
t 境界値 両側
平均
分散
観測数
⾃由度
観測された分散⽐
P(F<=f) ⽚側
F 境界値 ⽚側
等分散・不等分散
平均
分散
観測数
プールされた分散
仮説平均との差異
⾃由度
t
P(T<=t) ⽚側
t 境界値 ⽚側
P(T<=t) 両側
t 境界値 両側
6
変数1
42.81
107.36
26.00
25.00
2.87
0.01
2.07
不等分散
42.81
107.36
26.00
0.00
42.00
0.80
0.21
1.68
0.43
2.02
42.81
107.36
26.00
25.00
0.90
0.40
0.50
等分散
42.81
107.36
26.00
112.46
0.00
45.00
2.62
0.01
1.68
0.01
2.01
42.81
107.36
26.00
25.00
1.03
0.47
1.94
等分散
42.81
107.36
26.00
105.74
0.00
51.00
1.74
0.04
1.68
0.09
2.01
6
変数2
40.86
37.43
21.00
20.00
40.86
37.43
21.00
34.67
118.83
21.00
20.00
34.67
118.83
21.00
37.89
104.18
27.00
26.00
37.89
104.18
27.00
7
変数1
41.81
138.16
26.00
25.00
2.24
0.04
2.07
不等分散
41.81
138.16
26.00
0.00
44.00
-0.48
0.32
1.68
0.63
2.02
41.81
138.16
26.00
25.00
0.56
0.08
0.50
等分散
41.81
138.16
26.00
186.43
0.00
45.00
1.50
0.07
1.68
0.14
2.01
41.81
138.16
26.00
25.00
1.25
0.29
1.94
等分散
41.81
138.16
26.00
123.94
0.00
51.00
0.23
0.41
1.68
0.82
2.01
136
7
変数2
43.19
61.76
21.00
20.00
43.19
61.76
21.00
35.81
246.76
21.00
20.00
35.81
246.76
21.00
41.11
110.26
27.00
26.00
41.11
110.26
27.00
8
変数1
80.69
62.06
26.00
25.00
1.17
0.36
2.07
等分散
80.69
62.06
26.00
57.96
0.00
45.00
0.91
0.18
1.68
0.37
2.01
80.69
62.06
26.00
25.00
0.47
0.04
0.50
不等分散
80.69
62.06
26.00
0.00
34.00
3.36
0.00
1.69
0.00
2.03
80.69
62.06
26.00
25.00
0.89
0.38
0.51
等分散
80.69
62.06
26.00
66.04
0.00
51.00
1.55
0.06
1.68
0.13
2.01
8
変数2
78.67
52.83
21.00
20.00
78.67
52.83
21.00
70.81
131.26
21.00
20.00
70.81
131.26
21.00
77.22
69.87
27.00
26.00
77.22
69.87
27.00
9
変数1
80.42
71.21
26.00
25.00
1.73
0.11
2.07
等分散
80.42
71.21
26.00
57.81
0.00
45.00
0.81
0.21
1.68
0.42
2.01
80.42
71.21
26.00
25.00
0.75
0.24
0.50
等分散
80.42
71.21
26.00
82.03
0.00
45.00
1.90
0.03
1.68
0.06
2.01
80.42
71.21
26.00
25.00
0.68
0.17
0.51
等分散
80.42
71.21
26.00
88.41
0.00
51.00
2.27
0.01
1.68
0.03
2.01
9
変数2
78.62
41.05
21.00
20.00
78.62
41.05
21.00
75.38
95.55
21.00
20.00
75.38
95.55
21.00
74.56
104.95
27.00
26.00
74.56
104.95
27.00
10
変数1
40.73
111.16
26.00
25.00
3.59
0.00
2.07
不等分散
40.73
111.16
26.00
0.00
39.00
-0.95
0.17
1.68
0.35
2.02
40.73
111.16
26.00
25.00
0.53
0.07
0.50
等分散
40.73
111.16
26.00
154.35
0.00
45.00
-2.45
0.01
1.68
0.02
2.01
40.73
111.16
26.00
25.00
1.62
0.11
1.94
等分散
40.73
111.16
26.00
89.50
0.00
51.00
0.00
0.50
1.68
1.00
2.01
10
変数2
43.00
31.00
21.00
20.00
43.00
31.00
21.00
49.67
208.33
21.00
20.00
49.67
208.33
21.00
40.74
68.66
27.00
26.00
40.74
68.66
27.00
表 3-2-16(3) FT 検定結果(利便性評価)
分析対象 分析⼿法
F-検定
建設・不動
産と⾦融リー
ト
T-検定
F-検定
T-検定
建設・不動
産と⼀般
F-検定
T-検定
⾦融・リート
と⼀般
項⽬
平均
分散
観測数
⾃由度
観測された分散⽐
P(F<=f) ⽚側
F 境界値 ⽚側
等分散・不等分散
平均
分散
観測数
プールされた分散
仮説平均との差異
⾃由度
t
P(T<=t) ⽚側
t 境界値 ⽚側
P(T<=t) 両側
t 境界値 両側
平均
分散
観測数
⾃由度
観測された分散⽐
P(F<=f) ⽚側
F 境界値 ⽚側
等分散・不等分散
平均
分散
観測数
プールされた分散
仮説平均との差異
⾃由度
t
P(T<=t) ⽚側
t 境界値 ⽚側
P(T<=t) 両側
t 境界値 両側
平均
分散
観測数
⾃由度
観測された分散⽐
P(F<=f) ⽚側
F 境界値 ⽚側
等分散・不等分散
平均
分散
観測数
プールされた分散
仮説平均との差異
⾃由度
t
P(T<=t) ⽚側
t 境界値 ⽚側
P(T<=t) 両側
t 境界値 両側
1
変数1
72.14
123.93
21.00
20.00
1.47
0.20
2.12
等分散
72.14
123.93
21.00
104.13
0.00
40.00
-0.80
0.21
1.68
0.43
2.02
72.14
123.93
21.00
20.00
0.71
0.22
0.48
等分散
72.14
123.93
21.00
152.11
0.00
46.00
-0.13
0.45
1.68
0.90
2.01
74.67
84.33
21.00
20.00
0.49
0.05
0.48
等分散
74.67
84.33
21.00
134.90
0.00
46.00
0.61
0.27
1.68
0.54
2.01
1
変数2
74.67
84.33
21.00
20.00
74.67
84.33
21.00
72.59
173.79
27.00
26.00
72.59
173.79
27.00
72.59
173.79
27.00
26.00
72.59
173.79
27.00
2
変数1
71.90
171.19
21.00
20.00
2.44
0.03
2.12
不等分散
71.90
171.19
21.00
0.00
34.00
0.04
0.48
1.69
0.97
2.03
71.90
171.19
21.00
20.00
1.17
0.35
1.99
等分散
71.90
171.19
21.00
157.20
0.00
46.00
0.01
0.49
1.68
0.99
2.01
71.76
70.19
21.00
20.00
0.48
0.05
0.48
不等分散
71.76
70.19
21.00
0.00
45.00
-0.03
0.49
1.68
0.98
2.01
137
2
変数2
71.76
70.19
21.00
20.00
71.76
70.19
21.00
71.85
146.44
27.00
26.00
71.85
146.44
27.00
71.85
146.44
27.00
26.00
71.85
146.44
27.00
3
変数1
69.76
256.19
21.00
20.00
2.99
0.01
2.12
不等分散
69.76
256.19
21.00
0.00
32.00
-1.12
0.14
1.69
0.27
2.04
69.76
256.19
21.00
20.00
1.13
0.38
1.99
等分散
69.76
256.19
21.00
239.57
0.00
46.00
-0.14
0.45
1.68
0.89
2.01
74.29
85.71
21.00
20.00
0.38
0.01
0.48
不等分散
74.29
85.71
21.00
0.00
44.00
1.11
0.14
1.68
0.27
2.02
3
変数2
74.29
85.71
21.00
20.00
74.29
85.71
21.00
70.37
226.78
27.00
26.00
70.37
226.78
27.00
70.37
226.78
27.00
26.00
70.37
226.78
27.00
4
変数1
42.24
68.69
21.00
20.00
0.57
0.11
0.47
等分散
42.24
68.69
21.00
94.52
0.00
40.00
-1.06
0.15
1.68
0.29
2.02
42.24
68.69
21.00
20.00
0.68
0.19
0.48
等分散
42.24
68.69
21.00
86.75
0.00
46.00
0.62
0.27
1.68
0.54
2.01
45.43
120.36
21.00
20.00
1.20
0.33
1.99
等分散
45.43
120.36
21.00
109.21
0.00
46.00
1.60
0.06
1.68
0.12
2.01
4
変数2
45.43
120.36
21.00
20.00
45.43
120.36
21.00
40.56
100.64
27.00
26.00
40.56
100.64
27.00
40.56
100.64
27.00
26.00
40.56
100.64
27.00
5
変数1
47.10
63.19
21.00
20.00
0.59
0.12
0.47
等分散
47.10
63.19
21.00
84.98
0.00
40.00
-0.38
0.35
1.68
0.70
2.02
47.10
63.19
21.00
20.00
1.00
0.51
0.48
等分散
47.10
63.19
21.00
63.26
0.00
46.00
1.07
0.15
1.68
0.29
2.01
48.19
106.76
21.00
20.00
1.69
0.10
1.99
等分散
48.19
106.76
21.00
82.21
0.00
46.00
1.35
0.09
1.68
0.18
2.01
5
変数2
48.19
106.76
21.00
20.00
48.19
106.76
21.00
44.63
63.32
27.00
26.00
44.63
63.32
27.00
44.63
63.32
27.00
26.00
44.63
63.32
27.00
表 3-2-16(4) FT 検定結果(利便性評価)
分析対象 分析⼿法
F-検定
建設・不動
産と⾦融リー
ト
T-検定
F-検定
T-検定
建設・不動
産と⼀般
F-検定
T-検定
⾦融・リート
と⼀般
項⽬
平均
分散
観測数
⾃由度
観測された分散⽐
P(F<=f) ⽚側
F 境界値 ⽚側
等分散・不等分散
平均
分散
観測数
プールされた分散
仮説平均との差異
⾃由度
t
P(T<=t) ⽚側
t 境界値 ⽚側
P(T<=t) 両側
t 境界値 両側
平均
分散
観測数
⾃由度
観測された分散⽐
P(F<=f) ⽚側
F 境界値 ⽚側
等分散・不等分散
平均
分散
観測数
プールされた分散
仮説平均との差異
⾃由度
t
P(T<=t) ⽚側
t 境界値 ⽚側
P(T<=t) 両側
t 境界値 両側
平均
分散
観測数
⾃由度
観測された分散⽐
P(F<=f) ⽚側
F 境界値 ⽚側
等分散・不等分散
平均
分散
観測数
プールされた分散
仮説平均との差異
⾃由度
t
P(T<=t) ⽚側
t 境界値 ⽚側
P(T<=t) 両側
t 境界値 両側
6
変数1
40.86
37.43
21.00
20.00
0.31
0.01
0.47
不等分散
40.86
37.43
21.00
0.00
31.00
2.27
0.02
1.70
0.03
2.04
40.86
37.43
21.00
20.00
0.36
0.01
0.48
不等分散
40.86
37.43
21.00
0.00
44.00
1.25
0.11
1.68
0.22
2.02
34.67
118.83
21.00
20.00
1.14
0.37
1.99
等分散
34.67
118.83
21.00
110.55
0.00
46.00
-1.05
0.15
1.68
0.30
2.01
6
変数2
34.67
118.83
21.00
20.00
34.67
118.83
21.00
37.89
104.18
27.00
26.00
37.89
104.18
27.00
37.89
104.18
27.00
26.00
37.89
104.18
27.00
7
変数1
43.19
61.76
21.00
20.00
0.25
0.00
0.47
不等分散
43.19
61.76
21.00
0.00
29.00
1.93
0.03
1.70
0.06
2.05
43.19
61.76
21.00
20.00
0.56
0.09
0.48
等分散
43.19
61.76
21.00
89.17
0.00
46.00
0.76
0.23
1.68
0.45
2.01
35.81
246.76
21.00
20.00
2.24
0.03
1.99
不等分散
35.81
246.76
21.00
0.00
33.00
-1.33
0.10
1.69
0.19
2.03
138
7
変数2
35.81
246.76
21.00
20.00
35.81
246.76
21.00
41.11
110.26
27.00
26.00
41.11
110.26
27.00
41.11
110.26
27.00
26.00
41.11
110.26
27.00
8
変数1
78.67
52.83
21.00
20.00
0.40
0.02
0.47
不等分散
78.67
52.83
21.00
0.00
34.00
2.65
0.01
1.69
0.01
2.03
78.67
52.83
21.00
20.00
0.76
0.26
0.48
等分散
78.67
52.83
21.00
62.46
0.00
46.00
0.63
0.27
1.68
0.53
2.01
70.81
131.26
21.00
20.00
1.88
0.07
1.99
等分散
70.81
131.26
21.00
96.56
0.00
46.00
-2.24
0.01
1.68
0.03
2.01
8
変数2
70.81
131.26
21.00
20.00
70.81
131.26
21.00
77.22
69.87
27.00
26.00
77.22
69.87
27.00
77.22
69.87
27.00
26.00
77.22
69.87
27.00
9
変数1
78.62
41.05
21.00
20.00
0.43
0.03
0.47
不等分散
78.62
41.05
21.00
0.00
35.00
1.27
0.11
1.69
0.21
2.03
78.62
41.05
21.00
20.00
0.39
0.02
0.48
不等分散
78.62
41.05
21.00
0.00
44.00
1.68
0.05
1.68
0.10
2.02
75.38
95.55
21.00
20.00
0.91
0.42
0.48
等分散
75.38
95.55
21.00
100.86
0.00
46.00
0.28
0.39
1.68
0.78
2.01
9
変数2
75.38
95.55
21.00
20.00
75.38
95.55
21.00
74.56
104.95
27.00
26.00
74.56
104.95
27.00
74.56
104.95
27.00
26.00
74.56
104.95
27.00
10
変数1
43.00
31.00
21.00
20.00
0.15
0.00
0.47
不等分散
43.00
31.00
21.00
0.00
26.00
-1.97
0.03
1.71
0.06
2.06
43.00
31.00
21.00
20.00
0.45
0.04
0.48
不等分散
43.00
31.00
21.00
0.00
45.00
1.13
0.13
1.68
0.27
2.01
49.67
208.33
21.00
20.00
3.03
0.00
1.99
不等分散
49.67
208.33
21.00
0.00
30.00
2.53
0.01
1.70
0.02
2.04
10
変数2
49.67
208.33
21.00
20.00
49.67
208.33
21.00
40.74
68.66
27.00
26.00
40.74
68.66
27.00
40.74
68.66
27.00
26.00
40.74
68.66
27.00
分析結果を F・T 検定 P 値だけで整理した表を表 3-2-17~表 3-2-20 に示す。
表 3-2-17 F・T 検定 P 値比較(総合評価)
1
2
3
4
5
F 検定P( F <=f ) 片側
0 .1 4
0 .1 0
0 .0 8
0 .3 4
0 .1 3
T検定P( T<=t) 両側
0 .9 0
0 .9 8
0 .8 9
0 .2 6
0 .0 6
F 検定P( F <=f ) 片側
0 .3 7
0 .4 4
0 .4 2
0 .4 3
0 .4 4
T検定P( T<=t) 両側
0 .1 0
0 .3 5
0 .0 9
0 .3 9
0 .6 1
F 検定P( F <=f ) 片側
0 .4 3
0 .4 9
0 .4 3
0 .4 9
0 .3 0
T検定P( T<=t) 両側
0 .6 1
0 .5 8
0 .4 5
0 .2 2
0 .5 8
F 検定P( F <=f ) 片側
0 .2 5
0 .0 9
0 .0 6
0 .4 1
0 .1 1
T検定P( T<=t) 両側
0 .2 1
0 .4 6
0 .2 2
0 .0 6
0 .0 2
F 検定P( F <=f ) 片側
0 .1 8
0 .1 0
0 .1 0
0 .3 3
0 .2 5
T検定P( T<=t) 両側
0 .7 6
0 .6 7
0 .6 3
0 .0 2
0 .0 1
F 検定P( F <=f ) 片側
0 .4 3
0 .4 5
0 .3 6
0 .4 2
0 .2 6
T検定P( T<=t) 両側
0 .2 4
0 .6 7
0 .3 3
0 .7 5
0 .9 8
6
7
8
9
10
F 検定P( F <=f ) 片側
0 .3 5
0 .2 1
0 .1 9
0 .3 5
0 .2 9
T検定P( T<=t) 両側
0 .8 1
0 .1 6
0 .6 1
0 .9 3
0 .1 0
F 検定P( F <=f ) 片側
0 .1 5
0 .0 2
0 .2 9
0 .4 8
0 .2 5
T検定P( T<=t) 両側
0 .3 3
0 .1 8
0 .4 4
0 .9 4
0 .2 0
F 検定P( F <=f ) 片側
0 .2 1
0 .4 0
0 .1 4
0 .3 4
0 .2 8
T検定P( T<=t) 両側
0 .3 7
0 .6 4
0 .9 7
0 .4 3
0 .4 2
F 検定P( F <=f ) 片側
0 .0 9
0 .0 0
0 .3 8
0 .3 5
0 .1 2
T検定P( T<=t) 両側
0 .2 5
0 .0 2
0 .2 7
0 .8 8
0 .8 8
F 検定P( F <=f ) 片側
0 .1 3
0 .2 8
0 .0 3
0 .5 0
0 .4 9
T検定P( T<=t) 両側
0 .2 8
0 .0 6
0 .6 1
0 .4 3
0 .0 1
F 検定P( F <=f ) 片側
0 .3 9
0 .0 1
0 .0 6
0 .3 4
0 .1 1
T検定P( T<=t) 両側
0 .8 9
0 .2 9
0 .3 7
0 .5 1
0 .0 4
対象地番号
専門群と建設・ 不動産
専門群と金融リート
専門群と一般
建設・ 不動産と金融リート
建設・不動産と一般
金融・リートと一般
対象地番号
専門群と建設・ 不動産
専門群と金融リート
専門群と一般
建設・ 不動産と金融リート
建設・不動産と一般
金融・リートと一般
総合評価ではどの分野同士の比較でも、浦安市 3 箇所、東京都 2 箇所、取手の評価で分
野同士の評価の傾向に相違がない。一方、八王子、川越、牛久、町田で専門家群との比較
を除き、評価の傾向に相違が見られる。
139
表 3-2-18 F・T 検定 P 値比較(液状化評価)
1
2
3
4
5
F 検定P( F <=f ) 片側
0 .4 7
0.4 7
0 .42
0.0 0
0.0 1
T検定P( T<=t) 両側
0 .7 0
0.8 6
0 .76
0.2 3
0.6 7
F 検定P( F <=f ) 片側
0 .3 2
0.5 0
0 .27
0.0 0
0.3 2
T検定P( T<=t) 両側
0 .3 2
0.0 2
0 .02
0.3 0
0.1 3
F 検定P( F <=f ) 片側
0 .4 0
0.3 5
0 .44
0.3 9
0.3 8
T検定P( T<=t) 両側
0 .7 6
0.9 2
0 .77
0.7 1
0.6 2
F 検定P( F <=f ) 片側
0 .3 5
0.4 8
0 .35
0.2 6
0.0 0
T検定P( T<=t) 両側
0 .2 0
0.0 2
0 .01
0.7 8
0.0 4
F 検定P( F <=f ) 片側
0 .3 8
0.3 9
0 .36
0.0 0
0.0 0
T検定P( T<=t) 両側
0 .9 1
0.9 3
0 .96
0.1 0
0.3 2
F 検定P( F <=f ) 片側
0 .2 4
0.3 6
0 .22
0.0 0
0.4 3
T検定P( T<=t) 両側
0 .2 0
0.0 1
0 .01
0.1 4
0.2 9
6
7
8
9
10
F 検定P( F <=f ) 片側
0 .2 9
0.4 6
0 .22
0.0 1
0.5 0
T検定P( T<=t) 両側
0 .7 8
0.6 9
0 .33
0.1 8
0.7 8
F 検定P( F <=f ) 片側
0 .2 0
0.0 0
0 .39
0.0 0
0.0 0
T検定P( T<=t) 両側
0 .4 0
0.5 6
0 .20
0.0 0
0.1 8
F 検定P( F <=f ) 片側
0 .3 6
0.4 7
0 .20
0.0 9
0.5 0
T検定P( T<=t) 両側
0 .9 8
0.9 2
0 .25
0.2 5
0.9 8
F 検定P( F <=f ) 片側
0 .4 0
0.0 0
0 .16
0.1 5
0.0 0
T検定P( T<=t) 両側
0 .6 1
0.9 8
0 .04
0.0 0
0.3 9
F 検定P( F <=f ) 片側
0 .4 1
0.4 8
0 .06
0.1 4
0.5 0
T検定P( T<=t) 両側
0 .7 7
0.7 6
0 .95
0.6 6
0.7 9
F 検定P( F <=f ) 片側
0 .3 1
0.0 0
0 .31
0.0 1
0.0 0
T検定P( T<=t) 両側
0 .4 0
0.6 5
0 .01
0.0 0
0.1 8
対象地番号
専門群と建設・ 不動産
専門群と金融リート
専門群と一般
建設・ 不動産と金融リート
建設・不動産と一般
金融・リートと一般
対象地番号
専門群と建設・ 不動産
専門群と金融リート
専門群と一般
建設・ 不動産と金融リート
建設・不動産と一般
金融・リートと一般
液状化評価では専門家群と建設・不動産、専門家群と一般での評価傾向に相違は無いが
他の群同士の比較では評価の傾向に相違が見られる。相違が見られる対象地は軟弱地盤で
多い。
140
表 3-2-19 F・T 検定 P 値比較(ジオリスク評価)
1
2
3
4
5
F 検定P( F <=f ) 片側
0 .1 9
0.1 7
0 .14
0.0 0
0.2 8
T検定P( T<=t) 両側
0 .3 6
0.4 9
0 .40
0.3 5
0.7 9
F 検定P( F <=f ) 片側
0 .4 1
0.4 6
0 .34
0.4 2
0.2 9
T検定P( T<=t) 両側
0 .2 1
0.5 5
0 .90
0.5 9
0.3 4
F 検定P( F <=f ) 片側
0 .2 6
0.4 0
0 .42
0.1 0
0.3 2
T検定P( T<=t) 両側
0 .4 4
0.4 2
0 .24
0.6 9
0.6 0
F 検定P( F <=f ) 片側
0 .1 5
0.1 6
0 .27
0.0 0
0.4 9
T検定P( T<=t) 両側
0 .8 3
0.8 8
0 .51
0.1 3
0.4 7
F 検定P( F <=f ) 片側
0 .4 0
0.2 3
0 .10
0.0 0
0.1 6
T検定P( T<=t) 両側
0 .8 4
1.0 0
0 .91
0.2 2
0.7 9
F 検定P( F <=f ) 片側
0 .2 0
0.3 7
0 .27
0.0 8
0.1 6
T検定P( T<=t) 両側
0 .6 6
0.8 6
0 .35
0.9 4
0.6 9
6
7
8
9
10
F 検定P( F <=f ) 片側
0 .2 4
0.0 0
0 .06
0.0 5
0.4 2
T検定P( T<=t) 両側
0 .2 6
0.2 4
0 .10
0.2 4
0.9 4
F 検定P( F <=f ) 片側
0 .0 1
0.0 0
0 .20
0.0 1
0.0 0
T検定P( T<=t) 両側
0 .2 2
0.2 6
0 .90
0.1 2
0.4 6
F 検定P( F <=f ) 片側
0 .0 4
0.0 1
0 .23
0.2 7
0.3 6
T検定P( T<=t) 両側
0 .7 6
0.3 3
0 .09
0.2 7
0.9 8
F 検定P( F <=f ) 片側
0 .0 8
0.1 1
0 .26
0.2 2
0.0 0
T検定P( T<=t) 両側
0 .7 4
0.8 8
0 .17
0.0 3
0.4 6
F 検定P( F <=f ) 片側
0 .1 8
0.3 1
0 .20
0.1 4
0.2 9
T検定P( T<=t) 両側
0 .5 1
0.7 9
0 .84
0.8 0
0.9 6
F 検定P( F <=f ) 片側
0 .3 0
0.0 4
0 .44
0.0 3
0.0 0
T検定P( T<=t) 両側
0 .3 6
0.8 9
0 .17
0.0 3
0.4 1
対象地番号
専門群と建設・ 不動産
専門群と金融リート
専門群と一般
建設・ 不動産と金融リート
建設・不動産と一般
金融・リートと一般
対象地番号
専門群と建設・ 不動産
専門群と金融リート
専門群と一般
建設・ 不動産と金融リート
建設・不動産と一般
金融・リートと一般
ジオリスク評価では建設・不動産と金融・リート、金融・リートと一般の比較で江東区
で評価に相違がある。
141
表 3-2-20 F・T 検定 P 値比較(利便性評価)
1
2
3
4
5
F 検定P( F <=f ) 片側
0 .3 5
0.3 3
0 .10
0.0 1
0.0 1
T検定P( T<=t) 両側
0 .8 9
0.8 8
0 .61
0.7 7
0.4 7
F 検定P( F <=f ) 片側
0 .1 1
0.0 5
0 .11
0.1 1
0.1 0
T検定P( T<=t) 両側
0 .5 2
0.8 2
0 .45
0.2 8
0.3 4
F 検定P( F <=f ) 片側
0 .3 4
0.4 8
0 .15
0.0 4
0.0 0
T検定P( T<=t) 両側
0 .9 9
0.8 5
0 .70
0.8 4
0.9 7
F 検定P( F <=f ) 片側
0 .2 0
0.0 3
0 .01
0.1 1
0.1 2
T検定P( T<=t) 両側
0 .4 3
0.9 7
0 .27
0.2 9
0.7 0
F 検定P( F <=f ) 片側
0 .2 2
0.3 5
0 .38
0.1 9
0.5 1
T検定P( T<=t) 両側
0 .9 0
0.9 9
0 .89
0.5 4
0.2 9
F 検定P( F <=f ) 片側
0 .0 5
0.0 5
0 .01
0.3 3
0.1 0
T検定P( T<=t) 両側
0 .5 4
0.9 8
0 .27
0.1 2
0.1 8
6
7
8
9
10
F 検定P( F <=f ) 片側
0 .0 1
0.0 4
0 .36
0.1 1
0.0 0
T検定P( T<=t) 両側
0 .4 3
0.6 3
0 .37
0.4 2
0.3 5
F 検定P( F <=f ) 片側
0 .4 0
0.0 8
0 .04
0.2 4
0.0 7
T検定P( T<=t) 両側
0 .0 1
0.1 4
0 .00
0.0 6
0.0 2
F 検定P( F <=f ) 片側
0 .4 7
0.2 9
0 .38
0.1 7
0.1 1
T検定P( T<=t) 両側
0 .0 9
0.8 2
0 .13
0.0 3
1.0 0
F 検定P( F <=f ) 片側
0 .0 1
0.0 0
0 .02
0.0 3
0.0 0
T検定P( T<=t) 両側
0 .0 3
0.0 6
0 .01
0.2 1
0.0 6
F 検定P( F <=f ) 片側
0 .0 1
0.0 9
0 .26
0.0 2
0.0 4
T検定P( T<=t) 両側
0 .2 2
0.4 5
0 .53
0.1 0
0.2 7
F 検定P( F <=f ) 片側
0 .3 7
0.0 3
0 .07
0.4 2
0.0 0
T検定P( T<=t) 両側
0 .3 0
0.1 9
0 .03
0.7 8
0.0 2
対象地番号
専門群と建設・ 不動産
専門群と金融リート
専門群と一般
建設・ 不動産と金融リート
建設・不動産と一般
金融・リートと一般
対象地番号
専門群と建設・ 不動産
専門群と金融リート
専門群と一般
建設・ 不動産と金融リート
建設・不動産と一般
金融・リートと一般
利便性評価では、専門家群と建設・不動産の比較で全対象地で評価に相違が見られない
と思われるがそのほかの分野同士の組み合わせで、評価に相違が見られ、対象地別では取
手、江戸川区、江東区、町田である。
142
分野群同士の比較での評価傾向の相違をまとめた結果を表 3-2-21 に示し、図 3-2-19 に
そのグラフを示す。
表 3-2-21 分野群比較の評価傾向相違数
分野群組み合わせ
総合評価
液状化
評価
ジオリスク
評価
利便性
評価
合計
専門群と建設・不動産
0
0
0
0
0
専門群と金融リート
0
3
0
3
6
専門群と一般
0
0
0
1
1
建設・不動産と金融リート
2
5
1
2
10
建設・ 不動産と一般
3
0
0
0
3
金融・リートと一般
1
4
1
2
8
図 3-2-19 分野群比較の評価傾向相違数
143
分野群同士比較における評価傾向の相違では専門家群と建設・不動産ではすべての評価
および全対象地での評価傾向に相違が見られない。このことは、専門家と建設・不動産回
答者が近い考え方で評価していることがうかがえる。同様に専門家群と一般でも評価傾向
の相違が 1 つ見られるものの、やはり評価傾向に相違が見られない。このことは専門家と
建設・不動産での共通性とは違い、
「ジオリスクダイヤグラム」の影響が現れている可能性
がある。また、明確に傾向が見られるのは金融・リートと他分野群、特に金融・リートと
建設・不動産、一般で多い。金融・リートと建設・不動産は近似した業種の印象があるも
のの、評価傾向に相違が見られることは興味深い。
本アンケートでの結果として、「感覚的」対象地評価では資料として公開されている地質
地盤データと「ジオリスクダイヤグラム」のような資料を組み合わせると、大方で評価傾
向は近似すると考えられる。しかし、金融・リートの様なビジネスへ応用では評価傾向が
違う結果も得られていることから、今回の結果を基礎として今後さらに「わかりやすい地
盤評価方法」の検討を研究する必要があると考えられる。
144
3-3.実証実験結果
実証実験はリート業の「Japan REIT 株式会社」のサイトに評価検討結果の評価点を組み
込むことを予定した。担当者と検討を行った結果、実稼働しているサイトに短期間の組み
込みは運用に支障の出る可能性があるため、「Japan REIT 株式会社」の顧客をピックアップ
して
「Japan REIT 株式会社」で聞き取りを行うこととした。
評価点に関してはアンケートの結果を用いるにはさらなる検討が必要であるため、当社
でかってから収集研究していた評価点を用いて聞き取りを行った。
地点はアンケートに使用した浦安市の対象地(表の薄緑、評点は薄赤)に関して評点が
あった場合の意見を聞いた。
表 3-3-1 に参考としてアンケート対象地の評点表を記す。
表 3-3-1 アンケート対象地参考評価点
番号
緯度
経度
標高
液状化安全 総合ジオリ
度
スク
住所
地形
1
3 5 .6 5 7 9 4 1 3 9 .9 0 4 6
4 .6
2 .0
45
千葉県浦安市海楽1 丁目
第四紀完新世(1 万年前~現在)の海岸・ 低地の干拓地
2
3 5 .6 3 7 7 5 1 3 9 .9 1 0 2
1 .3
1 .0
39
千葉県浦安市高洲2 丁目
第四紀完新世(1 万年前~現在)の海岸・ 低地の埋立地
3
3 5 .6 3 6 6 6 1 3 9 .9 2 2 5
1 .4
1 .5
41
千葉県浦安市明海6 丁目
第四紀完新世(1 万年前~現在)の海岸・ 低地の埋立地
4
3 5 .6 2 7 9 3 1 3 9 .3 0 1 2
1 7 9 .8
1 0 .0
84
東京都八王子市館町
第四紀更新世(約1 6 4 万年前~1 万年前ま で)の丘陵
5
3 5 .9 2 2 0 5 1 3 9 .4 4 7 4
2 1 .4
1 0 .0
78
埼玉県川越市霞ケ関東4 丁目
第四紀完新世(1 万年前~現在)のローム台地
6
3 5 .9 3 7 7 8 1 4 0 .1 2 2 4
5 .3
1 .5
40
茨城県取手市双葉2 丁目
第四紀完新世(1 万年前~現在)の後背湿地
7
3 6 .0 0 3 5 9 1 4 0 .1 7 1 8
2 5 .1
9 .0
73
茨城県牛久市ひたち野東3 丁目
第四紀更新世(約1 6 4 万年前~1 万年前ま で)のローム台地
8
3 5 .6 8 5 8 3 1 3 9 .8 8 0 2
- 0 .5
2 .5
44
東京都江戸川区一之江7 丁目
第四紀完新世(1 万年前~現在)の自然堤防
9
3 5 .6 7 6 9 9 1 3 9 .8 2 4 3
- 1 .3
6 .0
50
東京都江東区南砂1 丁目
第四紀完新世(1 万年前~現在)の海岸・ 低地の干拓地
10
3 5 .5 7 1 0 2 1 3 9 .4 2 9 3
9 4 .4
9 .0
78
東京都町田市山崎町
第四紀更新世(約1 6 4 万年前~1 万年前ま で)のローム台地
参考とした評価点は当社が研究的に専門家と検討してきたもので、現在はまだ研究中の
ものであるため参考として記した。
「総合ジオリスク」として評価したものであり、利便性
145
は考慮していない。
聞き取りの結果を以下に記す。
・投資家として、このような情報は見たい。
・投資している物件や投資を検討している物件で相対的な評価として、確認したい
投資をするにあたって、ひとつの基準としたい
・投資案件を紹介する側としては、投資家の判断条件を増やすことにもなり、敏感に対
応されても困るので、できれば見せたくない
・数値がひとり歩きしないように、あくまで相対評価として使ったほうが良いのではな
いか。
・建物がなく、あくまで土地だけの話なので、PML のほうがわかりやすい
・災害リスク的な側面で、建物倒壊によるリスクではなく、総合的なリスク指標に広げ
ていってみてはどうか。
・土地本来が持つリスクを想定しているが、これをカバーするべく建物構築時に行った
ことを考慮して、最終的な評価にはできないか。
・例えば水害リスクを想定した際、周辺で堤防を1m上げた工事がなされた場合に数字
は変わるのか
以上の結果は今後の評価点の検討に非常に参考になるものと考える。
146
4.まとめ
1.関係機関等が保有する地質情報の調査
調査を行った 5 機関で最もデータの種類が多かった機関は、地質の専門研究機関で国内
最大かつ最も古い研究所である産総研である。地質図では 20 万分の1地質図、シームレス
20 万分の 1 地質図、関東圏の詳細なボーリング図、資源地質図、重力図から火山の画像、
活断層、地球化学図まで幅の広い地質の情報を積極的に公開している、防災科研も地震や
地すべりなど地盤災害関連では豊富な情報を公開しており、地震の確率論的地震動予測図
など先進的な詳細な情報も公開しさらに同情報などを「M2M」での API も開発公開している
など、積極的な取り組みもおこなっている。KuniJiban(国交省・土研、港湾技研)は全国
にわたり国の公共事業で行ったボーリングデータを非常に多く公開している。東京都は東
京都内のボーリングデータを早くから公開していて多くの公開ボーリングデータが道路な
ど線的に集まるが東京都内を比較的面的に収集公開している。千葉県もボーリングデータ
を主として公開しており、全県にわたり広く集めているが線的にデータが集まっている。
5 機関に共通するデータであり、地質地盤データとして最も一般的なボーリングデータで
公開本数が最も多いのが KuniJiban で約 111,000 本、千葉県がおよそ 20,000 本、東京都が
8,000 本、防災科研が 1,700 本、産総研が 600 本でデータの種類が多い機関ではボーリング
の公開数は少ない。各機関で所有しているボーリングデータは電子化されているものの主
流は JACIC 仕様の XML データ形式である。最も早い時期から公開を行っていた東京都が現
在は独自の CSV 形式を採用しているものの、将来は JACIC 仕様の XML データ形式に変更し
てゆく計画がある。公開形式は共通しているのは PDF 形式での公開で閲覧、PDF 形式でダウ
ンロードは可能である。しかし、PDF の表示形式は見せ方のコンセプトの違いのためか各機
関異なっている。KuniJiban が JACIC 形式 XML データのダウンロードが手動では可能である。
また、今回調査した 5 機関をはじめ全国で最も多くの機関で公開されているボーリングデ
ータで「M2M」API システムを採用している機関はない。
2.関係機関等が保有する地質情報を融合するための手段の検討
産総研でのボーリングデータ API システムのプロトタイプ開発は、将来の API 互換を考
慮し総務省の「情報流通連携基盤外部仕様書」を参考に、リクエスト形式、レスポンス形
式は準じる形で行った。ボーリングデータはもちろん地質関連データのコマンドやタグな
どは「情報流通連携基盤外部仕様書」には提案されていないため、産総研との綿密な協議
を行い、シンプルで利用しやすいコマンドやレスポンスでは「M2M」で非常に親和性の良い
レスポンス形式を考案した。このレスポンス形式は XML 形式、json 形式どちらでも返すこ
とができる。システムの動作は良好であることは産総研担当者にも確認されており、産総
研サーバにプロトタイプ API システムとして設置を産総研サーバの準備が整えば可能であ
る。産総研で所有するボーリングデータの「M2M」API システム公開機関が所有するボーリ
ングデータの多くを占める JACIC 様式 XML データから必要データだけを抽出して、シンプ
147
ルなレスポンスを行うシステムである。本 API システムは現段階では産総研プロトタイプ
であるものの、JACIC 様式 XML データから抽出するシステムであるため将来工夫により、他
の機関でのボーリングデータ「M2M」提供 API システムとしての利用も可能である。また、
レスポンス形式は XML、json 両形式で json 形式は現在盛んに利用され初めている「M2M」
に親和性の良いものであるほか、シンプルでタグも英語でまとめており新しい国際化対応
のボーリングデータ形式の基礎になるものと考える。さらに、現在基本となっている、JACIC
様式 XML ボーリングデータを国際化対応となり得るシンプルなデータ形式にコンバートす
る機能も持っている。
3.モデル地域における地質情報の評価の実施
わかりやすい地盤評価手法の検討として第一歩として行った首都圏 10 箇所の対象地に対
する多分野の回答者による「感覚的」な評価アンケートでは、傾向分析が可能な約 150 件
の回答を得た。首都圏 10 箇所では東日本震災で液状化被害が大きく報道された「千葉県浦
安市」で 3 箇所など含めた、地盤の良い礫質台地や都内の低地、やや遠距離の対象地を選
定した。傾向としての予想では、利便性が優先となる可能性が高いと思われたが、全回答
者の傾向では地盤に対する評価と利便性の評価を合わせて考えた総合評価の傾向では一概
に利便性のウェイトだけではなく、ほぼ同じ程度に地盤評価も考慮されていることがわか
った。回答者の分野として専門家(地質・地盤研究者やコンサルタント)、建設・不動産、
金融・リート、一般(その他の業種)の分け、それぞれの評価点傾向を比較対照した結果
では専門家と一般の傾向が近似して、金融・リートが評点で他の分野とやや違う傾向を示
していた。今回のアンケートでは当社オリジナル専門化評価の「地盤リスクダイヤグラム」
を併記した影響が一般の方々に大きく影響した可能性などがあるため、今後は各分野別に
設問なども検討しより高い精度の評価手法を継続して検討する必要があると考える。
実証実験としては、「千葉県浦安市」を選定し提供されたボーリングデータを利用して当
社評価した評点を土地投資のリート業界各位に示して、聞き取り調査を行った結果多くの
貴重な意見を収集できた。この結果を、アンケートでの結果と集約して設問を検討したア
ンケートの実施などを今後も行いより高い精度で利用価値の高い「わかりやすい地盤評価」
方法を検討する必要がある。より高い精度での「わかりやすい地盤評価」方法を確立する
ことで公開機関から「M2M」として得られる地質地盤データと融合してより迅速で手軽な地
盤評価が可能となり産業の効率化やイノベーションに大きな貢献が可能と考える。
以上
148
Fly UP