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《 要旨&演者紹介 要旨&演者紹介 》 コモンマーモセットの飼育と取扱い 日本クレア(株) 齋藤亮一 日本クレア(株)がコモンマーモセット(以下マーモセット)を実験動物として生産・販売を開始したのは 1991 年(平成 3 年)2月からで、今年(平成 20 年)で満 17 年を経過した。この間に生産した動物は延べ 7500 匹、供給・販売数はおよそ 5000 匹である。しかしこの数は、カニクイザルの年間輸入頭数の 2 年分に も及ばない数でもあり、マーモセットが未だ実験用動物として一般化していないことが伺える。このためマ ーモセットの正しい飼育方法や取扱い方法も普及していないのも現実である。ところが近年マーモセットの 需要が急速に高まり、これに伴って飼育管理や取扱いに関する問い合わせが急増している。 そこで今回マーモセットの飼育と取扱い方法の解説をノウハウ的な部分と併せて紹介する。 飼育管理については、施設の環境に関する考え方を中心に温度・湿度,飼料と給餌,飼育室の清掃等 について弊社での方法を紹介する。 取扱いについては、捕獲,保定を中心に採血・投与の実際を紹介する。 今回紹介する方法はいずれも弊社が独自に行っている飼育方法および取扱い方法であるので、全て のマーモセット科の動物に対応するものではなく、日本クレア(株)で生産されたマーモセットに対する方法 であることを念頭に置き参考にしていただきたい。 齋藤 亮一(さいとう 1978 年 りょういち) 先生 (財)実験動物中央研究所 霊長類研究室 入所 アカゲザル・カニクイザルを用いた催奇形試験等に従事 1983 年 英国から導入したコモンマーモセットで繁殖コロニーの確立 1991 年 (マーモセットと共に)日本クレア(株)へ移籍。岐阜県八百津町で商業生産を開始。 1991 年~2000 年 2004 年 インドネシア カニクイザルの島繁殖・輸入検疫を担当(兼務)。 マーモセットコロニーを岐阜県八百津町から神奈川県川崎市(実中研敷地内)へ移転。現在に 至る。 日本クレア㈱ 中動物事業部 部長 実験動物としてのマーモセットの開発 (財)実験動物中央研究所 々木 マーモセット研究部 応用発生生物研究室 佐 えりか cm 体重 g 小型 ブラジ 原 体 小型 特別 グ 受け 比較 容易 少 スペ ス 容易 可能 サ 人獣 通感染症 最 危険 B ス 然感染 認 効率 非常 ど メリ 多 持 創薬 安 性 薬効 毒性 ど 学 特徴 利 使 多 様々 幹細胞 精力 ヒ 胚性幹細胞 ES 誘 多能性幹細胞 体幹細胞 果 再 医療 期待 臨床 学 態学 ヒ 安 性 有効性 討 前臨床 必 前臨床 有 非常 注目 集 じ け 利 後 再 医療 遺伝子治療 言 端医療 ス 同様 ム配列 読 各種 ナ 抗体 作製 ES 細胞 樹 チプ 各種臓器 cDNA ラ ブラリ BAC ラ ブラリ 作製 脳 ラス 作製 基 礎情報 ツ 充 必 ス 作製 作出 後 重 課題 遺伝子改変ヒ 疾患 デ 端医療 け 状 外 グ プ 基礎情報 ツ 工 学 進捗状況 ル コモンマーモセット(マーモセット) る。マーモセットは い飼育 ー の自 であるため で は 産の 長 25~35 なトレーニン に飼育が である、 められていない、繁殖 を ル類の が 、 350~450 と なくても 共 で に高いな の霊長類であ 的取り扱いが も である、 とされている といった実験動物としての な ウイル ットを 数 つ動物である。 これまでコモンマーモセットは 的 を 近年、 用した実験に ト ( 行われ、これらの研究成 理 的、形 的に 研究で 全 用されることが )、 の 導 試験、 、成 生 試験な といった への応用が トに近い霊長類を用いて えられている。これらの 試験、 、マーモセットの生理 い。 な の研究が されている。しかしながら 全 、 試験にマーモセットは を検 する 研究が 用な実験動物として 的に への応用には、生 要になると考 を に めは めてい る。 、 今 生 めには、マウ イ ッ 、 と と にゲノ の開発、 の および研究 モ 実が る実験動物としてマーモセットを ル ーおよび の イ 、 ーの 研究にお することも今 の の 、 要となっている。さらに、これまではマウ 要な 、研究 用するた 立、マイクロアレ アト の を用いて 等の されていた となっている。 る実験動物としてのマーモセットの開発の現 が行っているマーモセットの の研究の について国内 ールの開発およびマーモセットの発生 について紹介する。 々木 佐 モノクロー ル動物をマーモセットで そこで現在、近年の先 ルー 研究にお 、 イ ールの ト の研究 った先 の解 えりか 先生 筑波大学大学院博士課程農学 農林学専攻学位 得卒 ナダ フ大学 博士 員 東京大学医 学 リサ チ ソ エ 九州大学 体防御医学 リサ チ ソ エ タ 員 員 バ オメディ 主任 員 同 学 慶應義塾大学ヒ 代謝 ステム 学 タ 准教授 任 大学院時代 ラ スジェ ワ リ作出 携 世界初 ラ スジェ ワ リ作出 功 工学 新規 ES 細胞 樹 再 医療 前臨床 け 有 性 ラ スジェ 作出 6 研究科 1995 年 199 年 カ ゲル 2001 年 科 2002 年 取 研究所・ 生 ー ア 研究所・ シ ー イト ア 2003 年 実験動物中央研究所 動物実験セン 2004 年 実験動物中央研究所 2007 年 実験動物中央研究所 マーモセット研究部 イ ー ト からト ニ ト に成 ン シ ニックニ ット 生 の イト 生物 ト 研究室 研究セン の研究に 研究 研究 室長 ー (兼 ) わり、1992 年には のト ン ニック 。 2001 年、マーモセットの発生 は、 シ 研究 カル研究部霊長類研究室 マーモセット研究部・応用発生生物 2007 年 業 研究 研究にお 法の研究に従事。 の研究を開始。2005 年には るマーモセットの 用 のマーモセット の研究、ならびに、ト ン を 立。現在 ニックマーモセ