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環境レポート2015
クオリカプス株式会社
ごあいさつ
環境活動への取り組み
クオリカプスは、2001 年 12 月に ISO14001 の認証を受け、循環型社会の構築と
地球環境保護の為に、「廃棄物の削減・再資源化の推進」、「大気、水、土壌など
の汚染防止」、「省資源・省エネルギーの推進」に取り組み、着実に成果を上げて
参りました。
クオリカプスは、2013 年 3 月 1 日に三菱ケミカルホールディングス(MCHC)グル
ープの一員となりました。MCHC グループは、環境・社会課題の解決に貢献し、
持続可能な社会を皆さまと一緒に築くこと、すなわち「KAITEKI 実現」をビジョン
に掲げています。
クオリカプスは、MCHC グループの一員として、更なる環境活動を邁進して、
「KAITEKI 実現」に貢献し、社会との信頼関係の構築、持続可能な社会づくりを
目指します。
のぶはら
いちろう
代表取締役 信原 一朗
1
目次
第1章
概要
編集方針
会社概要
基本方針
環境方針
クオリカプスと環境との関わり
第2章
環境マネジメント
環境会計
環境管理体制
環境監査
環境に関する法規制順守・苦情
環境教育・啓発
緊急事態への対応
第3章
活動実績
資源および廃棄物対策
地球温暖化防止と省エネルギー
グリーン購入
製品ライフサイクルアセスメント
社会とのコミュニケーション
社会貢献
環境情報開示
2
第1章 概要
編集方針
・対象期間 :
2015年4月1日 ~ 2016年3月31日
・対象範囲 :
この環境レポートはクオリカプス株式会社のデータのみです。
海外関係会社は含んでおりません。
会社概要
・社
名 :
クオリカプス株式会社(Qualicaps,Co.,Ltd.)
・会社設立 :
1965年4月26日
・資 本 金
:
2,880,875千円
・所 在 地
:
〒639-1032 奈良県大和郡山市池沢町321番地の5
℡0743-56-0651(代表) Fax0743-56-6666
・従業員数 :
368名(2016年3月31日現在)
・事業内容 :
ハードゼラチンカプセル及びHPMCカプセルの製造販売
カプセル充填機、シール機及び製剤関連機器の製造販売
・売 上 高
:
12,274百万円
内訳
カプセル事業
6,070百万円
機 械 事 業
5,889百万円
そ
の
他
315百万円
売上高(百万円)
カプセル事業
機械事業
総計
その他
12,274
11,276
9,359
9,628
8,148
5,110
2,805
233
2011年度
5,657
3,432
270
2012年度
6,133
5,497
3,819
312
2013年度
6,070
4,809
5,889
334
315
2014年度
2015年度
・海外関係会社
Qualicaps,Inc.
(アメリカ ノースカロライナ州)
Qualicaps Europe,S.A.
(ス ペ イ ン
Qualicaps Romania S.R.L.
(ル ー マ ニ ア
マ ド リ ッ ド)
Technophar Equipment and Service Ltd.
(カ ナ ダ
Technophar Equipment and Service S.R.L.
(ル ー マ ニ ア
Genix Industria Farmaceutica LTDA.
(ブ ラ ジ ル
ブ カ レ ス ト)
オ ン タ リ オ 州)
コ ル ニ ュ)
アナポリス)
3
クオリカプス基本方針
クオリカプスは「人々の健康に貢献する」ことを目的として、必要な最もよい
製品を提供する。
そのために
益々よい製品を創り出さねばならない。
益々よい製品を造らねばならない。
益々よい製品を国内外の顧客に知らせ、使って貰わなければならない。
創り、造り、売ることを経済的にやりとげなければならない。
そのために
クオリカプスの人々のあらゆる技術が、日々休むことなく向上しなければ
ならない。
クオリカプスの人々が、人間として日々休むことなく向上しなければなら
ない。
その結果
クオリカプスの人々は日々の仕事と生活に益々生甲斐を覚える。
クオリカプスの人々の生活の仕方が益々改善せられる。
クオリカプスの人々の生活が益々豊かになる。
4
クオリカプス環境方針
クオリカプスは国内で初めて世界文化遺産に登録された法隆寺をはじめ7~9世紀の数
多くの文化遺産・史跡が残る奈良盆地のほぼ中央に位置する緑豊かな自然環境の中で
1965 年 4 月から医薬品・健康食品用ハードカプセルの製造販売及び製剤関連機械の開発・
製造・販売の事業活動を行ってきた。
「クオリカプスは『人々の健康に貢献する』ことを目的として、必要な最もよい製品を提供す
る」という基本方針を遂行するにあたり、企業も社会の一員であることを深く認識し環境の汚
染の予防に努め、後世にきれいな環境を引継ぐために研究開発・製造・販売の全事業活動
を通じて以下の事項を推進する。
1.環境活動を推進するため、環境管理システムを構築し、責任と権限を明確にする。
2.全ての部門の事業活動は省資源・省エネルギー・自然界への有害物質放出の削減及び
産業廃棄物の低減を念頭に置いて環境目的・目標・プログラムを設定し、環境マネジメント
システムの継続的な改善に努める。
3.環境関連の法規制、条例、協定を順守することに加えて、社会、業界、及び顧客要求への
同意事項、更に技術的、経済的に可能な範囲で自主基準を制定し、これらを順守する。
4.定期的に環境管理システムの内部監査を実施、設定した環境目的・目標・プログラムの進
捗度を管理すると共に、これらを定期的に見直し、環境管理システムの向上に努める。
5.この方針は全従業員に周知し環境問題の教育、必要な訓練を通じて環境保全への意識
の向上と事故の防止及び迅速な対応を図る。
6.この環境方針は外部関係者からの要求に応じて開示・提供する。
制定
2000 年 12 月 1 日
改訂
2016 年 4 月 1 日
クオリカプス株式会社
代表取締役
信原
一朗
5
クオリカプスと環境との関わり
クオリカプスは、ゼラチン及びHPMC(ヒプロメロース)を原料とした硬カプセルと製剤関連機器の
製造販売活動を行っています。
事業エリア内での活動に由来する環境負荷は、廃棄物の発生及びエネルギーの使用による
二酸化炭素の排出が主なものです。
事業エリア下流では、運送会社に委託している製品の配送による自動車での大気汚染が主なもの
です。
主原料
使用量
ゼラチン
344,338kg
HPMC
300,281kg
電気購入量
6,296 Mwh
ガス使用量
3,793 千㎥
軽油使用(直送便)
0 kL
(業務委託)
2015 年 4 月~2016 年 3 月
上水使用量
110 千㎥
(井水含む)
INPUT
研究・開発
製造
新規カプセル開発研究
オフィス・営業
カプセル製造
製剤関連機器開発
製剤関連機器製造
事務業務
営業活動
OUTPUT
項目
二酸化炭素排出量(電気購入量+ガス)
二酸化炭素排出量(軽油)
排出量
再資源化量(254 トン)
0 トン CO2
廃棄物発生量
298 トン
廃棄物埋立量
0 トン
排水下水道
NOx(窒素酸化物)
下水道 BOD 排水量
(トン)
12,776 トン CO2
108 千㎥
20 トン
ゼラチン・HPMC 等原料
189
紙類
38
プラスチック類
17
金属類
8
他(廃油、木屑、硝子、陶器)
2
19,292 トン
6
第2章 環境マネジメント
環境会計
環境保全のためのコストとその活動により得られた効果を認識し、その取組を定量的に
管理しています。
◎環境保全コスト
主な費用:1)公害防止コスト(生活環境対策);排水設備、騒音防止設備の維持管理
2)地球環境保全コスト(エネルギー対策)
①ガスコージュネレーションシステム設備の点検・整備管理
②5 号館空調用熱源の更新
③照明器具の更新(LED 照明など)
2015年
分類
主な取り組みの内容
投資額(千円)
(1)事 業 エ リ ア 内 コ ス ト
-
35,546
-
350
-
22,348
・土壌汚染防止の設備の維持管理
-
0
・騒 音 防 止 設 備 の 維 持 管 理
-
0
・振 動 防 止 設 備 の 維 持 管 理
-
0
・エ ネ ル ギ ー 対 策
-
0
・フ
策
-
0
・資 源 の 効 率 的 利 用
-
-
・廃 棄 物 リ サ イ ク ル
-
3,996
・廃
理
-
8,852
・排 ガ ス の 維 持 管 理
①公 害 防 止 コ ス ト
・排 水 設 備 の 維 持 管 理
(下水道使用料含む)
②地 球 環 境 保 全 コ ス ト
③資 源 循 環 コ ス ト
費用額(千円)
ロ
ン
棄
物
対
処
・E M S
維
持
管
理
-
10,000
・環
負
荷
監
視
-
-
・緑 化 の 維 持 管 理
-
1,300
(3)研 究 開 発 コ ス ト
‐‐‐‐‐
-
-
(4)社 会 活 動 コ ス ト
・地
動
-
300
(5)環 境 損 傷 対 応 コ ス ト ・汚 染 負 荷 量 賦 課 金
-
297
-
47,443
(2)管 理 活 動 コ ス ト
合
境
域
社
会
活
計
◎環境保全対策に伴う経済効果
効果の内容
収
益
廃棄物のリサイクルによる事業収入
費用節減
エ ネ ル ギ ー 費 用 の 削 減
合
計
費用(千円)
362
362
7
◎環境保全効果
省エネ法第 5 条において、年 1%以上又は 5 年平均 1%以上のエネルギー原単位の低減が義務付け
られています。
当社のエネルギー原単位は、【エネルギーの使用量(原油換算値 kL)/カプセル生産数量(百万個)】。
原単位を低減するためには、エネルギーの使用量を下げ、生産数量を上げることです。
・投入資源(費用量)
項目
単位
2014 年度
2015 年度
前年度差
電気使用量(購入量+発電量)
Mwh
16,907
17,933
+690
ガス使用量
千㎥
3,762
3,884
+122
上水使用量(井水含む)
千㎥
105
110
+5
単位
2014 年度
・排出負荷(排出量)
項目
二酸化炭素排出量 CO₂
2015 年度
前年度差
トン
12,141
12,776
+635
廃 棄 物 発 生 量
トン
266
298
+32
廃 棄 物 埋 立 量
トン
0
0
0
排
千㎥
107
108
+1
NOx(窒素酸化物)
トン
20
20
-
下 水 道 B O D 排 水 量*
トン
-
19,292
-
(電気購入量+ガス購入量)
水
下
水
道
*
BOD 値は大和郡山市の法規制値(1500mg/L)をクリアしています。汚濁の程度が大きいと数値は高い。
(BOD=水質汚濁の指標の1つ。河川の汚濁指標として用いられる)
・環境効率指標
環境保全活動の状況分析をするため、環境負荷量と負荷価値(売上高)を数値化しています。
環境負荷項目を、二酸化炭素排出量、廃棄物発生量、エネルギー使用量としました。
環境効率指標の推移
100
80
60
40
20
80.76
29.06
81.99
33.26
81.99
93.73
43.88
33.26
15.84
15.84
9.37
2012年
2013年
2014年
14.51
94.95
41.19
7.02
0
2011年
売上高/不要物発生量
(百万円/トン)
売上高/二酸化炭素排出量
(万円/トンーCO2)
2015年
売上高/エネルギー使用量
(円/MJ)
数値が高い=環境効率が良い=環境保全に配慮できている。
環境効率とは、環境重視の概念。環境負荷と資源やエネルギーの消費を抑制しつつ、どれだけの価値
を生み出したかを示します。製品を製造するために必要となった資源量、廃棄される資源量、製品の
ライフサイクル全体での温暖化ガス排出量などから評価されます。
8
環境管理体制
クオリカプスでは、2001 年 12 月に環境マネジメントシステムの国際規格である ISO14001 を認証
取得し、代表取締役及び環境管理責任者が環境管理組織を統括して運営し、環境マネジメントシステ
ムの継続的改善を行っています。
なお、環境監査(外部審査、内部審査)及び外部・内部の環境情報を通じて法順守と環境保全活動の
推進を行っています。
代表取締役
経営者会議
環境委員会
環境管理責任者
内部環境監査委員会
環境定例会議
営
製
業
造
部
部
門
門
(
カ
プ
セ
ル
・
機
械
)
研
究
開
発
部
門
品
質
保
証
部
門
管
理
部
門
9
環境監査
クオリカプスでは、2001 年 12 月に環境マネジメントシステムの国際規格である
ISO14001:1996 を認証登録し、2006 年に ISO14001:2004 への移行を行いました。
次年度には 2015 年度版への移行を進めていきます。
◎外部審査(第三者審査)【環境マネジメントシステム認証書:有効期限 2016 年 12 月 24 日】
2015 年 11 月に第 4 回更新後第2回維持審査を受け、「適合」評価を受けました。
目
的: 外部審査は、ISO14001 の要求事項と照らし合わせ、マネジメントシステムが適正に
運用され、効果が上がっているかについて、それぞれの現場で質疑応答および書類
(活動記録)審査によって行われています。
受審状況: 第 4 回更新後第 2 回維持審査結果の内容では順守評価、不適合並びに是正処置及び
予防処置について「改善の機会 3 件」の指摘を受けました。
これらは是正処置を進めており、次回外部審査で是正処置内容の有効性を確認して
いただく予定です。
審査での所見内容を有効的、積極的に検討し、是正処置・予防処置(水平展開を含む)
を取り、システムの継続的改善に役立てています。
◎内部監査
目
的: ISO14001 では、PDCAサイクルを廻して継続的に改善していくことが求められます。
従って目標に対する計画、立案、その実施状況が適切であること、順法性、システムの
運用についての評価を、内部監査員が点検を行う必要があります。
各部署が果たすべき機能や目的・目標が効果的効率的に実施されているか監査し、抱える
課題や改善への提案など「指摘」・「コメント」事項について是正処置を行い、実施結果
を経営層にフィードバックする機会としています。
実施状況: クオリカプスでは、内部環境監査委員長のもと、各部署から内部環境監査員を選任し、
全部門に対し 1 回/年 内部監査を実施しています。
2015 年は 8 月 17 日~8 月 28 日にかけて内部監査を行いました。 その結果、改善の機会
1 件がありました。ISO 環境管理責任者(ISO 事務局)への指摘で、規定の更新に漏れがあり
ました。全規定を見直し改訂漏れがないかを見直しました。
次年度へ向けて ISO 事務局の活動も強化し、より一層従業員への環境活動への取組みを促
していくことを目標としています。
今後も角度を変え、いろいろな側面から現場での内部監査を行い、よりよい環境構築を目
指していきます。
地球の未来にやさしい環境をめざして
10
環境に関する法規制順守、苦情
1)2015 年 8 月 17 日 3 号機冷凍機蒸発器圧器の圧力低下により運転停止。冷媒漏れトラブル発生。
理由:点検業者(メーカー)のヒューマンエラーが原因。県に報告しました。
対応:業者への指導と点検時の確認記録を見直し、点検作業後は必ず当社担当者が確認することとし、
同じトラブルが発生しないように社内での教育も実施しました。
2)2016 年 2 月近隣住民より低周波による睡眠障害の申し出がありました。
理由:1 号館上階壁面設置の送風機のモーター音。
対応:送風機の運転停止。原因がこの機器であることが判明したため、設置方向を変えることを 提案し、
2016 年 6 月近隣住民への説明を行い、運転再開しました。
運転再開後、問題ないことを確認しましたが、今後も十分注意していきます。
○環境保全の活動の基本としている関連する環境法規制の順守と周辺地域への環境保全に配慮して
います。
○業務活動、製品、サービス、購入費、使用設備およびサイトから排出される不要物について環境影響
を評価し、「著しい環境影響が生じると判断されるもの」を特定して、法規制値を維持するため必要
な監視を行っています。
○排ガス・排水規制値などについては、クオリカプスでは法規制値より厳しい自主管理値を設け管理し
ています。
○2015 年 4 月よりフロン排出抑制法が施行されました。当社内のフロン使用製品を確認し、定期点検
に向けて準備が整いました。2016 年 7 月より簡易点検および有資格者による定期点検を実施します。
環境教育・啓発
環境保全活動の推進において従業員一人ひとりの環境意識の向上と取組が重要であるため、
クオリカプスでは事業内容に合った全体教育を行っているほか、環境啓発として部署ごとに環境自覚
教育を実施して活動に繋げています。
緊急事態への対応
2015 年は、列島各地で火山活動が活発化しました。また、関東・東北・茨城で豪雨となりました。
2016 年 4 月には熊本・大分地震が発生し甚大な被害がありました。
●クオリカプスでは、火災・爆発・有害物質の漏洩・飛散などが発生する可能性を予め想定し、予防
処置を実施するとともに、有事に備えて環境影響を最小限にとどめるための手順及び連絡・通報体
制を定めています。これからは自然災害にも対応する必要性も考えます。
●年1回の全従業員参加での防火・防災を含めた避難訓練の実施はもとより、新規採用者への安全教
育、消火器の取扱訓練を行っております。
●診療室にはAEDを設置し、消防署指導の下に救命講習を実施して、緊急事態発生への対応として
います。
【救命講習会風景:大和郡山市消防署指導】
11
第3章
活動実績
資源および廃棄物対策
クオリカプスでは循環型社会に積極的に取り組み、省資源・省エネ、廃棄物の削減・再利用・新たな
再資源化の推進、環境負荷の低減に努めています。
◎廃棄物対策
2015 年度の廃棄物発生量は 298 トンでした。
発生する廃棄物の再資源化率は、再資源化が可能であるものが増加したことにより、2015 年度
目標 85%を達成しました。外部事業者の協力により、飼料化や肥料化としての活用が増えてきました。
今後も外部焼却処理せずに、再資源化に取り組んで行きます。
主 な 廃 棄 物:廃カプセル・切片、廃ゼリー 古紙・ダンボール
再 資 源 可 能 の も の:廃カプセル・切片、廃ゼリー、金属くず、古紙・ダンボール、プラスチック廃材
再資源化不可のもの:食堂残渣、紙屑
埋 立 処 分 廃 棄 物 :ゼロ。 今後も「ゼロ」を継続していきます。
クオリカプスは、最大限可能な限り再資源化に努めています。
廃棄物発生量の推移
350
300
250
200
150
100
50
0
2011年度
2012年度
2013年度
2014年度
2015年度
全廃棄物発生量
280
281
266
257
298
再資源化量
218
235
218
204
254
◎不法投棄の防止
処理業者が不法投棄した場合、その処理を委託したクオリカプスにも責任を負う義務があります。
クオリカプスでは排出者責任の一環として「廃棄物管理規定」で法規順守の適正管理を定め、最
適な処理方法を決定し、実施した後、廃棄物処理状況を現地で確認して維持管理を行っています。
・適正委託業者の選定
・委託業者の取得許可内容と許可証の有効期限確認
・マニフェスト(産業廃棄物管理票)の適正管理
・現地処理場での処理施設並びに処理工程の確認(監査)
◎あかり安心サービスおよびLED照明への切り替え
クオリカプスは、パナソニック㈱が考案した「あかり安心サービス」を導入しています。
最新省エネ蛍光管を当社に貸与し、使用済み品の適正処理とリサイクルを行うシステムです。
引き続き、LED 照明への切り替えに取り組み、省エネ化を行って行きます。
12
地球温暖化防止と省エネルギー
クオリカプスでは製品の製造に必要な原料、電気、水などの使用量を抑えることで、エネルギー
資源などの枯渇問題解決に貢献したいと考えています。
製造プロセスや設備の改善をすることで、エネルギーの使用量を削減する活動を推進しています。
クオリカプスでは次の5項目について、より一層の削減を目指しています。
①二酸化炭素排出量(トン)
二酸化炭素排出量の推移
14,000
12,000
10,000
8,000
6,000
4,000
2,000
0
10,088
2011年度
11,399
11,002
2012年度
2013年度
12,141
12,776
2014年度
2015年度
エネルギーの使用量が増えているため、二酸化炭素排出量も増えています。しかし売上増加に
つながっているため、環境効率は向上していますが、排出量削減へは日々努力を重ねています。
②省エネルギー
省エネ法第 5 条において、クオリカプスは、年1%以上又は 5 年平均1%以上のエネルギー原単位
の低減が義務付けられています。これはエネルギーの使用量を下げ、生産数量を上げることになり
ます。
③指定フロン(R-22)、代替フロン(R-134a、R-407C 他)
フロン排出抑制法が平成 27 年 4 月 1 日に施行されました。オゾン層の破壊及び地球温暖化の原因と
となるフロン類冷媒の漏洩を抑制するための法律です。
管理する第一種特定製品について点検を義務付けしています。点検は、簡易点検と定期点検があり、
定期点検は有資格者が行います。当社内では、簡易点検を実施し記録を残すことになりました。
これでフロン全てが管理の対象となりました。
オゾン層
オゾン層
温室効果
オゾン層
温室効果
オゾン層
温室効果
大
破壊効果 無
大
破壊効果 無
小
破壊効果
破壊効果有 有
有
し 有
特定フロン
(CFC,HCFC)
有
代替フロン
代替
(HFC)
代替
冷媒転換
(ノンフロン低 GWP 化)
13
④PCB(Poly Chlorinated Biphenyl ポリ塩化ビフェニル)廃棄物
PCB 廃棄物は定められた期限までに処理しなければなりません。これを 1 日も早く達成するため
最大限努力する必要があります。
奈良県は「大阪事業エリア」平成 34 年 3 月 31 日までに処理する必要があります。
★クオリカプスでは、特別管理産業廃棄物管理責任者を置き、廃棄物処理法上の特別管理産業廃
棄物として漏洩が生じないように保管・管理し、行政の指導のもと安定器(1 器)と試薬(15g)
の数量管理を適正に行い施錠保管して、毎年6月末までに行政へ保管状況の届け出を行って
います。
また、保管している安定器と試薬は、国の処理基本計画の変更に伴い処理が可能となり、
「搬入荷姿登録確認書」の申請を行って交付を受け、行政からの搬入連絡待ちとなっています。
⑤水資源
クオリカプスでは、排水は雨水を除く全量を除外処理施設で中和処理し、全て公共下水道施設に放流
しています。 生物化学的酵素要求量(BOD)などについて法規制値以下の自主管理値を設定し、
定期的に監視を行っています。引き続き、法規制値以下での排水管理を、継続して行っていきます。
上水使用量(井水含む)
上水使用量(千㎥)
102
111
104
105
110
2011年度
2012年度
2013年度
2014年度
2015年度
日本には自然と湧き出る水だけでなく、水を仲立ちとして森林と人との理想的な関係が作られている
「水源の森百選」として林野庁が取りまとめているものがあります。
水を得るために森林を守り、育て、また水と一体になった空間を作り出しています。
地域住民の努力のもとに維持されてきた水を、これからも守りつづけなければなりません。
世界では干ばつや環境汚染で汚れた水源により苦しんでいるところが少なくありません。
日本国内でもダムの貯水量や、違法産業廃棄物による地下水への影響などがニュースになります。
山と水の豊富がもたらす幸せを一層理解し、それらを守り、未来に繋げていかなければなりません。
個々は小さいですが、皆の意識をすこし変化させるだけで大きく変わることもあります。
クオリカプスでは環境自覚教育により意識改革に繋げるために情報を収集しています。
14
グリーン購入(グリーン購入法:国などによる環境物品等の調達の推進等に関する法律)
クオリカプスでは、2015 年度に購入した事務用品の75%がグリーン商品でした。
事務用品以外では、修理や付け替えなどが出来る商品の購入を促し、エコ化を進めています。
製品ライフサイクルアセスメント(環境影響評価)
消費者も、より環境への負荷の少ない製品を選択しようとする意識が定着しています。
クオリカプスでも、環境開発設計管理規定(ガイドライン)を設定し、カプセル製品、機械製品の
開発・設計段階において、地域・地球環境の考慮すべき環境影響因子を明確化し、また法規制製品
などの情報を基に、ライフサイクルアセスメントを推進しています。
社会とのコミュニケーション
近隣清掃、地域催事への寄付、工業団地協議会加入など、地域交流を行っています。
年2回の大和郡山市クリーンキャンペーンに参加(毎回 40 名以上の参加)
社会貢献
●ボランティア活動休暇、ボランティア活動休職制度の制定、社会貢献活動を行う諸団体への寄付を
行っています。
互助会を通して、日本ユニセフ協会、日本盲導犬協会、奈良県緑化推進協会、奈良県共同募金への
寄付、また、地区 PTA バザー、市主催まつり等に協賛しています。
●労働組合(クオリカプスユニオン)
使用済み切手の収集、寄贈。
「ホワイトリボン運動(母と子の健康といのちを守る運動)」「再生自転車を途上国保健ボランティ
アに贈る運動」、「アフガンの母と子の健康と命を守ろう支援」のために使用されています。
また、「災害復興支援」にも参加しています。
●年2回の献血
●年2回のクリーンキャンペーンの参加
環境情報開示
・ホームページ
・環境レポート作成
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Qualicaps Co.,Ltd.
総務人事部 ISO 事務局
2016 年 8 月発行
〒639-1032 奈良県大和郡山市池沢町 321 番地の 5
TEL
0743-57-8614
FAX
0743-56-6666
(環境管理担当直通)
URL:http://www.qualicaps.co.jp
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