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佐賀県佐賀地域雇用開発計画
佐賀県佐賀地域雇用開発計画 平成27年4月 佐賀県 目 次 ……………………… 2 (1)対象区域 ……………………… 3 (2)地域の概況 ……………………… 5 (3)要件該当区域であることの明示 ……………………… 6 (1)労働力需給状況 ……………………… 8 (2)その他雇用の動向 ……………………… 10 3 地域雇用開発の目標に関する事項 ……………………… 13 4 地域雇用開発を促進するための方策に関する事項 (1)地域雇用開発の促進のための措置 ……………………… 14 (2)地域雇用開発の促進に資する県の取組 ……………………… 16 5 ……………………… 23 はじめに 1 2 雇用開発促進地域の区域 労働力の需給状況その他雇用の動向に関する事項 計画期間に関する事項 1 はじめに 総 務 省 労 働 力 調 査 に よ る と 、 平 成 2 5 年 の 完 全 失 業 率 は 全 国 4 . 0 % (前 年 4.3%)、佐賀県3.4%(前年3.8%)で前年に比べ改善している。また、全国の 平成26年12月の完全失業率は3.4%、佐賀県の平成26年第2四半期(7月~9 月)は3.2%となっており、いずれも佐賀県は全国を下回っており、九州では大分県 に次ぎ、2番目に低い状況となっている。 平成26年平均の有効求人倍率は全国1.09倍(前年0.93倍)、佐賀県0. 89倍(前年0.78倍)で前年に比べ改善している。また、平成26年12月の有効求 人倍率は、全国1.15倍(前年1.03倍)、佐賀県0.85倍(前年0.82倍)で前年に 比べ改善してきているが、全国を0.3ポイント下回っている。 なお、平成26年3月新規高校卒業者の就職内定率は98.3%で、前年の97.8% を若干上回った。 本県の雇用情勢は有効求人倍率が改善の傾向にあるものの、全国平均に比べ低い状況 が続いている。 このため、「佐賀県佐賀地域」について、今回、地域雇用開発計画を策定することと した。 2 1 雇用開発促進地域の区域 (1)対象区域 佐賀県佐賀地域の対象地域は、佐賀公共職業安定所が管轄する4市とする。 管轄公共職業安定所 佐賀公共職業安定所 対象市町村 佐賀市、神埼市、小城市、多久市 3 佐賀県佐賀地域雇用開発促進地域 位置図 佐賀県佐賀地域雇用開発促進地域 4 (2)地域の概況 ア 面積及び人口 佐賀県佐賀地域の面積は、749.21 平方キロメートルで、県全体の 30.7%を占め ている。これに対し、人口は、平成 22 年国勢調査によると、336,942 人で、県全 体の 39.7%となっており、県西部地域に比べ、人口密度は高い。また、当地域の 人口は、平成 17 年国勢調査と比較すると、1.91%の減少となっており、県平均の 減少率(1.91%)と減少幅は同程度となっている。 佐賀県佐賀地域 人口と面積 (単位:人、%、K ㎡) 人 平成 22 年 面 積 平成 17 年 増減率 H22.10.1 佐賀所管内 336,942 343,489 ▲ 1.91 749.21 地域内合計 336,942 343,489 ▲ 1.91 749.21 県内合計 849,788 866,369 ▲ 1.91 2,439.65 39.7% 39.6% 0.1P 30.7% 対県内構成比 資料:総務省「平成 22 年国勢調査」 イ 口 P(ポイント)は増減差 地域の特性及び産業 当地域は、県のほぼ中央部に位置し、県都佐賀市には行政、経済、教育、文化、 医療、情報等の都市機能が集積し、本県の中心的役割を果たしている。 地域内の工業団地には食料品製造業や機械金属製造業をはじめ多様な企業が進 出している。 産業別の市町内総生産でみると、当地域は、県平均と比較すると、第3次産業の ウエイトが高い。 また、平成 25 年工業統計調査(速報)によると、当地域の製造業の事業所数は 県全体の 33.3%を、製造品出荷額等は県全体の 25.6%を占めている。 5 佐賀県佐賀地域 市町内総生産 (単位:百万円) 第1次産業 実数 第2次産業 構成比 実数 第3次産業 構成比 実数 合計 構成比 実数 構成比 佐賀所管内 22,892 2.2% 167,963 16.3% 840,430 81.5% 1,031,285 100.0% 地域内合計 22,892 2.2% 167,963 16.3% 840,430 81.5% 1,031,285 100.0% 県内合計 70,958 2.7% 715,567 27.0% 1,865,825 70.3% 2,652,350 100.0% - 45.0% - 38.9% - 対県内構成比 32.3% - 23.5% 資料:県統計分析課「平成 23 年度市町民経済計算」 佐賀県佐賀地域 製造品出荷額等(平成 25 年) (単位:事業所、人、万円) 事業所数 従業者数 製造品出荷額等 佐賀所管内 477 16,726 41,974,177 地域内合計 477 16,726 41,974,177 県内合計 1,431 57,769 163,818,922 対県内構成比 33.3% 29.0% 25.6% 資料:県統計分析課「平成 25 年工業統計調査(速報)」(従業者 4 人以上の事業所) (3)要件該当区域であることの明示 ア 一体的地域 当地域は、佐賀公共職業安定所の管轄区域からなり、地理的に連続した地域であ り、自然的経済的社会的条件からみて一体の地域である。 6 イ 有効求人倍率、求職者数 当地域の最近 1 年間における常用有効求人倍率の月平均値は、0.68 倍であるも のの、最近 3 年間の常用有効求人倍率の月平均値は、0.61 倍であるため、最近 3 年間又は最近 1 年間の常用有効求人倍率の月平均値が、要件である全国の常用有効 求人倍率の月平均値の3分の2(要件緩和後 0.67 倍)以下となっている。 また、当地域の労働力人口に対する最近 3 年間における一般求職者数の月平均値 の割合は 4.5%で、要件である全国の一般求職者数の月平均値の割合(3.6%)以上 である。 以上のとおり、当地域は、雇用開発地域の要件に該当する。 佐賀県佐賀地域 最近3年間及び最近1年間の常用有効求人倍率の月平均値 (単位:人、倍) 常用有効求人数 常用有効求職者数 常用有効求人倍率 3年間平 均 24年 25年 26年 24年 25年 26年 24年 25年 26年 佐賀所管内 42,174 40,548 41,224 74,750 67,979 60,994 0.56 0.60 0.68 0.61 地域内合計 42,174 40,548 41,224 74,750 67,979 60,994 0.56 0.60 0.68 0.61 0.67 0.67 全国の常用有 効求人倍率の 2/3 資料:佐賀労働局 要件緩和により 0.67 となる 佐賀県佐賀地域 要件緩和により 0.67 となる 労働力人口に対する最近3年間の一般求職者数の月平均値の割合 (単位:人、%) 労働力 人口 (H22 国 勢調 査) 一般求職者数の月平均 値 一般求職者数 労働力人口に占める一般求職者数の 月平均値の割合 24年 25年 26年 24年 25年 26年 24年 25年 26年 3年間平均 佐賀所管内 171,637 101,347 93,024 85,926 8,446 7,752 7,161 4.9% 4.5% 4.2% 4.5% 地域内合計 171,637 101,347 93,024 85,926 8,446 7,752 7,161 4.9% 4.5% 4.2% 4.5% 3.8% 3.6% 3.3% 3.6% 全国の割合 資料:佐賀労働局 7 2 労働力の需給状況その他雇用の動向に関する事項 (1)労働力需給状況 ア 労働力人口、完全失業者数 平成 22 年国勢調査によると、佐賀県佐賀地域の労働力人口は、県全体の 39.3% に当たる 171,637 人で、平成 17 年と比較すると 2.0%の減少となっている。 一方、当地域の平成 22 年の完全失業者数は 10,631 人、完全失業率は 6.2%で、 平成 17 年と比較すると、実数にして 489 人の増加、率にして 0.4 ポイントの上昇 となっている。 佐賀県佐賀地域 労働力人口等の動態 (単位:人、%) 労働力人口 就業者数 完全失業者数 完全失業率 平成 22 年 平成 17 年 増減率 平成 22 年 平成 17 年 増減率 平成 22 年 平成 17 年 増減率 平成 22 年 平成 17 年 増減差 佐賀所管内 171,637 175,147 ▲ 2.0 161,006 165,005 ▲ 2.4 10,631 10,142 4.8 6.2% 5.8% 0.4P 地域内合計 171,637 175,147 ▲ 2.0 161,006 165,005 ▲ 2.4 10,631 10,142 4.8 6.2% 5.8% 0.4P 県内合計 436,916 449,091 ▲ 2.7 409,277 423,379 ▲ 3.3 27,639 25,712 7.5 6.3% 5.7% 0.6P 対県内構成比 39.3% 39.0% 0.3P 39.3% 39.0% 0.3P 38.5% 39.4% ▲0.9P 資料:総務省「平成 22 年国勢調査」 イ ― ― P(ポイント)は増減差 就業構造 平成 22 年国勢調査によると、当地域の就業者数は、県全体の 39.3%に当たる 161,006 人で、平成 17 年と比較すると 2.4%の減少となっている。 就業者数を産業別に見ると、第 1 次産業従事者が 7.5%、第 2 次産業が 20.5%、 第 3 次産業が 68.6%となっており、県平均に比べ、第 1 次産業及び第 2 次産業の 構成比が低く、第3次産業の構成比が高い。 また、平成 24 年経済センサス活動調査により、当地域の事業所の産業分類別に 従業者数をみると、卸売・小売業が 21.0%と最も多く、次いで医療,福祉の 14.7%、 製造業の 12.7%などとなっている。 これを県全体の構成比と比較すると、教育、学習支援業、金融・保険業の従業者 の比率が高く、製造業、運輸業・郵便業の比率が低くなっている。 8 また、当地域内の民営事業所数及びその従業者数を平成 21 年と比較すると、事 業所数は 6.4%の減少、従業者数は 2.8%の減少となっている。 佐賀県佐賀地域 産業別就業者の状況(平成 22 年) (単位:人) 産 就業者 の総数 第1次産業 就業者数 構成比 佐賀所管内 業 別 就 第2次産業 就業者数 業 者 数 第3次産業 構成比 就業者数 分類不能の産業 構成比 就業者数 構成比 161,006 12,134 7.5% 33,019 20.5% 110,517 68.6% 5,336 地域内合計 161,006 12,134 7.5% 33,019 20.5% 110,517 68.6% 5,336 3.3% 県内合計 409,277 37,838 9.2% 96,188 23.5% 262,820 64.2% 39.3% 32.1% 対県内構成比 ― 34.3% ― 42.1% ― 12,431 42.9% 3.3% 3.0% ― 資料:総務省「平成 22 年国勢調査」 佐賀県佐賀地域 民営事業所の産業分類別従業者数(平成 24 年) (単位:人) 5,654 2,968 3,192 13,632 7,318 6,127 20,931 1,213 11,351 141,926 1,372 34 11,179 18,068 532 2,528 5,973 29,854 5,654 2,968 3,192 13,632 7,318 6,127 20,931 1,213 11,351 141,926 1.0% 0.0% 7.9% 12.7% 0.4% 1.8% 4.2% 21.0% 4.0% 2.1% 2.2% 9.6% 5.2% 4.3% 14.7% 0.9% 8.0% 100% 3,513 185 28,052 64,576 1,553 3,162 20,031 70,731 9,489 5,781 5,831 31,964 16,227 9,016 51,588 3,882 24,113 349,694 1.0% 0.1% 8.0% 18.5% 0.4% 0.9% 5.7% 20.2% 2.7% 1.7% 1.7% 9.1% 4.6% 2.6% 14.8% 1.1% 6.9% 100% 資料:総務省「平成 24 年経済センサス活動調査」 9 全産業計 複合サービス事業 29,854 サービス業( 他に分 類されないもの) 医療、福祉 5,973 生活関連サービス 業・娯楽業 2,528 飲食店、宿泊業 532 学術研究・専門技 術 18,068 金融・保険業 11,179 卸売・小売業 教育、学習支援業 不動産業 運輸業・郵便業 電気・ ガス・ 熱供給・ 水道業 34 情報通信業 製造業 1,372 建設業 県 内 合 計 構 成 比 合 計 構 成 比 鉱業 地 域 内 農林漁業 佐賀所 管内 佐賀県佐賀地域 民営事業所数と従業者数の状況 (単位:事業所、人、%) 事業所数 平成 24 年 従業者数 平成 21 年 増減率 平成 24 年 増減率 佐賀所管内 15,294 16,336 ▲ 6.4 141,926 146,070 ▲ 2.8 地域内合計 15,294 16,336 ▲ 6.4 141,926 146,070 ▲ 2.8 県内合計 37,998 40,374 ▲ 5.9 349,694 359,235 ▲ 2.7 40.2% 40.5% ▲0.3P 40.6% 40.7% ▲0.1P 対県内構成比 資料:総務省「平成 24 年経済センサス活動調査」 ウ 平成 21 年 P(ポイント)は増減差 求人求職の状況 当地域の常用新規求人数は、平成 25 年度 14,734 人(月平均 1,228 人)となってお り、産業別構成比は、医療・福祉業が 26.7%と最も高く、次いで建設業及び卸売・ 小売業 13.9%、サービス業 10.3%などとなっており、製造業のなかでは、「食料品 製造業」、「電気機械器具製造業」の比率が高い。 また、ここ数年の常用新規求人数の対前年度増減率をみると、平成 23 年度は 12.7%、平成 24 年度は 8.1%の増加、平成 25 年度は 8.8%の減少となっている。 当地域の常用有効求人数の月平均値は、平成 25 年度 3,308 人となり、平成 23 年度と比較すると、0.7%の増加となっている。 一方、常用有効求職者数の月平均値は、平成 25 年度 5,542 人となっており、平 成 23 年度と比較すると、14.6%の減少となっている。 このため、常用有効求人倍率は、平成 23 年度の 0.51 倍から平成 25 年度は 0.60 倍へ 0.09 ポイント上昇している。 (2)その他雇用の動向 ア 離職者の状況 当地域の離職者の状況を、雇用保険資格喪失者の内、倒産や解雇等の理由で離職 した「事業主都合離職者数」でみると、平成 23 年度に 1,333 人であったものが、 平成 25 年度には 1,217 人へ減少している。 以上のとおり、当地域の雇用情勢は、近年改善傾向にあるものの厳しい状況が続い ており、地域雇用開発のための助成、援助等の措置を講ずる必要がある。 10 佐賀県佐賀地域 産業別常用新規求人の状況 (単位:人、%) 産業計 AB農林漁業 C 鉱業 D 建設業 総合工事業 E 製造業 食料品 飲料・タバコ・飼料 繊維工業 木材・木製品 家具・装備品 パルプ・紙・紙加工品 印刷・同関連業 化学工業 石油製品 プラスチック製品 ゴム製品 窯業・土石製品 鉄鋼業 非鉄金属 金属製品 はん用機械器具 生産用機械器具 業務用機械器具 電子部品・デバイス 電気機械器具 情報通信機械器具 輸送用機械器具 (自動車・同附属品) その他の製造 F 電気・ガス・熱供給・水道業 G 情報通信 通信 放送 情報サービス H 運輸業 旅客運送 貨物運送 I 卸売・小売業 卸売 小売 J 金融・保険業 銀行 金融商品取引 保険 K 不動産 L 学術研究、専門・技術サービス業 広告業 M 宿泊・飲食 宿泊 飲食 N 生活関連サービス・娯楽業 洗濯・理容・美容・浴場業 O 教育・学習支援業 P 医療・福祉 医療 保健衛生 社会保険・社会福祉・介護事業 Q 複合サービス事業 R サービス業 廃棄物処理業 自動車整備業 機械等修理業 職業紹介・労働者派遣業 その他のサービス業 S,T 公務・その他 IT関連産業計 平成23年度 平成24年度 平成25年度 産業別構 新規求人 対前年度 新規求人 対前年度 新規求人 対前年度 成比 14,951 12.7 16,156 8.1 14,734 ▲ 8.8 100.0% 93 ▲ 7.0 111 19.4 126 13.5 0.9% 0 0 23 0.2% 1,571 2.1 1,702 8.3 2,054 20.7 13.9% 1,055 2.6 1,024 ▲ 2.9 1,287 25.7 8.7% 1,127 5.2 1,086 ▲ 3.6 1,200 10.5 8.1% 356 49.6 373 4.8 445 19.3 3.0% 12 ▲ 42.9 10 ▲ 16.7 7 ▲ 30.0 0.0% 82 43.9 47 ▲ 42.7 53 12.8 0.4% 11 120.0 8 ▲ 27.3 6 ▲ 25.0 0.0% 56 ▲ 6.7 92 64.3 87 ▲ 5.4 0.6% 45 ▲ 8.2 32 ▲ 28.9 29 ▲ 9.4 0.2% 47 2.2 48 2.1 56 16.7 0.4% 8 60.0 13 62.5 10 ▲ 23.1 0.1% 0 0 0 0.0% 16 60.0 6 ▲ 62.5 7 16.7 0.0% 2 0.0 0 ▲ 100.0 3 0.0% 7 ▲ 41.7 11 57.1 28 154.5 0.2% 4 ▲ 81.8 6 50.0 11 83.3 0.1% 0 0 0 0.0% 80 ▲ 12.1 59 ▲ 26.3 84 42.4 0.6% 70 42.9 61 ▲ 12.9 69 13.1 0.5% 36 ▲ 20.0 51 41.7 39 ▲ 23.5 0.3% 23 ▲ 11.5 47 104.3 15 ▲ 68.1 0.1% 1 0 ▲ 100.0 0 0.0% 111 ▲ 24.5 77 ▲ 30.6 115 49.4 0.8% 2 1 ▲ 50.0 2 100.0 0.0% 95 ▲ 5.9 36 ▲ 62.1 44 22.2 0.3% 83 13.7 33 ▲ 60.2 35 6.1 0.2% 63 ▲ 19.2 108 71.4 90 ▲ 16.7 0.6% 6 ▲ 25.0 7 16.7 12 71.4 0.1% 419 44.0 385 ▲ 8.1 390 1.3 2.6% 14 ▲ 12.5 27 92.9 42 55.6 0.3% 47 261.5 47 0.0 41 ▲ 12.8 0.3% 296 68.2 250 ▲ 15.5 229 ▲ 8.4 1.6% 839 6.3 887 5.7 910 2.6 6.2% 374 8.1 295 ▲ 21.1 295 0.0 2.0% 387 ▲ 2.5 528 36.4 539 2.1 3.7% 3,180 30.0 4,192 31.8 2,045 ▲ 51.2 13.9% 362 4.3 501 38.4 557 11.2 3.8% 2,818 34.2 3,691 31.0 1,488 ▲ 59.7 10.1% 236 25.5 238 0.8 152 ▲ 36.1 1.0% 9 ▲ 52.6 21 133.3 9 ▲ 57.1 0.1% 2 ▲ 71.4 1 ▲ 50.0 3 200.0 0.0% 225 38.9 216 ▲ 4.0 140 ▲ 35.2 1.0% 161 4.5 150 ▲ 6.8 178 18.7 1.2% 425 ▲ 17.6 516 21.4 488 ▲ 5.4 3.3% 51 45.7 37 ▲ 27.5 32 ▲ 13.5 0.2% 551 29.0 467 ▲ 15.2 402 ▲ 13.9 2.7% 164 110.3 120 ▲ 26.8 129 7.5 0.9% 378 11.2 330 ▲ 12.7 262 ▲ 20.6 1.8% 696 21.5 698 0.3 677 ▲ 3.0 4.6% 366 11.9 371 1.4 420 13.2 2.9% 238 1.7 251 5.5 288 14.7 2.0% 3,541 20.4 3,760 6.2 3,928 4.5 26.7% 1,977 5.9 1,979 0.1 2,041 3.1 13.9% 32 ▲ 11.1 19 ▲ 40.6 16 ▲ 15.8 0.1% 1,532 47.6 1,762 15.0 1,871 6.2 12.7% 160 61.6 70 ▲ 56.3 76 8.6 0.5% 1,374 ▲ 5.6 1,341 ▲ 2.4 1,514 12.9 10.3% 43 ▲ 15.7 37 ▲ 14.0 68 83.8 0.5% 108 18.7 99 ▲ 8.3 108 9.1 0.7% 5 150.0 4 ▲ 20.0 1 ▲ 75.0 0.0% 44 ▲ 30.2 43 ▲ 2.3 141 227.9 1.0% 259 ▲ 27.7 220 ▲ 15.1 222 0.9 1.5% 334 ▲ 22.5 295 ▲ 11.7 271 ▲ 8.1 1.8% 433 39.2 408 ▲ 5.8 479 17.4 3.3% ※ Q複合サービス事業は、郵便局・他に分類されない協同組合関係 資料:佐賀労働局 11 佐賀県佐賀地域 求人求職の状況(各年度月平均値) (単位:人、倍) 平成23年度(A) 平成24年度 平成25年度(B) 増減率(B/A) 常用有効求職者数 6,491 6,112 5,542 ▲14.6% 常用有効求人数 3,284 3,647 3,308 0.7% 0.51 0.60 0.60 0.09P 常用有効求人倍率 資料:佐賀労働局 P(ポイント)は増減差 佐賀県佐賀地域 雇用保険被保険者資格喪失者のうち、事業主都合離職者の状況 (単位:人) 平成 23 年度 事業主都合 離職者の対 前年度増減 率 事業主 都合離 職者 事業主都合 離職者の対 前年度増減 率 1,354 1.6 % 19,232 1,217 ▲ 10.1 % 18,679 1,354 1.6 % 19,232 1,217 ▲ 10.1 % 7.0 % 41,050 3,934 9.4 % 40,592 2,959 ▲ 24.8 % 0.9P 45.5% 34.4% ▲2.7P 47.4% 41.1% 6.7P 事業主 都合離 職者 1,333 9.6 % 18,679 18,217 1,333 9.6 % 39,505 3,596 46.1% 37.1% 佐賀所管内 18,217 地域内合計 県内合計 平成 25 年度 雇用保 険被保 険者資 格喪失 者 事業主都合 離職者の対 前年度増減 率 事業主 都合離 職者 対県内構成比 平成 24 年度 雇用保 険被保 険者資 格喪失 者 雇用保 険被保 険者資 格喪失 者 資料:佐賀労働局 P(ポイント)は増減差 注)雇用保険被保険者資格喪失者及び事業主都合離職者は、一般被保険者(短時間労働被保険者を含む)、 高年齢継続被保険者、短期雇用特例被保険者の合計 12 3 地域雇用開発の目標に関する事項 佐賀県佐賀地域の産業基盤として、次のような特徴があげられる。 ・ 全国の主要都市と短時間で結ぶ高速交通ネットワークの一翼を担う有明佐賀空 港を擁している。有明佐賀空港は、東京便のほか、平成24年1月に LCC(格 安航空会社)による上海便が就航し、さらに、平成25年12月にはソウル便が 就航している。 ・ 主要幹線道路として、長崎自動車道が整備されており、現在県都佐賀市と唐津 市を結び唐津港や佐賀空港へのアクセス基盤となる佐賀唐津道路や大牟田市と 鹿島市を結び、三池港や有明佐賀空港へのアクセス基盤となる有明海沿岸道路の ほか、これらを補完する国道34号の整備が進行中である。 ・ 平成20年に九州新幹線西九州(長崎)ルートが着工しており、概ね14年後 には、佐賀駅が新幹線の停車駅となる。 ・ 当地域の北部地方は豊かな自然に恵まれており、「脊振北山県立自然公園」や 「天山県立自然公園」などの屋外型のレジャー・スポーツ施設が充実している。 ・ 「古湯・熊の川温泉郷」や「佐賀インターナショナルバルーンフェスタ」など 観光資源が豊富である。 ・ 「多久聖廟」や「吉野ヶ里歴史公園」、「九年庵」、「三重津海軍所跡」などの歴 史的文化遺産があり、これらの文化遺産を活かした観光PRや地域おこしなどが 実施されている。なお、 「三重津海軍所跡」は、 「明治日本の産業革命遺産 九州・ 山口と関連地域」の構成資産として、平成 27 年度の世界文化遺産登録を目指し て、国や関係自治体と連携しながら取り組んでいるところである。 このような産業基盤の特徴や、地域の雇用情勢などを踏まえ、今後、次のような 産業基盤整備や、雇用開発のための各種支援対策に取り組んでいく。 ・ 佐賀唐津道路、有明海沿岸道路及び国道34号の整備促進。 ・ 九州新幹線西九州(長崎)ルートの整備促進。 ・ 地域経済への波及効果の大きい優良企業や、今後大きな発展が見込める企業な どの誘致の促進。 ・ 新産業創出のための創業・ベンチャー支援の強化。 ・ 定住促進施策への支援。 ・ 観光客の誘致の促進。 ・ まちなかの再生。 ・ 地域雇用開発助成金など、雇用開発のための助成措置の有効活用による新規立 地の促進。 13 ・ 地域雇用開発奨励金を活用し、企業における中核的人材を受け入れることによ り、雇用創出に結びつく新事業展開、経営の高度化、拡大等を促進する。 ・ キャリアアップ助成金を活用し、企業における情報化や技術の高度化を図るた め労働者の能力開発を促進する。 以上のような取り組みを推進することにより、地域内の企業立地の利便性、優位 性を高めるとともに、地域産業の高度化、活性化並びに新産業の創出を促進し、地 域内の雇用機会の増大を図る。 なお、これにより、地域雇用開発奨励金の活用による新規雇用創出人数を、概ね 250人とすることを目標とする。 4 地域雇用開発を促進するための方策に関する事項 (1)地域雇用開発の促進のための措置 イ 新たな雇用機会の開発の促進等に関する事項 ・ 地域の特性、民間部門の活力の活用 地域雇用開発のための基盤整備を最大限に生かすために、地域の特性や民間の活 力を生かしつつ雇用開発を促進することとし、商工会議所や商工会などの商工団体 等と連携した創業支援、民間と一体となった観光キャンペーンの実施などを展開し ていくこととする。 ・ 事業主に対する助成措置の活用 企業誘致の推進や、創業支援、既存企業の経営指導、中核人材の受入、能力開発 等に当たっては、国の地域雇用開発助成金をはじめとした事業主に対する各種助成 金を有効に活用するとともに、県や市の優遇措置、助成措置を最大限活用する。 ・ 雇用開発のためのノウハウの提供等、ソフト面の援助 (公財)佐賀県地域産業支援センターが行う創業、新分野進出等、経営面での様々 な相談・支援事業を通し、雇用拡大を図ろうとする事業主をソフト面からも援助し ていく。 14 ロ 職業能力開発の推進に関する事項 県内における公共職業能力開発施設としては、県立産業技術学院(多久市)と独 立行政法人高齢・障害・求職者雇用支援機構佐賀職業訓練支援センター(佐賀市) があり、建築技術・設計、機械技術、自動車工学、金属加工、電気設備等の訓練が 実施されている。 また、民間職業訓練施設としては、認定職業訓練校が13校あり、それぞれ地 域産業に密着した職業訓練が行われている。 これら各施設内での訓練のほかに、県立産業技術学院では、民間の教育訓練機関 に委託して、IT 分野や介護分野を中心に多様な訓練科を設定し、機動的かつ弾力 的な職業訓練の展開を図っている。加えて、県内各地で民間の教育訓練機関が厚生 労働省の認定を受け実施する訓練(求職者支援訓練)が行われている。 今後とも、佐賀労働局、公共職業安定所、高齢・障害・求職者雇用支援機構及び 地域の事業主団体等と十分な連携を図りながら、職業訓練に係る地域ニーズの把握 に努め、地域の実情に応じた効果的な職業能力の開発に努める。 なお、産業構造の変化や技術革新が進展する中にあっては、従来からの事業主主 導の職業能力開発に加え、労働者自身の自発的な職業能力開発を促進することが重 要であることから、労働者の職業生涯を通じた持続的な職業キャリア形成を積極的 に支援していく。 ハ 労働力需給の円滑な結合の促進に関する事項 佐賀労働局や各公共職業安定所により、地域の労働市場の状況、雇用・職業に関 する情報等の積極的な提供を行うとともに、求職者に対する職業指導・相談等や事 業主に対する指導・援助をきめ細かく行っていく。 県においても、ミスマッチ対策や人材の確保のために、 ・ 「ジョブカフェSAGA(若年者就職支援センター)」を中心とした、若年者に対する 就職支援 ・ 求職者と求人企業とのマッチングを図る SAGA 就職面談会の開催 ・ 県外在住者のUJIターン就職支援、グローバル人材、高年齢人材の就職支援な どを通じた県内企業の人材獲得への支援などを行っていく。 なお、若年者の職業意識を醸成し、適切な職業選択を支援するため、高校生や大 学生等の県内企業へのインターンシップを促進していく。 15 二 各種支援措置の周知徹底に関する事項 地域雇用開発を促進するための各種支援措置については、佐賀労働局や関係機関と 連携をとりながら、事業主に対するパンフレットの配布や県・市の広報媒体を活用し た広報・啓発活動を行う。 また、特に市との連携を密にし、企業誘致や開発許可、建築確認等を通して事業所 の進出や設備投資をいち早くキャッチできる市の担当部局に対し、地域雇用開発助成 金等、地域の雇用開発に関する各種支援措置についての説明等を行うことにより、当 該措置の積極的な活用が図られるよう努める。 ホ 地域雇用開発の効果的な推進に関する事項 地域雇用開発の目標について共通認識を形成し、地域雇用開発を効果的に推進する ため、関係市、労使等、地域における関係者との意思疎通を図り、その意向が反映さ れるよう配慮する。 (2)地域雇用開発の促進に資する県の取組 ○ 道路の整備促進 当地域は、佐賀県のほぼ中央に位置し、県内の主要都市や港湾・空港といった広 域交通拠点へのアクセスにも恵まれている。 県内の道路は、九州自動車道、長崎自動車道といった高速道路が広域的な幹線道 路としての重要な役割を担い、国道、県道がこれを補完する幹線道路として県内外 の各主要地を結んでいる。さらには、市町村道が地域に密着した生活道路として日 常生活や地域社会活動を支えている。これらの道路がネットワークとしてつながり、 それぞれの持つ機能を相互に発揮することで、人や車の交通や物流をはじめとした 地域間の交流や連携を可能にしている。 小さな都市が各地に分散する分散型県土を形成している本県において、地域資源 を活かした産業の立地や活発な経済活動を促進するためには、高速交通ネットワー クによる時間・距離の短縮と定時性の確保は重要な意味を持っていることから、地 域にとって、将来の発展のベースとなる幹線道路ネットワークの整備を重点的に進 めている。 16 こうしたことから、現在、県都佐賀市と唐津市を結び唐津港や有明佐賀空港への アクセス基盤となる佐賀唐津道路や、大牟田市、柳川市、大川市、鹿島市などの有 明海沿岸の都市を結び、三池港や有明佐賀空港へのアクセス基盤となる有明海沿岸 道路のほか、これらを補完する国道34号の整備が進められているところであり、 今後とも、引き続き整備を促進していく。 ○ 九州新幹線の整備促進 九州新幹線西九州(長崎)ルートは、全国の新幹線ネットワークを形づくるもの として整備され、人の交流の拡大や企業立地が期待できる。 平成20年に着工しており、一日も早くその効果が引き出せるよう平成34年頃 の開業を目指し整備を促進する。 ○ 企業誘致の推進 本県工業においては、工場従業員数の約4割、製造品出荷額の約6割を誘致企業 が占め、誘致企業は雇用面においても重要な役割を果たしていることから、引き続 き企業誘致を積極的に推進していく。 当地域には、輸送用機械器具、食料品、窯業・土石、印刷などの製造業をはじめ 多様な企業が進出しているが、今後は、企業の立地ニーズに機動的に対応するため、 分譲中の工業団地のほか、空き地や空き工場などの即戦力用地も活用しながら、企 業立地促進特区などの活用により、地域経済への波及効果の大きい優良企業や、今 後大きな発展が見込める先端技術を有する企業などの誘致を進める。 企業誘致に当たっては、国の雇用開発助成金をはじめ、県や市による様々な優遇 措置や助成制度を活用する。 ※ 参考 企業立地の促進等による地域における産業集積の形成及び活性化に関 する法律(企業立地促進法)に基づく基本計画の同意地域 ・ 佐賀市(平成 25 年 4 月 1 日付け) ・ 神埼市、吉野ヶ里町、上峰町、みやき町(平成 25 年 4 月 1 日付け) 17 佐賀県佐賀地域の分譲中の工業団地 工業団地名 所在地 特 色 分譲中の面積 多久北部工業団地 多久市北多久町 九州横断自動車道多久 IC に隣 接した地下水のある団地 4.0ha 久保泉第2工業団地 佐賀市久保泉町 小城蛍の郷ファクトリ 小城市小城町 ーパーク 公共下水道を完備した自然と 環境にやさしい団地 源氏ボタルが棲む祇園川に面 した団地 3.4ha 1.5ha 資料:企業立地のご案内(佐賀県) 佐賀県佐賀地域の空地・空き工場等 物件の名称 所在地 敷地面積 延床面積 (㎡) (㎡) 土地 佐賀市鍋島町 3,299 土地 佐賀市諸富町 6,314 土地 佐賀市巨勢町 2,796 土地 佐賀市諸富町 2,882 土地 多久市北多久町 8,400 土地 多久市東多久町 3,010 土地/建物 多久市南多久町 4,985 土地 小城市三日月町 2,250 土地 小城市三日月町 8,112 土地 神埼市神埼町 6,251 建物 神埼市神埼町 土地/建物 神埼市神埼町 2,832 土地 神埼市神埼町 27,000 土地/建物 神埼市神埼町 444 458 1,755 資料:佐賀県HPより 18 2,250 530 備考 立地企業への助成制度等 実施主体 制度の名称等 国 地域雇用開発助成金 工場等・物流施設立地促進 補助金等 ビジネス支援サービス業立地 促進補助金 県 県 佐賀市工場等立地奨励条例 佐賀市 情報通信関連企業等立地促 進補助金 多久市企業立地奨励条例 多久市 多久市企業立地促進特区指 定に係る奨励に関する条例 多久北部工業団地リース制 度 多久北部工業団地全区画を 対象にした土地購入までの 無償貸付 小城市 小城市企業誘致条例 神埼市 神埼市企業誘致条例 概要 事業所を設置・整備し、求職者を雇用する事業主への 助成 立地促進奨励金(工場等の新増設への補助等) 雇用促進奨励金(新規地元雇用への補助) ビジネス支援サービス業の施設設備や施設賃料、通信 回線使用料等への補助 雇用奨励金 企業立地奨励金 利子補給金 佐賀県企業立地促進特区による佐賀市の優遇制度 ビジネス支援サービス業等雇用奨励金 ビジネス支援サービス業等立地奨励金 設備費補助金 建物賃借料補助金 佐賀県企業立地促進特区による佐賀市の優遇制度 固定資産税課税免除 立地奨励金 雇用奨励金 用地取得奨励金 固定資産税の課税免除 操業支援補助金 貸付料:年額 100 円/坪 最長 10 年 立地奨励金 固定資産税の課税免除 雇用奨励金 緑地等整備補助金(選択制) 電気料金補助金(選択制) 用地取得費補助金(選択制) 企業立地奨励金 雇用奨励金 用地取得費補助金 賃貸料補助金 固定資産の課税免除 企業立地促進費補助金 等 資料:企業立地のご案内(佐賀県) ○ 新産業等の創出支援 県では、公益財団法人佐賀県地域産業支援センター(佐賀市)を新産業創出のた めの中核的支援機関として、起業・創業やイノベーションなどの支援・促進に取り 組んでいる。 この中で、平成 21 年度には、県内企業の技術革新や新事業の創出につなげるた 19 め、ニーズの掘り起こしから、大学等の研究成果の橋渡し、研究開発、販路開拓ま でを見据えた一貫支援を行う「産学官連携技術革新支援事業」や、地域資源に着目 した新たなビジネスへの取組として、県内の中小企業者と農林漁業者との連携体が、 新商品、新技術・新役務の開発等を行う取組を支援する「さが農商工連携応援基金 事業」を開始した。 また、平成 25 年度には、製造業の企業間連携を通じた製品開発や共同受注のた めの「中小企業連携促進グループ」を設けるとともに、平成 26 年度には、6 次産 業化の支援・促進のための「佐賀 6 次化サポートセンター」及び小規模事業者の経 営支援のための「よろず支援拠点 with-Biz SAGA」を設けたところである。 さらに民間においても、例えばここ数年、商工団体の熱心な経営指導の甲斐もあ って、中小企業新事業活動促進法に基づく県内企業の経営革新申請・承認実績は事 業所数比でみて全国最上位(3~4 位)まで上昇しており、他方地元のクリエイタ ーで組織するコミュニティ活動の活発化や、まちづくりに関連したコワーキング及 びファブラボ等の施設も充実しつつある。 今後とも、商工団体等、民間の人材や組織、企業等との連携を密にしつつ、総合 的な支援体制の充実・強化に努め、地域資源の活用や人材育成の視点を加味しつつ、 新産業の創出を図っていく。 (公財)佐賀県地域産業支援センターの各種支援事業等 事 業 名 事 業 内 容 創業等支援拠点活動促進事 事務所に「相談窓口」を設置して、マネージャーを中心に、関係機関 業 と連携を図りながら、県内中小企業の経営に関する相談に対応する こと等により、中小企業が抱える課題解決の支援を行う さが機能性・健康食品開発拠 佐賀県内において、付加価値の高い新産業の創出・集積を図るた 点事業 め、県内中小企業等が産学官の共同研究等により行う機能性食品 分野の新製品・新技術開発を支援する さが中小企業応援基金事業 県内の中小企業者が自動車産業分野や地域資源分野等において行 う新商品の開発やその販路開拓に対して、経費の一部を助成する 産学官研究コーディネート事 科学技術コーディネーターを中心とした研究コーディネート機能を整 業 備することで、産学官の共同研究等による新技術の開拓及び新産業 の創出を目指す 産官学連携技術革新支援事 業 さが農商工連携応援基金事 業 地域の特性を活かした県内企業の新事業・技術革新創出に寄与す るため、基礎的研究等に助成する 中小企業者と農林漁業者が連携して行う新製品開発事業に対して、 経費の一部を助成する 中小企業連携強化促進事業 発注企業側が求めるニーズ(ユニット部品・大量納品・ローコスト化) に応えられる新規事業展開に向けて、大手企業出身のコーディネー ター等を中心に、中小企業の連携を支援する 6次産業化ネットワーク活動 農林漁業者等の6次産業化の推進を図るため「佐賀6次産業化サポ 推進事業 ートセンター」を設置し、研修会、交流会の開催や相談、専門家等の 派遣を行う 20 ○ 定住促進施策への支援 多久市では、定住人口を拡大し、活力ある産業の創生と賑わいの創出を図るため、 多久市定住促進条例を制定し、定住促進事業(「定住奨励金」、「新婚世帯家賃等補 助金」の交付、空き家バンク等)を行っている。 佐賀市では、同市のホームページ内に「定住サポート情報」ページを開設し、2 2年からは定住相談員の配置や空き家バンク制度を開始するなど、定住希望者への 積極的な取り組みを行っている。 小城市では、空き家バンク制度により市への定住を促進している。 県では、 「佐賀県のしごと相談室」を開設し、県外在住者の UJI ターン就職支援 を行っているところであり、今後も引き続き、市と連携しながら定住促進を図って いく。 ○ 観光の振興 当地域には、 「脊振北山県立自然公園」や「天山県立自然公園」などの自然公園、 日本最大級の環壕集落遺跡である「吉野ヶ里歴史公園」、 「天山リゾート」や「多久 ゴルフ倶楽部」などのゴルフ場など、屋外型のレジャースポットやスポーツ施設が 充実している。 また、「佐賀城本丸歴史館」、「多久聖廟」、「古湯・熊の川温泉郷」、「清水の滝」、 「九年庵」や、世界文化遺産登録を目指している「三重津海軍所跡」などの観光資 源も豊富である。 さらに、孔子を祀る「釈菜(せきさい)」などの伝統行事や、 「佐賀インターナシ ョナルバルーンフェスタ」や「清水の滝と紅葉ライトアップ『清水竹灯り』」、「九 年庵の一般公開」などの集客力のあるイベントも開催されている。 県では、「わざわざ行ってみたくなる県」、「日本で一番、だれでも個人旅行がし やすい県」を目指して、観光地の磨き上げ、受入体制の整備、観光情報の発信等に 取り組んでおり、今後も引き続き、市や観光事業者と一体となって魅力ある観光地 づくりに取り組み、観光客の誘致拡大を図っていく。 また、国内大都市圏や東アジア地域等からの観光客誘致については、広域的な取 組が有効であるため、九州観光推進機構の取組も活かしながら、本県独自の取組に より九州の中の佐賀県を強く国内外にアピールしていく。 21 佐賀県佐賀地域 観光客の推移(日帰り+宿泊客数) (単位:千人、%) 平成 21 年 平成 22 年 対前年 観光客数 増減率 平成 23 年※ 対前年 観光客数 増減率 対前年 観光客数 増減率 佐賀所管内 7117.6 ▲ 2.2 7,525.6 5.7 7,251.4 ▲ 3.6 地域内合計 7117.6 ▲ 2.2 7,525.6 5.7 7,251.4 ▲ 3.6 30,176.9 ▲ 2.1 29,934.2 ▲ 0.8 29,602.9 ▲ 1.1 23.6% 0.0P 25.1% 1.5P 24.5% ▲0.6P 県内合計 対県内構成比 資料:県観光戦略グループ「佐賀県観光客動態調査」 ※平成 23 年の数値については、推計手法を変更したため、平成 22 年以前の数値とは比較できない。 ○ まちなかの再生 当地域をはじめ県内各地の中心市街地では、依然として空洞化に歯止めがかから ない厳しい状況が続いている。 そうした中、当地域の中心的都市である佐賀市では、中心市街地の活性化のため には、民間の商業団体とまちづくり団体と行政が相互に連携し合い、取り組むこと が必要との認識の下、佐賀商工会議所と特定非営利活動法人まちづくり機構ユマニ テさが(中心市街地整備推進機構に佐賀市が認定。以下「ユマニテさが」という。 ) と活性化に向けた取組を行っている。 特に、ユマニテさがでは、街に人が歩く、賑わいを創出するという観点から、空 き店舗対策事業、街の情報発信事業、各種集客イベントの開催、共通駐車券サービ ス事業など様々な市街地活性化のための取組が行われているところである。 また、当地域内の小城市では、平成 21 年 6 月に中心市街地活性化法に基づく小 城市中心市街地活性化基本計画について国の認定を受けた。平成 27 年 3 月までの 本計画では、中心市街地活性化の将来像と2つの基本方針を設定し、行政(国・県・ 市)の各種支援を活用し、具体的な目標数値を達成すべく、様々な取組を進めてき た。 県では、市における今後の取組を促していくため、平成 19 年 4 月に「佐賀県市 街地再生指針」を策定しており、目指す「まち」の姿を描き、その実現に地域が一 22 体となって取り組む市に対して、県の組織を挙げて支援していくこととしている。 5 計画期間に関する事項 計画期間は、厚生労働大臣の同意を得た日から 3 年間とする。 23