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無足場アンカー工法による砂防・治山事業 【渓流砂防事業】/(財)鳥取県
【15-1資料】 無足場アンカー工法による砂防・治山事業 【渓流砂防事業】/(財)鳥取県産業振興機構-可能性調査事業採択 ☆ 事業の背景 砂防ダムは、上部崩落斜面を抑止する方法が無いので、塞き止める方法として施工されてい ます。しかし、放置された斜面の崩落土砂により埋められ機能を減少させているダムは珍しく なく、高所なので浚渫などの維持管理も現実的に出来ず、費用対効果が低い事から問題視さ れています。 ☆ 事業への働きかけ 高所施工性と品質施工能力を生かして、砂防ダム上部の崩落斜面を抑止し、従来の塞き止 めるだけではなく、流下土砂を少なくして、砂防ダムの性能寿命を延ばすと共に自然環境再 生においても大きな効果をもたらす事業を渓流砂防事業とし提案します。 施工費においては、一般的な14m級の砂防ダムを作るのに約6億円/基(内、仮設道費3億 円これも施工後は維持されず新たな地滑り原因として問題視されている)とされていますが、 当工法による試算(“地すべり全体の85%は深さ2.5mで発生”している事から、割り出した 削孔長5.5mによりダムが埋まる土砂量を抑止する数量と置き換えた)では、貯砂分の崩落 抑止として計算しても従来の2/3以下の金額で可能です。尚、人身に関わる(5世帯以上に 影響する)危険渓流は現在8万渓流以上存在し、現在も増え続けています。 環境や災害への関心が高まっている昨今、この工法は問題を軽減できる可能性があります ※ ※ 鉄筋挿入工・アンカー工は、予防治山工法の花形です。道路事業と異なり災害事業 は経済事情を待たずに発生します 仮設不要なので、安価で条件を選ばず高品質施工が可能な唯一の無足場アンカー 工法が活躍します ☆ 従来の災害復旧治山事業 満砂毎に繰り返す増設! 災害後 土砂撤去 砂防ダム 満砂 ダム増設 土砂崩落は止まない! 緩傾斜復旧? 満砂で機能低下 20年後 土石流出の原因である上部斜面を安定出来ないから、塞き止めダム(砂防ダム)→満砂→ダム増設 →満砂→ダム増設を繰り返す事で土石の崩落に対応してきた。 ※砂防ダムは上部斜面を安定しないかぎり、台風などにより不安定斜面から土石流出が発生し 満砂の危険にさらされます。 ☆ 無足場アンカー工法による災害復旧治山事業 土崩落は即時停止! ①災害後 ②斜面安定施工/土石流出防止 土砂を残したまま樹間施工で安定させる アンカー ③自然復旧 ネット ワイヤ-ネット工 3年後 ☆植生工併用 斜面安定実現! 高所でも高品質施工が可能な無足場アンカー工法で上部斜面を即時安定させて土石流 出の原因を絶つ事で、砂防ダムの寿命を飛躍的に伸ばし、経済的に短期間で有効的な治 山が実現できます。また、透過型ダムと併用すれば、適度な土石の流下が図られ自然環 境的にも効果が高くなります。また、その後の維持も最小限で可能です。 無足場アンカー工法により崩落斜面 を安定させると堆積土石は増えない。 【砂防ダム建設/山から海へわたる環境への影響】 斜面崩落 従来型ダムでの土石流対策を続けると・・・ 以下のさまざまな弊害が解決できない 渓 砂防ダムによる土石遮断 谷 ・ 作業道放置 谷 ダムは高所斜面崩落対策ができないの 渓 で満砂による機能低下・破損により有効 流 機能していない。また、土石遮断による 流 環境破壊、作業道路放置による新たな崩 落原因も問題となっている。 川 流 従来型ダム 域 透過型ダム 上 流 域 砂利・川砂等の建設用材の不足 ミネラルなど 栄養分の供給減少 渓流藻類・魚介類の回復 河 川 渓流生物の営巣地の根絶・生態系の破壊 上 塞き止めなくする事で河川が土石 良くなる を適度に流し、堆積させなくする事 で土石流の種を自然に絶ちます。 ・ 渓 河 土石流に対する安全は保たれます 渓 ミネラルなど 栄養分の供給回復 川砂・砂利等建設用材 の不足解消 河川藻類・魚介類の回復 集 落 河川藻類・魚介類の減少 集 落 都 都 市 海 岸 線 ・ 海 護岸工事の増加 海洋藻類・魚介類の減少 こ う す れ ば 解 決 ! 市 海 岸 線 海洋藻類・魚介類の回復 ・ 海 洋 護岸工事の減少 河川土砂供給増加等 による海岸線の回復 河川土砂供給減+海砂浚渫等による海岸線の衰退 ※ ミネラルなど 栄養分の供給回復 特に維持工事を必要としないで、自然に環境復旧が成されます! 【砂防ダムの周辺再生システム/施工前】 【砂防ダムの周辺再生システム/施工後】 斜面崩落 斜面崩落 無足場アンカー工法で崩落斜面を鉄筋 渓 谷 ・ 渓 流 挿入工とワイヤーネット工で地盤安定 させる。さらに植生マットを併用すると 表層保護も即時に効果が現れ、その後の 根茎の伸張により安定し緑化する。 林業の衰退により風倒木を 撤去し、間伐作業を行うこと により森林再生作業の準備 が出来る。 谷 ・ 渓 流 森林再生作業の準備が出来る。 砂防ダムの機能が 回復する 砂防ダムの機能を低下 させる満砂を浚渫して、 ダム機能を回復させる 重機だけでなく、風倒木を山から回収し て粉砕加工し、植生製品にリサイクルし て緑化施工を崩落斜面に施す 渓 崩落斜面が地盤安定し、植生群落により 緑化再生する。 こ う す れ ば 解 決 !