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自動車コックピットの利用品質の確保 - IPA 独立行政法人 情報処理推進

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自動車コックピットの利用品質の確保 - IPA 独立行政法人 情報処理推進
1/27
自動車コックピットの利用品質の確保
「ソフト開発プロセス改善の取り組み」
デンソーテクノ株式会社
情安電機グループ
後藤 祥文
C DENSO TECHNO Co.,Ltd. All rights reserved.
1.デンソーテクノ紹介
2/27
社名
デンソーテクノ株式会社
設立
1984年4月3日
本社
愛知県大府市 (写真は、安城テクニカルセンター)
事業内容
・カーエレクトロニクスシステム製品の設計
・要素技術および環境エネルギー関連製品の設計
資本金
1億8,000万円
売上高
504億円(2015年度)
従業員数
2,575名 (2016年4月)
(株式会社デンソー100%出資)
*社員平均年齢:35.2歳
2016全国就職企業人気ランキング(理系男子)
順位
企業
1
東日本旅客鉄道(JR東日本)
2
トヨタ自動車
3
NTTデータ
~
10
デンソー
~
49
昨年全国347位から大躍進
デンソーテクノ
マイナビ2017より
C DENSO TECHNO Co.,Ltd. All rights reserved.
2.自己紹介
’82/4
3/27
日本電装(株)入社
・エンジンECUソフト&マイコンの企画・開発・量産を担当。(12年)
・98年~01年まで米国トヨタR&Dに出向し、パワトレ現地適合業務を経験。(3年)
・ボデーエレ通信系製品ソフト&マイコンの企画・開発・量産を担当。(12年)
“トヨタ初の電子キーシステムの立ち上げ”・・・利用品質との出会い
・情報安全事業グループのソフト標準化の企画を担当。(2年)
“ソフトアーキ、ツール、プロセス、市場サービス”に関するソフトウェア開発横串活動
・ナビ製品ソフトの開発・量産を担当。 (3年)
“車載の大規模ソフト開発”・・・表示操作系の大規模HMIソフトでの仕組み作り
’15/6
デンソーテクノ(株)出向/転籍(16/7)
・情安電機グループを担当。“走行制御/HMI制御の各種コンポーネント”設計を担当”
・・・テレマ通信システムを含め、利用品質に関わる設計プロセスを強化中
・その他:IPA/SECの委員会活動
①車載情報セキュリティのガイドライン策定(2011年)
②つながる(Iot)時代の利用時品質ガイドライン策定(2016年)
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3.デンソーテクノ 情安電器グループ担当製品
コックピットHMIシステム
HUD
メータ
ナビゲーション
システム
エアコン
パネル
RTC
DSM
4/27
ボデー/エレ制御システム
OPSW
レベルSW 電子キー
TPMS
ボデー
ECU
ドライバ状態推定
表示操作調停
情報通信システム
運行管理
システム
テレマ
ECU
ADAS
ロケータ
V2X
ECU
外部情報通信制御
HCU
HMI制御
ETC
車載器
遠距離センシング
連携
周辺環境の推定
ミリ波
レーダ
画像
センサ
近距離センシング
走行制御
車両制御調停
ESCユニット
EPS
モータ
EPS
ECU
レーザ
レーダ
ソナー
AFS
ECU
周辺監視
ECU
DSS
ECU
走行環境認識システム
歩行者保護
センサ
エアバッグ
ECU
衝突安全システム
PCU
DCDCコンバータ
電池監視ユニット
電池パック
オルタネータ
スタータ
車両運動制御システム
自動運転に向けて車の走行制御とHMI制御が連携し、各種コンポーネントが進化する
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4.環境変化と将来動向
2010
5/27
2013
2015
情報
サービス
より使いやすい機器が出現し、
どんどんクルマに入ってくる
の変化
社会
の変化
将来動向
コンシューマ分野の進化、
更に加速
NHTSA
運転外操作への規制強化
安全な状態での
コミュニケーションを求める
新興OEMは最新コンシューマ技術を早期導入
クラウドサービスが進化し、
ラジオ/CDはなくなる
業界
の変化
既存OEMもエコシステム実現に向けた動きを加速
エクステリア/インテリアに注力
車のコックピットシステムが、
狙われている
競合
の変化
iOS in the Car
Google Automotive
家電メーカの自動車部門強化
ITジャイアントの侵攻
Google/Appleがやってくる
車の情報量が急激に増加し、安全と利便を両立する利用品質が重要になってくる
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5.今後の進化 ~自動運転時代に向かって~
6/27
「ナビシステム から 高度運転支援システムへ」
使って楽しい Wow
乗って安心
認知支援
市場トレンド取込
サクサク&キレイ
周辺・死角情報
提供支援
操作支援
判断支援
危険回避の為の
判断情報提供
高度運転支援での
ドライバー意思入力
ピピッ!
歩行者に
注意して下さい!
スマホの機能を
車載機に取込
電話、メール、
ナビ、音楽
会話、ジェスチャ
HUDを使いこなし
走行環境
前方視界支援
すれ違い走行支援 安心バックサポート
ドライバー
運転状態監視
体調異常が
観測されました
緊急停止します
ドライビング能力向上
車両死角部位の
認知支援
自動運転中は
ビデオ電話も
自然発話コマンド
音声支援
暑い
Safety教示
Eco教示
クルマと社会の情報をHMIを通して、ドライバーや搭乗者にわかり易く提供する
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6.つながる世界におけるUX(利用品質)の必要性
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UXの捉え方
従来のものづくりの発想=技術の発想・上から目線
設計品質
提供企業の世界観
企業
機能の
提供
製品
サービス
ユーザー
自動車業界の例:
よい車を所有していること
自体がステータス
ユーザー
自動車業界の例:
車がユーザーにもたらす
新しい経験価値が求められる
UXの発想=体験価値の発想・横(下)から目線
利用品質
製品・サービスと
ユーザーの関係を作る
企業
ユーザーの世界観
新しい価値
製品
サービス
関係
「UXデザインの教科書」 丸善出版 平成28年5月30日発行
2基礎知識 2.8UXデザイン 2.8.2UXデザインの取組み方 P.110 図2.4従来のものづくりの発想からUXの発想へ
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6.つながる世界におけるUX(利用品質)の必要性
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UXの捉え方(IoT時代の定義を考える)
IoT時代におけるUXの発想=体験価値の発想・多数からの目線
?
「UXデザインの教科書」 P.110
図2.4従来のものづくりの発想からUXの発想へ
(U’eyes Design鱗原殿が加筆)
企業
製品
サービス
企業
製品
サービス
企業
製品
サービス
企業
製品
サービス
企業
製品
サービス
多様な製品・サービスと
ユーザーの関係を作る
企業
ユーザーの世界観
つながる価値
関係
関係
関係
関係
関係
つながる
製品
サービス
関係
ユーザー
クルマとクルマ、ホーム、家電、スマホ、社会インフラ、ドローン、クラウド等、あらゆるシステムがつながる際の
商品価値を高め、かつ、望ましくない事象、意図しないつながりによるリスクを回避する必要あり。
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7.つながる世界の自動車コックピットの特徴と課題
社会インフラ
クルマ側
路上機
センター側
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センターサービス
各社の自動車用サーバー
ユーザー
○○○
□□□
携帯電話
○○○
各種サービス
●●●
・スマートグリッド
・HEMS
自動車コックピット
クラウド
4G
LTE
Bluetooth
WiFi
操作SW
HMI
ドライバー監視
メータ
電子ミラー
車
載
情
報
系
シ
ス
テ
ム
通信機
データ
通信機
車載LAN
HMIバス
ボデー系バス
ボデー
ステアリング
SW
エアコン
ECU
故障診断
車両制御系システム
エネルギ系バス
運動系バス
ECU
エンジン
ECU
ESC
ECU
ECU
ECU
ECU
・・・
環境系バス
運転支援
ECU
診断ツールバス
診断
コネクタ
ECU 機能安全と情報セキュリティの確保
システムとシステムが繋がり、ユーザー視点での全体の利用品質が求められる
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8.コックピットHMIのソフト開発の特徴と課題 (ナビ事例)
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課題:自動車分野の特徴と情報機器の特徴をあわせ持った大規模ソフト開発
自動車部品としての特徴と情報機器としての特徴をあわせ持った大規模ソフト開発
・車両制御の品質レベルの作り込み
・機能安全が求められる高品質ソフト
・時代進化が早く、1,2年で機能が陳腐化する
・市場アップグレードが必要で、ステークホルダーが多い
受注
L/O
商品企画・先行開発フェーズ
ソフト設計・製造フェーズ
市場フェーズ(廃棄まで)
■要求のぶれ幅が大きい
■ソフト設計図は5000枚以上
■市場クレームが多い
ソフト1500万行の設計図の比較
「対話音認 “siri” をやりたい」
>
■時代進化への追従が必要
「“Google”と連携したい」
■制御のスコープが広い
特
徴
ナビソフト
約5000枚
「ハンズフリーが動かない・・・・」
>
DN本社ビル
約500枚
■長期に渡る品質保証が必要
ECUハード
約50~80枚
「L/Oの7年後、最新地図でナビリセット」
原因は、車載機のメモリー不足
■仕様変更が多い
「“ECOクルーズ”を追加する」
■ステークホルダーが多く、調整が困難となり、開発工数が膨大化
工
数
不確定要素が開発着手の遅れを招く
準備不足による開発効率が悪化
市場クレーム対応で工数増大
受注
L/O
OEMの要求を待つ姿勢ではHMIソフト開発の後半に課題がいっぱい溜まる
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8-1.課題 ~ステークホルダーが多い~
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◆大量画面(1000画面)の分業開発。
顧客、仕様屋、機能屋、デザイン(意匠)屋、ソフト屋、翻訳屋(多言語開発)・・・
デザイナー
仕様
翻訳
ハード屋
HMI
HMI
HMI
RunTime
RunTime
顧客
(わがまま)
HMI
-FW
HMI-FW
機能A 機能B 機能C
機能担当
PF
プラットフォーム(PF)
CPU
ソフト屋
ステークホルダーが大勢いるため、開発プロセスが非常に重要となっている
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8-2.課題 ~HMIがネックとなり機能開発が進まない~
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コックピットHMIの利用品質は、製品開発を通じて地道な積み上げが必要
開発後半に絵(HMIデザイン)を付け加えれるものではない
HMI
HMI
HMI
RunTime
RunTime
HMI
-FW
HMI-FW
HMIが動かないと
評価ができない
機能A 機能B 機能C
PF
プラットフォーム(PF)
CPU
UXD の構造を表したモデル図
アーキテクチャ
(ジェス・ジェームス・ギャレット提唱)
“HMI”と“機能”の並行開発に適したソフト構造と開発手法が必要
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8-3.課題 ~描画性能が出ないハード構成~
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ユーザーの期待(利用品質):
PCやタブレット以上に“綺麗に”、“サクサクと”、“安定して”欲しい
数十万円
高性能CPU/GPU
大規模メモリ
安定した環境(電源、温度、ノイズ)
最先端ハード(機能重視)
数百万円
限られたCPU/GPU
低コストメモリ
不安定な環境
過去資産活用(品質重視)
ソフト屋にとっては非常に厳しい条件下での開発
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これまでの、取り組み事例の紹介
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Ⅰ.先行品(FLASH)でのモニター
Ⅱ.スクラム(アジャイル)開発
Ⅲ.作動要因記憶(ダイアグノーシス)
Ⅳ.HMIメトリクス(システム視点)
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取組事例Ⅰ:先行品(FLASH)でのモニター
商品力向上
(利用品質)
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・多彩な描画表現
・スマホライクな操作
★汎用技術を活用、時代進化に順応
ゲームエンジン( Starling/Feathers )活用
・車載情報系システム(IVI:In-Vehicle Infotainment)は、
クルマに組み付けられる製品のため、実機での検証が重要だが、
実機で確認するまでに長い時間が必要になる。
・HMIに高フレームレート、スマホの様なアニメーションなどの高い
表現力を求められるようになっている。
⇒顧客からのこれらの表現力の要求に素早く対応する為に、
ゲームエンジンを採用した事例。
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取組事例Ⅱ:スクラム(アジャイル)開発
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<従来:ウォーターフォール開発(製品納入単位で作込み)>
決まったものを大量生産するには効率的だが、後戻りが大きい
⇒UXDには不向き
②実装
①設計
③評価
④品質確保
NG
<取組:スクラム開発(3Wスプリント、顧客も入って毎回レビュー)>
開発を細分化し、顧客も入れて小まめに出来栄えを確認しながら
適宜方向修正 準備
①設計・②実装・③評価
④品質確保
①
②
③
見通しを
立てる
...
...
少しずつ
積み上げ
トータル
品質確保
顧客を巻き込んだ大規模HMI製品に適した開発プロセスに変える
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取組事例Ⅱ:スクラム(アジャイル)開発の開発環境
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HMIスクラム開発(大規模ソフト分業開発)に適した開発環境
■統合処理の高速化、自動化の実現
 統合作業者が人手で作業(従来)
統合処理用
サーバ(1台)
約8時間
■いつでも、どこからでも
同じものが見れる環境の提供
社内
社外
I/F部、モジュール部
A社
Virtual
Private Cloud
ビッグバン的に順次処理
ビルド環境
PMツール
 複数サーバを用いて自動分散処理(取組)
統合処理環境
(3台)
Master
Slave1
Slave2
Slave3
A社常駐
約2時間
モジュール部
分散
処理
情報共有
B社常駐
B社
構成管理
統合処理の高速化
結
合
処
理
細分化した処理を分散
分散処理制御を用いて統合処理を高速化
(8時間→2時間)
社内と同等の
セキュリティを確保
同一の開発環境、進捗管理環境を
社外とも共有
クラウド活用、高速化、自動化によるHMI小ループ型分散開発を実現
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取組事例Ⅱ:スクラム(アジャイル)開発での役割分担
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■ソフトチーフエンジニア、アーキテクト
デザイナー
仕様
翻訳
顧客
機能担当
信頼度アップ
ソフトCE(責任者)
アーキテクト(軍師)
ソフト屋
製品統括グループ:
QCDのバランスを考えて最適解に導く
(日程、仕様、コスト、優先度・・・)
顧客及び開発チームと握れるスタッフを設置し、仕事の方向性を決める
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取組事例Ⅲ:作動要因記憶(ダイアグノーシス)
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★市場クレーム対応に構え、同時に、ユーザーの好みを市場から抽出
ECU設計
仕様開発
開
発
市場
ニーズ
顧客
要件
事前に予測し解決
製品
要件
通信
コスト
システム開発
ECUに操作状況を記憶
・いつ
・どんな状態で
・何を操作したか
HMI系ダイアグ設計
市場の使われ方情報収集
市
場
市場情報の定量的FB
・ダイアグ情報
・ユーザーの声
リモート
販売店
サービス
市場クレームへの早期対応とHMIの利用品質を向上させる
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取組事例Ⅲ:HMIメトリクスの活用
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HMIメトリクス
<目的>
上流工程での仕様開発を対象に、ユーザビリティの知識を持たない設計者が、客観的にユーザ
ビリティの良し悪しを判断できるようなHMIメトリクスを開発し、利用品質を確保すること
ユーザビリティ観点
仕様観点
共同開発先 U’eyes Design
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取組事例Ⅳ:HMIメトリクスの活用
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HMIメトリクス取り組み事例: エアコンパネルの操作時間の測定
NEM(Novice Expert ratio Method)
認知心理学におけるモデルギャップを
定量的に表す指標。
HMIを熟知した操作者の操作時間と
一般被験者の操作時間の比に
ギャップが現れる。
HMI開発者の操作時間を1とした時に
一般ドライバーの操作時間が2倍未満
になるまで改善を重ねる。
共同開発先 U’eyes Design
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今後の取り組み
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①.利用品質改善サイクルの定着化
②.コックピットがつながる世界への配慮(HMIガイドライン)
③.コックピットHMI開発の専門チーム作り
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今後の活動①: 利用品質改善サイクルの定着化
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利用品質の着眼点と改善サイクル
分かりやすい
使用した時の使いやすさ
【企画】有効さ/効率
ユーザビリティー
ガイドライン
【選定】利用者/状況下
ユーザ特性
利用シーン
高齢者/障害者
来日した外国人
疲れているとき
眠いとき
【評価】満足度
安心
安全
気付かせてくれる
支援/補助してくれる
利用品質向上へのPDCAサイクルを作りあげる
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今後の活動②: つながる世界への配慮(ガイドライン)
利用時品質検討WG
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第1回利用時品質検討WG資料3(16-qius-1)
独立行政法人情報処理推進機構(IPA)
特定非営利活動法人人間中心設計推進機構(HCD-Net)
機器・システム等の利用時の品質(以下「利用時品質」)の確保は、
機器・システム等の価値を高め、かつ望ましくない事象を回避する
ために不可欠である。
本WGでは、これからの機器・システム等における利用時品質の
考え方、評価手法、設計への反映プロセスなどを整理すると共に、
安全・安心な機器・システム等の実現に向けた利用時品質の
あり方について検討を行う。
WG準備資料より HCD-Net作成
つながる世界の商品/サービスを開発する時の着眼点集
つながる世界の
開発指針/
利用時品質指針
利用時の品質
お客様情報
利用者の躓き/懸念
を抽出する
品質情報
利用シナリオ
使い方/利用情報 など
問合せ
/クレーム など
“躓き”を改善
性能/機能限界など
商品企画
設計
品質確認
特に、“マインド情報”が大切
・ 蓄積される情報
・ 利用者の要求、使い方
・ 競争相手の対応
運用
「やりたいこと」
視点で情報を提供する
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今後の活動③: コックピットHMI開発の専門チーム作り
■従来のHMI開発が抱える課題
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■発生原因
⇒仕様上の矛盾(実現できない)
⇒仕様の不出来(カッコ悪い、使い難い)
・商品企画・仕様開発が日程通りに進まない
・製品開発時に矛盾が発覚し、多くのやり直しが発生
・プロトタイプ(試作)完成時、多くのやり直しが発生
後工程で別スキルのメンバーからダメ出し
関係者が納得できる、論理的な説明が出来ない
手戻り
開発費が
大幅に超過
行程
実現できない!
使い難い!
デザイナー
プログラマー
人間工学・認知科学
商品企画
仕様開発
製品開発
評価
カッコ悪い!
経営者
■課題解決に向けて、
・関係者を納得させられる、論理的なシナリオを三位一体で構築する。
三位一体のチーム
論理的な説明が出来る仕組み作り
デザイナー
プログラマー
人間工学・認知科学
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最後に
26/27
「自動車のコクピットHMIを日本の強みにしたい。」
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27/27
おわり
ご清聴ありがとうございました
C DENSO TECHNO Co.,Ltd. All rights reserved.
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