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経済 - 在グアテマラ日本国大使館

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経済 - 在グアテマラ日本国大使館
グアテマラ経済(2007年7月)
平成19年8月
在グアテマラ日本国大使館
『7月の主な動き』
○ 中銀総裁の 2007 年度上半期の経済報告によれば、グアテマラ経済は安定成長を続けてお
り、年間経済成長率 5.2%の達成が見込まれる。
○ 消費者物価指数は前月比 0.72%、年率 5.59%、2007 年累積(1 月~7 月)3.73%上昇した。
特に食費の上昇率が目立ち、市民の生活への影響が懸念される。
○ 2007 年度上半期、国内の市中銀行は前年同期比 19.8%増の収益(Q1,055 百万≒137 百万
米ドル)を上げるなど、昨年来の金融システムに対する不信感を払拭しつつある。
○ 世界貿易機関(WTO)は、グアテマラを含む 19 の途上国に適用している輸出助成プログ
ラム(保税加工区設置の許可等を含む)撤廃に向けた移行期間を、 2015 年まで延長する
ことを採択。
○ 中米石油精製所建設の入札図書の販売が終了。取得した各社は 、建設地を含む建設計画
書を作成し、2008 年 6 月 16 日までに応札する予定。
1.主な経済指標
(1)為替レート(中銀)
7月、ケツァルの対ドル相場は1ドル=Q7.72-7.66 のレンジで推移。月初めに最安値(7 月
3 日 Q7.72 台)を記録したのち、半ばまではケツァル高の傾向が続いたが、最高値(7 月 17 日
Q7.65 台)を記録してからは月末に向けてケツァル安ドル高の傾向が戻った。
(2)消費者物価指数(国家統計院 INE)
7月、消費者物価指数は前月比で 0.72%上昇。年率では 5.59%、2007 年累積(1 月~7 月)で
は 3.73%の上昇となる。
1
項目別では、先月に引き続いて食費(食料品・飲料(アルコールを除く)・外食)の上昇率
が際だち、年率では 8.13%、2007 年累積では 4.53%の上昇となった。農産物の季節的な価格変
動を除くと、主食であるトルティージャ(前月比 5.78%)、トウモロコシ粉(前月比 5.62%)、
トウモロコシ(前月比 4.77%)、パン(前月比 3.97%)の価格高騰が顕著であり、市民の生活へ
の影響が懸念される。
基礎的食料品バスケット Canasta Basica de Alimentos (1 世帯 5.38 人分のカロリーとタ
ンパク質の摂取を満たす最低限の食料)の価格は Q1,574.05/月、基礎的生活バスケット(基礎
的食料品バスケットに、生活に不可欠な財と最低限のサービスを加えたもの)の価格は
Q2,872.35/月となった。グアテマラにおける農業従事者の法定最低賃金は月Q 1587.4、非農業
従事者は月Q 1624.6 である。
(3)貿易統計(中銀)
6月の輸出は 620 百万米ドル(前年同月比 13.61%増)、輸入は 1,116 百万米ドルドル(前
年同月比 14.85%増)。
本年 1 月から 6 月までの輸出総額は 3,539.6 百万米ドル、輸入総額は 6,411.2 百万米ドルであ
り、6 月の時点で貿易収支は 2,871.6 百万米ドルの赤字。
(4)海外送金(中銀)
7月の海外送金は、前年同月(302.88 百万米ドル)に比べ 78.27 百万米ドル(25.84%)多い
381.15 百 万 ド ル に 上 り 、 前 月 ( 6 月 356.47 百 万 米 ド ル ) に 比 し て も 24.68 百 万 米 ド ル
(6.92%)増加した。
2007 年 1 月から7月までの送金総額は 2,350.87 百万米ドルに達し、前年同期(2,051.48 百
万米ドル)を 14.59%上回った。
なお、2007 年 1 月から 7 月までの不法滞在者強制送還数は 44,609 人。内訳は陸路(メキシコ
から)が 31,403 人、空路(米国から)が 13,206 人で、空路については前年同期比 33%増。
(5)徴税率:国税庁(SAT)
2007 年 1 月から7月までの徴税額は、19,535.9 百万ケツァル(約 2,543.74 百万米ドル)に
達し、7 ヶ月間で年度税収目標(31,197.6 百万ケツァル≒4,062.19 百万米ドル)の 62.62%の徴
税を達成した。
また、7 月の月間税収額は 3,491.4 百万ケツァル(約 454.61 百万米ドル)で、月間税収高と
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しては今年度最高を記録し、前年比でも 11.4%の増収となった。
徴税額の上昇には、近年の税法の整備と徴税能力の向上が貢献しているが、7 月はグアテマラ
のボーナス支給月であるため、消費の伸びに従い付加価値税( IVA)の支払いが増えたことも
増加の一因と考えられる。
税収内訳では、輸入および国内消費にかかる付加価値税(IVA)の割合が最も高く、全税収の
およそ 3 割を占めている。
2.国内経済トピックス
(1)2007 年度上半期報告:中銀(7 月 5 日)
5 日、中銀総裁が国会に対して行った 2007 年度上半期の経済報告によると、グアテマラ経済
は上半期安定成長を続け、下半期を迎えるにあたって、米国経済の減速が不安材料ともされるが、
これまでの良好な経済指標に鑑み、年間経済成長率 5.2%の達成が見込まれる。
<インフレ>
2007 年 5 月 31 日の時点でインフレ率は年率 5.47%(2007 年のインフレ目標である 5±1%の
範囲内)。累積インフレ率は 2.52%で、昨年同時期(2.84%)に比して低く抑えられている。
インフレの要因として、石油とトウモロコシの価格高騰、過剰流動性の傾向等が挙げられる。
<金利>
2007 年上半期、政策金利は 2 度引き上げられ(3 月:5.00→5.25%、4 月:5.25→5.50%)、現
在は 5.50%。
市中銀行の金利も安定傾向。貸出金利はケツァル建てで 12.72-12.88%、ドル建てでは 7.547.65%、預金金利はケツァル建てで 4.70-4.92%、ドル建てで 3.80-3.88%の間を推移。
<為替>
2007 年上半期、ケツァルの対ドル為替相場も安定して推移。ケツァルの最高値は 1 ドル
Q7.60、最安値は 1 ドル Q7.74、平均は 1 ドル Q7.67。
<外貨準備高>
2007 年 6 月 29 日の時点で、外貨準備高は 4,489.2 百万米ドルにのぼった(過去最高額、輸入
額月平均の 4.3 か月分に相当)。
<経済成長率>
農業、製造、建設、金融、運輸等の分野で幅広く成長が望めるため、2007 年は 5.2%の成長率達
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成が見込まれる。
外的要因として、米国との DR-CAFTA 発効をはじめとする自由貿易協定の便益が見込めるこ
と、内的要因として、マクロ経済の安定および商取引環境の改善、ならびに経済主体の間で期待
感が持たれていることが挙げられる。
<財政>
2007 年度の財政赤字は、対 GDP 比 2.3%となる見込み。
<対外経済>
2007 年 1 月から 5 月までの輸出総額は、前年同期を 29.2%上回る 2,923.2 百万ドル、輸入総額
は前年同期を 12.1%上回って 5,291.8 百万ドルであった。
貿易収支は 2,368.6 百万ドルの赤字となっているが、赤字幅は前年同期より 3.6%縮小してい
る。
(2)ソブリン格付改善
:スタンダード&プアーズ(7 月 6 日)、フィッチ・レーティングス(7 月 19 日)
6 日、スタンダード&プアーズは、グアテマラの自国通貨建て格付を見直し、BB から BB+に
改善した(外貨建て長期債務格付は BB を維持)。また、19 日にはフィッチ・レーティングスも
格付けの見直しを行い、外貨建て長期債務格付、自国通貨建て格付共に、BB+の評価を下した。
なお、ムーディーズの長期発行体格付は Ba2 を維持している。
格付の改善は、政府の健全な財政運営や公的機関の透明性の向上に加え、安定的な海外送金
の流入等が評価されたためとされる。中銀は、格付の改善により内外からの長期債務の調達や、
投資家の誘致等が容易になることを期待し、ポジティブな経済効果を見込んでいる。
なお、財政赤字の削減やインフレの抑制のみならず、国内格差の是正や貧困の削減、社会指標
の改善、治安問題の解決等が見られない限り、グアテマラの投資対象としての魅力は限定されざ
るを得ず、評価も頭打ちになるとの見方もある。
(3)国内銀行の収益改善
2007 年上半期、国内 24 の市中銀行(うち1行がメキシコ資本)は、前年同期比 19.8%増の
Q1,055 百万(約 137 百万米ドル)の収益を上げた。
収益が高かったのは、デ・デサロージョ・ルーラル( BANRURAL)銀行(Q297 百万≒38.7
百万米ドル)、インドゥストリアル銀行(Q266 百万≒34.6 百万米ドル)、G&T コンチネンタ
ル銀行(Q104 百万≒13.5 百万米ドル)、の順で、赤字を計上したのは、5 月にグアテマラ進出
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したばかりであるメキシコ資本のアステカ銀行のみとなった(₋ Q3.8 百万≒₋ 0.49 百万米ド
ル)。
なお、保有資産額は、インドゥストリアル銀行(Q29,695 百万≒3,866.5 百万米ドル)、G&T
コンチネンタル銀行( Q18,940 百万≒ 2,466.1 百万米ドル)、デ・デサロージョ・ルーラル銀
行(Q18,218 百万≒2,372.1 百万米ドル)の順に多くなっている。 昨年の大手銀行 BANCO DEL CAFÉ に対する業務停止処分等、国内 金融機関の不祥事に起因
した国民の金融システムに対する不信感も、払拭されつつあるとされる。
(4)マキラ産業の低迷:ASIES(民間シンクタンク)
民間シンクタンク ASIES の調査によると、主に米国向けに衣料品を製造する中米のマキラ産
業は、米国市場における中国(2006 年米国市場占有率第 1 位)、パキスタン(同 3 位)、インド
(同 5 位)等の占有率拡大により、深刻な影響を受けている(グアテマラは同第 15 位、ホンジ
ュラス第 9 位、エルサルバドル第 13 位、ドミニカ(共)第 14 位、コスタリカ第 16 位、ニカラグ
ア第 17 位)。
2006 年には、中国が米国への輸出量を前年比 5.5%拡大させ、市場の占有率も 33.6%に伸ばし
たのに対し、グアテマラの輸出量は前年比で 13.5%縮小、市場の占有率も 0.9%にとどまった。
また、2004 年にはグアテマラ国内に 222 件あったマキラの工場であるが、 2007 年 4 月までに
181 件まで減少し、同期間中、雇用も 113,272 人から 76,992 人に縮小している。
マキラ産業の低迷の原因は、生産コストの上昇(人件費、光熱費、燃料費)とケツァル高(対
ドル)に求められている。また、ASIES のインタビュー調査の結果、約 4 割のマキラ経営者は DRCAFTA 発 効 に 伴 う 影 響 は 無 か っ た と 答 え て い る が 、 非 伝 統 輸 出 産 品 輸 出 業 者 組 合
(AGEXPORT)服飾縫製・繊維部門(Vestex)によれば、DR-CAFTA 発効がなければ、雇用の
喪失はさらに深刻であったろうとの見解を示している。
(5)バイアグラのコピー商品に合法の判決
バイアグラの特許を有するファイザー製薬が、コピー商品を生産するグアテマラの製薬会社
ビオクロス社に対し起こしていた裁判で、第一審は、知的財産権侵害を訴えるファイザー製薬の
主張を認めない判決を下した。
判決は、ファイザー製薬はバイアグラの製法特許を有するものの、バイアグラの成分である
シルデナフィルに対する成分特許については有さないとするビオクロス社の主張を認めるもの
であり、ビオクロス社がシルデナフィルを用いて、ファイザー製薬と異なる製法で商品を生産す
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るのであれば、知的財産権侵害には当たらないとした。
当該のコピー商品については、2005 年、経済省特許課がファイザー製薬の知的財産権を侵害
してはいないとの判断を下したが、それに反対したファイザー製薬がビオクロス社を起訴した
ことにより、内務省により販売禁止の措置がとられていた経緯があった。今回の判決はそれを覆
すものとなり、ファイザー製薬は上告を検討している。
今回の判決について、在グアテマラ米国商業会議所やグアテマラ工業会議所は、知的財産権
侵害の問題は勿論のこと、裁判には政治的な干渉も認められたとして、今後の外国資本誘致に及
ぼしうる悪影響を懸念している。
なお、グアテマラ国内にはバイアグラのコピー商品を扱う製薬会社が 10 社ほどあるとされ、
ファイザー製薬は、ビオクロス社の他にも、知的財産権保護に関して 3 件の訴訟を起こしている。
3.対外経済トピックス
(1)グアテマラ・韓国首脳会談(7 月 2 日)
第 119 次国際オリンピック委員会(IOC)と総会の開催にあわせ、グアテマラを訪問した韓
国の盧武鉉大統領は、ベルシェ大統領と首脳会談を行い、教育セクターにおける情報技術の拡充
のため、韓国対外経済協力基金(EDCF)より 24 百万米ドルの借款を供与すること、また、職業
訓練学校(INTECAP)等に対する技術協力(8 百万ドル相当)を実施することを約束した。
また、韓国繊維産業連合会( Kofoti )代表は、グアテマラ非伝統輸出産品輸出業者組合
(AGEXPORT)服飾縫製・繊維部門(Vestex)と会合を開き、投資促進と服飾縫製業(マキラ
ドーラ)発展に取り組むことで合意。韓国側は、米国市場における中国の台頭に対抗するために
も、原材料(糸、服地)のグアテマラにおける生産を検討しているとし、新たな投資の可能性を
示唆した。
(2)グアテマラ・ロシア首脳会談(7 月 3 日)
第 119 次国際オリンピック委員会(IOC)と総会の開催にあわせ、グアテマラを訪問したロ
シアのプーチン大統領は、ベルシェ大統領との首脳会談において、エネルギー分野におけるロシ
ア政府による技術・資金協力、ならびにロシア資本の進出の可能性に言及した。
なお、同会談に先立って、相互の最恵国待遇、及びグアテマラ産砂糖に対する 2013 年までの
関税引き下げ措置(数量制限なし)等が盛り込まれ二国間通商協定が発効した(7 月 1 日)。グ
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アテマラの砂糖輸出(約3億ドル)の約 25%はロシア向けとなっている。
(3)米国との DR-CAFTA 発効より 1 年:経済省(7 月 17 日)
17 日、経済省は、発効後 1 年では成果の判断を下すに時期尚早ではあるとしつつも、貿易、投
資に与えたインパクトに鑑み、米国との DR-CAFTA を概ねポジティブに評価する報告書を発表
した。
DR-CAFTA 発効により新たな受益者層が創出される段階には未だ至っておらず、最初の
一方、
1 年間では、発効以前からの主要輸出産品が輸出実績を伸ばすなど、既存の競争条件の改善、も
しくはその悪化を免れたことに起因する効果が認められるに留まっている、との指摘もなされ
た。
<貿易>
2006 年7月から 2007 年 3 月まで、 DR-CAFTA 発効の影響を受けた部門に限ると輸出は
6.5%、輸入は 1.9%伸びていることから、DR-CAFTA により輸出がポジティブなインパクトを受
けたことがわかる。
輸出の内容については、全体の 87.8%が 6 品目(衣料品 53.8%、果実・ナッツ類 12.0%、コー
ヒー・茶類 9.0%、鉱物・石油類 7.1%、砂糖 3.9%、野菜 2.0%)で占められる一方、残る 12.2%
に 77 品目が含まれていることから、輸出品の多角化に向けた取り組みが萌芽しつつも、未だ軌
道に乗りきらない状況にあるといえる。
<投資>
2005 年には 208 百万米ドルだった国内の外国直接投資額は、 2006 年には 325 百万米ドルに
達し、2007 年についても前年比 10%以上の伸びが見込まれている。テレコミュニケーション分
野への投資の集中が顕著である。
<税収>
国税庁(SAT)によれば、2006 年 7 月から 2007 年 3 月までの間、DR-CAFTA 発効に起因する
税収の喪失は 167 百万ケツァル(約 22 百万ドル)に上ったが、それは 2006 年 GDP の 0.1%に
相当するにすぎず、心配されていたほどのダメージではない。
(4)EU との連帯協定
EU との連帯協定の交渉が 10 月からコスタリカで開始されるにあたり、中米関税同盟締結に
向けた域内の関税撤廃プランの提示が求められる。EU との交渉期間は今後 2 年間にわたると見
込まれているが、交渉完了前に中米関税同盟を完成させるプランを提示することが、交渉開始の
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条件とされている。
中米関税同盟については、これまでに 94.6%の項目について合意に達しているものの、345 品
目が残されており、その約 50%がコーヒーや砂糖、肉類、とうもろこし等の農業製品、残りの
50%が医薬品、石油関連製品などの工業製品からなるとされる。
(5)保税加工区等の優遇措置延長の決定:WTO(7 月 27 日)
世界貿易機関(WTO)は、グアテマラを含む 19 の途上国に適用している保税加工区設置の
許可等を含む輸出助成プログラムの撤廃に向けた移行期間を、2015 年まで延長することを採択
した。これにより、輸出助成に関する優遇措置は、2013 年まで延長され、2 年間の段階的廃止プ
ロセスを踏んだ後、2015 年 12 月に完全撤廃されることとなった。以降再延長は認められない見
通し。
当該の 19 カ国には、毎年 WTO 補助金・相殺措置委員会に対する報告、ならびに審査のクリ
アが条件付けられる。また各国は、2010 年の審査時までに、段階的関税撤廃計画を含むアクショ
ンプランを提示することを求められている。
グアテマラには、グアテマラ市内とその近郊、当国南部エスクイントラ県(太平洋側ケツァ
ル港)、北東部イサバル県(カリブ海側サント・トマス・デ・カスティジャ港)、および当国西
部サンマルコス県などに 12 の保税加工区が設置されており、 184 の企業により 13,000 人が雇
用されている。2006 年の当国保税加工区の貿易収支は 463.1 百万米ドルの黒字に終わり、前年
比 43.8%の成長を記録した。
(6)中米石油精製所
6 月 15 日から 7 月 15 日まで、中米石油精製所建設の入札図書が販売された(報道によれば、
入札図書を取得したのは外資 4 社)。
中米石油精製所には、域外からの石油輸入を 4 割削減することが期待されており、建設候補
地としては、グアテマラのほか、パナマ、コスタリカ、ホンジュラスも名乗りを上げている。また
建設にあたっては、IDB と BCIE の融資、メキシコからの原油の供給(1 日 80 千バレル、8 年間)、
ならびに当該国からの便宜の供与が約束されている。
入札図書を入手した各社は、建設地を含む計画書を作成し、 2008 年 6 月 16 日までに応札す
る。
一方、グアテマラにおける石油精製所建設に関心を持つ台湾資本(Formosa Petroquimic)
も、7 月末、日量 600 千バレルの精製所建設を念頭にフィージビリティー調査を実施した。調査
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結果が判明するまでには、数ヶ月を要する見込み。
(7)日本におけるグアテマラ産コーヒー展示
:日本スペシャリティコーヒー協会(7 月 31 日~8 月 2 日)
東京ビックサイトにおいて、日本スペシャリティコーヒー協会主催の「SCAJ ワールドスペシ
ャルティコーヒーコンファレンス&エキシビション 2007/ワールドバリスタチャンピオンシッ
プ 2007」が開催された。世界のコーヒー輸出国から 80 を超える団体が出展し、グアテマラから
は全国コーヒー協会(ANACAFE)が参加した。
日本は、グアテマラにとってアメリカに次ぐ第 2 位のコーヒー輸出先であり(2004-2005 年
全輸 出量 の 16% を 日本 に輸 出) 、 2006 年 の対 日貿 易に おい ては 、グ アテ マラ の輸 出の
66%(29.83 百万米ドル)をコーヒーが占めている。
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