...

参考資料 バスネットワーク再編に関する検討方法(詳細)

by user

on
Category: Documents
8

views

Report

Comments

Transcript

参考資料 バスネットワーク再編に関する検討方法(詳細)
参考資料
バスネットワーク再編に関する検討方法(詳細)について
資料目次
1.「公共交通軸」の構築に係る検討・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・1
・「公共交通軸」の位置付け等の評価
・「公共交通軸」等の利用概況の把握
・「公共交通軸」構築に向けた今後の主要検討項目
1.「公共交通軸」設定に係る検討
1-1.「公共交通軸」の位置付け等の評価
公共交通を持続可能なものとするため、移動実態やニーズに対応し、今後も利用が見込まれる場合には、
サービスを向上させる一方、需要が少ない場合については、他の交通手段を活用するなど、公共交通網の再
構築による効率的な運行・運営が必要である。
そのため、資料2において目指すべき都市像の実現に向けて、「公共交通軸」の構築を図ることを位置付け、
その候補軸を抽出した。
本項では、抽出された「公共交通軸」について、都市交通における役割や周辺の交通需要の分布状況、
2. バス交通改善対象地域の抽出について(案)・・・・・・・・・・・・・・・・・4
今後の新たな需要開拓の可能性等について評価する。
3.バス交通改善対象地域の現況 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・5
①中心拠点と地域・生活拠点、拠点と拠点を結ぶ路線
・以下に示す「公共交通軸(黄色線)」の候補は、都市交通の将来像図において、「都市間交通連携軸」や「都市内交通
連携軸」と重複しているところが多く、市の拠点間を連絡するネットワークとして位置付けられている。
・「公共交通軸」は、将来の都市像を実現する上で、市民及び来訪者の移動を支える重要なネットワークとして機能する必要
がある。
(仮称)秋川街道軸
(仮称)陣馬街道軸
(仮称)ひよどり山トンネル軸
(仮称)美山通り軸
(仮称)甲州街道軸
(仮称)野猿街道軸
(仮称)高尾街道軸
(仮称)めじろ台・大船町軸
図1 都市交通の将来像図と公共交通軸(案)
出典:「八王子市交通マスタープラン」
各バス事業者 HP の時刻表より作成
1
②-1 バス需要(代表交通手段バス)
③ 新たなバス需要(開発計画)
・八王子駅周辺を中心に、放射状にバス路線網が形成されており、代表交通手段バスの移動では、需要も大きい。そのため、
・開発計画がある地域については、将来的なバス需要が見込まれる。(仮称)ひよどり山トンネル軸や、(仮称)秋川街道
八王子駅を起点とした運行頻度の多い幹線的なバス路線を「公共交通軸」として設定する。
(仮称)秋川街道軸
軸の沿線は、バスの運行頻度も高く、これらの路線を「公共交通軸」として設定する。
(仮称)陣馬街道軸
(仮称)ひよどり山トンネル軸
(仮称)美山通り軸
(仮称)ひよどり山トンネル軸
(仮称)甲州街道軸
(仮称)秋川街道軸
(仮称)野猿街道軸
(仮称)めじろ台・大船町軸
図4 今後の開発動向と公共交通軸
図2 バス需要(代表交通手段バス)と公共交通軸
出典:東京都市圏交通計画協議会「東京都市圏パーソントリップ調査」(平成 20 年)
各バス事業者 HP の時刻表等より作成
④ 中心拠点や主要施設を結ぶ路線
・中心拠点や公共施設、病院、商業施設などの主要施設へのアクセスは、公共交通が重要な移動手段となる。主要施設を
結び運行本数も多いバス路線は、ネットワークとして重要性が高いことから「公共交通軸」として設定する。
②-2 バス需要(駅端末交通手段)
・鉄道端末手段としてのバスODでは、八王子駅への移動だけではなく、西八王子駅や高尾駅など最寄駅への移動が多くな
っている。そのため、西八王子駅や高尾駅等へアクセスする幹線的なバス路線を「公共交通軸」として設定する。
(仮称)秋川街道軸
(仮称)秋川街道軸
(仮称)ひよどり山トンネル軸
(仮称)陣馬街道軸
(仮称)甲州街道軸
(仮称)陣馬街道軸
(仮称)甲州街道軸
(仮称)野猿街道軸
(仮称)めじろ台・寺田町軸
(仮称)めじろ台・寺田町軸
図3 バス需要(駅端末バス)と公共交通軸
図5 交通空白地域の分布状況と公共交通軸
出典:東京都市圏交通計画協議会「東京都市圏パーソントリップ調査」
(平成 20 年)
各バス事業者 HP の時刻表等より作成
2
1-2.「公共交通軸」等の利用概況の把握
1-3.「公共交通軸」の構築に向けた今後の主要検討項目
■ 利用者調査の実施
■主な情報収集項目
・将来の公共交通体系で重要と考えられる軸(地域間)及び拠点等の利用実態等について、利用者調査を実施しながら、
○抽出された「公共交通軸」(地域間)周辺における今後の開発動向の確認・可視化。
「公共交通利用のターゲット」を明確にしつつ、「路線毎の将来の方向性」について検討する。
・重要と考えられる軸(地域間)沿線及びその周辺における、今後需要が増加する可能性が想定される大規模開
発や、運行する系統のサービス改善に資する道路整備、交差点改良の有無等について把握する
■第1段調査の実施
実施日:平成 27 年 9 月 14 日(月)
○利用者層の把握及び表定速度の計測
・「第 1 弾調査」に示すとおり、「第2弾調査」の実施を通じて、「公共交通軸」における利用特性等に関するデータを
①主要拠点(鉄道駅)の利用実態調査、バス利用者数(乗降者数)の確認
取得、整理しながら、当該系統の特徴を分析する。
・平日1日午前 7 時台~午後 8 時台において、主要な拠点(下記に示す鉄道駅)の利用者数、及び同拠点を
・あわせて、「バス停間所要時間」も計測することにより、表定速度の計測を行うとともに、バス停間所要時間から、ボト
発着するバスの系統別利用者数(乗降客数)をサンプリング的に調査し、把握する
ルネック箇所の特定等、効率的なネットワークの構築に向けた課題等について整理する。
・具体的には、毎時 15 分程度利用者数をカウント調査する(駅利用者数については乗降別、バス利用者数につい
ては系統別・乗降別のカウント)
○その他の主要な検討課題(再編候補路線の抽出・検討)
・調査対象拠点:八王子駅、京王八王子駅、西八王子駅、高尾駅
・「公共交通軸」を走行する各系統の営業情報の取得(下記参照)
・付近の「交通空白地域」の把握と、「公共交通改善対象地域の抽出・検討」(※資料2に示す方針)
②代表的な系統(数系統)におけるピーク・オフピークのバス停別乗降者数の確認
・最終的には、「現況ネットワーク」と「再編後のネットワーク」により、市内全域における都市施設へのアクセシビリティにつ
・幹線的な公共交通軸を運行するバス路線(系統)を抽出し、平日1日のピーク時(朝ラッシュ時・夕ラッシュ
いて評価
時)、オフピーク時(午前、午後)それぞれ1~2往復に乗降し、バス停別の乗降客数をカウント調査し、当
該系統のバス停別需要分布の傾向について把握する。
■取りまとめ方針
○下表のような形で、重要軸を運行する系統別に路線状況に関する情報を収集・整理。
表1 第1段調査における調査対象とした主要系統
幹線的な公共交通軸
ひよどり山トンネル軸
秋川街道軸
陣馬街道軸
陣馬街道・高尾街道軸
高尾街道・美山通り軸
甲州街道軸
野猿街道軸
対象系統
ひ01
秋02
陣04
元八03
霊園21
日50
八60
運行区間
京王八王子駅~純心女子学園~戸吹
京王八王子駅~楢原町~川口小学校
京王八王子駅~四谷~恩方ターミナル
京王八王子駅~四谷~高尾駅南口
高尾駅北口~恩方ターミナル
八王子駅北口~日野駅
八王子駅南口~北野駅~南大沢駅
○その中で、新たに取得が必要な項目について、下記の通り調査等を実施。
○営業係数の算出
・「1人1㎞運行に要する費用」について、事業者より情報を収集。
・なお、営業情報の収集が困難な場合で券種別バス停間OD データを把握可能な場合には、OD データから把握
される需要に基づきから、京浜地区輸送単価平均値を用いながら、試算する。
表2 需要軸を運行する検討別の整理イメージ
候補軸
系統
運行区間
系統延長
終日
便数
朝ピーク 日中
夕ピーク
終日
利用者数
朝ピーク 日中
夕ピーク
表定速度
終日平均 朝ピーク 日中
夕ピーク
営業係数
都市機能・居住地評価(アクセシビリティ)
商業施設 医療施設 公共施設 都市の中心
空白・不便状況
空白地域有無 不便地域有無
○○~○○ 八** △△△~△△△
■第2段調査の実施
実施日:平成 27 年 12 月初旬実施予定
OD調査の実施を通じて把握
事業者から
の情報提供
または
調査結果に
基づき算定
国総研マニュアルに基づき、現況を評価
※基本的には候補軸全体での評価
ただし、系統に関連する特記事項も
整理(軸外で極端に低い地域等)
H14の考え方に基づき、現況を評価
※基本的には候補軸全体で評価
ただし、系統に関連する特記事項も
整理(軸外で極端に低い地域等)
・次の2つの観点から調査を実施する方針(具体的な実施方針については、今後検討)
①第1段調査路線における「利用者層(属性・券種構成)」の把握や、「表定速度計測(起終点間に要した
時間÷系統延長(㎞))」、「ボトルネック箇所の把握」等を目的とした乗り込み調査の実施
②市内の他の主要系統・路線における第1段調査と同等の調査の実施による、幹線的な公共交通軸の特性把
握
3
■公共交通改善対象地域の抽出方法
「八王子市地域循環バス等調査」におけるバス交通の改善すべき地域の抽出の考え方を踏襲し、4つの評価を実施しな
2.バス公共交通改善対象地域の抽出について(案)
市内の公共交通空白地域(鉄道駅から 700m、バス停から 300m以遠の地域)、公共交通機関
が運行されているものの運行本数が少ない公共交通不便地域(運行本数が 30 本未満)について、以
がら、以下のフローに基づき、バス交通改善の対象候補地域を抽出する。
評価
評価1
評価2
NO
空白/不便
下に示す評価フローから優先的に対応すべき、公共交通改善対象地域を抽出する。
統計的データによる市民ニーズ〔採算性にも関連〕
①バス交通の利便性≪基本指標≫
②人口特性指標
①-1 鉄道・バス停留所まで離れて
いる地域(鉄道駅から700m、
バス停留所から300m以遠)
①-2 運行本数の少ない地域
(運行本数30本未満/日)
②-1 老年人口比率
バス交通空白地域
[鉄道駅から700m(350m)、バス停留所か
ら300m(150m)以遠]
注:値は平地の場合、()の値は丘陵地の場合
評価3
老年人口比率
病院、商業施設、
人口密度
公共施設、駅アクセス性
総合評価
地域要望
④アクセス性
③市民要望
・改善の要望書
が提出されてい
る
(自治会等からの
文章による)
※総合評価の必要性と方法については、今後検討
病院
商業施設
公共施設
鉄道駅
②-2 人口密度
【総合評価】
老年人口比率が高い
(20%以上) かつ
人口密度が高い
(100人/ha以上)
要望書提出あり
老年人口比率が高い
(20%以上) が
人口密度は低い
(100人/ha未満)
要望書提出あり
老年人口比率は低い
(20%未満) が
人口密度が高い
(100人/ha以上)
要望書提出あり
要望書提出なし
要望書提出なし
アクセシビリティ
指標において
水準が低い場
合は優先度高
い
バス交通改善対象候補地域
要望書提出なし
老年人口比率が低い
(20%未満) かつ
人口密度が低い
(100人/ha未満)
改善対象候補地域外
バス交通不便地域
[鉄道駅から700m(350m)、バス停留所か
ら300m(150m)以内ではあるが、運行本
数が30本未満のため、サービス水準が低
い]
〃
〃
〃
注:値は平地の場合、()の値は丘陵地の場合
交通空白地域以外
[鉄道駅から700m(350m)、バス停留所か
ら300m(150m)以内で、運行本数が30本
以上のため、サービス水準が高い]
改善対象候補地域外
注:値は平地の場合、()の値は丘陵地の場合
4
3.バス交通公共改善地域の現況
■公共交通空白地域(H21)
・平成 21 年度の検討では、公共交通空白地域のみを「バス交通改善対象地域」の検討対象地域としている。
5
■公共交通不便地域の位置図(H14)
・平成 14 年度の検討では、公共交通空白地域、公共交通不便地域の両方を「バス交通改善対象地域」の検討対象地域としている。
本検討でも、平成 14 年度と同様の検討方法で実施する。
H21 より清川町・楢原町周
辺としてカウントしている
H21 より堀之内周辺とし
てカウントされている。
6
公共交通改善対象地域の整理
公共交通空白地域への取り組み
地域区分
地域数
H27
追加地域(候補)
解消済地域
解消策
A
6
0
6
・はちバス
(犬目町、横川町周辺、諏訪町、上壱分
方町周辺、日邸団地周辺、片倉台周辺)
B
7
0
2
・地域交通事業
(紅葉台地域)
・路線バス
(散田町 2、3 丁目)
C
14
0
1
・はちバス(松子舞団地)
そ の 他 ( 非 対 33
応)
0
-
-
合計
0
(要対応地域は 0)
9
未対応地域は 18 地域
地域数
H27
追加地域(候補)
解消済地域
解消策
6
0
5
・地域交通事業
(小津、上恩方)、
・路線バス
(裏高尾、美山、上川)
未分類
(新規)
0
4
0
対象地区:
丸山町、上野町、館町、高尾町
合計
6
(要対応地域は 6)
4
(要対応地域は 4)
5
未対応地域は 5 地域
60
(要対応地域は 27)
交通不便地域への取り組み
地域区分
山間地域※3
要綱
7
交通改善対象地域(交通空白地域以内)1/3
総数
番号2
優先度
交通改善対象地域
人口
人口密度
面積
地形状況
最寄駅ま
(人)
(人/㎞2)
(㎞2)
(傾斜地
での距離
等)
最寄バス
停(最寄駅
道路状況
運行システム
合計点
対応
までの距離)
1
1
A
犬目町周辺
済
2
2
A
諏訪町周辺
済
3
3
A
上壱分方町周辺
済
4
4
A
横川町周辺
済
5
5
A
日邸団地周辺
済
6
6
A
片倉台周辺
済
7
1
B
宝生寺団地
8
2
B
中野町周辺
9
3
B
宇津木町周辺
10
4
B
清川町・楢原町周辺
11
5
B
散田町2・3丁目周辺
済
12
6
B
狭間町(紅葉台)周辺
済
13
7
B
大谷町周辺(公園、都有地)
14
1
C
台町周辺
15
2
C
北野台周辺
16
3
C
横川町・長房町周辺
17
4
C
中野上町2丁目周辺
18
5
C
犬目町・楢原町周辺
19
6
C
諏訪町周辺
20
7
C
石川町周辺
21
8
C
館町周辺
22
9
C
七国周辺
23
10
C
上柚木周辺
24
11
C
堀之内3丁目周辺(ゴルフ場)
25
12
C
鑓水2丁目周辺
26
13
C
27
14
C
元八王子1丁目周辺(元八王子松子舞団
地)
済
上壱分方町周辺(東京天使病院)
8
交通改善対象地域(交通空白地域以内)2/3
交通改善対象地域
総数
番号2
優先度
28
1
その他(非対応)
梅坪町周辺
29
2
その他(非対応)
弐分方町周辺
30
3
その他(非対応)
元八王子2丁目周辺
31
4
その他(非対応)
廿里町・長房町周辺
32
5
その他(非対応)
寺田町周辺
33
6
その他(非対応)
小比企町周辺
34
7
その他(非対応)
鑓水・中山周辺
35
8
その他(非対応)
南大沢周辺
36
9
その他(非対応)
堀之内周辺
37
10
その他(非対応)
長沼公園周辺
38
11
その他(非対応)
丹木町周辺
39
12
その他(非対応)
下恩方町周辺
40
13
その他(非対応)
川口町周辺
41
14
その他(非対応)
大和田町・丁目周辺
42
15
その他(非対応)
大和田町丁目周辺
43
16
その他(非対応)
北野町周辺
44
17
その他(非対応)
打越町周辺
45
18
その他(非対応)
平町周辺
46
19
その他(非対応)
戸吹町周辺
47
20
その他(非対応)
西寺方町周辺
48
21
その他(非対応)
美山町周辺
49
22
その他(非対応)
川町周辺
50
23
その他(非対応)
加住町周辺
51
24
その他(非対応)
元横山町丁目周辺
人口
人口密度
面積
地形状況 最寄駅ま
最寄バス
(人)
(人/㎞2)
(㎞2)
(傾斜地 での距離
停(最寄駅
等)
までの距離)
道路状況 運行システム
合計点
対応
9
交通改善対象地域(交通空白地域以内)3/3
交通改善対象地域
総数
番号2
優先度
人口
人口密度
面積
地形状況 最寄駅ま
最寄バス
(人)
(人/㎞2)
(㎞2)
(傾斜地
停(最寄駅
での距離
等)
52
25
その他(非対応)
台町周辺
53
26
その他(非対応)
椚田町周辺
54
27
その他(非対応)
東浅川町周辺
55
28
その他(非対応)
宇津貫町周辺
56
29
その他(非対応)
絹ヶ丘周辺
57
30
その他(非対応)
別所周辺
58
31
その他(非対応)
打越町周辺
59
32
その他(非対応)
大塚周辺
60
33
その他(非対応)
片倉町周辺
道路状況 運行システム
合計点
対応
道路状況 運行システム
合計点
対応
までの距離)
交通改善対象地域(交通不便地域以内)
総数
番号2
優先度
交通改善対象地域
人口
人口密度
面積
(人)
(人/㎞2)
(㎞2)
地形状況
(傾斜地
等)
最寄バス
最寄駅ま
停(最寄
での距離
駅までの
距離)
1
1
山間地域
上川地域
済
2
2
山間地域
美山地域
済
3
3
山間地域
小津地域
済
4
4
山間地域
上恩方地域
済
5
5
山間地域
裏高尾地域
済
6
6
山間地域
南浅川地域
7
1
H27 追加候補
丸山
8
2
H27 追加候補
上野町
9
3
H27 追加候補
館町団地
10
4
H27 追加候補
高尾町
10
Fly UP