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位置情報サービスがもたらす顧客サービスの進化 ~新たな競争の舞台となる位
ITロ ドマップセミナ AUTUMN 2012 ITロードマップセミナー 位置情報サ ビスがもたらす顧客サ ビスの進化 位置情報サービスがもたらす顧客サービスの進化 ~新たな競争の舞台となる位置情報関連技術の最新動向~ 2012年11月27日 株式会社野村総合研究所 イノベーション開発部 上級研究員 亀津 敦 本日の講演内容 1 なぜ今位置情報が注目されるか 1.なぜ今位置情報が注目されるか 2.位置情報がもたらすビジネス機会 3.位置情報に関連する技術の進化 4.まとめ(ITロードマップ) Copyright(C) 2012 Nomura Research Institute, Ltd. All rights reserved. 1 本日の講演内容 1 なぜ今位置情報が注目されるか 1.なぜ今位置情報が注目されるか 2.位置情報がもたらすビジネス機会 3.位置情報に関連する技術の進化 4.まとめ(ITロードマップ) Copyright(C) 2012 Nomura Research Institute, Ltd. All rights reserved. 2 位置をめぐる競争の始まり Apple iOS6の独自マップアプリケーションを投入 2012年6月にAppleが発表したiOS6から、標準のマップアプリケーションを Google mapから独自のマップに変更 GoogleもAppleの発表の1週間前にGoogle G l もA l の発表の1週間前にG l mapの3D化を発表。 の3D化を発表 Â 「マップ」という領域が2大ITサービス提供者の次の競争の場に AppleのiOS6のマップ Googleの「モバイル Google マップ 3D」 出所) http://www.google.co.jp/intl/ja/mobile/maps/3d/ / 出所) http://www.apple.com/jp/ios/maps/ // / / / / Copyright(C) 2012 Nomura Research Institute, Ltd. All rights reserved. 3 なぜ今位置情報が注目されるのか? 消費者に様々な価値を提供する手段として、“位置情報”が注目を集め始めている 位置情報への注目の要因として、モバイルの進化・ソーシャルメディアの普及が 影響していると言われている 位置情報サービスが注目を集めるようになった背景“SoLoMo” ソーシャル (Social) 位置情報のシェア(共有)が始まる → ユーザ⾃らが現在地を公開 → 位置情報の積極的な利⽤に ロケ ション ロケーション (Location) 地図、位置関連技術の成熟化 → マップの精細化・⾼機能化 プ 精細化 ⾼機能化 → 様々な測位技術の登場 モバイル (Mobile) スマ トフォン/タブレ トの普及 スマートフォン/タブレットの普及 位置情報を 活⽤した 様々なサービス の登場・関⼼の ⾼まり → GPSなどのセンサーが利⽤可能に → “今ここ”に関する情報が⼿に⼊るよう Copyright(C) 2012 Nomura Research Institute, Ltd. All rights reserved. 4 位置情報への注目の背景 スマートフォンの本格的普及 各種センサーを搭載したスマートフォン端末が日本でも多く販売されるように GPS、NFC、気圧センサーなどを意識的/無意識的に関わらず、 生活者が容易に利用できる端末が増加した 日本の携帯電話端末販売台数予測 (注)スマートフォン: 通信事業者が技術仕様を策定していない いわゆるオープンOSを利用した端末 タブレット端末、モバイルWiFiルータ、 データカード、M2M(モジュール)など、 「携帯電話」以外の端末は含まず 出所) 野村総合研究所情報・通信コンサルティング部「IT市場ナビゲーター2011年版」(2011年11月) Copyright(C) 2012 Nomura Research Institute, Ltd. All rights reserved. 5 位置情報が注目されるようになった背景 「チェックイン」・・・ソーシャルメディアが促す位置情報の共有 foursquareやFacebook などのソーシャルメディアは、生活者に 位置情報の共有を促す“チェックイン”という概念を誕生させた 生活者が位置情報を活用することで、以下のような機会が生まれた 生活者が位置情報を活用することで 以下のような機会が生まれた ▪ 生活者には :クーポン取得や友人との交流を図る 機会 ▪ 企業(店舗)には :来店を促し、口コミを広げる機会 GPSでもよりの 店舗、友⼈の 所在を検索 SNSで 共有される 友人同士で来店を競わせ たり 来店頻度に応じた たり、来店頻度に応じた クーポンを提示 出所) foursquare公式ページ (https://foursquare.com/) (https //foursquare.com/) チェックイン(来店の宣言)を 行うことで特別なクーポンが 利用可能に 出所) http://support.foursquare.com/entries/481546-what-is-a-check-in-special Copyright(C) 2012 Nomura Research Institute, Ltd. All rights reserved. 6 スマートフォンの登場によって変わる消費者行動 便利な情報端末から、様々なサービスが消費される場に スマートフォンの利用者はフィーチャーフォン利用者と比較してECを多く活用 とりわけ、スマートフォン利用者は「地図情報提供サービス」を最も多く利用している 0% 5% 10% パソコン関連 書籍・CD・DVDブルーレイディスク 化粧品・衣料品・アクセサリー類 食料品(食品 飲料 酒類) 食料品(食品・飲料・酒類) 趣味関連品・雑貨 各種チケット・クーポン・商品券 旅行関係 金融取引 その他(家具・家電製品、自動車関連部品等) ソフトウェア(コンピュータプログラム) 音楽(デジタル配信されるもの) 楽(デ 信 ) 映像(デジタル配信されるもの) ニュース・天気予報 有料メールマガジン 電子書籍 ゲーム 待受け画面 着信メロディ・着うた 地図情報提供サービス その他のデジタルコンテンツ 出所)総務省「平成23年通信利用動向調査」( http://www.soumu.go.jp/menu_news/s-news/01tsushin02_02000040.html) Copyright(C) 2012 Nomura Research Institute, Ltd. All rights reserved. 7 スマートフォンの登場によって変わる消費者行動 日本でも始まった”Showrooming”(実店舗のショールーム化) Amazonに代表されるe-コマースの発展や、商品選定におけるソーシャル メディア利用の拡大に伴って、「実店舗では商品を手に取って見るが買わない (購買はECサイトで行う)消費者」が増大 Â ネットから実店舗へいかに顧客を取り戻すか、 「実店舗ならでは」のサービスや 付加価値の提供ができるかが課題に AmazonとBest Buyの収益の時系列比較 お店でスマートフォンを利用して商品を 調べる人の割合 「あなたは外出先で、商品・サービスの購入を検討する際に、以下の お店でスマートフォンを利用して調べることがありますか?」 (%) 出所) ReadWrite(http://readwrite ReadWrite(http://readwrite.com/2012/04/18 com/2012/04/18 /amazon_vs_best_buy_a_tale_of_two_retailers) ・Best Buyの収益が2009年以降頭打ちになっているのと比べ、 Amazon.comの収益は2012年にはBest Buyを抜く勢い Copyright(C) 2012 Nomura Research Institute, Ltd. All rights reserved. n=1,000 出所) 博報堂DYグループ「「全国スマートフォンユーザー1000人定期調査」 http://www.hakuhodody-holdings.co.jp/news/20121029/HDYnews121029.pdf 8 本日の講演内容 1 なぜ今位置情報が注目されるか 1.なぜ今位置情報が注目されるか 2.位置情報がもたらすビジネス機会 3.位置情報に関連する技術の進化 4.まとめ(ITロードマップ) Copyright(C) 2012 Nomura Research Institute, Ltd. All rights reserved. 9 位置情報を活用した顧客サービスの進化 生活者と実店舗・サービスとの距離に応じた様々な打ち手が登場 スマートフォンを介して位置情報を活用できるようになった生活者に対して、 企業は様々な新しいサービスを提供可能に 生活者と実店舗・サービス提供場所との距離によって企業の打ち手は変わる 生活者にとって ・位置に応じたクーポン ・時間限定のクーポン (フラ シ (フラッシュ・ マーケティング) 気づいてもらう ・店舗検索 ・最寄り店舗への ナビゲーション 店舗 ・来店クーポン ・来店ポイント ・店舗内での情報提供 店舗内での情報提供 ・店舗でのご案内 情報提供 購買体験向上 誘導する 購買・ 再来店を促す サービス サービスを 利用 店外に拡大する 企業の施策 ①O2O(オンライン to オフライン:送客) ②インストア・ナビゲーション 店舗での高度な“おもてなし” Copyright(C) 2012 Nomura Research Institute, Ltd. All rights reserved. ③位置情報連動 コンテンツ・サービス 10 ①O2O(オンライン to オフライン):ビックカメラ「ビック・スマートクーポン」実証実験 位置に応じた店舗への誘導・限定クーポンの配信 位置情報(GPS等)を活用して、店舗の近くに来たお客様に場所・時間限定 クーポンを配信したり、店舗からの最新情報をプッシュする実証実験を開始 最適なタイミングで最適なクーポンを配信することにより、ポイントプログラムの 最適なタイミングで最適なク ポンを配信することにより ポイントプログラムの 価値向上をめざす ビックカメラ NRIによる「ビック スマ トク ポン」共同実験の概要 ビックカメラ・NRIによる「ビック・スマートクーポン」共同実験の概要 特定のエリアに近づいた時 NRI 専用アプリをインストールしたスマホを 持つビックポイント会員が特定のエリアに「おもてなし®」 最適化エンジン 近づくと、GPSで接近を検知 お店近くで雨が降り出したとき 降水確率が高いとき お店近くで雨が降り出したとき・降水確率が高いとき Copyright(C) 2012 Nomura Research Institute, Ltd. All rights reserved. 購入履歴、位置情報、天候などに応じた 購入履歴 位置情報 天候などに応じた クーポンを会員別に自動的に配信 (クーポンはイメージ) 出所) ビックカメラ・NRIプレスリリース( http://www.nri.co.jp/news/2012/121114.pdf ) 11 ①O2O(オンライン to オフライン):スマポ 来店検知型の共通ポイントサービス 「店舗へ行くだけでポイントがたまる」共通ポイントサービスを取得するスマート フォンアプリケーション。 利用者がサービスに参加している店舗に入店し、指定の売り場にチェックイン 利用者がサービスに参加している店舗に入店し 指定の売り場にチェックイン することで、各店舗のポイントに換金可能なチェックインポイントがたまる 位置の検知にはGPSと超音波を利用。指定した実際の売り場まで行かないと ポイントがたまらないため 来店促進に活用できる ポイントがたまらないため、来店促進に活用できる 「スマポ」スマートフォンアプリケーションの画面イメージ GPSで近隣の加盟店が検出される Copyright(C) 2012 Nomura Research Institute, Ltd. All rights reserved. チェックイン(来店の申請) 超音波で実際の来店を確認 出所) スマポ公式サイト(https://www.smapo.jp/about/) 12 ②インストア・ナビゲーション:Aisle411 店舗内での棚割りの表示と誘導・関連商品のレコメンド クライアント企業の店舗内の棚割りマップを作成し、消費者が店舗の在庫・商品 の所在を店外からでも発見できるようにするサービス 生活者からすると、店舗に出かける前に具体的に商品がどこにあるかを把握 生活者からすると 店舗に出かける前に具体的に商品がどこにあるかを把握 しやすくなるため、店舗への来店の敷居が下がる ・来店した消費者が購入したいものを選んでリストを作成 →店舗内の棚、回遊ルートをナビゲート ・ルートの途中でおすすめ商品をレコメンドすることも可能 出所) https://itunes.apple.com/us/app/aisle411shopping-companion/id394218369?mt=8 h i i /id394218369? t 8 買い物リストと店舗内の 場所などの情報から関連 する広告を表示 出所) http://aisle411.com/solutions/brand-solutions/ http://aisle411 com/solutions/brand-solutions/ ・主に大きな店舗を持つ顧客(ホームセンター、スーパーマーケット等)が採用 ・店舗毎に棚割り図の作成と在庫データとの連携が必要(Aisle411が作成) Copyright(C) 2012 Nomura Research Institute, Ltd. All rights reserved. 13 ②店舗内での高度な「おもてなし」:Square 店舗へのチェックインで「なじみ客」のようなサービスを実現 小規模店舗向けの小額決済サービスを提供するSquare社が米国・カナダで 提供するサービス(Square Wallet) 顧客がスマートフォンアプリケーションでGPSを用いて店舗にチェックイン 顧客がスマ トフ ンアプリケ シ ンでGPSを用いて店舗にチ ックイン ⇒あとは入店して商品を選び、名前を告げるだけで決済が完了 ・店舗側では、事前に入店してくる顧客の情報が伝わる⇒なじみ客のような接客が可能 ・単発の決済に留まらず、ロイヤルティカードとしての機能も持っている Copyright(C) 2012 Nomura Research Institute, Ltd. All rights reserved. 出所) Google Playのsquareアプリ概要ページ 14 ③サービスを店外に拡大する:各社自動車保険サービス 位置情報を活用したアドバイス・緊急時対応アプリケーション 複数の保険会社が、GPSで取得された契約者の位置情報を活用したサービス を提供開始 z チ チューリッヒ保険は、ドライブ中の危険個所を警告するスマホアプリを提供 リッヒ保険は ドライブ中の危険個所を警告するスマホアプリを提供 z 三井住友海上損保は、緊急時の保険手続き時に位置情報と契約者情報をアプリ から送信することで手続きを迅速化 チ チューリッヒ保険会社iPhoneアプリ「Z-Gate」 リ ヒ保険会社 Ph アプリ「Z G 出所) http://www.zurich.co.jp/direct/auto/demo/iphone.html 三井住友海上損保「スマ保」アプリ画面 出所) http://www.ms-ins.com/sumaho/doc/sumaho_manual.pdf ・保険に限らず、顧客サービスが店外に及ぶビジネス(運輸・配送、旅行など)では ユーザの位置情報を活用して必要な場所でサービスを提供することが可能に Copyright(C) 2012 Nomura Research Institute, Ltd. All rights reserved. 15 本日の講演内容 1 なぜ今位置情報が注目されるか 1.なぜ今位置情報が注目されるか 2.位置情報がもたらすビジネス機会 3.位置情報に関連する技術の進化 4.まとめ(ITロードマップ) Copyright(C) 2012 Nomura Research Institute, Ltd. All rights reserved. 16 位置情報に関連する要素技術とアプリケーション 位置情報の活用の基礎となるのは測位技術とマップ作成・可視化の技術 それらを利用して、様々な応用アプリケーションが生み出されている 位置情報サービスの構成要素とアプリケーション 分析 ロケーション・インテリジェンス ジオフェンシング(⾃動チェックイン) 応用アプリ ケーション 層 屋内ナビゲーション(店舗内誘導) 位置連動広告 ジオターゲット広告、ジオクーポン ナビゲーション、ローカル検索・レコメンド ナビゲ ション、ロ カル検索 レコメンド 可視化技術(3D、AR) 基本層 マッププラットフォーム マッププラットフォ ム マップ作成 基盤技術 (測位)層 測位技術 ⾼精度化へ 基地局 測位 Copyright(C) 2012 Nomura Research Institute, Ltd. All rights reserved. GPS Wifi測位・検知 準天頂 衛星 17 位置情報を活用した送客のこれから 「ジオフェンシング」:チェックインの自動化 ユーザがアプリを自分で起動してクーポンを取得するのではなく、店舗の近くに 来たら自動的に位置を検知してクーポンを配信 Â 店舗の近くにいて、実際に来店する可能性の高い人を店舗へ誘導する 店舗の近くにいて 実際に来店する可能性の高い人を店舗へ誘導する ジオフェンス(特定エリア)を事前に設定 ユ ザがスマ トフォン ユーザがスマートフォン にダウンロードしたアプリ が定期的に位置を確認 指定のエリア内へ 入ったことを検知 出所) Placcast社のサービスイメージページ(http://placecast.net/platform/ux.html) Copyright(C) 2012 Nomura Research Institute, Ltd. All rights reserved. その場所に応じたクーポン等を配信 18 測位技術の進化 GPS以外にも、様々な測位技術が利用可能になりつつある 従来からあるGPSや携帯電話基地局を用いた測位の他に、多様な測位技術が 登場しつつある Â より精度を上げた測位や、GPSが届かない屋内の測位が可能に より精度を上げた測位や GPSが届かない屋内の測位が可能に 絶対位置を測定する 屋外 低い 精度 屋内 接近の検知 特定スポット 携帯電話基地局 (3点測位)※ 携帯電話基地局 (3点測位) GPS Wifi 測位 Wifi 測位 可視光通信 高い 特定位置への接近を検知 準天頂 衛星 IMES Wifi 検知 IMES 可視光通信 超音波 ※ 屋内の場合、モバイルネットワークの電波圏内の場合のみ利用可能 Copyright(C) 2012 Nomura Research Institute, Ltd. All rights reserved. 19 測位技術の進化 「Wifi検知」を用いた特定スポットへの接近の把握 GPSでは数100メートル~数キロの範囲で位置の測定に誤差が出る場合がある Â より到達距離の近い、無線LANの電波を用いて端末の接近を検知するという ソリ ソリューションが登場しつつある シ ンが登場しつつある Wifiの電波を用いた来店検知サービス「Wi-catch」((株)シアーズ)のソリューション例 Wifi端末はESS IDの発信 にのみ使用。 (クーポン自体は3G回線 でスマホアプリに配信) ホ プ 信 電波強度を調整する事で クーポンの配信エリアを 調整(10m以内は音響検知 方式を利用) 出所) http://www.wi-catch.jp/ ・無線LANの電波が届く範囲が限定的・・・どのエリアに入ったのかを特定する ことにWiFiの電波の検知を利用することができる ・地図上で「どこにいるのか」を把握するというよりも、「ある特定の場所に近づいた」 ということを検知する目的で利用できる Copyright(C) 2012 Nomura Research Institute, Ltd. All rights reserved. 20 測位技術の高精度化 準天頂衛星・・・より正確な測位の実現が可能に 日本独自のナビゲーションシステムとして、準天頂衛星(QZSS)実証実験機 「みちびき」が2010年に打ち上げられた 準天頂衛星は従来のGPSとは異なり、常に日本上空の天頂近くに留まるため、 準天頂衛星は従来のGPSとは異なり 常に日本上空の天頂近くに留まるため より高精度な測位が可能になる 本格運用は4台体制となる2014年以降。ただし、既に準天頂衛星の電波を 利用できるコンシューマ端末が登場している 準天頂衛星のメリット - 天頂方向にあるので、ビルの谷間など 方向 ビ ど 従来のGPS衛星をキャッチできない 場合でもナビゲーションを受けられる - GPSを補完して、1m GPSを補完して 1m~1cmの精度での 1cmの精度での 測位が可能 - 受信機のハードウェアは従来のGPSと 同じものが利用可能。 - 準天頂衛星のデータをシミュレートした 準 衛 デ タを ト た 信号を屋内に配置できる仕組み(IMES) が規定されている 出所) http://www.jaxa.jp/projects/sat/qzss/index_j.html Copyright(C) 2012 Nomura Research Institute, Ltd. All rights reserved. 21 測位技術の進化 IMES(Indoor MEssaging System)による屋内ナビゲーション 準天頂衛星と共に開発されたIMESによって、GPS信号の届かないビル、地下 街などでも位置情報の把握が技術的には可能に IMESのデータには緯度・経度だけでなく、高さ(ビルのフロア)を含めることが可能 IMESのデ タには緯度 経度だけでなく 高さ(ビルのフロア)を含めることが可能 Â 商業施設内での店舗までの誘導、クーポンの発行などへの応用が考えられる 出所) IMESコンソーシアム http://keiosdm.sakura.ne.jp/imesconsortium/technical_information/about_imes ・IMESが本格的に実利用されるようになると、屋内(ビル・大規模商業施設内など) でのナビゲーションが可能になる。 ・ただし、屋内端末の管理体系・管理主体などが未定の部分もあり、普及には数年かかる Copyright(C) 2012 Nomura Research Institute, Ltd. All rights reserved. 22 ロケーション・インテリジェンス 位置情報はビッグデータの次のデータソース? 大量に集められた生活者の位置情報を分析する事によって、新たな価値が 生まれる z マーケティングや立地分析、人々の行動と実世界のイベントとの関係の理解・・・ マ ケティングや立地分析 人々の行動と実世界のイベントとの関係の理解 ただし、人の位置情報はプライバシーの観点から利用が難しい 都市規模での人の動きと実世界の O2Oクーポンの利用状況・対象ユーザの分布分析 イベントを分析する「Skyhook SpotRank」 (アイリッジ「 popinfoアナリティクス] 出所) iridge.jp/news/20120509/ Copyright(C) 2012 Nomura Research Institute, Ltd. All rights reserved. 出所) http://www.skyhookwireless.com/location-intelligence/ 23 位置情報活用のこれから: 位置情報に加えて様々なデータを組合わせることで、より的確な状況が把握可能に スマートフォンのセンサを通じて、正確な位置情報を継続的に把握できるように なったことで、これまでにない“その場に応じた”端末利用者へのサービスが可能に さらに、ユーザの過去の行動やこれからの予定などを加えることで、より状況に さらに ユ ザの過去の行動やこれからの予定などを加えることで より状況に 応じた情報提供やサービスのオファーが可能に 次期Android OS(4.1)に実装される「Google Now」 Googleカレンダーや Gmailで送られる 旅行のチケット 普段の移動先 (自宅、会社の場所) 検索履歴、普段の コンテンツ閲覧状況 カレンダーや カレンダーやコン タクト情報(会議の 予定など) 出所) http://www.google.com/landing/now/ Copyright(C) 2012 Nomura Research Institute, Ltd. All rights reserved. 24 本日の講演内容 1 なぜ今位置情報が注目されるか 1.なぜ今位置情報が注目されるか 2.位置情報がもたらすビジネス機会 3.位置情報に関連する技術の進化 4.まとめ(ITロードマップ) Copyright(C) 2012 Nomura Research Institute, Ltd. All rights reserved. 25 位置情報の活用による顧客サービス進化のロードマップ ~2011年度 2012年度 2013年度 2014年度 2015年度 2016年度 O2O(送客)の拡大 全体 プル型情報提供 (店舗情報、クーポン) 位置情報 + プッシ 型情報提供 プッシュ型情報提供 (位置限定クーポン、来店検知) 他のチャネルデータ 2017年度~ 最適化の 実現 ▲Google Now (Android 4 4.1) 1) 位置情報+関連情報の活用 (購買履歴、ソーシャルデータ、・・・) 位置連動型クーポンの普及 顧客サ ビスの 顧客サービスの 進化 GPSを用いた チェックイン ジオフェンシング ジ グ (チェックインの自動化) ▲SNS普及 (foursquare、 Facebook)など ロケーション・インテリジェンス ロケ ション インテリジェンス (O2O効果測定から、位置データの分析・活用へ) Wifi検知など、 近距 近距離測位の利用開始 技術進化 ▲準天頂衛星「みちびき」(2010年) ▲ Google”Indoor Map” Copyright(C) 2012 Nomura Research Institute, Ltd. All rights reserved. ビッグデータ分析・活用 オムニチャネルの実現 GPS精度向上 (10m~1m単位) △準天頂衛星フル稼働 (4機体制) 位置情報 活用可能な 状況の広がり 屋内ナビゲーションのはじまり 26