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ダウンロード - Siemon

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ダウンロード - Siemon
ハイスピード ケーブリング ソリューション
ハイスピード ケーブリング ソリューション
YouTubeの動画再生回数は2006年7月に1日1億回、2010年5月には20億回に達した。
Twitterのツイート件数は2010年2月に1日5,000万件を記録。iTunesのダウンロード件
数は2008年6月に50億曲を突破し、2010年2月には100億曲に増えた。Facebookのア
クティブユーザーは5億人を超えており、このソーシャルネットワークサイトで人々が過
ごす時間は月7,000億分に達している。100万以上のウェブサイトがFacebookプラット
フォームと統合されている。このようなアプリケーションは新しいインターネット、新た
なビジネス手法を生み出している。これらのアプリケーションの中心にはデータセンター
があり、高速回線とストレージへのニーズが絶えず増大している。
同様に、すべてのデータセンターで回線容量拡大へのニーズも高まっている。ほんの5年
前、CO2税の影響、コンプライアンス・報告要件の強化、あるいは企業ネットワークを通
して保存・伝送される情報量の激増を予測できた者は1人もいなかった。マルチサーバー
とストレージデバイスがシングル/デュアルネットワーク接続を共有する仮想化が高速
ネットワークを推進している。企業は多様なソフトウェア/ハードウェアプラットフォー
ムを使ってビジネスを実行し、ビデオなどの先端アプリケーションを組み込みが増大して
いる。ITはもはや必要悪ではなく競争を優位に進める戦略である。
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ハイスピード ケーブリング ソリューション
次世代の「キラーアプリケーション」を提供するにせよ、単に即時データへの需要の高ま
りを管理するにせよ、データセンターは速度を高め、既存のアプリケーションを再評価す
る。また同じく統合・仮想化プロジェクトを推進し環境に優しいプロセスを探し求めてい
る。データ転送の高速化要求を達成するために、新しい規格や伝送媒体が利用できるよう
になっている。それぞれをアーキテクチャ、設計・技術優位性、エンドツーエンドコスト
や性能を検討しそれに基づいて評価すべきである。
IEEE®による40/100GbEの承認に伴い、高速伝送オプションの数が増えている。同様に
ショートリーチ2芯同軸カッパー/ファイバーアッセンブリのトップオブラック(ToR)ス
イッチも、比較的新しい一連のオプションを提供している。しかし、これらのシステムの
設計は業界基準に基づくケーブリングシステム(2芯ファイバー(10GBASE-SR/SX)シス
テムまたは4対のツイストペアカッパー(10GBASE-Tおよび1000BASE-T)システムとは
大きく異るシステムを利用している。本稿では概要を提供し、現下の新興データセンター
で高速化を達成するためのさまざまなオプションを比較する。
10GbEから40/100GbEへ
高速化タスクフォースは40/100GbEを皮切りに、2010年7月17日にIEEE 802.3ba規格
を承認した。当初のプロジェクト認可要請(PAR)は、以下のパラメーターに基づいて承認
された(顕著な変更を斜体で表示)。
• 1M over a backplane (40GBASE-KR4)
• 10m over copper cable (40GBASE-CR4/40GBAE-CR10) reduced to 7m*
• 100m on OM3 (40GBASE-SR4/100GBASE-SR10
• 150m on OM4 (40GBASE-SR4/100GBASE-SR10)**
• 10km on SMF 40GBASE-LR4/100GBASE-LR10
• 40km over SMF 100GBASE-ER4
*タスクフォースによる規格開発中に当初のPARが修正され、2芯同軸CR4/CR10カッパーの長さが7メート
ルに短縮された。
**規格開発中に新しいファイバー仕様OM4ファイバーが開発された。OM4の帯域幅拡大によって、TIA492AAADとISO 11801:2002修正2に基づき、新たに150メートルの距離をサポートできるようになっ
た。40/100GbE規格は新しいので、延長された距離についてはOM4が含められている。10GBASESR/SXアプリケーションの場合は、規格ベースのIEEE伝送距離延長のために802.3an規格の修正が必要に
なるだろう。
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ハイスピード ケーブリング ソリューション
ファイバー伝送の高速化
40/100GbEへの移行にあたって、マルチモードアプリケーションにおける最も重要な違
いはファイバー芯数である。40GBASE-SR4は送受信に各4芯、合計8芯を使用してい
る。100GBASE-SR10は送受信に各10芯、合計20芯を使用する。SMFは依然として2芯
アプリケーションであり、ファイバーの値段は安いが、SMF光源/モジュールの価格は10
倍になることがある。データセンターやバックボーンでは、8芯/20芯のファイバーを導
入している。しかし、それらのペアは端から端まで完全に異なる配線径路をたどるかもし
れず、これはディレイスキュー(ビットスキューと呼ばれる)の原因となり、ビットエラー
をもたらす場合がある。このような理由で、40/100GbE規格は、MPOまたはMTP®マル
チモードファイバーアレイコネクタを利用する光ファイバートランクアッセンブリを承認
している。これらのアッセンブリは、全ての芯線が同じ長さである。この構成は「パラレ
ルオプティックス」とも呼ばれ、ビット/ディレイスキューを最小化し、受信モジュール
がそれぞれの情報をほぼ同時に受信できる。
MPO(マルチファイバープッシュオン)とMTP(メカニカルトランスファープッシュオン)
は、トランクアッセンブリで使用する12芯および24芯のターミネーション構成で利用で
きる。MTP設計はMPOの改良版である。特許を取得したMTPコネクタは高耐久バージョ
ンで、楕円形のステンレススチール製アラインメントピンチップにより、挿入誘導を改善
してガイドホールの摩耗を抑えている。MTPコネクタは、加荷重下で物理的接触を維持
することによって機械的性能を改善するフェルールフロート機能も備えている。
MPO/MTPトランクは10GBASE-SR/SXアプリケーションもサポートしているが、これ
らは2芯ファイバーしか使用していない。この場合は、トランクアッセンブルはカセット
またはハイドラアッセンブリに接続され、複数のファイバーを2芯接続(一般的にLCまた
はSC)に変換することができる。
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ハイスピード ケーブリング ソリューション
高速ファイバー構成における2番目の違いは極性である。10GbE伝送のような2芯アプリ
ケーションの場合、そのチャネルが個別ペアで構成されているか、トランクアッセンブリ
の一部で構成されているかに関わらず、極性の管理は、同じチャネルのどこかでペアを逆
転させる単純な構造です。従来から12芯のMTPトランクアッセンブリには、三つの極性
が規格で提案されている(下表を参照)。
方式
トランク
カセット
ジャンパー
A
ストレート結線
1~12 - 1~12
ストレート結線
1~12 - 1~12
片側リバースポジション
B
リバース結線
1~12 - 12~1
片側リバース結線
1~12 - 12~1
両側リバースポジション
C
ペアリバース結線
1-2, 2-1,3-4, 4-3...
ストレート結線
1~12 - 1~12
両側リバースポジション
上で示したように、2芯アプリケーションの極性管理は比較的簡単である。2芯から多芯
のパラレルオプティックスへの移行にあたっては、高速化に適したアッセンブリを購入し
なければならない。パーマネントリンクがどの極性方式か留意することが重要である。す
べての極性方式は2芯アプリケーションから12芯アプリケーションに変換可能である。
留意すべきは、これらの極性方法は規格で提案されているにすぎず、義務づけられている
わけではないことである。しかし規格には、すべてのファイバーチャネル全体で極性方式
を確立・維持し、送信ペアを一方の端から他方の端の受信ペアまでマッピングすべきこと
が明記されている。マルチファイバーカウント伝送の場合も、通信に使用する芯数が多く
なる点を除いて上記と同じである。多芯アプリケーションの伝送をより理解する為に視覚
化したダイヤグラムを次ページに示します。
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ハイスピード ケーブリング ソリューション
40GBASE-SR
Tx Tx Tx Tx
Rx Rx Rx Rx
100GBASE-SR (OPTION 1)
Rx Rx Rx Rx Rx Rx Rx Rx Rx Rx
Tx Tx Tx Tx Tx Tx Tx Tx Tx Tx
100GBASE-SR (Alternate C)
Note: Alt B is side-to-side
Rx Rx Rx Rx Rx Rx Rx Rx Rx Rx
Tx Tx Tx Tx Tx Tx Tx Tx Tx Tx
40GBASE-SRは12芯MPO/MTPトランクの8芯を使用する(送信に4芯、
受信に4芯)。MPO/MTPコネクタの中央にある4芯は通信に使用されな
い。機器のインターフェースは伝統的なLCではなくMPO/MTPアレイコ
ネクタに対応する。
100GbEでは3種類の伝送方法が認められており、1本の24芯トランク(左
図)と、「上下」または「並列」の2本の12芯トランク(左図に示す、1並
列構成は示されていない)がある。この伝送は送信に10芯、受信に10芯を
使用し、外側の芯線は通信に使用しない。また、2本の12芯トランクアッ
センブリを1本の24芯アッセンブリに変換する「Y」アッセンブリによっ
て、2本の12芯トランクを接続することもできる。通信機器によって選択
されサポートされる方法にかかわらず、極性は考慮しなければならない。
ハイスピードInfiniBand(IB)
並列処理スキームを使用しているアプリケーションはイーサネットだけで
はない。InfiniBandTMは業界標準仕様でありサーバーやスイッチ、スト
レージシステムと高性能コンピューティング(HPC)クラスターを相互接続
するために使用されるプロトコルを定義している。InfiniBand Trade Associationによる2010年11月6日の発表では、「InfiniBandは上位500台
のスーパーコンピュータ上にある全システムの43%超を占めている。InfiniBandは上位100台の61%、上位200台の58%、上位300台の51%と
過半数のスーパーコンピュータの接続に使われている。」InfiniBandは
サービスの質が高い低遅延のファブリックアーキテクチャで、スイッチ型
ポイントツーポイントチャネルを利用し、現在ではカッパー/光ファイバー
接続によって最大120Gb/sのデータ転送に対応している。InfiniBand
Trade Associationは相互運用性試験を実施し、インテグレーターリスト
には何百もの製品のリストがある。
直接接続アーキテクチャによって、ホストバスアダプタ(HBA)はターゲットチャネルアダプタ
(TCA)と直接通信し、実質的にサーバーやストレージデバイスのバスを拡張して低遅延スループッ
トを生み出すことができる。InfiniBandは伝統的にSDR、DDRおよびQDRデータ転送速度のCX4
または8470カッパー/ファイバーアッセンブリで使われているが、QSFPコネクタで接続された
40/100GbEのようなマルチレーントラフィックと同様のスキームを利用している。InfiniBandは
現在、1レーンが2芯(送信、受信に各1芯)に等しいレーンで動作する多様なインターフェースによ
りサポートされている。MPO/MTPトランクアッセンブリはInfiniBandのネイティブなコネクタ
に接続したり、ハイブリッドアッセンブリで接続したりすることができる。
InfiniBand仕様は現在三つのデータ転送速度を定義している。Single Data Rate(SDR)は2.5G
ビット/レーンで、Double Data Rate(DDR)は5Gビット/レーンで、Quad Data Rate(QDR)は
10Gビット/レーンで動作する。コード化によりデータ転送速度の実際のスループットは規定値よ
り小さくなる。例えば、8/10ビットのコード化を利用するインターフェースでは10ビットにつき
8ビットのデータが伝送される。残りの2ビットはコード化に利用されるが、これはイーサネット
のオーバーヘッドに必要なビット数よりもはるかに少ない。2011年に新しいInfiniBand仕様
Fourteen Data Rate(FDR)が発表され、2013年までにEnhanced Data Rate(EDR)が発表される
予定である。
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ハイスピード ケーブリング ソリューション
ハイスピードファイバーチャネル(FC)
ファイバーチャネルも高速化に向けて進展しているプロトコルの1つである。エンタープ
ライズデータセンターではストレージエリアネットワーク(SAN)の規格になっている。
ファイバーチャネルにもカッパーインターフェースがある。ファイバーチャネルと、ファ
イバーチャネルがイーサネットを通信媒体として利用できるようにする新しいFibre
Channel over Ethernet(FCoE)は、ストレージ分野で主導権を握りつつある。情報技術
規格国際委員会(INCITS)が開発したこの規格は、ストレージ、処理、伝送、表示、管理組
織、情報検索を網羅している。技術委員会T11はINCITS内部の委員会で、1970年代以降
ファイバーチャネルインターフェースを担当している。FCoEは2009年6月3日に正式に
承認された。
伝統的にサーバーは、ストレージとネットワーキングトラフィックの処理に別々のアダプ
タを利用していた。ホストバスアダプタ(HBA)はストレージトラフィックを、ネットワー
クインターフェースカード(NIC)はLANトラフィックを処理している。FCoEにはハイブ
リッドアダプタを利用でき、このアダプタにはファイバーチャネルHBAとして機能する1
つのポートがあり、レガシー接続ファイバーチャネル1ポートとイーサネット1ポートに
対応している。FCoEではイーサネットポートインターフェースは伝統的なイーサネット
カッパー/ファイバーと同じである。新しい統合ネットワークアダプタ(CNA)にはスト
レージとネットワーキングトラフィックの両方の処理に利用できる1つのポートがある。
サーバーCNAを利用すると必要なサーバーアダプタの数が減りそれによってI/Oケーブル
の数と使用するスイッチポートの数も減る。この構成はハードウェア資源を削減しサー
バーのI/O構成を簡素化、消費電力を節約し総所有コストを抑える。
ファイバーチャンネルのトポロジーにはポイントツーポイントが含まれており、二つのデ
バイスが一つのケーブルアッセンブリに接続され、以下の距離がサポートされる。
ケーブルカテゴリによるすピ−ドと距離
タイプ
スピード
距離
OM2
1Gb/s
500m
OM3
1Gb/s
500m
OM2
2Gb/s
300m
OM3
2Gb/s
500m
OM2
4Gb/s
150m
OM3
4Gb/s
270m
OM2
8Gb/s
50m
OM3
8Gb/s
150m
Twinax copper
8Gb/s
15m max’
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ハイスピード ケーブリング ソリューション
2番目のファイバーチャネルトポロジーであるアービトレーテッドループ(FC-AL)は、最大
127台のデバイスをサポートする。しかし、より一般的には、ファイバーチャネルはスイッチ
型ファブリックに配備される―これが3番目のファイバーチャネルトポロジーである。スト
レージの仮想化が進むにつれて、ファイバーチャネルスイッチ型ファブリック(FC-SW)が普及
している。スイッチ型ファブリックは、ToR/エンドオブロー(EoR)用または大型設備用のファ
イバーチャネルスイッチ、シャーシベースの集中型スイッチであるSAN Directorで構成され
る。
8Gb/sファイバーチャネルへの高速化が開発中で、2011年にはさらに速い16Gb/s技術の導
入が予想される。先ごろ発表された16GFC(16ギガビットファイバーチャネル)速度は下位互
換性があり、レガシー機器に接続すると4/8GFC速度に自動調整される。
ファイバーチャネル接続にカッパーとファイバーのどちらを選ぶかは一般的に必要な速度、
サポートされる長さ、コストによって決まる。ネイティブな16GFCは100メートルのOM3
ファイバーと125メートルのOM4で動作する。SMFはもっと長い距離をサポートできる。
SAN Directorは高密度環境を生み出す。この密度に対応するために上記に示したハイドラ
アッセンブリを利用してMPO/MTPコネクタの12芯を6つのデュプレックスLCポートにまと
めることができる。MPO/MTP-MPO/MTPトランク用の8個のポートアダプタを使えば、12
芯または24芯のファイバーカセットと同じ占有面積で、96芯の48ポートデュプレックスLCを
適合させることができる。
ファイバーチャネルは、ショートリーチアプリケーション用の費用効果の高い低電力オプショ
ンを提供する直接接続SFP+カッパーベース2芯同軸ケーブルアッセンブリもサポートしてい
る。これらの高速相互接続ケーブルは一般的にToRアプリケーションで使われます。
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ハイスピード ケーブリング ソリューション
10Gb/s、40Gb/s、100Gb/s ハイスピードインターコ
ネクト(HSI)カッパーアッセンブリとファイバーチャネル
アプリケーション
10GBASE-CX4(IEEE802.3ak)ア プ リ ケ ー シ ョ ン 用 の
10GbE対応カッパーインターフェースが初めて開発され、
2004年に公表された。このインターフェースはX2、Xenpack、 XPack MSAに 準 拠 し て い る (MSAは イ ン タ ー
フェースの規格フォームファクターを製造する競合メー
カー間のマルチソースアグリーメント)。このシールド4
レーンカッパーコネクタの物理的要件はSFF-8470で規格化されている。パッシブアッセ
ンブリのSFF-8470/CX4ケーブル(写真右)は長さ15メートルである。このアッセンブリ
は10GbE InfiniBand、ファイバーチャネルおよびFCoEをサポートしている。その他
SATA(Serial Advanced Technology Attachment)、SAS(Serial Attached SCSI)、RapidIOといったI/O機能の直列伝送もサポートされている。これらのアッセンブリは、二つ
の内部導体で構成され、ブレードシールドがフォイル全体を覆った2芯同軸ケーブルを使
用している。一般的にショートリーチハイスピードインターコネクトで利用される2芯同
軸ケーブルは、工場で終端が精密はんだ付け処理されるため特定の長さで注文する。2芯
同軸ケーブル導体は一般的に、ショートリーチ用の30AWG(公称外径0.25mm)からロン
グリーチ用の24AWG(公称外径0.511mm)まで幅がある。
これらのケーブルは低遅延であるため、スーパーコンピューティングクラスターや高性能
コンピューティング、ストレージによく使用されている。802.3ba 40GbE/100GbE規格
の一部として、マルチレーン40GBASE-CR4と100GBASE-CR10が定義された。この規
格は、最大7メートルの距離で40・100GbE速度を達成するために、4レーンと10レーン
の2芯同軸アッセンブリの使用を指定している。
SFP+10Gb/sケーブルアッセンブリ
SFP+10Gb/sアッセンブリは比較的新しい製品であり、カッパー/ファイバーの両フォー
マットがある。SFP+インターコネクトアッセンブリは、イーサネット、InfiniBandおよ
びファイバーチャネル各プロトコルをサポートしている。カッパーベースの2芯同軸ケー
ブルアッセンブリは、ToRアプリケーションや短いミドルオブ
ロー(MoR)アプリケーションのショートリーチオプションを提
供し、SFP+ファイバーモジュールは、ミディアムリーチからロ
ングリーチのアプリケーションに対応している。SFPおよび
SFP+規格は競合メーカー間のMSAで指定されている。10Gb/s
SFP+光モジュール、10Gb/s SFP+Cu(カッパーケーブル)およ
びホストの電気的・機械的仕様は、SFF委員会が開発したSFF8431お よ び SFF-8083(電 気 )、 SFF-8432(機 械 )、 SFF8472(EEPROM)の各仕様で定義されている。
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ハイスピード ケーブリング ソリューション
10Gb/s SFP+カッパーケーブルは、ショートリーチ直接接続10Gb/sアプリケーション
で人気が高まっている。SFF-8470/CX4アッセンブリのように、これらのケーブルアッ
センブリも30AWG~24AWGの2芯同軸ケーブルを使用しており、特定の長さで入手で
きる。したがって、設計にあたっては同じ配線径路問題を考慮に入れるべきである。
10Gb/s SFP+パッシブカッパーアッセンブリは、イーサネットアプリケーションでは最
大7メートルで、その他のプロトコルではもっと長い。実際にサポートされる距離はメー
カー、導体のサイズ、アプリケーションによって異なる。
アクティブSFP+10Gb/sケーブルアッセンブリは、チップで信号を増幅し、直接接続
パッシブカッパーアッセンブリよりも長距離を細いケーブルで利用できるだろう。SFP+
ケーブルは長さが限られているため、ToRまたは隣接ラックスイッチ、HPC、サーバーや
ストレージ用のコンピューティングクラスターに適している。これらのスイッチポートは
現在のところ10GBASE-Tカッパーケーブルより低電力だが、過多な予備ポートを慎重に
モニターし、ポート当たりの節電がエレクトロニクス関連コスト(スイッチと電源の増加)
やそれに伴う維持費(経常費用)の増加によって相殺されないよう
にしなければならない。スイッチポート、ケーブルアッセンブ
リおよびサーバーNICの全費用を慎重に検証すべきである。同様
に、高電力サーバーNICを含めた全体的な電力も評価すべきであ
る。これらのアッセンブリは伝統的な配線システムを利用でき
ない場合に迅速なインターコネクトの方法を考慮に入れるべき
である。SFP+スモールフォームファクターコネクタの出現で、
CX4アッセンブリはInfiniBandカッパーによく利用されている。
SFP+コネクタはToRスイッチングで人気が高まっているが、よ
り電力効率の良い10GBASE-Tスイッチの発売により市場動向が
変化している。ToRと「エニーツーオール」配線システムの比較に関する詳細は、ホワイ
トペーパー『データセンターのケーブル配線問題:ポイントツーポイント(Point to
Point)とストラクチャーケーブリング』を参照のこと。
これらのアッセンブリは一般的に同じキャビネットか隣接キャビネットに収納されるため
SFP+カッパーアッセンブリは、十分な配線径路スペースがないデータセンターで配線の
混雑を緩和するのに役立つ。主要エレクトロニクスメーカーは、スイッチにファイバー/
カッパー両方のSFP+アダプタを利用する機能を組込み、どちらでもスロットで使えるよ
うにしている。ほとんどのデータセンターでさまざまな技術(ToRと配線システム)を組合
せ、アプリケーション固有のニーズに基づく技術利用によって両者の長所を活かすことに
なるだろう。留意すべきは、フォームファクターは直接接続カッパー/ファイバーで同じ
コネクタ形状だが、主要電子装置メーカーが採用する暗号化方式の違いが原因で、相互運
用性はベンダーによって異なることである。多様な暗号化方式はメーカー毎に専用ケーブ
ルを必要とし、それらのケーブルは、はるかに高価で互換性に制限がある。
QSFP+ (Quad Small Form-factor Pluggable Plus)
さらに発展したインターコネクトケーブルがQSFP+ケーブルアッセンブリである。この
4レーンハイスピードインターコネクトは、SFP+と同様のアプリケーションをサポート
しており、1レーン当たり10Gb/sの伝送速度で最大10メートルの高密度アプリケーショ
ン用に設計された。
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ハイスピード ケーブリング ソリューション
1つのアッセンブリで最大四つの標準的なSFP+接続に取って
代わり密度を高めてシステムコストを減らすことができる
802.3ba 40GbE規格はQSFP+コネクタ(スタイル1、SFF8436 Rev 3.4)の利用を認めている。スタイル1についてマル
チレーン40GBASE-CR4は、最大7メートルの距離でこの速度
を達成するためにQSFP+4レーンケーブルアッセンブリの利用
を指定している。40Gb/s QSFP+アクティブファイバーケー
ブル、カッパーケーブルアッセンブリおよびホストの電気的・
機械的な仕様は、SFF委員会が開発したSFF-8431(電気)、
SFF-8436(機械)、SFF-8472(EEPROM)の各仕様で定義され
ている。100GbE接続ではレーンの数が増えており、コネクタはSFF-8642 Rev 2.4で指定され
ている。
ハイスピードインターコネクトアクティブ光ファイバーアッセンブリ(AOC)
ポイントツーポイント相互接続アッセンブリの距離制限が原因でToRスイッチで過多な余剰ポー
トが問題になることがある。電力と冷却は、キャビネットでサポートされるデバイス数の制約要
因であるためラック1列やデータセンター内でスイッチポートの利用を促進するためにアクティブ
ファイバーケーブル(AOC)アッセンブリが開発された。シーモン社のMorayTMケーブルアッセン
ブリは標準的なSFF対応QSFP+コネクタを使用し各コネクタは4個のシングルモードファイバー
光トランシーバーによる統合オプトエレクトロニクスを組み込んでおりそれぞれがケーブルアッ
センブリ当たり40Gb/s、レーン当たり最大10Gb/sのデータ転送速度で動作している。Moray
AOCは最大4,000メートルの範囲をサポートし、ケーブルの長さは標準で最大300メートル、特
注で最長4,000メートルまで作製可能である。このアッセンブリはInfiniBand、イーサネット、
ファイバーチャネルその他のアプリケーションをサポートしている。
10GBASE-Cu Active 7m
Hardware
10GBASE-Cu 5m
FCoE FC/10GBE
Cable Cost
INFINIBAND QDR
Maintenance 15% of cost
YOY
10GBASE-CX4
10GBASE-LX4 (switch...
10GBASE-LRM
10GBASE-LR
10GBASE-SR
$10,000.00
$9000.00
$8000.00
$7000.00
$6000.00
$5000.00
$4000.00
$3000.00
$2000.00
$1000.00
$
10GBASE-T (30m)
上の図はCisco® MSRP、Intel® MSRPおよびケーブルチャネル設置コストに基づいている。
価格は2010年11月30日現在のものであり変更されることがある。モジュールコストはトラン
シーバーのみであり、スイッチシャーシは可能な限り算入していない。
1 0
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ハイスピード ケーブリング ソリューション
設計留意点
それぞれの技術の評価は、相互運用性、アプリケーションのベネフィット、将来の拡張性とメ
ンテナンス、1ポート当たりの総伝送コストに基づいて行うべきである。この分析ではアッセ
ンブリ、スイッチポート、サーバーやストレージデバイスのネットワークインターフェース費
用を取り上げるべきである。これらのソリューションはレイテンシが小さく水平カッパーケー
ブル配線コストを抑えることができるが、多くの場合エレクトロニクス関連コストとそれに伴
う継続的な維持費がかさむためデータセンターアプリケーション用に固有のエリアで使用され
るべきで、これらのアッセンブリとアクティブポートのコスト高により殆どのデータセンター
が引き続き10GBASE-T配線を利用することになるだろう。Intel®は2011年前半にマザーボー
ドに10GBASE-Tチップを組み込む予定で、これにより消費電力がかなり少なくなるだろう。
Energy Efficient Ethernet(IEEE 802.3az)は、ポートが非アクティブ時はスリープモード(低
電力モード)にし、ポート当たりの消費電力を抑え、近い将来に10GBASE-Tポートの消費電力
をさらに削減する。さまざまなインターコネクト技術・ケーブル配線技術を比較した前ページ
の表を検討し計画や設計に加味することを推奨します。
新しいデータセンターの設計にあたっては、バックボーン接続にMPO/MTPファイバートラン
クを使用し、新しいチャネルを配線せずに40/100GbEに移行できるようにすべきである。モ
ニタリング、KVM、管理等に従来のカッパーチャネルを設置すべきである。カッパーチャネル
は10GBASE-T伝送を可能とするためにもTIA 942-AとISO 24764が推奨している、少なくと
もカテゴリー6A/クラスEAケーブル配線を設置すべきである。インターコネクトアッセンブリ
は、アプリケーションの距離制限に応じて単一または1列のキャビネットに収められると予想
される。10GBASE-Tをサポートできる「エニーツーオール」配線設計の利用によって、余剰
ポート過多と高価でリスクの高い移動・追加・変更を回避できる。同様にサーバーのマザー
ボードにネイティブな10GBASE-Tポートがあれば、サーバーの追加NICのコストを回避する
ことができる。SFP、SFP+およびCX4モジュールはトランシーバーモジュールであるため、
その保証期間は、スイッチ組み込みポートの1年、ケーブルシステムの20年保証に対してイン
ターコネクトケーブルは一般的に90日である点に留意することも重要である。
併用できる既存の多様なカッパー/ファイバー高速アッセンブリおよびカテゴリーケーブル配線
オプションを利用することによって、現在のニーズを満たして将来にも備える、拡張性かつ柔
軟で確固たる効率的なデータセンターを設計することができる。シーモン社はカッパー/ファイ
バーハイスピードインターコネクトアッセンブリ、カテゴリーケーブル配線、ケーブル管理ソ
リューションを最も幅広く提供している。シーモン社インターコネクトソリューション(SIS)と
ハイスピードアッセンブリに関する詳細情報は、www.siemon.com/sisを参照のこと。ゼロU
パッチングで有効なケーブル管理ができるVersaPODデータセンターキャビネットやデータセ
ンター設計支援、シーモン社のカテゴリーケーブル配線、ファイバー配線システムおよびケー
ブル管理ソリューションに関する詳しい情報は、www.siemon.comを参照のこと。
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1 1
W O R L D W I D E L O C AT I O N S
THE AMERICAS
USA ................................................................................................(1) 866 474 1197
Canada...........................................................................................(1) 888 425 6165
Colombia - Central and South America Main ...............................(571) 317 2121
Argentina ........................................................................................(54) 11 5031 4061
Brasil ..............................................................................................(55) 11 3831 5552
Mexico............................................................................................(52) 55 2881 0438
Peru ................................................................................................(511) 275 1292
Venezuela ......................................................................................(58) 212 661 6538
EUROPE, MIDDLE EAST AND AFRICA
United Kingdom..............................................................................(44) (0) 1932 571771
Germany ........................................................................................(49) 2241 97398311
France ............................................................................................(33) 1 46 46 11 85
Italy ..............................................................................................(39) 02 64 672 209
Middle East ....................................................................................(44) (0) 1932 571771 / (971) 506 441 470
ASIA PACIFIC
Australia (Sydney)..........................................................................(61) 2 8977 7500
Australia (Brisbane)........................................................................(61) 7 3854 1200
Australia (Melbourne).....................................................................(61) 3 9866 5277
Australia (Perth) .............................................................................(61) 8 9866 5277
Southeast Asia ...............................................................................(65) 6345 9119
China (Shanghai) ...........................................................................(86) 21 5385 0303
China (Beijing)................................................................................(86) 10 6559 8860
China (Guangzhou).............................................................................(86) 20 3882 0055
China (Chengdu)............................................................................(86) 28 6680 1100
India................................................................................................(91) 11 46142162 / (91) 11 46142163
日 本 ...............................................................................................03 5798 5790
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