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地域公共交通活性化・再生総合事業について
資料4 地域公共交通活性化・再生総合事業について 道路運送法の改正について (平成18年10月の道路運送法の改正) ○ デマンド交通、乗合タクシー等の普及を促進 背 景 ・マイカーの普及や少子化の進行によりバス利用者は減少する一方、コミュニティバスや乗合タ クシー、デマンド交通など、乗合運送の形態が多様化している。 ・利用者の利便性向上のため、こうした多様な運送サービスの普及を促進する必要がある。 改正前 ◎ 乗合バス事業 ①路線定期運行(路線バス) 改正後 地域のニーズに対 応したデマンド交通 の普及を促進 ①路線定期運行 (路線バス) ②路線不定期運行 (デマンド交通) ③区域運行 (注)①路線定期運行 路線を定めて、ダイヤどおりに運行 ②路線不定期運行 路線を定めて運行するが、ニーズのある時に運行(デマンド運行) ③区域運行 路線を定めず、利用者のニーズにより自由に運行 改正前 ◎ 廃止代替バス事業 法令上の明確な位置付けがな く、例外的な許可 改正後 市町村による廃止代替バス、デマン ド交通等の運行を明確に位置付け 地域公共交通の活性化及び再生について 地域公共交通の活性化及び再生に関する法律[H19.10施行](以下「活性化法」) ● 地域公共交通の活性化及び再生のための地域における主体的な取組及び創意工夫を総合的、一体的 かつ効率的に推進し、もって個性豊かで活力に満ちた地域社会の実現に寄与することを目的 ○ 地域公共交通の活性化及び再生の推進 ・ 地域住民の自立した日常生活及び社会生活の確保 ・ 活力ある都市活動の実現 ・ 観光その他の地域間の交流の促進 ・ 交通に係る環境への負荷の低減 ○ 市町村による地域公共交通総合連携計画の作成 ・ 地域公共交通特定事業の実施に関する措置 ・ 新地域旅客運送事業の円滑化を図るための措置 国 ・地域公共交通総合連携計画 の策定(第5条) ・計画の実施に係る連絡調整 を行う協議会設置(第6条) 県 地域公共交通の活性化及び再生の 推進に必要な情報の収集、整理、 分析及び提供、研究開発の推進並 びに人材の養成及び資質の向上に 努める。 (第4条第1項) 制度創設 市町村など関係者の取組に対し、 各市町村の区域を超えた広域的な 見地から、必要な助言その他の援 助を行うよう努める (第4条第2項) 市町村 公共交通事業者等その他の関係者 と協力し、相互に密接な連携を図 りつつ主体的に地域公共交通の活 性化及び再生に取り組むよう努め る (第4条第3項) 支援 地域公共交通活性化・再生総合事業(以下「活性化事業」) ● 活性化法に基づき、市町村が地域公共交通の活性化・再生に取り組む場合、計画策定(1年間) 及び計画実施(3年間)を支援 出所:北陸信越運輸局資料 地域公共交通総合連携計画の策定と協議会の設置について 地域公共交通総合連携計画(活性化法第5条) ● 市町村は、公共交通事業者、道路管理者、公安委員会、地域住民等の地域の関係者が一体 となって地域交通の様々なニーズ、課題に取り組むため、次の事項を定めた地域交通総合連 携計画を、基本方針に基づき策定することができる。 ・ 地域公共交通の活性化及び再生の総合的かつ一体的な推進に関する基本的な方針 ・ 計画の期間及び区域 ・ 計画の目標及びその達成のために行う事業とその実施主体 など 協議会(活性化法第6条) ● 市町村は、計画の作成に関する協議及び計画の実施に係る連絡調整を行うための協議会を 組織することができる。 ● 協議会は、以下に掲げる者で構成され、協議会への参加要請応諾義務を設けるとともに、 協議会の構成員に対して協議会で調った 事項の尊重義務が設けられている。 ・ 市町村、公共交通事業者(鉄道、軌道、バス、タクシー、旅客船等)、道路管理者、 港湾管理者、公安委員会、利用者及び学識経験者など 出所:北陸信越運輸局資料 地域公共交通活性化・再生総合事業について① 地域公共交通総合連携計画策定調査実施計画への支援 出所:H20.3 国土交通省資料 地域公共交通活性化・再生総合事業について② 地域公共交通活性化・再生総合事業計画への支援 出所:H20.3 国土交通省資料 県内市町村の新たな取組について① (平成20年度 「地域公共交通活性化・再生総合事業」の市町村取組状況) 1 地域公共交通総合連携計画策定調査実施計画(調査事業)(H20に新たに計画を策定する事業) 市町村名 1 粟島浦村 協議会の名称 粟島浦村地域公 共交通協議会 胎内市地域公共 胎内市 2 (~20.9.9) 交通協議会 モード 概 要 旅客船、 ・観光客の減少、船舶の老朽化、島内交通の確保、本土側における旅客船とバスの接続改善が課題となっている。 バス・乗合 ・島内交通の確保(コミュニティバス運行)や岩船港と村上市内のアクセス改善を図るため、旅客船及びバス等の現況交通実態調査、住民・ タクシー 観光客のニーズ把握調査、先進事例調査を行なう。 ・合併による都市構造の変化、鉄道との乗継不便、路線バス利用者の減少等が課題のため、市内の全体的な交通体系(主にバス路線)の再 バス・乗合 編・利便性向上やJR駅との接続改善を図る。 タクシー ・現状調査、利用者ニーズ調査、デマンドバス運行の調査・検討、地域公共交通の検討等を行なう。 ・路線バスの廃止、交通空白地域の存在、中心市街地の活力低下、スクールバス・保育園バス・市街地循環バスなど各種バスの一体的運用等 新発田市地域公 共交通活性化協 議会 バス・乗合 が課題となっている。 タクシー ・生活交通の確保、まちの活性化、観光振興等につながる公共交通体系を構築するため、バス路線網・運行頻度等現状調査分析、住民アン 4 柏崎市 柏崎市地域公共 交通活性化協議 会 バス・乗合 ど、地域の多様な要望に応える。 タクシー ・夜間乗合タクシーに関する意識調査、交通空白地域の交通確保方策の検討、市街地循環バスの実態及び意識調査等を行なう。 5 津南町 津南町地域公共 交通協議会 バス・乗合 ・公共交通実態調査、地域特性調査、移動動向・ニーズ調査、現状分析・課題整理、公共交通の方向性・役割分担の整理を行ない、交通手段 タクシー の最適化を図る。 3 新発田市 上越市地域公共 上越市 6 (20.10.1~) 交通活性化協議 会 7 佐渡市 佐渡航路活性化 協議会 ケート調査、各種交通手段の役割分担整理、公共交通の方向性の検討等を行なう。 ・中山間地域における支線交通の再編、交通空白地域における輸送サービスの確保、夜間・深夜の交通手段の確保、市街地循環バスの改善な ・路線バス利用者の減少、自家用車の送迎による津南駅前の混雑、高齢者・通学者の交通の確保、行政コストの拡大が課題となっている。 ・合併前の地域単位で運行する非効率なバス路線の再編、鉄道と路線バスとの乗り継ぎ改善、中山間地域における公共交通空白地帯の解消が バス・乗合 課題となっている。 タクシー ・既存の公共交通を見直し、地域住民、来訪者のニーズに即した持続可能な公共交通体系の再構築を図る。 旅客船 ・佐渡の観光客の減少等が佐渡航路の運営に大きな影響を及ぼしており、佐渡航路の活性化が航路運営にとって喫緊の課題となっている。 ・利用客の詳細なマーケティング調査やターミナルとのアクセス調査(団体ツアーモニター調査、船内イベント等実証調査、JRとのアクセ ス調査、多様な運賃に関する調査、利用実態調査)を行い、観光客を中心とした航路活性化を図る。 2 地域公共交通活性化・再生総合事業計画(計画事業)(すでに策定された計画を実施する事業) 市町村名 胎内市 1 (20.10.1 協議会の名称 モード 概 要 ・公共交通空白・不便地域の解消と、効率的で利便性の高い公共交通システムを構築するため、既存のバス路線を見直すとともに、デマンド 胎内市地域公共 交通協議会 バス・乗合 バスの実証実験を行う。 タクシー ・また、公共交通サービスに関する情報提供(バスマップ、チラシ・パンフ、HP)を行い、公共交通の利便性を向上させる。 2 三条市 三条市地域公共 交通協議会 バス・乗合 ・デマンドバス、通学専用バス、地域主導のコミュニティバスなどの実証運行や循環バスの見直し、バス待ち環境の改善、公共交通啓発イベ タクシー ントなどを実施する。 3 見附市 見附市地域公共 交通活性化協議 会 バス・乗合 ・公共交通の不便解消・利用拡大、利用環境の整備、地域の活性化を図る。 タクシー ・コミュニティバスや「みつけエクスプレス」の実証運行、デマンドシステム導入、バス停の環境整備などの事業を実施する。 ~) (H21.1.13現在) ・地域間連携の強化、広域との交流促進、公共交通の魅力向上・利便性向上などを目標とする。 出所:北陸信越運輸局資料 県内市町村の新たな取組について② (三条市・下田地区デマンド交通(社会実験)の例) 背 景 三条市では、平成17年5月1日の旧三条市、旧栄町、旧下田村の 合併を機に、三条市総合計画を策定し、公共交通分野においても三条、 栄、下田の各地区の連携を強化する取組を進めることとした。 特に下田地区においては、バスの不採算路線の規模縮小・撤退によ り、学生や高齢者などの移動利便性が低下していることから、地域公 共交通活性化・再生総合事業を活用し、学生・高齢者用デマンドバス を社会実験施策として運行している。 デマンド交通のイメージ 登録番号1番、長沢の鈴木 です。9:00に三条総合病院 に行きたいのですが・・ わかりました。それでは8:30に自宅 前までお迎えに行きます。 登録者 予約センター デマンド交通登録証 №0001 鈴木 花子 ※運行前日までに予約。取り消す場合は、分かった時点で連絡する。 【現行】 歩くのがき ついから、 送迎しても らおうかな 乗り換え 徒歩 徒歩 路線 バスA 【デマンド交通】 病院 路線 バスB 自宅から目 的地まで行 けて便利 デマンド交通のメリット ・自宅近くから目的地まで送迎してくれる。 ・乗り合い効果によりタクシーに比べ安価で利用できる。⇒タクシーとバスの中間的な交通 (ただし、1人乗車ではタクシーと変わらない⇒安価で運行するには、いかに乗合率を上げるかが鍵) 出所:北陸信越運輸局資料 下田地区デマンド交通 運行方法 ●対象エリアを下田地区とし、自由度のあるデマンド方式 で運行する。(予約システムの試験導入) 利用者 ●主な利用者層は高齢者。 *利用者は事前登録が必要 (需要予測) 日最大利用者数 約150人/日 日最大予約数 約290回/日 ●小学生の通学(大沢,笹巻,福沢地区の帰宅手段を対象) 運行日時・ 本数 ●毎日運行 ●運行時刻 7:00~19:00 概ね1時間単位で運行 使用車両 ●ジャンボタクシー(10人乗り)5台(井栗地区と供用) 乗降場所 ●往路 乗車:自宅付近(ドアツードア) ※施設等を目印にした乗車場設定可能 降車:下田地区内 →長沢駅跡、下田SC、サンゴマート、ムサシ、 渡辺医院、いい湯らてい、かもしか病院 市街地 →東三条駅、富永草野病院、スーパーマルセン、 三条総合病院、済生会病院 ●復路 往路と乗車場所・降車場所が逆になります 料金 ●自宅~長沢駅跡 200円/回 ●自宅~三条市街地 500円/回 新発田市 新潟市 阿賀野市 田上町 弥彦村 燕市 五泉市 阿賀町 加茂市 三条市 見附市 長岡市 出所:北陸信越運輸局資料