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『安心感をブランドに』 エネルギーをお届けする 企業

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『安心感をブランドに』 エネルギーをお届けする 企業
CSR
社員ダイアログ
『安心感をブランドに』
エネルギーをお届けする
企業の社会的責任について考える
三愛石油グループは危険物を取り扱うエネルギー商社です。
社会やお客様の環境や安全を重視する意識は今後更に高まっていくでしょう。
CSR活動は本業を通じて出来るものです。CSRについて真正面から考え、CSR報告書に掲載す
ることで、業務を通じて社会的責任を果たすという社員の認識を共有するという趣旨から初めての
CSRダイアログ(座談会)を開催しました。
CSRは日々の
CSRの本質はお客様の
事業活動の積上げ
笑顔に出会う実践行動
普段の仕事がCSRに
どう結びつくか考える
三愛オブリガス東日本(株)
北関東支店長 兼卸売課長
増田 浩之
11
三愛石油(株)
化学品事業部
早坂 智明
三愛石油(株)
石油事業部
大坪 弘明
特集
三愛石油グループに対する
社会やお客様からの期待とは
社会から信頼される
企業を目指して
大坪:サービスステーション※1ではエンジンオイル
ことはもちろん、
製品に関する情報提供が求められ
やタイヤ等、
環境配慮型商品の増加とともに、
来店さ
ます。
化学品事業は法規制に準じて環境面や安全面
れるお客様の環境意識も高まっています。
グループ
の配慮をしながら製品を提案しなければなりません。
会社のサービスステーションであるオブリプラーザ
製品に関わるであろう国内外の法規制等の情報を
玉川中町では、
エコ商品等の売上げの一部を環境保
広い視野でタイムリーに掴み、
正確な情報をスピー
全のために寄付しています。
ディーに提供するということが重要です。
これらの
安全への取り組みとしては、
各グループ会社には保
情報収集やデータベース化といった作業は、
開発・製
安担当者もいますし、
環境安全監査もおこなわれて
造・営業・管理などの担当者が皆、
責任を持って携わ
います。
安全であってこその商売だと思っています。
らなければ成り立ちません。
製品の提供のみならず、
それらに関する情報の提供をすることで安心・サー
増田:LPガスの営業は、
お客様のニーズの変化を
ビスという付加価値を付けられると思っています。
いち早くキャッチし、
それをいかに経営に反映させ
られるかが重要だと思っています。
三愛オブリガス
増田:化学品事業は一般消費者相手ではありませ
九州ではお客様に5万部の情報誌を配布し、毎月
んが、
結局はBtoBtoC※2なので、
メーカーとしてど
200~300通のお客様の声を集める仕組みをつく
こまで消費者のニーズを取り入れた提案ができる
りました。お客様の声には
「これからは自然エネル
かも重要になります。
ギーの時代です。
太陽光発電がもっと普及するよう
アイデアや施工例を毎回いれてください。
期待して
大坪:そうですね。商社ですから、そういった提案
います。
」などが寄せられています。また、このよう
の部分がまさに付加価値になると思います。
環境に
な取り組みは一方通行にならないよう多面的に集
良いものを提案し、お客様の利益にもなれば、本業
める仕組みづくりが大事だと思っています。
例えば、
を通じてのCSRにもつながります。
配送業務を通じて配送担当から営業担当へ声が伝
わる仕組みなどもあります。
商社としてマーケティ
高木:石油事業は、
車があればサービスステーショ
ング力はとても重要で、
それを会社の強みとしてい
ンが必要ということから事業が始まり、次に、快適
かなければならないと思っています。
なカーライフのニーズに応える目的でガソリン以
外のものも販売するようになりました。
そして現在
早坂:化学品事業は色々な製品を提供しています
ではガソリンに代わる新エネルギーが登場し、
それ
が、
お客様からは性能やコストや品質を期待される
にともない、
車に対するニーズも変わってくるかも
CSRのピラミッド
CSRは全員で
で理解が深まった
取り組むことが大事
当社の事業活動の責任
について改めて認識
三愛石油(株)
羽田支社
麻生 正樹
三愛石油(株)
経営企画部担当課長
高木 宣幸
三愛石油(株)
人事総務部人事課長
池田 宜弘
12
しれないという過渡期にきていると思います。
お客
は、生活必需品とされる燃料の安定供給が最も重
様へのサービスという視点を忘れずに提案型の事
要だと思います。安定供給をおこなうための備え
業展開を進めることで、
変化に対応した新たなニー
としては、BCP
(事業継続計画)の策定が必要と
ズを掘り起こせる可能性はあると思っています。
なります。
増田:我々のようにコモディティー商品※3を扱う
麻生:航空燃料を取り扱う羽田支社としては、安
企業は、サービスが同じようになってしまいます。
全と安心と安定供給を最重要事項として捉え、そ
他社と差を付けるためには、
ちょっとしたサービス
れに加えて高品質と高サービスを大切にしていま
の違いを見出さなければなりません。
ちょっとした
す。給油作業は直接お客様と関わることはないの
違い、それが重要なのですが、それが何なのかを見
ですが、航空機1機に対して、21回の指差呼称を
出すことが非常に難しいです。
しており、その作業を見ていただければ、搭乗する
お客様にも安心していただけるのではないかと
高木:商社としての三愛石油グループは商品ブラ
思っています。車と一緒で飛行機の燃費も良く
ンドより、企業イメージが重要です。三愛石油グ
なってきていて、航空機自体も小型化されてきま
ループと取引をすれば安心と思っていただき、
常に
した。そのような中で高品質な給油サービスの提
選ばれる会社でありたいと思いますが、
CSRを突
供は今後更に重視されると思います。また、地域貢
き進めることによりそれを構築できると考えられ
献ということでは羽田支社はボランティア活動に
そうです。
多く取り組んでいます。
大坪:営業活動では会社案内代わりにCSR報告
増田:羽田支社の地域貢献活動はジュニアリー
書を利用する人もいます。ということは普段の事
ダーが組織立って活動していて、継続性もあり強
業活動の積上げがCSRに直結しているのだと思
いですね。地域貢献活動はそれに取り組む会社の
います。
文化をどうやってつくっていくのか、ということ
も重要だと思います。
池田:安心感のあるエネルギー商社になるために
本業を通じて企業の社会的責任を
果たすために出来ること
高木:基本的な考え方としては、
本業をまっとうす
わるスタッフです。
結局は一人ひとりの取り組みが安
ることがCSRにつながるのだと思っています。
お
心感を与えるのであり、
重要なのは人だと思います。
客様のニーズに応えることから仕事が始まり、
それ
13
を継続するために会社としてできることを考えて
池田:三愛石油は人を大事にする会社です。
それは
いくということが本業であり、
それをまっとうする
創業者の考えでもあり、
現在の経営層も同じ考えで
ことがCSRだと思います。安全・安心が我々の土
す。熱海に研修センターもあり、人材育成は他社に
台で、
世の中が求めるエネルギーに対応しながら変
劣らないと思っています。ただ、研修は気付かせる
化していけば、
社会的責任を果たせるのではないで
場であり、
本当に人が成長するのは職場でのOJT
しょうか。
※4
大坪:取引先に安心感を与えるのは、
担当セールス
増田:三愛石油のブランド力は人が主役になると
であり、
サービスステーションではお客様と日々関
思います。
営業には販売スキルと人間力が大事です
ということは忘れないで欲しいと思います。
特集
社会から信頼される
企業を目指して
が、
部下の人間力を強化することが重要だと思って
ことが大事です。
そのような社内風土があればお客
います。
差が出るのは人間力でスキルはそんなに変
様により良いものを提供していけると思います。
わらない。
麻生:CSRは企業の社会的責任と言いますが、
早坂:安定供給という面も安心感につながると考
「C」をとった人としての社会的責任を考えていけ
えますが、
これも本業をまっとうすることが大事だ
ば良いのではないでしょうか。
このような話し合い
と思います。
本業をまっとうすることで基礎となる
に、
もっと多くの社員が参加し会社全体で話してい
土台が大きくなります。
土台が大きければ大きいほ
けると良いと思います。
一人ひとりが考えていくこ
ど、
大きなピラミッドができる。
これが次のステップ
とが大切だと思います。
につながり、
お客様の様々なニーズに応えていける
のだと思います。
また、
お客様に商品を提供するまで
高木:そうですね。
CSRについて一人ひとりが考
には色々な人が関わっており、
それを一人ひとりが
えていくことで土台をしっかり広げて、
大きなピラ
意識して、
みんなの力で達成出来たことに感謝する
ミッドをつくっていきたいです。
※1. サービスステーション…ガソリンスタンド
積極的な
CSR
三愛石油オブリの森
(森林再生事業)
地域社会貢献活動
社会のニーズ
に対応したCSR
企業活動の土台となるCSR
※2. BtoBtoC………………Business to Business to Consumerの略 企業間取引から、ほかの企業の消費者と
の取引につながること。
※3. コモディティー商品……石 油やガスなどのような、どのメーカーの
ものを購入しても差がない商品のこと。
安定供給
顧客満足への取り組み
※4. OJT……………………On the Job Trainingの略 職場内でおこなう実地訓練のこと
安全・法令順守
事務局より
社員ダイアログを終えて
「CSR」と言葉で考えると難しいのですが、今回話
し合ったように、
業務を通じてCSR活動ができる、
本業をまっとうすることで企業の社会的責任を果た
すことができるという考えで、それぞれの職場で活
躍していただきたいと思います。
また、
この話し合い
がこの場で終わらないよう、各職場でCSRについ
て考える機会をつくり、次回の社員ダイアログにつ
三愛石油(株)
CSR推進部 CSR推進課長
三愛石油(株)
CSR推進部
なげていければと思います。
上野 篤志
武田 祥子
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