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公共建築改修工事の積算マニュアル

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公共建築改修工事の積算マニュアル
「公共建築改修工事の積算マニュアル」講習会質問回答
No.
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項目
番号
質 問
回答
改修工事とは?
17
(3)の② 「改修工事における「数量基準」第8編は、建物を使用しながら部分的な改修を行なう場合の
基本的な考え方を示しており全面的な改修工事は対象としない」と記載されているが、全面的
な改修工事とはどのような場合か。この数量基準は仮設、躯体、仕上げ、撤去等における数
量の計測・計算方法であるので、建物を使用しながら部分的な改修を行なう場合のみではな
く、全館無人で部分的な改修(例:ブース増設を主とする体育館の耐震改修)工事などでも準
用できる章は準用してもよいと解されるのではないか。
ここでの全面的な改修とは、躯体を残し仕上げ等を全面的に一括して撤去新設する
ような改修等を想定しています。一方、部分的な改修とは工事箇所が、建物内の一
部、または点在する改修等を想定しています。
例えば「数量基準」第8編における仮設(改修)の「整理清掃後片付け(搬出入路部
分)」においては、部分的な改修における工事場所や各工事場所間の移動等の特性
を考慮して整備しています。
よってご理解のとおり、部分的な改修工事における数量の計測・計算にあたっては、
改修内容や状況を踏まえた上で、「数量基準」第8編を適用できるものと考えていま
す。
38
(5)-①
共通仮設費にアスベスト等は別途加算という話がありましたが、具体的にどのように計上しま 共通仮設費率に含まない特殊な試験費は、率により算出された額に、別途加算する
すか?
ことになります。このうち石綿に関連する試験費としては、建材への石綿含有の有無
等を確認する「石綿含有率測定費」などが考えられます。
19 69
3)(1)
適用について 「建物一式のとりこ
わし工事において、内装を先行して撤去する場合には適用しない」とあるが、アスベスト含有
成形板を建物一式のとりこわし工事において先行撤去する場合、本マニュアルの歩掛りを適
用することは不適当ですか?
22 74
表2-2-12 ビニル床シート撤去の歩掛りについて、アスベスト含有材との区分がないのですが、同一歩
掛りにてアスベスト含有材にも使用してもかまわないのですか?
アスベスト関連
改修工事における撤去歩掛りは、仕上げ材等(アスベスト含有建材含む)撤去後の
新材施工への配慮や作業上の制約等を踏まえて整備されています。
一方とりこわし工事における仕上げ材、特にアスベスト含有建材の撤去については、
改修工事同様に慎重な対応が求められているところですが、改修工事と取り壊し工事
の工事目的の違いにより作業効率等が若干異なると考えられることから、本歩掛りの
とりこわし工事への適用はしません。
アスベスト含有建材の撤去は、可能な限り破砕等せずに慎重に撤去することになり、
一般材の撤去とは作業状況等が異なると考えられることから歩掛りが整備されていま
す。
ビニル床シートについては、これまでアスベストを含有する製品について認識が薄
かったことから撤去歩掛り等の整備はしていませんでした。しかし、昨今のメーカーか
らの情報公表により、アスベストを含有する製品もあると聞いておりますので、ビニル
床シート撤去の特性等(ビニル床タイル等と異なり、製品自体に柔軟性があり撤去時
に粉砕しにくい)を踏まえて、今後確認等を行い整備されると思います。
1
「公共建築改修工事の積算マニュアル」講習会質問回答
No.
ページ
37 151
項目
番号
質 問
②アスベスト除去の工法とは、何を意味するのか。
回答
ここでいう工法とは、建設技術審査証明を取得している専門工事業者の技術の名称
ではなく、除去工法、封じ込め工法又は囲い込み工法の種別を記載することを想定し
ています。なお、細目別内訳例は、除去工法を想定したもので、封じ込め工法や囲い
込み工法の場合は計上する中科目や表現が異なります。
2
「公共建築改修工事の積算マニュアル」講習会質問回答
No.
項目
番号
ページ
質 問
回答
39 151
アスベス 細目別内訳のアスベスト除去の摘要欄に工法を記載するようになっているが、日本建築セン ここでいう工法とは、建設技術審査証明を取得している専門工事業者の技術の名称
ト除去
ターの建設技術審査証明を取得している専門工事業者の技術の名称(例:吹付けアスベスト ではなく、除去工法、封じ込め工法又は囲い込み工法の種別を記載することを想定し
粉じん飛散防止処理技術「AGRシステム(除去工法)」)が想定されるが、この名称は特定業 ています。なお、細目別内訳例は、除去工法を想定したもので、封じ込め工法や囲い
者の工法を指定(明示)することとなり他の専門工事業者から異議が出ないか。(本県では、 込み工法の場合は計上する中科目や表現が異なります。
金抜き内訳明細書を契約図書としている)
36 151
8
38 151
8.環境配 石綿障害予防規則では、解体工事等においては請負者に石綿の使用状況の事前調査実施 石綿障害予防規則では、請負者は解体等の作業を行う場合あらかじめ石綿の使用
慮改修 が規定されているが、図面及び目視によるアスベストの事前調査費用はどう積算するか。
の有無を、目視及び設計図書により確認することと規定されています。
従来より改修工事等における請負者は、工事に先立ち現場の状況(工事範囲や既
存仕上げ等)を把握し、設計図書との相違を確認した後に工事に着手することになり
ます。つまり、どのような材料が工事範囲に使用されているか把握するための事前の
調査については、従来より実施されており、これらに要する費用については、工事運営
に必要な費用として現場管理費に含まれていると考えられます。
46
①環境配慮改修の(細目別内訳)備考欄別紙明細について、内容を明示してください。「建築 別紙明細の作成については、吹付けアスベストの見積書式(P.158~P.164)を
工事の数量公開について」通知より配慮するも“一式”では不明確であると思われます。
参考にして下さい。
一例としては、別紙明細においては、見積書式における、仮設や安全衛生設備機器
等は「一式」で、吹き付けアスベスト除去等については「○○㎡」等の数量で表現する
ことが考えられます。
主に建築に関するアスベスト除去工事について記述されているのですが、設備に関係がある 設備改修工事における、アスベスト含有建材の取り扱いについては現在検討中であ
工事については今後記述されるのでしょうか? (例:配管断熱材等)
り、これらの本紙への記載等については現在のところ未定です。
直接工事費等
11 41
⑧
家具・備品等の移動は見積ですか、また養生等も合わせてお願いします。
家具・備品の移動等は、作業員程度でできるもの、専門工事業者でないとできないも
のが想定されますが、養生等の手間も含めてそれぞれ人工の想定又は見積りにより
ます。
21 70~
歩掛り表 間違いかもしれませんが、これらの歩掛りは参考歩掛りとなり、通常は使用できないものと聞 本紙 Ⅳ改修工事の積算 3公共建築工事標準歩掛り に記載する各歩掛りは、官庁
いていましたが、標準歩掛りになったのでしょうか?
営繕関係統一基準である「公共建築工事標準歩掛り」による、建築改修工事の為の標
準歩掛りです。
3
「公共建築改修工事の積算マニュアル」講習会質問回答
No.
ページ
項目
番号
質 問
28 92
2-1 1)
29 108
⑥その他 標準歩掛りにより算出された単価や市場単価には、その他として下請経費や専門工事業者
の単価 の経費が含まれるが、専門工事業者から見積書を徴集して決定する見積単価の場合(P161
の例でも)、見積書に諸経費欄が計上されてくるが、この場合の細目別内訳書には当該単価
に諸経費分を上乗せした単価とするか諸経費の項目を計上するのか。
20 69
第2節撤 解説に「撤去歩掛りには、集積場所までの小運搬を含む」とあるが、集積場所の解釈が地上 撤去材を運搬機械に直接積み込むことができる集積場所までの小運搬を含んでいま
去
階における処分場への運搬のための積み込み場所なのか、複数階での同一フロアーの一定 す。
箇所なのか。複数階での同一フロアーの一定箇所までと解せば各階から地上階までの運搬
費や地上階の積み込み場所までの運搬費を計上するべきだと考えられるが、その場合の積
算はどのようにするのか。
7 23、24
設計変更について・・・対象となるものとならないものは、どうなっていますか?
回答
設計図書に数量が明示されている場合については、契約数量として扱うことになりま
す。変更の扱いとしては、変更時設計図書において当初明示された数量の変更が明
示された場合のみ変更対象とすることになります。
一般的に、直接工事費に計上する複合単価や市場単価は、材料(製品)費、施工の
為の費用及び専門工事業者の経費等から構成されることが多く、見積りを参考に積算
を行う場合も一般的には、見積りによる諸経費を各見積り項目へ含ませて計上するこ
とになります。
ただし、金属製建具等の場合は、その見積りを製品費と取付費等に区分しており、こ
のうちの製品費については、素材費、製作の為の費用及び製造メーカーの経費等を
含んだ材料(製品)としての価格であると考えていることから、見積書に記載される諸
経費については、運搬・取付に係る専門工事業者における諸経費として、運搬・取付
に含めて一式計上しています。
③電気設備改修工事・機械設備改修工事において、建物全体の設備機器類撤去(建物解体 改修工事における撤去歩掛りは、既存機器撤去後の新設機器設置への配慮や作業
に際して)と、一部撤去の積算の違いについてお聞きしたい。
上の制約等を踏まえて整備されています。
一方とりこわし工事における既存機器類の撤去については、改修工事ととりこわし工
事の工事目的の違いにより作業効率等が若干異なると思われることから、改修標準
歩掛りのとりこわし工事への適用はしません。
各工種別事項
仮設
10 39
③
同じ建物で、発注者より外壁改修を何工区に時期をずらして行う場合、仮設材運搬は各工区 仮設材の運搬数量はお考えのとおりです。他工区へ転用するための費用等(小運搬
の最大架面積にて計上し、隣りの工区に転用するための仮設材運搬はどのように考えたら宜 等)については、各工区の位置関係等の施工条件を踏まえて、適宜ご判断下さい。
しいでしょうか。
27 90
表Ⅳ-4-4 4)内装及び塗装改修の壁のみの(1)墨出し、(2)養生及び整理清掃後片付け、(3)内部足場 よろしいと思います。
における新設壁の前面から1mの範囲と記載されているが、間仕切り壁などの新設の場合は
前面が壁の前後2面となるため2mと読み替えることと解してよいか。
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「公共建築改修工事の積算マニュアル」講習会質問回答
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項目
番号
質 問
回答
撤去
24 81
④
25 83、121
改修工事で下記の様なものを撤去する場合が一般的にありますが、適当な歩掛りがございま トイレブースにも材質・規格、取付け方法等による違いがありますので、木製戸撤去の
したらお知らせ願えますでしょうか。 トイレブース撤去 → 木製戸撤去?
歩掛りをそのまま適用するのではなく、日当たりの取り外し箇所数により判断しては如
流し台関連撤去 → 積算基準P92の新設手間の50%?
何でしょうか。
また、流し台関連撤去は、新設手間を参考にして、撤去した製品の再使用の有無等に
より検討して下さい。
マニュアルP83、表2-2-45の(注)の1には、「立ち上がり部を含む」とあるが、P121の2.1.1外部 改修歩掛り表2-2-45は、平場、立上り部に共通の歩掛りです。従って、防水層の撤去
防水の(3)の①には、「撤去数量は、防水層の種別、部位(平場、立ち上がり部)ごとに区分す は、部位(平場及び立上リ部)ごとに区分した数量と表2-2-45の歩掛りによる単価を
る。」とある。矛盾しているのでは?
用いて算定することになります。
P83で、立ち上がり部を含むものなら分ける必要はないのでは。
30 120
2.1撤去
シーリング撤去の摘要欄に種別、形状とあり、単価はBとなっているが改修標準単価歩掛りに シーリングには、材種、形状、施工部位の別などその種類も多くありますが、撤去歩掛
は種別形状が明記されていないので、どのような種別、形状が標準単価歩掛りとなっている りについては、これら種別及び形状の相違を包括したものとなっているため、補正は行
いません。
か。また、標準単価歩掛りの種別、形状と異なる単価はどう補正すべきか。
23 81-11
①
鋼製戸撤去(枠共)で、RC壁の場合、引抜き工法以外は両面カッター入れ後、建具枠廻りは RC部に設置された鋼製戸(枠とも)の撤去にあたっては、建具廻りはつりを計上し、周
つりを、改修工事・とりこわし工事共に計上して宜しいのでしょうか。
辺の仕上げ等に影響を与えないためのカッター入れについては仕上げ種別等も考慮
して設計図書に記載された場合のみ計上することとしています。従って、建物そのもの
を解体する工事においては、周辺への影響を考慮しなくてよいことや、枠そのものは
躯体と同時に解体されることが一般的と考えられるため計上することはありません。
31 130、131
⑤
アルミ製建具の撤去におきまして、撤去手間はFとあります。これは見積りによるのでしょう
アルミ製建具のかぶせ工法における撤去には、開閉部の撤去だけでなく、建具の形状
か。かぶせ工法の場合、某サッシュメーカーの話では、撤去はゼネコンにより撤去する場合も に応じ方立てや無目の切断等の手間を見込む必要があるため、単価の設定はサッシ
あるとのことで、見積りをしないと聞いております。歩掛りにある鋼製扉撤去を低減して、代価 メーカーからの見積り、あるいは参考資料による歩掛り等を参考に検討して下さい。
作成できないのでしょうか。
32 134
4.2.5の③ 木製建具の運搬、取付けは製品単価に含むとあるが、アルミ、鋼製建具等には現場での取
付け費及び諸経費を含むとなっており、木製建具だけはなぜ諸経費を含むと記載されていな 木製建具は、金属製建具と異なり、特殊仕様の場合を除き、製品代と取付費等を合
いのか。
算した単価としていますが、単価には専門工事業者の経費等を含んだものとしていま
す。
43 187
⑥
ガラス撤去におきまして、「(注)単層ガラスとする」とありますが、複層ガラスの場合は、2倍す 複層ガラスの種別や留め付け方法等を勘案して、補正等を検討して下さい。
るとして宜しいのでしょうか。
5
「公共建築改修工事の積算マニュアル」講習会質問回答
No.
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項目
番号
質 問
回答
33 142
6.1撤去 ①既存塗膜の除去範囲は、特記がなければ工程RB種の場合は塗替え面積の30%程度を標 既存塗膜除去の対象面積は、塗り替え対象面積とします。
の(2)① 準とするとあるが、細目別内訳書の6.1.1の既存塗膜除去面積は工程RB種の場合は塗替え なお、表2-2-44の工程RB種歩掛りについては、塗り替え対象範囲のうちの30%程度
既存塗膜 面積の30%を計上するか或いは、塗替え面積とするのか。塗替え面積の30%とするのであれ が劣化部分であり、全体をスクレーパー等をかけた結果として30%の劣化部分が除去さ
除去
ば、P83の表2-2-44の工程RB種歩掛りの考え方と整合しないが(既に工程RA種除去歩掛り れ、70%の活膜は残る設定としています。
に0.3されているはず)
34 144
6.2.1 外
部塗装
(1)の③
ほか
41 154
9.発生材 最終発生材料はマニフェストなどの集計で確認することとなるが、当初設計量と増減した場合 直接工事費において計上する発生材処理については、設計図書に基づきその数量
処理
は設計変更処理を行なうのか。
等が算出されることになるため、基本的には設計図書の変更が無い限り変更の対象
とすることは考えられません。
26 86
②
既存面塗装塗替え単価には、下地調整(既存塗膜の除去、汚れ等の除去)を含むとあり、
P142の6.塗装改修(1)一般事項の⑦にも各種塗装の塗替えの単価は、既存塗装の除去単価
のB及び塗装単価のEを合算したものとするとあるが、P142の細目別内訳書の6.塗装改修6.1
に撤去内訳欄として単価のBがあり、P143の6.2改修の細目別内訳欄に単価のEが別々に計
上されているが実際の内訳書の作成は撤去と塗装別に計上するのか、合算した塗装のみで
計上するのか、どう使い分けるのか。
塗装の塗り替えの場合については、一般的にP143の細目別内訳記載例のように、
既存塗膜除去と新設塗装を合算した合成単価として考えています。
P142における既存塗膜除去のみ計上している例については、新規仕上げが塗装で
はなく壁紙や化粧シートの場合を想定しています。
改修
45
35 146
施工数量調査(外壁改修)におきまして、外部足場から外壁面を調査する場合、表面仕上の 外壁仕上げ(タイル・モルタル又は打放し・吹付け仕上げ)により調査方法・内容が異
違いのみで区分すると考えて宜しいのでしょうか。
なります。クラック、欠損部、吹付材の劣化調査は、両仕上げとも共通ですが、タイル・
モルタル仕上げでは、浮きの調査があるため区分しています。
外壁改修工事の際、工事数量の変更(精算)が生じないようにあらかじめ精度の高い全打診 外壁改修におけるクラックや浮き等の補修数量については、設計時に目視や調査可能
調査等を行なって、工事設計、積算に反映させるケースもあると思いますが、一般的にはどう な範囲の打診等を実施し、概数として設計図書に明示され、工事発注後に補修施工
でしょうか。 (予算主義なので、増額等が容易でないもので)
時に使用する外部足場を利用して、より詳細な外壁調査を実施し、この結果により施
工・設計変更を行うことが一般的と思われます。
もし発注前に、より精度の高い調査を行うのであれば、発注前に足場を設置して目
視や全打診調査を行う必要がありますが、相当の費用が必要であり、現実的ではない
と考えられます。
7.2.2
コンクリート打設手間等が見積とありますが、どのような業者に手配するのですか。
コンクリート打設手間は、単価Fの【その他の単価】となり、刊行物による施工単価や参
考資料による歩掛り等を参考に検討することになります。
6
「公共建築改修工事の積算マニュアル」講習会質問回答
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ページ
項目
番号
質 問
回答
44 197
表Ⅵ-1- 改修・防水押えコンクリート打設手間、ポンプ圧送は市場単価に補正が必要と話がありました
1[単価] が、具体的にどのように補正しますか。また伸縮目地も合わせてご回答お願いします。
防水押さえコンクリートの打設手間等については、市場単価を採用します。
また、伸縮目地については、改修を考慮した補正を行うことになります。Ⅴ改修工事
の単価3)改修工事単価の補正(2)標準歩掛りを参照して下さい。
40 153、154
9.発生材 P153の(1)一般事項の③に数量は、原則として設計数量とするとあり、P154の(3)発生材処
処理
理の①に数量は、発生材種別ごとに区分するとあるが、撤去材などは数量積算できるもの
の、混合廃棄物として発生する塗装缶や内外装仕上材等の端材などどう積算して計上する
のか。
直接工事費に計上すべき発生材処理については、設計図書に明示された項目等に
基づき算出される数量項目を対象とすると考えています。つまり、設計図に撤去を明
示され算出した撤去発生材や、設計図書による設計寸法から数量基準により算出さ
れた建設発生土等については、その数量等について積算をし、直接工事費に計上す
ることになります。
一方、新設される内外装の端材等については、工事運営上必ず発生するものである
が、これらの発生材の処理については、共通仮設費に含まれていると考えています。
(7)
仮設建物費については、設計図書により設置の有無を指定される監督員事務所と、
請負者の任意の工事計画に基づき設置される現場事務所等が該当し、監督員事務所
が不要な場合には低減を行う必要があります。既存施設を利用できる場合について
は、一般に利用後の現状復旧等が必要となることを考慮し、低減の対象とはしませ
ん。
動力用水光熱費に係る費用は、引込費用と使用料になります。改修工事では既存
施設からの引き込みが可能であり、主にメーターの設置費と使用料となります。このう
ち、使用料については、有償であれば共通仮設費率の低減をする必要がなく、無償の
場合のみ低減が必要になります。
共通費等
5 18、19
既存施設で仮設建物や既設電力、用水が利用できる場合で、仮設建物の低減はP19の例2で
は共通費率からP19下段*1(公共建築工事積算基準の解説表Ⅲの5の率)にあるように共通
仮設費率の低減を行なうと考えられるが、既設電力費、用水費についてはP19の例3では施
設管理者へ使用料の精算をすることと記載されているが、仮設建物と同様に表Ⅲの5のよう
に動力用水光熱費を勘案して低減することができないか。
7
「公共建築改修工事の積算マニュアル」講習会質問回答
No.
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9 36
14 59、60
28
項目
番号
②
質 問
回答
仮設建物費「仮設建物等が既存建物内に確保できる場合は共通仮設費率を補正、確保でき 仮設建物費については、設計図書により設置の有無を指定される監督員事務所と、
ない場合は借家等に要する費用を積み上げ加算」と記載されているが、共通仮設費率をその 請負者の任意の工事計画に基づき設置される現場事務所等が該当し、構内に設置で
まま使用できるケースはどのような場合ですか?
きる場合を想定しています。
監督員事務所が不要な場合には低減を行う必要があります。また、既存施設を利用
できる場合については、一般に利用後の現状復旧等が必要となることを考慮し、低減
の対象とはしません。
Ⅳ-8)、 表Ⅳ-2-5及び表Ⅳ-2-6の現場管理費率及び一般管理費等率の表の中で、工事原価が端数 表Ⅳ-2-5及び表Ⅳ-2-6は、主な現場管理費率及び一般管理費等率について参考ま
Ⅳ-(2)、 のつく場合は率の比例配分でよいのですか?
でに示したもので、現場管理費率及び一般管理費等率の算定は、それぞれの算定式
Ⅳ-(3)
(P.55及びP.57)によって下さい。
(5)
全館無人で外部全面改修を行なう場合は、共通費については改修工事の各共通費率を適用 工事の種別が改修である場合は、建物の使用状況に関わらず改修工事の各共通費
してよいか。(新営工事の共通費率を適用すると、ある金額以上だと高くなるが)
率を適用することになります。
また、全館無人で外部部分改修を行なう場合はどう考えるか。
専門工事発注
12 53
表-6
一般工事に含まれない「その他工事」を含ませて発注する場合、別途共通仮設費を算定する 取り壊し工事とは、建物1棟そのものを取り壊す工事を想定しており、改修工事に伴う
とあるが、表-6のその他工事の「特殊な~舗装及び取り壊し工事」の取り壊し工事は、改修工 撤去工事は「その他工事」には該当しません。
事の撤去はこれに該当しないのでしょうか? どのような工事が取り壊し工事に該当するので
しょうか?
13 53、57、58 4)-2(6)、6)4-(4)、
7)
その他工事を単独で発注する場合は、別途共通費を算定すると記載してあるが、具体的に率
が示されているのか? 共通仮設費率 1.0%
現場管理費率 2.0% として良いのか? それとも、直
接工事費の補正の様なことをする必要があるのか?
各共通費率に関しては、過去に分離発注された建築一式工事等における調査結果
より定められたものであり、「その他工事」を単独で発注する場合の具体的な率は定め
られていません。
この場合は、専門工事業者等からの見積内容を参考に共通費を算定します。
15 60
※下請け仮設費(1)当該直接工事費に対応する(2)共通仮設費に0.3を乗じた率を(3)当該工 (1)~(3)はお考えのとおりです。
事の直接工事費に乗じた額 上記の記述について質問があります。 なお、具体例のホームページへの掲載につきましては検討します。
(1)当該直接工事費とは、設備工事部分のみの直接工事費と理解してよろしいでしょうか?
(2)この計算で使用する共通仮設費率は、建築工事の率ではなく、設備工事のときに使用す
る率と理解してよろしいでしょうか?
(3)当該工事の直接工事費とは、設備工事部分のみの直接工事費と理解してよろしいでしょ
うか? なお、この辺の計算の具体例を挙げ
て、ホームページに掲載していただけると助かります。よろしくお願いいたします。
一括発注
(5)①
8
「公共建築改修工事の積算マニュアル」講習会質問回答
No.
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16 60
項目
番号
(5)
質 問
回答
建築改修工事に設備改修工事を合併発注する場合の共通費等の算定について
下請諸経費の算定は、改修電気・機械設備工事のそれぞれの率を適用します。
・「下請諸経費の算定」に使われる「共通仮設費率」「現場管理費率」「一般管理費率」は建築 なお、具体例のホームページへの掲載につきましては検討します。
改修工事の算定に用いられるものですか? それとも改修電気・機械設備工事(国土交通省
建築工事積算基準)の算定に用いられるものでしょうか?
下記のような条件で算出例があればよいのですが。
改修工事一括発注
建築工事 改修全般 100,000,000
鉄骨工事 20,000,000
その他工事 9,000,000
電気工事 30,000,000
機械工事 20,000,000
上計 ¥179,000,00017 61
④
一般管理費等で分離発注の場合、建築と設備での算出方法は新営と同じ考えですか。また
一括請負は建築工事の一般管理費に倣うと考えてよろしいですか。
改修工事での分離発注における一般管理費等は、各工事(建築、電気、機械)それ
ぞれの率を適用し、算定方法も新営と同じです。
また、一括発注の場合は、記載した算定例に倣い算定しますが、当該工事の主たる
工事の率を適用します。従って、機械設備工事に建築工事を含んで発注する場合の
一般管理費等は、工事原価の合計額に対して、機械設備工事の率を適用することに
なります。
仮設間仕切り
6 19
(7)
エレベーター等を既存利用する場合には共通仮設費率を低減するという話がありましたが、
具体的にどのように低減しますか?
既設エレベーターが利用できる場合は、枠・かご内の養生費や使用後の点検費に要
する費用の計上が必要になりますが、共通仮設費率の低減はいたしません。
8 35
1)
仮設間仕切等が指定仮設になるとの説明がありましたが、細目として計上すべきか、共通仮 仮設間仕切の費用は、指定仮設になりますが、工事種目内の複数の工事科目に使用
設費の積上げとして計上すべきか、ご教示ください。 ※指定仮設となれば、共通仮設費の積 される仮設ですので、直接工事費(直接仮設)へ計上することになります。(P.112参
上げになる?
照)
Ex. 工事原価 85,000,000の場合 80 → 10.02 (百
万円) (一般管理費)
90 → 9.97
↓ 差0.05
85(百万円) → 9.97+(0.05×5/10)
= 9.97+0.025
18 67
仮設間仕 仮設間仕切りの仮設扉は別途計上となっているが、P118の(7)仮設間仕切り別紙明細欄に 仮設扉の単価は、単価Dの新営標準単価の改修補正単価になります。
切り
は単価B(改修標準単価)となっているが、改修標準歩掛りにないがどのように積算すればよ
いか。
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