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機械設備工事編
岩 手 県 営 建 設 工 事 設 計 要 領 書 (機械設備工事編) 目 第1編 次 (1) 基本留意事項 --------------------------------------------------------------------- (1) 空気調和設備 --------------------------------------------------------------------- (2) --------------------------------------------------------------------- (2) 第2編 総則 --------------------------------------------------------------------------------- 第1章 熱負荷計算 第2章 空調機器 ------------------------------------------------------------------------ ( 2 )∼( 4 ) 第3章 換気設備 ------------------------------------------------------------------------ (4) 第4章 配管設備 ------------------------------------------------------------------------ ( 4 )∼( 5 ) 第5章 ダクト設備等 ------------------------------------------------------------------ (5) 給排水衛生設備 ------------------------------------------------------------------ (6) ------------------------------------------------------------------ (6) 第3編 第1章 衛生器具設備 第2章 給水設備 ------------------------------------------------------------------------ ( 6 )∼( 7 ) 第3章 給湯設備 ------------------------------------------------------------------------ ( 7 )∼( 8 ) 第4章 排水・通気設備 --------------------------------------------------------------- ( 8 )∼( 9 ) 第5章 し尿浄化槽設備------------------------------------------------------------------ (9) 第6章 ガス設備 ------------------------------------------------------------------------ (9) 第4編 防災設備 --------------------------------------------------------------------------- (10 ) 第1章 防火設備 ------------------------------------------------------------------------ (10 ) 第2章 排煙設備 ------------------------------------------------------------------------ (10 ) 第3章 消火設備 ------------------------------------------------------------------------ (10 ) --------------------------------------------------------------------------- (11 ) ------------------------------------------------------------------ (11 ) --------------------------------------------------------------------------- (12 ) エレベーター ------------------------------------------------------------------ (12 ) 共通編 ------------------------------------------------------------------------------ (13 ) 第1章 耐震 ------------------------------------------------------------------------------ (13 ) 第2章 防音・防振 --------------------------------------------------------------------- (13 ) 第3章 凍結防止対策 ------------------------------------------------------------------ (13 ) 第4章 維持管理スペース ------------------------------------------------------------ (13 ) 第5編 監視制御 第1章 第6編 搬送設備 第1章 第7編 中央監視制御 1 第1編 総則 本書は、岩手県県土整備部建築住宅課において県営建設工事(機械設備)の実施設計を 進める上で必要となる標準的な設計手法を示す。 適用範囲は、概ね10,000㎡以下の建築物を対象とするが、これ以外のものにあっ ても実情に応じて適用できることとする。 本要領に記載されていない部分については、国土交通省大臣官房官庁営繕部監修建築設 備設計基準・同要領(平成14年度版)による。 基本留意事項 1、LCC、LCCO2に配慮した設計とすること。 2、設備の機構は出来るだけ単純で合理的なものとすること。 3、利用者等にとって使いやすく、維持管理の容易な設備とすること。 4、将来的変化に柔軟に対応出来ることを考慮に入れること。 5、新しい機材、工法等は、その内容・経済性・実績等を十分に検討すること。 2 第2編 空気調和設備 第1章 熱負荷計算 1、一般事項 (a) 冬期における設計用室内乾球温度は、原則として下表によること。 室名 暖房時の乾球温度 居室 22℃ 学校等の便所、廊下 10℃∼15℃ (パネルヒーターの場合) 体育館類(養護・特殊学校を含む) 15℃(県立高校は除く) 同上更衣室類 15℃ 倉庫、水槽室 0度保持 その他 22℃ (b) 夏期における事務室・情報処理室等の乾球温度は25∼28℃を原則とすること。 (高校の冷房室は情報処理室(パソコン設置教室)のみとすること) (c) 情報処理室等のコンピュターからの発熱負荷率は0.3∼0.5とすること。 (d) 熱負荷計算における各室人員数は、定員がある場合はその数値を用いる。また、 学校の教室は原則として(40+1)人とすること。 (e) 熱源機器の容量の算定は、原則として執務開始1時間前とすること。 (f) 熱負荷計算は、用途、条件を異にする部屋又は空間毎に計算すること。 (g) 内壁負荷の算出の計算において廊下と接する内壁の内外温度差を算定する場合は、 隣室の用途、条件を考慮すること。 (h) 居室の暖房時乾球温度は、直接暖房で放射効果が期待できる場合は20℃とする ことができる。 2、導入外気量 (a) 学校の教室における一人当たりの外気量は原則、20m3h/人とすること。 第2章 空調機器 1、基本事項 (a) 屋外に設置する機器類は、雪害や塩害を考慮した仕様とすること。 (b) 熱源の使用燃料は、建設場所における状況を考慮し、比較検討(地球環境への影 響・ランニングコスト等)して決定すること。 (d) 電気パネルヒーターを便所及び水槽室に設置する場合のケーシングはステンレス 製とし、便所に設置する場合検出部は、いたずら防止カバー付とすること。 (f) 吹出し口チャンバーには、原則としてグラスウール25mmの内貼を施すこと。 (g) 学校(教室棟)に設置する放熱器は、原則としてパネルヒーターとすること。但 し、事務室、職員室、実験室等窓際を利用する空間についてはこの限りでない。 3 2、温熱源機器 (a) 温水ボイラー(真空式温水器等)は、原則として送水温度65℃、出入口温度差 15℃とすること。 (b) 温熱源機器は、小規模な建物を除き2台を原則とし、能力は、1 台でも執務に影響 がないものとすること。但し、県立学校の管理系統の温熱源機は別に単独に設置す ることも検討すること。 3、オイルタンク (a) オイルタンクの外郭及び構造施工は、原則として地下式とし、タンク室を設ける こと。(機械設備工事標準図(施工28) (タンクローリの出入り及び積雪を考慮した位置・高さについて検討すること。) (b) 支柱式(施工29)の仕様は協議によること。 (c) 給油口の付近には遠隔油量指示計及び必要に応じてローリーアースを設けること。 (d) オイルタンクの貯蔵日数は14日(二週間)を標準とすること。 (e) 給油口は積雪を考慮した適正な位置に設けること。 (f) 給油管は極力埋設を避け、ピット等に配管すること。 4、膨張タンク (a) 膨張タンクは密閉型とし安全弁(逃し弁)及び圧力計を設けること。 (b) 有効量を算定するときの最高使用圧力の設定は、0.35MPaを目安とするこ と。 5、パッケージ型空調機 (a) 原則として、冷暖房兼用型とすること。 (b) 空調機器の屋内露出ドレン管は、排水管と同様に保温すること。 (c) 冷房室外機は防振架台及び防雪フードを設置すること。 6、ファンコイルユニット及びファンコンベクター (a) ファンコイルユニット及びファンコンベクターは温水入口温度65℃、出入口温 度差15℃とすること。 (b) ファン停止時に循環しないシステムはファンコンベクターに採用しないこと。 (c) 停止頻度の少ない室に設けるファンコイルユニットで、ファン停止時に循環しな いシステムを採用する場合は、個々に定圧低流量弁を取り付けること。 (d) ファンコンベクターには、ファン連動電磁弁は設けないこと。 (e) 機器吊り金物の高さが2mを超える場合は、振れ止めを設けること。 4 7、パネルラジエター (a) 温水パネルラジエターは、送水温度65℃出入口温度差15℃とすること。 (b) サーモバルブは、床面に近い位置に取り付け、ロックできる構造のものとするこ と。また、コールドドラフトを考慮し窓下に広く設置する。 (c) 材質を特記すること。 第3章 換気設備 (a) 第3種換気の場合は、廊下等より外調機を介して給気をとること。(温水、電気、 空気式の検討を行うこと。) (b) 学校の調理室の換気係数は、フードを取り付けないこと。 (c) 排気量が多い部屋(厨房等)については、第1種換気とし必要に応じて外気を温 度調節すること。(単独の外調機の設置を検討すること。) (d) 人が触れる高さに、換気扇を取り付ける場合は、格子付又はガード付とすること。 第4章 配管設備 1、基本事項 (温水) (a) 配管方式は、原則としてリバースリターン方式とすること。 (b) 回路の流量変動による管内圧力上昇を防ぐため、各回路ごとに差圧弁を設けるか、 圧力一定制御を行うこと。 (c) 配管伸縮継手は原則として複式とすること。 (d) 暖房回路には、各系統ごとにエアー抜きを行える様、自動バルブ、ストレーナを 取付けること。又間接排水による排水処理を検討のこと。 (e) 配管ヘッダーの各系統には、差圧弁以降に必要な場合は流量計を設けること。 (f) 暖房回路は密閉型とし、不凍液を混入し水槽付加圧給水ポンプ、減圧弁を設ける こと。 (g) 冷温水管のバルブはバタフライ弁とすること。 (h) フレキシブルジョイントの長さは特記すること。 (i) 温水暖房の送水温度が70℃を越える場合は黒鋼管を使用すること。 (j) パネルラジエターへの露出配管は保温しない事とし特記すること。 (蒸気) (a) 次の蒸気配管は保温する事とし、特記すること。 改修工事をする場合の天井内の配管(放熱器分岐配管を除く) 2) 養護学校等で人が触れる恐れのある露出配管 (b) 1) フレキシブルジョイントの長さは特記すること。 5 (c) 低圧蒸気配管で管末トラップ装置の手前には連成計を取り付けること。 (d) 低圧蒸気暖房の放熱機トラップはサーモワックスとすること。 第5章 ダクト設備 (a) 空調用主ダクトは、原則として亜鉛鉄板のコーナーボルト共板工法とすること。 (b) 排煙は、亜鉛鉄板のアングルフランジ工法とすること。 (c) グラスウールダクトや市販消音チャンバーボックス等を使用する場合は協議し、 図面に明記すること。 (d) 外気取り入れダクトには、機器連動の機密型モーターダンパーを取り付けること。 (e) 下記のダクト及び配管は保温すること。 1) 外気取り入れダクト 2) 外壁より1m部分の排気ダクト 3) 空調されていない機械室内の還りダクト (f) 床下暗渠内(ピット内)で多湿にならない場合は、天井・PS 内と同じ保温とし特 記とすること。 6 第3編 給排水衛生設備 第1章 衛生器具設備 (a) 大便器及び小便器の数は、労働安全衛生法によるほか日本建築学会又は空調・衛 生工学会による算出法により決定すること。 (b) 小便器は、トラップ脱着式のストール小便器(中型)とすること。 (c) 小便器の洗浄は個別洗浄方式とすること。なお、節水装置及び自動水栓を採用す る場合の電源は、原則として AC100V とすること。 (d) 洋風大便器は、暖房便座付を標準とすること。 (e) 温水洗浄便座を使用する場合の給水は、飲用とすること。 (f) 厨房の手洗い・保健室の手洗いに使用する水栓は自動水栓とすること。 (g) 和風大便器の洗浄は節水型フラッシュ弁方式とすること。 (h) 地域環境及び使用状況をにより、凍結の恐れがある場合は、土中トラップ式及 び自動水抜装置も検討すること。 第2章 給水設備 1.基本事項 (a) 給水方式は、給水本管の圧力が十分な場合は、原則として直結給水方式とする。 (b) 県立学校の校舎棟とプールは、別引込みとすること。 (c) 給水器具による必要最小圧力を確認すること。 (d) 雑用水と飲料水の配管は、次の場合系統を分けること。 1) 雨水利用設備のある場合 2) 井戸用水設備のある場合 3) 処理水再利用設備がある場合 4) 上記計画がある場合 (e) 屋外埋設給水管は口径50φ以下は原則ポリエチレン管とし、口径50φを越え る場合はVP又はHIVPとすること。 (f) 屋外に埋設される全ての鋼管及び被覆管は、ペトロラタムペースト+ペトロラタムテープ 1/2+防食 テープ 1/2 巻きとすること。 (g) 給水管本管からの分岐個所は原則的に仕切弁を設けること。 (h) 各衛生器具系統に床上水抜栓を取り付ける場合でも、給水主管からの分岐箇所に も、水抜きまたは仕切弁を設けること。 2.給水量の算定 (a) 計算に使用する係数は、中間値を採用すること。 (b) 井水等がある場合は雑用水利用とし、全給水量の70%を見込むこと。 (c) 類似施設の実績を参考とすること。 7 3.タンク (a) 屋外タンクはステンレス製又は鋼板製とし屋内はFRP製を原則とすること。 (a) FRP 製のタンクは、原則としてサンドイッチパネル形二重蓋付とすること。 (b) 受水タンクの給水は、原則として定水位調整弁とボールタップによること。 (c) オーバーフロー管の材質は水槽内はステンレス製、水槽外は塩ビ製とすること。 (d) 屋内にタンクを設置する場合は、凍結防止用の電気パネルヒーターを設けること とし、設定温度は1℃程度とすること。また、設計用外気温度は、−15℃とする こと。 (e) 換気扇は温度検出器と連動とすること。 (f) 学校の水槽は、原則として二槽式とすること。 (g) 基礎アンカーボルトは原則として打ち込み式としてJフックを使用すること。 (h) ポンプ室扉も断熱扉とすること。 (i) 通気管は配管によりエルボ返しし、受水槽の側面側から出る様にすること。 (j) 施工後の塩素消毒及び水質検査を実施すること。 4.ポンプ (a) 揚水ポンプは2台設置して自動交互運転とし、1台で全揚水量(時間最大予想給 水量)をまかなえるものとすること。 (b) 給水ポンプユニットは、負荷変動への対応を考慮し、ポンプを2台以上設置する こと。 (c) 給水ポンプユニットの給水能力は、瞬時最大予想給水量及び同時使用流量に基づ き算定すること。 第3章 給湯設備 (a) 給湯方式は、建物の規模や用途、熱源等を考慮し決定すること。 (b) ガス瞬間湯沸器は、原則として密閉形とすること。ただし、やむを得ず開放形と す場合は 5 号とし、換気量を検討すること。 (c) 給湯配管は、埋設してはならないこと。(1F 調理室等)また、建築に床下ピットを 要望すること。 (d) 洗面所等の給湯はシングルレバー水栓とすること。 (e) シングルレバー水栓を採用する場合は、給湯・給水それぞれの縦管に止水栓を設 けること。 (f) 湯沸器の算定にあたり、給水温度が5℃以下の場合は実数の採用を考慮すること。 8 第4章 排水・通気配管 1.配管 (a) 屋内配管は、VP 又は塩ビライニング鋼管(MD ジョイント)とし、防火区画等を 考慮して使い分けること。 (b) 屋外は原則として VPとする。150φを越える口径以上はVUでも可とする。 また、塩ビ桝のみを使用する場合は、VU でも可とする。 (c) VU 管を埋設する場合は、周囲を山砂で保護することとし、特記すること。 (d) 通気管を躯体開口部から大気に解放できない場合は、空気の吸込を行う逆止機構 を設けた弁を設けること。ただし、排水管の正圧の緩和が必要な個所への設置は避 けること。 (e) 機器等の排水トラップは、建物又は室内が正圧の場合は、封水が気圧差により破 封する恐れがあるので、封水深、通気チャンバー等を考慮すること。 2.パイプスペース (a) メインシャフトは、主管がストレートに配管できるように配置し、改修を考慮し た構造及び広さとすること。 3.配管方式 (a) 汚水管と雑排水管は屋内で分流、屋外で合流とすること。 (b) 高層階の便所等排水は、原則としてゾーニングすること。(5F以上) (c) 造り付流しの排水管は、トラップから配管接続とすること。 (既製品を除く) (d) 洗面器等をPトラップとする場合は、バックスペースを利用することとし、コン クリート、又はコンクリートブロックに埋設しないこと。 (e) 調理室等の排水管は、原則としてピット又は天井内配管とすること。 (f) 機器等のドレン管、通気管又は間接排水管を雨水管に接続してはならないこと。 (g) 排水用吸気弁は、経済性、建築意匠性を考慮し採用を検討すること。 4.床排水 (a) 床排水トラップは椀型(T5 型)とすること。 5.排水桝 (a) インバート桝で概ね1500H までは、塩ビ製の使用を検討すること。 (但し、蓋 は250∼300φとする) (b) 雨水立管を直接接続する桝はトラップ桝とすること。 (c) 塩ビ製の蓋は樹脂製とし容易に開閉できない構造とすること。また、車両通行個 所では、鋳鉄製、重車両通行個所では鋳鉄製保護ハット等を考慮すること。 9 (d) 調理室等にはグリース阻集器を設けること。 (e) 靴洗い場の排水はRC桝を第一桝とすること。 第5章 し尿浄化槽設備 (a) 建物の排水を公共下水道以外に放流する場合は、原則FRP合併処理し尿浄化槽 を設置とする。(但し、環境条件を十分検討した上で、やむ終えない場合は、RC造 の築造も可能なものとする) (b) 放流水質については、BOD20mg/l 以下を原則とすること。 (c) 放流先に水利権がある場合は、依頼課が放流許可を受けていることを確認するこ と。 (d) 建物から浄化槽までの排水は、建物周囲を自然流下となるように設置場所を検討 すること。浄化槽は汚泥引き抜きのためのメンテナンス車両が出入りできる位置に 設置すること。 (e) 浄化槽の点検用開口蓋は、容易に開閉できない構造とすること。 (f) 浄化槽の付近に清掃用の水栓、コンセント等を設置すること。原則水栓は、地下 式を避け水栓柱にし、適正な場所に設置すること。 (g) 人槽算定にあたっては、日本工業規格及び日本建築主事会議「浄化槽の設計・施 工上の運用方針」により算定し比較検討し、特定行政庁と協議すること。 第6章 ガス設備 (a) ガスメーターは原則、買取とすること。(但し、公舎等は貸与品とすること。) (b) ガス漏れ警報器を設置し、事務室等で確認できるようにすること。 (c) 配管材料は、原則として外面被覆鋼管とすること。 (d) 配管方法は、埋設配管を避け、天井及びピット内配管を原則とする。コック類は、 燃焼器具よりも低い位置に取り付け、直接ゴム管等に火があたらないようにするこ と。 (e) ボンベは屋外設置を原則とし、落雪等を考慮し交換の容易な位置にすること。 (f) 調理実習教室等は、実習台単位で仕切弁を設けること。(準備室に設けること) (g) 埋設管と露出管の接続については絶縁継手を取付けること。 第4編 第1章 防火設備 (a) ダクト材料は亜鉛鉄板とすること。 (b) 各種ダンパー類を天井内に設置する場合は、点検口を設けること。(建築に要請) (c) 養護学校、福祉施設等においては、常時開で使用する防火戸、防火シャッターは、 特定行政庁と協議した上で、動作時においての安全対策を行うこと。 10 第2章 排煙設備 (a) 排煙機は最上階に設置し、排煙ダクト(縦ダクト)を適切に配置し、横引きダク トの防火区画の貫通が最小限となるようにすること。 第3章 消火設備 (a) 屋内消火栓は、易操作性1号消火栓もしくは2号消火栓とし、経済比較をして決 定すること。 (b) 減圧弁等の設置を極力避けること。 (c) 配管は乾式とし、白ガス管とするが、埋設部分は消火ポリエチレン外面被覆鋼管 とすること。管内圧力が1Mpa 以上になる場合は、圧力配管用炭素鋼鋼管(Sch 40) を用いること。また配管方式は原則として専用とし、連結送水管以外の設備と兼用 してはならないこと。(但し、消防事務組合協議のこと) (d) 水源を他の用途と共用する場合は、当該ポンプのフート弁の上に他用途のポンプ のフート弁を設けるか、電極棒等により消防用設備の有効水量が確保できるレベル で停止させること。 (e) 屋内消火栓用配管、スプリンクラー用配管への保温は、原則として行わないが、 非暖房室等凍結の恐れのある場所に敷設する場合は保温することとし図示すること。 11 第5編 監視制御 第1章 中央監視制御 (a) 中央監視制御は、原則として I 型とする。ただし、遠方操作をする場合は、Ⅱ型 (簡易型監視制御装置)とすること。 (b) 遠方操作は熱源機器の一括発停、放熱機の電源管理及び外調機、換気扇類の発停 程度とすること。 (c) 暖房設備は、曜日・日時スケジュール等の設定されたタイムスケジュールに従い 自動発停できるシステムとすること。 (d) 熱源機器の換気制御を行う場合は、下記にとおりとすること。 1) 第 2 種換気とする場合には、熱源機器に必要な給気量は、機器別にバーナーと 連動すること。 2) 熱源機器室の換気は、温度検出器による第1種換気自動制御とすること。 3) 空気収支を考慮し、余剰空気の出入りのための開口部を設ける。延焼の恐れの ある外壁に設ける場合は、FD 付とすること。 (e) 放熱器制御を行う場合は、下記のとおりとすること。 1) ファンコンベクター類は、事務室又は各準備室等にて電源管理をすること。 2) ファンコンベクター類は、原則として風量制御とすること。 3) パネルヒーターは、原則としてサーモバルブによる流量制御とすること。 (f) 外調機制御を行う場合は、下記のとおりとすること。 1) 原則として、事務室にて電源管理を行うこと。 2) トイレ等の排気扇との連動運転とすること。 (g) 凍結防止制御を行う場合は、最も凍結の恐れのある個所(機械室等)の温度によ り温度検出器を作動させ、循環用二次ポンプを運転すること。 (h) 熱源機器等の重要機械には稼働時間計を取り付けこと。(10KW以上のコンプレ ッサーも含む) 12 第6編 搬送設備 第1章 エレベーター (a) 建物条件に応じて、機械室レスエレベーターの使用を検討すること。 (b) 機器選定に当たっては、交通計算、イニシャルコスト・ランニングコスト等を比 較し総合的に判断し選定すること。 13 第7編 共通編 第1章 耐震 (a) 官庁施設の総合耐震計画基準・同解説の表2.1によること。 (b) 重要機器分類は、建物の用途により協議し決定すること。 第2章 防音及び防振 (a) 空調設備において、建築設備設計基準・同要領(平成14版)P764の表 3-1 許容騒音値を計算すること。 (b) 防振基礎は、防振材及び振動絶縁効率を特記すること。 第3章 凍結防止対策 (a) 外気取り入れダクトは、風向を考慮し、雪及び風の吹き込みの対策を行うこと。 (b) 凍結防止ヒーターは極力使用しないよう配慮すること。(防凍保温の検討) (c) 凍結防止ヒーターを使用する場合は自己制御形とすること。 第4章 維持管理スペース (a) 機械室、DS・PS等、維持管理及び交換時のスペースを十分考慮したスペース を建築に要請すること。 14