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レフェリーニュース『Forza R !』09(`06.04発行)
HYOGO FA がんばれ REFEREE NEWS 兵庫県サッカー協会審判委員会 広報部 レフェリー R Forza! №9 2006.4 2006 年度競技規則の変更はどうなる? 兵庫県サッカー協会 審判委員長 柳沢和也 昨年の競技規則の改定は審判、チームにおいてもその適用に当たり十分な解釈が必要なものになって います。特に「オフサイドの判定に関する解釈」です。この解釈は、競技規則の改正ではなく、現行 の競技規則の記述にすべて従ったものであり、目的は、 「競技規則の尊重とサッカー競技の最終目標 である得点を目指す攻撃的なプレーを保護するもの」この考えを理解する必要があります。 最近こんなニュースを目にしました、本年度の競技規則の改定は例年通りミニ国当たりに日本協会審判委 員会から通達されると思いますが、われわれ審判員としては競技規則の精神を十分理解し運用していきた いものと考えています。 今回は国際サッカー評議会(IFAB)、時間稼ぎにより強いアクションを検討するニュースをご案内します。 時間稼ぎにより強いアクションの検討 2006 年 2 月 16 日(チューリッヒ発): サッカーにおける立法機関で、FIFAと共にイングランド、スコット ランド、ウェールズ及び北アイルランドの代表者からなるIFABは。本年 3 月4日(土)にルッツェルン(スイス) で開催される第 120 回年次総会において競技紀規則の様々改正協議規則のについて審議する。 FIFAからの改正提案のひとつは、第 12 条に関するもので、時間稼ぎに対して強い立場をとるものとなって いる。世界のサッカーを統括する団体として、第 12 条に、フリーキック、スローイン、コーナーキックなどにお いて相手競技者がプレーを再開するのを邪魔するために意図的にボールに干渉する競技者はイエローカ ードを示されると新たな決定を導入しようというものである。同じ考え方であるが、味方チームが得点をした 後再開を遅らせようとボールに干渉する競技者に対してイエローカードを示すという提案もなされる。 FIFAはその他の競技規則を明解にするためいくつかの改正を検討している。IFABは 9 時 30 分から開催 される。 第 5 議案以降の協議及び決定は、審判に用いられる技術的支援機器のことも含んでいる。 2006 年 2 月 22 日(チューリッヒ発): 第 5 議案において、イタリアサッカー協会からチップを埋め込んだボールあるいはフィールドやゴールポスト への固定機器設置に比してより高い性能を有するデジタルカメラを用いるゴールラインテクノロジーの情報 がIFABのメンバーに紹介される FABは、競技規則の監理者であり、FA(イングランド)、スコットランドFA、ウェールズFA、アイルランドF A(北アイルランド)及びFIFAから構成され、203 のメンバー協会を代表するものである。FIFAは評議会に おいて、4票をその他の英国協会は1票ずつの投票権を有す。提案の決議のためには、4 分の 3(つまり、8 票)の過半数が必要となる。 3 月 4 日のIFAB総会の後、12:30 からパレスホテルのサール・アンバサダ ーでメディア・コンフェランスが開催される。 1 IFABは、競技規則の監理者であり、FA(イングランド)、スコットランドFA、ウェールズFA、アイルランドF A(北アイルランド)及びFIFAから構成され、203 のメンバー協会を代表するものである。FIFAは評議会に おいて、4票をその他の英国協会は1票ずつの投票権を有す。提案の決議のためには、4 分の 3(つまり、8 票)の過半数が必要となる。 3 月 4 日のIFAB総会の後、12:30 からパレスホテルのサール・アンバサダ ーでメディア・コンフェランスが開催される。 3 級 2 級 1 級 ・ 国 際 ホップ、ステップ 、ジャンプ!! 兵庫県サッカー協会 審判委員会 強化育成部 2級担当部 西面浩輔 現在、兵庫県の2級審判員は 78 名(女子4名含む)です。強化育成部では兵庫県で行われ る“のじぎく国体”を成功させるために2級候補を含め日々研鑽を積んでおります。 『Forz a!R』紙から“2級育成について”書く機会を与えられましたので2級昇級システム等簡単 に紹介いたします。 まず各都市協会から推薦された方に『強化3級』として1年間県内のゲームで活動していた だきます。審判割り当てへの協力はもちろんのことですが、一定水準以上の実力があると認定 された方の中からインストラクター報告書と割り当てへの貢献度を加味し、成績上位者に 『2 級候補』として約1年間活動していただきます。 『強化3級』と『2級候補』とではインストラ クターの見る目も違ってきます。そしてさらなる審判割り当てへの協力と実力が求められます。 その後関西協会の筆記テスト(毎月第一金曜日 大阪にて開催)及び体力テスト(12分間走 2600 ㍍以上)の結果と直近3試合のインストラクター報告書を関西協会審判委員会に提出し ます。実技テストは春季・秋季の県社会人Ⅰ部リーグもしくは関西学生Ⅲ部リーグで行います。 実技テストは主審・副審の両方ですので1日に2試合を審判していただくことになります。 2006 年度の2級候補は10名。“のじぎく国体”までに全員合格を目指して、昨年度より 頑張っています。2級昇級後は関西カテゴリー制度(Ⅰ・Ⅱ・Ⅲ)によって振り分けられます。 関西協会主催試合では主審はすべて「カテゴリーⅡ」以上の審判で行われます。私自身も昨年 度カテゴリーⅠで活動いたしましたが、インストラクターの見る目はさらに厳しくなり、試合 毎に猛反省するばかりでした。このカテゴリー制度の発足によって中堅2級審判員のモチベー ションは大幅に上がったことは間違いありません。 兵庫県の2級審判員は 20 歳代∼30 歳代が非常に少ないのが現状で、育成強化部では非常 に危機感を募らせています。これから上級審判員を目指そうとしている方、関西カテゴリーに 入って関西社会人リーグ、関西学生リーグの主審を目指す中堅の方で、我こそはと思う方はぜ ひ手を挙げていただきたいと思います。また身近にそのような方がいらっしゃいましたらお知 らせ下さい。兵庫国体を成功させるためにも、皆さんと共に一丸となって頑張ります。 2 報告(抄録) PUMA CUP 2006 第 11 回全日本フットサル選手権大会 西岡 徹(姫路協会 2級) PUMA CUP 2006 第 11 回全日本フットサル選手権大会の東京国立代々木体育館で行われた準決勝・ 3位決定戦・決勝戦を観戦する機会と、またイタリアより招聘されたフットサル国際審判員Massimo CUMBO 氏の講演を聞く機会を頂き大変有意義でした。 準決勝1試合目 PREDATOR FUTSAL CLUB(千葉/関東代表第2代表)vs高槻松原 FC(大阪/関西第1代表) 2−0 5 Ref:平野 伸一(国際FS審判員) rd 3 Ref:大川 直也(Fs1級) 2nd Ref:五十川 TK:鈴木 0 3−0 和也(国際FS審判員) 亮哉(国際FS審判員) 準決勝2試合目 Forca Verde/BANFF(東京/関東第1代表)vs arusa(北海道/北海道第1代表) 5 Ref:八木 あかね(国際FS審判) 3−1 2−3 2ndRef:大川 4 直也(FS1級) rd 3 Ref:Massimo CUMBO(イタリア国際FS審判員) TK:五十川 和也(国際FS審判) 2日目は、昨日よりまして入場者数も多く、大会の最後を飾るにふさわしい雰囲気の下、3位決 定戦及び決勝戦が実施されました。 3位決定戦 高槻松原 FC(大阪/関西第1代表)vs 5 Ref:五十川 rd 3 Ref:大川 和也(国際FS審判員) 直也(FS1級) 2−0 3−2 2nd Ref:平野 TK:八木 arusa(北海道/北海道第1代表) 2 伸一(国際FS審判員) あかね(国際FS審判員) 決勝戦 PREDATOR FUTSAL CLUB vs (千葉/関東代表第2代表) 4 Forca Verde/BANFF (東京/関東第1代表) 3−0 1−2 2 2nd Ref:鈴木 Ref:Massimo CUMBO(イタリア国際FS審判員) rd 3 Ref:八木 あかね(国際FS審判員) TK:平野 亮哉(国際FS審判員) 伸一(国際FS審判員) 決勝戦は高円宮妃殿下を招いて、また日本サッカー協会のトップの方々もお見えになり、さすが 全国大会決勝戦と思わせるセレモニーが行われキックオフとなりました。 総括 1級審判と私との大きな違いを発見出来たことが収穫であった。それは、国際審判員、1級審判 員は、まず失敗をしても動じない。試合終了後のミーティングでの明らかにミスだと指摘されても 我関せずという感じで、聞き流してはいないのではあろうが、顔色一つ変えずに平然としている。 3 私であったら、ミスの原因や対策を考えて悩んでしまうが、何せ彼らは動じない強さを持ち備えて いる。ここは是非我が物にしたいものである。審判技術の面で感じたのは、試合への介入のうまさ はさすがだなぁと感心しました。注意しなければならない場面など、介入するタイミングを失うこ となくゲームを止め、必要なところではきちんと対応していた。それがゲームをコントロールする 上において大事な場面で随所に出来ていた。動きに関しては、個人の持ち味が出ていたように思う。 対角線の位置取りに関しては、日本人 Ref は常に対面の Ref を気にして動きを取るが、Massimo CUMBO 氏は自分の動きに専念している感じで、鈴木氏が動き難そうに思えた。 その他では試合試合でのファウルの基準をしっかり持ち、警告退場の基準についても確固たるもの を兼ね備えている。今回の大会を視察出来たことは自分なりに確かな収穫を得られたと感じていま す。このような機会を作って頂いた方々に感謝すると共に、今後の活動に活かしていきたいと思い ます。ありがとうございました。 都市協会短信 北播サッカー協会 皆さんの地区ではジャッジミスで勝敗を左右 2005年度に3級審判員に昇級しました するというような問題はないでしょうか。私は 川崎辰典です。 少年の指導にかかわって十数年になりますが、 僕が審判活動をするようになったのは、今か そんな状況を何度と体験しました。子供にとっ ら3∼4年前に地元の少年サッカークラブで ては待ちに待った大会であり、一生懸命プレー コーチをするようになったのがきっかけでし しています。それなのにジャッジミスで不利を た。審判を始めた頃は、緊張して笛の音は小さ 受ける、時には勝敗に影響を及ぼす。子供が自 く、自信の無さがそのままレフリングに出てし 分のプレーと関係のないところで悔しい思いを まって、失敗ばかりしていました。そんな時、 しています。“ボランティアだから”とか“経験 自分がいつも子供達に話している言葉をふと 不足でした”を言い訳にする審判員がいます。 思い出しました。「失敗は誰にでもある。失敗 先日も地区大会で上級の審判員から指摘を受け はすれば、するほど成功の数も増えるから」失 た人がいました。本人は全く気にしていない様 敗を恐れている今の自分自身にあてはまる言 子でした。本当にそれでいいのでしょうか。人 葉だと気づきました。「失敗を恐れない」自分 間 だ か ら 失 敗 す る の は 仕 方 が な い と 思 い ま す 自身に言い聞かせ、日々レフリングをするよう が、しないように努力すること、失敗を反省す になりました。 ることが大切ではないでしょうか。そういうこ これからも失敗を恐れることなく、また失敗に とを口にすれば良くも悪くも注目されてしまい 落ち込むこともないよう自分をしっかり見つ ます。しかし誰かが行動しないといつまでたっ め直し、次の成功に繋げられるよう頑張りたい ても何も変わりません。審判員の技術向上を地 と思います。素晴らしい試合を選手と共に作っ 域に発信していくには自らが率先して行動しな ていきたいです。 川崎 辰典 ければと思い、上級を目指しました。受験に際 しては多くの方々にご指導いただき無事に昇級 ができました。これからは積極的に審判部の活 動に参加し、いい審判員が増えるよう協力して 行きたいと思います。 本田 武 〒651−0085 神戸市中央区八幡通 2 丁目1−10 三木記念神戸市立スポーツ会館内 兵庫県サッカー協会 TEL(078)232−0753 FAX(078)232−4647 URL http://www.hyogo−fa.gr.jp E-mail referee@hyogo-fa.gr.jp 4