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Object Brokerの運用操作

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Object Brokerの運用操作
WebOTX 運用編(Object Broker の運用操作)
WebOTX 運用編
バージョン: 7.1
版数: 第 2 版
リリース: 2009 年 7 月
Copyright (C) 1998 - 2009 NEC Corporation. All rights reserved.
i
目次
1. はじめに ....................................................................................................................................................... 1
2. Object Brokerの運用操作 ............................................................................................................................. 2
2.1. Object Brokerのオペレーション一覧..................................................................................................... 2
3. 旧互換アプリケーションの運用操作 ...........................................................................................................11
3.1. Object Brokerサービスのみを使用する WebOTX CORBA アプリケーションの場合.........................11
3.1.1. 環境構築 .........................................................................................................................................11
3.1.2. ドメイン起動................................................................................................................................. 13
3.1.3. ドメイン停止................................................................................................................................. 13
3.2. Object Brokerサービス以外のサービスを使用する WebOTX CORBA アプリケーションの場合 ...... 13
3.2.1. 環境構築 ........................................................................................................................................ 13
3.2.2. ドメイン起動................................................................................................................................. 16
3.2.3. ドメイン停止................................................................................................................................. 16
i
1.はじめに
本書は WebOTX 実行環境を運用するための運用操作法について概要や具体的な設定項目や設定方法について記載していま
す。
対象読者
このマニュアルは WebOTX Application Server Web Edition、Standard-J Edition、Standard Edition、Enterprise Edition を使って運
用環境を構築するシステムエンジニア、日々の運用を行うオペレータを対象としています。
表記について
パス名表記
本書ではパス名の表記については特に OS を限定しない限りセパレータはスラッシュ’/’で統一しています。Windows 環境におい
ては’\’に置き換えてください。
環境変数表記
インストールディレクトリやドメインルートディレクトリなど環境によって値の異なるものについては環境変数を用いて表します。
${env} または $(env)で表しています。
例)
${AS_INSTALL} : インストールディレクトリ
${INSTANCE_ROOT}: ドメインルートディレクトリ
コマンド操作について
本書中では運用操作に用いるコマンドの詳細についての説明は省略しています。
コマンドの詳細は「運用管理コマンド」、「運用管理コマンドリファレンス」を参照してください。
1
2.Object Broker の運用操作
Object Broker に関する運用操作法について説明します。
2.1.Object Broker のオペレーション一覧
ここでは、Object Broker の各 MO で実行可能なオペレーションについて説明します。
Dottedname : server.objectbrokerconfig
Object Broker コンフィグ のオペレーションを以下に示します。[ ]内はコマンドで実行する場合のコマンド名です。
【1】 Object Broker Java プロパティ設定一覧取得 [get-ospi-java-properties]
Object Broker Java ライブラリのプロパティ設定の一覧を取得します。
[実行方法]
ツリー表示で、「Object Broker コンフィグ」 を右クリックして「Java プロパティ設定一覧取得」を実行してください。
「実行」をクリックしてください。
【2】 Object Broker Java プロパティ設定値取得 [get-ospi-java-property]
Object Broker Java ライブラリのプロパティ設定値を取得します。
[実行方法]
ツリー表示で、「Object Broker コンフィグ」 を右クリックして「Java プロパティ設定値取得」を実行してください。
プロパティ名* :参照したいプロパティの名前を記述してください。
上記の値を入力して「実行」をクリックしてください。
*は入力必須項目です。
【3】 ObjectBroker Java プロパティ設定 [set-ospi-java-property]
Object Broker Java ライブラリにプロパティを設定します。
設定された属性は以下のファイルに格納されます。
${INSTANCE_ROOT}/config/ObjectBroker/objava.conf
[実行方法]
ツリー表示で、「Object Broker コンフィグ」 を右クリックして「Java プロパティ設定」を実行してください。
プロパティ名* : 設定するプロパティの名前を記述してください。
プロパティ値
2
: 設定するプロパティの値を記述してください。
上記の二つの値を入力して「実行」をクリックしてください。
*は入力必須項目です。
この「Object Broker Java プロパティ設定」オペレーションで設定可能なプロパティの一覧は、「運用編(コンフィグレーション)」「11. Object Broker に関する設定.」-「11.2.WebOTX Object Broker Java™ における ORB のプロパティ定義」-「WebOTX
Object Broker Java™ における ORB のプロパティ一覧」を参照してください。
【4】 Object Broker Java プロパティの削除 [delete-ospi-java-property]
Object Broker Java ライブラリのプロパティを削除します。
ただし、共通タブおよび Java タブで設定可能なプロパティについては、このオペレーションで削除することはできません。
[実行方法]
ツリー表示で、「Object Broker コンフィグ」 を右クリックして「Java プロパティの削除」を実行してください。
プロパティ名* : 削除するプロパティの名前を記述してください。
上記の値を入力して「実行」をクリックしてください。
*は入力必須項目です。
【5】 Object Broker C++プロパティ設定一覧取得 [get-cpp-properties]
Object Broker C++ライブラリのプロパティ設定の一覧を取得します。
ただし、共通タブ、cpp タブおよび ObjectBroker MO で設定可能なプロパティについては、
このオペレーションで取得することはできません。
[実行方法]
ツリー表示で、「Object Broker コンフィグ」 を右クリックして「C++プロパティ設定一覧取得」を実行してください。
「実行」をクリックしてください。
【6】 Object Broker C++プロパティ設定値取得 [get-cpp-property]
Object Broker C++ライブラリのプロパティ設定値を取得します。
[実行方法]
ツリー表示で、「Object Broker コンフィグ」 を右クリックして「C++プロパティ設定値取得」を実行してください。
プロパティ名* :参照したいプロパティの名前を記述してください。
上記の値を入力して「実行」をクリックしてください。
*は入力必須項目です。
3
【7】 Object Broker C++プロパティ設定 [set-cpp-property]
Object Broker C++ライブラリにプロパティを設定します。
設定された属性は以下のファイルに格納されます。
${INSTANCE_ROOT}/config/ObjectBroker/orbconf
ただし、共通タブ、cpp タブおよび ObjectBroker MO で設定可能なプロパティについては、
このオペレーションで設定することはできません。
[実行方法]
ツリー表示で、「Object Broker コンフィグ」 を右クリックして「C++プロパティ設定」を実行してください。
プロパティ名* : 設定するプロパティの名前を記述してください。
プロパティ値
: 設定するプロパティの値を記述してください。
上記の二つの値を入力して「実行」をクリックしてください。
*は入力必須項目です。
この「Object Broker C++プロパティ設定」オペレーションで設定可能なプロパティの一覧は、「運用編(コンフィグレーション)」「11. Object Brokerに関する設定.」-「11.3.WebOTX Object Broker C++ における環境設定」を参照してください。
【8】 Object Broker C++プロパティの削除 [delete-cpp-property]
Object Broker C++ライブラリのプロパティを削除します。
ただし、共通タブ、cpp タブ、および ObjectBroker MO で設定可能なプロパティについては、
このオペレーションで削除することはできません。
[実行方法]
ツリー表示で、「Object Broker コンフィグ」 を右クリックして「C++プロパティの削除」を実行してください。
プロパティ名* : 削除するプロパティの名前を記述してください。
上記の値を入力して「実行」をクリックしてください。
*は入力必須項目です。
【9】 Object Broker 共通プロパティ設定一覧取得 [get-ospi-properties]
Object Broker ライブラリのプロパティ設定の一覧を取得します。
[実行方法]
ツリー表示で、「Object Broker コンフィグ」 を右クリックして「共通プロパティ設定一覧取得」を実行してください。
「実行」をクリックしてください。
4
【10】 Object Broker 共通プロパティ設定値取得 [get-ospi-property]
Object Broker ライブラリのプロパティ設定値を取得します。
[実行方法]
ツリー表示で、「Object Broker コンフィグ」 を右クリックして「共通プロパティ設定値取得」を実行してください。
プロパティ名* :参照したいプロパティの名前を記述してください。
上記の値を入力して「実行」をクリックしてください。
*は入力必須項目です。
【11】 Object Broker 共通プロパティ設定 [set-ospi-property]
Object Broker ライブラリにプロパティを設定します。
設定された属性は以下のファイルに格納されます。
${INSTANCE_ROOT}/config/ObjectBroker/orbconf
${INSTANCE_ROOT}/config/ObjectBroker/objava.conf
ただし、共通タブ、cpp タブおよび ObjectBroker MO で設定可能なプロパティについては、
このオペレーションで設定することはできません。
[実行方法]
ツリー表示で、「Object Broker コンフィグ」 を右クリックして「共通プロパティ設定」を実行してください。
プロパティ名* : 設定するプロパティの名前を記述してください。
プロパティ値
: 設定するプロパティの値を記述してください。
上記の二つの値を入力して「実行」をクリックしてください。
*は入力必須項目です。
この「Object Broker共通プロパティ設定」オペレーションで設定可能なプロパティの一覧は、「運用編(コンフィグレーション)」「11. Object Brokerに関する設定.」-「11.2.WebOTX Object Broker Java™ におけるORB のプロパティ定義」-「WebOTX
Object Broker Java™ におけるORBのプロパティ一覧」および「11.3.WebOTX Object Broker C++ における環境設定」を参照
してください。
【12】 Object Broker 共通プロパティの削除 [delete-ospi-property]
Object Broker ライブラリのプロパティを削除します。
ただし、共通タブ、cpp タブ、および ObjectBroker MO で設定可能なプロパティについては、
このオペレーションで削除することはできません。
[実行方法]
5
ツリー表示で、「Object Broker コンフィグ」 を右クリックして「共通プロパティの削除」を実行してください。
プロパティ名* : 削除するプロパティの名前を記述してください。
上記の値を入力して「実行」をクリックしてください。
*は入力必須項目です。
Dottedname : server.objectbrokerservice
Object Broker サービス のオペレーションを以下に示します。[ ]内はコマンドで実行する場合のコマンド名です。
【1】 Object Broker サービスの起動 [start-ospi]
Object Broker サービスを起動します。
[実行方法]
ツリー表示で、「Object Broker サービス」 を右クリックして「Object Broker サービスの起動」を実行してください。
「実行」をクリックしてください。
【2】 Object Broker サービスの停止 [stop-ospi]
Object Broker サービスを停止します。
[実行方法]
ツリー表示で、「Object Broker サービス」 を右クリックして「Object Broker サービスの停止」を実行してください。
「実行」をクリックしてください。
Dottedname : server.objectbrokerservice.oad
oad のオペレーションを以下に示します。
【1】 Oad サービスの起動 [invoke server.objectbrokerservice.oad.start]
Oad サービスを起動します。
[実行方法]
ツリー表示で、oad を右クリックして「Oad 起動」を実行してください。
「実行」をクリックしてください。
【2】 Oad サービスの停止 [invoke server.objectbrokerservice.oad.stop]
Oad サービスを停止します。
[実行方法]
ツリー表示で、oad を右クリックして「Oad 停止」を実行してください。
「実行」をクリックしてください。
6
Dottedname : server.objectbrokerservice.namesv
namesv のオペレーションを以下に示します。
【1】 namesv サービスの起動 [invoke server.objectbrokerservice.namesv.start]
namesv サービスを起動します。
[実行方法]
ツリー表示で、namesv を右クリックして「名前サーバの起動」を実行してください。
「実行」をクリックしてください。
【2】 namesv サービスの停止 [invoke server.objectbrokerservice.namesv.stop]
namesv サービスを停止します。
[実行方法]
ツリー表示で、namesv を右クリックして「名前サーバの停止」を実行してください。
「実行」をクリックしてください。
Dottedname : server.objectbrokerservice.irsv
irsv のオペレーションを以下に示します。
【1】 irsv サービスの起動 [invoke server.objectbrokerservice.irsv.start]
irsv サービスを起動します。
[実行方法]
ツリー表示で、irsv を右クリックして「IR サーバの起動」を実行してください。
「実行」をクリックしてください。
【2】 irsv サービスの停止 [invoke server.objectbrokerservice.irsv.stop]
irsv サービスを停止します。
[実行方法]
ツリー表示で、irsv を右クリックして「IR サーバの停止」を実行してください。
「実行」をクリックしてください。
Dottedname : server.objectbrokerservice.corbaloc
corbaloc のオペレーションを以下に示します。
【1】 corbaloc サービスの起動 [invoke server.objectbrokerservice.corbaloc.start]
corbaloc サービスを起動します。
7
[実行方法]
ツリー表示で、corbaloc を右クリックして「Corbaloc サーバの起動」を実行してください。
「実行」をクリックしてください。
【2】 corbaloc サービスの停止 [invoke server.objectbrokerservice.corbaloc.stop]
corbaloc サービスを停止します。
[実行方法]
ツリー表示で、corbaloc を右クリックして「Corbaloc サーバの停止」を実行してください。
「実行」をクリックしてください。
Dottedname : server.objectbrokerservice.cnamesv
cnamesv のオペレーションを以下に示します。
【1】 cnamesv サービスの起動 [invoke server.objectbrokerservice.cnamesv.start]
cnamesv サービスを起動します。
[実行方法]
ツリー表示で、cnamesv を右クリックして「キャッシュ名前サーバの起動」を実行してください。
「実行」をクリックしてください。
【2】 cnamesv サービスの停止 [invoke server.objectbrokerservice.cnamesv.stop]
cnamesv サービスを停止します。
[実行方法]
ツリー表示で、cnamesv を右クリックして「キャッシュ名前サーバの停止」を実行してください。
「実行」をクリックしてください。
Dottedname : server.objectbrokerservice.oadj
oadj のオペレーションを以下に示します。[ ]内はコマンドで実行する場合のコマンド名です。
【1】 OadJ サービスの起動 [start-oadj]
OadJ サービスを起動します。
[実行方法]
ツリー表示で、oadj を右クリックして「OadJ サービスの起動」を実行してください。
「実行」をクリックしてください。
8
【2】 OadJ サービスの停止 [stop-oadj]
OadJ サービスを停止します。
[実行方法]
ツリー表示で、oadj を右クリックして「OadJ サービスの停止」を実行してください。
「実行」をクリックしてください。
【3】 インプリメンテーションの一覧 [listimpl]
サーバのインプリメンテーション一覧を表示します。
[実行方法]
ツリー表示で、oadj を右クリックして「インプリメンテーションの一覧」を実行してください。
「実行」をクリックしてください。
【4】 インプリメンテーションの登録 [instimpl]
サーバのインプリメンテーションを登録します。
[実行方法]
ツリー表示で、oadj を右クリックして「インプリメンテーションの登録」を実行してください。
インプリメンテーション名* : 登録するインプリメンテーション名を指定します。
コマンドライン*
: サーバを起動するときのコマンドラインの文字列を指定します。
例)
java –classpath C:\test\sample.jar sampleServer
サーバの活性化方針*
: サーバの活性化方針を以下の三つから選択してください。
●SharedServer
自動起動サーバ。サーバ内に複数のオブジェクトが存在する。
●UnsharedServer
自動起動サーバで、オブジェクトごとにサーバが起動される。
●PersistentServer
手動起動サーバ。サーバ内に複数のオブジェクトが存在する。
上記の三つの値を入力して「実行」をクリックしてください。
*は入力必須項目です。
【5】 インプリメンテーションの削除 [rmimpl]
サーバのインプリメンテーションを削除します。
9
[実行方法]
ツリー表示で、oadj を右クリックして「インプリメンテーションの削除」を実行してください。
インプリメンテーション名* : 削除するインプリメンテーション名を指定します。
上記の値を入力して「実行」をクリックしてください。
*は入力必須項目です。
Dottedname : server.objectbrokerservice.ospprxy
ospprxy のオペレーションを以下に示します。[ ]内はコマンドで実行する場合のコマンド名です。
【1】 ospprxy サービスの起動 [start-ospprxy]
ospprxy サービスを起動します。
[実行方法]
ツリー表示で、ospprxy を右クリックして「ospprxy サービスの起動」を実行してください。
「実行」をクリックしてください。
【2】 ospprxy サービスの停止 [stop-ospprxy]
ospprxy サービスを停止します。
[実行方法]
ツリー表示で、ospprxy を右クリックして「ospprxy サービスの停止」を実行してください。
「実行」をクリックしてください。
10
3.旧互換アプリケーションの運用操作
WebOTX バージョン 5 以前に作成した CORBA アプリケーションを Standard Edition, Enterprise Edition で運用操作する
手順について説明します。Object Broker サービスのみを使用する WebOTX CORBA アプリケーションの場合と Object
Broker サービス以外のサービスを使用する WebOTX CORBA アプリケーションの場合で環境の構築方法および運用方
法が異なります。
ドメイン内の Object Broker, ドメイン内の Transaction サービスとは、ドメインの起動および停止に連動することができ、
${INSTANCE_ROOT}/config に設定ファイルを持ち、統合運用管理ツールや otxadmin コマンドで制御できるプロセスの
ことです。
ドメイン外の Object Broker, ドメイン外の Transaction サービスとは、WebOTX バージョン 5 以前と同様の運用管理方式
で、サービスから起動するプロセスのことです。
3.1.Object Broker サービスのみを使用する WebOTX CORBA アプリケーションの場合
ここでは、Object Broker サービスのみを使用する WebOTX CORBA アプリケーションの場合について説明します。
バージョン 5 以前の WebOTX 旧互換ライブラリはドメイン固有の設定を参照することができません。このため、ドメインの設定
のほかに追加で旧互換の設定を行う必要があります。本節ではその手順について説明いたします。
3.1.1.環境構築
1.
ドメイン作成します。
ドメインを新規作成します。既存のドメインも使用できます。
ドメインの作成手順については「運用編(ドメインの運用)」-「3.1. ドメインの作成・削除」を参照してください。
2.
Object Brokerの設定を変更します。
ドメイン外のObject Brokerの設定をドメイン内で動作するObject Brokerを使用するように変更します。
ドメイン内で動作するObject Brokerの設定は次のように確認します。
otxadmin > get server.objectbrokerservice.oad.OadPort
otxadmin > get server.objectbrokerservice.namesv.NameServicePort
server.objectbrokerservice.oad.OadPortの値を設定名”OadPort”に設定します。
server.objectbrokerservice.namesv.NameServicePortの値を設定名”CorbalocDefaultPort”に設定します。
11
z
Windows の場合
レジストリエディタを用いて
HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\NEC\ObjectSpinner\1
に設定する項目の文字列エントリを作成します。
z
Unix の場合
/usr/lib/ObjectSpinner/conf/orbconf
に設定する項目の文字列エントリを作成します。
設定名
意味
OadPort
oad の使用するポート番号を指定します。
ORB 通信するすべてのホストで同一のポート番号を使う必要があります。未指
定時の既定値は 9825 です。運用開始後に oad のポート番号を変更すると、そ
れ以前に作ったオブジェクトを呼び出すことができなくなります。変更するとき
は、oad や namesv およびすべての ORB アプリケーションをいったん終了してか
ら変更してください。
CorbalocDefaultPort
URL でポート番号を指定しなかったときの値を設定します。
未設定時は 2809 です。
on を設定します。
名前サーバのラウンドロビン拡張機能が有効になります。同一の名前で
resolve を呼んだ場合、呼び出すたびに別のオブジェクトを返すための WebOTX
Object Broker 独自の機能です。
NameServiceRoundRobin
(注)ドメイン外で名前サーバを動作させて、ドメイン内のアプリケーションと連携
させる場合、NameServiceRoundRobin の設定変更(on を設定する)が必要で
す。ドメイン内では、NameServiceRoundRobin=true がデフォルトですが、ドメイ
ン外では NameServiceRoundRobin の指定なし(off)がデフォルトであるためで
す。
設定項目の詳細は「オプション製品」-「WebOTX Object Broker C++」-「WebOTX Object Broker 運用ガイド」の「1.
環境設定について」を参照してください。
3.
ドメイン外の Object Broker を起動します。
z
Windows の場合
サービス” ObjectSpinner”から起動します
z
Unix の場合
以下のファイルを編集します。
/etc/objectspinner.conf (HP-UX の場合 /etc/rc.config.d/ObjectSpinner)
OBJECTSPINNER_SERVICE=on
一行追記します。
root ユーザで以下のコマンドを実行します。
#/etc/init.d/ObjectSpinner start (HP-UX の場合 /sbin/init.d/ObjectSpinner start)
名前サーバ、IRサーバを起動するか否かについては「WebOTX ObjectBroker 運用ガイド」の「3. Object
Brokerの起動/終了について 」を参照してください。
4.
ドメインを起動します。
WebOTX運用ユーザで実行します。
otxadmin > start-domain domain_name
5.
アプリケーションの配備・設定をします。
12
プロセスグループ作成時にWebOTXのバージョンを旧バージョンに変更します。
詳細は「運用編(TPモニタの運用操作)」-「2.8 プロセスグループの作成・削除」を参照してください。
運用上の注意点は次のとおりです。
z
Object Brokerのポート番号を変更する場合は、統合運用管理ツールまたはotxadminで変更する以外に、2. で実施
した箇所も同じポート番号に変更する必要があります。
3.1.2.ドメイン起動
ドメインを起動するためには、通常のドメインと同様に otxadmin コマンドを使用します。
WebOTX 運用ユーザで実行します。
otxadmin > start-drmain domain_name
3.1.3.ドメイン停止
ドメインを停止するためには、通常のドメインと同様に otxadmin コマンドを使用します。
WebOTX 運用ユーザで実行します。
otxadmin > stop-domain domain_name
3.2.Object Broker サービス以外のサービスを使用する WebOTX CORBA アプリケーショ
ンの場合
以下では、バージョン 5 以前に作成した WebOTX CORBA アプリケーションが Transaction サービスと連携する場合について
説明します。
Transaction サービスとバージョン 5 以前の WebOTX 旧互換ライブラリを動作させるためには、両者でトランザクション情報な
どの情報を共有するため Transaction サービスをドメイン外で動作させる必要があります。それに伴い、起動順序を維持す
るため Object Broker サービスをドメイン外で動作させる必要があります。本節ではその手順について説明します。
3.2.1.環境構築
1.
ドメインを作成します。
ドメインを新規作成します。既存のドメインを使用することもできます。
ドメインの作成手順については 運用編(ドメインの運用)」-「3.1. ドメインの作成・削除」を参照してください。
2.
ドメインを起動します。
設定変更のため、一度ドメインを起動します。
WebOTX 運用ユーザで実行します。
otxadmin > start-domain domain_name
3.
Object Broker の設定を変更します。
まず、ドメイン外で動作する Object Brokers を使用するようにポート番号を変更します。
ドメイン外の Object Broker の設定は次の場所になります。
z
Windows の場合
レジストリ HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\NEC\ObjectSpinner\1
z
Unix の場合
13
/usr/lib/ObjectSpinner/conf/orbconf
設定名”OadPort”と”NameServicePort”の値を上記レジストリまたはファイルを参照し、以下のように設定します。
設定されていない場合は既定値を設定します。
otxadmin > set server.objectbrokerservice.oad.OadPort = <設定名 OadPort の値(既定値 9825)>
otxadmin > set server.objectbrokerservice.corbaloc.CorbalocDefaultPort = <設定名 NameServicePort の値(既定値
2809)>
次に、ドメイン外で動作する Object Broker で次の設定がされていない場合はレジストリまたはファイルに追加しま
す。
z
Windows の場合
レジストリ HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\NEC\ObjectSpinner\1
名前:NameServiceRoundRobin
型 :REG_SZ (文字列)
値 :on
z
Unix の場合
/usr/lib/ObjectSpinner/conf/orbconf ファイル
NameServiceRoundRobin=on
さらに、ドメイン内の Object Broker がドメイン起動時に自動起動しないように設定します。
otxadmin > set server.internal-lifecycle-module.ObjectBrokerService.state-order=initialization (既定値 ready)
4.
ドメイン内の Transaction サービスの設定を変更します。
ドメイン内の Transaction サービスがドメイン起動時に自動起動しないように設定します。
otxadmin > set server.internal-lifecycle-module.TransactionService.state-order=initialization (既定値 ready)
5.
ドメインを停止します。
WebOTX 運用ユーザで実行します。
otxadmin > stop-domain domain_name
6.
ドメイン外の TransactionService(RCD)をサービス登録します。(Windows のみ)
コマンド実行して RCD をサービスに登録します。
>wotsrcd -a
サービスに"WebOTX Transaction Service"が登録されます。
7.
ドメイン外のTransactionサービスの設定をします。
設定方法は「運用編」の「Transactionサービス (バージョン 5 以前互換)」にしたがってください。
設定にあたって次の点に注意をしてください。
z
${AS_INSTALL}/TS/conf/rcd.conf ファイル
“PortNo”に使用されていないポート番号を設定します。設定されていない場合は既定値 5946 で動作します。
他の項目は変更する必要がありません。
z
${AS_INSTALL}/TS/conf/rcs.conf ファイル
“classpath”に設定されている wots*.jar をバージョン番号にあわせたものに変更します。
バージョン 4 互換: wots41.jar
バージョン 5 互換: wots51.jar
“classpath”に JDBC ドライバの jar を追加します。
14
必要に応じて“javavm”に設定されているパスを変更します。
z
${AS_INSTALL}/TS/conf/[RCSID].rcs ファイル
“RCSPort”に使用されていないポート番号を設定します。
その他設定値は必要に応じて変更します。
なお、リカバリサーバを使用することもできます。設定方法は「運用編」の「Transaction サービス (リカバリサーバ利
用時)」を参照してください。
8.
ドメイン外の Object Broker と Transaction サービスを起動します。
z
Windows の場合
サービス” ObjectSpinner”、” WebOTX Transaction Service”から起動します
z
Unix の場合
以下のファイルを編集します。
/etc/objectspinner.conf (HP-UX の場合 /etc/rc.config.d/ObjectSpinner)
OBJECTSPINNER_SERVICE=on
一行追記します。
/etc/webotx_ts.conf
WEBOTX_TS_RCS=on
off を on に変更します。
root ユーザで以下のコマンドを実行します。
#/etc/init.d/ObjectSpinner start (HP-UX の場合 /sbin/init.d/ObjectSpinner start)
#/etc/init.d/WebOTX_TS start
(HP-UX の場合 /sbin/init.d/WebOTX_TS start)
名前サーバ、IRサーバを起動するか否かについては「WebOTX ObjectBroker 運用ガイド」の「3. Object Broker
の起動/終了について 」を参照してください。
9.
ドメインを起動します。
WebOTX 運用ユーザで実行します。
otxadmin > start-domain domain_name
※Java でデータベースを使用する場合はドメイン起動前に jdbc ドライバの jar を<domain_name>\lib\ext へコピーし
ます。
10.
アプリケーションの配備・設定をします。
z
プロセスグループ作成時にWebOTXのバージョンを旧バージョンに変更します。
詳細は「運用編(TPモニタの運用操作)」-「2.8 プロセスグループの作成・削除」を参照してください。
z
Transactionサービスを使用する場合は、プロセスグループのプロパティ設定で[TransactionService]タブ内の
RCSIDを1つ選択します。
詳細は「運用編(TPモニタの運用操作)」-「2.9 プロセスグループのプロパティの変更」と「運用編(TPモニタの運
用操作)」-「2.34 Transactionサービスと連携するための設定」を参照してください。
z
JDBCデータソースでTransactionサービスと連携して使用する場合は、JDBCデータソースのプロパテ
ィ”databaseName”でTransactionサービスのDB識別名を設定します。
詳細は「運用編(コンフィグレーション)」の「9. JDBCデータソースに関する設定」と「運用編」の付録
「Transactionサービス (バージョン 5 以前互換)」を参照してください。
15
運用上の注意点は次のとおりです。
z
Object Broker のポート番号を変更する場合は、統合運用管理ツールまたは otxadmin で変更する以外に、レジスト
リ(Unix の場合は/usr/lib/ObjectSpinner/conf/orbconf)の設定値も同じポート番号に変更する必要があります。
z
ドメイン外の Tranaction サービスは、統合運用管理ツールまたは otxadmin で運用管理できません。
「運用編」の付録「Transaction サービス (バージョン 5 以前互換)」を参照してください。
3.2.2.ドメイン起動
ドメインを起動するためには、まずドメイン外で動作する Object Broker と Transaction サービスを起動します。
その後通常のドメインと同様に otxadmin コマンドを使用します。
z
Windows の場合
サービス” ObjectSpinner”、” WebOTX Transaction Service”から起動します
WebOTX 運用ユーザで実行します。
otxadmin > start-domain domain_name
z
Unix の場合
root ユーザで以下のコマンドを実行します。
#/etc/init.d/ObjectSpinner start (HP-UX の場合 /sbin/init.d/ObjectSpinner start)
#/etc/init.d/WebOTX_TS start
(HP-UX の場合 /sbin/init.d/WebOTX_TS start)
WebOTX 運用ユーザで実行します。
otxadmin > start-domain domain_name
3.2.3.ドメイン停止
ドメインを停止するためには、まず通常のドメインと同様に otxadmin コマンドを使用します。
その後ドメイン外で動作する Object Broker と Transaction サービスを停止します。
z
Windows の場合
WebOTX 運用ユーザで実行します。
otxadmin > stop-domain domain_name
サービス” ObjectSpinner”と” WebOTX Transaction Service”を停止します。
z
Unix の場合
WebOTX 運用ユーザで実行します。
otxadmin > stop-domaindomain_name
root ユーザで以下のコマンドを実行します。
#/etc/init.d/ObjectSpinner stop (HP-UX の場合 /sbin/init.d/ObjectSpinner stop)
#/etc/init.d/WebOTX_TS stop
(HP-UX の場合 /sbin/init.d/WebOTX_TS stop)
16
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