...

Red Hat Enterprise Linux 6.6 導入ガイドServeRAID

by user

on
Category: Documents
8

views

Report

Comments

Transcript

Red Hat Enterprise Linux 6.6 導入ガイドServeRAID
System x3100 M5(5457)5Uモデル - Red Hat Enterprise Linux 6.6
導入ガイドServeRAID-H1110編
本文
INDEX
1. 導入前の作業
1.1 使用するコンポーネント
1.2 オプションの増設
1.3 RAIDの構成
2. Red Hat Enterprise Linux 6.6の導入
3. OS導入後の設定
3.1 NetworkManagerの停止
3.2 IMM2(Integrated Management ModuleⅡ)へのIn-band接続設定
3.3 デバイス・ドライバーの導入・更新
3.3.1 Broadcom 5717 ドライバーの導入・更新
3.4 SELinux・Firewallの無効化
3.4.1 SELinuxの無効化
3.4.2 Firewallの無効化
3.5 EDACの設定
4.参考資料
4.1 外部ディスクを使用する際の注意点
4.2 X Window システムの設定変更
4.2.1 GNOME環境での設定変更
4.2.2 KDE環境での設定変更
1. 導入前の作業
当カイドは、ServerGuideを使用しないでRed Hat Enterprise Linux 6.6を導入する手順を記述しています。
システムに搭載されているRAIDアダプターとして、ServeRAID-H1110コントローラーが搭載されている環境
における導入手順を紹介しています。
【電源投入前にお読みください!】
前面ベゼルの左側に配置されているパワーオンLEDを確認します。
パワーオンLEDが高速で点滅(1秒間に4回)している場合、サーバーを完全に始動させる準備ができていま
せんので電源制御ボタンは使用不可の状態です。
低速で点滅(1秒間に1回)する状態へ遷移するまでしばらくお待ちください。
システム装置をAC電源へ接続した場合、まずは高速で点滅する状態になります。
1.1 使用するコンポーネント
当ガイドで紹介する導入手順では、次のメディア、ドライブ、ソフトウェアを使用します。
(1)System x3100 M5本体とオプション
当ガイドでは、以下の構成となります。
・System x3100 M5(5457C5J) 1台
・4TB 7200rpm 6Gbps NL SATA 3.5型 HS HDD Gen2(49Y6002) 3台
(2) Red Hat Enterprise Linux 6.6 64bit DVD
(3) デバイス・ドライバー各種
当ガイドで使用する各種デバイス・ドライバーと、その入手方法について説明します。
ハードウェア・コンポーネントのデバイス・ドライバーは、OSが標準で持つものについては自動的にデバイ
ス・ドライバーが適用され、認識します。
下記のハードウェア・コンポーネントについては、OSが持つデバイス・ドライバーに含まれませんので、個別
に適用する必要があります。
デバイス・ドライバーを適用するタイミングは、ハードウェア・コンポーネントの種類によって異なります。
OSが標準で持つデバイス・ドライバーについても、IBM Webサイトにて最新版が公開されている場合があり
ます。
最新のものが公開されている場合は更新されることをお勧めします。
※ デバイス・ドライバーの入手方法
ドライバーやファームウェアを更新する場合、OS導入後にUpdateXpress System Pack Installer(UXSPI)を
利用することで一括して更新することができます。
UpdateXpress System Pack Installerの使用方法の詳細については、下記のガイドをご参照ください。
IBM System x BladeCenter UpdateXpress System Pack Installerガイド
http://www.ibm.com/jp/domino04/pc/support/Sylphd08.nsf/jtechinfo/SYJ0-02FE011
また、IBM Web サイトから必要となるデバイス・ドライバーのパッケージファイルを、個別にダウンロードして
入手することもできます。
デバイス・ドライバーを個別に入手する方法について以下をご参照ください
【入手方法】
1.
Fix Centralにアクセスし、ご利用の機種などを選択してください。
Fix Central
http://www.ibm.com/support/fixcentral/
System x3100 M5の場合は、以下のように項目を選択して[次へ進む]を選択します。
製品グループ: [System x]
以下から選択 System x: [System x 3100 M5]
以下から選択 System x 3100 M5: [5457]
オペレーティング・システム: [Red Hat Enterprise Linux 6 x86-64]、もしくは[Red Hat Enterprise Linux
6]
※ダウンロードを行うためには、IBM IDによるサインインが必要です。Fix Centralの使用方法詳細につ
いては、Fix Central使用ガイドをご参照ください。
Fix Central使用ガイド
http://www.ibm.com/software/jp/support/fixcentral/
2.
表示されるフィックスの一覧より、必要となるドライバー パッケージすべてにチェックをいれて、[次へ進
む]を選択します。
当ガイドの手順で必要となるドライバーについては、「1.1 使用するコンポーネント」の「(4) デバイス・ド
ライバー各種」を参照してください。
※ 過去のバージョンが必要な場合は、"置き換えたフィックスが含まれるようにします"のリンクを選択
して、古いバージョンを表示させてください。
3.
使用条件が表示されます。
内容を確認して、使用条件に同意される場合は[同意します]を選択します。
4.
ダウンロード画面が表示されます。
画面右側の[ダウンロード・オプションの変更]を選択することで、ダウンロード方法を変更することがで
きます。
5.
必要なパッケージを選択して、ダウンロードして下さい。
1.2 オプションの増設
メモリー・モジュールの取り付け手順など、各種注意事項に関しては、最新のシステムガイド、System x 資
料、または「インストールとサービスのガイド」をご参照ください。
システムガイド
http://www.ibm.com/systems/jp/x/system/guide.shtml
IBM System x 資料
IBM System x3100 M5
http://publib.boulder.ibm.com/infocenter/systemx/documentation/index.jsp?topic=/com.ibm.sysx.5457.do
c/c_product_page.html
IBM System x3100 M5 Type 5457 インストールとサービスのガイド System x3100 M5 Type 5457 2014.6
http://www.ibm.com/jp/domino04/pc/support/Sylphd10.nsf/jtechinfo/SYM0-018E32C
1.3 RAIDの構成
Red Hat Enterprise Linux 6.6のインストールを実施する前に、ServeRAID-H1110でRAIDを構成します。
RAIDの構成は、uEFIの設定からHuman Interface Infrastructure Configuration Application(以下、HII
Configuration Application)を用います。
ここでは、HII Configuration Applicationから、ハードディスク(4TB 7200rpm 6Gbps NL SATA 3.5型 HS HDD
Gen2(49Y6002))3台でRAID1Eを構成するシナリオを説明します。
HII Configuration Applicationにおける詳細なRAID構成手順などにつきましては、以下のマニュアルをご参
照ください。
Human Interface Infrastructure Configuration Application User Guide
ftp://ftp.software.ibm.com/systems/support/system_x_pdf/ibm_doc_mpt2sas_hiic-2011-09_user-guide.pdf
ServeRAID-H1110の装着手順などにつきましては、以下のマニュアルをご参照ください。
ServeRAID H1110 SAS/SATA Controller for IBM System x Installation and User's Guide
ftp://ftp.software.ibm.com/systems/support/system_x_pdf/ibm_doc_mpt2sas_h1110-2011-09_install-user
-guide.pdf
※ServeRAID-H1110の制限事項
・接続される最大ハードディスク本数は4本までです。
・2TBを超えるハードディスクについては、RAID 0,1E,10をサポート(RAID 1はサポートされません)。
【構成方法】
1. サーバーの電源を投入し、IBM System xのロゴの下に「<F1> Setup」と表示された段階で[F1]キーを押下
します。
2.
Setupユーティリティー「System Configuration and Boot Management」画面から「System Settings」を選
択し、[Enter]キーを押下します。
3.
「System Settings」画面が表示されますので、「Storage」を選択し、[Enter]キーを押下します。
4.
「Storage」画面が表示され、「LSI SAS2 MPT Controller SAS2004,...」が選択された状態にて表示されま
す。そのまま[Enter]キーを押下します。
5.
「LSI SAS2 MPT Controller Configuration」画面が表示され、「LSI SAS2 MPT Controller Version
7.25.04.01」が選択された状態にて表示されます。そのまま[Enter]キーを押下します。
6.
「Configuration Options」画面が表示されますので、「Controller Management」を選択し、[Enter]キーを
押下します。
7.
「Controller Management」画面が表示されますので、「Create Configuration」を選択し、[Enter]キーを
押下します。
8.
「Controller Management > Create Configuration」画面が表示されます。当ガイドではRAID1を構成しま
すので、「Select RAID level」にて「RAID1E」を選択し、[Enter]キーを押下します。
9.
「Controller Management > Create Configuration」画面にて、「Select Physical Disks」を選択し、[Enter]
キーを押下します。
10. 「Controller Management > Create Configuration > Select Physical Disks」画面が表示されます。RAID
を構成する各ディスクにカーソルを移動し、[スペース]キーを押下します。
当ガイドでは、ディスク「0:1:2 SATA HDD-512b 3726GB」と「0:1:1 SATA HDD-512b 3726GB」と「0:1:0
SATA HDD-512b 3726GB」を選択します。
11. 「Controller Management > Create Configuration > Select Physical Disks」画面にて、「Apply Changes」
を選択し、[Enter]キーを押下します。
12. 「Message」画面が表示されますので、「Confirm」にカーソルを移動し、[スペース]キーを押下します。
13. 「Message」画面にて、「Yes」を選択し、[Enter]キーを押下します。
14. 「Message」画面にて、「Operation completed successfully」が表示されます。「OK」を選択し、[Enter]キ
ーを押下します。
15. 「Configuration Options」画面へ戻ります。[Esc]キーを5回押下します。
16. 「Settings were changed. Do you wish to save it ?」画面が表示されますので、[Y]キーを押下します。
以上でRAIDの構成は終了です。
2. Red Hat Enterprise Linux 6.6の導入
当ガイドでは、uEFIモードでの導入手順を紹介しております。
32bit版のRed Hat Enterprise Linux 6.6 は、uEFIモードでの導入をサポートしませんので、32bit版OSをご使
用の方は、レガシー・モードで導入を行う必要があります。
レガシー・モードの設定手順、uEFIモードとレガシー・モードの違いに関しましては下記のリンク先をご参照
ください。
Red Hat Enterprise Linux 6の導入におけるUEFIモードとBIOSモードの違いに関して
http://www.ibm.com/jp/domino04/pc/support/Sylphd07.nsf/jtechinfo/SYJ0-02BD98D
1.インストールを行うサーバー本体の電源を投入し、直ちにRed Hat Enterprise Linux 6.6のメディアを
CD/DVDドライブへ挿入します。(サーバーはメディアからブートします。)
2.インストーラーが起動し、「Press any key to enter menu」というメッセージが表示されます。
インストール・メニューを表示する必要がなければそのまま何もせずデフォルトのグラフィカル・インストール
を開始します。
3.「Disk Found」の画面でメディアのチェックが行えます。「Skip」を選択するとメディアのチェックをスキップ
できます。
4.GUIのインストーラーが起動し、「RED HAT ENTERPRISE LINUX 6」の画面が表示されますので、「Next」
をクリックします。
5.「What language would you like to use during the installation process?」と表示されますので、インストーラ
ーの言語として、ここでは「Japanese(日本語)」を選択し、「Next」をクリックします。
6.「このシステム用の適切なキーボードを選択します。」と表示されますので、「日本語」を選択し、「次」をク
リックします。
(日本語キーボードでない場合は、使用中のキーボードに合わせた適切な選択を行ってください。)
7.「どちらのタイプのストレージデバイスにインストールしますか?」と表示されますので、「基本ストレージ
デバイス」を選択し、「次」をクリックします。
8.「以下のストレージデバイスは、データを含んでいるかもしれません」というストレージデバイスの警告ウ
ィンドウが表示される場合には、「はい。含まれていません。どのようなデータであっても破棄してください。
(Y)」をクリックします。
9.「このコンピューターのホスト名を設定して下さい」と表示されますので、「ホスト名」を入力し、「ネットワー
クの設定」をクリックします。
ご利用の環境に合わせて、IPアドレス、サブネットマスク等を設定してください。入力が完了しましたら「閉じ
る」をクリックし、「次」をクリックします。
("System usb0"というデバイスが表示されますが、LAN over USB用のデバイスになります。後ほど設定を
行いますので、ここでは設定を行わないでください)
10.「使用するタイムゾーンの中で一番近い都市を選択して下さい」と表示されますので、「アジア/東京」が
選択されている事を確認し、「システムクロックでUTCを使用」のチェックをはずし、「次」をクリックします。
11.「rootユーザーのパスワードを入力して下さい」と表示されますので、rootのパスワードを入力し、「次」
をクリックします。
12.「どのタイプのインストールをしますか?」と表示されますので、パーティションの設定方法を選択しま
す。
環境に応じて適切な設定をしてください。当ガイドでは、「すべての領域を使用する」を選択し、「次」をクリッ
クします。
13.「ストレージ構成をディスクに書き込み中」と表示されますので「変更をディスクに書き込む」をクリックし
ます。
14.インストールするサーバーの種類を選択する画面が表示されますので、ここでは「基本サーバー」を選
択します。
GUIを使用したい場合や、導入後にデバイス・ドライバーのアップデートを行う場合は、必要となるパッケー
ジが選択されていませんので、「今すぐカスタマイズ」を選択し、「次」をクリックします。
15.パッケージ・グループの選択画面が表示されます。ここでは、GUIで操作・設定管理を行うために、「デ
スクトップ」グループの「X Window System」、「グラフィカル管理ツール」、「デスクトップ」を選択します。更に、
導入後にデバイス・ドライバーのアップデートを行うため、「開発」グループに含まれる「開発ツール」を選択
します。
16.「次」をクリックすると、インストールが開始されます。
17.インストールが終了すると、「おめでとうございます。Red Hat Enterprise Linux のインストールが終了し
ました。」と表示されますので、「再起動」をクリックして、サーバーを再起動します。
CD/DVDは自動的にイジェクトされますので、CD/DVDをドライブから取り出してください。
18.システムの再起動後、「ようこそ」の画面が表示されますので、「進む」をクリックします。
19.「ライセンス情報」の画面が表示されますので、ライセンス情報の内容を確認して、「はい、ライセンス同
意書に同意します」を選択し、「進む」をクリックします。
20.「ソフトウェア更新の設定」の画面が表示されますので、使用する環境に合わせてソフトウェア更新の
設定をしてください。
ここでは、「いいえ、あとで登録します」を選択し、「進む」をクリックします。(ネットワーク接続を設定していな
い状態では、ソフトウェア更新の設定が行えない旨の警告が表示されます。)
21.「本当にシステムをRed Hat Networkに登録しなくて良いですか?」という確認ウィンドウが表示されま
すので、「後で登録する」をクリックします。(ネットワーク接続を設定していない状態では、表示されませ
ん。)
22.「更新の設定を完了」の画面が表示されますので、「進む」をクリックします。
23.「ユーザーの作成」の画面が表示されますので、追加するユーザー情報を入力し、「進む」をクリックし
ます。(ユーザーを作成しなくても設定を進めることは可能です。)
24.「日付と時刻」の画面が表示されますので、現在の日付と時刻を設定し、「進む」をクリックします。
25.「Kdump」の画面が表示されますので、使用する環境に合わせてKdumpの設定をする事が可能です。こ
こではKdumpの設定は行いませんので、「Kdumpを有効にしますか?」のチェックをはずし、「終了」をクリック
します。
「Kdump 設定を変更するには、システムを再起動して、必要に応じたメモリーの再割り当てをする必要があ
ります。初期起動 (firstboot) が完了した後に、この変更を継続してシステムを再起動しますか?」という確
認ウィンドウが表示されますので、「はい」をクリックします。
26.次に、「いくつかの選択を有効にする為、システムを再起動する必要があります。」という確認ウィンドウ
が表示されますので、「OK」をクリックし、システムを再起動します。
ログイン画面が表示されれば導入は完了です。
3. OS導入後の設定
3.1 NetworkManagerの停止
Red Hat Enterprise Linux 6 ではネットワーク設定に NetworkManager が採用されています。
これはさまざまなネットワーク接続を自動化するネットワーク制御システムです。
NetworkManager はOS インストール時にデフォルトで導入されており、有効になっています。
このガイドでは従来どおり、ifup、ifdown コマンドなどを使用してネットワーク・インターフェースの管理を行
う為に、以下の手順でNetworkManagerを停止します。
1.NetworkManagerサービスを停止します。
# service NetworkManager stop
2.NetworkManagerサービスが自動起動しないようにします。
# chkconfig NetworkManager off
なお、Red Hat Enterprise Linux 6 では、ネットワークに関する設定が一部、Red Hat Enterprise Linux 5 と
異なります。詳細に関しては、以下のリンク先をご参照ください。
【Red Hat Enterprise Linux 6 Hint & Tips】 Network設定の注意点
http://www.ibm.com/jp/linux/tech/doc/002cfbe4.html
3.2 IMM2(Integrated Management ModuleⅡ)へのIn-band接続設定
System x3100 M5では、LAN over USBインターフェースが搭載されており、これを使用してIMM2(Integrated
Management ModuleⅡ) (※以降、IMM2とします)と通信することが可能になります。
LAN over USBインターフェースはOSからネットワーク・デバイス"usb0"として認識され、以下の機能を提供
します。
- OSから実行するUEFI・IMM2・Preboot DSAの更新
- Advanced Settings Utility(ASU)によるUEFI・IMM2設定情報収集および設定
- OSハングを検知してシステムの再起動を行うOS Watchdog機能
IMM2にはLAN over USBインターフェース用にIPアドレス"169.254.95.118"、サブネットマスク"255.255.0.0"
が設定されています。ネットワーク・デバイス"usb0"にIMM2と通信できるIPアドレスを設定する必要があり
ます。
ここでは、"usb0"のIPアドレスを"169.254.95.120"として設定を行います。
1.以下のコマンドを入力し、以下赤字の箇所を編集して保存します。
# vi /etc/sysconfig/network-scripts/ifcfg-usb0
--------------------/etc/sysconfig/network-scripts/ifcfg-usb0-------------------------DEVICE=usb0
HWADDR=xx:xx:xx:xx:xx:xx
TYPE=Ethernet
UUID=xxxxxxxx-xxxx-xxxx-xxxx-xxxxxxxxxxxx
ONBOOT=yes
NM_CONTROLLED=yes
BOOTPROTO=none
IPADDR=169.254.95.120
NETMASK=255.255.0.0
2."usb0"を起動します。
# ifup usb0
3.IMM2への疎通確認を行います。
# ping 169.254.95.118
正常に疎通できることを確認します。
3.3 デバイス・ドライバーの導入・更新
当ガイドで使用するデバイス・ドライバーの導入方法について説明します。
3.3.1 Broadcom 5717 ドライバーの導入・更新
System x3100 M5には、Broadcom 5717が搭載されています。Broadcom 5717向けのデバイス・ドライバー
である"tg3"は、Red Hat Enterprise Linux 6.6に標準で含まれており、2015年2月時点での最新版となります
ので、Broadcom 5717向けのデバイス・ドライバー更新手順については割愛します。
3.4 SELinux・Firewallの無効化
Red Hat Enterprise Linux 6では、OS導入直後は自動的にSELinux、Firewall が有効となっております。
ここでは、SELinux、Firewallを無効化する手順を記述しています。ご利用の環境に応じて実施してください。
3.4.1 SELinuxの無効化
1.getenforceコマンドでSELinuxが有効であることを確認します。
# getenforce
Enforcing
2.設定ファイル(/etc/selinux/config)の赤字で記載されている通りに編集し、SELinuxを無効に設定しま
す。
# This file controls the state of SELinux on the system.
# SELINUX= can take one of these three values:
#
enforcing - SELinux security policy is enforced.
#
permissive - SELinux prints warnings instead of enforcing.
#
disabled - No SELinux policy is loaded.
SELINUX=disabled
# SELINUXTYPE= can take one of these two values:
#
targeted - Targeted processes are protected,
#
mls - Multi Level Security protection.
SELINUXTYPE=targeted
3.サーバー再起動後、再度getenforceコマンドを実行し、SELinuxが無効であることを確認します。
# getenforce
Disabled
以上でSELinuxの設定は完了です。
3.4.2 Firewallの無効化
[GUIでの操作]
1.デスクトップ上のタスクバーから、[システム]-[管理]-[ファイアーウォール]を選択します。
2.「ファイアーウォール設定の開始」画面が表示されます。内容を確認し、[閉じる]をクリックします。
3.「ファイアーウォールの設定」画面が表示されますので、[無効]をクリックします。
4.その後、[適用]をクリックします。
5.確認のウィンドウが表示されますので、[はい]をクリックします。
6.「ファイル」-「終了」をクリックし、ファイアーウォールの設定を終了します。
[CUIでの操作]
1.以下のコマンドを入力し、iptablesおよびip6tablesを停止させます。
# service
iptables:
iptables:
iptables:
iptables stop
チェインをポリシー ACCEPT へ設定中filter [
ファイアウォールルールを消去中: [ OK ]
モジュールを取り外し中:[ OK ]
OK
# service ip6tables stop
ip6tables: チェインをポリシー ACCEPT に設定中: filter [
ip6tables: ファイアウォールルールを消去中: [ OK ]
ip6tables: モジュールを取り外し中:[ OK ]
]
OK
]
2.OS起動時にiptablesおよびip6tablesが起動しないように設定します。
# chkconfig iptables off
# chkconfig ip6tables off
以上でファイアーウォールの設定は完了です。
3.5 EDACの設定
OS導入直後、Error Detection and Correction (EDAC)モジュールが自動的に有効となっている場合があり
ます。
この状態ですと、ハードウェア管理モジュールであるIMM2でメモリー・ログの監視が正常に行われない現象
が発生いたします。
IBMとしましては、EDACのモジュールを無効とする方法を推奨していますので、当ガイドではEDACを解除
する手順を記述しています。ご利用の環境に応じて実施してください。
また、当作業を行う場合には、必ずuEFIおよびIMM2のファームウェアを最新バージョンに予めアップデート
してから行ってください。
1.lsmodコマンドでedacモジュールがロードされているかどうかを確認します。
edacモジュールがロードされていた場合は、2.以降の手順を実施してください。
edacモジュールがロードされていない場合は、この項の手順は必要ありません。
# lsmod | grep edac
i7core_edac
edac_core
2.以下の内容のファイルを新規に作成します。作成後、サーバの再起動を行います。
# vi /etc/modprobe.d/edac
install *_edac /bin/true
install edac_* /bin/true
3.lsmodコマンドでedacモジュールがロードされていないことを確認します。
# lsmod | grep edac
※何も表示されない
以上でedacの設定は完了です。
4.参考資料
4.1 外部ディスクを使用する際の注意点
IBM System x3520 M5等のuEFIモデルでは、外部ディスクを接続した構成で内蔵ディスクからOSを起動す
る場合には以下の考慮が必要です。
標準のuEFI設定では、内蔵ディスクよりも先に外部ディスクが認識されるために、外部ディスクが Disk0と
して認識されます。その結果、以下の状況が発生します。
内蔵ディスクへのOS導入後に、外部ディスクを接続するとOS起動が失敗します。
外部ディスクを接続した環境でOSを導入すると、外部ディスクが「/dev/sda」として認識され、ブート・ローダ
ーが外部ディスク上に作成されます。
起動時に内蔵ディスクを先に認識するように、Legacy BIOSとuEFIの設定を変更する必要があります。
詳細な手順は下記をご参照ください。
外部ストレージを接続すると、ローカル・ディスクに導入したOSの起動に失敗する - IBM System x3690
X5/System x3530M2/x3550M2
http://www.ibm.com/jp/domino04/pc/support/Sylphd07.nsf/jtechinfo/SYJ0-01DB26D
4.2 X Window システムの設定変更
グラフィック・ドライバーの種類によっては、デフォルトの状態ではX Windowが800×600、600×480でしか表
示できないマシンがあります。
その際にはX Window システムとブート・ローダーの設定変更が必要になるため、以下の手順を実施しま
す。ここでは、1024×768の解像度で表示させるための設定を行います。
1.以下のコマンドを入力し、grub.confの設定ファイルのkernel行に"resolution=1024x768 video=1024x768"
(赤字の箇所)を追記し、保存します。
# vi /boot/efi/EFI/redhat/grub.conf
(BIOSモードの場合は/boot/grub/grub.conf)
:
title Red Hat Enterprise Linux (2.6.32-504.el6.x86_64)
root (hd0,1)
kernel /vmlinuz-2.6.32-504.el6.x86_64 ro root=/dev/mapper/vg_x3100m5003-lv_root rd_NO_LUKS
rd_LVM_LV=vg_x3100m5003/lv_swap rd_LVM_LV=vg_x3100m5003/lv_root rd_NO_MD KEYBOARDTYPE=pc
KEYTABLE=jp106 LANG=ja_JP.UTF-8 rd_NO_DM resolution=1024x768 video=1024x768 rhgb quiet
initrd /initramfs-2.6.32-504.el6.x86_64.img
2.設定ファイルxorg.confはRed Hat Enterprise Linux 6では存在しないため、新規に作成します。
MonitorセクションのHorizSync、VertRefreshの値は、モニターの種類に依存しますので環境に合わせて変
更してください。
DeviceセクションのDriverはマシンによって異なりますので、/var/log/Xorg.0.logでご確認ください。
(System x3100 M5ではmgaとなります。)
# vi /etc/X11/xorg.conf
Section "Monitor"
Identifier "Monitor0"
ModelName "LCD Panel 1024x768"
HorizSync 31.5 - 61.0
VertRefresh 50.0 - 75.0
Option "dpms"
EndSection
Section "Device"
Identifier "Videocard0"
Driver "mga"
EndSection
Section "Screen"
Identifier "Screen0"
Device "Videocard0"
Monitor "Monitor0"
DefaultDepth 24
SubSection "Display"
Viewport 0 0
Depth 24
Modes "1024x768" "800x600" "640x480"
EndSubSection
EndSection
3.サーバーを再起動します。新しいX Window システムの設定でサーバーが再起動されます。
サーバー再起動後、ご利用のデスクトップ環境に合わせて後述の設定を行ってください。
4.2.1 GNOME環境での設定変更
1.GUIのデスクトップ上で、[システム]-[設定]-[ディスプレイ]を選択し、クリックします。
2.「ディスプレイの設定」の画面が表示されます。[解像度]タブから設定する項目(ここでは、1024×768)を
選択し、[適用]をクリックします。
3.確認の画面が表示されます。[この設定のままにする]をクリックします。
以上でGNOME環境での解像度の設定は完了です。
4.2.2 KDE環境での設定変更
1.KDEのデスクトップ上で、[アプリケーション]-[設定]-[システム設定]を選択し、クリックします。
2.「KDE システム設定」の画面が表示されます。「コンピュータの管理」から[ディスプレイ]をクリックしま
す。
3.「サイズと配置」の画面が表示されます。[サイズ]の項目にて解像度(ここでは、1024×768)を選択し、
[適用]をクリックします。
4.確認の画面が表示されますので、[設定を受け入れる]をクリックします。
以上でKDE環境での解像度の設定は完了です。
関連サイトのリンク
Integrated Management Module II (IMM2) 関連 FAQ
Integrated Management Module II (IMM2) 操作ガイド
IBMへのハードウェア障害自動通知 (Call Home) のご紹介
IBM Feature on Demand (FOD) ライセンス・アクティベーション・ガイド
MegaRAIDストレージ・マネージャー 導入ガイド
【免責】
当内容は、お客様、販売店様、その他関係者が、System x, Flex Systemなどを活用することを目的として
作成しました。
詳細につきましては、URL( http://www.lenovo.com/legal/jp/ja/ )の利用条件をご参照ください。
当技術資料に含まれるレノボ・エンタープライズ・ソリューションズ株式会社およびLenovo Enterprise
Solutions (以下総称して、LES) 以外の製品に関する情報は、各提供ベンダーより提供されたものであり、
LES はその正確性または完全性についてはいかなる責任も負いません。
当技術資料の個々の項目は、LESにて検証されていますが、お客様の環境において全く同一または同様
な結果が得られる保証はありません。お客様の環境、その他の要因によって異なる場合があります。お客
様自身の環境にこれらの技術を適用される場合は、お客様自身の責任と費用において行なってくださいま
すようお願いいたします。
Copyright 2014 レノボ・エンタープライズ・ソリューションズ株式会社
Fly UP