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本文PDF - 神奈川県立生命の星・地球博物館

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本文PDF - 神奈川県立生命の星・地球博物館
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総説:隠石
9
一地球の材料物質としての隙石−
小出良幸
神奈川県立博物館
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はじめに
ある 。
今世紀後半に入って, 地球以外の惑星や琴星,太陽など
蹟石は,比較的最近まで宇宙空間にあり,地球に落ちて
を詳しく調べるために,人類の分身ともいえる探査機が多
きたものである 。つまり,本当の地球の材料物質ではあり
えない。 しかし,地球の材料物質としての重要性を秘めて
数打ち上げられた。探査機のあるものは,月や金星,火星
に着陸して.表面物質の組成や,生命の有無を調べること
ができ るようになった。 このような分身達によって,太陽
いる 。本論文では,関石がなぜ地球初期を考えるのに重要
なのかを明らかにし,総括的な隙石の レヴューをおこなう 。
系に関する情報が爆発的に増えてきた。 我々の地球が属す
陳石は,神奈川県立博物館で系統的に収集し,今後の研究
る太陽系の情報が増えてきたにもかかわらず, 「
地球はどう
材料とする予定なので,
このような総括は重要であると考
してで=きたか」という,昔からある非常に素朴な疑問には
える 。
まだ答えは出ていない 。
人類は,地表にでている試料を自由に採集し.分析でき
本研究は,文部省科学研究費一般 C萌芽的研究(課題番
号0
6804030),東京地学協会研究調査助成,および、神奈川県
る。また,少 しではあるが,地球深部の試料も入手可能で
ある 。地表の岩石から,地球初期の様子を知るのは難しい。
浜国立大学大学院生真貝恵美子女史と中嶋勝治氏には,
地球誕生の様子を知るには,地球初期の試料を入手すれば
献収集 ・データ整理で助力をいただいた。
9
.
6億年前,最古のジルコンは
よい。現在,最古の岩石は 3
42億年前のもので,それより 古い試料は得られていない 。
4
5
.
5億年前の地球誕生時の試料は,入手できない。しかし,
間接的なデータから,地球の初期を推定することは可能で
の調査研究費 「
地球熱史 J の援助をいただいた。 また,横
文
||地球の材料物質としての阻石
院石は,地球を作ったものと同等のもので, 地球の材料
物質の研究には欠かせないものとなっている。ここでは,
ある(小出, 1992)
。蹟石や冥王代に形成された岩石,後の
地質時代からの外挿,計算機実験によるシミュレーション,
なぜ陳石が地球の材料物質して重要なのかを検討する 。
惑星探査による他の惑星の情報との比較(比較惑星学),高
温高圧実験での再現などから間接的に探られている 。 その
1 クレータ一
月には多くのクレータ ーがある 。 最近の惑星探査で, す
うち,阻石は,直接分析ができる地球外物質として重要で
べての地球型惑星にも多くのクレーターがあることが明ら
10
Y.KOIDE
(
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J
.
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図 1 クレーターの分布図.
データは, Grahameta
.
l(
1
9
8
5)による 黒丸(.)は,確実なクレーターで白丸( Q) は推定されているもの
かになってきた。 クレーターは惑星だけでなく,衛星,琴
星にも発見された。 マイクロクレーターと呼ばれるミクロ
ンオーダー の極微小クレータ ーまで発見されている 。
クレーター は,数は少ないが地球にも発見されている 。
ただ,地球は,大気があるため,古いクレーターは風化し
て不明瞭になり,やがて消滅していく。また,プレートテ
ク トニクス による造山運動のため地上のクレーターは, 急
速に消滅していぐ 。人工衛星による探査で新たなクレー
ターが発見されている。 地上の クレーターは,図 1のよう
走り抜ける 。 同時に地表近ぐの岩石と隙石は,破壊された
。ク レーター内あるいは付近
り,飛び散る(Ahrens,1989)
に隈石物質が存在することは, クレーターの隈石起源の重
要な証拠となる。
衝撃波の走り 抜けた痕跡は
s
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a
t
t
er
c
o
n
eとして岩石に刻
み込まれる 。破壊された岩石は b
r
e
c
c
i
aとなる 。衝突の時の
高温高圧によって,衝撃変成作用がおこる。変成の程度に
よって,石英が変形した程度のもから,石英の高圧鉱物で
ある c
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巴s
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巴などに代表される変成鉱物が形成さ
に,大陸の各地で発見されている 。
クレーター の成因に関して,火山説と慣石の衝突説が
a
ssが
れることもある 。また,高温によ って岩石が溶け, gl
あった。 クレーターと呼べるものの一部には, 明らかに火
m
p
a
c
t
i
teと呼ばれる。衝突の規模の
部分溶融した岩石は, i
大きいときは火成作用を誘発することもある。 Canadaの
Sudberyはその代表的な例である 。
山起源であると考えられるものがある 。 しかし,調査の結
果,クレーターの多くは,慣石の衝突起源である ことがわ
かってきた。クレーターが関石の落下によるものだという
証拠は,クレーターの形態,高圧鉱物の出現,慣石物質の
出現,重力異常などがあげられる 。
クレーターは,一般にその形態から判別される 。 クレー
ターは,円から楕円の くぼみで, ときとして中央丘や多重
リングを形成することがある 。 サイズはさまざまで,直径
が数十メーターから数百キ ロメーターまである( Grah阻 et
a
l
.,1
9
8
5)
。また,聞石が落下中に分解したために, クレー
ターが単独でなく , 2個から数個が一緒に形成されるとと
がある 。
隙石の衝突の様子も,衝突実験や計算機実験かなりよく
わかってきた。慣石が衝突したとき, まず大地を衝撃波が
形成されことがある 。 このような衝撃で溶けたりあるいは
図 1に示したク レータ ーの分布図では,確定 された ク
レーター(.)と疑わしいもの( 0)とに区分してプロッ
卜した。クレーターの分布には,ムラがある 。 とのような
分布にはいくつかの原因が考えられる 。
クレーターは,大陸の古い岩石の分布する地域から発見
される 。新しい岩石の地帯は,造山帯で造山運動によって
古いクレーターが消されと考えられる 。 また,地球に一定
の確率でク レーターができ るとすると,古い大陸の面積が
多いため,ク レーターも多 くなる。
クレーターが見つかりにくい要因として.植生と調査の
偏りが考えられる。熱帯付近の植生が豊かなところでは,
クレーターが発見されにくく,分布図上でも少ない。また,
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図2
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クレータ ーの形成時期と密度ー
縦軸は月のクレータ一平均密度との比を示し,横軸は,現在を 0年にした.データ
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1
9
8
1)による
人口密度の小さい ところ でも分布は少ない。 人工衛星によ
る探査がおこなわれでも ,小型のものは人が地上の調査に
よって発見する ことが多 いからである 。それ以外のムラは,
クレータ ーの調査が行き届いてい るかどうかの違いを反映
してい る。
地球以外の星では,地表は大小の クレーターで覆い尽く
されいる 。 このような地球以外の星のクレーターの研究か
色は,黒色から緑色や黄色を帯びたものまで発見されてい
る。Moldaviteは透明感のある緑色で,多くのものは黒色か
ら褐色を呈する 。テクタイトは,平均的には数グラム程度
であ るが,時には最大 3.
2
kgに達するものも発見されている
(
B
a
te
s& Jackson,1
987)
。
かつて,テクタイトは,火山起源や地球外起源があ った。
テクタ イトは,黒耀石に外見が似ているため,火山起源説
ら,クレーターの衝突頻度は, 一定でないことがわかって
いる 。図 2は,クレーターの密度を示している 。詳しく調
査された月,水星, 火星そして地球のデータがプロッ トさ
S
iOz含有量が 68∼82wt% で
, HzO含有量が 0.
005wt%,多
れている 。月と火星を比べてみると,火星のクレーター密
くても 0.
02wt%と非常に少ないことなどから ,火山説は否
度は月のもの より多い。 このよ うな系統的変化は惑星の軌
道と関石の供給源の違いによ るもの と思われる 。 いずれに
しても,古い時代ほど隙石の落下は多いことがわかる 。 45
定された。同じ頃,地球外と火山との折衷的な月の火山起
億年以降 ク レーターの形成は指数関数的に減少していく 。
これは,惑星や衛星の形成が 45億年頃に一斉におこなわ
れ,惑星や衛星の材料物質は,短い期間内でほとんど使い
尽くされたからだと考えられる 。
がいわれた。 しかし,同種のテ クタイトが層準に関係なく
1地域に広くバラバラに見つかること, 一般のテクタイトは
源説がいわれた。 月の火山起源説では,月の巨大な クレー
ターが形成された とき に飛び出した物質と考えられた。 証
拠と して,ある種のテクタイトが超音速飛行の空気抵抗に
よって磨耗された形態を持つことがあげられていた。 その
他,月に他の小天体の衝突,あ るいは第 2の小さな月への
小天体の衝突による説など,各種のものが提示された。
月の岩石やテクタイ トの分析によって, その起源が明ら
2 テクタイト
e
k
t
i
t
e)は,丸から回転楕円体あるいは滴状
テクタイト( t
の形態をしたガラス 質の岩石である 。回転対称体なので,
かにな った。 まず,テクタイトと月の岩石の分析や比較に
よって,月起源説が否定された。一番大きな否定的証拠は,
テクタイトの年代測定の結果であった。 北アメリカのテク
溶けたものが冷却するときに 回転していたことがわかる 。
タイトは 34DO∼3500万年,チェコス ロパキアのもは 1500万
12
Y.
KOIDE
年,象牙海岸のものは 1
0
0万年,オーストラリアのものは
7
1∼7
3万年前という測定値がだされた。このような若い年
代に活動した火山は月にはないため, 月をもとにした起源
説は否定された。
地域毎のテクタイトが, どの衝突クレーターに対応する
かまでわかってきた。チェコスロパキアのテクタイトは
Ri
巴5クレーターで,象牙海岸のものは A
s
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t
iクレーター
に由来するものであると考えられている 。
現在では,テクタイトは,地球の岩石が,陳石の衝撃に
よって溶けて飛び、散ったものだと考えられている 。つまり,
テクタイトは, 「
地球からきた阻石」 と考えられるように
なった。
3 落下した陽石
1
9
1
2年,南極のアデリーランドで最初の 1個の蹟石が発
見された。その後,南極での償石の発見はなく,再び隙石
9
6
1年のことである。 1
9
7
4年,日本が
が発見されるのは, 1
やまと山脈で 663個におよぶ大量の損石を発見して以来,
9
8
1年 1月までに,南
蹟石の発見数は一気に増え始めた。 1
極慣石は, 1
2
,
0
0
0個に達した(矢内, 1
9
9
1)
。瞭石の数は,
南極以外で発見されていた 2
,
0
0
0個から,一気に 2
0
,
0
0
0個に
ない。落下した蹟石と比べるとさらに少なくなっている 。
この差は,南極が特異な地域であるためかもしれない。 南
極のような高緯度地帯と多くの大陸のある低緯度地帯では,
慣石の種類に差があるかもしれない。 あるいは,南極特有
の関石の集積機構が, i
r
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nmet
巴
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eには,必ずしも有効で
はなく,大型の i
r
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nmet
巴o
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巴は,氷とともに移動しにくい,
あるいは上昇しにくいのかもしれない。
一般に慣石というと, i
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eを想像しがちだが,
関石には s
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t巴も多数ある 。
損石種ごとの落下頻度を表 1にまとめた。表で, F
a
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lとし
たものは,落下が確認されたもので, F
i
n
dは,落下が確認
されずに関石だけが発見されたものである 。 発見された蹟
石の頻度は,江onm
e
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eは 40%を占める 。陳石という
とi
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eを想像するが,あながち間違った印象では
ない。 しかし,地球に落下する関石は,必ずしもこのよう
な比率ではない。
F
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lのデータを見てみると, ironm巴t
巴o
r
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eは
, 5%弱に
すぎない。地表で蹟石と認識しやすいのは,地球の岩石と
はおおきく異なった江onm
e
t
e
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i
t
eである 。金属鉄は,地表
では非常に稀なものであるため,研究者でなくても容易に
発見することができる。また,頗石の探索に金属探知器を
増した。そして現在も南極での蹟石の探索は, 断続ながら
続けられ,発見数は増え続けている。
南極蹟石の重要性は,数の多さのみならず,試料の新鮮
さ,そして稀な陳石が発見されたことである。南極関石は,
r
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nm
e
t
e
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t
eはより発見されやすぐ
利用することによて, i
地球物質の汚染が一番少ない隈石で,各種有機物の検出が
なされている 。 また,稀な慣石として,いままで 1個しか
データに依らなければならない 。落下した蹟石の頻度
(
F
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l)では, s
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巴が 94%を占める 。そのうち
記載のなつかた l
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eが 2個見つかったり,月起源の
瞭石も発見された(国立極地研究所' 1987)。地球上で発見
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eが 8%弱で, 87%は c
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eである 。また,南
なる。このような理由で立onm
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eがたくさん発見され
ている。
a
l
lのデータと南極慣石の
正確な種類毎の落下頻度は, F
r
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t
eである 。その内
極関石では, 99%が stony met巴o
された関石には,火星起源といわれている損石, SNCと呼
ばれるものがあった。 この蹟石が,本当に火星起源である
かどうかという疑問はぬぐいきれなかった。 しかし,月起
源の関石が南極から発見されたことから, SNCの火星起源
れは,地球外の蹟石の供給地には, i
r
o
nmet
巴o
r
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t
eが非常に
がより信患性を帯びるようになった。それは,すでに人類
少ない物質であることを示している 。
が持ち帰った月の試料との比較研究から, 月起源であるこ
とが確認されたからである 。 つまり,他の星から物質が飛
び出し,地球にくるととはあり得ることになったのである 。
従って, SNCは,火星起源であると多くの研究者は考えて
いる 。 このように,隈石を対象にする限り,関石の起源あ
るいは母天体がどこであるかは,最後まで疑問が残るとこ
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eは 3%弱と非常に少なく, s
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eは 96%
と非常に多くなっている。
いずれにしても, i
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eは,稀な陳石である 。 こ
地表に隙石が,年間どれぐらいの量降ってぐるのかを正
確には求められていない。 しかし,このような慣石の落下
頻度,あるいは隈石の分類群に基づいた頻度を求めること
は可能である 。その方法は簡単である 。裸氷帯のある 一定
の面積を,何年か後に再調査して,蹟石を採集すればよい。
南極の隈石収集の調査によると,裸氷帯の 2km2を 4年後
ろである 。 しかし,蹟石研究のメリットは,他の星からの
7個の蹟石が発見された。平均す
に調べてみると,新たに 1
サンプル・リターンと比べ,桁違いに,安価で安全な試料
であるといえる。
南極では,大量の関石が発見されているが.それは蹟石
の集積機構があるためだと考えられている 。
集積機構とは,
f
固程度の殴石が見つかることになる
ると lkm2当たり年間 2
南極の雪の上に落ちた蹟石が,埋没し,氷床として移動し,
最終的に,山脈などで氷床が蒸発し,間石だけが残るとい
a
n
a
i
,1
9
7
8;矢内, 1
9
8
1)
。
うメカニズムである( Y
南極の蹟石は,かなり忠実に落下した慣石の頻度を示し
ていると考えられる 。南極の i
r
o
nm巴
t
e
o
r
i
t
巴
は
, 1%に満た
(国立極地研究所, 1987)。この比は,際石が氷床によって
氷の表面に露出する比率を示すのだが,解けた氷床の堆積
当時の広さと,堆積速度が見積もることができれば,単位
面積・単位時間での慣石の平均落下頻度が求めることが可
能である 。
地球に落ちてくる隈石の大部分が s
t
o
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ym巴t
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t
eである
という乙とは,蹟石の供給地には, i
r
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nm巴
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eや s
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eは少ないと考えなければならない 。 また,
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表 1.隙石種ごとの落下頻度.
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Chondrite
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2611
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l
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57
3.
68
2
5
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6
2
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08
0.
92
0
.
2
7
5.06
0
.
4
2
0
.
5
7
2.
1
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0
.
9
2
0.
65
0
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3
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5
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2
5
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1
.
2
3
1
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4
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0
.
0
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1
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.
4
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5
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1
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0
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2
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1
4
0
.
4
6
7
.
3
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l
l
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853 94.25
784 86.63
35 3
.
8
7
29
66 7.
319 35.
25
276 30.
50
1
3 1
.
4
4
3 0
.
3
3
69 7.62
9 0.
99
9 0.
99
25 2.
76
1
8 1
.
9
9
4 0
.
4
4
4 0
.
4
4
72 7
.
9
6
10 1.10
6 0.
66
3 0
.
3
3
0.
1
1
42 4.64
6 0
.
6
6
F
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d
%
960
897
32
30
350
405
1
1
4
63
2
6
30
6
1
3
6
65
63
26
36
56.
27
52.58
1
.
8
8
1
.
7
6
2
0
.
5
2
2
3
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7
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0
.
6
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0
.
2
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3.69
0
.
1
2
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.
3
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7
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0
.
3
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0.
76
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3
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8
1
3.69
1
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5
2
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1
1
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40.
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64
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70
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0
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1
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76
0.
35
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11
0.
70
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0
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5
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.
5
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0.
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3
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1
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1
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8
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2
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2 0
0.
00
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0
0
3 0
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3
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.
4
4
1
3 1
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683
1
0
1
1
1
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1
2
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3
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1
9
1
3
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3
1
2
1
8
0
1706
54
959
2
1
1727
。
。
。
。
。
。
。
。
A
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t
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8010 99.20
7783 96.38
1
3
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.
6
6
227
2.81
16 0.20
49 0.61
8075
770
1
7
3
2784
8845
T
o
t
a
lと F
a
l
l
,F
i
n
dのデータは G
r
a
h
a
me
ta
l
.(
1
9
8
5)による 南極限石は現在 1
4
,
0
0
0個見つかって
いる
. ここ では,分類が明らかにされている 1
9
1
2年から 1
9
8
6年のデータを使った( N
a
ti
o
n
al
I
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s
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i
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u
t
e
o
fP
ol
a
rRe
s
e
a
r
c
h
,1
9
8
7
) 量比 (%)は,各種の隈石の個数を Sumの個数で割った ものである .
1
4
Y.KOIDE
s
t
o
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ym
e
t
e
o
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i
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eの中でも ,a
c
h
o
n
d
r
i
t
巴よ りc
h
o
n
d
r
i
t
巴が多い
1
99
2年に U.SAの NewYorkに落下した P
e
e
k
s
k
i
l
lは,つ
というのは,随石の供給地の環境を考える上でも非常に重
要な束縛条件になる 。後述のように,形成年代や化学組成,
鉱物組み合わせなどから,ある種の隙石は地球の起源物質
であると考えられる 。 あるいは,慣石と地球は同じような
い最近求められたものである (
Browne
ta
l
.
,1
9
9
4)
。多くの
4人も
目撃者の中には,ビデオでとら えた人が少なく とも 1
k
i
l
lの軌道は求め
いた。このような豊富なデータから Peeks
られた。
プロセ スで形成されたと考えら れてい る。 陳石が,地球の
材料物質の名残であると すると, 地球の材料物質は,一般
的に抱く 「
蹟石ニ鉄J というイメージとはほど遠い,石が
地球を作ったということになる 。
各種の慣石の履歴を調べることはy 惑星形成の時代を調
5つの頗石の軌道を見てみる と 当然のことながら地球を
横切 る軌道を持つ。つまり近日点は地球より内側(く lAU)
にある 。遠日点は,小惑星の主ベルト内や主ベルトを横切
るものである 。現在確認されている損石の軌跡から, いず
Chapman
れ も小惑星帯 に由来するもの と考 えてよい (
べることを意味する。別の言葉でいえば,蹟石は「惑星の
1
9
8
1)
。
化石」といえる 。
小惑星の表層物質は, 反射光のスペクトルから推定でき
る。小天体の表層物質は,各種の鉱物や蹟石の反射ス ペク
4 ~.員石のふるさと
トルと小天体のものを比較することによ って推定 されてい
出 & Cha
pman,1
9
8
8)
。
る( Wether
随石は,形成以来,地球に落ちてきたときの大きさのま
ま宇宙空間にあったわけではなく, ある時にどこかの小天
表 2に,小惑星の反射スペクトルによる区分を示した。こ
体から飛び出したものである 。 このようなプロセスは,化
のようにして分類された小惑星は
学的に解明可能である。
宇宙には宇宙線が満ちている 。 宇宙線は,物質を貫通で
きる距離が非常に短かい。母天体から大量の隈石サイ ズの
破片が飛び出したとき,隈石の割れ目は,初めて宇宙線の
l
a
s
s毎にその軌道は違 っている(図 3)
。
するのでなく, c
。c
a
r
b
o
n
a
c
巴o
u
s
小惑星は,主な瞭石と対比できる(表 2)
c
h
o
n
d
r
i
t
eは
, C
l
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s
sC
,T
,Kの小惑星で主ベルトの外側(2
.
5
∼ 3.5AU
)に分布す る。achondr
i
t
巴は, C
l
a
s
sA,Q,R,
V,E
照射を受けることになる 。 隙石が母天体から飛び出し,宇
宙線にさらされ, 地球に捕 らえられるまでの期間を,照射
で主ベルトにはなく,ユニークな小惑星で,ベルトにある 。
r
d
i
n
a
r
yc
h
o
n
d
r
i
t
巴は,主ベ
しかし,関石の大部分を占める o
年代と呼ぶ。
宇宙線の照射を受けると原子に破砕反応がおきる 。 破砕
ルトではなく.地球を横切ったり近づいたりする軌道を持
t
o
n
y
i
r
o
nm巴t
e
o
ri
te
つアポロ ・アモール群の小惑星でミ
あ る。s
反応によって 2次宇宙線が生成され,べつの破砕反応を引
き起こす。宇宙線よって形成される放射性核種で. 半減期
の短いものは,放射性核種の生成速度と崩壊速度が平衡に
やi
r
onm
e
t
e
o
r
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t
巴
は
, Cl
a
s
sM Sの小惑星でやはり主ベルト
にある
。
主ベルトの小感星は
3
小惑星帯に均質に分散
ほとんど( 70%)は c
arbona
c
e
ous
達する 。 このような核種と,もう 一つ,破砕反応でできる
c
h
o
n
d
r
i
t
e類似の表面を持って いる 。 ここの小惑星は,粘土
安定核種か半減期が長い放射性核種の比を用いることに
よって,宇宙線にさらされた年代がわかる 。
その結果,大部分の s
t
o
n
ymet
e
o
r
i
t
eは
, 3500万年以下の
短い年代で,連続的な頻度分布を示す。 もっとも長いもの
鉱 物 や 炭 質 物 を も っ 低 温 で 形 成 さ れ た Clから C2の
c
a
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eでできているが, C2c
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eの表面物質をもっ小惑星はベル トの外ほど多くな
r
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yc
hon
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r
i
t
巴タイ プの小惑星は,小惑
る傾向がある 。o
でも, 9000万年程度である( Nagaoeta
l
.,1
98
3)
。s
t
o
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y
m
e
t
e
o
r
i
t
eは,地球に落下するときに,表面付近の古い部分
道を持つために,隙石の落下頻度の大部分を占めるという
が,大気との摩擦のために 削剥したと 考えられている
(Chapman,1
9
81
)
。
ことは説明しやすい。 アポ ロ・アモール群小惑星は, 短寿
命であ る。 どこからか,アポロ ・アモール群への小惑星の
r
o
nm巴
t
巴o
r
i
t
eは,照射年代の頻度にい くつかの
一方
, i
ピークがみられる。ピークは, 1億年以下のもの, 2億年, 4
億年, 6億年, 9億年頃である。古い ものでは
, 1
4億年のも
供給が必要である 。主ベル トからの供給か慧星がその供給
源であるかの 2説がある 。 いずれにしても,問題は,傾石
の頻度分布と全小惑星の頻度分布は大きく異なるととであ
る。
のまである 。江onm巴
t
巴o
r
i
t
eのこのよう なピークは,煩石を
供給した小天体に大規模な衝突がおこった時期を示してい
a
n
,1
9
8
1)
。
ると考えられる( Chapm
蹟石の溶下軌跡から ,隈石の軌道を求め ることができる 。
原理的には 2カ所以上の地点で落下の軌跡が得られれば,
星帯の主ベルトにはほとんど見 られな い。 地球に近づく軌
川陽石の多様性
人類は月に行き,試料を手に入れた。 人類は,次のター
ゲッ トとして,火星の試料を入手しようとしている 。 しか
傾石の軌道が計算できる 。今まで多数の隈石の落下が目撃
しながら,地球外の物質を現地に行って入手するのは, 莫
されているが,蹟石の軌道が求められているのは, 非常に
少なく,現在までで 5個 しかない。L
o
s
tCi
t
y(
H
5
)
,P
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(H5), I
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e (LL5), Dhaja[a (H3-4),P
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l
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(
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yc
h
o
n
d
r
i
t
e,
H6)であ る
。
大な費用と人材を必要とし, 危険を伴う 。蹟石は,人類が
手に出来る数少ない地球外物質である 。 現在でもその重要
性は,増すことはあれ減ることはない。 ここでは,蹟石の
基本的な特徴,分類,岩石記載そして化学組成をまとめ る。
R巴v
i
e
w :Meteor
i
te
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sRawMat
巴r
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表 2.小惑星の分類.
Low-Albedo(
<0.1)Classes
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銭。 RD
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t
i
c achondrites
。
分類は, Albedoと表面の反射スペクトル
>0.3)Class
High-Albedo(
C
l
a
s
sE
uncommont
y
p
e
e
n
s
t
a
t
i
t
e chondrites
でおこなわれいる.各 C
l
a
s
sの小惑星帯で占
める地域を示した.また表面物質とその類
似隙石も示した データ は Wether
i
l
l&
Chapman (
1
9
8
8
)と T
a
y
lor(
1
9
9
2
)によ る
1
.
0
U圏
R圃
υ
ω
0
.
8
FO
凋﹃、
nununu
−
ロ吋甘口口門戸︿ω﹀Z
d
ω ω凶
L
0.0
1
.
5
2
2
.
5
3
3
.
5
AU
4
4
.
5
5
5
.
5
図3
. 小惑星の相対比と軌道半径
.
Taylor (
1
992)による
15
Y.
KOIDE
16
うな 5つのグループ に区分される(表 3
)。carbonaceous
関石は,その岩質や鉱物組み合わせ, 化学組成,組織な
どの違いにより , いくつかのタイプに区分さ れる 。一番最
炭 素質 コ ンドラ イト , C と略さ れる ,
)
chondrite (
初の区分は, 構成鉱物種 による分類である 。
隈石の造岩鉱物 は
, o
l
i
vi
n巴(カンラン石) ,pyroxene (
輝
amphot
el
i
t
巴(アン フォテライト, LLと略さ れるに ol
i
vi
n巴
−
hyp巴
r
s
t
h巴
n巴c
h
o
n
d
r
i
t
e (カンラン石 ー
ハイパーシン ・コンド
石
) ,p
)agi
oc
la
s
e (斜長石)からなる珪酸塩鉱物と, NiFe合
ライ ト,Lと略される) ,ol
i
v
i
nebr
onzi
t
ec
hon
d
r
it
e (カンラ
金からできている 。 珪酸塩鉱物と金属の量比から, 珪酸塩
ン石 一ブロンザイ ト ・コンドライト ,H と略される)およ
鉱物を主とするの stonymet
eor
巾 (
石質隙石),珪酸塩鉱物
と金属からなる s
tonyi
ronmet
eor
i
t
e (石鉄瞭石)および金
属からなる ironmet
eo
r
i
t
巴(鉄関石あるいは損欽) に大別さ
び enst
at
i
t
ech
o
n
d
r
i
t
e (
エンスタタ イト ・コン ドライ ,
ト E
と略される)である 。
一番金属相が多いのは Eタイフで,ついで H,L,LL,C
れる 。
となる 。金属相が多い chondr
i
t
eは,珪酸塩鉱物中の Fe含
有量が少なくなっている 。逆に,金属相が少ないものは,珪
酸塩鉱物中の F巴含有量も少なぐなっている(図 4
)
。タイプ
1 StonyMeteorite
の違いはさまざまな化学組成にも反映されている 。
St
onymet
eor
i
teは
, chondrul巴(コンドリュール,頼粒)
chondriteの造岩鉱物は, ol
iv
ineや Capoorpyr
oxene
hondr
i
teと
, 含 まない ac
hondr
i
teの大きく 2種に分
を含む c
(
or
t
hopyroxene,巴nst
at
it
e
)
, Car
ich pyr
oxene (
augi
te,
かれる 。
p
i
geoni
t
e
)
, pl
a
g
i
o
c
la
s
eを主とし, s
pinel
,s
i
l
ic
aなどの珪酸塩
c
hon
d
r
i
t
巴
は
, 化学組成が太陽大気に類似 しているものが
あったり, chondml巴が残っていたりして,物理的 ・化学的
鉱物と, NiFe鉱物( kama
c
i
t
eや t
a
en
i
teなど) と t
r
oi
l
i
te
分化を受けていないために未分化(始源的ともいう ) と呼
(FeS)などの非珪酸塩鉱物からなる 。
ばれる 。一方
, ac
hondrit
巴は,太陽大気組成とは異なり ,物
c
hondr
i
t
eのう ち c
a
r
bonaceousc
hondr
i
teは,金属 Feをほ
理的 ・
化学的に分離 ・分化した化学組成を示すことから,分
とんど持たず, Feは珪酸塩鉱物に含まれる 。珪酸塩鉱物は,
化した隈石という 。また, st
onyir
onmeteori
t
巴お よび i
r
on
主 に s巴 rp entin e で ある 。 Fe の 一 部は, Fe3• となり magneti te
1
1
1巴
t
巴ori
t
eも分化したものとなる 。
を形成している。これは, c
ar
bonaceousc
hon
d
r
i
t
巴は,非常
1 Chondrite
c
ar
bonaceousc
hon
d
r
i
t
eには,さらに, H2
0や炭化水素,有
に酸化的な条件で形成されたものであることを示している 。
c
hondr
i
t
eは
, 間石の中ではも っとも多く見 られるもので
機物も多く含んでいる 。 carbonaceous chondri
teと
ある 。chond
r
i
t
eの構成は, 一般には chondmleと f
r
agmen
t
hype
r
s
t
h
e
n
ec
hondr
i
t
eの中間的な性質のものを ampho
t
e
l
it
e
(
chondmleの破片,結晶片を含む) ,i
n
c
l
u
s
i
o
nからなり,そ
と呼ぶ。
の問を ma
t
r
i
xが充填 している 。
c
hondr
i
t
巴
は
, 化学組成と鉱物穫の違いにより,以下のよ
巴J
it
e と ol
i
vi
nehyper
st
h巴ne
稀であるの対し , amphot
carbonac巴
ousc
hondr
i
t
eと巴 ns
t
a
t
i
t
ec
hondri
t
eは,非常に
表 3.chondriteの特徴.
Type
matri
M
>9
5
∼5
5
8
5
0
4
0∼3
5
5
0∼3
8
0∼5
0
∼1
5
H3,
L3,lL3 5
CI
CM
co
CV
C4
5
日l
i
u
i
n
e
mode Fa
E
H
L
上
1
3
33
7 1
6
2
0
4
5
4
9 2
32
6
5
ι
6
0 2
7
3
2
日l
i
uine
pyroMene
Mg/Si
Ca/
S
i
l
.
0
5
1
.
0
5
l
.
0
5
F
a6
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F
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0
4
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0
1
0.
Wo5
0
4
5
) 1
.0
7
叫 Ca-poor
F
a
4
0
3
0 Ca-rich町
F
a3
0
2
0 Ca-poor(
F
s2
0
1
)
0
.
7
70.
9
6
。4
0係
068
s
e
r
p
s
e
r
p
Ca-poorpyroMene
mode En:
F
s:
Wo
50~泊
9
8
.
4:
0
.
3:
1
.
3
2
32
7 8
1
.
6'
1
6
.8
:
L6
2
12
5 7
7
.
3:
2
0.
9
:1
.
8
1
4
1
8 7
2.
6
:
2
5.
2
:
2
.
2
0.
0
6
7
0.
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Fe/S
i Fer
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t
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0.
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2
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3
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.
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2
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.
81 0
.1
10
Ca−同 c
hpyr
日M
ene
modeEn:Fs:Wo
4
54
8.
8
:
6.
0:
4
5.
2
4
54
7
.7
:
7.
6
:
4
4.
7
4
54
6.
5
:
9.
6
:
4
3.
9
お
mi
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m
l
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l
,
p
戸T,S叫
f
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o
ch
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a
l
c,
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,
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.p
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l
i
回 l
e
n
e,
s
d
p
e
n
l,
I
r
,
皿t
p
l(An9
02
0
)
.
皿t
,
戸I
l
l,
P
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g
l
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.
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g
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troi
l
i
t
e kamacite taenite
1ode 日r
:
An:日b mode
mode Co mode
町
5
1
0
9
1
0
9
1
0
9
1
0
4.
0:
1
5.
0
:
8
1
.
0 5
1
0
5.
8
・: 1
2
.
3
:
8
1
.
9 5-6
5.
6
:1
0.
2
:
8
4.
2 5-6
3.
6
:1
0.
5
:
8
5.
9 5-6
1
52
5
1
5
1
7 5.
2
ι8 1
0.
6
1
2 3
2.
9
。
2
3
23
2
4
表の上半分は,c
ar
b
o
n
a
c
e
o
u
sc
h
o
n
d
ri
t
eの岩石記載と化学組成の特徴を示した.データ はSc
o
t
te
ta
l
.(
1
9
8
8)
とS
e
a
r
s&Dodd(
1
9
8
8
),
小沼( 1
9
8
7)による Fer
a
ti
oは
, met
al
中の Feを全体の F巴で割ったもの. 略号. s
巴
r
ps
e
r
p巴
n
ti
n
e
;mt ma
gne
ti
t
e
;d
i dol
o
m
i
t
e
;
,
pu
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y
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hoi
tt
e;s
u
lf s
ul
f
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o
c
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o
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t
,
巴c
a
l
cc
a
l
c
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,
巴 ar
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it
,
巴p
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t
:p
e
n
tl
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ndi
t
巴,t
r t
r
o
i
l
i
t
巴,m
1
1巴
phel
i
ne
;s
ds
od
a
l
i
t
,
巴 pi p!
a
g
i
o
c
l
a
s巴表の下半分は
, c
hond
ri
t
eの岩石記載と化学的特徴を示した Mod巴
は wt%で示した Coの
含有量は mg/gで示した.データ は VanSchmus (
1
9
6
9)とS
e
a
r
s& Dodd (
1
9
8
8)
,小沼 (1987)による.
17
Revi
巴
w:M巴
t
巴
o
r
i
t
e
sf
o
rt
h
eE
a
r
t
h
'
sRawMat
巴r
i
a
l
A
:UCDiagram
B
:PriorDiagram
%
E !
H
•
L
30
ト
父
w
e
i
g
h
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fm
e
t
a
lp
h
a
s
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20
10
N
i
_c
o
n
回 t
o
fm
e
t
さ
lp
h
蹴
。
Cl.C2ch
四1
d
r
i出
10
20 -
30
Fei
ns
i
l
i
c
a
t
e
s(wt3)
8
0
n
u
60
x ︸−伺\一巴
NS−
︷
4
0
5
EH
3
C
:C
a
A
lDiagram
5
7
9
。
Ca/Si(H102)
図4
c
ho
n
d
r
it
eの区分 図
r
io
r図,小沼( 1
9
8
7)を改変 ,
A:UC図
, U
r
e
y& C
r
a
i
g(
1
9
5
3)を改変 ,B P
c CaAl図,Wasson (1985)を改変
c
h
o
n
d
r
i
t
e o
l
i
v
i
n
e
b
r
o
n
z
i
t
ec
h
o
n
d
r
i
t
eの 3つは,ごくありふ
を
, C
,E
, H, L
, LLに続りて書き, c
h
o
n
d
r
i
t
巴を細分して
れた c
h
o
n
d
r
i
t
eなので,まとめて o
r
d
i
n
a
r
yc
h
o
n
d
r
i
t
e (普通コ
いる 。
以上の分類に加えていくつかより詳細な分類が提案され
ンドライト, 0 タイプ)と呼ばれる 。
V叩 SchnmsandWood (
1
9
6
7)は,c
h
o
n
d
r
i
t
eの岩石学的
h
o
n
d
r
i
t
巴でも,岩石学的な組
な区分をした。同じタイプの c
織が連続的に変化していく 。 VanS
c
h
r
n
u
sandWoodは,そ
の岩石学的変化に着目して, 1から 6に区分した(表 4
)。
chondrul巴がなくすべて細粒の m
a
t
r
i
xからなるタイプ 1
,
巴の輪郭の明瞭なタイプ 2と3,輪郭が不明瞭にな
c
h
o
n
d
r
u
l
るに従ってタイプ 4
,5
, 6までの 6つに区分した。岩石学
的タイプの違いは, c
h
o
n
d
r
i
t
e形成後に受けた熱変成の程度
の違いを表していると考えられている 。タイプ 1から 6にな
るにしたがって,熱変成の程度は強くなる 。
この岩石学的タイプは,鉱物の化学組成や結晶構造など
も考慮された総合的なものである 。すべての c
h
o
n
d
r
i
t
巴に適
ている 。例えば,衝撃変成作用の程度によって aから fまで
細分し, L5cのように今までの分類名後ろにつけ加えると
r
o
s
e
w
i
c
h
,1
9
7
9)。あるいは衝撃
いうものがある( Dodd& Ja
の程度を熱ルミネッセンスを測定するという定量的な方法
などもある( S
e
a
r
se
ta
l
.
,1982a)
。 このような分類は必ずし
も普及していない。
c
h
o
n
d
r
i
t巴
は
, c
h
o
n
d
r
u
l
eの集合である。 c
h
o
n
d
r
u
l
巴は,さ
まざまな物理化学条件で形成されたものであるため,
c
h
o
n
d
r
i
t
巴内では一般に c
h
o
n
d
r
u
l
e同士は平衡関係に達して
いない。逆に,岩石タイ プの大きいものは,変成作用が進
み平衡に達している 。 ordinary chondriteや巴 n
s
t
a
t
i
t
e
chondrit巴を,平衡か非平衡かで区分することがある 。
用可能な区分法なので, CとE
, H, L
, LLと組み合わされ
て利用される(図 5)。タイフ 1と 2は
, carbonac巴ous
c
a
r
b
o
n
a
c
巴o
u
sc
h
o
n
d
r
i
t
巴は岩石タイプPが 1
∼4と小さいために
a
r
b
o
n
a
c
e
o
u
sc
h
o
n
d
r
i
t
eや o
r
d
i
n
a
r
yc
h
o
n
d
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i
t
e
非平衡である 。c
c
h
o
n
d
r
i
t
eのみにみられ,それ以外の E,H, L,LLはタイ
とe
n
s
t
a
t
i
t
ec
h
o
n
d
r
i
t
eの非平衡なものは,母天体での変化を
あまり受けず,より初期の原始太陽系の情報を保持してい
プ 4から 6が適用される 。 このような岩石学的タイプ分け
Y.
KOIDE
18
表 4.
chon
d
r
it
eの岩石学的分類.
2
3
4
5
6
>
5
%
>
5
%
く5
%
u四i
f
o
r
m
U
n
i
f
o
r
m
P
r
e
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t凹C
円ε
d
団四n
a
n
t
l
y
血c
M
o
n
o
c
l
i
>
20%
<
μ
2皿
T田 b
i
d江 戸 田 掴t
M
o
n
o
c
l
i
n
i
c
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2
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%
O
r
t
h
明 色 但n
b
i
c
>
2
0
%
t
戸 缶 四t
<
0.
5%
>
20%
t
戸 田 岨t
<
0.
5%
R
e
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d
i
l
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R凪 rj剖a
l
l
i
7
.
e
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.
5
%
P
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e
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i
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e
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R血rj剖a
l
l
i
7
.
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0.
2%
<
2%
<
0.
2%
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P
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t
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戸 田 園e
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l
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l
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A
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1
戸田
国司店主y
s
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句HjtJe
B叫kcC岨 t
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t
B叫k胞 OC咽 t
出
<5
0
μ皿
1
.
52
.
8%
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1
1
%
∼35%
∼6%
0
.
1
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.
1
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0
.
2
%
<2%
データ はTa
yl
o
r(
19
9
2)のコンパイルを使用した
2
E
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囚
H
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E6
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H
4
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L3
LA
L5
L
.
6
LL3
LL4
LL5
L
L
.
6
口
C
4
R
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x
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d
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z
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n
gm
e
1
e
m
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r
p
h
i
c
g
r
a
d
e
I
n
c
r
e
図5
c
hond
r
it
eの区分 とF巴の変化.
A:
;
岩
石タイ プと化学的グループによ る区分,B 岩石学的タ イプによる
c
ho
n
d
ri
teの各相におけるFeの量と変化(杉浦, 1
9
9
2
)
.
る。一方,平衡は chon
d
r
i
t
巴は,母天体での変成作用や熱の
0
.
5∼2wt%,タイプ I
l
lは HzOがく 2wt
%, Cが 0
.
5
w
t% 以下
履歴を保存している 。
南極損石には,岩石タイプで 7 (LL7:Y-74160,H7: Y-
となる 。car
bonac
eousc
hon
d
r
i
t
eの揮発成分をのぞくと Fe
と FeOの含有量の合計は, 25∼26wt
% で H グループに 近
75008)や
, E とH の中間的なもの (
ALH・
77081,ALH・
,I
I,I
l
lは
, 1,2
, 3にほぼ対応する 。
い。タイプ I
78230,
Y74063)などユニークな隙石が発見されている(国
立極地研究所, 1987)
。タイプ 6と比べると,タイプ 7は
,
c
ar
bonaceousc
hon
d
r
i
teは,代表的な蹟石名によって CI
(
Iは l
vunaによる), CM (
M は Mighei
)
, CV (Vは
py
r
o
x巴
n巴と p
la
gi
oc
l
as
eが粒粒になっている 。
Vi
gar
a
no)そして c
o(0は Omans)に細分される(Van
carbonaceouschondrite
a
y
e
s
,1
974;W a
s
s
on,1
974)
。稀なタ イプとして
Sc
hmus& H
c
ar
bona
c
eousc
hondr
i
t
eは金属相を小量かまったく含ま
CR (Rは Ren位 zo)カfある。
2つの分類を現在では併用している。蹟石名の略号と岩石
ないタ イプである 。各タイプの代表的な全岩化学組成を表
5に示した。タイプ毎に主要成分や H20や Cなどの揮発成
学的なタイ プ分けを続けて書く 。タイプ 1から 4まである。
分
, F巴や Ni,F
巴Sなど、の金属や硫化物などの含有量も差が
CIは W 出 の分類によるタイフ Iに
, CM と CRはタイ プ I
I
見られる。 W i
ik (1956) は , そ れ ま で 少 な か っ た
c
ar
bona
c
eou
sc
hon
d
r
i
teの分析値を増やし,その性質を調べ
た。Wiikは
, carbonaceousc
hondr
i
t
eは,揮発成分の量に
に
, CV とよび c
oはタイプ IIIに,CVはタイプ IIと IIIに
それぞれ対応する 。
このような化学組成の違いのほかに,構成鉱物の違いも
よって 3つのグループに分けた。揮発成分の多い順に,タ
認められる 。一番の違いは, mat
r
i
xとchondr
u
l
eの量の違い
,I
I,I
l
lと呼んで区分した。 タイプ Iは HzOが 1
0∼
イプ I
20wt%, c
が 3∼4wt
%,タイプ I
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k (1956); 3:増田ほか (1991);4 国立極地研究所 (1987
)
。
chondruleや鉱物の破片でできた fragment
(岩片)も
a mphotelite (LL)
∼
chondrul巴の増減に伴った変化 をする( McSween, 1979,
。
Ikeda,1982)
% )と
amphoteliteの珪酸塩鉱物は olivine (Fo68 73mol
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, Niと Coに富む金属相を約 7wt%以下を伴う 。
ordinarychondriteのなかでは olivineが一番多い,逆に, Ca-
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1
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)
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E
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t(
1
9
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7
);5 増田ほか (
1
9
9
1
);6 国立極地研究所( 1
9
8
7
);7:小沼 (
1
9
7
8
)
poorpyroxeneが 少 な い。 kamaciteは少なく, Coの 含 有 量
74∼79mol%)と hyp巴r
st
h巴n巴で, 7∼12wt%の 金 属 相 が 共
巴
l
i
t
eの全岩化学
が多い( 3.29wt%)。表 6に代表的な amphot
存する 。化学組成の上では, amphot
巴l
i
t巴と o
l
i
v
i
n
−
巴bronzite
chondrit
巴の中間的なものである 。表 7に 代 表 的 な o
l
i
v
i
n
e
-
組 成 を 示 し た。
olivine-hypersthenechondrite
(
し
)
hypersthenechondriteの全岩化学組成を示した。
o
l
i
v
i
n
e
h
y
p
巴rsthenechondrit
巴の珪酸塩鉱物は o
l
i
v
i
n
巴( Fo
表8
.H Chondritesの主要化学組成.
Type
H3
H3
H3
H4
H4
N世 田
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v
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.
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.
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.
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.
1
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.
1
0
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.
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HS
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.
1
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1
.
1
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.
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.
6
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0.86
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.
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.
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1
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.
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42
23
44
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7
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25
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34
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H20
内
c
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.
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.
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812733600175103
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3i0 4L1 1 G o o −A− 0 3
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.
2
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6
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10 2 1 0 0 0 0 4 1 0 5
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mM山 河 引 沼 制 併 仰 日 判 ω 話回目珂
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.
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0
2
.
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.
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.
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1
.
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0
.
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0.
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0
.
0
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0.14
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.
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0
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.
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5.
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.
1
5
0
.
2
9
5
4
0
.
3
3
引用. 1 Dodde
ta
.
l(
1
9
6
7
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l
l
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1
9
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);3:小沼( 1
9
7
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)
;4 国立極地研究所( 1
9
8
7
);5
.増田ほか( 1
9
9
1
)
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巴
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t
巴
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巴Ear
t
h
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l
21
表9
.E Chondrite
sの 主要化学 組 成.
Type
Name
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.
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0.
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.
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0.
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2
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.
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0.
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.
0
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0
.
4
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.
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.
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.
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1
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1
.
5
0
0
.
4
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0.
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0
.
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J
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0師 4
1
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.
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0.
08
3
.
9
6
3
引用. 1
・国立極地研究所( 1
9
8
7
)
;2:小沼 (
1
9
7
8
)
;3
:E
a
st
o
n&E
l
l
io
t
t(
1
9
7
7
)
;
4 増田ほか (
1
9
9
1
).
特徴的な組織を持たない (
c
hondrul
eがない)ために,地球
o
l
i
v
i
n
e
b
r
o
n
z
i
t
echondrite (H)
ol
i
v
i
n
ebronz
i
t
ec
hon
d
r
i
t
eは
, ol
i
v
i
n巴
(Fo80∼85mo!
%)
と bronzi
t
巴を含み, Ni含有量 7∼1wt
% の金属相を 16∼
21
wt
% 伴う 。or
di
na
r
yc
hondr
i
t
巴のなかでは ol
i
vi
n
巴が一番少
ない,逆に, Capoorpyr
ox
e
neが多い。ka
ma
c
i
t
巴は多く ,Co
の含有量が少ない (
0.
52wt
%)。表 8に代表的な ol
ivi
nebr
onzi
t
ec
hondr
i
t巴の全岩化学組成を示した。 enstatite
chondrite (
E
)
e
n
st
at
i
t
ec
hon
d
r
i
t
巴
は
, c
l
i
n
oe
n
s
t
at
i
t
e (FeOをほとんど含
まない)が主要な珪酸塩鉱物で, Ni含有量の少ない金属相
i
v
i
n
eや Car
i
c
hpyr
o
xe
n巴をほ
を 13∼25wt%伴う(表 9)。ol
上の岩石と区別 しにくい。a
c
ho
n
d
r
it
eは,多様な岩石種が認
c
ho
n
d
r
i
t
eは
, 一般には chon
d
r
i
t
eより粗粒な岩
められる 。a
石である 。ac
hond
r
i
t
eの不透明鉱物は, t
r
oi
l
i
t
巴や chromit
巴
(クロム鉄鉱) ,
i
l
m
e
n
it
e (チタン鉄鉱)で
, F巴−
Ni合金は含
まない。
achondri
teは Caoの含有量 に基づいて, Capoor
(
く3
wt%)と Car
i
c
h(
>5
wt%)タイプに大別される。 Caの
含有量は鉱物組合せの違いとして認めら れる
。 Caの含有量
が多い場合, p
]a
g
i
o
c
la
s
eや c
l
i
n
o
p
yr
o
xe
neが多くなる 。一方,
Caが少ない場合は, o
r
t
h
o
p
y
r
o
x
eneや o
l
i
v
i
n
巴が多ぐなる 。
とんど含まない。また,珪酸塩鉱物中の Feは少なぐ, Feが
Ca-ri
chタイプは.地球上の玄武岩に似ているため,
金属棺や硫化物中に含まれる 。 そのため,不透明鉱物の多
いのも enst
at
i
t
ec
hon
dri
t
巴の特徴である 。 これらの特徴は,
e
ns
t
a
t
i
t
ec
hondr
i
t
巴が著しく還元的な条件で形成されたこと
を示している。このような環境は,地球や月ではな いもの
b
a
s
a
l
t
icachond
r
i
t
巴と呼ばれる 。howar
d
i
t
e
,e
u
c
r
i
t
e
,nakh
li
t
e
、
で,この慣石固有の鉱物が多数発見されている(武田,
1
982)
。ens
t
a
t
i
t
ec
hondr
i
t
eの揮発成分をのぞくと, Feの含
有量が多い( 35wt
%)グループと H グループに近いものと
2つに分かれる 。あるいは鉱物種や組成によっても, 2つの
グループに区分できる。親鉄元素を多く含む EHタイプと,
親鉄元素の少ない ELタイプに区分できる( S巴ar
se
ta
l
.
1982b)
。E Hタイプは変成度が低く (
EH3∼5
)
, ELタイプ
司
angr
it
e
,s
hergot
t
it
eおよび月起源の 関石 (
anort
ho
s
i
t
1
c
r
e
g
ol
i
t
hb
r
e
c
ci
a)がある 。Capoo
rタイプは, a
ubr
i
t
e
,u
r
e
i
li
t
e
,
di
ogeni
t
e,c
ha
s
s
i
gn
it
eがある 。
Caの含有量に基づいた区分は,必ずしも,成因関係を考
慮したものではない 。そのため,成因関係を重視したグ
ループに まとめられている 。 howar
d
i
t
e
,e
u
c
r
it
e,ure品1
t
eは
,
3種の頭文字をとって HEDと呼ばれる 。 また, s
h
e
r
g
o
t
t
i
t
巴
とnakhl
i
t
,
巴c
ha
s
s
i
g
ni
t
eも成因関係があると考えられ,SNC
とまとめて呼ばれる 。表 10に
, a
c
hondr
i
t巴の特徴的な鉱物
と化学組成を示した。
は変成度が高い (
E H5∼6)
。
e
n
s
t
a
t
i
t
eachondrite (
a
u
b
r
i
t
e
)
1
1 Achondr
i
t
e
s
t
a
t
i
t
ea
c
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n
d
r
it
巴
( au
b
r
i
t
巴とも呼ばれる)
組成のものを,巴n
Capoora
c
hondr
i
t
eのうち,輝石が純粋な巴n
st
a
t
it
eに近い
Ac
hondr
i
t
eは
, s
t
onym巴
t
巴o
ri
teのうち c
hondr
i
t
eのように
u
b
r
i
t
巴は,金属鉄を全く含まない。 a
ubri
t
eは,非
という 。a
Y.KOIDE
22
表 1
0
.Achondritesの特徴.
阿i
neral Assemblages
Type
HED
A
u
b
r
i
t
e
D
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g
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t
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3
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cao
{wt3)
0.6∼2
l
∼3
>0.3
4∼ 12
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I∼ 1
3
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2∼6
l
∼2
4∼1
0
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1
∼2
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1
E
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SNC
p
g
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l
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l
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>0.3
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>0.3
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15
2
# o livin e と pyroxe n e の Fe2•; (Fe2•+ M g2•)比.賂号 .巴n e
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.
常に還元的な条件で形成され, E chondrite と似て いる 。
aubrit
eは
,
eucrite
巴
は
, pJagioclase (Anso
.
9
1
)と pyroxeneを主要な鉱
eu
c
r
i
t
Echondriteと成因関係があるとされている 。 E
c
hondriteが部分溶融して固結し,金属鉄をまったく 含ま な
1に
い岩石になった と考えられている(武田, 1982)。表 1
代表的な aubri
t
巴の全岩化学組成を示した。
物組み合わせ とする 。pyroxeneは,主として pigeoniteから
なる 。eucriteは,火成岩的組織を持ち, l
avaから cumulat
巴
, monomictbreccia
まで様々な岩相を示す。多ぐの巴ucriteは
となっている。表 12に代表的な eucriteの全岩化学組成を示
olivine-pigeoniteachondrite (
u
r
e
i
l
i
t
e
)
urei
l
i
teは
, olivin巴と pig巴oni
t
巴で特徴づけられ,小量の
FeNi合金を含む。結品粒聞に含まれる炭素は,おもに
一部 diamond(
ダ
イヤモ ンド)として存在する 。olivineや pyroxeneの Feが
した。
hyperstheneachondrite (diogenite)
hyperstheneachondrit
e (diogenite)は,orthopyroxeneを
graphit
e (グラファイト,石墨)であるが,
還元されて金属 F巴を生じることもある 。表 1
1に,代表的
,t
r
o
i
l
i
t巴を含
主要な鉱物組み合わせとし,少量の chromite
む 。 pJagioclas巴はきわめて 少 な い 。 diog巴niteの
orthopyroxen巴は,現在の pyroxen巴の分類法では,
な urei
l
i
teの全岩化学組成を示した。
表
1
1
.Achondri
tesの主要化学組成.
u
b
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t
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0
2
2
2
2
3
引用. 1 小沼 (1978);2:増田ほか (
19
9
1
),
3 Easton& E
l
l
i
o
t
t(
1
9
7
7
);4
: 国立天文台 (
1
9
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表 12.HED の 主 要化 学 組 成.
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2
2
2
19
7
8
)
;2:
国立極地研究所 (
19
8
7
。
)
引用 l 小沼 (
hy
per
s
t
h
eneではなく b
r
o
n
z
i
t
eと呼ばれる組成である ことか
た。地球の u
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cから ma
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cr
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kに似た組織を持つ。明
ら,hyper
s
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henea
c
h
o
n
d
r
i
t
eという 名称は適切ではな く
, 一
般には diogen
i
t
eと呼ばれる。mono-mic
t
ebr
e
cc
i
a(
モ ノミ
chassignite
らかに, 重力下 のもとに形成 された組織を持つ 。
rや g
r
a
n
o
b
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st
ic組織を もつ
ク ト角磯岩)であるが, granula
巴は,R に富む ol
i
vi
n
eを主要鉱物 とし,少量の
cha
s
si
g
n
i
t
もの もある 。表 12に代表的な dioge削除の全岩化学組成を
示し た。南極で発見された d
iogen
i
t
eには特異なものが多
い。タイ プ A と呼ばれるものは,南極蹟石のみに発見され
1に
地球 の duniteに類似 した淡緑色の岩石である 。表 1
c
h
a
s
s
i
g
n
i
t
eの全岩化学組成を示し た。
orthopyr
o
xeneと chromit
eを含む。火成岩的な組織を持ち
,
た種類で
, orthopyroxeneは完全 に再結晶して おり ,2∼
5mmの大型の c
hromit
巴を含むこ とがある 。タイプ Bは
,
angrite
d
i
o
ge
n
i
t
eの中でも ,最 も Feに富む ものである 。
p
)
a
g
ioc
l
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eとc
l
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n
o
p
y
r
o
xeneを主要鉱物 とし,少量の ol
i
vi
ne
howardite
と spinelからなる 。粗粒の火成岩的組織を持つ。表 1
1に
l
a
g
i
o
c
l
as
e (Ans
o
9
1
) とpyr
o
xeneを主要な
howardi
t
eは,p
鉱物組み合わせとする 。 pyroxeneは
, p
i
geon
i
t
eとbro
回 i
t
e
である 。 howard
i
teは
, d
iogen
i
teと eucr
i
teの混合物で,
a
n
g
r
i
teの全岩化学組成を示した。
angr
i
teは
,
1個 しか発見さ れていない 。 angriteは
,
anorthositicr
e
g
o
l
i
t
hbreccia
組
or
出i
t
i
cr
egol
i
t
hbr
e
c
ci
aは,南極関石で初めて発見され
pol
ym
i
c
tbr
e
c
ci
a(
ポ リミクト角磯岩)であ る。そのため ポ
た。今まで, 5個が知 られている 。 1991年
, 南極以外か ら
リミク ト状のものを howar
d
i
teと呼ぶ (
武田, 1982)。表 12
i
l
leta
l
.,1
9
9
1)
。anor
t
h
o
s
it
ic
初めて, 月聞石が発見された( H
に代表的な howar
d
i
t
eの全岩化学組成を示 した。
r
e
go
l
i
t
hbr
e
c
c
i
aには
, anort
ho
s
i
ti
cc
la
stを多 く含む。f
us
i
on
shergottite
, あめ色から 緑色で,一般の黒色とは違ってい る
cr
us
tが
s
her
got
t
it
eは,py
r
o
xeneとp)
a
gi
oc
la
s
巴(
A mo
)および小量
M nO 比が
, basal
t
ic
(
国 立極地研 究所 , 1987)。 F巴0/
のカ ンラン石から なる 。 pyr
o
x
en巴は,pi
geoni
t
巴と a
ug
i
teで
n
o
r
t
ho
si
t
ic
a
c
h
o
n
d
r
i
teでは 30程度である のに, 南極隈石の a
ある 。p)
a
g
i
o
c
l
as
eは,衝撃のために溶け, gl
a
s
sが形成され,
r
egol
i
t
hb
r
e
c
c
i
aは,月の高地の岩石と 同じ 80程度で ある 。
mas
kel
y
n
i
t
e化 してい る。s
h
er
got
t
i
teは,現在まで,4個 しか
その他, 組織や REE
,希ガス, 酸素 同位体,同位体年代な
どのデータから, 月の高地の岩石に酷似する 。 以上のよ う
発見されている 。南極関石の 2個が発見されるまで,2個
全岩化学組成を示した。
t
ho
si
t
icr
egol
i
t
hbre
c
ci
aは,月起源の 隈石
なこと か ら
, anor
と考えられている 。表 1
1に anor
t
ho
si
t
i
cr
egol
i
t
hbr
ec
c
ia
n
a
k
h
l
i
t
e
(
Moonと表記)の全岩化学組成を示した。
(She
r
g
o
t
t
y,Zagami)しかなかった。表 11に s
h
巴r
go
t
t
it
eの
, c
lr
n
opyroxe
n巴
na
k
h
l
i
teは,発見されて いる数は少ないが
を主要鉱物 とす る。表 1
1に na
kh
l
i
teの全岩化学組成を示し
24
Y.
KOIDE
表1
3
.Stony-ironmeteori
tesの主要化学組成.
Type
ト
J
a
m
e
P
a
r
t
S
i白
T
i
0
2
A
l
2
0
3
Fe203
F的
h伽O
MgO
CaO
N
位
。
e
s
o
s
i
d
e
r
i
t
e Mesosi
d
e
r
i
t
eL
o
d
r
a
n
i
t
e L
o
d
r
a
n
i
t
e
P
a
l
l
a
s
i
t
e M
7
9
1
4
9
3
Y
7
4
3
5
7 YF
迫
れ
.
.
.
.
也副
M勾a
lah
t
i CarbOr
w
h
o
l
e
w
h
o
l
e
w
h
o
l
e
日.
t
e
s
1
1
i
s
世 田l
e
40.
24
0
.
0
0
0
.
0
1
0
.
6
8
1
0.
92
0
.
2
8
4
8
.
0
8
0
.
0
0
4
9
.
5
9
0
.
52
9.
8
1
2
5
.
7
6
0.
1
6
5.
86
1
5
.
3
5
0
.
5
7
1
3
.
8
4
6
.
6
1
0.
00
0
.
4
7
0.
97
6.
86
0
.
3
1
6.
88
3
.
6
3
0.
1
9
<0.
0
1
0.
1
4
0.
26
33.
70
4.
20
0
.
1
3
1
1
.
8
9
0
.
1
0
。
K1
0
1
'
2
0
5
Cn03
Fe
N
i
Co
FeS
c
37.
66
0.
09
0
.
2
0
7
.
5
5
4.
00
0.
37
2
6
.
9
8
3
.65
0
.
1
0
0.
02
0.
26
0
.
9
6
1
5
.
1
5
0.
98
0.
083
1
.
8
5
34.90
0.
05
0.
90
6
.
0
2
6
.
1
2
0
.
4
2
2
9
.
5
3
1
.
5
4
0.
2
1
0
.
0
2
0
.
4
9
0
.
8
1
1
4.
28
1
.
1
3
0.
067
2
.
1
0
0.
66
1
.
1
4
3
3
H10
2
R
e
f
.
il
i
c
a
t巴は珪酸塩鉱物のみで, who!
巴は岩石全体
Pa
r
tは分析部分で, s
の分析値.引用 l 小沼 (
1
9
7
8
);2 J
a
r
os
e
w
i
c
h& Maso口
(1
9
6
9
);
3 国立極地研究所 (
1
9
8
7
)
。南極蹟石では 7個発見されている。表 1
3に,代
al
.,1985)
2 Stony-ironMeteorite
Stonyir
onm巴t
e
or
i
t
eは,基本的には金属( FeNi
合金)の
onyi
r
onMet
巴or
i
teの全岩化学組成を示した。
表的な St
mesosiderite
基 質 部 に 珪 酸 塩 鉱 物 を 含 む ポ リ ミ ク ト角れき岩である 。
巴は,珪酸塩鉱物が or
t
h
opyro
xe
neとp
i
g
巴omt
e
,
mesos
i
der
i
t
St
onyi
r
onmet
eo
r
i
t巴は,珪酸塩鉱物の組み合わせによって
ogu巴of
区分される 。 非常に稀なタイプの蹟石 で, Catal
d
i
teのものと
p
]agi
oc
la
s巴からなる。珪酸塩鉱物は howar
巴or
i
t
e
sでは, 73個しか記載されていない( Graham et
Met
ronm巴t
e
o
r
i
t
巴と howardi
t
巴の混合物である
類似しており, i
表1
4
.Iron と St
onyironM et
eori
t
e
sの分類.
T
y
p
e
F
r
e
q
u
e
n
c
y K
a
m
a
c
l
t
eBand
N
i
(
3
1
Imm)
(
w
t
3
J
IA(伽油油t
e
)
I
B(
A
t
a
氾l
e,O
c
t
a
h
e
d
r
i
t
e
)
I
I
A(
H
e
x
a
h
e
d
r
i
t
e
)
1
1
8(
O
c
t
a
h
e
d
目
白
)
e
d
附}
I
I
C (仕組h
I
I
D(仁凶h
e
d
r
i
)
包
d
r
i
t
e
)
I
I
E(白凶e
M
e
s
o
s
i
d
e
r
i
t
e
1
7
.
1
1
.
7
8
.
3
2
.
6
1
.
5
2
.
6
2
.
3
P
a
r
a
s
i
t
e
I
I
I
A(
O
c
t
a
h
e
d
r
i
t
e
)
24.
9
I
I
I
B(
O
c
t
a
h
e
d
r
i
t
e
)
7
.
0
m e<白凶吋r
i
t
e
)
1
.
5
I
I
I
D(
A
t
a
氾t
e,
C比t
a
h
e
d
r
i
)
包 1
.
1
1
.
7
e
d
r
i
)
也
I
I
I
E(白凶J
I
I
I
F(白凶J
e
d
r
i
t
e
)
1
.
1
IVA(白凶副r
i
t
e
)
8
.
3
氾t
e
)
IVB(
A
t
a
2
.
3
データ はWa
s
s
on (
197
4)による.
1
.
0
3
.l
0
.
0
1・1
.
0
>50
5
1
5
0
.
0
6
0.
07
0.
4
0
.
9
0.
1
2
6
.
4
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.
7
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7
2
5
5
.
3
5
.
7
5.
7
6
.
4
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.
3
1
1
.
5
9
.81
1
.
3
7
.
5
9.
7
6.
1
1
0.
1
Ga
Ge
I
r
(
p
p
m
)
(
p
p
m
)
(
p
p
m
)
5
5
1
0
0
1
1
5
5
5
7
6
2
4
6
5
9
3
7
3
9
回
7
0
2
1
2
8
8.
9
1
6
.
6
5.
5
1
兜− 5
20 0
2
5
I
S
均
0.
32.
0
1
7
0
1
8
5
2
6
0
1
0
7
1回
0.
0
1
0
.
5
88-114
4
1
1
8
2
9
8
3.
5
18
飲
)
ー7
5
1
8
37
・5
6
2
.
2
6.
2
7
.
9
-1
2
.
9
1
4
2
7
∼0.
9
2
9
7
1
7.
1
9
.
3
1
7
2
3
0.
9
1
.
3
32-47
8
.
4
1
0
.
5
1
6
2
1
0
.
6
1
.
3
2
7
4
6
0.
2・0
.
4
1
0
1
3
1
1
2
7
8
7
0
1
.
5
5
.
2
0
.
0
1
0.
05
1
6
2
3
1
.
4
4
.
0
8.
2
9.
0
1
.
3-1
.
6
1
7
1
9
3
4
3
7
0
.
5
1
.
5
6
.
8
7.
8
6.
3
7.
2
0.
7
1
.
1
.
4
9
.
4
0
.
2
50
.
4
5 7
1
.
6
2
.
4 0.
09-0.
1
4
0
.
α
:
>
6
0
.
0
3
1
6
2
6 0
.
1
7
0.
27 0
.
0
3
0
.
0
7
0.
0
12
0.
1
7
1
9
0
.
0
1
0.
1
7
0.
0
7
0.
55
0.
0
2
0.
07
0.
0
5
6
13
7
.
9
0
.
4
4
1
3
3
8
Revi
ew.Met
eor
i
t
e
sf
o
rt
h
eEar
t
h’
sRa
wMa
t
e
r
i
a
l
と考えられている 。全体的には, polymi
c
tbr
e
c
c
i
aの岩相を
示す。
p
a
l
l
a
s
i
t
e
25
Fe-Ni
相の組織よって,以下の 3つに細分される 。組織に
pa
la
s
it
eは,大型(直径 1
岨をこえる)の ol
i
vi
neの斑状
組織を示す。ol
i
vi
neは,自形であったり他形であったり,岩
よる区分は,正六面体構造を持つ ka
ma
c
i
t
e (カマサイト,
F
e
-Niの高温の α相)からなる he
x
ahed
r
it
e (ヘキサヘドラ
イト)と, α棺の kamaci
t
eと t
e
ani
t
e (テーナイト, F
e
-Ni
の高温のァ相)の混じった oct
a
h巴dr
i
te (オクタヘドライ
片状であったり様々な形態を示すが,その組成が一定であ
る。 このような岩石は地球や月では見られない。
l
o
d
r
a
n
it
e
, o
l
i
vi
n
eとo
rt
h
o
p
y
r
o
x
e
n
e
, NiFe合金を含む。
l
oc
lr
a
n
it
eは
e
s
si
t
e (プレッサイト)
ト),細かな α相と了相の集合体の p]
か
, α相の mar
t
e
ns
i
t
e (マルテンサイ ト)からなる at
a
x
it
e
(アタキサイト )の 3つに区分される。
o
c
t
ahe
d
r
i
t
eは
, kamaci
tel
a
m
e
l
l
a
eの幅によってさらに 6
l
o
c
l
r
a
ni
teは
, o
l
i
vi
n
久o
r
t
h
o
p
y
r
o
x
e
n
e
,F
e
-Ni
合金が 1.
1:
1の
つに細分される 。l
amela
巴の幅が, 3.3mm以上を coar
s
e
s
t
.3mmを c
o
a
r
s
eoc
t
a
he
d
r
it
,
巴 0
.
5∼1.3mm
o
c
t
a
h
ed
r
it
e
,1
.3∼3
比で含まれている 。 また,組粒完品質の火成岩石的組織を
。l
oc
lr
a
ni
t
e
示す特異なものである(国立極地研究所, 1987)
を mediumoct
ah巴c
l
r
i
te
,0
.
2∼0.
5mmを f
i
n
eoct
a
h巴c
lr
it
e
,
は非常に稀な s
t
o
n
ymet
eor
i
t
eで,今まで 5個しか見つかっ
ていない。 l
oc
l
r
a
ni
t
eは,南極頗石の 4個が発見されるまで,
0.
2mm以下を f
i
n
e
s
t
oct
ahed
r
i
t
e
, 0.2m
m 以下で s
pi
nd
l
e状(紡
1種( Loc
lr
a
n)しかなかったものである 。
si
derophyre
巴r
o
phyr
eは,py
r
o
x
巴neと s
i
li
c
a(
S
i
0
2
),Ni
・
F合金から
s
i
d
, pr
o
t
o
p
y
r
o
x
e
n
,
巴 o
rt
ho
p
y
r
o
x
巴
n巴
で
, s
i
l
i
c
a
なる。pyroxeneは
は
, t
r
i
d
ym
i
t
巴である o s
i
derophyreは,非常に稀な慣石で,
いままで l個( St
ei
n
ba
c
h) しか見つかっていない。
3 I
r
onMeteorite
I
ronmeteorit
eは, Fe-Ni合金でで きており,少量の
銭形粒子)のものを pl
e
s
s
it
ico
c
t
a
hec
lr
i
t
巴という。 o
c
ta
he
d
ri
t
巴
のF
e
-Ni金属は,ゆっくり冷めると Niの少ない kama
c
i
t
eが
dmans
t
at
ten組織と呼ばれる特徴的な模
板状に分離し, Wi
様ができる 。at
a
xi
t
巴は特別な構造を持たない。
含有量に密接な相関が
このような組織に基づく分類と N1
ある。he
x
ah巴
c
lr
i
t
eの Ni
含有量は 4∼6wt%, o
ct
a
hedr
it
eは 6
∼13wt
%, a
t
a
x
i
t
eは 1
3∼2加 t
%以上である(4∼6wt
% の Ni
poora
t
a
x
i
t
eと呼ばれるものもある) 。Niの含有量が 20wt%
を越えることは少ない。
化学組成による区分は, N,
i Ga, G巴および I
rの含有量
t
r
o
i
l
it
e (FeS)を伴う 。江onm巴t
e
o
r
i
teは,主要構成鉱物で
によって 1
3の化学グループに区分される( IAB,I
C
,IIAB,
相の化学組成による区分と組織との 2つの分類
ある Fe-Ni
。表
IIC
,I
ID,I
IE
,I
I
F
,I
I
IAB,
I
I
ICD,I
I
I
E
,I
I
IF
,I
VA,I
VB)
方法がある 。
14に代表的 I
r
on Meteorit
eの特徴と,図 6には I
r
on
3
102
1
02
10
Ga(ppm)
I
r(ppm)
I
IAB
101
1
0I
101
1
00
1
00
10・
l
I
1
0
=
I
VA
1
02’
E
唱a
l
n
U
OI
V
B
0
1
0
20
30 40
N
i(wt3)
図6
囚
1
0
3
50
回
N
i(wt3)
回
l
l
lF
1
0
3
0 1
0 20 30 40 5
0
IIAB
。
5
1
0
1
5
20
2
5
N
i(wt3)
i
r
o
nmet
e
o
ri
t
eの化学的特徴
A:N
i
G
a図. N
iはwt%, Gaはppmで示した ,B:N
iGe図 N
iはwt%, Geはppmで示した, C.Ni
I
r図
N
iはwt%, I
rはppmで示した.Wasson (
1
9
8
5)を改変した
26
Y
.KOIDE
巴の分類図を示した。化学組成による分類と,組織
meteont
相関から, F巴の含有量が多いタイプと少ないタイプの 2種
による分類は一致していない。 両分類が,現在でも利用さ
れている。
類があることを明らかにした。F巴の含有量が多いタイプ
(28wt%)を HighI
r
o
nGroup (後の H c
h
o
n
d
r
i
t
e),少ない
タイプ( 22wt%)を LowI
r
o
nGroup (後の Lc
h
o
n
d
r
i
t
巴)と
r
a
i
gは
, P
r
i
o
rがいったような Fe
呼んで区分した。 Urey& C
I
V 議論
1 陽石の成因論史
成因論の歴史については,小沼( 1987)を参考にした。
c
h
o
n
d
r
i
t
eには, c
h
o
n
d
r
u
l巴があることから,太陽系星雲
から直接析出した物質が集まったものだと考えられている 。
したがって, c
h
o
n
d
r
i
t
eは,太陽系初期の情報をもっている
という観点から,蹟石の研究では, c
h
o
n
d
r
i
t
eを材料にした
研究が多い。以下では, c
h
o
n
d
r
i
t
eの形成に関する研究史を
中心にまとめる。
Cc
h
o
n
d
r
i
t
eから, LL, L
, H, Eの順に, F巴O の量が減
り,逆に Feの含有量が増えていく。 FeSの量は, Echondrite
が多いだけで,他の c
h
o
n
d
r
i
t
e聞では余り変化しない。傾石
では, FeOは珪酸塩鉱物として, Feは金属相として存在す
ることを意味している。したがって, c
h
o
n
d
r
i
t
eのF巴や F巴
O
の量は,珪酸塩鉱物と金属相の量比を反映している。 一方
,
FeSは t
r
o
i
l
i
t
eは
, c
h
o
n
d
r
i
t
巴では,普遍的にあり, Echondrite
だけは,他の c
h
o
n
d
r
i
t
eより 2倍程度 t
r
o
i
l
i
t
eが多いと考えら
れる 。
副次鉱物の Ni-F
巴鉱物や t
r
o
i
l
i
t
eの存在は, c
h
o
n
d
r
i
t
巴が非
常に還元的な環境で形成されてたことを示している。鉄は
還元条件におかれると珪酸塩よりも金属鉄や硫化鉄として
存在しやすくなる。従って還元度が増すと,金属鉄や硫化
鉄の量が増え,珪酸塩鉱物の Fe-Mg固溶体は鉄の乏しいも
のになる。ニッケルは鉄と似た挙動をし,還元的になると
h
o
n
d
r
i
t
e
金属相のニッケル含有量は増加する。つまり, Cc
から, LL, L
, H, Eの順に還元的な環境で形成されてこ
とを示している。酸化還元の程度と隈石の起源をめぐって
議論が起こった。
関石のタイプと鉄の量の規則性に最初に気づいたのは,
P
r
i
o
r(
1
9
1
6)であった。F巴の量が少なぐなるにつれて,金
属相の N
i
;
F
;巴比が増加し,苦鉄質珪酸塩の F巴0/(FeO+MgO
)
比
も増加する。 F巴0/(F巴O+MgO)比が 0∼0
.
1を巴 n
s
t
a
t
i
t
e
c
h
o
n
d
r
i
t
巴(後に Ec
h
o
n
d
r
i
t
)
巴 '0
.
1∼0
.
2を b
r
o
n
z
i
t
ec
h
o
n
d
r
i
t
e
(後に Hc
h
o
n
d
r
i
t
e
)
,0
.
2∼0
.
3
5を h
y
p
e
r
s
t
h
e
n
巴c
h
o
n
d
r
i
t
巴(後
巴)と区分した。P
r
i
o
rは,このような規則性は,
にLchondrit
c
h
o
n
d
r
i
t
巴が共通のマグマから形成され,初期の極度の還元
状態の時には, e
n
s
t
a
t
i
t
ec
h
o
n
d
r
i
t
eができ,分化するに従っ
て酸化状態に変化していき H か らh
y
p
e
r
st
h
巴
nec
h
o
n
d
r
i
t
eま
で形成されたと考えた。P
r
i
o
rの考えの特徴として,すべて
h
o
n
d
r
i
t
巴は巴n
s
t
a
t
出 c
hondr
由貿の還元状態の起源物質
のc
から,酸化還元の状態の差によ って各種の c
h
o
n
d
r
i
t
eが連続
r
i
o
rは
, c
h
o
n
d
r
i
t
e
的に形成されたという点があげられる 。 P
は同ーの起源物質からできたと考えたため, F巴含有量もタ
イプ毎に違いはないと考えた。 また,起源物質は高温から
低温へと変化していくことを前提としている。
一方
, Urey&Craig(
1
9
5
3)は,金属と FeS中の FeとFeO
の含有量が一定の起源物質では,このような 2つのタイプ
の陳石の起源が説明できないことを示した。H と Lの 2グ
ループの存在は,少なくとも 2の起源物質が必要であるこ
とを意味する 。もし,同ーの起源物質からできたとすると,
一度どこかで金属相と珪酸塩鉱物相の分化が起こらなけれ
r
a
i
gは H グループと Lグループは
ばならない。 Urey& C
別々の母天体を起源とし, Lグループが始源的で,珪酸塩の
蒸発によって H グループが形成されたと考えた。
Wiik (1956)は, carbonac巴ouschondriteも含めて
c
h
o
n
d
r
i
t
eの起源を考えた。Wiikは
, c
a
r
b
o
n
a
c
e
o
u
sc
h
o
n
d
r
i
t
巴
のうち,揮発成分がもっとも多いタイプ I (
C
lのこと)が
始源的なもので,揮発成分が取り除かれるととによって,
タイプ I
I(C2),タイプ I
I
I(
α)が形成されると考えた。さ
らに還元作用によって Ec
h
o
n
d
r
i
t
eができたと考えた。
P
r
i
o
rの高温起源説に対し, Urey& C
r
a
i
gや Wiikの説は
低温起源説である。このような起源物質が高温が低温かは,
その当時の惑星起源に関する流行を反映している。
Ringwood (
1
9
5
9
,1
9
6
0)は,低温説の立場から蹟石の起
h
o
n
d
r
i
t
eに似た起源物質が集積し
源を論じた。 CIタイプの c
て冷たい母天体が最初に形成された考えた。その後,短寿
命の放射性元素のエネルギーを熱源として母天体は溶け,
激しい火山活動をおこし,そのときに飛び散った溶岩が
c
h
o
n
d
r
u
l
巴を形成したと考えた。母天体の大きさは金属の鉱
物相から月程度の大きさがあったとしている。 この説には
さまざまな批判がおこった。Ec
h
o
n
d
r
i
t
eのなかの鉱物には
水があると形成されないものがあること( And巴r
s
,1
9
6
4
)
,
珪酸塩が溶けるような温度には達しないこと( Muller
1
9
6
4)などがあげられた。つまり, c
h
o
n
d
r
i
t
eは全体として
a
r
b
o
n
a
c
e
o
u
sc
h
o
n
d
r
i
t
eをのぞく
融けることもなかったし, c
と,かなり乾いた環境で形成されたことが明らかになった
Ringwoodのモデルは否定されたが,この母天体という考え
O
方は,後のモデルにも継承された。
Mason(
1
9
6
2)
は
, CIを最も始原的なものとし,加熱,脱
水反応は固相における再結晶作用でおこったとした。 しか
し
, carbonaceousc
h
o
n
d
r
i
t
e以外の c
h
o
n
d
r
i
t
eの金属鉄はま
わりの珪酸塩鉱物とは非平衡にあること, C
I
Iの構成物が非
常に異なった環境で別々に生成されたことなどから否定さ
れた 。
F
i
s
he
ta
l
.(
1
9
6
0)は,小天体 1個ですべての関石を形成
するモデルを提唱した。その熱源としてお' Alなどの半減期
の短い放射性核種であった。 各種の慣石は,相分離によっ
h
o
n
d
r
u
l
eは,火山活動が起こり,飛
て形成されたとした。c
び散った溶岩からできたと考えた。このモデルでも,
Ringwoodと同じ構成物の非平衡性が説明できない。 また,
Ec
h
o
n
d
r
i
t
eも作ることはできない。
Review・M巴t
e
o
r
i
t
e
sf
o
rt
h
eE
a
r
t
h
'
sRawMater
i
a
l
Urey (
1
9
6
4)のモデルでは,低温で,不簿発性物質と 固
体水素を材料に月程度のいく つか の初生母体ができる 。 続
くガスの収縮で,初生母体が加熱され,各種の化合物が形
成され層ができる 。 そこに別の天体が衝突し,初生母天体
が壊れて小さな液滴ができ chondr
u
leとなる 。非常に複雑
なモデルであるが, carbonaceouschondriteや非平衡
chondr
i
t
eをうまく説明できない。
Wood (
1
9
6
3)のモデルでは,関石に見られる特異な物質
chondr
u
leは,原始太陽系星雲の中ですでに形成されたいた
と考えた。 このモデルでは,原始太陽系星雲は,還元的な
高温星雲から酸化的な低温星雲へと変化していく 。 星雲の
冷却速度が速ければ, c
h
o
n
d
r
i
t
eに見られる各種の非平衡現
象が説明できる 。Woodのモデルで仮定した, 原始太陽系星
雲の 2000K,lOOOatmという非常な高温高圧の条件は,天文
学的 には考えに くく ,特に高圧条件は難しいとされた。そ
のため,高圧下ではなく,局所的な放電効果による高温だ
27
ていく 。
fragment
f
r
agmentは,岩片と鉱物片の 2種がある 。
岩片は,深成岩似た組織を持ち, また,出現頻度もすく
hondrul
eと比べて, p[
a
g
i
o
c
l
a
s
eとd
i
o
p
s
i
d
e成分が少
ない。c
l
i
v
i
n
eとp
y
r
o
x
e
n
eの組成は均質で, p
y
r
o
x
e
neは
, Mg
ない。o
に富む o
r
t
h
o
e
n
s
t
a
ti
t
巴である 。Fe/Mgと A
l
l(AJ.+Na+K
)の
比
, s
p
i
n
e
!の組成は, c
h
on
d
r
u
l
eの I
Pタイ プに似ている(国
立極地研究所, 1
9
8
7)
。
eの破片である( Kunura,
鉱物片は,細粒で chondrul
。鉱物種やそのの量比は c
h
o
n
d
r
u
leのものに似ている 。
1
9
8
3)
鉱物片のサイズは chondrul
eのものより細粒で, c
hondrul
巴
の破砕時に細粒化したと考えられている(国立極地研究所,
1
987)
。
Pタイプの c
hondr
i
t
e前駆物質が 1
2
0
0∼
岩片の起源は, I
1500℃に加熱され, p
l
a
g
i
o
c
l
a
s
eと d
i
o
p
s
i
d
eの成分が抜け,
けで溶けて急冷するというモデルに変化していく 。
ゆっくり冷えてできたと考えられる( Kimura,1984)
。この
乙こまでにみた研究史は,現在の慣石成因論の前提とな
る時代のものである 。現在では,天文学や宇宙化学など各
時
, ol
i
v
i
n
巴と p
y
r
o
x
e
n
巴の組成が均質化される。 1
0
0
0℃まで
はゆっくり冷え,それから急冷される 。
m
a
t
r
i
x
種の研究者が慣石から太陽系初期の条件を読みとっている 。
しかし,この Woodの研究が平衡凝縮論へと導いた。
標準モデル
まだ解明されていない部分も多いが, 隈石の起源の標準
的なモデルとしては.以下のようになる 。
材料は,一つ前の太陽の超新星爆発でほとんどができる 。
, μサイズの珪酸塩鉱物と不透明鉱物,手I
=品質
m
a
t
r
i
xは
a
t
r
i
xとその不透明 mat
r
i
xが再結晶
物質の集まった不透明 m
a
t
r
i
xがある( Husse
ta
l
.
,1
9
8
1)
。不透明 mat
r
以
した再結品 m
は
, Feに富む o
l
i
v
i
n
eと Naに富む p[
a
g
i
o
c
l
a
s
e成分からなる
(
I
k巴dae
ta
l
.
,1
9
8
1)。o
r
di
na
r
ychondri
t
eと c
arbona
c
巴o
us
しかし, 一部,}
J
l
j
の星からきた成分あるいは元素が含まれ
a
t
r
i
xには,低温で凝縮した
c
hon
d
r
i
t
eでは,組成が違う 。m
ていた可能性がある 。超新星爆発から原始太陽系星雲の聞
の星間塵に蒸発過程が起こる 。 しかし,この過程はよくわ
かっていない。 このようなガスからできた原始太陽系星雲
Feと Naに富む成分だけでなく,高温で凝縮した p
y
r
o
x
e
n
e
は,温度が下がっていく 。 この時,ゆっくり冷える場合の
含む。このような p
h
y
l
l
o
s
i
l
i
c
a
t
eは
, o
l
i
v
m
eや p
y
r
o
x
e
n
eの変
塵の凝縮過程は平衡凝縮モデルで,熱いガスが急冷する非
平衡凝縮モデルの 2つがある 。 このどちらが正しいかはま
e
c
k,1
9
8
2)
。
質作用で形成されたものである(Tomeoka&Bus
m
a
t
r
i
xは,高温で凝縮したものと,低温でのガスからの
だ決着が付いていない 。
凝縮物,そしてその凝縮物とガスが反応してできたものが
原始太陽系成分ガスでは,元素の特性によって分別がお
e
f
r
a
c
t
o
1
y (難揮発性)元素, l
i
t
hop
h
i
le (親石)元素,
こる 。r
eのよ
混じったものである 。このような混合物は, chondrul
も含む,非常に非平衡なものである( Nagahara,1984)
。
c
a
r
b
o
n
a
c
e
o
u
sc
h
o
n
d
r
i
t
eの m
a
t
r
i
xは数種の phy
lo
s
i
li
c
at
巴を
うな高温にさらされることはなかった。隈石の組織から,
s
i
d
e
r
o
p
h
i
le (親鉄)元素, v
o
l
a
t
i
l
e(
揮発性)元素に区分さ
m
a
t
r
i
xはc
h
o
n
d
r
u
l
eを取り囲んでいるために,母天体に集積
れる 。各元素はこの順により高温で凝縮する。 このような
する直前に, chondrul
eの回りに付着したはずである 。
i
n
c
l
u
s
i
o
n
c
a
r
b
o
n
a
c
e
o
u
sc
ho
n
d
r
i
t
eを特徴づけるものとして, Caや
Alに富む白色で不定形の i
n
c
l
u
si
o
n (包有物)や amoeboi
de
ol
i
v
i
n
ei
n
c
l
us
i
o
n (AOIと略す)が含まれる。前者は, CAI
元素種毎にさまざまな程度に分別が認められている。
原始太陽系星雲ガスから凝縮した固体物質は
, 高温凝縮
物は CAIにな り,珪酸塩成分は c
h
o
n
d
r
u
l
eの前駆物質にな
り,再加熱され c
h
o
n
d
r
u
l
巴となる 。かなり低温で凝縮したも
a
t
r
i
xになる 。 このような物質が集まって,各種陳石
のは m
,
(Ca-Ali
n
c
l
u
s
i
o
n
, CAIと略す)と呼ばれる 。 CAIは
の母天体となっていく 。
一応の様準モデルはあ るが,必ずしも確定したものでは
なく,この後も大きく変更される可能性がある 。
p
e
r
o
v
s
k
i
t
e
,m
e
l
i
l
i
t
e
,s
p
i
n
e!
やh
i
b
on
i
t
eなどからなる 。細粒か
粗粒( 5∼lOcm)か,また構成鉱物の量比によって細分され
i
n
c
l
us
ionは
, ordinarychondrit
eにも見られるが,
る.
c
ar
bonaceousc
h
o
n
d
r
i
t
巴のものに似ている 。
2chondrite構成物の起源
c
h
o
n
d
r
it
巴
は
, c
hon
d
r
u
leと
, fragment
,
m
a
t
r
i
x,
i
n
c
l
u
s
i
o
nか
CAIは粗粒と細粒のもに区分される( Grossman,1
9
7
5;池
田
, 1
9
8
3)
。組粒の i
n
c
l
us
i
onは
, f
a
s
s
i
t
巴の量によって, A と
らなる 。各構成物は,同時にできたものではなく,それぞ
Bの2つにタイプ分けされる 。タイプ Aは,主として m巴
l
品1
t
e
れ固有の起源を持っている 。 以下に,おのおのを詳しく見
からなり少量の p
y
r
o
xe
n巴を含む。タイプ Bは
, py
r
o
x
e
n
eが
28
Y.KOIDE
多い( MacPherson巴ta
l
.
,1
9
8
8)
。
富む o
l
i
v
i
n
eと Naに富む p
J
a
g
i
o
c
l
a
s巴を含み。 このような化
粗粒の CAIは,一般には,原始太陽系星雲ガスからの高
混凝縮物と考えられるが, CAI中の鉱物に酸素同位体異常
が認められ,単純な高温凝縮物とはいえなくなってきた。
また CAI中には,平衡凝縮物というより,蒸発残溢と考え
学組成の差は, I
PとSPタイフ。
の前駆物質が異なっていた可
た方がよいものもある 。 いずれにしても, CAIは基本的に
は,高温の生成物である 。
細粒の CAIは
, f
a
s
s
i
t
eとs
p
i
n
e!の高温凝縮物からできて
いたものが,後に低温で周囲のガスと反応して, F巴やアル
k
e
d
a
,1
9
8
2)
。AOIも CAIと
カリ金属を含むようになる(I
成因関係を持つが,やはりガスと反応している 。
超新星爆発に由来する高温凝縮物が原始太陽系星雲に入
能性を示している 。
c
h
o
n
d
r
u
l
eは,その形態や組織が特異であるために,成因
に関して多くの議論がなされている。 一般的には,温度低
下に伴って原始太陽系星雲ガスから固体が直接平衡に凝固
し,その後なんらかの作用で加熱溶融し, c
h
o
n
d
r
u
l
eになっ
たと考えられている 。乙の根拠は, c
h
o
n
d
r
u
l巴中に融け残り
結品が発見されたことである( N
a
g
a
h
a
r
a
,1
9
8
1;
Rambaldie
t
a
l
.,1
9
8
3)
。
この一般的モデルでは,大きく 2つのプロセスを経るこ
1
) :原始太陽系星雲ガスからの c
h
o
n
d
r
u
l
eの前
とになる 。 (
り,ガスとの反応で各種の粗粒 CAIができ,凝縮によって
駆物質の凝縮過程,( 2
)
:chond印 l
eの前駆物質の加熱・冷却
できた f
a
s
s
i
t
巴や o
l
i
v
i
n
eなどの凝縮物がガスと反応して,細
の過程である 。
粒の CAIやAOIを形成したと考えられている(池田, 1
9
8
3)
。
(
1)の冷却過程は,平衡凝縮モデル( L
arimer& Anders,
chondrule
c
h
o
n
d
r
u
l
eは,直径数 m m程度の粒状の物質で,珪酸塩鉱
1
9
6
7)と呼ばれ,温度低下に伴って原始太陽系星雲ガスか
ら固体が直接平衡に凝固したと考えられている 。 このよう
物からなる 。c
h
o
n
d
r
u
l
eは,地球の岩石には見られない,関
h
o
n
d
r
u
l
eは
, g
l
a
s
s (groundmassと
石特有の組織である。 c
な凝縮図体が陳石や惑星などを形成したと考えられている 。
して存在)と, o
l
i
v
i
n巴p
y
r
o
x
e
n
巴の組合せからなる 。
このモデルに基づいて, さまざまな固相の凝縮温度が計算
されている( L
o
r
d
,1
9
6
5
;L
a
r
i
m
e
r
,1
9
6
7
,Grossman,1
9
7
2)
。
c
h
o
n
d
r
u
l
eは
, S
i
0
2の含有量によってほぼ組織が決定され
h
o
n
d
r
u
l
eは
, g
l
a
s
s質のもので, p
y
r
o
x
e
n
e
る
。 Si02が多い c
を含む d
e
n
d
r
i
t
i
cなもの, o
l
i
v
i
n
eからなる p
o
r
p
h
y
r
i
t
i
cなもの
o
n
i
n
gを示す。慣石の
へと変化する 。個々の鉱物も激しい z
h
o
n
d
r
u
l
eの組成の組織のあい
種類によって( H, L,LL), c
説明できるため,多くの研究者に採用しているが,しかし,
実際にはよくわかっていない。( 2
)の加熱過程は,実験的に
研究されている。加熱の最高到達温度は, Naの蒸発温度か
0
0
0から 1
5
0
0
℃であると考えられている( Tsuchiyama
ら
, 1
9
8
2)
。傾石間の化学組成
だには系統的変化はない(武田, 1
e
ta
l
.
,1
9
8
1)
。乙の加熱の原因は,赤道面へ落下中の d
u
s
tの
P
このような平衡凝縮モデルは,関石内のさまざまな特徴が
の違いは, c
h
o
n
d
r
u
l
巴
が
, Fe-Ni金属や t
r
o
i
l
i
t
eとどの程度の
放電,星雲との衝突,周辺のガス等による加熱( Cameron,
比率で混じっているかによっている 。
c
h
o
n
d
r
u
l
eは組織と鉱物組合せ,化学組成によって分類さ
1966;Wood,1984などに母天体上での衝突による加熱
れている 。組織によって porphyritic (斑状)と non-
(
K
i
巴
妊e
r
,1
9
7
5;池田, 1
9
7
9ほか),太陽系星雲への星間塵の
p
o
r
p
h
y
r
i
t
i
c (非斑状)に大別される。両者は,構成鉱物に
よって p
o
r
p
h
y
r
i
t
i
cはさらに p
o
r
p
h
y
r
i
t
i
co
l
i
v
i
n
e,p
o
r
p
h
y
r
i
t
i
c
衝突による加熱(Wood,1
9
8
3)などが考えられている。し
かし,どれが原因かは特定されていない。その後の冷却過
h
o
n
d
r
u
l
eのさまざまな組織を作るためには, 1
0
4
∼1
程は, c
pyroxene,p
o
r
p
h
y
r
i
t
i
co
l
i
v
i
n
e
p
y
r
o
x
e
n
e
,b
a
r
re
do
l
i
v
i
n
eに
,
n
o
n
p
o
r
p
h
y
r
i
t
i
cは r
a
d
i
a
lp
y
r
o
x
e
n
e
,g
r
a
n
u
l
a
ro
l
i
v
i
n
e
p
y
r
o
x
巴n
e
,
c
r
y
p
t
o
c
r
y
s
t
a
l
l
i
n
eに細分される( Gooding& K
e
i
l,1
9
8
1)
。ま
h
o
n
d
r
u
l
巴を作った前駆物質の化学組成から分類する方
た
,c
h
o
n
d
r
u
l巴全体の化学組成に依るもので
法がある 。これは, c
k
e
d
a
,1
9
8
3)
。CPタイフは, A
l
/(Al+Na+K
)の原子
ある(I
比が 0
.
9
5以上, K
l(K+Na)の原子比が 0
.
5以下, I
Pタイプ
は0
.
6
5∼0
.
9
5
,0
.
5以下, SPタイプは 0
.
4∼0
.
6
5,0
.
5以下, KF
(
K
u
r
a
t
,1967ほか),小物体同士の高速衝突 による加熱
℃
/hrという冷却速度のもとでおこなわれたとされ る
(Tsuchiyamae
ta
l
.,1
9
8
0;TsuchiyamaandN
a
g
a
h
a
r
a
,1
9
8
1,
L
o
f
g
r
e
n& R
u
s
s
e
l
l
,1
9
8
6)
。
c
h
o
n
d
r
u
l
eから,太陽系の初期の過程が読みとられている
が,まだ研究途上で今後の成果が期待される。
p
r
e
s
o
l
a
rg
r
a
i
n
p
r
巴s
o
l
a
rg
r
a
i
nとは,超新星爆発の元素合成ではなく,別
タイプは 0
.
4
∼0
.
6
5
,0
.
5以上という比を持つ
。 CPタイ プは
の星からやって きた粒子であ る
。 p
r
巴s
ol
a
rg
r
a
i
nは,数 ppm
carbonaceousc
h
o
n
d
r
i
t
eのみに含まれ, KFタイプは LL
程度の量しか含まれていないが c
ar
b
o
n
a
c
e
o
u
sc
h
o
n
d
r
i
t
eの
chondriteのみに含まれ
細粒で低温でできた m
a
t
r
i
xから見つかる。 現在, diamond,
SiCとg
r
a
p
h
i
t
eの 3種が見つか っている 。同位体比の異常か
IPと SPタイ プはすべての
c
h
o
n
d
r
i
t
eに含まれる 。
chondrul巴の plagioclase成分は一定であるの対し,
p
y
r
o
x
e
n
eとo
l
i
v
i
n
巴の成分比が大きく変化する 。このことは,
前駆物質に p
y
r
o
x
e
n
eとo
l
i
v
i
n
eの成分比の不均質があったこ
ら,これらの粒子が別の星から来たことがわかる 。 同位体
異常は, C
,Si,N,希ガスなどで認められる。
diamondは
, 1
0A程度の非常に小さいサイズだが,量は
とを示している 。I
PとSPタイプを比べると, I
Pの方が Mg
に冨む o
l
i
v
i
n巴も主とし, Caに富む p
l
a
g
i
o
c
l
a
s
eを含み,
4
0
0∼1800ppm程度で多い。Xeや Neの希ガスで異常が見つ
Anders& Z
i
n
n
e
r
,1
9
9
3)
。 このような異常は,
かっている (
p
y
r
o
x
e
n
eと s
p
i
n巴
lは Alに富む。一方, SPタイ プは, F巴に
超新星爆発でできたものであると考えられている 。
Revi
巴w M
e
t
e
o
r
i
t
巴s
f
o
rt
heEar
t
h'
sRawM
a
t
e
r
i
a
l
29
2呪巴は無
石の中 にIは取り込まれることなぐ,放射起源の 1
SiCは
, 7ppmの量で' 0
.
0
3∼ 101
1Ill程度の大きさである 。
5×261
1Illの大きいものも見つかっている(V江a
get
稀に 1
。SiCの 30%に,希ガスの同位体異常が見つかっ
a
l
.
,1
9
92)
た。2
1Neの含有量から.太陽以前の宇宙線を 1
.
3∼ 20億年間
l
.,1994)
。1
℃
'
./
1
3
Cでも,
浴びたと考えられている(Lewiseta
いはずである 。ところが,余分の 1
2
な巴が蹟石から発見され
た。 このことから元素合成から固体の形成まで非常に短い
期間に形成 されたことになる 。形成期間は 1億年のオー
ダーである 。
地球( 89)より高い値をもつものや,低い値を持つものな
ど異常な粒子が見つかっている 。 このような粒子のうち,
1
4
N
J
1l
N が低いもの(地球は 272)を g
r
a
i
nX,高いものを
元素合成モデルの精度あ るいは値の見積 もりによって形
成年代は,小さいながらも変化する 。 その元素合成のモデ
ルの誤差をなくすために, ある瞭石の 同位体組成を基準に
g
r
a
i
nY と呼んでいる(Anders& Ziimer
,1
9
9
3)
。g
r
a
i
nYは
用いることによってその誤差が消せる 。
基準の損石として,
B
j
u
r
b
o
l
e (L4)が使われる 。 この慣石の形成年代の 1
0
0
0万
S
i同位体でも異常を示す。 とのような異常は.いくつかの
星からやってきた粒子が混在している可能性がある。多く
の SiCは asymptoticg
i
a
n
tbranchs
t
a
r (漸近巨星分校星:
AGB星と略す)で形成された。1
2
c
;
n
cが低い SiCは
, hot
年前から 2000万年後の約 3000万年間に蹟石は固化したこ
とがわかる 。 これは蹟石のタイプをとわず, どの損石もこ
。
の範囲内にはいる(Swmdle& Podosek,1988)
bottomb
u
r
n
u
1
gという過程か Jt
y
p
e炭素星から来たものと
さらに,半減期の短い消滅核種である 2
6
Alが発見された
考えられており, g
ramXは超新星起源の可能性を示してい
。gramYの起源は今のところ不明である。
る(甘利,1993)
g
r
a
p
h
i
t
eは
, 0
.
8∼71
1Ill程度の大きさで, 2
ppm以下の量
(Gray& Compston,1974)
。2
6
Alは β崩壊して 2
6
Mgになる 。
しか含まない 。nc;ncは地球の値よりはるかに広い範囲の
4
N
/
1
i
Nや 1
6
Q
/
1
8
0でも広い範囲の値
値( 3∼7000)を持つ。1
l
le
nde蹟石中の CA
Iに消
その半減期は, 72万年である 。A
滅核種の 2
6
A
Iからできた 26Mgが発見された。 との発見に
を持つ。また明瞭な過剰の 26Mgをもっ。このような同位体
r
a
p
h
i
t
巴が, AGB星や Wolf-Rayets
t
a
r
, nova巴
の特徴は, g
よって,元素合成から閤体の凝縮まで,数 100万年程度と
いう非常に短い形成期間となった 。
このような,元素合成から固体の形成までの非常に短い
期間は,太陽系形成モデルに大きな束縛条件を与える 。
ta
l
.
,
(新星)の起源の粒子であることを示している( Amarie
形成年代
。
1993)
隈石の形成年代は,放射性同位体, 主として Rb-Sr,SmA
r
A
r
, K-Arなどの系が利用されてい る。 表
Nd,
U-Th-Pb,
1
5に隙石の形成年代の測定データをまとめた。最近では,
3 限石の年代
隈石の年代を考える場合,測定された年代をなにを意味
するのかを注意する必要がある 。 年代測定は,放射性同位
体を用いておこなわれる 。このとき,どのような隈石の,ど
の部分を,どのような放射性同位体をもちいて測定したか
によって,測定データの解釈が異なってくる 。なぜなら,
陳石には,地球の火成岩とは違って, さまざまな事件の情
分析技術の向上によって,そのほかの同位体系が開発され.
利用されつつある 。
事件を,意識した分析がなされるようになったのは, 最
近である 。表に示した多くの年代データは,漠然と形成年
代を求めたものである。その事件は, Tl∼T6までを示し ,
報がそのまま保存されているからである 。
その事件とは, TO:太陽系外成分の形成, Tl:核合成の
このような事件が測定の誤差範囲以内で起こっていれば,
見分けられないので,形成年代と考えて問題ない。 求めら
れた年代は,第一近似として,太陽系の始まりとろを示し
終わり, T2:高温凝縮固体( CAI)の形成, T3:chondrule
ているといえる 。
の形成, T4:m
a
t
r
i
xの形成, T5・母天体の形成, T6:母天
c
h
o
n
d
r
i
t
eの形成年代は,データは 4
5億年前ころに集中す
体の火成作用,変成作用および化学的分離, T7:母天体同
るが,ぱらつきは大きい。 その原因は,測定誤差,あるい
は陳石の形成年代にばらつきがある, もともと形成年代と
士の衝突, T8:母天体からの離脱, T9:地球への落下が考
を測定するを選択しなければならない。 そして,目的とす
いう 1つのものが定められない,同位体組成が固結後変化
したなどが考えら れる 。
Rb-Sr系と U-Th-Pb系は,地球上での汚染や変質による
るデータの精度に見合う測定技術がともなえば,
変化を受けやすい。Rb-Sr系はば らつきが大きく, U−
百i
P
b
えられる 。 このような事件を見分けるためには,使う瞭石
のどの部分を分離して測定するか, またどのような同位体
このよう
ま
た K-Arや Ar-Ar法は,熱の影響を受けやすく,形成年代を
な事件が見えてくるはずである 。
系では,ほかの年代誤~定と比べて古くなる傾向がある 。
院石の形成期間
Tlから T2の間つまり,元素合成から蹟石の形成までの
期間は, I-Xeの同位体で推定できる 。
1
2
9
1が S崩壊して 1
2
な巴が形成される。その半減期は 1570
よりも母天体形成以降の事件を残している可能性がある 。
U-Th-Pb系では, 2種類の U Pbと,
Th-Pb,Pb-Pbの組合
万年である。 Iはハロゲン元素で, Xeは希ガスである 。Iは
司
せで 4種の年代が求めることができる 。 このような年代が
すべて一致したものが一致年代と呼ばれる 。AngradosR巴i
s
応性に乏しく,気体のまま存在するため隈石には入りにく
の一致年代から, 4
5
.
5±0
.
3億年前という年代が得られた
(Tatsumotoe
ta
l
.
,1
9
7
3)
。また,同じ険石の Sm-Nd系でも,
い元素である 。元素合成の時から長い時間経過すれば, 蹟
4
5
.
5土 0
.
4 (Lugmair& Marti 1
9
7
7
)
,4
5
.
6土 0
.
3億年前
固体相に取り込まれやすい元素である 。 一方,希ガスは反
Y.
KOIDE
30
表1
5
.Meteoritesの形成年代.
type
Name
叩
Pb/描Pb
酬
P
b
/
.
,
.
U 即 Pb/"0U A
r
A
r
K
A
r
I
,6
6
3A
今
i 内4
−
4.
574
4
.
5
2
9
4
.
5
5
8
4
.
6
5
7
4
.
5
6
4.
552
仏
守
,
、
d
7
8
4
.
5
6
9
4.
530
4.
634
4.
542
4.
5
8
1
6
4.
700
4
.
6
3
4
.
5
3
0
1
0
1
1
8
,1
2
4.
557
4.
552
0
.
1
6
5
1
.
2
7
1
.
2
7
4.
58
4
.
6
5
I
,2
,1
3,1
4
,1
5
,1
6
1
.
3
1
.
3
1
.
4
4
.
5
9
2
1
1
7,1
8
,2
1
2I
1
9
,2
0
A
内&内
u
内4
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p ハ。
‘
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コ
3
Mmu
−司&’
2’
8’
’
AζU
3
1
32
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15
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4.
32
・
4.
396
4
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5
WJ
3
今
4.
35
ハU
、
4.77
U44ζJZA3A
今’
d
4.
524
a
J
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勾 ny
‘
内‘
内
A崎 包 J 4 A U マ
晶
Y
3.
75
1
・7
1 23 82
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2 5 ・5 1
・・
M
A崎 刈 崎
A吟 A
ζU00
4.4
4
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4
7
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6
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5
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4
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5
5
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’.’
う
“
、
今
A
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−
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598 制324
62669l
ぷU o
A− マ バ 崎
d
4445
r
aζJ
’a’
、
,
A崎 司 3
ζJ
4
.
5
6
4.
529
4.
526
4.
5
7
3
4.
556
4.
415
4.
329
4.
5
4
1
347M845
6586016
4444444
4.
1
9
4
.
5
4
2
References
4
.
5
1I
4.
496
4.
559
4
.
5
6
4.
46
4
.
5
3
A怜 A抽 マ 今3 A U守
Chondrite
C2
M
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5
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1
1
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1
2
,2
1
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38
38
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.
5
3
3
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.
5
5
5
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5
6
0
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6
1
39
37
ta
l
.(
1
9
7
3
);2
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i
l
t
o
n(
1
9
8
8
)
;3 Gopalan&Weth
巴r
i
l
l(
1
9
7
1
);
複数データーがある場合は,平均値で示した 引用 1 Tatsumotoe
4 Mins
t
e
ret
a
.
l(
1
9
7
9
);5 Mi
n
s
t
巴r
e
t
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l
.(
1
9
7
6
)
;6 T
i
l
t
o
n(
1
9
7
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);7 Was
s
e
r
bu
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.
l(
1
9
6
9
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y
l
o
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1
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r
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u
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se
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1
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1
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g巴t
a
l
.(
1
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7
7
)
;1
5
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a
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t
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1
9
7
7
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c
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b
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1
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n
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s
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a
s
s
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u巴ta
l
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1
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1
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1
9
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1
9
7
7
)
;2
3 Nakamurae
ta
l
.(
1
9
7
6
)
;2
4 Chen&Wass
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1
9
7
8
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c
h
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n
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1
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9
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9
8
3
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1
9
7
3
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1
9
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1
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;34 Nakamura巴t
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1
9
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7
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n& W
a
s
s
e
r
b
u
r
g
,1984)の一致した年代を得た。各
種の方法や各地の研究室で得られた一致した年代は,
隈石
の形成年代を示していると考えられる 。
精度よいデータで考えると c
h
o
n
d
r
i
t
eでは 4
5
.
5
5億年前
(
T
a
y
l
o
r
,1
9
9
2
),a
c
h
o
n
d
r
i
t
eも 4
5∼44億年前(国立極地研究
31
宇宙線の照射がとまり,平衡が崩れ,放射崩壊のみが進む。
落下年代の決定には, l℃
, 3
6
C
l
, BIK rがよく使われるが,他
D
B
e
,2
6
Al,53Mnからも推定できる 。 このような同位体
にも l
を利用して落下年代を求めることができる 。
若い形成年代
所
, 1987)の年代を示す。 どの隈石も,最古の形成年齢は
事件 T6,つ まり母天体内での火成作用での一番最近のも
4
5
.
5土 0
.
1億年( Unruh,1982)を示す。 とれは,どの蹟石
のは,地球に見られる 。地球以外での活動は,前述の クレー
の Tl∼T6の事件も,短期間に形成されたことを意味する 。
ター密度か ら推定できる 。 しかし,隈石か らも非常に若
T2にあたる CAIの年代は
4
5
.
5
9±0
.
0
5億年( Ch
巴
n&
い年代が発見されている 。
Wasserburg,1
9
8
1)が得られている 。 CAI中の per
o
v
s
k
i
t
e粒
a
c
h
o
n
d
r
i
t
巴の SNCは,一連の成因関係があると考えられ
子の年代は, A
l
lend
巴では 4
5
.
6
5土 0
.
3
4億年前, Marchison
h
e
r
g
o
t
t
it
e(
N
y
q
u
i
s
te
ta
l
.
,
ている。その一番の特徴は, s
では 4
5
.
6
9±0
.
2
6億年前( I
r
巴
l
a
n
de
ta
l
.
,1
9
9
0)を示す。CAI
1
9
7
9
),n
a
k
h
l
a(
P
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p
a
n
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s
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a
s
s
i
o
u& W
a
s
s
e
r
b
u
r
g
,1
9
7
4
; Gale
と全岩の形成年代の違いは誤差の範囲内であるが,
高温で
凝縮する CAIの年代がやや早い可能性がある 。
K-ArとAr-Ar法では, 4
5
.
5億年より若い年齢が多くの隈
e
ta
.
l,1
9
7
5
)
,c
h
a
s
s
i
g
n
i
t
巴
( Lanc
et& Lancet
,1
9
7
1)と もに,
he
r
g
o
t
t
i
t
eは
, 6億 5000万∼ 1億
年齢が若いこ とである 。s
6
5
0
0万年前の年代を示すが, nakh
l
aも c
ha
s
si
g
n
i
t
eも 1
3億年
石で報告されている。これは,元素の性質を反映している 。
前の形成年代を示す。SNCのこのような若い年代は, 1億
気体の核種を含む同位体組成は,熱の変化を受けて変化し
年前ぐらい まで,その母天体で火成作用があったことを示
やすく,変成 ・火成作用 や母天体同士の衝突,つまり事件
T6から T7によって容易にリセ ッ トされる 。逆に,このよ
している 。小惑星の小さな天体では,熱の供給源や保存を
考慮すると, 45億年前以来火成作用を続けることは不可能
うは気体の同位体組成から,母天体での T6と T7事件を読
である。 SNCを作った天体は,あ る程度大きいものである。
みとることが可能である。
小惑星帯ではそのようなものはない。月 では,約 30億年前
K-ArとAr-A
工法の年代測定のデータには,どの頗石タイ
プについても, 4
5∼4
3億年と 4
0億年前, 3
0億年前にピーク
が見られる 。また,阻石種毎に固有の年代のピークをもっ。
Lc
h
o
n
d
r
i
t
eは 7∼8億年前にピークをもち, LLc
h
o
n
d
r
i
t
eは
1
3億年前にピークをもっ(国立極地研究所, 1
9
8
7)
。共通し
た年代のピークは太陽系の共通の事件を,
関石種毎の年代
ピークはその頗石種の母天体だけの事件を反映しているは
に活動を停止しているため, SNCの母天体とはならない。
クレータ一年代学によれば,火星は,数億年前ぐらいまで
活動していたと考えられる( Basalt
i
cVolcanismStudy
P
r
o
je
ct
,1
9
8
1)
。年代の比較研究からは, SNCは火星の起源
と考え るの一番矛盾がない。
若い年代だけでなぐ, SNCが火星から きた根拠として,
以下のものがあげられる。マグマから重力のもと(大きい
天体)で形成された火成岩的な組織を持つこと, Car
i
c
h
ずである。
45∼43億年前の年代のピークは,母天体ができてすぐ加
l
i
v
i
n
eなどの高圧下(大きい天体)でのマグマ
p
y
r
o
x
e
n
eや o
熱の時期があったことを示している。この加熱によって,
形成を示唆する鉱物組成をもつこと, 酸化度の高い鉱物と
母天体を作る慣石の岩石タイフが 3から 6へと,あるいは非
平衡から平衡へと進む変化が起こったと考えられる。また,
含水鉱物をもつこと, c
h
o
n
d
r
i
teにはみられない微量元素組
成を持つことなどがある(武田, 1
9
9
1)。また,惑星探査機
大きな母天体では,火成作用をおこし大規模な化学分化が
V
i
k
i
n
g1,2や phobos2,Mars5などの火星の表面の化学組
おこり, a
c
h
o
n
d
r
i
t
巴が形成された。つまり, T6の事件であ
成分析から, SNC似た組成を検出している 。 乙のようなこ
る。
とから, SNCは現在,火星起源と考えられている 。
T7の母天体同士の衝突の事件は,衝突の時にできた me
l
t
SNCの情報か ら,火星の履歴を推定されている (
J
a
g
o
u包,
の年代測定で求めることができる 。 Rb -Sr の年代誤~定で,
1
9
9
1)
。この推定によれば, 4
3億年前に火成作用によって分
LLc
h
o
n
d
r
i
t
eの 1
1
.
97±0
.
5
4億年前( Nakamura& Okano,
化した。このときにできた r
e
s
e
r
v
o江から, 1
.
3から 0
.
1
6億年
前に活動した SNCは形成された。a
s
t
h
e
n
o
s
p
h
巴r
i
cmantleは
, La
c
h
o
n
d
r
i
t
eで 4
.
6
1±0
.
1
1億年前 (
Nakamurae
t
1
9
8
5)が
低 U/Pb,Rb
/
S
r,やや高 い Sm/Nd比,高い F巴,揮発成分含
a
l.
,1
9
9
0)が得られている 。
T8の母天体からの離脱は,
nの母天体同士の衝突によっ
也o
s
p
h
巴
mは高い U
/
P
b
, Sm.Nd,中程度の RbβI
有量を持ち, H
て起こる 。そのため T7の最後が T8の事件となる 。事件 T8
比を持ち, c
r
u
s
tは高 い Rb/
S
r,低い Sm
川d,中程度の U/P
b
は , 前 述 の 宇 宙 線 照 射 年 か ら 求 め ら れ て い る 。 iron
比を持つ。
eor
i
t
巴から見る と
, 1
4億年前, 9億年前,6億年前,4億
m巴t
とのような火星像は,まだ検証されていないが, SNCの
年前, 2億年前
, 1億年前以内のピークがあり, 大規模な衝
火星起源から科学的根拠をもった火星の起源と進化を推定
突がこのころ起こったと考えられる 。
T9の落下以降の年齢も宇宙線照射の停止した年代として
できるようになった。
求めることができる。宇宙空間にあったと時は放射性核種
4 化学的特徴
の形成と崩壊が平衡に達して いたのが,地球に落下すると
同位体組成は, 年代を決定するだけでなく.蹟石の特徴
32
Y.KOIDE
を表すのにも重要な情報になる 。s1sr;s6srの初生値は,
0.69876∼0.69995の比較的広い変動]幅をもっ(表 16),
i•3N d/
'.
.Ndは均質な 0.512638という値をも っ。このよう
な値は chondriti
cunifom1r
e
s巴
r
v
o
i
r (CHUR)と呼ばれ,関
石の基準値とされている 。領石は, Sr同位体組成は, Nd同
位体組成に比べて不均質であるといえる 。 これは,母天体
での変化の程度を示しているのか.原始太陽系の不均質さ
を示しているかは不明である 。 しかし,結晶作用や変成作
用ョ特に変質作用で, Rb-Srの方が Sm-Ndの方より変動し
やすい要因はある 。このよ うな要因のため Sr初生値の変動
データ CAIから発見されて以来,各種の元素で同イ立体異常
が発見された。同位体異常のが発見されたは, Mg, S
i
, Ca,
T
i
,C
r
, Baなどである 。このような異常の多くは CAIのよ
うな高温凝縮物からであ った。 同位体異常の原因は,消滅
核種と太陽系外からの混入が考えられる 。
0
6∼1
0
8
年程度の半減期の短い放射性核種の
消滅核種は, 1
ことでも,現在の太陽系からは完全になくなっていしまっ
6
Al→ 2
6
Mg (半減期: 1.
07×1
0
6
y
r
),53Mn→
た核種である 。2
s
3
cr (半減期: 5
.
3× 1
0
6
y
r
),'
0
7
Pd→ i
o1Ag (半減期: 9
.
4
7×
1
0
6
y
r
)
,1
2
9
1→ 1
29
)
(
巴(半減期: 2
.
3
1×lOyr), 2
叩 u→ Xe (
半
表 16には,最近開発されている Hfや Osの初生値を示し
.
1
8×10今r
)
''
句 m→ 1
4
2
S
m (半減期 1
.
4
9×108
y
r
)
,
減期・ 1
l
句 m→ 1
4
引 d (半減期: 1
.
0
3× 1
0
8
y
r)が発見されてい る。こ
たが,均質なのかあるいは不均質があるのかは不明である 。
のような消滅核種から,超新星爆発で合成される元素の様
a
ll
e
a
dと
一方
, Pbの同位体は古ぐから分析され, primordi
子をかいま見ることができる 。 また,前述のように消滅核
種から,超新星爆発から固体の凝縮 までの期間を推定され
6
A
lは,母天火
ている 。また,太陽系の主要元素 のである 2
i
揺が大きいのであると考えられる 。
1
して i
r
on m
巴t
e
o
r
i
t
eや t
r
o
i
l
i
teから求められている。
このような傾石の同位体組成から,原始太陽系星雲ガス
の平均的な情報得られる 。 この情報からは,星雲ガスの均
質性が硲かめることができる 。 データには均質性を示すも
のと,不均質を示すものの両方がある 。
同位体異常が最初に発見されたのは, 酸素の同位体であ
る。地球や月で予測される酸素同位体とは明らかに違った
成作用や変成作用の熱源、となったと考えられる元素でもあ
る。
一方,酸素同位体は,異常は,明らかに地球上で考えら
れる値と違った もので.別の成分(太陽系以外の成分)と
の mixingを考えなければ説明できない(図 7)。このような
表1
6.
Meteor
i
tesの初生同位体比.
・
'
Precise i
n
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l S
r
i“
Srratios
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l
l
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Ref.
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6
Ref.
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2
1
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15
20
b180(LS
島
市OW)
図7
酸素同位体比の図.
Wa
s
s
o
n(
1
9
8
5)を改変した.
同位体組成の異常は, p
r
e
s
ol
a
rg
r
a
i
nに認められるものと共
成因関係があったり,組成が漸移するようなタイプは.
通しており, 1つの超新星爆発以外の別の元素合成場を仮定
しなければならない。
別々の母天体を考える必要はなく, 1つの母天体から一連
の隈石が来たと考えるととができる 。 そうなれば,いたず
蹟石には,原始太陽系星雲の歴史だけでなく,その材料
になったもう一つ前のいろいろな星の情報も含まれている 。
らに母天体の数を増やすことなく,いくつかの母天体で,
すべての損石の起源が説明できるかもしれない。 このよう
5 母天体
な考えで,母天体というものが想定されている 。
carbonaceousc
h
o
n
d
r
i
t
e母天体
損石の起源を考えるとき,母天体(pa
r
e
n
tbody)という
a
r
b
o
na
c
e
ou
sc
hondr
i
t
e類似の
主ベル トの小惑星の多くはc
考え方がされる 。母天体とは慣石がもとあった天体,地質
表面を持っている。 C2の表面物質をもっ小惑星はベルトの
学の言葉で言えば「隈石の後背地」のことである 。また,母
外ほど多くなる傾向がある 。対応できる小惑星がたくさん
天体には,太陽系初期に形成されたとされる微惑星や原始
あるため, c
a
r
b
ona
c
e
ouschond
r
i
t
e種と小惑星の対比から,
惑星(小出, 1
994)と同等の意味あいも加味されている 。陳
具体的に母天体の推定が可能である。現在,最も大きな C
タ イ プ の 小 惑 星 は , 直 径 450km である 。 しかし,
c
ar
bona
c
e
ousc
hondri
t
eには熱変成を受けたものがあること
石の母天体を知ることは,太陽系の初期に形成された微惑
星や原始惑星の実態を知ることにつながる 。 慣石は,形成
以来,地球に落ちてきたときの大きさのまま宇宙空間に
あったわけではなく,ある時にどこかの小天体から飛び出
したものである 。
から,もっと大きな C紅白や Pa
la
sのような直径 lOOOkmほ
どの小惑星が必要である 。 また,このような小惑星では初
期に脱ガスが起こり,水による変質も起こったと考えられ
母天体=小惑星 (
小天体)とはいいきれない。なぜなら,
小惑星は現存する天体だが,母天体は蹟石が示す形成年代
頃の微惑星や原始惑星を強く意識されたものである 。 母天
体のおもな分化あるいは火成作用,変成作用は, 45億年前
る
。
o
r
d
i
n
a
r
ychondri
t
e母天体
頃にすでに終了している。 45.
5億年前から現在まで,小天
体同士の衝突が激しくおとり,母天体も初期の微惑星や原
変成度の低いタ イプ 3が表面にあるというものである 。L
c
h
ond
r
i
teの頻度分布から推定した体積比から, 母天体の層
始惑星とは変化 している。現在の小惑星はその成れの果て
といえる 。
構造が求められている 。変成の熱源は,半減期の短い放射
性元素( 26A]など)の崩壊によるものだ とされている 。
母天体は, 関石の種類数だけあればよいのだが, 分類上
or
d
i
na
r
yc
hon
d
r
i
t
eの母天体には, And巴r
so
nのモテ
ソレがあ
る。このモデルは,高変成を受けたタイプ 6が中心にあり,
34
Y.KOIDE
l
量一一一一一元康合成
創斬星輝発
、
‘
I
『−、,,
守
Tl∼T2:1
8慮期間
1 - X• → <t ・年間
AトM a→〈 散 100万年聞
l
l
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縮
Tl. ?
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I
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I
I一二.
AOI
l
.
.
一
一
一
ー
』
TO∼T2
1.3∼20・ 年 前
I 前置銅貨
ガスとの反応
冷
:
‘
5∼3S
・
.2・
年
前
4
・
a 10•∼2℃n
、
z
’
回
。。
℃
S g 12 0・
15
... 1000 1
200
℃
急輸 :<1
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0
0
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℃
Ict剛咽rul• I
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一
げ寸ドベミシリ
8∼T9:,
憧.6••
日 田 ∼1
500-C
億年前
制ベゑ
E三ヨ←眠伽ら制
I
I
’眠.
T6
でI
ー
I−竺ー竺』
ch樹、drul• ・
I
E
l T6‘
:5∼43健 年前
加
分化
T7: ?
T6:4Sa年 前
'
r
:
以”は←眠齢制
分化
1
図8
隙石の履歴.
howardite母天体
HED a
c
hondr
i
t
eの母天体である 。HEDは,試料も多く,
母天体のモデルはたくさん提唱されている 。この母天体は,
層構造をしている。各層に対応する隈石がある。母天体の
地殻は,上部から,表層巴u
c
r
i
t
e,普通巴uc
r
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e
,c
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i
t
e,普通 d
iogeni
t
eのいう岩石で構成されて
いたと考えられている(武田, 1982)。表層の岩石は,
pol
ymi
c
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c
c
i
aになっている 。このような p
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c
tb
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巴c
c
i
a
が howar
di
t
eである 。巴u
c
t
it
eについては,揮発成分の少な
い起源物質から,溶融の程度の違いによっていぐっかの
p
r
i
m
a
r
ymagmaができ,結品分化によって各種の深成岩や
火成岩でき,それが巴 uc
ri
t
巴になるという考えがある
(
St
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p巴r
,1
97
7)。HE
D と多ぐの s
t
onyi
r
onmet
巴
or
i
t
eは成因
関係があると考えられている 。mesos
i
de
ri
t
e中の珪酸塩鉱物
は
, HEDのものと非常に類似する 。
u
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e母天体
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凸i
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巴は,炭素の存在,酸素の同位体,全岩組成から,
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t
巴の成因関係があるとされている 。ま
た
, u
r
ei
l
i
teは地球の超塩基性岩に類似するため,地球のマ
である 。 このような過程は普通のマグマの結晶分化作用で
は形成できな。 いぐっかのモデルが出されているが,複雑
な過程を作らなくてはならず, まだ確定的なモデルはでき
ていない(国立極地研究所, 1
9
87)。
a
u
b
r
i
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e母天体
極端に還元された a
c
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巴
は
, Echondri
t
巴の成因関係
ub
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it
eは
, Ec
hond
ri
t
e
がある分化した岩石である 。つまり a
から形成されたと考えられる 。 この母天体の中心部には,
FeN
iの核を持つとされている 。微量元素から,中心核の
i
r
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nm巴t
e
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t
eは IA
Bであるとされている 。 au
br
it
eの酸素
同位体は,地球 ・月の分化線に乗り, HEDとは違うと考え
られている 。このような母天体は,小惑星 Nysaに類似する
haのような金属鉄核があると
とされている 。中心には Hert
されている 。
i
r
o
nmeteo
r
i
t
eの母天体
江o
nmeteor
i
t
巴は,表 1
4のように, 1
5のグループPはいく
IABと略される) ,I
IAと
つかにまとめらている。 IAとIB(
I
I
B(
IIABと略さ れる),I
I
I
AとI
I
IB (
I
I
IABと略される),
meとI
I
ID (
I
I
I
C
DBと略される)は成因関係があるとされ
る。いずれにしても, i
r
o
nmet
e
o
r
i
t
eは多くのグループに細
ン トルの起源、を考える上でも重要である 。 珪酸塩鉱物の回
hon
d
r
i
teよ
りを炭素が埋めるという組織を持つながら, c
り
, F
e
,C
a
,Alを抜いていくというプロセスを考えなければ
r
o
n
分されることは,その起源が複雑であることを示す。i
met
e
o
ri
teは,単純に母天体の核部分だと考えられていた
ならない。 1
200
℃を越える高温を保ちながら , 炭素と珪酸
が,実際には,微惑星から原始惑星へと成長するときのさ
塩鉱物中の Feが平衡を保つような酸素分圧にならなけれな
まざまな段階を残している 。I
VBは
, 1270Kの宇宙存在度
ばらない。 このような条件を満たすのは非常に難しいもの
を持つガスから凝縮,集積し, 2次的な分化作用を受けずに
35
Review:Met
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sRawMat巴r
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残ったものである 。 IABは部分的に溶け始めた状態を保持
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,1964.O
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A
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s
,E
したまま凍結された。母天体内で,鉄が濃集して溶融金属
核になる初期の段階のものである 。 IVAは,母天体内の金
属鉄の部分溶融のさまざまな段階を凍結している 。 これは
核内での出来事ではなく,金属鉄が部分的に溶け濃集成長
したが核まで沈降できない状態を示している 。 推定される
冷却速度がさまざまであることから,母天体内のさまざま
3 5
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な深さにできた金属鉄のプールを見ていると考えられる 。
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IABの一部, IIAB,I
IC,IID,IIIABは上述のすべての過程を
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経て形成されたもので,各種の小天体の核を形成していた
と考えられる 。このような江onmeteoriteの特徴は.金属鉄
のみが先に集積して後に stonymet巴oriteが集まるという不
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均質集積のモデルでは説明できない。 均質集積した積石物
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質が,金属鉄と珪酸塩鉱物との分離が起こったと考えられ
る。
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1
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11
1
3
3
司
まとめ
いままで述べてきたことから, 隙石形成のあらすじを考
えると次のようになる(図 8)
。
隠石の起源となったほとんどの元素は,超新星爆発に
よって作られた。原始太陽系星雲には, AGB星や新星ある
Mossman,1
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9
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s (小惑星は隠石の母
いは他の超新星爆発などで作られた presolargrainを含んで
体か)。別冊サイエンス馨星と殴石 ,
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〔
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1
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1
.日本経済新聞社
いた。超新星爆発から固体の凝縮までは, 1億年∼数 1
0
0万
年程度の期間でおこる 。今から 45.6億年前頃に CAIなどの
高温物質が凝縮する( Chen& Wasserburg,1981)。その後
Ch巴n
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1000万年程度で.関石の前駆物質がすべて固化し閉鎖系に
はいる 。つまり,関石は集合し,各種の小天体つまり母天
東京
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体 を 形 成 す る 。 45∼ 44億年ころ,大きい天体では,
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巴のような岩石を形成する火成作用が,小さい天
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.H.& G
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丘s
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体では熱変成作用が起こる 。 その後,衝突による変成や溶
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融を受け,最後の衝突で母天体から離脱して,宇宙空間を
さまよい,やがて地球に落下する。
このような,隈石の形成史が考えられる 。 最近までの研
究史を眺めてみると.蹟石の研究の目的の多くは,太陽系
の初期の段階である。地球の材料物質として位置づけで眺
められることがほとんどない。今後,地球初期への関心が
高まるにつれて瞭石の重要性はますます高くなるであろう 。
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