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人と心をつなぐコミュニケーションガーデン(PDF形式, 350.44KB)

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人と心をつなぐコミュニケーションガーデン(PDF形式, 350.44KB)
1-4.人と心をつなぐコミュニティーガーデン
●事業実施主体
【行
政】
【市民活動団体】
教育委員会多摩市民館
多摩×2(タマツー)
協働の形態:委託
●事業の概要
コミュニティーガーデンとは、歩道沿い
の花壇や公園の一角等、人々が庭として共
用できる空間で、公園などのように行政が
管理するのではなく、地域住民が主体とな
り公的機関等とのパートナーシップを構築
しながらつくり上げていく、みんなが憩い
くつろげる空間である。コミュニティーガ
ーデン活動は単に花と緑とふれあうだけで
なく、コミュニティーガーデン形成へ向か
うプロセスの中に地域社会や地域住民に関
心を持ったり、地域参加へのきっかけづく
りの場になることを目指している。本事業
では市民・企業・町内会・行政がパートナ
「多摩市民館だより」でも参加者を募集
ーシップを形成し構築することで、今後の
地域活動、協働事業のモデルケースとなる
よう取り組んだ。
9月
9日
契約締結
10月
6日
第1回目学習「市民館ではじめるコミュニティーガーデン」講師として東
京農業大学客員教授
有賀 一郎氏を招く。
10月20日
第2回目学習「ガーデン予定地の環境調査及び意見交換」
10月27日
第3回目学習「デザインやプランをつくり、下準備する」
11月10日
第4回目学習「地盤整備(造成・工事)をして色とりどりの花や野菜を植
える①」
11月17日
第5回目学習「色とりどりの花や野菜を植える②」
12月
第6回目学習「今までの講座の振り返り及び観賞会」
1日
その後も継続してグループ全体としては月2回程度、コミュニティーガー
デン活動を行っている。
16
●協働で事業を行うことになったきっかけ、理由
教育委員会多摩市民館
多摩区内の町内会への加入率は40%程度に止まっていて、全市的にみても下位である。また、
新聞紙上でも「無縁社会」という言葉が賑わし人間関係のあり方が問われている。その現状を改
善するためコミュニティーガーデン活動を通じて住民同士の輪を広げながら仲間作りを図るこ
とを目指す事業として、平成23年2月に平成23年度市民自主企画事業として企画提案会に市
民館が提案し、採用された。そして23年度に市民向けに「人と心をつなぐコミュニティーガー
デンをつくろう!」と広報、参加募集したところ、事業内容に関心を持った市民が応募し、コミ
ュニティーガーデンのオープンに向けて、協働して事業を行うことになった。
多摩×2(タマツー)
事業実施団体の募集を受け、趣味の園芸を活かして地域の庭をつくることが、地域の緑化だけ
でなく、近隣の住民のコミュニティー活性化にもつながるということに共感を覚え、事業の参加
を決めた。このコミュニティーガーデンをきっかけとして、地域緑化のリーダーの人材を育成し、
将来的には他の場所においても、その地域の緑地管理を任せられるような実績のある団体に発展
していきたいと考えている。
●協働の進め方
~協働型事業のルール「6つの原則」に基づいて~
1.目的の共有
現在、多摩区が抱えている問題を理解した上で、他区・他都市の取組事例を参考にし、また外
部の講師を呼び、コミュニティーガーデンの意義について理解することにより、事業に対する共
通の認識を持ち、コミュニティーガーデンの具体的な将来像について打ち合わせを行った。
2.対等の関係
3.相互理解
事業の実施にあたっては、打ち合わせを多
打ち合わせをこまめに開き、ガーデニング
く行い、相互の得意な分野を活かし、片方に
活動の在り方について密な意見交換に努め
過度の負担がかからないように取り組んだ。
た。
4.役割分担と責任範囲の確認
【教育委員会多摩市民館】
【多摩×2(タマツー)】
・事業への参加者を募集
・ガーデニングづくりの構想の打ち合わせ
・予算の確保、支出、精算処理
・現地でのガーデン作り、講座の実施運営
・登戸区画整理事務所との調整
・必要物品の購入
・広報(チラシ作成、配布ほか)
・委託契約時、事業終了時に必要な書類の作成
・企画提案会の実施運営
・企画提案会での事業報告
・市民自主企画事業事務説明会の実施運営
・規約の変更、組織役員の選任
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5.公開性・透明性
事業の選定にあたっては、市民自主企画提案会を開き、事業説
明、意見交換の後採用され、事業終了時は報告会を行い、公開性、
透明性を確保した。
6.成果の振り返り(評価・検証)
実施した結果
以前は、有効活用されておら
【教育委員会多摩市民館】
ず、不法投棄をされることも
事業を実施したことにより、以前有効活用されていなかっ
ありました。
た土地が、色とりどりの花壇に変身し、作業中のメンバーと
地元住民の会話が生まれるなど、地域住民の交流に良い影響
をもたらしている。また以前は不法投棄をされることもあっ
たが、花壇ができたことにより、不法投棄が減少し、マナー
の向上に寄与し、住民の心に安らぎを与えるものとなってい
る。
【多摩×2(タマツー)】
外部の先生をお呼びし学習の機会を設けることにより、コ
ミュニティーガーデンの在り方について目標を共有化する
ことができた。また、花壇の作成が、植物の自然観察だけで
なく、緑化活動を通した地域の交流作りのきっかけになっ
た。平成24年度現在も引き続き活動し、福祉施設の方々と
みんなで協力して、土を耕す
共に汗を流して、ジャガイモ等の作物を育て、収穫し、近隣
ところから始めました。
住民の方にも分け合ったりすることによって地域交流の活
性化によい影響を与えている。
課題
【教育委員会多摩市民館】
普段の生活ではなじみの薄いコミュニティーガーデンと
いう考えについて、対外的に理解してもらい、地域に広める
ことへの難しさを感じた。特に町内会等の組織に属していな
い方々や、若い世代に関心をもってもらえるような取り組み
が必要である。
【多摩×2(タマツー)】
活動人数が少ないなか、水やりや草取り等の植物の世話を
することは大変な労力が伴うため今後新しい参加者を増や
色とりどりの花を植え、綺麗
し、グループとしての組織作りに取り組む必要がある。また、
な地域の庭ができあがりまし
栽培した植物を通して地域との交流をより積極的に行ってい
た。
きたい。
18
●協働の流れ
1 準備段階~契約書締結まで(要した期間:約7か月)
【教育委員会多摩市民館】
【多摩×2(タマツー)】
*企画提案会による事業実施の決定
*実施事業への参加を表明
*参加団体を募集
*事業目的、契約内容などについて打合せ
*事業目的、契約内容などについて企画委員 *契約締結
会を実施
*ガーデニング実施用地を探し、使用につい
て調整(まちづくり局登戸区画整理事務所
と協働し、また区長及び地元町会からも承
諾を得る)
*契約締結
2 事業実施段階
【教育委員会多摩市民館】
【多摩×2(タマツー)】
*事業内容、広報に関する調整
*事業内容、広報に関する調整
*会議室の確保
*講座運営、ガーデニング作業
*広報活動(市政だより、市民館だより、
*必要物品(花、肥料、スコップ等)の購入
WEB、チラシ配布等)
*受付、問い合わせ対応業務
3 振り返り段階
【教育委員会多摩市民館】
【多摩×2(タマツー)】
*実施後の振り返り、今後の活動の在り方に *実施後の振り返り、今後の活動の在り方に
ついて打ち合わせ
ついて打ち合わせ
*精算
*事業報告会への出席、報告
*事業報告会の実施
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