...

仙塩流域 - 宮城県

by user

on
Category: Documents
19

views

Report

Comments

Transcript

仙塩流域 - 宮城県
別紙10
宮城県流域下水道
水質等試験実施計画基本方針(仙塩流域)
1
目的
水質等試験は、下水道終末処理場(以下「終末処理場」という。)の放流水が下水道
法第8条に定める放流水の水質の基準に適合し安全であることを保障するために不可欠
であると共に、汚水処理施設及び汚泥処理施設が正常に機能しているかどうかの判断材
料であり、終末処理場の水質・汚泥管理において、中核をなすものである。
この基本方針は、本県流域下水道における水質等試験の基本的実施内容を定めること
により、流域下水道管理運営業務の適正な執行に資することを目的とする。
2
基本方針の運用
指定管理者は、この基本方針に基づき、各終末処理場ごとに水質等試験年間業務実施
計画を定め、年度事業計画書に記載しなければならない(別紙1-4)。
また指定管理者は、分析方法及び定量下限値、報告下限値等を設定し、年度事業計画
書に記載しなければならない。
3
測定結果の精度と信頼性保証体制
指定管理者は、分析機器及び検査法毎又は検査項目毎に標準操作手順書を整備するな
どし、測定結果の精度及び信頼性の保証に努めるものとする。
4
放流水及び汚泥に係る管理目標値及び運転目標値の設定
指定管理者は、以下に掲げる放流水及び汚泥の試験項目について、各終末処理場の日
常運転管理において、特に理由のない限り、県が定める管理目標値を維持するよう運転
管理するものとする。また、管理目標値を維持するための運転上の目安となる値運転目
標値を自ら定めるものとする。
(1)放流水の水質
①生物化学的酸素要求量(BOD)
②化学的酸素要求量(COD)
③浮遊物質量(SS)
④大腸菌群数
⑤総窒素
⑥総リン
(2)脱水汚泥の性状
含水率
5
定期水質等試験項目及び試験頻度
定期水質等試験は終末処理場における汚水処理施設及び汚泥処理施設が正常に機能し
ていることを確認するための試験である。
(1)水質
①日常試験、中試験
終末処理場の水質管理のため、別表1の項目の水質試験を行うもの。ただし、別
表1に示された施設を有しない終末処理場については、その施設に係る試験は実施
しないものとする。試験は現場で行うか、または速やかに行える体制を有している
こと。
-1-
②精密試験
放流水質の法令への適合状況を把握するため、別表2の項目の水質試験を行うも
の。
③通日試験
1日間での流入水質や放流水質の時間変動や日平均値等を把握するため、別表3
の項目の水質試験を行うもの。
④法定検査
県が試験を行うものとするが、採水に当たっては指定管理者は県に協力するもの
とする。
(2)汚泥等
①汚泥中試験
終末処理場の汚泥管理のため、別表4の項目の汚泥試験を行うもの。ただし、別
表4に示された施設を有しない終末処理場については、その施設に係る試験は実施
しないものとする。試験は現場で行うか、または速やかに行える体制を有している
こと。
②汚泥等精密試験
汚泥の法令への適合状況を把握するため、別表5の項目の汚泥試験を行うもの。
③その他
県が試験を行う場合、採取に当たって指定管理者は県に協力するものとする。
(3)ダイオキシン類
ダイオキシン類対策特別措置法に基づく特定施設である終末処理場(仙塩浄化セ
ンター)において、別表6の項目の水質検査等を年1回の頻度で行うもの。
(4)放射能
汚泥焼却施設の排ガスの試験を年1回の頻度で行うもの。
6
放流先公共用水域調査
下水道整備の進捗に伴う水質改善状況、放流水が公共用水域に与える水質影響等を把握
するため、別表7の項目の水質調査を行うもの。
7
臨時水質等試験
以下に示すような場合で、終末処理場の放流水質や汚泥性状が管理目標値を著しく超
過するおそれ若しくは基準値を超過するおそれがあるとき、又は異常な流入水を把握し
たときは、指定管理者は、直ちに必要な臨時水質等試験を実施するとともに、当該流域
下水道を所管する下水道事務所に報告するものとする。
(1)定期水質等試験結果から、異常事態が発生することが明らかなとき、又は恐れがあ
るとき。
(2)異常水質等の流入により、流入水の水質、水量が著しく変動し、処理水質も著しく
悪化する恐れがあるとき。
(3)処理施設に故障が発生し、処理工程に影響が及ぶ可能性があるとき。
(4)その他、特に必要と認めたとき。
-2-
別表1
(1)日常・中試験(OD法以外)
項目
番号
1
2
3
4
5
6
7
8
9
10
11
12
13
14
15
16
17
18
19
20
試験項目
水温
色相
臭気
透視度・透明度
pH
浮遊物質量(SS)
活性汚泥浮遊物質(MLSS)
生物化学的酸素要求量(BO
溶解性BOD
BOD-ATU
化学的酸素要求量(COD)
又は総有機性炭素(TOC)
活性汚泥沈殿率(SV)
残留塩素
生物相
塩素イオン
大腸菌群数
よう素消費量
全窒素
全リン
アンモニア性窒素(NH4-N)
流入水
4 回/月
4 回/月
4 回/月
4 回/月
4 回/月
4 回/月
4 回/月
試験頻度
反応槽
2 回/月
4 回/月
3 回/週
3 回/週
3 回/週
2 回/月
2 回/週
1 回/週
2 回/週
1 回/週
1 回/週
最初沈殿池流入水 最初沈殿地流出水
2
2
2
2
2
2
回/月
回/月
回/月
回/月
回/月
回/月
2 回/月
反応槽流出前~滅菌前
5 回/週
2 回/月
4 回/月
2 回/月
1 回/週
11
12
13
14
15
16
17
18
19
20
21
22
23
24
25
水温
色相
臭気
透視度・透明度
pH
浮遊物質量(SS)
活性汚泥浮遊物質(MLSS)
生物化学的酸素要求量(BO
溶解性BOD
BOD-ATU
化学的酸素要求量(COD)
又は総有機性炭素(TOC)
活性汚泥溶存酸素(MLDO)
活性汚泥沈殿率(SV)
残留塩素
酸素利用速度
生物相
アルカリ度
塩素イオン
大腸菌群数
よう素消費量
全窒素
全リン
アンモニア性窒素(NH4-N)
亜硝酸性窒素(NO2-N)
硝酸性窒素(NO3-N)
1 回/週
1 回/週
5 回/週
2 回/週
5 回/週
1 回/月
1 回/月
2 回/月
1
2
2
2
回/月
回/月
試験頻度
流入水
4 回/月
5 回/週
5 回/週
5 回/週
5 回/週
4 回/月
反応槽
2 回/月
4 回/月
放流水
5 回/週
5 回/週
5 回/週
5 回/週
5 回/週
2 回/週
汚泥棟からの返送水
2 回/月
1 回/週
1 回/週
2 回/月
1 回/週
反応槽流出前~滅菌前
5 回/週
5 回/週
1 回/週
1 回/週
5 回/週
4 回/月
4 回/月
4 回/月
2 回/週
5 回/週
5 回/週
5 回/週
2 回/月
4 回/月
2 回/月
1 回/月
2 回/月
2 回/月
1
2
2
2
2 回/月
2 回/月
2 回/月
2 回/月
回/月
回/月
(2)日常・中試験(OD法)
試験項目
汚泥棟からの返送水
1 回/週
1 回/週
1 回/週
注:5回/週は、土・日・祝祭日・年末年始を除く毎日とする。
項目
番号
1
2
3
4
5
6
7
8
9
10
放流水
5 回/週
5 回/週
5 回/週
5 回/週
5 回/週
5 回/週
回/月
回/月
回/月
回/月
注:5回/週は、土・日・祝祭日・年末年始を除く毎日とする。
2 回/月
2 回/月
2 回/月
2 回/月
2 回/月
2 回/月
2 回/月
1 回/週
1 回/週
別表2 精密試験
項目
番号
1
2
3
4
5
試験項目
7
8
9
10
11
12
13
14
15
16
17
18
19
20
21
22
23
24
25
26
27
28
29
30
31
32
33
34
35
36
37
38
pH
生物化学的酸素要求量(BOD)
化学的酸素要求量(COD)
浮遊物質量(SS)
大腸菌群数
鉱物油
n-ヘキサン抽出物質
植物油
窒素
燐
フェノール類
銅及びその化合物
亜鉛及びその化合物
鉄及びその化合物(溶解性)
マンガン及びその化合物(溶解性)
クロム及びその化合物
カドミウム及びその化合物
シアン化合物
有機燐化合物
鉛及びその化合物
六価クロム化合物
ヒ素及びその化合物
総水銀
アルキル水銀化合物
ポリ塩化ビフェニール(PCB)
トリクロロエチレン
テトラクロロエチレン
ジクロロメタン
四塩化炭素
1,2-ジクロロエタン
1,1-ジクロロエチレン
シス-1,2-ジクロロエチレン
1,1,1-トリクロロエタン
1,1,2-トリクロロエタン
1,3-ジクロロプロペン
チウラム
シマジン
チオベンカルブ
ベンゼン
セレン及びその化合物
39
ホウ素及びその化合物
40
フッ素及びその化合物
6
41
42
※1
※2
※3
1,4-ジオキサン
アンモニア、アンモニウム化合物、亜硝酸化合物及び硝酸化合物
基準値
(mg/L)
5.8-8.6
10 ※1
160 ※2
40
3000個/cm3
5
30
120 ※3
16
5
3
2
10
10
2
0.1
1
1
0.1
0.5
0.1
0.005
不検出
0.003
0.3
0.1
0.2
0.02
0.04
1
0.4
3
0.06
0.02
0.06
0.03
0.2
0.1
0.1
10(海域以外)
230(海域)
8(海域以外)
15(海域)
0.5
100
試験頻度(回/年)
放流水
12
12
12
12
12
12
12
12
12
2
2
2
2
2
2
2
2
2
2
2
2
2
2
2
2
2
2
2
2
2
2
2
2
2
2
2
2
2
2
2
2
2
2
2
12
計画放流水質
海域に排出される排出水における水質汚濁防止法の基準
窒素・燐の基準値は窒素・燐規制海域に放流する処理場のみの基準
備考
環
境
項
目
有
害
物
質
処
理
困
難
物
質
別表3 通日試験
項目
試験項目
番号
1 浮遊物質量(SS)
2 生物化学的酸素要求量(BOD)
未処理水
4
4
試験頻度(回/年)
一次処理水
4
4
処理水
4
4
別表4
(1)汚泥中試験
項目
番号
1
2
3
4
5
6
7
8
9
10
11
試験頻度
試験項目
単位
温度
℃
pH
蒸発残留物(TS)
%
含水率
%
強熱減量(VTS)
%
シアン
㎎/L
総水銀
㎎/L
アルカリ度
㎎/L
メタン(CH4)
%
二酸化炭素(CO2) %
硫化水素(H2S)
ppm
濃縮汚泥(生汚泥・
余剰汚泥・混合汚泥)
2
2
2
脱水ケーキ
回/月
回/月
回/月
注:5回/週は、土・日・祝祭日・年末年始を除く毎日とする。
2
2
回/月
回/月
消化汚泥
2
2
2
回/月
回/月
回/月
2
回/月
2
消化ガス
回/月
1
1
2
回/月
回/月
回/月
発酵槽
5
回/週
8
8
6
回/月
回/月
回/月
焼却返流水
2
2
回/月
回/月
1
1
回/月
回/月
別表5
(1)汚泥全量試験
項目
番号
1
2
3
4
5
6
7
8
9
試験項目
カドミウム
鉛
ヒ素
総水銀
クロム
ニッケル
銅
亜鉛
含水率(%)
基準値
(mg/L)
5
100
50
2
500
300
-
試験頻度(回/年)
備考
肥料取締法公定規格基準
6
-
(2)汚泥溶出試験
項目
番号
1
2
3
4
5
6
7
8
9
10
11
12
13
14
15
16
17
18
19
20
21
22
23
24
25
26
試験項目
pH
カドミウム及びその化合物
鉛及びその化合物
ヒ素及びその化合物
総水銀
アルキル水銀化合物
有機リン化合物
六価クロム化合物
シアン化合物
PCB
トリクロロエチレン
テトラクロロエチレン
ジクロロメタン
四塩化炭素
1,2-ジクロロエタン
1,1-ジクロロエチレン
シス-1,2-ジクロロエチレン
1,1,1-トリクロロエタン
1,1,2-トリクロロエタン
1,3-ジクロロプロペン
チウラム
シマジン
チオベンカルブ
ベンゼン
セレン及びその化合物
1,4-ジオキサン
基準値
試験頻度(回/年)
備考
(mg/L)
-
-
0.3
0.3
0.3
0.005
検出されないこと
1
1.5
1
0.003
0.3
0.1
0.2
1
金属等を含む産業廃棄物に
0.02
係る判定基準
0.04
0.2
0.4
3
0.06
0.02
0.06
0.03
0.2
0.1
0.3
0.5
(3)汚泥焼却灰含有量試験
項目
番号
1
2
3
4
5
6
7
8
9
試験項目
水銀
カドミウム
鉛
ひ素
セレン
ほう素
ふっ素
六価クロム
シアン
土壌汚染対策法
含有基準
検査頻度(回/年)
(mg/kg)
15
150
150
150
12
150
4000
4000
250
50
(4)汚泥焼却灰溶出量試験
①産業廃棄物に係る判定基準
項目
番号
1
2
3
4
5
6
試験項目
カドミウム
鉛
ひ素
セレン
総水銀
六価クロム
判定基準
(mg/L)
0.3
0.3
0.3
0.3
0.005
1.5
検査頻度(回/年)
1
②環境基本法土壌環境基準
項目
番号
1
2
3
4
5
6
7
8
試験項目
カドミウム
鉛
ひ素
セレン
ほう素
総水銀
六価クロム
ふっ素
土壌環境基準
(mg/L)
0.01
0.01
0.01
0.01
1
0.0005
0.05
0.8
(5)焼却灰全量試験
項目
番号
1
2
3
4
5
6
7
8
9
10
試験項目
カドミウム
鉛
ひ素
セレン
総水銀
亜鉛
銅
クロム
ニッケル
含水率
試験頻度(回/年)
2
検査頻度(回/年)
12
別表6
ダイオキシン類測定試験
検体区分
放流水
汚泥焼却炉排ガス洗浄水
汚泥焼却炉排ガス
ばいじん(サイクロン)
ばいじん(電気集塵器)
基準値
10pg-TEQ/L
10pg-TEQ/L
1ng-TEQ/㎥N
3ng-TEQ/g
3ng-TEQ/g
試験頻度
1回/年
実施施設
仙塩浄化センター
仙塩浄化センター
仙塩浄化センター
仙塩浄化センター
仙塩浄化センター
別表7
放流先公共用水域調査
(1)調査項目及び頻度
項目
番号
調査項目
調査頻度
1
2
3
4
5
6
7
8
9
10
11
12
13
14
15
水温
色相
透視度
pH
溶存酸素量(DO)
生物化学的酸素要求量(BOD)
化学的酸素要求量(COD)
浮遊物質量(SS)
大腸菌群数
塩素イオン
アンモニア性窒素
亜硝酸性窒素
硝酸性窒素
全窒素
全リン
2回/年
(2)調査地点
干潮時
※
新日本石油一の橋
満潮時
海域ではBOD実施せず
調査地点
貞山橋
念仏橋
干潮時
満潮時 干潮時 満潮時
海域4地点(※)
干潮時
放流水
Fly UP