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遠隔教育 - 筑波技術大学

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遠隔教育 - 筑波技術大学
NETAC Teacher Tipsheet
遠隔教育
高等教育のろう学生に遠隔教育が及ぼす影響
遠隔教育とは、先生と学生が時間的、空間的に隔たっている状況での学習
をいう。通信技術の急速な進歩のおかげで、遠隔教育は高等教育おいて最も
急速に知られるようになったトレンドである。大学用コースは、地球を巡る
ハイウェイの端まで受講者がいた。今日、認可を受けた4000のカレッジ
や大学の3分の2は、なんらかの形の遠隔教育を学生に提供している。20
03年までには全高等教育機関の90%以上が遠隔教育に関わっていると見
られている。遠隔教育の劇的な増加で、学生が、自分の住む地域では得られ
ない教育の機会を手に入れることが可能になった。ろう学生にとってこの現
象はプラスでもあり、また難しくもある。こうした新しい環境の多くで、平
等の問題は難しい問題でもある。ろう・難聴学生は、遠隔教育のコースでは
健聴者と対等に学習する機会が与えられるだろうか?ろう学生にとって遠隔
教育のコースは敷居が高くないだろうか?遠隔教育の施設に「アクセス可能」
とはどういうことか?カレッジや大学は遠くから提供する学習内容が、学内
で提供しているコースと同じ受講基準を満たしているか保障できるのだろう
か?
ADAと遠隔教育
1990年のADAでは公立学校も私立学校も、その教育プログラムおよ
びサービスが障害を持つ全アメリカ国民が受講可能であることを保障しなけ
ればならないと定められている。これは教育プログラムが実施される施設に
も、実施方法にも適用される。遠隔教育プログラムに関しては、法律の趣旨
に沿うことは、送る側、受ける側の両端にある公共施設が利用可能であるこ
とを意味している。ADAでは遠隔教育プログラムの提供を義務づけている
わけではないが、プログラムが提供されるとなると、標準的教育プログラム
の場合と同じ受講機会が保障されなければならないと受け止められている。
たとえば、ASLの通訳者を必要とするろう学生が受講する場合、たとえ
受講場所が遠隔地であっても、同等の受講条件を与えられる資格があること
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になる。ただし、遠隔教育においてサポートは、システムのどちら側から出
されてもよい。すなわち通訳者は、学生と同じ部屋にいる必要はない。もし
ろう学生が学業を完了するのにキャプショニングサービスが必要であれば、
CARTや C-Print™キャプション通訳が確保されなければならないし、それ
を実現するテクノロジーも調達しなければならない。ろう・難聴の学生が、
読唇術や手話通訳、キャプショニング、赤外線ALDなどを必要としていた
ら、充分な視界と適切な照明が与えられなければならない。教室の中であっ
ても、離れた場所からスクリーンを見た場合であっても、質問をすることが
できる他の学生と同様、障害学生は、視界を遮られることなく講義者の姿を
見ることができなければならない。教室で一人一人がパソコンを使う場合、
フルサイズモニターのついたデスクトップ型は視線を妨げることになる恐れ
がある。この場合には、赤外線機能付きのポータブルかノート型のパソコン
がよりよい選択肢ということになる。
一般的遠隔教育テクノロジー
衛星テクノロジー
この発信システムは、CおよびKu帯域の周波数で、州境を越えた世界に
アクセスする通信システムに接続された衛星放送受信アンテナを基盤として
いる。衛星の「ダウンリンク」を通して、衛星受信装置を備えたほかの場所
から授業内容やイベントがあるエリアに送り込まれ、さらに別の通信システ
ムで再び送信される。衛星の「アップリンク」を使えば、プログラミングを
州外の別の場所に送ることができる。
画像圧縮
画像圧縮技術により複数地点を結んだ双方向ビデオ会議が可能になる。ビ
デオ信号は、デジタル化され一定の圧縮レートで送られて「準フルモーショ
ン・ビデオ」を実現するため、
「圧縮」と呼ばれている。手話では通常の圧縮
よりも高品質の画像が求められる。MPEG−2はASL用表現手段として
優れたレベルの規格である。
教育用テレビ
放送用モデルをベースにしたこの方式では、双方向の音声・映像のやりと
りが可能である。州内の通信インフラの整備状況にもよるが、技術的に他に
も 可 能 な こ と が あ る 。 信 号 は I T F S ( Instructional Television Fixed
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Station)用周波数を使って電波で送信され、音声部分は電話回線経由で送ら
れる。
光会議
キャンパスをつなぐ光ファイバー回線があれば双方向ビデオ会議に利用す
ることができる。この設備で放送用の部屋があるところならどこでも、双方
向授業や参加者によるミーティングを開くことができる。
ATM(Asynchronous Transfer Mode−非同期転送モード)
ATMは、高帯域のネットワークで音声、映像、データをフルモーション
で伝送することができる。MPEG−2の画像圧縮技術をATMスイッチン
グハブ経由で使うと、デジタル化されたビデオ信号が回線上を充分なスピー
ドで伝送されるため、画像データをインターレース方式で表示するシステム
の構築が可能になる。このシステムでは、いろいろなレートでの圧縮が可能
な双方向画像配信システムが提供され、圧縮画像よりも通常、より高速で、
より配信品質が高い結果が得られる。
コンピュータをベースにした授業
インターネット・プロトコル1、2やWWWを利用している教職員・学生
は、インターネットを介して相互に接続することができる。パソコンの技術
を使えば、ネットワークの回線速度はもちろん、パソコンの能力に比例した
品質でパソコン同士のPPP接続が確立する。インターネット・プロトコル
2−K20は、K−12プログラムを含む、さまざまな教育機関と連携する
リーディングプログラムである。
アクセスしやすい遠隔教育モデル
アクセスしやすい遠隔教育モデルを考える際に必要なのは、成功する教育
プログラムや教育空間を作るのに共通して見られる慎重な計画である。企画
のプロ、ろう・難聴の学生、管理者、資金提供の権限を持つ政府機関が協力
して、誰もが利用できる通信インフラを整備する決断をしなければならない。
遠隔教育コースが、数および分野において拡大するにつれて、企画のプロ、
設備管理者、大学の経営陣なども遠隔教育コースの提供の仕方を改善し、す
べての人が容易に使えるようになっていくと思われる。
大学は、ユニバーサル・アクセスやユニバーサル・デザインを重要視する
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